2024年01月24日更新
暑い夏を快適に乗り切れ!夏におすすめのリフォームとは?
暑い季節は少しでも過ごしやすい環境にしたいですね。エアコンに頼らない快適な室内、湿気がこもらないお風呂、夏の日差しが気にならないテラスやバルコニーなど、涼しい家にするためのおすすめのリフォームをまとめました。
目次
- 1 夏にリフォームするメリットは?
- 2 夏にリフォームをするデメリットは?
- 3 暑さ対策におすすめのリフォームは?
- 4 室内の温度上昇を防ぐリフォーム
- 5 部屋をまるごと断熱リフォームで涼しい家へ
- 6 床材を替えるだけでもひんやり快適に
- 7 省エネ評価の高いエアコンに交換
- 8 カビ対策にもなる浴室換気暖房乾燥機
- 9 テラス屋根やオーニング、バルコニー囲いで夏仕様
- 10 暖かく過ごせる住宅にリフォームする前にしておきたい自宅の断熱性チェック
- 11 冬も暖かく過ごせる住宅にリフォームする方法とポイント
- 12 壁の断熱リフォームの方法やポイント
- 13 冬の寒さ対策をリフォームで行なうメリット
- 14 どんなリフォームが冬の寒さ対策になるのか
- 15 建物や部屋別の冬の寒さ対策方法
夏にリフォームするメリットは?
エアコンがなかった昔は暑い夏になるとよしずやすだれなどを利用して、暑さをしのぐ工夫をしていました。
毎年記録的な猛暑が続く近年ではエアコンが欠かせないものとなってしまいましたが、屋上緑化やグリーンカーテンなどエコな暑さ対策も増えています。できる限りエアコンに頼らず、暑い夏を快適に過ごせる家にしたいですね。
暑さ対策のリフォームはエアコン効率を高め、節電にもつながります。年間の電気代を考えると、費用をかけてでもリフォームするメリットは大きいと言えるでしょう。
夏にリフォームをするデメリットは?
夏のリフォームには気を付けたい点もあります。簡単な工事なら日常生活への影響も少ないですが、大規模な工事となると職人さんの出入りも多くなるため、長時間ドアや窓を開け放したままになることがあります。
また雨の多い気候の影響で、通常より工期が長くなる可能性も考えられます。
涼しい家にするためのリフォームが、工事の影響で暑さを我慢しながら生活することになってしまったら本末転倒です。リフォーム内容によっては、季節にも注意する必要があります。
暑さ対策におすすめのリフォームは?
エアコンの効率を良くし、暑い季節に適応できる家づくりができるといいですね。少しでも暑さをしのぐため、涼しい家にリフォームするにはどんな方法があるでしょうか。
室内の温度上昇を防ぐリフォーム
室内の温度は、約70%以上が窓などの開口部から伝わります。太陽の直射日光は日射熱となって窓ガラスから入り込みます。複層の遮熱窓にリフォームすることが、暑さ対策としてとても有効的です。
また寒い冬、室内の暖気が外部へ逃げてしまうのも開口部からなので、断熱効果も発揮します。夏は涼しく冬は暖かい遮熱窓で省エネ対策になりますね。
部屋をまるごと断熱リフォームで涼しい家へ
エアコンの冷房効率を上げる対策として、天井、壁、床に内貼断熱パネルを張る方法もおすすめです。断熱リフォームした部屋は冬の寒さはもちろん、夏も暑い外気をシャットアウトしてくれます。
床材を替えるだけでもひんやり快適に
床は直接肌に触れる部分なので、材質によって感じ方が変わってきます。カーペットは保温性があり、冬は暖かく過ごせますが、夏は不快に感じることもありますね。
フローリングやフロアタイルなどの床材は、カーペットに比べ熱伝導率が高いのでひんやり感じます。
また、カーペットは梅雨から夏にかけてダニの発生も気になります。フローリングやフロアタイルに張り替えることで、ダニの心配も解決できます。
省エネ評価の高いエアコンに交換
内貼断熱パネルや複層ガラスにリフォームしても、エアコンの性能が悪いと充分な節電には繋がりません。涼しい家にリフォームすることと合わせて、省エネ評価の高いエアコンに交換することをおすすめします。
各メーカーで製造しているエアコンは、一定の期間までに省エネ法で定められた省エネ基準に達することを義務付けられています。その達成率を「省エネ基準達成率」と言い、★の数によって多段階評価されています。
省エネ基準達成率(★数が多いほど省エネ性能が高くなります。)
★★★★★:121%以上
★★★★:114~121%未満
★★★:107~114%未満
★★:100~107%未満
★:100%未満
各メーカーの省エネ評価5つ星エアコンの参考価格
木造6畳用:約9万円~
木造10畳用:約12万円~
エアコン交換工事費
既存エアコン取り外し:約6,000~7,000円
配管延長:約5,000円/メートル
室外化粧カバー取り付け:約9,000円
室内化粧カバー取り付け:約11,000~17,000円
その他に設置個所の状況によって追加工事費用や、エアコン処分費(リサイクル費)がかかります。
エアコン室外機の設置環境
エアコンの室外機の環境を確認しましょう。直射日光が当たる場所ならヨシズなどで日陰を作って下さい。物陰などで風通しが悪くなってませんか?
