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2024年01月29日更新
キッチンリノベーションの費用相場と事例を紹介!成功のポイントは?
キッチンのリノベーションは、料理を作る場所を楽しく快適にする工事です。毎日食事を用意するキッチンを新しくすることで、気持ちもリフレッシュするでしょう。今回は、キッチンをリノベーションする際の費用や期間、留意点などについて詳しくご紹介します。
目次
- 1 キッチンのリノベーションとは?
- 2 キッチンの間取りの種類と費用相場
- 3 キッチンのレイアウトの種類ごとの費用相場とメリット・デメリット
- 4 施工箇所・内容ごとの費用相場
- 5 上手なキッチンリノベーション費用の抑え方
- 6 キッチンリノベーションに適用可能な補助金制度
- 7 キッチンリノベーションに適用可能な税制優遇制度
- 8 キッチンリノベーションで組めるローン
- 9 キッチンリノベーションにかかる時間
- 10 キッチンをリノベーションするタイミング
- 11 キッチンをリノベーションする際にチェックするポイント
- 12 キッチン本体を選ぶポイント
- 13 主要メーカーのキッチンの種類と特徴
- 14 キッチンの壁材に多いタイルやパネルはなぜ?
- 15 キッチンをリノベーションする際の留意点
- 16 賃貸でもキッチンをリノベーションできる?
- 17 価格帯ごとに施工可能なリノベーションを解説
- 18 キッチンのリノベーション事例
- 19 予算50万円までのキッチンリノベーション事例
- 20 予算約50万円から約90万円までのリノベーション事例
- 21 予算約90万円から約150万円までのリノベーション事例
- 22 予算約150万円からのリノベーション事例
- 23 キッチンリノベーションを行うまでの流れ
- 24 戸建てとマンションではキッチンリノベーションの進め方に違いがあるのか?
- 25 キッチンリノベーションを依頼できる会社には得意分野がある
- 26 キッチンをリノベーションする際にDIYはおすすめ?
キッチンのリノベーションとは?
リノベーションと聞いたときにリフォームと同じ意味で使用している人も少なくありません。
一般的にリフォームとは老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいい、リノベーションとは既存の建物に大規模な工事を行うことで住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり価値を高めたりすることをいいます。
つまりキッチンのリノベーションとは既存のキッチンに新しい機能を与え今よりもさらにプラスαで価値を高める工事のことを指します。
また、住まいの空間をよりデザイン性の高いものに改良することもリノベーションと呼べるでしょう。
具体的には住環境を現在のスタイルに合わせて間取りや内外装を変更したり、耐久性やキッチンのタイプをより使いやすいものに変更したり、より耐久性や耐震性が高いキッチンや壁などに補修・変更したりすることです。
工事の規模もリフォームに比べ大規模になることが多く「フルスケルトン」といって全てを解体して躯体だけにしてから改修を行うケースも少なくなく、部分的な工事ですむことのほうが稀といってよいでしょう。
そのため費用も大きくなることが多く、キッチンだけではなく建物全体の改修をまとめて検討する人が多いです。
つまりキッチンのリノベーションとはライフスタイルなどの暮らしに合わせてよりよくするための改修工事のことをいいます。
キッチンのタイプやグレードもそうですが収納機能や家事導線のことまで考えてキッチンの価値を向上させます。
キッチンの間取りの種類と費用相場
まずは、キッチンのリノベーションによって住宅にもたらされるメリットと、リノベーションの費用相場を見ていきましょう。
主にキッチンには間取りや使い勝手によって選べる3つのタイプがあり、それぞれタイプ別に解説していきます。
独立キッチン
独立キッチンのメリット |
・リビングやダイニングに臭いや音が届きにくい ・料理に集中できる ・来客にキッチンを見られることがない ・広さを取れば趣味スペースとしても活用できる ・子どもの出入りを制限できる |
独立キッチンは、ダイニングとの間に壁や出入り口を設け、キッチンを独立させるタイプです。
リビングやダイニングでくつろいでいても、料理の臭いを気にする必要がありません。
また、来客があってもキッチンを見られずに済み、プライバシーを守れます。
小さなお子さまがいるご家庭では、注意すべきものが多いキッチンへの出入りを制限できる点も魅力でしょう。
セミオープンキッチン(対面型キッチン)
セミオープンキッチンのメリット |
・開放感があり部屋が広く感じられる ・独立型よりもコミュニケーションが取りやすい ・子どもの姿を確認できて安心 ・ダイニングやリビングから手元を隠せる ・I型などは人気が高くリフォームが比較的安価 |
セミオープンキッチンは、ダイニング側にシンクやコンロを設け、天井から垂れ壁をつけてキッチンの一部を開放するタイプです。
対話型とも呼ばれ、カウンターが付いたタイプ・I型キッチン・L型キッチンが該当します。
料理をしながらダイニングで遊ぶお子さまの姿を見守れるため、安心感があります。
また、壁の一部を開けるため解放感があり、部屋が広く感じられるでしょう。
オープンキッチン
セミオープンキッチンのメリット |
・開放感があり広々とした空間になっている ・家族とのコミュニケーションが取りやすい ・省スペースで空間を自由にアレンジできる ・ダイニングへの移動が便利 ・ダイニングやリビングからも見通しが良い |
ダイニングに対し、完全にオープンになっているのがオープン(システム)キッチンです。
壁付けタイプ・セパレート型・ペニンシュラタイプ・アイランドタイプがあります。
キッチンとダイニングを隔てる壁がないため、セミオープンキッチンと同じくコミュニケーションが取りやすく、解放感があり広々としています。
動線が確保しやすく、ダイニング・リビング側からもキッチンを見通せるのも特徴です。
ダイニングと一体化しているタイプは見せ方も重視され、リビングやダイビングとの統一性も求められます。
おしゃれな空間を作りたいと考えると、他のタイプと比べリフォーム費用が高くなる傾向があります。
キッチンのレイアウトの種類ごとの費用相場とメリット・デメリット
キッチンには5つの形式があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。
ここではそれぞれのキッチンの特徴と費用相場について解説します。
なお、リノベーションの費用はキッチン本体の価格に加え、工事の内容・範囲によって変動するため目安としてご覧ください。
工期も同様に、リノベーションの規模によって変動します。
I型キッチン
リフォーム費用相場 | 約50万~150万円 |
工期の目安 | 約2~5日 |
メリット | ・作業効率が良い ・比較的リーズナブル ・スペースが狭くても設置できる |
デメリット | ・キッチンの手元が周囲から見えやすい ・横移動が長くなる ・カウンタータイプは水はねが起きる |
I型キッチンは、シンクやコンロなどが直線上に並んだシンプルな構造が特徴です。
アルファベットの「I」の形に見えるため、I型と呼ばれます。
シンクやコンロが横並びになっているため、横移動が多くなるでしょう。
狭い間取りでも設置できるため、導入しやすいタイプといえます。
キッチン本体も比較的リーズナブルで、費用を抑えてリノベーションを行いたい方に向いているタイプです。
L型キッチン
リフォーム費用相場 | 約60万~170万円 |
工期の目安 | 約2~5日 |
メリット | ・作業スペースが広い ・料理の動線が短い ・収納量が多い |
デメリット | ・角がデッドスペースになる ・設置に必要なスペースが大きい ・費用が高くなりがち |
L型キッチンはコンロとシンクが直角になっており、アルファベットの「L」の形になっています。
作業スペースが広く、移動距離が短くてすむのが特徴です。
収納量の多さも魅力ですが、角がデッドスペースになりやすいため工夫が必要です。
また、L型キッチンは広いスペースが必要になるため、条件によっては設置が難しいでしょう。
キッチン本体は、人気商品で100万円を超えるものが多く、比較的高額になる点も特徴の一つです。
II型キッチン
リフォーム費用相場 | 約100万~150万円 |
工期の目安 | 約2~5日 |
メリット | ・作業動線が短い ・作業スペースが広い ・収納量が多い |
デメリット | ・濡れたものを運ぶ際に水が落ちやすい ・設置に必要なスペースが大きい ・体の向きを変える動作が多い |
