2019年02月06日更新

監修記事

玄関ドアを和風にリフォームする方法

近年玄関ドアを和風の引き戸タイプにリフォームするケースが増えています。引き戸の玄関ドアは間口が広いので、玄関まわりのスペースを有効に活用できます。今回は玄関ドアを和風にリフォームするポイントと費用などをご紹介します。

玄関ドアを和風にリフォームするポイントを知りたい

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玄関ドアが片開きタイプの住宅は多いですが、近年玄関ドアを引き戸にリフォームするケースが増加しているようです。玄関ドアを和風の引き戸にすることで、開口部が広くなるなど様々なメリットがあるのです。

では、玄関ドアを和風にリフォームするにはどのようなことをすればいいのでしょうか。

引き戸で和風モダンになる

玄関ドアの引き戸と言えば、昔ながらの和風なイメージがあるのではないでしょうか。しかし、近年は洋風のテイストを合わせた和風モダンなデザインの引き戸も販売されています。

洋風の外観でも馴染むようなデザインの引き戸も増えています。外観が洋風ゆえに昔ながらの和風な引き戸に抵抗があり、和風モダンにしたいという場合は、和風でも洋風でも対応できるようなデザインを選ぶといいでしょう。

ドアの開閉スペースが減るのでバリアフリーにもなる

引き戸の良さは何と言ってもドアの開閉スペースが減ることです。片開きドアを開閉するためにはドア周りに開閉スペースが必要になるため、活用できないデッドスペースが出来てしまいます。

しかし引き戸の場合は、開閉スペースが必要ないので玄関を広く使うことができます。

また、高齢者や体の不自由な人が車椅子で家に入るときは、玄関が狭いと使いづらく感じてしまいます。特に玄関が片開きタイプの場合、扉を押さえたり体を動かしたりする必要があるので、転倒しやすくなることも考えられます。

しかし、玄関ドアを引き戸にリフォームすると玄関に十分なスペースが確保でき、バリアフリー仕様にできるでしょう。

玄関ドアの種類

玄関のドアにはいくつか種類があります。また、ガラスが多いデザインを選ぶと採光できるので玄関が明るくなります。具体的にどのような種類の玄関ドアがあるのか見ていきましょう。

引き違い戸

引き違い戸は昔から多くの住宅で使用されていた玄関ドアです。左右の2枚の扉を移動でき、開閉できます。両方動かすことができるので、掃き掃除などに便利な扉です。

片引き戸(外側・内側)

片引き戸は引き違い戸と違い、片方の扉のみ開閉することができます。内側へ引き込む内側タイプと外側へ引き込む外側タイプがあり、内側タイプは外から見ると開き戸のように見えるのが特徴です。

片引き戸は別名「スライディングドア」とも呼ばれていて、洋風の住宅にも合うものが増えています。片引き戸は開き戸からのリフォームがしやすい玄関ドアとなります。

2~4枚タイプの引き戸

片引き戸と同じで片側のみの開閉ですが、2~4枚の扉で開閉するタイプの引き戸です。開口部を広く確保できるため、車椅子やベビーカーなどが利用しやすいでしょう。

両引き込みタイプ

両引き込みタイプの玄関ドアは、扉を左右の壁に引き込むタイプとなります。玄関の開口部を一番広く取ることができるタイプです。ただし、両引き込みタイプを設置する場合は両側に扉が収納できる程度の壁が必要になります。

開き戸から引き戸にする方法と費用相場

開き戸から引き戸にするにはどのような方法があるのでしょうか。開き戸から引き戸にする方法と費用相場、注意点をそれぞれ見ていきましょう。

ドアのみを入れ替える方法と費用相場

既存の玄関ドアを撤去して、残された枠の上から新しい枠を設置する「カバー工法」という玄関ドアのみを入れ替えるリフォーム方法があります。

玄関ドアの間口は住宅ごとに変わるので、既存の玄関の寸法に新しい玄関を合わせることができます。

カバー工法にかかる費用相場は以下の通りです。

  • 費用相場:約22万円~
  • 費用内訳:本体価格、取付工事費、撤去処分費含む

間口自体を広げる方法と費用相場

玄関ドアを交換するリフォームには、玄関の間口自体を広げる方法があります。この方法は外装や内装材の工事をするため、かかる費用がカバー工法に比べて高くなる傾向にあります。

