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2018年12月18日更新

外構工事の見積もりの見方と施工業者選定の決め手

外構の専門業者は、外構工事のプロフェッショナルです。新築とリフォーム、どちらにも対応可能で、プランニングから施工まですべてを依頼することができます。ここでは、専門業者が作成する「見積書」について詳しく解説していきます。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

外構工事の施工業者はどのような見積もりの仕方をしているのか

外 構 工事 見積もり

外構工事の見積もりまでの一般的な流れをご紹介します。正しい見積書を作成するまでに必要な情報は、どの施工業者にも共通するものです。

しかし、施工業者によっては以下に紹介する項目の「順序」が前後することがあります。

初回打ち合わせと現地調査

依頼をすると、日程を決めて、初顔合わせとなる打ち合わせを行います。このとき、多くの施工業者では、現地調査と後述する「希望条件の聞き取り」を同時に行います。

(時間が取れないなどの理由で、現地調査や希望条件の聞き取りを別の日に設定することもあります。)

外構工事の現地調査で調べる項目とは

外構工事の現地調査では、敷地の広さや状態など、現在の状況をチェックします。施工業者が調査する一般的な項目は次の通りです。

  • 敷地の広さと高さ
  • 敷地内配管
  • 配線の経路や位置情報
  • 植栽の配置や数量
  • 土壌の状態
  • 隣地までの距離
  • 境界線の確認

「現況からどのように変えていくのか」という点が見積書の内容となり、見積書作成のベースになるため、現況チェックは施工業者にとっても、施主にとっても大切な事柄になります。

敷地の載った図面を持っていれば、コピーを渡しましょう。図面など、敷地や外構建築物(門や塀など)の寸法が分かるものが無ければ、施工業者が採寸を行います。

リフォームの希望条件等聞き取り

見積書ができあがる前に、全ての希望条件を伝えておきましょう。イメージ画像やカタログなどがあれば準備しておきます。

外構のリフォームで何ができるか、何ができないかはプロである施工業者が判断します。「これは難しいかもしれない」と思っていることでも、遠慮せずに伝えてください。

なお、予算が決まっている人は、必ず最初に予算を伝えてください。予算を伝えておかないと、こちらの希望よりも高額な見積書が出てくる可能性があるからです。

見積書作成提示

調査した「現況」・「希望」・「予算」をいったん持ち帰り、施工業者が見積書を作成します。

材料価格の調査や提案商品の選定、下請け業者への見積依頼などを経て見積書が作成されますので、作成までに約5日~約10日は時間がかかります。

急いでリフォーム工事をしたい!ということであれば、その旨を打ち合わせの時に伝えておきましょう。 優先して見積書を作ってもらえる可能性が高くなります。

外構工事の見積もりをスムーズに成功させるコツ

外構工事の見積もりはできるだけ二社以上に依頼してください。相見積であると各業者に伝えることで、相手の業者を意識した適正な価格になりやすいからです。

また、希望を複数の施工業者に伝えるとき、同じメモ書きを渡して、業者ごとに伝える希望が変わらないようにすることが大切です。あとから複数社の見積もりを比較するときに、伝えた条件が違っては正確な比較ができません。

さらに、書面で希望を伝えることで、「言った」「言わない」「聞いていない」というトラブルを防ぐことができるというメリットもあります。

外構工事の見積もり書にはどのようなことが記載されているのか

工事項目

工事項目の欄には「仮設工事」や「解体工事」など工事の「名称」や外構工事で設置する商品名などが記載されます。聞き慣れない言葉が頻出しますので、分からない項目については説明を求めてください。

摘要 (仕様)

工事項目を補足する形で、詳細な内容が書かれる欄です。色や形状などもこの欄に記載されます。

単価

外構工事の見積書の多くは、単価の単位が「㎡(平方メートル・平米)」です。しかし、コンクリートなどは厚さも考慮されるため、立方メートルが単位となることもあります。レンガやブロックは、「m(メートル)」が使われることもあります。その他に使われる単位としては以下のものがあります。

  • 一式:内容をひとまとめにしたもの
  • 灯:照明器具の単位
  • C/S:「ケース」、タイルなどケースで発注するときの単位
  • 台:カーポートなど、大きな外構商品を表現するときに使われる