Ⅱ型キッチンはシンクとコンロが分かれており、並列に配置されているため数字の「Ⅱ」の形に見えます。
作業スペースが広く収納量が多いのが特徴で、キッチンでの作業がしやすいため料理が好きな方におすすめのタイプです。
反面、設置には広いスペースが必要です。
レイアウトによっては、シンクから濡れたものを運ぶ際に床が濡れやすくなります。
ペニンシュラキッチン
リフォーム費用相場 | 約60万~200万円 |
工期の目安 | 約2~9日 |
メリット | ・開放的 ・リビングとコミュニケーションが取れる ・設置スペースが小さく済む |
デメリット | ・収納量が少ない ・油や水はねがリビングに広がりやすい ・においがリビングに広がりやすい |
ペニンシュラキッチンはアイランドキッチンに似ていますが、キッチンの片方が壁に付いているタイプです。
アイランドキッチンに比べ、設置に必要なスペースも少なくてすみます。
それでいてアイランドキッチンのように開放的で、リビングにいる家族と会話をしながら調理ができます。
その分、料理の匂いがリビングに広がる点に注意しましょう。
アイランドキッチン
リフォーム費用相場 | 約100万~200万円 |
工期の目安 | 約2~9日 |
メリット | ・開放感がある ・複数人で料理できる ・リビングとコミュニケーションが取れる |
デメリット | ・キッチンの手元が周囲から見えやすい ・収納スペースが少ない ・費用が高額になる |
アイランドキッチンはシンクやコンロが壁に付いておらず、独立しているタイプです。
キッチンが独立しているため、複数人で調理がしやすい特徴があります。
また、開放的なレイアウトも人気があります。
反面、収納量が少なくなりやすいため、オプションやレイアウトを検討しましょう。
施工費用が高額になりやすいタイプでもあるため、予算を決めたうえで計画を立ててください。
施工箇所・内容ごとの費用相場
価格帯の目安 | 約50万円~150万円 |
中心価格帯 | 50万円未満 |
大がかりなリノベーションをするか、部分的なリフォームをするか、迷っている方も多いでしょう。
2016年2月から2023年12月までに、ハピすむを利用してキッチンリフォームをした方の相場は上記のようになっています。
ここでは箇所別のキッチンリフォームの費用相場を紹介します。
キッチンの撤去などにかかる費用
新しいキッチンに交換するには、既存のキッチンを撤去する必要があります。
そのほか、必要になる可能性のある補修工事の費用相場を紹介します。
キッチンの撤去費用 | 約4万~10万円 |
床の張り替え | 約5万~20万円 |
壁・天井のクロスの張り替え | 約3万~10万円 |
パネル・タイルの交換 | 約5万~7万円 |
レンジフードの交換 | 約10万~15万円 |
既存のキッチンを解体・撤去する場合の費用は、キッチンの大きさや収納の数などで変動します。
キッチンの撤去にかかる費用は、主に業者の人件費と廃棄処分費用などです。
また、キッチンを撤去すると壁紙や床、天井の補修が必要になるケースも多いです。
キッチンに使われるクロスには、さまざまな種類・グレードがあります。
消臭機能などを備えた高機能なクロスほど、価格が高くなる傾向があります。
床材は主にクッションフロア・フロアタイル・フローリングの3種類です。
クッションフロア・フロアタイルに比べ、フローリングは費用がかかる傾向があります。
パネル・タイルやレンジフードの交換も、使用する素材や施工内容・範囲によって費用が変動します。
キッチンの素材やオプションの費用
キッチンは素材の変更や、オプションの追加が可能です。
何を選ぶかによって価格が異なるため、主な素材や人気のあるオプションの費用相場を紹介します。
扉・取っ手・キッチン側面の素材変更 | メラミン化粧板:約1万円 ステンレス:約2万~3万円 木製:約2万~3万円 ホーロー:約2万~5万円 |
ワークトップ(天板)の素材変更 | 人工大理石:約10万~15万円 ステンレス:約11万~15万円 天然石:約12万~18万円 |
シンクの素材変更 | ステンレス:約1万~8万円 人造大理石:約3万~10万円 ホーロー:約7~23万円 |
水栓の変更 | 約1万~5万円 |
レンジフードの変更 | 約10万~20万円 |
ビルトインコンロの追加 | 約5万~20万円 |
ビルトイン食洗機の追加 | 約15万~30万円 |
素材の変更は見た目だけでなく、耐久性や使い勝手、コストパフォーマンス、手入れのしやすさまで考えて選びましょう。
また、オプションは追加する数に応じて高額になります。
どのような機能が必要なのかリストアップし、予算を決めて選びましょう。
配管・電気設備の工事費用
配管・電気設備の工事費 | 約10万円〜約50万円 |
なお、工事にかかる費用はお住まいの建物の状況や給排水管が壁に通っているか、床に通っているかによって変動します。
一般的にはマンションの配管工事は戸建てよりも金額が高くなるケースが多いため、業者に依頼して正確な金額を把握することをおすすめします。
配管の交換や電気設備の交換だけであれば費用は安く済みますが、周辺の壁や床の復旧工事には費用がかかるため注意が必要です。
キッチンの場所を移動する場合の費用相場
費用相場 | 約100万円〜約250万円 |
工期 | 約2週間〜約1カ月 |
工事にかかる費用は、キッチンの移動距離や建物の状況によって大きく変動する可能性があります。
キッチンの移動距離が長いと費用は高額になるケースが多いでしょう。
これは給排水管やガス管の延長工事が必要であるためです。
新たなキッチンスペースのレイアウト変更を伴う場合はさらに費用がかかります。
また、工期は建物の状況やキッチンの移動距離によって大きく変動する可能性があります。
上手なキッチンリノベーション費用の抑え方
キッチンリノベーションを行う際に費用を抑えて工事をしたいと考えている方は多いでしょう。
ここではリノベーション費用を抑えて工事を行う方法を紹介します。
リフォームの相見積もりを活用する
相見積もりを活用すると、キッチンリノベーションの費用を抑えることができます。
リノベーションをする際に支払う金額は、大きく分けてキッチンなどの本体価格と業者が工事を行う工事費用です。
この工事費用は依頼する業者によって異なります。
そのため複数の業者を比較することで価格を抑えてリノベーションできる業者を見つけることができます。
ハピすむを活用すると、無料で相見積もりを取得することができます。
費用を抑えてリノベーションしたいと考えている方は、ぜひハピすむを活用してみてください。
簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひこちらからリノベーション費用の無料相見積もりをご利用ください。
キッチンのレイアウトを同じにする
キッチンのタイプを変更するには、給排水管の場所も移動させなくてはならず、大がかりな工事が必要です。
必然的に費用も高額になるため、キッチンのレイアウトは変えない方が費用を抑えられます。
また、部分的なリフォームでも印象を変えたり、使い勝手を良くしたりできます。
例えば、キッチン本体は新しいものに交換し、収納棚は既存のものを使い続ける方法が考えられるでしょう。
できるだけ費用を抑えたい方は、施工範囲を限定した部分的なリフォームがおすすめです。
キッチンの移動を控える
キッチンのタイプを変える場合と同様に、キッチンの場所を移動させる工事には高額な費用がかかります。
給排水管はキッチンに必須ですが、水が流れやすいように傾斜をつけなければなりません。
水の流れが悪いと詰まりやすくなる可能性があるため、キッチンを移動させるためには大がかりな工事が不可欠です。
費用を抑えたい方は、工事の規模をできるだけ大きくしないように計画しましょう。
アウトレット商品を活用する
キッチンの交換費用のなかで、キッチン本体の価格が占める割合は大きなものです。
そのため、アウトレット品を活用して購入費用を抑えるのは有効な方法です。
アウトレット品は中古のキッチンではなく、ショールームなどの展示品です。
また、キッチンのグレードを下げたり、旧型モデルを選んだりする方法もあります。
グレードの高い商品はデザイン性、機能性に優れていますが、人によっては不要な機能がついているケースもあります。
同様に、キッチンのオプション機能を絞るのも費用を抑えるために有効な方法です。
最新型や高機能なキッチンが本当に必要か、購入前に十分検討してください。
キッチンリノベーションに適用可能な補助金制度
キッチンリノベーションの費用を抑えるには、補助金を利用する方法もあります。
国や自治体から、キッチンリノベーションで利用可能な補助金制度がいくつか提供されています。