これを改善するだけでも2割近くは冷却効率が上がると言われています。
カビ対策にもなる浴室換気暖房乾燥機
高温多湿な日本の夏は、お風呂場のカビも心配ですね。お風呂には浴室換気暖房乾燥機の設置がおすすめです。
24時間換気システム機能があれば、常時空気が入れ替えられてカビの発生も抑えられます。また、送風や冷風機能があるものなら蒸し暑い夏のお風呂も快適です。
テラス屋根やオーニング、バルコニー囲いで夏仕様
テラスやバルコニーは、アウトドアリビングとしてデッキチェアやテーブルセットを置いたり、ガーデニングを楽しんだりと、優雅なライフスペースとして人気ですが、夏は暑くて活用できない方も多いのではないでしょうか。
テラス屋根やオーニングを設置すれば日除けになり、夏でもアウトドアライフを楽しむことが可能になります。また、テラス窓に直射日光があたらなくなるので、室内の温度上昇も防ぐことができます。
開閉可能なバルコニー囲いは、雨の時はサンルームのように、晴れた時は開け放すと風通しの良いテラスになります。
暖かく過ごせる住宅にリフォームする前にしておきたい自宅の断熱性チェック
自宅の断熱性をチェックする方法とは
リフォームを行う前に、まずは自宅の断熱性がどれくらいあるのかを確認しておきましょう。
断熱性の確認方法は、窓ガラスやサッシに結露が発生していないか、室温と設備の温度が大きく違うかどうか、床や壁から隙間風が入っていないか、冬場に室温より大幅に温度が低くなっていないかについても確認します。
特に窓などの開口部は冬場に室内の熱が約58%流出するとされていますので、入念に確認しておきましょう。
一般的に住宅は2階より1階が寒くなる傾向がありますが、これは暖かい空気は高い位置に溜まることが理由です。
階段部分にドアを設置するなどし、暖かい空気の移動を抑えれば、1階と2階の温度差をある程度抑えることができるでしょう。
築年数による住宅の省エネ基準について
建物の省エネ基準は築年数によって違うため、住宅を建てた年によって建物の断熱性、気密性に違いがあります。
基本的には新しいものほど高い断熱性、気密性が求められていますが、基準が定められていなかった昭和54年以前のものについては、断熱材が用いられていない場合が多いので、注意が必要です。
2003年より義務化された24時間換気システムについて
近年、建材や工法の変化にともない、建物は自然に換気を行うことができなくなっています。
そこで、2003年より全ての建物に対し、24時間換気できるシステムの導入が義務化されました。
強制的に建物全体の換気を行う必要があるため、室内の熱が外部に漏れてしまうという懸念もありますが、湿気の排出や、窓を開けて換気する必要がなくなるので、冬場でも快適に過ごすことができます。
冬も暖かく過ごせる住宅にリフォームする方法とポイント
窓の断熱リフォームの方法やポイント
窓の断熱リフォームでは、断熱サッシへの交換や内窓の追加、窓ガラスをペアガラスに変更するといった方法が用いられています。
施工費用はサッシの交換が約10万円から、既存のサッシに新しいサッシを重ねて施工する「カバー工法」の場合は約8万円からが目安です。
また、窓ガラスのみを交換する場合については、断熱効果の高いペアガラスなら、60×60cmサイズで約20,000円からが目安となっています。
リフォームにかかる工期は、窓サッシの交換が約1日、カバー工法なら約半日、ガラスの交換については約2時間が目安です。
窓ガラスについては、内部に断熱フィルムを挟んだものや、複数のガラスで空気層を作って断熱しているもの、室内側にコーティングを施して熱の伝達を防ぐものなどがあります。
窓は建物の中でも特に熱の伝達が大きい場所にも関わらず、比較的安価に断熱リフォームを行うことができるので、コストパフォーマンスの良いリフォーム方法と言えるでしょう。
床の断熱リフォームの方法やポイント
床の断熱リフォームでは、床下または床材を撤去して断熱材を設置する工事を行います。
工期は床下に潜って施工できる場合で約3日、床材を解体して床断熱を行う場合は約1週間が目安です。
費用については、1平方メートルあたり約6,000円、床材を解体する場合は解体費と新しい床材の設置費用がかかります。
