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2023年01月04日更新
外構工事の見積もりの見方と施工業者選定の決め手
外構の専門業者は、外構工事のプロフェッショナルです。新築とリフォーム、どちらにも対応可能で、プランニングから施工まですべてを依頼することができます。ここでは、専門業者が作成する「見積書」について詳しく解説していきます。
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- 監修者久田麻里子
目次
外構工事の施工業者はどのような見積もりの仕方をしているのか
外構工事の見積もりまでの一般的な流れをご紹介します。正しい見積書を作成するまでに必要な情報は、どの施工業者にも共通するものです。
しかし、施工業者によっては以下に紹介する項目の「順序」が前後することがあります。
初回打ち合わせと現地調査
依頼をすると、日程を決めて、初顔合わせとなる打ち合わせを行います。
このとき、多くの施工業者では、現地調査と後述する「希望条件の聞き取り」を同時に行います。
(時間が取れないなどの理由で、現地調査や希望条件の聞き取りを別の日に設定することもあります。)
外構工事の現地調査で調べる項目とは
外構工事の現地調査では、敷地の広さや状態など、現在の状況をチェックします。
施工業者が調査する一般的な項目は次の通りです。
- 敷地の広さと高さ
- 敷地内配管
- 配線の経路や位置情報
- 植栽の配置や数量
- 土壌の状態
- 隣地までの距離
- 境界線の確認
「現況からどのように変えていくのか」という点が見積書の内容となり、見積書作成のベースになるため、現況チェックは施工業者にとっても、施主にとっても大切な事柄になります。
敷地の載った図面を持っていれば、コピーを渡しましょう。
図面など、敷地や外構建築物(門や塀など)の寸法が分かるものが無ければ、施工業者が採寸を行います。
リフォームの希望条件等聞き取り
見積書ができあがる前に、全ての希望条件を伝えておきましょう。
イメージ画像やカタログなどがあれば準備しておきます。
外構のリフォームで何ができるか、何ができないかはプロである施工業者が判断します。
「これは難しいかもしれない」と思っていることでも、遠慮せずに伝えてください。
なお、予算が決まっている人は、必ず最初に予算を伝えてください。
予算を伝えておかないと、こちらの希望よりも高額な見積書が出てくる可能性があるからです。
見積書作成提示
調査した「現況」・「希望」・「予算」をいったん持ち帰り、施工業者が見積書を作成します。
材料価格の調査や提案商品の選定、下請け業者への見積依頼などを経て見積書が作成されますので、作成までに約5日~約10日は時間がかかります。
急いでリフォーム工事をしたい!ということであれば、その旨を打ち合わせの時に伝えておきましょう。
優先して見積書を作ってもらえる可能性が高くなります。
外構工事の見積もりをスムーズに成功させるコツ
外構工事の見積もりはできるだけ二社以上に依頼してください。
相見積であると各業者に伝えることで、相手の業者を意識した適正な価格になりやすいからです。
また、希望を複数の施工業者に伝えるとき、同じメモ書きを渡して、業者ごとに伝える希望が変わらないようにすることが大切です。
あとから複数社の見積もりを比較するときに、伝えた条件が違っては正確な比較ができません。
さらに、書面で希望を伝えることで、「言った」「言わない」「聞いていない」というトラブルを防ぐことができるというメリットもあります。
外構工事の見積もり書にはどのようなことが記載されているのか
工事項目
工事項目の欄には「仮設工事」や「解体工事」など工事の「名称」や外構工事で設置する商品名などが記載されます。
聞き慣れない言葉が頻出しますので、分からない項目については説明を求めてください。
摘要 (仕様)
工事項目を補足する形で、詳細な内容が書かれる欄です。色や形状などもこの欄に記載されます。
単価
外構工事の見積書の多くは、単価の単位が「㎡(平方メートル・平米)」です。
しかし、コンクリートなどは厚さも考慮されるため、立方メートルが単位となることもあります。
レンガやブロックは、「m(メートル)」が使われることもあります。
その他に使われる単位としては以下のものがあります。
- 一式:内容をひとまとめにしたもの
- 灯:照明器具の単位
- C/S:「ケース」、タイルなどケースで発注するときの単位
- 台:カーポートなど、大きな外構商品を表現するときに使われる
数量
工事に必要な数量です。
現地調査をもとに、どのくらいの数量が必要なのかが記されています。
金額
金額の項目には、単価×数量が記載されています。
念のため、計算があっているか確かめておきましょう。