各自治体からは、障害のある方・高齢者・子育て世代・他世代同居世帯などに対して、福祉対策の一環として独自の補助金制度を設けている場合が少なくありません。
利用条件などは自治体によって異なるため、詳細はお住まいの自治体に問い合わせてください。
ただし、補助金は費用の全額が支給されるわけではありません。
支給されるのは費用の一部である点、補助の条件や申請可能な期間が限定されている点には注意しましょう。
また、予算が終了した場合、受付が終了となる場合があります。
補助金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【2023年】キッチンリフォームの補助金を解説!「安くなる?いくらもらえる?」申請時の注意点も紹介
キッチンリノベーションに適用可能な税制優遇制度
補助金制度と同様、リノベーションを行うと減税制度の対象になる場合があります。
対象になる可能性があるのは次の5種類の税金です。
- 所得税
- 固定資産税
- 贈与税
- 登録免許税
- 不動産取得税
それぞれ解説します。
取得税の控除
取得税の減税措置には、以下の2つの制度があります。
- 住宅ローン減税
- リフォーム促進税制
住宅ローン減税は、リノベーションの際に住宅ローンもしくはリフォームローンを組んだ場合に利用可能です。
住宅ローン減税の概要
居住年 | 2022年~2025年 |
借入限度額 | 2,000万円 |
控除率 | 0.7% |
控除期間 | 10年間 |
なお、対象となる住宅が「認定長期優良住宅」もしくは「認定低炭素住宅」などの「認定住宅」の場合、借入限度額は最大3,000万円になります。
一方、リフォーム促進税制は、対象工事に該当するかどうかがポイントです。
対象工事は次の通りです。
リフォーム促進税制の対象工事 |
・耐震リフォーム ・バリアフリーリフォーム ・省エネリフォーム ・三世代同居リフォーム ・長期優良住宅化リフォーム |
工事内容によって、対象限度額が200万円~500万円と異なります。
また、長期優良住宅化リフォームの場合、ほかのリフォーム工事と合わせて行う条件があります。
今後の法改正で条件等が変わる可能性があるため、最新の情報を確認してください。
固定資産税の減額
固定資産税の減額措置を受けられるリフォームは4種類あり、それぞれ軽減額が異なります。
耐震リフォーム | 固定資産税の1/2 |
バリアフリーリフォーム | 固定資産税の1/3 |
省エネリフォーム | 固定資産税の1/3 |
長期優良住宅化リフォーム | 固定資産税の2/3 |
くわえて、対象となるリフォームによって条件も異なります。
例えば、耐震リフォームの場合は工事費が50万円以上、1982年1月1日以前から存在している家屋、といった条件があります。
そのほか家屋面積の制限や、減税の併用ができないものなどがあるため、事前に確認しておきましょう。
なお減税期間は1年間で、制度の期限は2024年3月31日です。
工事完了後3ヶ月以内に申告する必要があります。
贈与税の非課税措置
贈与税の減税措置を受けられるのは、満18歳以上の個人が、親や祖父母といった直系尊属からリフォームにかかる資金を贈与により受けた場合です。
一定金額まで贈与税が非課税になります。
受贈年が2022年1月から2023年12月までの場合、「質の高い住宅」であれば非課税限度額は1,000万円、それ以外の住宅は500万円です。
登録免許税の特例措置
家屋の所有者であることを示すには、法務局の登記簿に記録する必要があります。
この手続きを「登記」といい、登録免許税は登記の際にかかる税金です。
住宅性能向上のための改修工事が行われた既存住宅を購入、居住した場合が特例措置の対象になります。
住宅を取得後、1年以内に登記を受けた場合、家屋の所有権移転登記に対する登録免許税の税率軽減を受けられます。
不動産取得税の特例措置
不動産を取得すると、取得者には不動産取得税が課せられます。
不動産の取得後にリフォームを行う場合は、不動産取得税を減額できる可能性があります。
控除を受けるには、2014年4月1日以降、耐震基準に適合しない既存住宅を取得して耐震改修工事を行うなど、一定の要件を満たさなければなりません。
なお、さらに要件を満たせば2018年4月1日以降に取得した住宅用土地も、軽減措置の対象になる可能性があります。
キッチンリノベーションで組めるローン
キッチンリノベーションでは住宅ローン・リフォームローンの2種類が利用できます。
それぞれの特徴を紹介しましょう。
住宅ローン
住宅の購入資金を対象としていますが、リフォームやリノベーションでも利用可能です。
住宅を担保にするため、返済期間が長く金利が低くなります。
メリット | ・借入限度額が高額 ・返済期間が長い ・金利が低い |
デメリット | ・土地や住宅を担保にする必要がある ・団体信用生命保険へ加入しなければならない ・融資まで時間がかかる ・手数料などの諸費用が高額 |
民間の金融機関が取り扱う「民間ローン」と、住宅金融支援機構などが取り扱う「公的ローン」があります。
また、住宅の購入費用とあわせて、リノベーション費用の借り入れができる「一体型ローン」と呼ばれるものもあります。
リフォームローン
リフォームローンにはリノベーションローンと呼ばれる場合もあり、住宅を担保にする「有担保型」と、担保が必要ない「無担保型」の2種類があります。
有担保型のメリット | ・借入限度額が高額 ・返済期間が長い ・金利が低い |
有担保型のデメリット | ・土地や住宅を担保にする必要がある ・団体信用生命保険へ加入しなければならない ・融資まで時間がかかる ・手数料などの諸費用が高額 |
有担保型はリフォームローン単体ではあまり種類がありません。
主流は無担保型ローンになります。
無担保型のメリット | ・手続きが簡単 ・融資まで時間がかからない ・ローンにかかる費用が少ない |
無担保型のデメリット | ・金利が高くなる ・返済期間の限度が10~15年と短い |
どのローンを使うかは、金利や借入にかかる費用を見て検討しましょう。
キッチンリノベーションにかかる時間
キッチンリノベーションにかかる工期の目安を紹介します。
キッチン設備の交換のみ | 約2日程度 |
内装工事をあわせて行う | 約3~7日 |
キッチンの位置を移動させる | 約5~8日 |
いずれの工事を行う場合も、作業の間に水が使えない時間は約1~4時間ほどです。
また、工事期間中は工事の際に音が発生するため、近隣住民に配慮しましょう。
キッチンをリノベーションするタイミング
キッチンをリノベーションするタイミングは、キッチンの耐用年数にもよります。
キッチンの耐用年数は約15年~約20年が一般的です。
しかし、早い場合は約10年を経過したあたりであっても金物など間接的な部分などに不具合が生じてくる場合もあります。
そのようなタイミングも見計らいながらリノベーションを検討しましょう。
また、年数が経つにつれて、床や壁も段々劣化していきますので、キッチンをリノベーションする際には床や壁のリフォームも必要になります。
キッチンのリノベーションを検討する際には、床や壁までトータルで検討することが重要です。
キッチンをリノベーションする際にチェックするポイント
キッチンをリノベーションする際、チェックしておいた方が良い点について解説します。
給排水管の位置
キッチンのリノベーションを行う場合、給排水管の位置がとても重要になります。
特にマンションの場合は、排水管の位置によってキッチンの自由度が変わってくるからです。
排水管が建物のどこを通っているか、水の流れを良くするために排水管の横引き部分が適切な勾配になっているかなどをチェックしておきましょう。
ガス、電気の容量
キッチンをリノベーションする際に、もう1つ重要なのがガスと電気の容量です。
ガスと電気の容量には限りがあります。
最近はキッチンをオール電化にする家庭も増えてきましたが、住宅全体で消費する電気のバランスを考えることも必要です。
電気の容量については、ご自宅のブレーカーに契約アンペア数が表示されているので確認しておきましょう。
ガスの容量は、ガスメーターに表示されている号数によって調べることができますが、詳しくは契約しているガス会社に確認することをおすすめします。
搬入が可能か
キッチン設備が自宅あるいは設置予定場所まで搬入可能かどうかもチェックする必要があります。
新しいキッチン設備が既存のものより大きい場合、階段やエレベーターの開口幅などが狭いため入らないということもあります。
搬入ができないと取り付けができませんので、事前に確認しておきましょう。
キッチン本体を選ぶポイント
キッチン本体を選ぶ際、チェックするポイントについて解説します。
作業スペースの広さが十分か
