2023年10月03日更新
【地下トイレの増設】排水・設置を可能にする圧送ポンプとは?
SFAのサニアクセス3は排水設備のない地下でも大掛かりな工事なしでトイレの新設や増設を可能にする圧送排水ポンプです。地下トイレを増設するメリットや問題点、解決方法となるサニアクセス3のメーカーやメリット、価格、保証などについて紹介します。
目次
地下スペースにトイレを増設するメリットとは
近年、より快適で利便性の高いトイレが設置されている施設の人気が高い傾向があるなど、トイレの快適さが見直されています。
既存のトイレ数が少ないものの、地上部分に増設するにはスペースの制約があるような場合、また、地下にある部屋や施設などの場合、地下スペースにトイレを増設できれば様々なメリットがあります。
同じフロアに増設のスペースが確保できない場合には、地下にトイレを増設すれば、トイレ待ちが解消できます。生理現象ですから、トイレ待ちは不快感やストレスの原因となり、生活や集客への悪影響も少なくありません。
また、通常、排水設備などの問題から、地下にはトイレが設置されていない戸建て住宅や施設も多いのが実態です。地下に部屋や店舗がある場合は、わざわざ階段を昇降して1階のトイレに行かなければなりません。
急に利用したい場合のほか、階段の昇降が困難な方、幼い子どもなどにとっては、トイレに行くこと自体が大きなストレスや障害となります。同じ地下フロアにトイレがあれば、このような問題を解決できるメリットがあります。
地下トイレを増設する際の問題点
水流は高いところから低いところに向かって流れる性質があることは、誰もが知っている事実です。地下にトイレを設置する場合、この性質への対策が必要になるため、かなりの費用や労力が発生するという問題点があります。
地階床より低い位置に汚水槽を設置する必要がある
地下にトイレを設置する場合、汚水はさらに低い部分に流さなければなりません。このため、地階の床より下に、メンテナンスのスペースも考慮した大きな汚水槽を設置する必要が生じます。
汚水槽にはポンプが備え付けられ、一定量の汚水・雑排水が溜まると排出する方式を採りますが、設置にかなりの費用がかかるだけでなく、メンテナンスにも労力や費用がかかります。なかには汚水槽を新たに作ることが難しい場合もあります。
逆流防止弁付きのポンプ施設を
また、汚水槽は臭気漏れが発生する恐れがあるとともに、豪雨時などに雨水が入りこんでしまうと溢れる恐れもあるなど、浸水にも注意が必要です。
大型の台風や局地的な集中豪雨などによって、地下室での浸水被害も発生しています。道路面より低い場所では下水が逆流することもあるため、汚水槽には逆流防止弁付きのポンプ施設を設置する対策も必要です。
一軒家にトイレを増設する場合に役立つSFAポンプとは?
SFAポンプは、排水を圧送する事が出来る小型なポンプユニットです。通常なら水回り設備の設置が困難と考えられる様々な場所に、大掛かりな工事なしでトイレや手洗い器などを設置できるため、一軒家の増設改修にも役立ちます。
排水圧送ポンプとは
排水圧送ポンプは、高い位置から低い位置に向かって流れる水を、強制的に上へ排水するための圧力を発生させる小型のポンプユニットです。
通常のトイレ増設では、床下へ勾配をつけて排水管を設置しなければなりませんが、排水圧送ポンプを使えば、排水を上に圧送する事が出来る為、水回り設備のレイアウトが自由自在に設計できます。
排水圧送ポンプ導入で地下トイレ増設の問題点を解決可能
地下にトイレを増設する場合も、通常なら地下の床より低い位置に大きな汚水槽と水中ポンプを設置しなければなりませんが、排水圧送ポンプを使えば汚水槽が不要で、浸水や下水の逆流の心配もありません。
また、臭気漏れの心配がなく、大掛かりなメンテナンスも必要ないなど、排水圧送ポンプのを使う事で、地下のトイレ増設の問題点が、簡単に解決可能です。
排水圧送ポンプとして「SFAポンプ」を紹介
SFAポンプは、フランス発祥の代表的な排水圧送ポンプです。フランスでは、築100年~200年の石造りの建物を再利用してリフォームを行う文化が主流の為、地下などの水回り設備設置の際は、排水圧送ポンプを活用して工事を行います。
SFAの排水圧送ポンプは、比較的小さな樹脂製タンクの形状をしています。タンク内には、汚物を砕く高速回転刃と粉砕した汚水を瞬時に圧送するポンプが内蔵され、流入する汚物が溜まることなく強制的に排出されます。
SFAの排水圧送ポンプは、万が一の場合にも、メンテナンス体制が整っており、24時間受付対応で、全国ポンプの修理をお伺いすることがが可能です。SFAのポンプがあれば、地下へトイレやお風呂、シャワー、キッチン、洗面台、洗濯機なども簡単に設置できます。
SFAポンプの種類を紹介
SFAのポンプには5種類の商品がラインナップされています。
トイレの増設用には、市販のトイレと組み合わせ、最低限の工事でトイレ増設が可能な「サニアクセス3(粉砕圧送ポンプ)」、粉砕圧送ポンプと陶器のトイレが一体となっている水洗トイレ「サニコンパクトプロ」です。
また、雑排水用の圧送ポンプとしては、耐熱仕様で排水量が多いお風呂や洗濯機などに対応した「サニスピードプラス」、小型で設置スペースを取らず、手洗いやシャワーユニットに対応した「サニシャワープラス」があります。
さらには、汚水と雑排水の両方に対応して、複数台の水回り機器を1台でまとめて圧送することが可能な汚水雑排水用大容量ポンプ「サニキュービック2クラシック」があります。
戸建て地下のトイレ増設には「サニアクセス3」がおすすめ
