- リフォーム費用見積もり比較「ハピすむ」
- >
- 外壁リフォーム
- >
- これで安心!防水リフォームの重要性とコツとは?
2021年01月26日更新
これで安心!防水リフォームの重要性とコツとは?
住宅の防水リフォームはなぜ必要なのでしょうか?建物に防水リフォームを施す意味と防水リフォームの種類、種類別の施工費用や工事のポイントなど、防水リフォームを実施する上で知っておきたい情報についてご紹介していきます。
-
- 監修者小川愛
目次
防水リフォームの重要性とは?
住宅の外装はさまざまな素材を組み合わせて作られており、素材の違いによってどうしてもその接合部には隙間が生まれてしまいます。
この隙間は新築時にあらかじめ防水が施されているのですが、経年劣化によってこの防水層の性能が低下するため、隙間から雨水等が侵入してしまうのです。
もし、防水リフォームを行わずに防水層の劣化をそのままにしていると、建物内部に侵入した雨水によって雨漏りが発生したり、壁内部の柱などの主要構造部が腐ってしまったりするでしょう。
ただ、雨漏りなどが発生していれば分かりやすいのですが、症状が発生する前の段階では防水層が劣化しているかどうかを判断するのは難しいのが実情です。
新築時からある程度期間が経過し、防水層に不安がある場合や、劣化が予想される場合は、専門業者に見積もりを依頼して状態を確認してもらうと良いでしょう。
注意点として、防水リフォームは専門の業者が少なく、さまざまなリフォームの一環として防水も行っているという業者が多くあります。
防水層の確認は専門知識が必要な部分が多いため、依頼の際には良く確認し、十分な実績と経験がある業者を選びましょう。
防水リフォームにはどんな種類がある?
防水リフォームでは、まず既存の防水層を撤去し、内部に水が入っていないか、漏れていないかを確認します。
もし、内部に雨漏りがあった場合には、補修が必要かどうかを調べ、補修の必要がない場合は下地処理を行って防水工事を実施するという流れで行われるのが一般的です。
この防水工事ですが、使用する材料や工法によっていくつかの種類があり、種類によって耐用年数や重量、工期に違いがあります。
防水工事にはどのような種類があり、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
アスファルト防水
アスファルト防水とは、コールタールを染みこませたシートを加熱して貼り付ける防水方法です。
道路で使用されているアスファルトと同じ材料を使用するため、耐久性が高いのが特徴ですが、施工後の重量がやや重く、施工時にはコールタールを加熱する臭いが発生します。
近年では加熱不要の材料も開発されており、臭いの問題は軽減されていますが、重量の問題から一般家庭に使用されることはあまりありません。
施工価格は1平方メートルあたり約8,000円からが目安です。
ウレタン防水
ウレタン防水とは、ウレタン防水剤を塗布して施工する防水工事です。
塗装と同様に施工することができ、施工後の仕上がりも塗装とほとんど変わりません。
また、液体を塗って施工するため、複雑な形状の箇所や狭い箇所でも問題なく施工できるというメリットもあります。
ただ、塗装と同じ強度ですので、やや耐久性が低く、耐用年数も短めです。
施工費用は1平方メートルあたり約5,000円からが目安とされています。
シート防水
シート防水とは、塩化ビニル樹脂などで作られたシートを施工箇所に貼り付けて施工する工事です。
施工の際には下地に接着剤を塗って貼り付けていくため、工期が短く、防水シート自体も頑丈に作られているため、ある程度の重量物が乗っても防水層が剥がれにくくなっています。
ただ、ロール状の防水シートを貼り付けて施工するため、複雑な形状に施工するのは難しく、一般的にはビルの屋上など広面積で作業スペースが確保しやすい箇所に用いられている防水方法です。
施工価格は1平方メートルあたり約8,000円からが相場とされています。
遮熱防水
遮熱防水とは、防水素材に遮熱機能を追加した製品を用いて行う防水工事です。
住宅やビルなどの屋上部分やベランダやバルコニーにこの遮熱防水を実施すると、太陽光に含まれる赤外線を反射し、建物内に熱が伝わりにくくなります。伝わる熱量をコントロールすることによって建物全体の保護効果も高まります。
施工方法は塗装タイプとシートタイプがあり、施工箇所に合わせて使い分けられるのも魅力です。
施工価格は塗装タイプが1平方メートルあたり約3,500円から、シートタイプは製品によって単価が変わるため、詳細な価格が知りたい場合はリフォーム業者に相談してみると良いでしょう。
FRP防水
FRP防水とは、ガラス繊維製のシートに樹脂を塗って施工する防水工事です。
完成後はガラス繊維で強化されたプラスチックとなるため、耐久性が高く軽量という特徴があります。
また、定期的にトップコートを塗布することで再施工までの期間を延ばすことができ、長期的なコストパフォーマンスに優れている点もメリットです。
ただし、FRP防水は紫外線で劣化するため、もしトップコートの再塗装を怠ると、一気に防水性が低下してしまう可能性があります。
施工費用は1平方メートルあたり約12,000円から、トップコートの再塗装については、1平方メートルあたり約2,000円からが相場です。
防水リフォームには保証がある?
