2024年01月24日更新

監修記事

一戸建て・中古住宅のリノベーション費用や価格の相場は?

中古物件をリノベーションして手に入れる住まいは、近年の家づくりでは、定番のスタイルとなりました。この記事では、工事箇所が多く費用相場がわかりにくい一戸建て住宅のリノベーションについて、工事の内容とそれぞれの費用の相場について解説します。

費用からみた戸建リノベーションとリフォームの違いとは

リノベーションとリフォームはどちらも似通った用語ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

正確に定義され使い分けられている訳ではありませんが 、たとえば壁紙が破れているから張り替える、床の傷が気になるからフローリングを張り替えるといったように、新築時の状態に限りなく近づけるのがリフォームです。

一方でリノベーションは、部屋の使い勝手を変更するような大きな変更の場合を指します。

たとえば、和室を洋室に変更したりキッチンにカウンターを設けたりするといった、今までなかった機能を生み出すのがリノベーションです。

リフォームのメリット

費用の面では、リノベーションは間仕切りを撤去したり、床を下地から張り替えたりする大胆な工事が多いために、リフォームの方が工事費が安く収まります。

工事期間についても、同様の理由でリノベーションより短期間で完成します。

またリノベーションの場合、規模によっては家全体が使用できない状態になることがあり、仮住まいが必要な事態もあり得ますが、リフォームでは基本的に家に住みながら工事を進めることが可能です。

リノベーションのメリット

リフォームを前提にして中古住宅を探すと、選択肢は限定されたものになりますが、リノベーションまで視野に入れて物件を探すと、選択肢は画期的に広がります。

水回りなどの配置を固定的に考えるのではなく、生活スタイルに合わせた大胆な変更も可能になるからです。

このため、利便性が高くても、間取りが希望と異なる物件の場合、リフォーム前提だと諦めざるを得ませんが、リノベーションを行うことを前提にすれば、選択の対象となり得るのです。

戸建ての住宅をリノベーション目的で購入することは一般的

戸建の中古住宅を購入する人の多くは、リノベーションを前提としている場合が多いです。

とあるアンケートの結果では住宅購入を検討する際に最初に「中古」を考えている人が68.9%で、それに対して「新築」を検討していた人は12.3%と低く、最初から「中古」を検討している人が圧倒的に多い事が分かります。

最初から新築ではなく中古を購入する人の理由としては「値段が手頃」と答えている人が83.8%と1番多く、やはり予算の問題は新築住宅を購入する為の一番の課題になっている事が分かります。

他にも中古住宅は「周辺住民が分かり、住むイメージがつきやすい」「立地が良い」といったポジティブなイメージも強く、そういった点も中古住宅が人気が高い理由の一つと言えるでしょう。

他にも、当該アンケートでは中古住宅を購入する人の77%はリノベーション前提で購入していると答えており、必ずしも予算の問題で新築を諦めて中古を選んだのではなく、最初からリノベーションを視野に入れて中古住宅の購入を選択していることも分かります。

リノベーション前提で購入している人の多くは「内装を自分好みに変えたい」「間取りを変えたい」と答えている人が多く、自分の好みに合わせたカスタマイズができるところがリノベーションをする理由の大きな一つになっています。

リノベーションは新築程の予算を掛けることなく内装を自分の好みにカスタマイズでき、中古住宅の購入から注文住宅でやりたい事を予算を抑えた形で実現できるため、非常に人気が高いです。

