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2022年01月18日更新
外壁リフォームの価格を抑えるためのポイント
外壁の劣化が気になり始めたら、そろそろリフォームの時期かもしれません。しかし、サイディングボードを張り替えるのか、塗装剤で補修するのか、いろいろと迷ってしまう方もいるでしょう。外壁塗装の相場と価格の抑え方等についてご紹介します。
目次
外壁リフォームでよく使われる外壁材の種類
外壁リフォームは家の美観を良くするだけでなく、家を保護する機能を高めてくれます。そのため、外壁に劣化症状が現れた場合はできるだけ早い外壁リフォームが必要となります。
では、外壁リフォームを行うときに使用される外壁材には、どのような種類があるのでしょうか。それぞれの特徴を見ていきましょう。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、繊維質や無機物とセメントを混ぜ合わせたものをパネル状に成形し固めた外壁材のことです。
窯業系サイディングは、防火性・耐震性・デザイン性が高く比較的安価で施工できるため、現在住宅の約7割〜約8割が使用している人気の外壁材です。
ガルバリウム(金属系サイディング)
ガルバリウムは金属系サイディングの一種で、鉄をベースにした合金の板に金属メッキ加工をしたサイディングのことです。ガルバリウムは金属なのに錆びにくく、軽量なのが特徴です。
また、軽量なため耐震性も高く屋根材としても使用されています。
タイル
タイルは、粘土や長石、陶土などを砕いて成形し焼き固めた外壁材のことです。主に外壁材として使用されるのは吸収率の低い磁気質とせっ器質となります。
タイルは、耐火性・耐候性・耐水性・デザイン性に優れているのが特徴です。
レンガ
レンガは、粘土や泥を型に流し入れ釜で焼き固めた外壁材のことです。レンガの耐久性は高く、耐用年数は100年以上とも言われています。レンガは、耐震性・遮音性・耐火性・断熱性などに優れており丈夫なのが特徴です。
外壁リフォームを行うタイミング
外壁は年月とともに劣化が進み、外壁リフォームを行うべき症状が現れます。では、外壁リフォームを行うタイミングとはどのような症状のことなのでしょうか。
外壁の劣化症状である、ヘアークラック・チョーキング・剥がれについて詳しく見ていきましょう。
症状1:ヘアクラック
ヘアクラックとは、0.3mm以下の幅の細かいひび割れのことです。住宅の構造などには影響しない程の小さなクラックですが、外壁の場合わずかな隙間から雨水が浸入し外壁内部を腐食させる恐れがあります。
緊急性はありませんが、外壁にヘアクラックが現れるようになったら外壁リフォームを計画しましょう。
症状2:チョーキング
チョーキングとは、手で外壁の表面を撫でたときに手にチョークのような白い粉がつく現象のことです。
チョーキング現象は、外壁表面の塗膜の劣化によって発生する症状で、主に窯業系サイディングやモルタル外壁などの塗膜部分に現れます。
チョーキング現象が現れるということは、塗膜による防水機能が失われているため、放置すると外壁に雨水が染み渡ってしまいます。
そのため、このチョーキング現象が確認されたら、外壁リフォームの時期と言えるでしょう。
症状3:剥がれ
外壁の剥がれは、塗料がしっかりと外壁材に密着しておらず取れてしまった状態のことです。外壁の剥がれに関しては、経年劣化というより外壁塗装の施工時の不備によって発生するケースが多いと言われています。
外壁が剥がれている場合、剥がれた部分から雨水が浸入するため外壁内部が雨水に晒されてしまいます。外壁材自体が傷んでしまう前に早急に外壁リフォームをする必要があるでしょう。
上記の症状はあくまで目安です。外壁は10年ごとに塗装を行うのが理想とされており、30年を目安に外壁材の交換を考えるといいでしょう。
外壁リフォームの価格の相場
住宅の外壁リフォームには材料によって違いはありますが基本的に、補修、塗り替え、張替えの3つの段階があります。
今回は、延べ床面積約120平方メートルの標準的な木造2階建て住宅の外壁リフォームを例にして、それぞれの段階における価格の相場を見ていきましょう。
ヒビわれの修復、剥離の補修
現在新築住宅の外壁仕上げは80%以上が窯業系サイディングボードです。かつて住宅の外壁で主流だったモルタル塗りは、10%以下になっています。