料理する際に、作業スペースが狭いと不便を感じます。
作業スペースが十分に取れるかが、キッチン本体を選ぶポイントになります。
キッチンの標準サイズ | |
壁付け型 | 幅255cm、奥行き65cm |
ペニンシュラ型 | 幅約180cm〜約270cm、奥行き約75cm〜約100cm |
アイランド型 | 幅約240cm〜約270cm、奥行き約75cm〜約100cm |
ペニンシュラ型・アイランド型は、メーカーによって幅と奥行きに違いがあります。
また、いずれのタイプでも最大で幅が3000cmほどの製品もあります。
既存のキッチンでは作業スペースが十分取れない場合、キッチンカウンターや作業台を増設して広げることも可能です。
作業しやすい高さか
キッチンの高さは、目安として肘よりも約10cm〜約15cmほど低くなっていると使い勝手が良いようです。
つまり、身長を2で割って5cmを足した高さが作業しやすいキッチンの高さになります。
例えば身長が165cmの場合、165÷2+5=87.5となり、約88cmが作業しやすい高さであると判断できます。
この式を覚えておくと、キッチン選びの際に便利なのでおすすめです。
キッチンスペースに対して大きすぎないか
キッチンスペースに対して、キッチン本体が大きすぎても小さすぎても料理するには不便です。
動線や通路幅の確保もふまえて、適切なサイズであるかをチェックしておきましょう。
また、キッチンスペース全体のレイアウトも考えて、作業しやすい配置を考えることも重要なポイントです。
収納は十分か
収納スペースが少ないことは、料理をする上でもなにかと不便です。
キッチンスペース全体のレイアウトを検討した上で、デッドスペースを上手に活用するなど、料理がしやすくなるような作業スペースの確保を心がけましょう。
コンロや食洗機など、入れたい家電を入れられるか
コンロや食洗機など、ご自身で入れたい家電を入れるスペースがあるかチェックしておくことも重要です。
購入する際に、それぞれの設備が入るスペースを確保できるかサイズを測っておきましょう。
料理がしやすくなるように、キッチンスペースの大きさ、設備の配置などを事前に考えておきましょう。
主要メーカーのキッチンの種類と特徴
キッチンはさまざまなメーカーが取り扱っていますが、主要といわれるのは次のメーカーです。
- リクシル
- クリナップ
- TOTO
- パナソニック
- タカラスタンダード
- トクラス
それぞれメーカーによって便利な機能があります。
キッチンの種類・特徴とともに紹介するので、キッチン選びの参考にしてください。
リクシルのキッチンの種類と特徴
住宅設備を幅広く取り扱っているリクシル。
国内トップシェアを誇るメーカーのため、リノベーションを検討している方なら耳にする機会があるでしょう。
主な商品には次のようなものがあります。
ノクト | デザイン性の高さも魅力のスタンダードタイプ |
リシェルSI | 調理する人が使いやすい機能を備えたハイグレードタイプ |
シエラS | デザインと機能性のバランスが良いキッチン |
また、車椅子の方でも使いやすいように設計された「ウエルライフ」という商品もあり、ユニバーサルデザインの導入にも積極的です。
リクシルのキッチンの便利な機能
- セラミックトップ
最新のセラミック技術から生まれたワークトップです。
熱や汚れに強いだけでなく、焼物ならではの味わい深さが特徴です。
- アシストポケット
大容量なだけではなく、取り出しやすさを兼ね備えた収納です。
立ててしまえるポケット、手が届きやすい高さのシェルフなど、作業をしながら必要なものをさっと取り出せるよう工夫されています。
- ひろびろWサポートシンク
立体構造と専用プレートで、下ごしらえ・後片付けがしやすいシンクです。
2段のレーンと2種類のプレートを組み合わせたことで、シンクの作業効率がアップします。
- よごれんフード
高速回転するディスクや温度センサーを設置し、手入れを簡単にしたレンジフードです。
従来のレンジフード1年分相当の汚れが付着するまで、約10年かかるのだそう。
クリナップのキッチンの種類と特徴
クリナップはステンレスキッチンの評価が高いメーカーです。
また、日本ではじめて多目的キッチン(システムキッチン)を開発したメーカーでもあります。
主な商品には次のようなものがあります。
セントロ | 上質なデザインと機能性の高い設備を兼ね備えたタイプ |
ステディア | プロからも高い評価を得ているステンレスキャビネットキッチン |
ラクエラ | 家具調のデザインが特徴的なキッチン |
調理中はもちろん、後片付けや手入れもしやすい工夫が随所にちりばめられているキッチンです。
クリナップのキッチンの便利な機能
- クラフツマンデッキシンク
本格的な調理にこだわる方に向けて作られた、熟練の技術で生まれたシンクです。
シンクは大容量かつ、ゴミや汚れが排水口に流れやすいよう設計されています。
くわえて全面に美コート加工が施され、油汚れも水だけで落とせます。
- ステンレスワークトップ
錆びにくく、熱に強いステンレスのワークトップです。
表情や質感が異なる7種類から選べ、コーディネートの幅が広がります。
- ハイブリッドコンロ
ガスコンロ・IHコンロを1台で使い分けられるコンロです。
強火がほしい中華はガスコンロなど、調理に合わせた熱源を選べます。
- Chef’s Plate
一度に4人分の料理が作れる専用プレートです。
プレート全体を均一に加熱できるため、仕上がりにムラが出にくいようになっています。
TOTOのキッチンの種類と特徴
TOTOは水回り製品において長い歴史をもつメーカーです。
TOTOと聞くと「トイレが真っ先に思い浮かぶ」という方も少なくないでしょう。
長年培われた水回りに関する技術が、キッチンにも活かされています。
主な商品には次のようなものがあります。
ザ・クラッソ | クリスタルカウンターが美しいキッチン |
ミッテ | 洗い物や片付けがしやすいキッチン |
他メーカーと比べると商品は限られますが、水回りの利便性を求める方にはおすすめのキッチンです。
TOTOのキッチンの便利な機能
- タッチレス水ほうき水栓
水栓側面にあるセンサーに手をかざすと、水が出る便利な水栓です。
洗い物の途中でも、水栓が汚れる心配をせず水が使えます。
- タッチレス「きれい除菌水」生成器
キッチンで使うアイテムを清潔に保てる「きれい除菌水」が生成できます。
排水口のヌメリを抑えたり、ふきんの黄ばみや匂いを抑えたりする効果が期待できます。
- スクエアすべり台シンク
シンプルな形状ながら、汚れが溜まりにくくデザイン性の高いシンクです。
すべり台のような傾斜が、ゴミや汚れを排水口までスムーズに運んでくれます。
- センターラインキャビネット
センターラインで分割することで、整理しやすくなったキャビネットです。
使用頻度に合わせて収納場所を選べば、作業効率がアップします。
パナソニックのキッチンの種類と特徴
パナソニックは歴史の長いメーカーで、家電のイメージが強い方もいるのではないでしょうか。
スタイリッシュなデザインが特徴で、料理がしやすいよう考えられた機能も充実しています。
主な商品には次のようなものがあります。
エルクラス | 至るところにこだわりが詰まったキッチン |
ラクシーナ | 家族で使いやすいようデザインされたキッチン |
リビングステーション ブイスタイル | シンプルながら機能性も高いキッチン |
扉などのカラーバリエーションも豊富で、組み合わせを考える楽しみもあるでしょう。
パナソニックのキッチンの便利な機能
- ほっとくリーンフード
ファンの手入れが10年に1度程度で済む、高機能なレンジフードです。
汚れがたまるプレートとリングはワンタッチで着脱でき、食洗機で洗えます。
- ワイドコンロ
コンロが横並びになっていて、手前のスペースは下ごしらえや盛りつけに使えます。
2人が並んで調理しても、窮屈にならないサイズ感が絶妙です。
- ラウンドアクセスシンク
幅はコンパクトですが奥行があり、3方向から使いやすいよう工夫されているシンクです。
キッチン側はもちろん、ダイニング側からも使いやすいよう配慮されています。
- 置きラク収納
高さを無駄にせず、楽な姿勢で物が取り出しやすいよう設計された収納です。
収納パーツは取り外して洗えるので、清潔に保てます。
タカラスタンダードのキッチンの種類と特徴
タカラスタンダードは、世界で初めて「ホーローキッチン」を開発しました。
その後もホーローの研究・開発に力を入れているメーカーです。
主な商品には次のようなものがあります。
レミュー | スタイリッシュでデザイン性の高いキッチン |
トレーシア | インテリアに合わせてコーディネートできるタイプ |
エーデル | 低価格ながらお手入れ簡単なキッチン |