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戸建てリノベーションのメリット

戸建てリノベーションのメリットを確認しておきましょう。

建て替えに比べてコストが抑えられる

戸建てリノベーションは、建て替えに比べてコストが抑えられます。

建て替えの場合は家の構造部分だけでなく、基礎部分まで解体してから家をつくり直すため、新築と同等の費用が必要になります。

一方、リノベーションであれば大規模に改修するとしても基礎や構造部分にはほとんど手を加えません。

そのため費用が抑えやすく、一部のみの改修もできるので予算に合わせた工事ができます。

予算が限られている場合や改修箇所が部分的である場合には、リノベーションがおすすめです。

賃貸に比べて好きな間取りにリノベーションしやすい

戸建ては賃貸に比べて好きな間取りにリノベーションしやすいメリットがあります。

賃貸の場合は管理規約により工事できる範囲が制限されるため、必ずしも思い通りの間取りにできるとは限りません。

戸建ての場合は耐震性や水道配管などに問題がなければ、ある程度自由に間取りや内装・外装が決められます。

自分好みの空間にこだわりたい人には、戸建てのリノベーションが向いているでしょう。

資産価値の下落を抑えられる

リノベーションをして家の性能を向上させることで、資産価値の下落が抑えられます。

資産価値は家の売却価格に関わる重要な要素ですが、戸建ての場合は築約15年〜約20年でゼロになると言われています。

そのため、売却価格がローンの残債を下回りやすく、売却したにもかかわらずローンが返済しきれないといったことになりがちです。

長期的な視点でみると、リノベーションにより資産価値の下落を抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。