窯業系サイディングポードの場合、ボートとボードの継ぎ目にコーキングを施しています。このコーキングが劣化してくると、継ぎ目の隙間から雨水が侵入してくるために補修が必要になってくるのです。
また、モルタル塗りの外壁同様にサイディングボードでもクラック(ひび割れ)が発生します。これも雨水が侵入する原因となるため、ただちに補修が必要です。
クラックの補修方法は、まずクラックに沿って外壁をV字にカットをしていきます。ここにパテを埋め込んだ後に、仕上げとしてパテの上から補修用塗装剤を塗布します。
外装の剥がれも、部分的なものであれば、サビや汚れを落とすケレン作業や高圧洗浄のうえ、補修用塗装剤を塗布します。
これらのリフォームの価格は、補修面積にもよりますが、継ぎ目のコーキング補修であれば約30万円~40万円が相場です。もう少し大がかりな補修になった場合でも、約80万円未満が相場の目安となります。
外壁を塗り替える
住宅の外壁塗装は、外観の見栄えをよくすると同時に塗料の塗膜によって防水の機能を維持する役割があります。外壁塗装の価格は使用する塗料によって異なってきます。
また外壁塗装においては外部足場が必要になります。窓ガラスなどを塗装による汚れから防ぐ養生代も必要になります。
現在の住宅の外壁塗装の主流であるシリコン樹脂塗装で仕上げた場合、足場代や養生台等を含めて約75万円~160万円が相場です。
外壁材を新しく張る
外壁材を新しく張る場合、既存の外壁材をすべて外して、新たに張る方法と既存の外壁材の上からカバーする2つの方法があります。
既存の外壁材を外す方が、撤去する分だけ価格が高くなりますが、壁の厚さがリフォーム前後で変わらないというメリットがあります。一方、既存の外壁材の上からカバーする方法では費用を安く抑えることができますが、壁の厚みが増し建物全体の重量が増すことになります。そのような場合は構造面でも検討が必要か業者に確認してみましょう。
現在の外壁に窯業系サイディングが使用されている家屋の場合、新しく外壁材を張る際には、現在と同じ窯業系だけでなく、重量の軽い金属系のサイディングボードを選択することも可能です。
既存の外壁材を撤去して、新しい外壁材を張る場合の価格の相場は、サイディングの場合約150~300万円です。価格に幅があるのは、主に選択したサイディングボードのグレードの違いによるものです。
どのくらいの価格でどのような外壁リフォームが可能か
次に、価格帯別にできる外壁リフォームをご紹介します。約80万円までと約120万円までの価格帯別に見ていきましょう。
価格帯:〜80万円
80万円までで可能な外壁リフォームは、住宅の大きさや塗料のグレードによって異なりますが、木造2階建ての一般的な住宅の場合、外壁塗装と傷んだ外壁材の修復が可能です。
また、サイディング外壁に必要なコーキングの補修や、選ぶ塗料や建坪などによっては、屋根の塗装も可能な価格帯となるでしょう。
価格帯:〜120万円
120万円までの価格帯の場合、アパートなどの中規模共同住宅の外壁塗装が可能になります。また、120万円となれば一般的な住宅の場合は、外壁と屋根の塗装を同時に行うことができるでしょう。
約120万円までの価格帯の工事が外壁リフォームの中で最も多くなり、外壁の補修や塗装などはこの価格帯の範囲で行うことができるでしょう。
しかし、外壁の劣化が進んでいたり築年数がある程度経過している場合は、外壁の張り替えなども視野に入るようになります。外壁の張り替えリフォームを行う場合は、120万円以上かかる可能性が高くなります。
外壁リフォームの価格を抑えるポイント
外壁リフォームは、比較的高額になる工事ですが、価格を抑える方法はないのでしょうか。まず外壁リフォームの現状から、ポイントを探っていきましょう。
外壁リフォームのトラブルの種類
外壁リフォームは、比較的工事期間も長く、お家の方が把握しにくい外部の工事のため消費者からの苦情が多い工事だと言われています。そのため単に価格が安いからという理由だけで塗装会社を選ぶと、手抜き工事をされてその分の補修費用等がかさみ、かえって高くついてしまうという事態もあり得るのです。
はたしてどのようなトラブルがあるのでしょうか。次にその事例と対策を並べてみました。
下地処理をしない
クラックなどを補修しないで塗装をすると剥がれの原因になります。見積書の段階で、どのような下地処理をするのか確認しましょう。
あらかじめ洗浄をしない