防水リフォームや防水工事には保証が付いているのが一般的です。保証の期間や保証範囲についてはメーカーや製品により異なります。どのような防水の保証があるか解説していきますので、参考にして下さい。
まず防水工事保証制度とは、元請け会社と防水工事施工会社、材料メーカーの3社が連名で防水工事の品質を保証する制度となります。万が一保証期間内に雨漏りなどが発生しても、工事や材料に原因がある場合は無償で修理してもらうことが可能です。
一般的には、防水リフォーム工事で最長5年間、新築時の防水工事で最長10年間の保証があります。保証対象の防水工事には次のような条件があります。
1.建物の状況に沿った工事であること
2.材料メーカーの規定通りの工法、工程であること
3.材料メーカーで規定された材料を使用すること
4.保証書を発行している施工者であること
これらの条件を満たしていないと、保証制度が受けられない場合があります。
また、材料によっては最長30年保証を付けることができるものもあります。防水リフォームの保証内容については、事前に施工業者に内容をきちんと確認することをお勧めします。
防水リフォームの会社はどうやって選ベば良い?
防水リフォームを行っている会社はたくさんあります。その中で信頼がおける防水リフォーム会社をどのように選べば、失敗のない防水リフォームをすることができるのでしょうか。大切なポイントをいくつか紹介していきます。
まずは、地元で防水リフォーム実績がある会社を選ぶようにしましょう。地元で実績があるということは、施工において信頼がおけるという証でもあります。ホームページなどに施工実績が豊富にある会社を選ぶこともポイントになります。
防水リフォームの施工方法をいくつか提案してくれる会社を選ぶようにしましょう。防水リフォームには、建物の状態に合わせて最適な施工方法がいくつかあります。その提案と施工が可能な会社を選ぶことも大切です。
ハピすむなら無料診断が受けられ、その結果をもとにお客様に合った会社を紹介することもできますので、お気軽にご相談下さい。
防水リフォームをするなら覚えておきたいコツ
防水リフォームを依頼する際には、どのような点に注意すると良いのでしょうか?
まず大切なのは、防水工事は専門の業者に依頼するということです。
防水工事でもし施工不良等があった場合、建物が劣化しやすくなってしまいます。
専門業者なら多くの経験と知識から施工不良が起きる可能性が少ないため、安心して工事を任せることができるでしょう。
また、工事を依頼する際には、アフターサービスのある業者を選ぶのも重要です。
もし、工事後に何らかの問題が見つかった場合、アフターサービスのある業者ならきちんと対応してもらえますし、業者によっては定期的な点検も一定期間無料で行ってくれます。
最初にご説明したように、防水リフォームは住宅の状態を保つために重要な工事です。
建物の状態を保ち、長く安全に、快適に住み続けるためには、定期的な防水層の点検とリフォームは欠かせません。
インターネット上にある業者比較サイトなどを利用すれば、防水リフォームを専門で行っている業者を比較的簡単に探すことができますし、複数社に相見積もりを取ることで費用の比較や業者の対応などを確認することができ、より信頼できる業者を探すことができるでしょう。
防水リフォームの工事期間はどれくらい?
防水リフォームの工事期間はどのくらいかかるものなのでしょうか。防水リフォームの工事期間は目安として紹介することはできますが、基本的には建物や施工方法により工事期間は大きく変わります。
工事期間に影響する要因として、防水リフォームの工法や施工場所、また天候も大切なポイントになります。雨天では施工ができず工期が延びる可能性が高いので、施工する時期などにも注意する必要があります。
では防水リフォームの工事期間の目安として、いくつか事例を紹介していきます。バルコニー程度の10平方メートル以下の面積での工事期間の目安となります。
FRP工事:約1日~約2日
塩ビシート工事:約1日~約4日
ゴムシート工事:約1日~約4日
ウレタン防水工事:約3日~約10日
※これらの工事期間については防水工事期間のみとなります。その他足場や洗浄、下地処理などが必要となる場合は別途、工事期間が追加で必要と考えて下さい。
例えばシート防水を屋上とバルコニーで行った例では、72平方メートルで約2週間かかった例もあります。同じくらいの規模の住宅でも、工法や状態により工事期間は大きく異なりますので、参考程度にして下さい。
工事期間の詳細を知りたい場合には、専門業者に図面確認の上、工事期間を相談することも出来ます。しかし、より正確な防水リフォーム工事の期間を把握するためには、専門業者と現場確認することをお勧めします。
防水リフォームにかかる費用はどれくらい?
防水リフォームにかかる費用は一概にいくら、と紹介することが難しいものです。というのは、防水リフォームの費用は、リフォームする場所や建物のタイプ、屋根の形状など様々な条件で大きく異なるからです。
ですので、今回はいくつか施工事例を参考に防水リフォームの費用をみていきましょう。
防水方法:防水塗装工事
建物タイプ:戸建住宅
施工面積:35平方メートル
工事費用:25万円
工事期間:5日
防水方法:フッ素塗装工事
建物タイプ:戸建住宅
施工面積:69平方メートル
工事費用:48万円
工事期間:14日
防水方法:ウレタン塗膜防水工事
建物タイプ:戸建住宅
施工面積:69平方メートル
工事費用:79万円
工事期間:14日
防水方法:シート防水工事
建物タイプ:戸建住宅
施工面積:不明
工事費用:80万円
工事期間:14日
なお、防水リフォームで選択される価格帯としては100万円以下でのリフォームが選ばれやすい傾向にあります。
このように防水工事の費用は、工法や施工場所により大きく異なります。ハピすむでは、無料見積もりも行っておりますので、検討する際はぜひ参考までにご利用下さい。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、外壁リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
こちらの記事もおすすめ
外壁塗装の費用相場や塗料の特徴、業者さん選びの注意点をご紹介
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

リフォーム見積もりをする