どちらの工事方法を選ぶかは建物の構造や予算等で決めますが、既存の床がフローリングやタイルなどで冷たさを感じる場合には、カーペットや断熱フローリングに張替えるのも良いでしょう。
その他にも、床の断熱リフォームとして、床暖房を導入するのもおすすめです。
床暖房では、電気によって発熱するパネルを床下に設置する場合と、給湯器で沸かしたお湯を床下配管に通す方法とが用いられており、それぞれに違った特徴があります。
電気式床暖房の特徴は、電力を発熱体に供給する仕組みのため、床下に設置するパネルが薄くできる、配管工事等の必要がないことがメリットです。
しかし、給湯式に比べて温度が上がるまでにやや時間がかかるので、早朝や帰宅時に多少不便に感じるかもしれません。
ただ、床暖房にはタイマー設定が可能な製品もありますので、起床時や帰宅タイミングに合わせてタイマーを設定しておけば、立ち上がりの遅さをある程度カバーできるでしょう。
給湯式床暖房は給湯器からお湯を流す方式なので、比較的短期間で床を暖めることができ、温度も高めに設定することができます。
しかし、給湯器を床暖房対応のものに変更する必要があり、床についても十分な太さの配管を設置しなければならないため、大がかりな工事が必要という点がデメリットです。
工事については、床下から施工できる製品も開発されていますので、床下断熱を行う際に同時に施工すれば、費用と時間を抑えることができるでしょう。
また床暖房を設置する場合は選定できるフローリングが限られてきますので業者とよく相談することが必要です。
壁の断熱リフォームの方法やポイント
壁の断熱リフォームでは、外壁または内壁を解体し、壁内部に断熱材を設置するという工法が用いられます。
工期は部屋の内側から施工する場合で約1週間、外側から施工する場合は約2週間が目安です。
費用については内壁から行う場合1平方メートルあたり約1万円から、外壁の場合は外壁材の種類にもよりますが、足場を組む必要があるので、1平方メートルあたり約3万円からが相場とされています。
どちらの工法を用いた場合でも基本的な断熱性能に違いはありません。
しかし、外壁から施工する場合は部屋の内装を剥がす必要がないため、住んでいる状態のまま施工を行うことができ、家具の移動などの手間を省くことができますし、自宅内に業者が入らないため、プライバシーも守れるでしょう。
また、外壁の断熱リフォームでは、断熱機能のあるサイディング材などを用いることで、外壁リフォームと同時に断熱を行うこともできます。
基本的には、内装のリフォームを予定している場合は内側から、外壁のリフォームを予定している場合は外側から工事を行えば、施工にかかる費用を抑えることができるでしょう。
冬の寒さ対策をリフォームで行なうメリット
電気代などの光熱費の節約になる
冬の寒さ対策を目的としたリフォームを行うと、光熱費を抑えることができます。
これは、断熱リフォームによって室温の変化が緩やかになることで、エアコンやヒーター等の空調機器が稼働する時間が短くなることが理由です。
また、断熱によって部屋の温かさを保ちやすくなるため、季節によっては生活の中で発生する電化製品や調理器具の熱だけで快適な室温を保つことができるでしょう。
部屋ごとの気温の変化が小さくなるので病気の誘発を防ぐことが出来る
冬期は暖房機器を使用した部屋と、暖房機器を使用していない廊下やトイレ、浴室では大きな気温差が生まれてしまいます。
人間の体は暖かい場所から寒い場所に移動すると、体の熱が急激に下がらないよう血流を調整する仕組みがあり、あまりに急激な変化は心臓や血管に負担を与えてしまいます。
これにより、冬期は入浴時やトイレなどで「ヒートショック」という症状が起こりやすいとされています。
ヒートショックとは、寒暖差による循環器系への負荷が原因で起こる心筋梗塞や脳卒中などの病気の総称です。
実は、日本の住宅におけるヒートショックによる死亡数は交通事故による死亡の4倍以上というデータもあります。
冬の寒さ対策リフォームで室内の寒暖差が小さくなれば、このヒートショックによるさまざまな病気の発生も抑えることができるでしょう。
どんなリフォームが冬の寒さ対策になるのか
気密性や断熱性を上げるのが効果的
冬の寒さ対策リフォームでは、室内の暖かさが屋外に漏れてしまわないようにすることが重要です。