汚れた面に塗装をすると塗料が定着しにくく剥がれの原因になります。できる限り自分の目で確認しましょう。足場に上がらなくても、双眼鏡の目視でもチェックは可能です。
塗装回数を省く
外壁塗装は下地処理のあと、下塗り、中塗り、上塗りの3段階で塗装をします。この3回塗りの工程を2回塗りですませる塗装会社もあります。依頼主は、それぞれの段階で用いる塗料の色を変えて確認しやすくするなどの対策を講じる必要があるでしょう。
見積書と異なる塗料を使用している
塗装缶に書かれている塗料の種類と見積書に書かれている塗装の種類を照合しましょう。
勝手に隣地に侵入する
住宅が密集している家屋の場合、隣家を通過しないと資材を運べないことがあります。また、隣地に足場を組まないと工事ができないケースもあります。
当然、これらの行為は隣地所有者の許可が必要です。近所トラブルを避けるためにも、事前に塗装会社に足場計画などを確認しておく必要があります。
外壁の色が注文と違う
外壁の色は見本の大きさによって印象が大きく異なってきます。外壁の色を決める場合は、切手大の見本帳で決めるのではなくA4サイズ以上の大きさの見本板で決めましょう。
また室内の照明下と屋外の太陽光下でも色の印象は大きく違います。色を決める際は、必ず屋外で見本板を見てからにしましょう。
価格を抑えるポイントとは
実際に外壁リフォームを行う場合は、上記でご紹介したトラブルを把握し、工事終了後に再塗装などの追加工事等が発生するのを防ぐことが大切だと言えるでしょう。
また、信用できる会社を選択するのも価格を抑える上で大切なポイントです。見積りを依頼する際の対応ひとつで、良心的な会社と悪質な会社は歴然とした差がでます。
良い会社を見極めるには建設業登録をしているかどうかもひとつの目安になります。建設業登録は、500万円以上の工事をする施工会社が対象なので、塗装会社は必ずしも登録する必要はありません。
しかし信用の面では大きな安心材料です。建設業登録を扱っているのは都道府県庁であるため、問題があった際に、苦情を伝えられる官公庁があるというだけでも安心です。
外壁工事において価格を抑えるポイントは、悪質な会社を排除して追加工事等の発生を抑えること、また、良い会社を選択して最適な工事内容を適切な工事価格で行うことだと言えるでしょう。
そのためにも良い会社を見極める目を培うことが大切になってくるでしょう。
外壁材ごとのリフォーム時期の目安
それでは外装材によって、どれくらいの期間をリフォームをすれば良いのでしょうか。目安となる時期をご紹介します。
次に示した期間を目途にコーキングや塗装替えの準備を進めていきましょう。
- 窯業系サイディングボード……約7~10年
- 金属系サイディングボード……約10~15年
- アクリル系塗料……約5~8年
- ウレタン系塗料……約8~10年
- シリコン系塗料……約10~15年
- フッ素系塗料……約15~20年
外壁リフォームでやってはいけないこと
外壁のリフォームにおいてはやってはいけないことがあります。一体どのようなことなのかをみていきましょう。
長期間塗装をしない
予算がないからといって、外壁塗装を10年以上も行わないのは外壁の劣化を促進することになつながります。
雨水が知らない間に壁の中にまで侵入するケースもあり、家そのものの寿命を縮めることになりかねません。外壁は約10年をめどに塗装をしましょう。
工事内容を省く
低予算で外壁リフォームを依頼すると、知らぬ間に工事工程を省かれてしまうことがあります。
「下地処理」「汚れ落とし」「3回塗りは」どれも塗装の寿命を延ばすのに重要な工程です。手抜きをしない良心的な塗装会社を選択しましょう。
部分ごとの補修を別々の時期に行う
外壁や屋根のリフォームにおいて、外部足場の設置費用は大きな割合を占めています。
せっかく足場を組んだのなら、外壁と屋根をそれぞれ別の時期に行うのではなく、同時期に行った方が足場を再度組む費用を省くことができ、より経済的にリフォームを行えるでしょう。
DIYで作業する
高所作業になる外壁工事をDIYで行うのは転落等の危険が伴います。施工会社の職人ですら、足場からの転落事故は多いのです。
外壁リフォームは自分で行うのではなく、プロの塗装会社に依頼しましょう。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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