2024年03月19日更新
節水トイレは詰まる?メリット・デメリット紹介します!
近年耳にすることも増えてきた節水トイレ。水道代の節約になるとあって気になっている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では節水トイレと普通のトイレは具体的に水量や機能はどう違うのか比較し、メリットやデメリット、リフォームするために知っておくべきことをまとめてみました。
目次
トイレの「エコリフォーム」とは?
トイレのエコリフォームとは、トイレの便器を最新の節水トイレに変えて環境に配慮した仕様にしたり、手すりを設置したりトイレを広くするなどバリアフリー仕様にするリフォームのことを言います。
また、トイレのエコリフォームをする際、ある一定の条件をクリアすることで自治体が補助金を給付する制度もあるため、補助金制度を上手に利用することでリフォーム時の負担が軽減されるでしょう。
トイレの主なエコリフォーム
エコリフォームの種類には主に「節水型トイレへのリフォーム」「バリアフリーリフォーム」「床や壁の断熱リフォーム」の3種類があります。
では具体的にどのようなリフォーム内容なのか、各項目ごとにリフォーム内容を見ていきましょう。
節水型トイレへのリフォーム
既存のトイレを節水型トイレへと入れ替えるリフォームです。通常のトイレから節水型トイレに交換するだけで、環境に配慮した節水効果や、水道光熱費の節約効果を得ることができます。
また、少量の水で汚れが落ちやすいようにさらに汚れがつきにくい設計とされているため、お手入れが楽になるというメリットもあります。
バリアフリーリフォーム
高齢者が在宅している場合、段差の解消や手すりの設置などのバリアフリーリフォームが必要になることも多いでしょう。特に車椅子を利用する場合や要介護者が居住する場合はバリアフリーリフォームは必須となるでしょう。
トイレを1人で行うことは筋力を鍛える側面もあるため、できるだけ自立してトイレに行けるような環境づくりを考えることも大切だと言えます。
床や壁の断熱
床や壁を断熱リフォームを施すことで、外からの暑さや寒さを防ぎ、室温を一定に保つことが可能になります。特に冬場のヒートショックという高齢者にとって大敵を防ぐ方法のひとつです。また、暖房・冷房の効果をアップさせることもできるリフォームのため、光熱費を抑えることができ、光熱費の節約効果も得られるでしょう。
特に築年数が古い住宅の場合、元々断熱材が少なかったり入っていないケースが多いため、床や壁の断熱リフォームをすることで快適さを実感できるようになるでしょう。
節水型トイレのリフォーム費用の相場
節水型トイレにはタンクレスのものなどもあり、どの節水型トイレを選ぶかによって費用が異なります。節水型トイレのリフォーム費用の相場は以下の通りです。
- TOTO「ネオレストDH」:約17万円~
- Panasonic「アラウーノSⅡ(一体型)」:約12万円~
- Panasonic「アラウーノV(暖房便座)」:約8万5000円~
- LIXIL「サティスS」:約18万円~
※基本工事費込み(旧便器撤去費、廃材処理費、便器設置費、諸経費など)
工事費用自体は一般的なトイレを導入する場合とほとんど変わりませんが、節水型トイレ本体の価格が高くなる傾向にあるため、リフォーム費用の総額は一般的なトイレよりも高くなるでしょう。
トイレのエコリフォームで年間いくら節約できるのか
トイレのエコリフォームで年間いくら節約できるのでしょうか。
現在販売されている節水型トイレでは大の洗浄で1回あたり約4L、小の洗浄で1回当たり約3.5Lの水が使われています。
一方1990年代のトイレは、大の洗浄で1回あたり約13L、小の洗浄で1回あたり約8Lの水が使われていました。現在では1990年代と比べてトイレ1回あたりに使用する水の量が激減したことがわかります。
一般的なトイレの使用頻度は大が1日1回、小が3回だと言われています。これを元に現在の節水型トイレと1990年代のトイレの水道料金を簡易的に比較してみましょう。
【1990年代のトイレを家族4人で1年間使用した場合】
- 大13L×4回(4人分)=52L
- 小8L×12回(4人分)=96L
- 1日合計:52L+96L=148L
- 年間合計:148L×365日=54,020L
水道料金が1L=0.24円だと仮定した場合、1990年代のトイレを家族4人で1年間使用した場合のトイレの水道料金は12,965円となります。
