- リフォーム費用見積もり比較「ハピすむ」
- >
- キッチン・台所リフォーム
- >
- キッチンリフォーム!使いやすいレイアウトとは?
2021年04月27日更新
キッチンリフォーム!使いやすいレイアウトとは?
料理や後片付けをしている時、キッチンがもっと使いやすくならないかなぁと思ったことはありませんか?キッチンには、使いやすいレイアウトやサイズ・収納方法があります。この記事では使いやすいキッチンのサイズや効率が良くなる収納方法などをご紹介します。
目次
使いやすいキッチンとは?
使いやすくて、効率よく料理ができるキッチンにするには、まず「ワークトライアングル」、「作業動線」、「通路幅」の3つを検討します。
ワークトライアングルを考える
使いやすいキッチンの基本は「ワークトライアングル」にあります。ワークトライアングルとは、シンクとコンロ・冷蔵庫をそれぞれ結んだ線でできる三角形のことで、それぞれに使いやすくて、効率的な距離の目安があります。
距離の目安は、シンクとコンロが120~180cm、シンクと冷蔵庫が120~210cm、コンロと冷蔵庫が120~270cmで、3つの距離の合計は360~600cmです。
ワークトライアングルの距離は、短ければ効率が良いというわけではありません。短すぎると、窮屈で動きづらくなり、長すぎると疲れやすくなります。長すぎず、短すぎない、適度な距離が大切です。
作業動線を考える
「作業動線」は、食事を作る時、片付ける時に動く範囲を線であらわしたものです。動きを線であらわすことで、無駄がないか、どうしたら効率的になるかがわかります。作業動線が効率的かどうか確認する時は、調理の流れに沿って検討します。
調理の流れは、冷蔵庫→シンク→調理台→コンロ→配膳台→食器棚と順を追って考えます。右利きの場合は動線が右回りに、左利きの場合は左回りになるように、冷蔵庫から食器棚までを設置するとよいでしょう。
また、単独の電子レンジやオーブンを頻繁に使用する場合は、それらも動線上に入れて、作業動線を検討します。
作業動線は、間取り図面に線を書き入れると考えやすくなります。動線の距離が適度に短く、線が太いほど(何度も同じ場所を通るため太くなる)、使いやすいキッチン、効率の良いキッチンになると言われています。
食材や食器を取りに行くために、長い動線ができる場合は、食品庫や食器棚の位置を再検討しましょう。
通路幅を考える
キッチンまわりの「通路幅」の寸法は、効率よく動くために重要です。通路幅を検討する時には、冷蔵庫・吊戸棚・食器棚の扉や引き出し、レンジやオーブンを開けても通路を邪魔しないことも併せて確認します。
通路幅の最低必要幅は75cm、家族や友人も一緒にキッチンを使う場合は、最低でも85~90cm必要だと言われており、理想は120cm程度です。また、通路幅は、主にキッチンを使う人の体格も考慮して検討するとより使いやすいキッチンになるでしょう。
キッチンレイアウトの種類と特徴
キッチンのレイアウトには、I型やL型・U型など主に6種類あります。それぞれのメリット・デメリットを知った上で、自分や家族にとって使いやすいキッチンを選びましょう。
キッチンのレイアウト:I型
I型のキッチンは、シンク・調理台・コンロが一列に並んだレイアウトです。
メリットは、一番よく使われている一般的なレイアウトであるため、価格がリーズナブルなこと、設備が一列に配置されているため直線で動きやすく、並んで調理しやすいことです。
デメリットは、255cmから270cmの幅が必要になるため、間取りによっては設置できないケースもあること。特にリフォームの場合は、間取りの変更が必要になるケースもありますので、専門業者にあらかじめ相談することをおすすめします。
キッチンのレイアウト:L型
L型のキッチンは、シンクとガス台がL字型に配置されたレイアウトです。
メリットは、シンクとコンロが近く、効率よく料理ができることです。また、コーナー部分には、炊飯器や電子レンジなどの調理機器が置けるスペースができ、作業スペースも広くとることができます。
デメリットは、L型のコーナー部分を効果的に使うことが難しいことと、並んで調理するにはスペースが狭い場合があることです。
キッチンのレイアウト:U型
U型のキッチンは、シンクやコンロ・調理機器・食器棚などをU字型に配置したレイアウトです。
メリットは、一人で調理する場合、コンパクトな動線で効率的に作業できることです。
