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2019年01月25日更新
外壁リフォームの耐久性とは
建物の外壁は、「十分な耐久性があるのではないか」「リフォームする意味はあるのか」などの疑問を解決します。新鮮な外観を手に入れるだけでなく、建物の耐久性維持や向上のため、外壁のリフォームで重要な塗料、外装材、コーキング、防水の種類について紹介します。
外壁リフォームの耐久性とは
耐久性とはなにか
外壁は、一般的に、サイディングと呼ばれる、ボード状の外壁材や、砂とセメントを混ぜたモルタルなどの外壁材を最も外側に使用します。
また、外壁材の継ぎ目部分については、気密性や防水性を持たせるために、隙間をコーキングまたはシーリングと呼ばれる目地材で充てんした上で、塗装を施して防水性などを高めています。
外壁を構成する素材には、それぞれの耐用年数が設定されているものもありますが、立地条件や環境により、外壁の劣化が進む状況は一様ではありません。
たとえば、寒冷地や塩害のある地域では、外壁の隙間から侵入した水分や塩分が、クラックや劣化を早める原因となる例が挙げられます。
耐久性とは、劣化に対してどれだけ長期の使用に耐え得るかの性能を指しますが、外壁の耐久性は、素材の耐久性や外壁の工法の違いに加え、建物の状況にも左右されることから、個々の建物ごとに異なることになります。
塗料の種類
外壁塗装用の塗料には多くの種類がありますが、大別すると4種類に分類できます。最近では、このうち、ウレタン樹脂系やシリコン樹脂系の塗料が採用されることが多くなっています。
シリコン樹脂塗料
シリコン樹脂塗料は、耐熱や耐候性に優れており、汚れや色落ちにも強さを持っています。外壁塗装に多用されている種類の塗料です。耐用年数は、約10~15年とされています。
フッ素樹脂塗料
フッ素樹脂塗料は、耐熱や耐候性、汚れや色落ちに対して、優れた耐久性を持っています。このため、商業施設や高層ビルなどに使用されることが多くなっています。耐用年数は、約15~20年とされています。
アクリル樹脂塗料
アクリル樹脂塗料は、低価格であることや発色の良さなどから人気がありましたが、汚れや耐久性に劣っていることから、使用は減少しています。耐用年数は、約5~8年とされています。
ウレタン樹脂塗料
ウレタン樹脂塗料は、密着性に優れ、価格、耐久性、機能性などのバランスが良く、コストパフォーマンスに優れています。耐用年数は、約8~10年とされています。
塗装の際は、塗料代に加え、足場代や人件費などの工事費用がかかります。耐用年数の短い塗料であれば塗料代は低額に抑えることもできますが、リフォームの度に工事費用も支出することになります。
このため、低価格の塗料を使った外壁塗装のリフォームは、長期的な視点で見れば、必ずしも低コストと言えない可能性があるので、注意が必要です。
外壁材の種類
代表的な外壁材の種類としては、窒業(ようぎょう)系サイディング、金属サイディング、ALC(エーエルシー)、タイル、モルタル、羽目板があります。最近では、新築木造住宅の9割にサイディングが採用されています。
(一社)日本サッシ協会が2018年5月1日に公表した「住宅用建材使用状況調査」結果によると、全国の新築戸建て住宅における外壁仕上げに使われる外壁材は、窯業サイディングが76.6%を占めています。
また、サイディングは外壁材の87.9%に使用されており、モルタルは7.8%などとなっています。つまり、外壁材としては、新築戸建て住宅の95.7%で、サイディングとモルタルが使用されていることになっています。
窒業系サイディング
窒業系サイディングは、セメントに無機物や繊維を混ぜて板状に成型し、工場でタイルや石積み風のデザインに加工したものです。コストと機能性のバランスに優れ、デザインとカラーバリエーションが豊富なことが特徴です。
金属サイディング
金属サイディングは、表面にスチールやアルミ材、芯材に断熱材、裏面にアルミ加工紙を使用したものです。シンプルでスタイリッシュな外観を表現できることから、リフォームで人気があります。
ALC