外構工事の見積書から安くしてもらう方法
外構工事は何十万円という単位で費用がかかるものです。
なるべく費用を抑えるためにどのような方法があるのかご紹介していきます。
費用がかからないデザインを採用する
費用は使う素材や工事する面積の広さなどによって変わってきますが、どのようなデザインにするかというのも費用を変動させる大きな要因の一つです。
外構工事のための装飾が多くなるほど、その分材料が必要になり、結果として工事費用が高くなってしまいます。
また、職人さんの技術が必要とされるような特殊なデザインなども費用が高額になります。
費用を抑えたい場合には、デザインはシンプルに、フェンス代を削減したり、コンクリートなども人や車が通る最小限の範囲に抑えるなどオープンなデザインを採用すると良いでしょう。
調整値引きができないか交渉する
業界では、見積もり全体から金額の端数をなくすために数千円〜数万円程度の値引きを行う「調整値引」という慣習があることをご存じでしょうか。
見積書を確認して、この「調整値引」という項目がない場合には、業者に交渉してみる余地があります。
同じ工事内容で相見積もりを行う
費用をなるべく抑えるためにも見積もりを行う際には、1社のみでなく、2〜3社に同じ工事内容で相見積もりを行いましょう。
1社のみですとその業者が高いのか安いのかわかりません。
複数社で見積もりを取ることで、比較検討でき適正な価格がわかります。
また、相見積もりを取ることで価格のみならず、デザインや業者の対応の仕方、サービスなどを比べることができるというメリットもあります。
こちらから簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
外構専門の施工業者に依頼するメリット
【工事費用を抑えることができる】
- プランニングから施工までをトータルで依頼できるので、工事の見積もりに中間マージンが発生しない。
- 商品を安く仕入れることを得意としているので、施主に提示する見積書の金額を抑えることが可能。
【知識が深いのでレスポンスが早い】
- 実際に施工をする人や、同等の知識を持った人が調査や打ち合わせに立ち会うことが多いので、質問をしてもすぐに答えてくれる。
- できること、できないことへの返答も早いので、プランの完成までが早い。
【アフターフォローへの対応が早い】
- 自社施工の物件に対して情報が一元管理されているので、対応が素早い。
外構専門の施工業者に依頼するデメリット
【デザイン力が不足することがある】
- 実績の少ない施工業者ではデザイン性に欠けることがある。
- 大手のハウスメーカーには専門のデザイナーがいるが、外構の専門業者ではスタッフの明確な役割分担がなく、施工担当者がデザインを手掛けることもある。
【施工後の保証内容が確立されていないことがある】
- ハウスメーカーほど厳格に保証制度を設けていない施工業者もあり、施工後の不具合についての保証がないこともある。
外構工事の見積書から施工業者を選ぶ決め手となるものは
材料の商品名が記載されている
見積書の「摘要欄」や「内容」の欄に材料の名前や商品名は記載されているでしょうか。限られた枠内にすべてを記載することはできませんが、使う材料や商品を明確にすることは施主への誠実さの現れです。
「一式」ではなく数量が細かく記載されている項目が多い
手間賃などは単位がなく、はっきりとした数値で表しにくい項目です。このような項目については「一式」と記載されますが、数量が明らかになる項目までも「一式」と記載してある見積書は要注意です。
単に、数量を計算する手間を惜しんだだけなのか、それとも、悪意で数量をごまかしているのかは分かりません。
どちらにせよ、お客様にきちんと金額を提示するというコンプライアンスに意識が向いていないことの現れといえます。
諸経費の割合が全体金額の約20%以上になっている
諸経費とは、工事に伴うガソリン代や消耗品費、人件費などを含めた「経費」です。工事を行うならば必要な項目ですが、諸経費の割合が他の項目と同じくらい多い見積書はよい見積書とはいえません。
他の項目の金額が他社より安くても、原価率の低い「諸経費」で儲けを得ようとしていることもあります。
そのような業者では、「諸経費は数量や内容が分かりにくい項目である」のをいいことに、さらに儲けを得ようと請求書で諸経費を上乗せしてくる可能性があります。
諸経費が安いからよい業者、高いから悪い業者という見方をするのではなく、全体に占める割合をチェックすることが大切です。一般的には約10%~約15%がベストといわれています。
キャンペーンなどお得な企画があるかどうか
施主の利益になるような「キャンペーン」についての記載があるかどうかもチェックしましょう。外構工事で行われるキャンペーンには、「表札の名入れ無料」、「カーポートの取付費無料」などがあります。