数量

工事に必要な数量です。現地調査をもとに、どのくらいの数量が必要なのかが記されています。

金額

金額の項目には、単価×数量が記載されています。念のため、計算があっているか確かめておきましょう。

外構工事専門の施工業者に見積もりを依頼するメリットとデメリットとは

外 構 工事 見積もり

外構専門の施工業者に依頼するメリット

【工事費用を抑えることができる】

  • プランニングから施工までをトータルで依頼できるので、工事の見積もりに中間マージンが発生しない。
  • 商品を安く仕入れることを得意としているので、施主に提示する見積書の金額を抑えることが可能。

【知識が深いのでレスポンスが早い】

  • 実際に施工をする人や、同等の知識を持った人が調査や打ち合わせに立ち会うことが多いので、質問をしてもすぐに答えてくれる。
  • できること、できないことへの返答も早いので、プランの完成までが早い。

【アフターフォローへの対応が早い】

  • 自社施工の物件に対して情報が一元管理されているので、対応が素早い。

外構専門の施工業者に依頼するデメリット

【デザイン力が不足することがある】

  • 実績の少ない施工業者ではデザイン性に欠けることがある。
  • 大手のハウスメーカーには専門のデザイナーがいるが、外構の専門業者ではスタッフの明確な役割分担がなく、施工担当者がデザインを手掛けることもある。

【施工後の保証内容が確立されていないことがある】

  • ハウスメーカーほど厳格に保証制度を設けていない施工業者もあり、施工後の不具合についての保証がないこともある。

外構工事の見積書から施工業者を選ぶ決め手となるものは

材料の商品名が記載されている

見積書の「摘要欄」や「内容」の欄に材料の名前や商品名は記載されているでしょうか。限られた枠内にすべてを記載することはできませんが、使う材料や商品を明確にすることは施主への誠実さの現れです。

「一式」ではなく数量が細かく記載されている項目が多い

手間賃などは単位がなく、はっきりとした数値で表しにくい項目です。このような項目については「一式」と記載されますが、数量が明らかになる項目までも「一式」と記載してある見積書は要注意です。

単に、数量を計算する手間を惜しんだだけなのか、それとも、悪意で数量をごまかしているのかは分かりません。

どちらにせよ、お客様にきちんと金額を提示するというコンプライアンスに意識が向いていないことの現れといえます。

諸経費の割合が全体金額の約20%以上になっている

諸経費とは、工事に伴うガソリン代や消耗品費、人件費などを含めた「経費」です。工事を行うならば必要な項目ですが、諸経費の割合が他の項目と同じくらい多い見積書はよい見積書とはいえません。

他の項目の金額が他社より安くても、原価率の低い「諸経費」で儲けを得ようとしていることもあります。

そのような業者では、「諸経費は数量や内容が分かりにくい項目である」のをいいことに、さらに儲けを得ようと請求書で諸経費を上乗せしてくる可能性があります。

諸経費が安いからよい業者、高いから悪い業者という見方をするのではなく、全体に占める割合をチェックすることが大切です。一般的には約10%~約15%がベストといわれています。

キャンペーンなどお得な企画があるかどうか

施主の利益になるような「キャンペーン」についての記載があるかどうかもチェックしましょう。外構工事で行われるキャンペーンには、「表札の名入れ無料」、「カーポートの取付費無料」などがあります。

キャンペーンを行っていないからといって、悪い業者という訳ではなく、会社の方針にもよるのでキャンペーンの有無で業者の良し悪しが決まるものではありません。

しかし、同じ金額の見積書で迷っているのであれば、キャンペーンの有無で最終決定するのもよい方法といえます。

まとめ

見積書の内容が分からないときは、疑問を持ったまま工事を決定するのではなく、すべて明らかにしてから工事に入ってください。

工事の内容を施主が分かっていないという事実を利用して、請求書で高額な請求をされたというケースもあります。

後のトラブルを防ぐためにも、「こちら側も内容をきちんと把握している」という姿勢を見せることが大切です。

工事会社を判断するために、必ず一度は会社を訪問し責任者(できれば経営者)と面談の上、社内施設や工事実績などは確認しておきましょう。事務所内や資材置場などの整理が行き届いているか・・・?など、結構その会社の姿勢が読み取れますよ。

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