【現在の節水型トイレを家族4人で1年間使用した場合】
- 大4L×4回(4人分)=16L
- 小3.5L×12回(4人分)=42L
- 1日合計:16L+42L=58L
- 年間合計:58L×365日=21,170L
水道料金が1L=0.24円だと仮定した場合、節水型トイレを家族4人で1年間使用した場合のトイレの水道料金は5,081円となり、1990年代のトイレの水道料金と比べると年間7,884円の節約ができる計算となります。
節水トイレのメリット
節水トイレのメリットは何といっても水量調整による水道代の節約です。機種によっても異なりますが、年間最大約1.5万円も節約することができると言われています。
トイレの平均使用年数は約10年~15年といわれていますので、約15万円~22万円水道代が節約できることになります。この額になるとお得に感じる方も多いのではないでしょうか。
また、多くの節水トイレは節電機能もついています。便座保温機能の自動オフや温水シャワーの温度調節機能により、年間4000円~7000円分の節電が期待できます。
さらに、掃除のしやすさもメリットでしょう。節水トイレは少ない水で流しやすくするために表面が滑らかな素材で作られているため、汚れを落としやすく、掃除が楽になります。
節水トイレのデメリットは?
一方で節水トイレは、1回で使用する水量が少ないため、やはり詰まりやすいのが最大のデメリットです。詰まり気味で何度も流すと、結局は節水にならない可能性もあります。
また、節水トイレへのリフォームは約15万円~30万円が相場です。一人暮らしや、トイレの使用頻度が低い場合は、節水して水道代を浮かせてもリフォーム費用の元を取ることが難しくなります。
節水トイレで詰まらないようにするための工夫
節水トイレを詰まらせないようにするためには、まず前提として、使用方法をきちんと守ることが必要です。トイレットペーパー以外の紙を流さない、一度にたくさん流さないなど基本的なことです。
また、洗浄水量を多めに設定することも有効です。洗浄水量を増やしたとしても、普通のトイレと比べれば水量は少なく、節水はできますので安心しましょう。
節水トイレが詰まったらプロに修理を依頼しましょう
もし詰まってしまったら、ラバーカップなどでつまりを直そうとせず、修理のプロに任せましょう。無理に自分で直そうとすると、トイレの水があふれてしまったり、水漏れの原因となります。
節水トイレを設置できる場所とできない場所はある?
節水トイレは家の立地や排水口など、一定の設置基準をクリアしていることが必要です。水漏れや故障の原因ともなりますので、リフォーム前には必ず確認しておきましょう。
タンクレストイレは水圧が低く設置が難しいことも
タンクのないタンクレストイレは、タンク付きのトイレより水圧が低く設置できないことがあります。タンクレストイレにつながる水道の圧力が弱いと洗浄能力も低く詰まりやすくなるためです。
タンクレストイレでなくても、トイレへの水道の圧力が弱いとウォシュレット洗浄水の勢いが弱くなることも。低水圧に対応できる商品もありますので気になる方は問い合わせてみましょう。
床排水と壁排水では設置できる節水トイレに制限も
排水管を床に向けて設置する「床排水」と、排水管を壁に向けて設置する「壁排水」では節水できる水量が異なるので、設置可能な節水トイレに制限があることも注意しましょう。
築年数が高い建物では排水管の埋設状況が節水トイレに適さないことも。築年数は浅くても古い排水管を流用していることもあり、リフォーム前には排水管トラブルの点検をおすすめします。
また、リフォームをする際には、排水管の高圧洗浄などを同時に行い、排水管内部をきれいに清掃しておくと、将来的な詰まりを防ぐことができます。ぜひリフォーム会社に相談してみてください。
節水トイレトラブルの殆んどは詰まりです。一度詰まらせてしまうと修理費で節水費用の1年分位は消えてしまいます。
工事業者には最低2~3年保障を求めると同時に使用マニュアルはしっかり守ってください。
節水トイレは上手く活用すると水道代も節約できとても便利なものです。メリットとデメリットを比較し、ご自宅のトイレの設置条件を確認したうえで、賢く活用したいものですね。
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