リフィット | 唯一の木造システムキッチン |
汚れに強いホーローを活かしたキッチンは、タカラスタンダードならではといえるでしょう。
タカラスタンダードのキッチンの便利な機能
- 家事らくシンク
調理や片付けを効率良く進められるよう設計されたシンクです。
洗う・切る・捨てるためのスペースが作られているため、作業がしやすくなっています。
- アクリル人造大理石ワークトップ
見た目のスタイリッシュさだけでなく、簡単な手入れで美しさが長持ちするワークトップです。
熱に強いため変色しにくく、傷がつきにくいのも特徴です。
- タッチレスハンドシャワー水栓
センサーに手をかざすだけで吐水・止水ができる水栓です。
レバーに触れる必要がないので、汚れた手でも気兼ねなく水が使いやすくなります。
- 食器洗い乾燥機
朝型・深型など、6種類から選べる食洗機です。
「フライパンも洗いたい」「なるべく静かな音のものがいい」など、要望に合わせて選べます。
トクラスのキッチンの種類と特徴
トクラスは人造大理石を早い段階から取り入れたメーカーです。
元々は「ヤマハ」の家具・住宅設備部門の会社だったため、キッチンにもピアノ製造の技術が活かされています。
主な商品には次のようなものがあります。
コラージア | 意匠性が高くプランが豊富なタイプ |
Bb | こだわりの基本機能を備えたシンプルなキッチン |
トクラスならではのデザインは、可愛らしいと女性に人気です。
レイアウトの自由度が高い点も評価されているため、こだわりをもってキッチンをリノベーションしたい方におすすめです。
トクラスのキッチンの便利な機能
- 人造大理石ワークトップ
汚れ・衝撃・熱・傷に強いワークトップです。
機能性に優れているだけでなく、色や質感の美しさも特徴の一つです。
- スムースワークシンク
シンクに折りたたみのプレートを設置することで、シンク上のスペースを有効活用できます。
使わない時は片付けておけるため、シンクも広々使えます。
- ハイバックカウンター
コーキングの繋ぎ目や段差をなくし、汚れが溜まりにくく掃除がしやすい形状になったカウンターです。
ハンガーアイテムでキッチングッズを浮かせて収納できるため、拭き掃除がしやすくなっています。
- サイクロンフード
煙の流れをコントロールするため、小型のフィルターで油汚れをしっかりキャッチできるレンジフードです。
本体は掃除がしやすい形状で、撥油塗装を施されているため拭き掃除も簡単です。
キッチンの壁材に多いタイルやパネルはなぜ?
キッチンリノベーションでは、タイルやキッチンパネルが壁材に多く使われています。
タイル・キッチンパネルはどちらも不燃性で、キッチンの壁材に適しているからです。
特にマンションでは、「内装制限」をクリアするために不燃性の内装材を使わなければなりません。
タイルとキッチンパネルのメリット・デメリット、費用の目安をそれぞれ解説するため、参考にしてください。
タイルのメリット・デメリットと費用の目安
メリット | ・種類が豊富で好みのタイルを選べる ・デザイン性・機能性が高い ・クロスより耐久性が高い |
デメリット | ・コストが高い ・掃除がしにくく汚れが目立ちやすい ・床に使用する場合は暖房対策が必要 |
タイルは種類が豊富で、キッチンを自分好みに仕上げられます。
キッチンクロスより耐水性・耐久性に優れているため、長期間使用できるでしょう。
一方、キッチンクロスに比べると費用が高くなる傾向があります。
また、タイルの目地はデコボコしているため、掃除がしにくく汚れが目立ちやすい点もデメリットです。
床材に使用する場合は温度が下がりやすく、寒さ対策が必要になるでしょう。
費用の目安 | 約5万~25万円 |
タイルの費用 | 1㎡あたり約5,000~1万円 |
施工費 | 1㎡あたり約5,000~1万円 |
費用は壁の面積によって変動します。
また、DIYでタイルを施工すれば施工費は節約できるでしょう。
しかし、美しく仕上げるためには技術が必要になるため、プロに依頼するのが一般的です。
キッチンパネルのメリット・デメリットと費用の目安
メリット | ・コストを抑えられる ・手入れがしやすい ・見た目がシンプル |
デメリット | ・タイルに比べて種類少ない ・デザイン性や高級感がない ・強い薬品を使うと傷がつく |
タイルに比べると安価で、コストパフォーマンスが高い点がメリットです。
また、目地のないパネルは掃除がしやすく、拭き掃除でも十分綺麗に保てます。
反面、タイルに比べると種類が少ないため、理想通りのデザインがみつからない可能性はあります。
高級感のあるキッチンに合わせようとすると、しっくりこない場合もあるためよく検討しましょう。
くわえて、掃除で強い薬品を使うと傷になる恐れがあるため、注意してください。
費用の目安 | 約4万~8万円 |
キッチンパネルの費用 | 1㎡あたり約1~2万円 |
施工費 | 1㎡あたり約1万~2万円 |
キッチンパネルは安いものなら1万円前後で購入できるため、選択次第で費用を抑えられるでしょう。
また、キッチンパネルの通常の厚みは3~5mmですが、それ以上厚いものは価格が高くなる可能性があります。
なお、アルミやステンレスに比べ、ホーローは価格が高くなる傾向があります。
キッチンをリノベーションする際の留意点
次に、キッチンをリノベーションする際の留意点についても抑えておきましょう。
見た目より動線を考えてキッチンを配置する
キッチンのリノベーションでよくあるミスは、見た目を優先したため使い勝手や動線が不便になるケースです。
動線を考える際には、通路の幅を十分に取れるか、作業中の移動距離が長くならないかなどが重要です。
キッチンに立って細かく動きを想像し、どう使いどう動くかを考慮して計画しましょう。
調理で重要なのは、シンク、コンロ、調理台の3要素だけではありません。
冷蔵庫や調味料・調理器具、炊飯器、電子レンジなど、道具が使いやすい配置になっている事が大切です。
毎日の調理をシミュレーションして、悔いのないよう設計しましょう。
また、身長が高い方は洗い場やカウンターの高さを上げると使いやすくなります。
加えて、調理器具や食器など物が多いキッチンでは収納の容量や位置も重要です。
収納量を増やす必要があるか、シンクやコンロに対して収納の位置は適切か、検討してください。
色や素材は実際に見て確認する
どの色や素材が良いかは、実物を見て確認してから選ぶことをおすすめします。
キッチンの色や素材がリビングやダイニングの雰囲気と合っているかどうかは、リノベーションを成功させる上で重要なポイントです。
隣接するリビングやダイニングの雰囲気に合っていないと、キッチンが家の中で浮いてしまいます。
キッチンとリビングやダイニングの雰囲気を合わせるには、色や素材選びが大切です。
一番良いのは、素材自体を使ったモデルハウスやショールームで見ることです。
写真で見るより艶があったり、色の印象が違ったりする場合も少なくありません。
小さな違いだと感じるかもしれませんが、仕上がりに差が出ます。
換気設備の設置場所や機能が適切か考える
キッチンリノベーションを成功させるためには、換気設備の設置場所や機能が適切かどうかを検討する必要があります。
換気設備の配置や機能が適切でないと、部屋の中に調理の煙や匂いが充満してしまいます。
特にオープンキッチンなどでリビングダイニングとキッチンが同室内にある場合は、換気機能が非常に重要です。
コンセントの位置を事前に確認する
コンセントの位置は事前に確認しておきましょう。
実際に家電を配置した際に、コンセントに届かないという事態になりかねません。
キッチンのレイアウト変更を行う場合は、家電を配置する位置とコンセントの距離が遠すぎないか確認しましょう。
現状のままでは支障をきたすようであれば、増設したりコンセントの位置を変えたりする方法があります。
料理中に疲れにくくする工夫をする
キッチンリノベーションの満足度を上げるために、料理中に疲れにくくする工夫も考えましょう。
移動距離が長いと料理にかかる時間も増え、体力も使うので疲れてしまいます。
できるだけ移動距離を短くできるよう、レイアウトを考えましょう。
また、作業動線のみならずキッチンの高さも重要です。
身長に合わないキッチンで作業をすると、不自然な姿勢になるため疲れてしまいます。
現在のキッチンが合わないと感じている方は、リノベーションの際に変更を検討しましょう。
賃貸でもキッチンをリノベーションできる?
一般的な賃貸ではリノベーションできない物件が多いですが、なかには可能な物件もあります。
賃貸物件をリノベーションできるかどうかは、基本的に貸主の意向次第です。
近年リノベーション可能物件が増加傾向にあります。
また、リノベーション可能な物件として紹介されていない場合も、貸主との交渉によってはリノベーションできる可能性もあります。
