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2021年11月11日更新
内装リノベーションを成功させるためのポイントや費用について
内装リノベーションは古い住宅の良さを残しつつ、快適に使えるように改装する方法で、近年取り入れる人が増えています。今回は、内装リノベーションを行う前に知っておきたい知識や情報についてまとめました。かかる費用や期間、注意点など一読しておきましょう。
目次
リノベーションとは?
内装リノベーションとは、もとの住宅に残る古き良き特徴を活かしながらも、インテリア全面に手を加え、まったく新しい価値のある住宅空間を作り出す手法のことです。
リノベーションはリフォームと同じような意味で使われることが多い言葉で、明確な境界線はないとも言われています。しかし、意味合いには違いがあります。
リノベーションはその住宅が持つ良さを把握した上で、暮らす人のニーズやライフスタイルに合わせて設備を含め全体的に刷新する方法です。
海外でも、英語の「renovation」は住まいの改修という意味で使われることが多く、古くなった物件に息を吹き込み再生して、新築時とはまったく別の新たな価値を付けることを指しています。
一方、リフォームは新築時の状態に戻す原状回復工事を指すことが多く、老朽化した住宅のクロスを貼り直す、キッチンを新しくするといった部分的な改修がメインです。
最近では、古い物件をリノベーションして販売している物件も多く見られるようになり、リノベーションという言葉もだんだんと身近になってきました。
内装をリノベーションするメリット
内装リノベーションを行うメリットについて見ていきましょう。
新築を建てるよりもコストを抑えられる
施工:バレッグス
新築の住宅を建てるよりも低コストで希望の物件を作れる点は、内装リノベーションを選ぶ人の多くが感じるメリットでしょう。
中古の物件は新築に比べて安く、リノベーションが必要な物件となると20年以上経年しているケースも少なくありません。
もとの物件の価格が低い分、リノベーションする費用に当てることができ、結果的に全体的に見ても新築を購入するより安価に収まる可能性が高いです。リノベーション済みの住宅やマンションを購入するにしても、新築よりも低価格であることが多いです。
物件の選択肢が広がる
リノベーションによって、選べる物件の選択肢が増えることも魅力です。
新築や築年数の浅い物件を購入するとなると、市場に出回る物件数が少ない上、人気があるので競争率は高くなります。立地環境などの条件も希望通りとはいかないでしょう。
20年以上経った古い物件であっても、リノベーションが行われている場合、築年数より数段新しく綺麗に見えます。また、購入後にリノベーションすることで、自分のライフスタイルや希望に合わせて自由にアレンジでき、新しく生まれ変わった状態の物件に住むことができるでしょう。
さらに物件の選択肢が増えることで、愛着のある土地に住み続けられる可能性も高くなります。
引っ越しに伴い新しい土地に移動すると、慣れるまでは負担に感じる場合もありますので、長く同じ場所に住み続けたいという人には大きなメリットと言えるでしょう。
環境に配慮できエコロジカルである
古い住宅やマンションを解体し、新しく建て替えるには大変な量の廃棄物が排出されます。もとの建物をそのまま活かすことができれば、エコロジカルで環境にも優しいと言えるでしょう。
リサイクルや環境への配慮が当たり前のように意識されるべき時代となった今、リノベーションによって可能な限り工夫することも大切です。
海外でもリノベーションが注目されていますが、その理由として、地球環境との兼ね合いも含まれていると考えられます。
内装のリノベーションに掛かるおおよその費用
施工:システムアート湘南
実際に内装リノベーションを行う場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。気になる費用について、詳しくみていきます。
和室(畳)を洋室にリフォーム
古い物件で多いのは畳が敷かれた和室です。和室を洋室に変えるだけで、空間と家自体の雰囲気がガラリと一新します。畳の和室からフローリングの洋室へのリフォームにおける目安予算は、次のとおりです。
- 4畳:約20〜25万円
- 8畳:約25〜33万円
これは壁と天井の交換を含めた金額で、さらにドアや収納を加えて全体を変えるなら、プラス約20〜45万円ほどかかるようです。もちろん、クロスやフローリングの素材、ドアやクローゼットのグレードなどによっても金額は上下してきます。
フローリングの張替え
経年とともに劣化しやすいフローリングは、定番のリフォーム箇所です。フローリングの張り替えの相場は下記のようになっています。
- 4畳:約10〜15万円
- 8畳:約15〜20万円
フローリングの材質やグレードによっても金額は変動します。色だけでなく材質や強度なども含めると、たくさんの種類がありますので、比較検討しながら希望のフローリング材でリフォームしましょう。
クロスの張替え
クロスは壁だけでなく天井にも使用されており、どの範囲で張替えるかによっても費用は異なります。一般的なクロス張替えの相場は次のとおりです。
- 4畳:約4〜8万円
- 8畳:約6〜11万円