ALCは、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートです。断熱性・耐衝撃性に優れる反面、多孔構造のため、防水性は表面塗装に依存することになります。
タイル
タイルは、細かく砕いた粘土や石材を焼き固めたものです。見た目の高級感があり、耐候性や耐久性に優れています。イニシャルコストが高いことと、地震が起こった際に剥離しやすいといったデメリットがあります。
モルタル
モルタルは、現場で施工する塗り壁です。継ぎ目がなく、工場で作られた製品では出せない個性が現れます。ただし、仕上がりは職人の熟練度に依存することになります。
羽目板
羽目板は、スギやヒノキを使った外壁材で、反りや乾燥収縮が起こりにくい特徴を持っています。温かみのある質感が人気ですが、火災対策を必要とする住宅密集地では、使用が制限されている場合があります。
コーキング(シーリング)の種類
コーキングは、⼀般的に、アクリルコーク、ウレタンコーク、シリコンコーク、変成シリコン、ポリウレタン系コーキングの5種類に分類されます。
アクリルコーク
アクリルコークは、⽔性系で施工しやすいコーキング剤です。硬化時の収縮や耐久性に劣る面があります。直射日光にさらされる場合では、10年ほどでひび割れが生じやすいなど、リフォームには不向きと言えます。
ウレタンコーク
ウレタンコークは、外壁の塗替えやコンクリートのヒビ割れ補修などに使用されます。硬化時にはゴムのような弾力性を持つとともに、耐久性に優れていますが、紫外線に弱いため塗装が必要です。
シリコンコーク
シリコンコークは、低価格、耐候性や耐久性、また耐⽔性や耐熱性などで、他のコーキング材に勝っていることから、様々な場所で主に仕上げとして使⽤されています。塗料が剥がれやすいため、塗装が必要な外壁には不向きです。
変成シリコン
変成シリコンは、シリコンコーク同様、カラーバリエーションが豊富で、耐久性の優れたコーキング剤で、塗装も可能です。そのため屋根や外壁など屋外で多く使用されています。
ポリウレタン系コーキング
ポリウレタン系コーキングは、耐久性や耐候性に優れ、外壁のリフォームに適したコーキング材です。塗料の付着性に優れていることから、塗装下地に適しています。
防水の種類
防水は、大別して、ウレタン防水、シート防水、FRP防水、アスファルト防水の4種類に分類されます。
ウレタン防水
ウレタン防水は、ウレタン樹脂の防水塗料を塗り重ねて水の浸入を防ぐ、塗膜防水の一つです。ウレタンは、ゴム状で一体感のある防水層を形成します。耐用年数は、約10~12年とされています。
シート防水
シート防水には、塩ビシート防水とゴムシート防水があります。
塩ビシート防水は、塩化ビニールシートから作られた防水シートを下地に貼り付ける工法です。耐久性が高く、施工時の状態を維持しやすいという特徴があります。耐用年数は、約15~25年とされています。
ゴムシート防水
ゴムシート防水は、合成ゴムから作られた防水シートを下地に貼り付ける工法で、低価格、工期が短いといった特徴があります。ただし、複雑な形状をした場所の工事には不向きのため広範囲な部分の施工に用いられることが多いです。耐用年数は、約10~12年とされています。
FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維などで補強された繊維強化プラスチック材を塗り重ねる工法です。FRPは、軽量で強靭、耐熱性や耐食性、耐候性などに優れるなどの特徴があります。
狭い場所や細かい作業部分にも使用できます。耐用年数は、約7~10年とされています。
アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトに合成繊維不織布を含ませて作ったシート状の建材を貼り重ねる工法です。防水性や耐久性に優れ、ビルの屋上などの防水工事に採用されています。耐用年数は、約15~20年とされています。
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ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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