戸建てリノベーションのデメリット

戸建てリノベーションのデメリットを解説していきます。

工期がかかる場合がある

戸建てリノベーションは、工事内容次第では工期が長くなる場合があります。

建物の状態やリノベーションの規模により異なりますが、戸建てのリノベーションの工期で多いのは約3カ月〜約6カ月です。

賃貸の契約更新が迫っていたり、もともと住んでいる家を大規模リノベーションしたりする場合は仮住まいも検討しておかなくてはいけません。

仮住まいに住むとなると、引っ越しの手間が増えたり、費用がかさんだりと時間的にも金銭的にも負担が増えて大変です。

そのため入居希望日から逆算して早めに計画を進めておきましょう。

古い物件では費用が高くなる場合がある

古い物件では改修が必要な範囲が大きくなるので、それにともなってリノベーション費用が高くなる場合があります。

また古い物件は目に見えている部分だけでなく、建物の構造部分にも劣化が及んでいる可能性が高くなります。

工事を始めてから新たな劣化が見つかるケースも多く、追加費用が発生しやすいことも覚えておきましょう。

耐震補強や構造の補修が必要な場合がある

物件によっては、耐震補強や構造の補修が必要な場合があります。

とくに気を付けなくてはいけないのは新耐震基準が定められた1981年6月より前に建てられた物件です。

新耐震基準を満たしていない建物は大地震が起こった際に倒壊の危険性が高まるため、基準に合うように耐震補強工事をすることが推奨されています。

リノベーションをする前にまずは耐震診断を行い、耐震補強工事の有無を確認しましょう。

また建物の構造部分にシロアリの被害や雨水による腐食などがみられた場合も補修工事が必要です。

放置すると劣化が進み、建物がもろくなる恐れがあります。

追加工事をすると工事費用がかさむだけでなく、工期も長くなるため入居できる日が延期されてしまいます。

そのため予算や日程に余裕をもたせておかなくてはいけません。

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築年数別に必要なリノベーションの種類

住宅の築年数により、必要になるリノベーションは異なります。

必要なリノベーションの種類を築年数別に解説していきます。

築15年から必要になるリノベーション

築15年経つと、トイレや浴室・キッチンなどの水回りの設備や、外壁・屋根などの外装、壁紙などに劣化が見え始めます。

さらに築20年を超えると、水回りの設備が故障したり、内装や外装が剥がれたりといった生活に支障をきたすレベルの不具合が生じてきます。

そのため、築15年以上30年未満の住宅では水回りの設備の交換や外装の修繕、壁紙の張替えといったリノベーションが必要です。

築30年から必要になるリノベーション

築30年を超えるとほとんどの設備が寿命を迎えるため、大規模なリノベーションが必要になります。

広範囲に劣化が見られる場合は構造部分だけを残すフルリノベーションを検討しなくてはいけないかもしれません。

ただし築40年に満たない物件は新耐震基準を満たしているため、耐震補強が追加になるリスクは低いでしょう。

築40年以上で必要になるリノベーション

築40年以上の物件では水回りの設備や外装、内装の2度目の改修が必要になる時期です。

また新耐震基準に関する法律が施行される前に建てられたものが多いため、耐震補強が必要になる可能性があります。

建物内部だけでなく外装にも劣化が及んでいるケースが多く、内部と外部のフルリノベーションが必要です。

そのほか断熱性や気密性など、家の性能を向上させる工事を行うケースがよくみられます。

戸建のフルリノベーションと建て替えでは費用はどう違うのか

戸建てのフルリノベーションと建て替え工事ではどのような違いがあるでしょうか。

フルリノベーションの場合、基本的に柱、梁、土台、母屋などの構造材は生かしたままで工事を進めます。

このため壁、床、屋根、天井などの撤去を時間をかけて丁寧に行う必要があることから、人件費を要し、工事費用も高くなります。

一方建て替えの場合、解体工事については、大胆に進めることができるので、リノベーションを計画している解体工事よりも安価な費用で収めることができます

このため建て替え工事は、新築費用そのものは、リノベーションよりも高くなりますが、建物の解体工事や準備工事を含めた総合費用では、それほど大きな差異はありません。

ただし建て替え工事では、新たに設計をするため、設計料が追加されることになります。

リノベーションにおいても設計料は必要ですが、構造や法令検討が不要であることから安価な費用で収まります。

また建て替えでは、建築確認申請や登記の取り消しと再登記が必要になるため、手続関連の費用が発生します。

リフォームにしろリノベーションにしろ大規模改修の場合は建築確認が必要となる場合があり事前に確認しておきましょう。

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一戸建てリノベーションを始める前に

一戸建て住宅や一軒家のリノベーションは、マンションに比べると自由度が高く、その分、工事の種類や施工面積も多くなります。

建物の状態によっては、間取り変更や水回り設備の交換だけでなく、外壁や屋根、駐車場など、屋外の設備にも手を加えなければなりません。

場合によっては、躯体のみを残していったん全ての設備・部材を取り払う「スケルトンリフォーム」と同程度の工事内容になることもあります。

さらに、建物の断熱性や耐震性が低い場合は、建物の躯体部分に補強工事を行わなくてはなりません。

自分でリノベーションするかリノベーション済み物件を購入するか

中古住宅を購入して自分でリノベーションするのと、リノベーション済みの物件を購入するのでは、似ているようで内容は全く違っています。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の希望に沿った形を選ぶ必要があります。

中古住宅を購入して自分でリノベーションする場合

まず、中古住宅を購入してリノベーションをする場合は、前述のとおりある程度自分の希望に沿った間取り、内装、設備を選ぶ事ができます。

ある程度予算に合わせて自由に設計して自分だけのライフスタイルを演出することができるでしょう。

その反面、購入してから工事を行いますので、住むまでに時間が掛かってしまうデメリットがあります。

また、自分で設備や内装を選んでいくので費用が高額になりやすく、検討する前にしっかりと予算を決めてこだわりたい部分と予算を抑える部分の切り分けをしておく事が重要になってきます。

リノベーション済み物件を購入する場合

次に、リノベーション済み物件を購入する場合のメリットは、既に完成しているものを購入するので住むまでに時間がかからない事や、実物を見ることができるのでそこに住んだ際のイメージがしやすいことがあげられます。

他にも、金額は決まっていますので資金計画が立てやすく、ローンを組む際のシミュレーションもしやすいです。

デメリットとしてもっとも大きいのは、リノベーションの醍醐味である自由度が無くなってしまう事です。

そのため、どうしても入れたい設備や変えたい部分がある場合は後でリフォームをする必要が出てきてしまいます。

また、完成している建物を購入するので建売を購入する感覚に近いのですが、建売とは違い、元は中古住宅ですので建物・設備の見えない部分の老朽化が分かりにくいことから、注意が必要になってきます。