ただし、どこまでリノベーションができるかは物件によってそれぞれです。
大幅なリノベーションが可能な物件もあれば、原状回復が前提の物件もあるため、事前に貸主に確認しましょう。
また、リノベーション費用の負担も、貸主・借主どちらになるかは物件によって異なります。
費用の負担とともに、新設した設備などの所有権が貸主・借主どちらに所属するかも事前に確認しておくべきポイントです。
価格帯ごとに施工可能なリノベーションを解説
ここでは各価格帯ごとに施工が可能なリノベーションについて紹介します。
建物の状況によっては可能な工事は異なるため、正確な金額を知りたいという方は業者に建物を診断してもらうことをおすすめします。
約50万円以下の費用で施工可能なリノベーション
50万円以下で可能な内容はキッチンの部分的な交換です。
たとえば、レンジフードの交換や、ガスコンロからIHコンロへの交換、食洗機の取り付け、キッチンパネルの交換などです。
長期的に考えた際にはまとめて工事を行うことで費用を抑えることができますが、部分的に交換することで大きな出費が必要ないというメリットも存在します。
状況に合わせて計画を立てましょう。
約50万円~約100万円の費用で施工可能なリノベーション
約50万円〜約100万円の費用では、キッチン全体の交換が可能です。
既存の形式がI型のキッチンであれば新たなI型のキッチンへと交換を行うことができます。
しかし、商品のグレードが高いものやキッチンの移動を伴う工事を行う場合は100万円に収まらないケースが多いため注意が必要です。
またキッチンの交換と同時に、壁紙や床材の張り替えなども同時に行うことが可能です。
キッチンを交換してキッチンの雰囲気を変えたいと考えている方にはおすすめの内容です。
約100万円~約150万円までの費用で施工可能なリノベーション
約100万円〜約150万円までの費用で施工可能なリノベーションは、キッチンの間取り変更を含めたキッチンの交換です。
商品のグレードやオプションは抑える必要がありますが、スタンダードなグレードのものであれば間取り変更を行うことができます。
キッチンの雰囲気や使い勝手を大きく変えたいと考えている方には、商品のグレードを抑えて間取り変更を伴うキッチンリフォームがおすすめです。
約150万円~約200万円までの費用で施工可能なリノベーション
約150万円〜約200万円の費用では、キッチンの位置を移動し新しいキッチンにリノベーションすることが可能です。
キッチンの移動には給排水管やガス管の移動、延長工事が必要であり、大規模な工事になります。
しかし、現状のキッチンの位置に不満を感じている方にはおすすめのリノベーションです。
約150万円〜約200万円の費用で位置移動を伴わないリフォームであれば、グレードの高いキッチンに交換することも可能です。
キッチンの機能性を向上させたいと考えている方にはハイグレード商品がおすすめです。
約200万円以上の費用で施工可能なリノベーション
約200万円以上の費用であれば、キッチンを1階から2階へ移動する工事などが可能になります。
ライフスタイルが変化した場合などにキッチンの移動を行うケースが多いです。
また、200万円以上の費用であれば特注品のキッチンなどを採用することも可能です。
自分の希望に近いキッチンがメーカーから発売されていない場合や間取りが特殊な場合には特注品のキッチンを検討すると良いでしょう。
キッチンのリノベーション事例
実際のリノベーション事例を、リノベーション内容・工期・費用を表にまとめてご紹介します。
費用を抑えたリノベーション事例
リノベーション内容 | システムキッチンのリフォーム |
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工期 | 4日 |
費用 | 79万7,000円(税込) |
まだ使える吊り戸棚を再利用し、費用を安く抑えています。
キッチンパネルを貼った上に吊り戸棚を改めて取り付けることで、今後も長く使用できるようにしています。
ガスコンロは、見栄えも良く掃除がしやすいガラストップコンロです。
換気扇の部分に梁がありましたが、加工してレンジフードを設置できるようにしました。
マンションでのリノベーション事例
リノベーション内容 | 老朽化したキッチンのリフォーム |
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工期 | 4日 |
費用 | 81万円(税込) |
ガスコンロはガラストップコンロに変更しました。
キッチンの壁もタイルからキッチンパネルに変更し、お掃除がしやすくスタイリッシュなキッチンになりました。
クロスや床も張り替えたリノベーション事例
リノベーション内容 | キッチンおよび壁・床のリフォーム |
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工期 | 6日 |
費用 | 109万7,000円(税込) |
マンションをリノベーションした事例です。
食洗機を新たに設置し、お掃除しにくいタイルの壁をキッチンパネルに交換しました。
さらに、シンクと冷蔵庫の間にあった間仕切り壁を撤去しました。
白で統一されたカラーコーディネートにより、キッチンが明るく爽やかな印象になりました。
予算50万円までのキッチンリノベーション事例
ここでは予算50万円以下のキッチンリノベーションの事例を紹介します。
約15万円以内でレンジフードを交換した事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約14万円 |
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工期 | 約1日 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | リンナイ |
こちらの事例ではキッチンのレンジフードを新しくしました。
レンジフードの交換のみであれば簡易的な工事であるため、工期も1日と比較的短期間で工事を終えることができます。
換気扇の排気効率が落ちていると感じている方におすすめです。
ビルトインガスコンロを導入した事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約16万円 |
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工期 | 約1日 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | リンナイ |
商品名 | マイトーン |
こちらの事例ではビルトインガスコンロを新たに導入しました。
ビルトインガスコンロへの交換も比較的簡易的な工事であるため、工期は1日で終了しています。
コンロの火力が弱くなり、使い勝手が悪いと感じている方におすすめです。
予算約50万円から約90万円までのリノベーション事例
ここでは予算約50万円から約90万円までのリノベーション事例を紹介します。
I型キッチンでセミオープンキッチンにリノベーションした事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約80万円 |
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工期 | 約4日 |
建物 | マンション |
メーカー名 | リンナイ |
商品名 | シエラ 幅240cm |
こちらはI型キッチンであるリクシルのシエラを活用しセミオープンキッチンに交換した事例です。
セミオープンキッチンであるため、料理に集中できるだけでなくキッチンからリビングの様子を見ることもできる使い勝手の良いキッチンとなっています。
コストを抑えて壁付けI型キッチンにリノベーションした事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約84万円(※天井・壁のクロス張り替え含む) |
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工期 | 約4日 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | リクシル |
商品名 | シエラ 幅255cm |
こちらの事例では、リクシルのシエラを導入し、コストを抑えて壁付けのI型キッチンへとリノベーションしています。
人気の高い木目のデザインを採用しており、おしゃれなキッチンに仕上がっています。
予算約90万円から約150万円までのリノベーション事例
ここでは予算約90万円から約150万円までのリノベーション事例を紹介します。