クロスの現状やグレードによっても金額は異なり、グレードアップする場合は6畳あたりプラス約1万円からと言われています。
また、現時点でクロスではない状態からクロスを張る場合は、追加費用が発生し約3万円から、クロスではない天井にクロスを張る場合はプラス約15,000円からというのが平均的です。
内装リノベーションを安くキレイに成功させるポイント
内装リノベーションでは、使う資材をハイグレードにすればもちろん綺麗な部屋は完成しますが、費用が高くなってしまいます。できる限り価格を抑えながら、安く綺麗にリノベーションするためのポイントは、どういった点なのでしょうか。
内装リノベーションを成功させるためのコツは、主に次の4点です。
- 部分リノベーションより全体リノベーションを選ぶ
- 内装リノベーション実績が豊富な業者を選ぶ
- フルリノベーションなら春・秋がベスト
- シックハウス症候群対策も忘れない
ポイント1. 部分リノベーションより全体リノベーションの方が安く済む
住宅全体でなく、一部分だけクロスやフローリングを張り替える「部分リノベーション」は、ニーズが多いもののコスパが悪くなりがちです。
一部分だけでなく、住宅を総合的にリノベーションする場合、施工の内容ごとに工事を同時進行させられ、工事日数が減ることがあります。結果的に施工費が抑えられる可能性も高いのです。
実際、部分的にリノベーションを行い新しくしても、他の部分が急に古く感じられ、結局全体に手を加えることになる事例が少なくありません。こうして何度も工事をすると、その度に施工費が発生し予算以上に費用がかかることになります。
どうしても気になる部分だけで済ませるのか、一緒に他の部分も新しくするのか、じっくり検討してリフォームを依頼するようにしましょう。
ポイント2. 内装リノベーション実績が豊富な業者を選ぶ
どの業者に内装リノベーションを依頼するかも、成功を左右する大きな要素です。近年はリノベーション需要が増えており、それに伴い悪質業者も登場しています。トラブルになってしまう前に、適切な業者を見極めましょう。
そのためには、過去のリノベーション実績を確認し、経験豊富な業者を選ぶのが無難です。複数の業者に一括見積もりを依頼し、金額や対応の良し悪しを含めて比較検討することをおすすめします。
特に、費用が格安で「期間限定のキャンペーンなどで煽ってくる」「不要な工事を加えるよう提案してくる」といった甘い罠には要注意です。
ポイント3. フルリノベーションなら春・秋がベスト
住宅全体に「フルリノベーション」を施すタイミングとしては、新生活が始まる時期の春か、過ごしやすく日が長い秋がおすすめです。
春先は引っ越しなどライフスタイルの変化が最も盛んなタイミングで、リフォーム工事をするにしても人気な時期となっています。落ち着いてから行うには秋もベストでしょう。
ポイント4. シックハウス症候群対策を意識する
シックハウス症候群とは、建築資材や内装資材などに使われる化学物質による室内汚染が原因で、健康に悪影響を及ぼし障害が出てしまうものです。
新築物件だけでなくリフォームやリノベーション後の住宅でも起こりやすく、偏頭痛や体調不良を訴える人が増えています。
一度発症してしまうと、それまで問題なかった化学物質にも過敏になり、体調を悪くしてしまう恐れもあります。化学物質の少ない資材を施工業者に使ってもらうよう対策をしておきましょう。
ホルムアルデヒドの放散量によって分けられる資材のグレードは、最も少ないF☆☆☆☆が理想的です。
内装をリノベーションする際の留意点
施工:バレッグス
以上の点を踏まえて、内装リノベーションを依頼する際に注意したいポイントについても抑えておきましょう。
耐久性に不安がある
内装リノベーションは古い物件に施工するため、建物の耐久性が経年劣化によって減っている可能性があります。内装だけを新しく綺麗にしても、剥がせばかなり傷んでいるなんてこともあり得るのです。
建物の耐久性について、施工に耐えられるかどうかなどプロである業者に確認してもらってから依頼すると安心でしょう。
水廻りやガス・電気など設備関係の配線・配管交換・修理などリノベーションを行う際に同時に検討することをお勧めします。
時間が掛かる
施工箇所や内容によっては、数ヶ月に渡るリフォームになります。内装リノベーションの多くは住みながら進めることになるので「年末年始や受験など家族のイベントと被ってしまった」など後からバタバタしないように、前もって細かく計画を立てることをおすすめします。
事前にしっかりと業者と打ち合わせをしてプランを練っておきましょう。
想像以上に費用が掛かる
先ほど内装リノベーションの目安費用をまとめましたが、実際の物件の状態や条件次第では費用が高くなる可能性もあることを忘れないでください。
関連する施工や人件費、材料費など費用は多岐に渡りますので、見積もり段階から業者の説明をしっかり把握するようにしましょう。
部屋リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた部屋リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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