  • 費用相場:約35万円~
  • 費用内訳:本体価格、ドア交換工事費、間口変更工事費など

開き戸から引き戸へリフォームするときの注意点

開き戸から引き戸へリフォームするときの注意点をご紹介します。

断熱性やランクで費用は変わる

引き戸は開き戸と比べて本体価格が高くなる傾向にありますが、その中でもスタンダードな引き戸からグレードが高い引き戸があるため、どのような引き戸を選ぶかによってかかる費用も異なります。

断熱性などの機能が揃う充実したドアはグレードが高くなり、費用も高額になる傾向にあります。

引き戸はセキュリティ機能が高いものを選ぶ

引き戸は開き戸よりもセキュリティが劣ると言われています。ひと昔前までの引き戸の場合、鍵をこじ開けられたり壊されたりして家に入られたケースもあります。

また引き戸のデメリットを払拭するために、セキュリティが高い引き戸も販売されています。リフォームで新たに引き戸を設置する場合はセキュリティ機能が高いものを選ぶと良いでしょう。

間口を広げる場合費用が上がりやすい

先程の玄関ドアを設置する方法でもご紹介しましたが、間口を広げる場合玄関ドア付近の外壁や内装などを施工しなければならないため、通常のドア交換よりも費用が高くなる傾向にあります。

間口が広いことは何かと便利ですが、費用が気になる場合は、自宅玄関の間口にあうドアのリフォームができるかどうかを専門業者に問い合わせてみるといいでしょう。

玄関ポーチもひと工夫でさらに和風モダンにできる

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玄関を和風にリフォームしたい場合、玄関まわりをひと工夫するだけでさらに和風モダンにすることができます。では、具体的にどのような工夫をすればいいのか見ていきましょう。

壁材に珪藻土を使う

珪藻土とは藻類の一種である珪藻の化石の粉からできた土のことで、耐火性や調湿性などがあるのが特徴です。この珪藻土を玄関の内壁に取り入れることで、落ち着いた和の雰囲気を演出することができます。

また、珪藻土には消臭、調湿機能もあるため、臭いが発生しやすい外部と近い位置にある玄関にはぴったりな壁材でしょう。

スペースに余裕があれば土間を作る

家族の人数が多い場合、同時に複数人が玄関を使用するときの混雑が解消できるため土間を広めに作ると使いやすい玄関になります。

また、ベビーカーや自転車など生活に使用するものや趣味で使用するものを土間に収納できるため、土間は広い方がおすすめです。

コケ玉などで日本庭園風にする

家を和風庭園のようにしたくても、手入れの大変さなどを考えるとなかなか難しいのではないでしょうか。しかし、玄関周りにコケ玉などの小物や敷石などを置くだけでも和風感を演出することができます。

近年はフェイクのコケ玉なども販売されているため、水やりなどのお手入れが頻繁にできない場合はフェイクの植物などを検討してみるといいでしょう。

玄関等も和風モダンなデザインに変える

玄関ドアのデザインも格子柄や縦格子などがあり、和風なデザインのものを選ぶと外からの印象も和風モダンにできます。

また、玄関内に入ったときにアクセントクロスとして市松模様を入れたり、竹格子などをポイントとして設置すると和の雰囲気を引き立てることができます。

その他にメインの照明や間接照明に和紙やラタンなどの自然素材でできたものを選び、照明の色も暖色系を選ぶのがおすすめです。

玄関ドアを和風にするために最適なリフォーム会社の選び方

玄関ドアを和風にリフォームする際、後悔のないものにするためには最適なリフォーム会社を選ぶ必要があります。最適なリフォーム会社を選ぶためには、まず玄関ドアの実績が多い専門業者が周辺にあるのかどうか探します。

もし近所や周辺に無い場合は、インターネットなどで自宅が対応地域の業者を探しましょう。玄関ドアのリフォーム業者が見つかったら、施工事例や実績などを確認しどのような施工方法なのかあらかじめ確認しておきます。

そして施工業者が決まったら、見積りを依頼し自分がイメージしている玄関ドアのデザインや機能などを伝え、分からないことがあったら相談しましょう。

このとき、質問した内容に真摯に答えてくれるか、見積り内容などの詳細を説明してくれるかなどの対応を覚えておくといいでしょう。また、的確なプランをもらうために、全体的なイメージや予算を明確にすることも大切です。

その他に、玄関まわりなどトータルで依頼したい場合はデザイン力が大切になるため、過去の施工事例などに和風にした実績があるかどうか確認し、そのときのデザインを見せてもらうこといいでしょう。

玄関ドア・玄関リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた玄関ドア・玄関リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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