トイレの増設時に床を壊すことなく短時間で施工できるサニアクセス3と市販のトイレを組み合わせれば、簡単にもう1つのトイレをどこにでも増設できます。
戸建て住宅の地階でも同様で、汚水槽設置などの大掛かりな工事不要でトイレが設置でき、約1畳のスペースに収まるコンパクトな設計となっているなど、戸建て地下のトイレ増設には「サニアクセス3」がおすすめです。
戸建ての地下トイレ増設を可能にする「サニアクセス3」とは
「サニアクセス3」は、フランスで創設された排水圧送ポンプのグローバルカンパニーである、SFAによって開発された排水圧送ポンプユニットです。ここからはSFAやサニアクセス3について、詳しく確認していきましょう。
サニアクセス3のメーカー「SFA」とは
SFAは、フランスで1958年に設立された排水圧送ポンプのメーカーです。60年以上にわたって、世界で累計1千万台以上の排水圧送ポンプ販売の実績を誇っています。
日本をはじめとして世界25か国にSFA法人があり、70か国に販売代理店を展開するなど、総合衛生機器のグローバルカンパニーとして衛生機器分野で世界をリードする会社です。
サニアクセス3の特長
床を壊すこともなく、短時間で水回り設備を簡単にもう1つトイレを増設できるサニアクセス3について、その優れた特長を確認しましょう。
薄型設計・省スペース仕様
サニアクセス3の本体は、幅494mm、奥行169mm、高さ265mmと薄型で省スペースな設計で、タンク式のトイレ下にも設置可能です。
ステンレス高速回転刃で粉砕
サニアクセス3には、ステンレス製の高速回転刃が内蔵されているため、汚物やトイレットペーパーなどを細かく粉砕して、トイレの水と一緒に細い配管で圧送する事ができます。圧送能力は、上に最大5m、水平距離は最大100mまで排水を圧送できる能力があります。
小口径対応
排水管は、汚物などをステンレス高速回転刃で細かく粉砕するため、内径が20mmまたは25mmの小口径の塩ビパイプで配管できます。このため、天井裏などへも配管可能で、どこにでもトイレを簡単に設置できます。
点検口付きでメンテナンスが簡単
サニアクセス3は、修理や点検時にも簡単にメンテナンスできる構造になっております。サニアクセス3にはポンプ上部に点検口が設置されていて、ネジ3個を外せば開閉できるようになっており、トイレを固定した状態でのメンテナンスも可能です。
サニアクセス3は汚物とトイレットペーパー以外のもの、生理用品や便器洗浄用シート、タオルペーパー、その他異物がポンプ内に流入すると、回転刃がロックしてしまう可能性があるため、流すことは出来ません。もし誤って流してしまった場合でも、メンテナンスが容易です。
ポンプ内の水位異常を知らせる「サニアラーム」後付け可能
サニアクセス3には、故障や異物などにより排水不良になり、ポンプ内で水位が上昇した時に、異常を知らせることができる満水警報装置「サニアラーム」をオプションで後付けできます。(SFA:修正しました)
停電や故障などによって排水に不具合が発生した場合のほか、流入量や排水量の過多など、ポンプ内の水位が異常に上昇した場合は警報で知らせてくれるため、万が一のトラブル防止に役立ちます。
メーカー希望小売価格(税込み)
サニアクセス3のメーカー希望小売価格は、税込みで161,700円です。また、オプション設定の警報装置サニアラームは、税込みで7,260円の価格設定となっています。
汚水槽(ピット)を作ることなく地下にトイレを設置した事例
既存施設の地下に、サニアクセス3を使ってトイレと洗面化粧台を設置した事例です。集客事業では、利用者用のトイレや手洗い器などを設置することが不可欠ですが、この施設では地下に汚水槽を設置できない状況でした。
そこで、サニアクセス3を使って天井方向に垂直に3m圧送し、既存の主排水管へ接続することによって、汚水槽を設置せずに、地下に水回り設備を設置することが実現しています。
サニアクセス3を動画で見てみよう
動画では、サニアクセス3が快適に汚水処理を行う仕組みが分かりやすく紹介されているため、文字だけでは実感が沸かない方やより詳しく知りたい方におすすめです。
また、サニアクセス3のメンテナンス手順についても分かりやすく解説されているため、万が一の対応方法やメンテナンスの容易さも実感できます。
サニアクセス3の保証期間とメンテナンス
サニアクセス3には、非住宅1年/住宅2年のメーカー保証があります。万が一の排水不良の場合にも、24時間体制で電話受付や修理の依頼が可能です。また、定期メンテナンスサービスを利用すれば、故障を効果的に予防できます。
保証期間
一般的な住宅や家庭での使用については、納入日または製品引渡日から2年間のメーカー保証があります。商業施設や公共施設、工場などの非住宅では保証期間が1年です。
出張修理サービス
SFAコールセンターでは、24時間体制で修理や相談の受け付けが行われています。修理が必要な場合、全国各地にあるSFA認定修理店の中から最短で訪問できる業者が派遣される、出張修理サービスを利用できます。
定期メンテナンスサービス
故障の予防を目的とする、有償の定期メンテナンスサービスを利用できます。計画的な点検や修理、部品交換を行っておけば安心です。ポンプ1台当たりのサービス料金は、出張費用を含み約1万円~約3万円程度が目安です。
トイレリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたトイレリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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