屋内の熱が屋外に漏れないようにするためには、室内の空気が外に漏れないよう気密性を高めるのも重要ですが、窓ガラスや窓サッシ、壁などからおこる熱伝導も防がなければなりません。
窓サッシ・ペアガラスに変更して断熱性を高める
窓は空気が漏れやすく、ガラスなどから熱伝導によって熱が逃げてしまうため、防寒リフォームでは特に重要な部位とされています。
窓サッシを断熱材入りで気密性の高いものに交換し、窓ガラスを断熱フィルムが内蔵されているペアガラスに交換することにより、室内の温度変化を抑えることができるでしょう。
また、窓サッシと窓ガラスを断熱性・気密性に優れたものに交換することで、屋外と屋内の温度差で発生する結露を防ぐ効果もあります。
床や壁、屋根などの外装部分に断熱材を設置する
床や壁、屋根などは屋外に面している部分のため、熱伝導によって室内の熱が奪われてしまいます。
これらの部分に断熱材を配置し、熱が伝わらないようにすることで屋内の温度変化を抑えることができるでしょう。
また、断熱材の設置工事を行うことで壁などの隙間を埋める効果も期待できるため、空気の漏れによる気温の変化もある程度予防することが可能です。
その他、外装の断熱として、熱伝導を抑える塗料も開発されていますので、内装の解体といった大がかりなリフォームが難しいという方はこのような塗料を用いた対処をするのも良いでしょう。
浴室をリフォームして寒暖差を抑える
浴室は服を脱いで利用するため、どうしても寒暖差による体への影響が大きくなりやすい場所です。
そのため、浴室に寒さ対策リフォームを施すことにより、冬の寒い時期でも快適に利用することができるでしょう。
浴室の寒さ対策リフォームでは、床面を冷えない素材のものに変更したり、浴室暖房機を導入したりして浴室内をあらかじめ暖められるようにする方法が主に用いられています。
特に浴室暖房機については、乾燥機能がセットになっている製品が多く、天気が悪い時期でも洗濯物を干せたり、浴室内の湿気を除去してカビの発生を抑えられたりするなどのメリットもあるため、人気のようです。
浴室の構造にも左右されますが、工事内容も比較的簡単で短期間での施工が可能なため、浴室の寒さにお悩みの方は浴室暖房機を導入すると良いでしょう。
建物や部屋別の冬の寒さ対策方法
家全体ではなく部屋に合わせて冬の寒さ対策を行う場合には、どのようなリフォーム方法があるのでしょうか?
和室をリフォームして冬の寒さ対策を行う
和室は床面の畳や、壁面の土壁といった比較的断熱性が高い建材が用いられていますが、襖の通気性が高いため、室温が外部に逃げやすく、寒さを感じやすい部屋と言えます。
そのため、和室をリフォームして冬の寒さ対策を行う場合には、襖などの通気性が高い部分の工事を行い、気密性を高めると良いでしょう。
その他、床暖房を導入するのもおすすめです。
畳敷きの和室の場合、畳に床暖房を導入することができませんでしたが、近年では床暖房に対応した畳製品が多く開発されており、床暖房ユニットの上に畳を敷くことが可能となっています。
気密性を向上させても寒さが残っているという場合には、畳床暖房を導入して部屋を足元から暖めるのも効果的です。
木造建築向けの冬の寒さ対策リフォーム
木造建築の住宅は構造上、どうしても気密性と断熱性が鉄筋コンクリート造の住宅に比べて劣るため、壁や床、屋根や天井などの建物そのものに施す断熱リフォームが効果的です。
壁や床、天井に断熱材を設置し、隙間にシリコン製のシーリング剤を充填して気密性を高めれば、室温の変化を抑えることができるでしょう。
また、壁以外にも窓やドアなどの開口部分をリフォームするのも重要です。
これらの開口部は、建物の隙間から抜ける空気ほどではありませんが、熱伝導によって熱が逃げやすい部位のため、断熱機能を持った製品に交換すれば、より室内の温度を安定させることができます。
ただし木造建築の住宅では、構造上、家全体に冬の寒さ対策リフォームを行うと費用も工期も長くかかってしまいます。
費用を抑えつつ快適な環境を作りたい場合には、寝室や居間などの利用頻度が高い部分に絞って断熱工事を施す「部分断熱」を導入するのも良いでしょう。
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