デメリットは、並んで調理するには狭く、通路幅を確保すると移動が多くなってしまうことです。また、キッチン自体の価格が割高になりやすいこともデメリットの1つでしょう。
キッチンのレイアウト:II型
II型のキッチンは、シンクとコンロを並列してならべるレイアウトです。
メリットは、狭い幅でも設置可能な点で、限られた間取りの中でリフォームする場合に使いやすいレイアウトです。
デメリットは、シンクとコンロが通路を挟んで離れているため、食材や調味料の移動が多いことと、それにともなって床が汚れやすくなってしまうことです。
キッチンのレイアウト:アイランド型
アイランド型のキッチンは、キッチンを壁に沿って設置せず、島のように周囲に通路があるレイアウトです。キッチンの両側から出入りできるのが特徴です。
メリットは、キッチンの両側から出入りできるため、ダイニングやリビングからの出入りがしやすいことと、オープンキッチンとなるため、開放感があり、明るいキッチンになることです。
また、ダイニングやリビングにいる人とコミュニケーションがとりやすく、一体感があるため、ホームパーティが多い家庭にも向いています。
デメリットは、両側に通路があり、キッチン自体の奥行もあるため、キッチンにある程度の広さが必要になることです。
また、煙や匂い・音がダイニングやリビングまで影響することもデメリットでしょう。システムキッチンの手元がダイニングから良く見えるため、こまめな片付けが必要になるでしょう。
キッチンのレイアウト:ペニンシュラ型
ペニンシュラ型のキッチンは、キッチンの一部が壁に沿って設置されたレイアウトです。
ダイニングとの対面キッチンで使われるレイアウトで、ダイニング側に収納やシステムキッチンの手元の目隠し壁、カウンターなどを設けることができることが特徴です。
メリットはシステムキッチンの後ろ側に冷蔵庫や食器棚・パントリーを設置することで、作業効率が良いキッチンになることです。
また、オープン型なので、明るく・広々としたキッチンとなり、家族とのコミュニケーションも取りやすく、ダイニング・リビングとの一体感もあります。
デメリットは、煙や匂い、音などがダイニングやリビングまで影響することです。
ダイニング・リビングとのコミュニケーションから見たキッチンレイアウト
使いやすいキッチンは、キッチンの使いやすさだけでなく、ダイニング・リビングとのコミュニケーションがどのようにとれるかも重要です。
キッチンとダイニング・リビングのレイアウトには、「独立型」と「セミオープン・オープン型」があります。
ダイニング・リビングのレイアウト:独立型
独立型は、キッチンを壁に面して配置するレイアウトで、キッチン独立タイプとダイニングが一緒になったダイニングキッチンタイプがあります。
独立型キッチンの一番のメリットは、料理に集中できることです。また、匂いや蒸気、音がリビングに流れていきにくいため、匂いや汚れ、調理中の音を気にせず料理をすることができます。
ダイニングキッチンタイプは、ダイニングテーブルを作業スペースとして使うことができ、テーブルへの配膳がしやすいことが特徴です。
一方でデメリットは、キッチンで料理しながら、リビングにいる家族とコミュニケーションを取ることができないことです。また、配置によっては、冷蔵庫や食器棚が遠くなりやすいというデメリットもあります。
ダイニング・リビングのレイアウト:セミオープン・オープン型
セミオープン・オープン型のキッチンは、キッチンとダイニング・リビングがつながっている開放感のあるレイアウトです。
セミオープン・オープン型のメリットは、開放的な空間となるため、LDKが広々と感じられることです。また、リビングやダイニングにいる家族・友人とコミュニケーションがとりやすいこともメリットでしょう。
子育て中の家族や家族みんなで料理する家族、ホームパーティが多い家庭に向いているレイアウトです。
デメリットは、匂いや蒸気がキッチンだけでなくリビング全体にまで流れてしまうことです。調理や片付け中の音もリビングまで響くため、家族の話声が聞こえない、TVの音量を大きくしなければならないこともあります。
また、リビングからキッチンが良く見えるため、常にこまめな片付けが必要になる点もデメリットとなり得るでしょう。
開放的なレイアウトであるため、独立型と比較すると冷暖房設備の容量を大きくしなければならない点にも注意が必要です。