キャンペーンを行っていないからといって、悪い業者という訳ではなく、会社の方針にもよるのでキャンペーンの有無で業者の良し悪しが決まるものではありません。
しかし、同じ金額の見積書で迷っているのであれば、キャンペーンの有無で最終決定するのもよい方法といえます。
外構工事の見積書をもらう時の注意点
ここからは、外構工事の見積書をもらうにあたっての注意点について見ていきます。
現地調査は必ずしてもらう
現地調査を行わない業者には注意しましょう。
現地調査では、測量や取り付け予定の場所の確認、敷地境界線や設備・破損等の確認などを実際に現地で行います。
図面と現況が異なっている場合も多く、図面のみだけで外構工事の計画を立ててしまうと、実際の工事を行う際にトラブルにもなります。
また、取り付けたい装飾なども現状によっては取り付けができない場合なども出てきます。
現地調査をしっかりと行うことは、工事をスムーズに行うためにも、また、希望に沿った外構にするためにもとても大切なものになってきます。
そのため、現地調査を行わない業者は要注意です。
打ち合わせで要望をしっかり伝える
工事の規模や内容によって異なりますが、工事を開始するまでに3〜4回ほど打ち合わせを行うことが多いです。
業者によって異なりますが、まず最初の打ち合わせでは工事の目的やどのようなデザインにしたいのかなど希望条件の聞き取りを行います。
その聞き取りをもとに、業者はプランを練ります。
2回目の打ち合わせでは、図面などと共に具体的なデザインなどについての話し合いが行われます。
3回目の打ち合わせで色や素材などについての話し合いが行われ、その後問題がなければ契約へ進むという流れになります。
打ち合わせで大切なことは、自分の要望をしっかりと伝えることです。
少しでも疑問に思う点や自分の想像とは違う点がある場合にはその都度伝えるようにしましょう。
そして、色や素材などを決める際には、印刷のサンプルだけでなく、実物で確認することをおすすめします。
工事が完了してから後悔しないためにも、打ち合わせの段階で、遠慮することなく要望を伝えることが大切です。
業者任せにしない
理想の外構にするためにも、業者任せにしないようにしましょう。
打ち合わせの段階から、プロだからと全てお任せしてしまうのは要注意です。
実際に住む人の目線からしかわからないこともあるでしょう。
また、打ち合わせを念入りにしていたとしても、工事が始まってみると素材がイメージとは全然違うなどといったことが出てきたり、実際に作業する人に要望が伝わっていないということもあります。
工事中に疑問や不安を感じた場合にはなるべく早く業者や職人に相談するようにしましょう。
工事完了後にイメージと全然違ったので追加工事を行ったという事態にならないためにも、工事中であれば変更することが可能なため、業者に任せきりにせずこまめに確認することが大切です。
無理な値引きをお願いしない
費用をなるべく抑えるためにも値引き交渉は大切ですが、無理な値引きはしないようにしましょう。
あまりにも強引に値引きをお願いしてしまうと、品質の悪い材料や手抜き工事などで対応されてしまうリスクも出てきます。
また、費用相場を大きく下回って見積もりを出してくる業者にも注意しましょう。
安全に、綺麗に、理想どおりに工事を行うためには、それなりの費用が必要です。
適正な価格を把握した上で、適正価格で工事を行うためにも、まずは相見積もりをとり、工事の費用相場を自分自身で確認することが大切になってきます。
まとめ
見積書の内容が分からないときは、疑問を持ったまま工事を決定するのではなく、すべて明らかにしてから工事に入ってください。
工事の内容を施主が分かっていないという事実を利用して、請求書で高額な請求をされたというケースもあります。
後のトラブルを防ぐためにも、「こちら側も内容をきちんと把握している」という姿勢を見せることが大切です。
工事会社を判断するために、必ず一度は会社を訪問し責任者(できれば経営者)と面談の上、社内施設や工事実績などは確認しておきましょう。
事務所内や資材置場などの整理が行き届いているか・・・?など、結構その会社の姿勢が読み取れますよ。
外構・エクステリアリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外構・エクステリアリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、外構・エクステリアリフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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