掃除しやすいレンジフードが特徴のTOTO「ミッテ」にリノベーションした事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約106万円 |
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工期 | 約5日 |
建物 | マンション |
メーカー名 | TOTO |
商品名 | ミッテ |
こちらの事例ではTOTOのミッテが採用されており、特徴であるレンジフードの掃除のしやすさによってキッチンのメンテナンスの手間を減らすことに成功しました。
デザイン面では明るい基調の木目デザインが採用されており、温かみのある雰囲気のキッチンとなっています。
ビルトイン食洗器付き!パナソニック「V-style」にリノベーションした事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約118万円(※フロアタイルの施工費用含む) |
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工期 | 約8日 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | パナソニック |
商品名 | V-style 幅260cm |
こちらの事例ではビルトイン食洗機の付いているパナソニックのV-styleが採用されています。
ビルトイン食洗機があることによって食器洗浄などの手間が減り、家事の時間を短縮することができるようになりました。
IHコンロ・食洗器・浄水器付き水栓を備えたトクラス「Bb」を施工した事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約134万円 |
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工期 | 約5日 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | トクラス |
商品名 | Bb 幅240cm |
こちらの事例ではトクラスのBbが採用されており、使い勝手の良いキッチンに仕上がっています。
安全性の高いIHコンロや食器洗浄の手間を減らす食洗機なども備えている機能性の高いキッチンです。
予算約150万円からのリノベーション事例
ここでは予算約150万円以上のリノベーション事例を紹介します。
ステンレス製キッチンクリナップ「ステディア」を施工した事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約159万円 |
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工期 | 約10日 |
建物 | マンション |
メーカー名 | クリナップ |
商品名 | ステディア 幅150cm |
こちらの事例ではステンレス製のキッチンであるクリナップのステディアを採用しています。
ステンレスは防食性や耐久性に優れており、キッチンと相性の良い素材です。
掃除もしやすく、人気の木目デザインが採用されているため、使い勝手とデザイン両面に優れたキッチンに仕上がりました。
リクシル「リシェル」でペニンシュラキッチンにリノベーションした事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約220万円 |
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工期 | 約6日 |
建物 | 戸建て |
メーカー名 | リクシル |
商品名 | リシェル 幅255cm |
こちらの事例ではリクシルのリシェルを採用し、ペニンシュラキッチンへと交換しています。
ペニンシュラキッチンにすることで、リビングとのコミュニケーションも取りやすく、料理の配膳なども手軽に行えます。
セミオープンキッチンに変更してリクシル「リシェル」を施工した事例
画像出典:みやこリフォーム
リフォーム費用 | 約262万円 |
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工期 | 約8日 |
建物 | マンション |
メーカー名 | リクシル |
商品名 | リシェル |
こちらはリクシルのリシェルを採用し、セミオープンキッチンにリノベーションした事例です。
黒を基調としたキッチンで非常に高級感のあるデザインになっています。
汚れが目立ちやすいキッチンでも、黒を採用することによって清潔感を保つことができます。
キッチンリノベーションを行うまでの流れ
キッチンのリノベーションを行うまでの流れをイメージできないと感じている方もいるでしょう。
ここではキッチンリノベーションを行うまでの流れを紹介します。
現在のキッチンの改善点を見つける
まずはじめに現状のキッチンの改善点を見つけ、リノベーションを行う箇所について検討をする必要があります。
現状のキッチンを使用していて不満や不便を感じる点を探し出し、その点をリノベーションすることで改善できるかどうかを検討します。
改善点が見つかったら、どのようにリノベーションすればその問題が改善できるか検討しましょう。
家庭の間取りや家族構成に適したキッチンを選ぶ
キッチンを選ぶ際には家庭の間取りや家族構成に適したキッチンを選ぶ必要があります。
間取りに合わないキッチンを選んでしまうと、リノベーションをしてからキッチンの使い勝手の悪さに気づき後悔することになるでしょう。
また家族構成によってもキッチンの選び方は異なっています。
たとえば、お子さんがいる場合はリビングダイニングとのコミュニケーションが取りやすいオープンキッチンなどが適しているでしょう。
キッチンに必要な設備を選ぶ
キッチンに必要な設備を選ぶというポイントも非常に重要です。
キッチンは、他の水回り設備と比較してもカスタマイズ性が非常に高いという特徴があります。
あったら便利な機能を詰め込みすぎてしまうと予算をオーバーしてしまう可能性があるため、必要不可欠な機能と欲しい機能を分けて検討しましょう。
依頼する業者を選ぶ
キッチンリノベーションを依頼する業者は、さまざまな要素を吟味して決めましょう。
業者を探すうえでチェックするポイントには、次のようなものがあります。
- 使用したいキッチンを取り扱っているか
- 自宅近くに事業所があるか
- キッチンリノベーションの施工実績があるか
会社のホームページや広告から情報収集をするだけでなく、実店舗やショールームに足を運び、キッチンの実物を見たうえでの検討も必要です。
また、現地調査を行うまで正確な価格はわかりません。
価格以外の条件を見て、見積りを依頼する候補を2~3社に絞り込みましょう。
なお、水回りを専門的に扱う業者を選ぶと比較的安価に施工が可能な場合があります。
施工数が多いほど商品を多く仕入れる必要があるため、メーカーとの仕入れルートが安定しており、商品価格のコストダウンが期待できるためです。
くわえて、水回り工事の実績が豊富な職人や設備工事の有資格者が所属している業者も少なくありません。
専門技術が必要な施工を外部業者に委託する必要がないため、費用を抑えられる可能性があります。
予算を決めてリフォーム業者に相談
リノベーションをする前に予算を決める必要があります。
予算を決めなければ業者もどのような提案をすれば良いのかわかりません。
業者に相談する際にはざっくりとした金額でも問題はないので、予算を決めてから業者に相談を行いましょう。
現地調査・プランの提案(見積書の確認)
現地調査が終了し、プランが出てくる頃にはリノベーションに関してイメージを掴めているでしょう。
見積書の確認はリノベーションをする際に最も重要な段階です。
見積書の項目が細かく分けられていて不明な点がないか、見積書の内容を業者に確認した際にしっかりと回答が得られるかどうかなど検討しなければいけない点は複数あります。
ここの段階で見積書を吟味せずに契約を急いでしまうとリノベーションで失敗をしてしまう可能性が高くなります。
この段階で見積書を比較し、自分の希望に近い業者を選びましょう。
こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
プランの確定・ご契約・リノベーション開始
プランを確定し、リノベーションを依頼する業者が決定したら実際に契約を行います。
契約の前にはしっかりと保証内容を書面で残しているかどうかなどを確認しましょう。
全ての確認と契約が終了したら、実際にリノベーションを開始します。
戸建てとマンションではキッチンリノベーションの進め方に違いがあるのか?