冷蔵庫と食器棚の設置場所
冷蔵庫と食器棚の設置場所は、料理する人が使いやすい場所に設置することが基本です。
冷蔵庫の設置場所
冷蔵庫には、食材が入っているので、設置場所はシンクや調理台に近い場所をまず検討します。
また、料理する人以外も冷蔵庫から飲み物などを取り出すので、冷蔵庫を開閉する時に料理する人の邪魔にならないキッチンの入口付近に設置できないか、あわせて検討すると良いでしょう。
さらにリビング側や玄関側の入り口からすぐに目に入らない死角に設置することも部屋をスッキリと意匠良く見せるポイントです。
冷蔵庫を設置するにあたり、ドアの開く方向にも注意します。ドアを開いた時に、まわりこまないと中の物が取り出せない、ドアが料理をしている人に当たってしまうなどの不便がないかも確認しましょう。
食器棚の設置場所
食器棚の設置場所は、調理スペース、コンロ、シンクの3つの場所をそれぞれ考えて検討します。
調理スペースとコンロに近い場所は、配膳を考えた場合、動線の効率が良い場所です。またシンクに近い場所は片付けを考えたときに動線の効率がよい場所、コンロとシンクの中間はどちらにも便利な場所です。
キッチンを主に使用する人が、3つの場所から一番便利な場所を選ぶと良いでしょう。また、食器棚も引き出しなどへの出し入れや開き扉の開き方を考え、通路の邪魔にならないようにしましょう。
食器棚は1カ所だけではなく、用途(調理した物を盛付ける食器・ダイニングで使う取り皿やカトラリーなどの用途)により2カ所に設置する方法もあります。ダイニングに食器棚が必要かどうかも検討してみると良いでしょう。
使いやすいシステムキッチンのサイズ・高さとは?
キッチンの使いやすさは、システムキッチンの高さや幅・奥行の寸法も重要です。
システムキッチンの理想的な高さ
システムキッチンの理想的な高さの算出方法は、「身長÷2+5cm」です。身長160cmの場合、160cm÷2に5cmをプラスして85cmが理想的な高さになります。
最近のシステムキッチンには、加熱調理機器の部分が5~10cm下げられるものもあります。
ガス調理機器の五徳の上に鍋やフライパンを置くと、鍋の中を上から見るのに高い、フライパンを振るのにひじが上がってしまい大変など、気になる場合は検討してみると良いでしょう。
システムキッチンを家族みんなが使う場合、主に使う人に合わせて高さを決めるようにします。キッチンメーカーのショールームなどで体験しながら決めましょう。
システムキッチンの幅
システムキッチンの理想的な幅は、シンクが60~120cm、調理スペースが60~90cm、コンロが60cm、準備スペースが30~70cm、配膳スペースが30~90cmだと言われています。幅が広いと動く距離も長くなり、効率が悪くなるので注意が必要です。
一般的な総幅は255cm~270cmで、L型のシステムキッチンの場合はシンク側が165cm~210cm、ガス側は165cm~180cmが一般的です。
システムキッチンの奥行き
システムキッチンの理想的な奥行は、作業のしやすさとダイニングからどのように使うのかによって変わります。
一般的な奥行きは60cmか65cmで、ダイニングやリビングからも使う場合は20~30cm広くし、80~100cmが使いやすい寸法でしょう。
またカウンターを設けることによって使いやすいキッチンの幅に調整することも可能です。
吊戸棚の高さと奥行き
キッチンには、調理器具やお皿、食材などがあり、多くの収納場所が必要です。システムキッチンの吊戸棚は、収納量を確保するために便利です。
吊戸棚の高さは、目の高さより10~15cm下に吊り戸棚の下端がくるように設置すると圧迫感がなく、使いやすくなります。
奥行きはワークトップから戸棚の前面までが30~35cm以下に収まるものを選ぶとすっきりとした印象になり、頭もあたらず使いやすくなります。
使いやすさUPの収納術
キッチンをリフォームして、使いやすく、効率よく調理や片付けができるキッチンにするには、キッチンスタイルや寸法を検討することに加えて調理のしやすさや収納のしやすさも考慮することが大切です。
調理の効率よくする方法
調理の効率を良くするには、不要な動きが少ない状態で作業を進められるように、キッチンまわりを整理する方法がおすすめです。
まず、よく使う調理器具や調味料は直立した姿勢(背伸びしたり、屈んだりしない状態)で、手の届く範囲の場所に収納するようにします。
