2024年01月24日更新

監修記事

収納リフォームにかかる費用や価格の相場は?

子供の成長などにともなって収納スペースが足りなくなった場合、リフォームによってどの程度収納スペースを増やすことができるのでしょうか?さまざまなリフォームの実例から、部位ごとのリフォーム方法と、費用、相場について調査しました。

部位ごとの収納のリフォーム方法

既存の建物をリフォームすることでどのような収納スペースを作ることができるのでしょうか?

マンション、戸建それぞれにどの部位にどんな収納スペースが設置できるのか見てみましょう。

収納リフォームにかかる費用や価格の相場は?

マンションの収納リフォーム

マンションの場合、根本的に収納スペースを増やすためには、スケルトンリフォームや間取りの変更などの大がかりな工事が必要となってしまいます。

ですが、玄関や洗面所、脱衣所、トイレなどの部位に収納スペースを増やしたいという場合には、設備を交換することで対応が可能です。

例えば、洗面所なら洗面台を収納が大きなものに交換すると良いですし、玄関なら既存の下駄箱を撤去し、クローゼットへと作り替えるといった方法もあります。

また、リビングに収納を追加する場合は、テレビ周辺のデッドスペースに作り付けの戸棚を設置するという方法もおすすめです。

ただ、マンションの場合はどうしても元々の構造の都合で大きな収納スペースを作る事は難しい場合が多いため、本格的な収納のリフォームを考えるなら、やはり間取りの変更なども考慮した方が良いでしょう。

戸建住宅の収納リフォーム

戸建て住宅の場合は、床下や屋根裏、階段下などの元々デッドスペースだった箇所を収納としてリフォームすることができるため、比較的簡単に収納スペースを作ることができます。

また、土地に余裕があるようなら収納スペースを増設し、収納力が高く作業がしやすくなるウォークインクローゼットを作ることも不可能ではありません。

もちろん、マンションの場合と同じように設備の交換などで対応することもできますので、必要な収納の量に合わせてリフォームの内容を選びましょう。

床の間をリフォームしてクローゼットに作り替える

床の間部分は元々押し入れと同じような作りとなっているため、棚やパイプハンガーを追加し、扉を設置すればクローゼットへと作り替えることができます。

費用は器具の取り付けだけ(棚板・パイプハンガー・扉)の場合が約5万~10万円、内装工事(クロス貼替)などが必要な場合は約15万~20万円です。

床の間全てをクローゼットにするのに抵抗があるという場合は、一部分だけをクローゼットにすることもできます。

この場合の費用は、クローゼットにする部分の広さにもよりますが、約10万円が相場です。

棚の増設でお手軽に収納力を増強する

設備の交換や間取りの変更を行わなくても、棚などを増設することで手軽に収納を増やすことができます。

トイレに収納を増やしたい場合なら、天井などの空いた空間に棚を設置すればトイレットペーパーなどを収納できますし、脱衣所なども棚を増設することでバスタオルなどの置き場所を確保することができるでしょう。

収納リフォームにかかる費用や価格の相場は?

空いている空間があれば、壁面に棚を設置するだけである程度の収納スペースを作ることができます。

ただ、棚はどうしても乗せているものが外から見えてしまいますし、地震などの際に物が落ちやすいというデメリットもあるので、キッチンなどの重量物を収納する箇所には扉付きの収納棚を使うと良いでしょう。

実例から見る収納リフォームの施工価格と相場

それぞれの施工方法ごとの収納リフォームの費用について実例からご紹介します。

まず、棚を設置する工事については、工務店などに依頼した場合、1カ所あたり約3万円が相場です。

キッチンに吊り戸棚を設置する場合の費用は、約10万円が相場となっています。

ウォークインクローゼットやクローゼットの折り戸を引き戸に変更して収納スペースを広げるリフォームの場合は、約10万~15万円、クローゼットの天井部分のデッドスペースを活用するリフォームは約5万~10万円です。

靴箱や洗面所、脱衣所などの設備交換による収納スペースの追加については、使用する設備によって価格が変わってくるため、まずはリフォーム会社に相談してみると良いでしょう。

キッチンに床下収納を作成する場合の相場は約30万円、屋根裏部屋を作る場合は、面積や構造にもよりますが、施工価格は約40万円となっています。

床下収納の場合、床下の点検口を同時に作っておくと、住宅の基礎部分を確認しやすくなるのでおすすめです。

収納リフォームにかかる費用や価格の相場は?

玄関の靴箱を撤去し、高さのあるシューズ用クローゼットを設置した実例では、約30万円、玄関スペースと廊下の一部を利用してウォークインクローゼット化した事例では、0.4帖で約50万円程度かかっています。

リビングのテレビ周辺に作り付けの戸棚を設置した実例では、約25万円、リビングの天井付近を囲うように収納を設置した事例では、約40万円です。

作り付け収納家具の費用は高めになりますが収まりも良く強度の面でも安心です。

階段下のデッドスペースに収納を設置する場合は、壁を撤去して建具を埋め込む場合が約20万円、既に空間がある場合は約5万円でした。

階段下の空間については、場合によっては耐震強度を向上させるための耐力壁や筋交いが取り付けられていることがあります。

この場合は収納へと作り替えると建物の強度が落ちてしまうため、リフォームを行うことはできません。

屋根裏収納を設置する際の注意点

屋根裏は元々屋根から伝わる音や熱を遮断するための空間ですので、そこを収納部屋として改装した場合、夏場になると温度が上昇し、収納している品物に悪影響を与えてしまうことがあります。

屋根裏を収納部屋へと作り替える場合には、屋根部分や壁面にしっかり断熱を行い、可能なら換気扇を設置して熱や湿気がこもらないようにしましょう。

また、屋根裏部屋への出入りに収納式の階段や梯子を使用する場合には、どうやって荷物を上げ下ろしするかについても考えておかなくてはいけません。

重い荷物を階段や梯子を使って移動させるのは危険ですし、体にも負担がかかってしまいますので、電動式の滑車を設置するなどして簡単に荷物が移動できるようにすると良いでしょう。

屋根裏の造作については、その大きさによっては建築基準法に関わる問題もあるので注意が必要です。

棚の取り付けをDIYで行うことはできるのか

ちょっとした棚を壁面や空いている空間に増設するだけなら、材料と道具さえあれば自分で簡単に施工できそうに思えます。

ですが、棚を設置して収納スペースとする場合、ある程度の強度が必要となるため、壁面の強度や設置の際に使用する金物の強度に注意しなければいけません。

住宅の壁面は、断熱ボードや土壁などが使われているため、設置の際にネジがきちんと柱に通っていなければ、一見固定できているように見えても重いものを乗せると簡単に落下してしまうのです。

また、強度に問題がある場合、荷物を載せただけで問題が無いように見えても、地震が発生して建物が揺れた際に落下してしまうということも十分あり得ますので、施工の際にはプロに任せた方が良いでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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