戸建てとマンションでは、キッチンリノベーションの進め方に違いがあります。
マンションでキッチンリノベーションを行いたい場合は、まず管理規則にリノベーションに関する制約がないか確認しなくてはなりません。
一般的に、マンションは共用部分・専用使用部分について現状を変更したり、建物の構造や外観を変更したりする行為は禁止されています。
共用部分とは通路やエレベーターにくわえ、建物の一部である壁・床・天井・柱などを指します。
専用部分とは、特定の居住者が使用可能なベランダ・バルコニー・庭などです。
また、専有部分内であっても、躯体と呼ばれるコンクリートの壁などは変更できません。
くわえて、資材の運搬や業者の出入りを含めた工事の音が近隣住民に影響を与えるため、工事によっては事前に管理組合の承認が必要です。
禁止事項や管理組合の承認が必要な工事などについては、マンションの管理規則で定められています。
承認があればリノベーションが可能な場合、工事前に管理組合に申請しましょう。
キッチンリノベーションを依頼できる会社には得意分野がある
キッチンリノベーションは、リフォーム専門店やハウスメーカーなど様々な会社に依頼できますが、会社によって得意分野は異なります。
大手リフォーム会社の得意分野
大手リフォーム会社とは全国規模で支店を展開しながら、住宅リフォームを専門に行う会社です。
大手リフォーム会社は、住宅内のさまざまなリフォームを行った経験が豊富なため、キッチンだけなどの部分リフォームだけではなく、住宅全体の大規模なリノベーションも得意であるといえるでしょう。
また、強みとしては室内、水回り、エクステリアといったあらゆるリフォームを依頼できる点でしょう。
キッチンのみの交換で終わらず、室内のフローリングやクロスなどと合わせたトータルコーディネートも提案してもらえるでしょう。
しかし施工のために下請け業者のスタッフを使うことも多く、下請け業者によって工事品質に差が生じることもあります。
住宅メーカー系リフォーム会社の得意分野
住宅メーカー系リフォーム会社とは、ハウスメーカーなど新築工事も手がける傍ら、自社が建てた住宅のメンテナンスとしてリフォーム事業も行っている会社のことです。
住宅系メーカー系リフォーム会社の得意分野はやはり自社で施工した住宅のリフォームでしょう。
キッチンを含めた大規模な改装には建物構造を熟知している建設会社を用いることで余分なリスクとコストを低減することができます。
しかし、大手リフォーム会社と違って選べるキッチンメーカーが限られていることが多く、希望するキッチン商品を選べるか打ち合わせ時に確認しておきましょう。
大手リフォーム会社と同様に、現場で実際に工事を行うスタッフが会社に在籍していない所も多く、工事の品質は現場に来た下請け業者に委ねられます。
電気会社やガス会社の得意分野
電力会社やガス会社の中にも、リノベーションを請け負っている所があります。
このような会社は電気やガスを使用するキッチンリフォームや床暖房設備や給湯器などの交換リフォームが得意分野であることが多いでしょう。
キッチンリノベーションでは、キッチンの解体や組み立ての他にも電気工事やガス工事が発生しますが、リフォーム会社によっては、電気工事やガス工事が行える別の専門業者に外注するために別途費用が発生することがあります。
しかし電気会社やガス会社のリフォーム部門であれば有資格者が在籍していますので、下請け業者を介さずとも施工でき、床暖房や給湯器といった電気やガスに関する他の設備との兼ね合いも考慮してプランニングを考えてもらえるでしょう。
住宅設備メーカーの得意分野
キッチンやお風呂などの住宅設備を製造・販売しているメーカーには、全国規模でリフォーム事業を行っているメーカーもあります。
このようなリフォーム会社の得意分野はシステムキッチンの交換など、自社製品の設備交換リフォームであることが多いでしょう。
また自社の各設備を熟知しているため、それぞれの住宅に合った最適な設備を提案してもらえたり、余分なマージンがかからないため比較的安価に設備を導入できる可能性もあるでしょう。
メーカーによって主力商品が異なりますので、キッチンリフォームではキッチンに定評のあるメーカーを選ぶと良いでしょう。
ただし、キッチンの取り付け自体はメーカー指定の下請け業者が行います。
設計事務所や建築士事務所の得意分野
設計事務所や建築士事務所のリフォームは、家の構造を知り尽くしている建築士がプランニングを行いますので、特殊な形や構造をしている家屋のリフォームや、既製品ではないオリジナルのデザイン性の高いリフォームなどが得意であると言えるでしょう。
「選んだキッチンが構造上取り付けできなかった」「キッチン交換後に他の場所で不具合が起きた」といったトラブルを回避できる可能性が高くなります。
しかし意匠やデザインを重視する場合は、その分設計コストも必要であることは念頭に入れて下さい。
地域密着型リフォーム店の得意分野
地域密着型のリフォーム店の得意分野は、地域の特徴をつかんだリフォームだと言えるでしょう。
地元に根ざしているからこそその土地の風土や気候について熟知しており、地域に合ったリフォームを提案してもらえるでしょう。
活動エリアを地元に限定しているリフォーム店は、主にクチコミで仕事を獲得するためテレビや雑誌の宣伝広告に費用をかけていないことが多く、そのため施工費用に上乗せされないというメリットもあります。
また、施工した客の緊急連絡にすぐ駆けつけられるよう、活動エリアを限られた範囲に留めている所が多く、キッチンリフォーム後でも住宅に関する悩みを相談できるでしょう。
ホームセンターの得意分野
ホームセンターのリフォーム部門の得意分野は、本業である物販のコネクションやノウハウを生かした設備交換系のリフォームだと言えるでしょう。
特に水回りのリフォームを得意としている所が多いようです。
店舗がショールームを兼ねているため、店舗内に展示されている実物の商品を見ながら、どんなキッチンリノベーションを行いたいのか要望を伝えることができます。
ただし、リフォーム専門店や電気・ガス会社などと違って自社商品のキッチンしか選べないこともあるため、他メーカーのキッチン商品を検討している方は物足りなく感じられる可能性もあります。
ホームセンターは在庫製品をもっていたり、頻繁にセールを行うことが多いので費用面を抑えることが重要視される場合は、とても有効な位置づけとされています。
キッチンをリノベーションする際にDIYはおすすめ?
キッチンをリノベーションする際に費用があまりにも高額になるためにDIYで済ませようと考える人がいますがあまりおススメはできません。
理由としてはキッチンはガスや水回りの工事も必ず発生するからです。
ガスは言うまでもなくガス漏れに繋がる危険があることや、水回りの水漏れも住宅に大きな被害をもたらします。
戸建ての場合は基礎に影響がありますし、マンションの場合は下の階に被害があれば賠償問題に発展するからです。
それでもDIYをしたいと考える人には収納の棚や入れ物を作ることをおススメします。
しかしこれも業者とサイズや場所などしっかりと打ち合わせして進めるようにしましょう。
ただし、リノベーションなどの大掛かりな工事の場合、収納などはそこまで金額に差が出ないことも少なくありませんので検討するにしても業者との話し合いは必要になるでしょう。
キッチン・台所リフォームで、優良な会社を見つけるには?
本記事の台所リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
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