また、よく使われる場所に近いところにそれぞれの調理器具や調味料を収納すると、より使いやすくなります。
例をあげると、フライパンはガス台の近く、ボールやザルはシンクや調理台の近くに収納すると効率よく調理できるでしょう。
調理台の上は、物を置かないようにするとスペースが広くなり調理がはかどります。リフォーム時に調理台近くに収納が多くとれるレイアウトにする、収納がとれない場合にはサイドテーブルを利用するなどすると良いでしょう。
電子レンジや炊飯器、ポットなどのよく使う調理器具は1カ所にまとめて収納するのがおすすめです。そうすることでキッチン内での行き来を減らすことができ、調理や配膳作業の効率が良くなります。
収納スペースの整理術
収納スペースを効率よく使うには、収納量を確保しながらも一目見ただけで何があるのかがわかりやすい収納となるように心がけましょう。
小物類はカゴやストッカーに種類ごとにまとめてから棚の中に収納するとすっきりとした印象になります。ラベルを貼っておくことで中に何が入っているのかもわかりやすくなります。
収納場所をより増やすために扉の裏側や冷蔵庫の扉・側面も収納に利用しましょう。扉にかけられるフックや棚などもホームセンターやインターネット上で購入可能です。このような収納用品を使うことでより効果的にスペースを活用できるでしょう。
また引き出しの中は仕切りやラックを使って整理することで使いやすくすっきりとした印象になります。
リフォームでライフスタイルに合わせた使いやすいキッチンを!
見た目がおしゃれだから、流行りのタイプだからといって、誰もが皆、同じレイアウトのキッチンを使いやすいと感じるわけではありません。家族構成やライフスタイルによって、それぞれキッチンの使い方が異なるからです。
ここでは、3つのパターンに分けておすすめのキッチンをご紹介しますので、リフォームの参考にしてみてください。
【パターン1】子どもたちと一緒に料理をしたい
新しいキッチンで、子どもたちと一緒に料理を楽しみたいのであれば、キッチンのスペースを考える必要があります。並んで調理をするには十分な作業スペースが欲しいですし、キッチンまわりを行き来したりするにはある程度通路の幅が必要です。
キッチンのスペースが確保できるのであれば、アイランド型のキッチンがおすすめです。リビングとも一体感があるため、自然と一緒に料理する機会も増えるでしょう。
作業スペースが多く取れるII型やペニンシュラ型もおすすめです。この場合は、すれ違うことができる通路幅を確保するようにしましょう。
【パターン2】平日は忙しいので簡単に手際よく料理を済ませたい
平日、仕事や子育てに忙しく、料理はできるだけ効率よく、簡単に仕上げたいという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、作業効率の良いキッチンを選びましょう。
シンクとコンロを近く配置することができるL型や、動線をコンパクトにできるU型のキッチンがおすすめです。調理をしながら洗い物をしたり、手を伸ばしてお皿を取ったりと、手際よく料理ができるため、家事への負担も軽くなります。
【パターン3】たくさん揃えた食材や食器を使いやすく収納したい
家族が多かったり、食器が好きだったりなど、普段から食材や食器がたくさんある場合は、キッチンまわりの収納が必要になります。
ワークトライアングルと作業動線も考えて、食器棚を置くスペースが十分にとれるキッチンレイアウトを検討するとよいでしょう。
食器棚以外に、吊戸棚を設置するとより使いやすくなります。キッチンのスペースがあまり確保できず、収納スペースが足りない場合は、ダイニングに収納棚を置いたり、カウンター下やテーブルの下を活用するのも一つの手です。
普段使いするものをキッチンの近くに、長く保存できる食材や使用頻度の低い食器はちょっと離れた場所にと、工夫して収納すると使い勝手が良くなります。
キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたキッチン・台所リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、キッチン・台所リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

無料で一括最大3社の
リフォーム見積もりをする