ライフスタイルに合わせたリノベーション方法を選ぶ

このように、どちらの場合であってもメリット・デメリットが存在します。

どちらがいいといった事を決めるのは難しいことです。

費用に関しても、必ずしもリノベーション済みの物件が安いという事はなくリフォームの内容に左右されることが多くなります。

但し、折角リノベーションを体感するのであれば、自分のライフスタイルに合ったものを設計することがリノベーションの醍醐味です。

リノベーションに興味があるのであれば、多少費用が上がってしまっても思い切ったリノベーションをすることで精神面での満足が得られるといえそうです。

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一戸建てリノベーションの種類

一戸建てのリノベーション事例は、室内工事と屋外工事、さらに補強工事の有無によって、合計で四つのパターンに分けることができます。

各事例とその内容は以下の通りです。

室内のみのリノベーション

室内の間取り変更や水回り設備の交換、内装工事のみを行うリノベーションです。

水回り設備の価格や内装工事の面積で、リノベーション費用は変動します。

室内のリノベーション+補強

室内のリノベーションに加えて、耐震や断熱の補強工事を行うリノベーションです。

補強工事のために、壁や床などの必要部分の内装材を撤去します。

室内+屋外のリノベーション

室内のリノベーションに加えて、屋外設備のリノベーションも行います。

外壁や屋根など、建物の外側部分のリフォームだけでなく、駐車場用のコンクリート打設やカーポートの設置など、エクステリア設備のリフォームが行われることもあります。

室内+屋外のリノベーション+補強

室内、屋外のリノベーションに加えて、断熱性や耐震性の補強を行うフルリフォームです。

本格的な断熱改修工事や耐震改修工事が行われますので、躯体のみを残して外装・内装を新たに作り替えるスケルトンリフォームと、ほぼ同程度の費用になります。

しかし、壁クロスや床フローリングの張替えと断熱・耐震改修リフォームが一度に行えるため、重複する工事を省くことができ、単独で行った場合よりも補強工事費用はお得になります。

戸建てリフォームに適した業者の選び方

リフォーム会社選びにおいて、複数のリフォーム会社を比較することはもちろん重要ですが、費用や価格の大小だけでなく、物件の耐震性や、利用できる補助金を調べてくれるかどうかも確認しておきましょう。

特に、補助金利用の可否は、リフォームの総費用に大きく関連するポイントですので、複数同時に利用できるものがあれば、残らず利用するようにしましょう。

また、リノベーションを前提に中古物件を購入する場合は、物件選びとリノベーションの両方を行ってくれるリフォーム会社を選ぶことをおすすめします。

物件の内覧を行いながら、「その建物ではどのような工事が必要か」「どのような間取りが考えられるか」など、リノベーションに役立つアドバイスを貰うことができます。

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一戸建て住宅のリノベーション費用相場

一戸建て住宅や一軒家のリノベーション費用は、約700~1,000万円台が相場です。

ただし、先ほども少し触れたように、外壁やエクステリア設備、断熱性や耐震性の補強工事をフルで行った場合は、スケルトンリフォームと同程度の約2,000万円以上の費用になることもあります。

一戸建て住宅のリノベーションで行われる工事ごとの、費用相場は以下の通りです。

室内のリノベーション費用相場

室内側のリノベーションには、間取り変更などの内装工事と、キッチンやお風呂などの水回り設備の交換の、二種類があります。

内装工事の費用相場

  • 内装工事費用:約2万5千円
  • 各種配線工事費用:約3万円
  • 解体工事費用:約1万5千円

※すべて平方メートルあたりの費用です。

水回り設備の交換費用相場

  • システムキッチン交換費用:約70万円
  • ユニットバス交換費用:約80万円
  • 洗面台交換費用:約40万円
  • トイレ交換費用:約20万円

合計:約210万円

※すべて各メーカー標準仕様商品の、工事費用含む価格です。

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水回りのリフォーム費用についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

屋外のリノベーション費用相場

屋外のリノベーションは、主に外壁、屋根、エクステリア設備の三箇所で行われます。

外壁のリノベーション費用相場

・約6千~2万円/平方メートルあたり

外壁と屋根は、選んだ工法によって費用が変動します。

例えば、約100平方メートルの外壁に対し、塗装リフォームを行った場合は約60万円、外壁材の張替えを行った場合は、最低でも約200万円以上のリノベーション費用が発生します。

外壁の状態に問題がない場合は、約20万円の外壁材の点検や補修で済むこともあります。

外壁塗装の費用についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

屋根のリノベーション費用相場

  • 約4千~2万5千円/平方メートルあたり

屋根は、既存の屋根材の種類によって費用が変動します。

屋根材の耐久性に問題がなければ、リフォームは塗装のみで済みますが、屋根材が塗装が不要な日本瓦であれば、簡単な点検のみで済み、約20万円の費用で済みます。

塗装が必要な屋根材の場合は、約90平方メートルの屋根であれば約36万円のリノベーション費用となります。

また、屋根材の葺き替えを行った場合は、最もリノベーション費用が高額になります。

特に、施工費用が高額な日本瓦に葺き替える場合は、約90平方メートルの屋根では約220万円の費用が発生します。

屋根のリフォーム費用についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

エクステリア設備のリノベーション費用相場

エクステリアには様々なパーツがありますが、リノベーションやフルリフォームでの施工事例が多い箇所と、それぞれの施工費用は以下の通りです。

  • 土間コンクリート打設費用:約1万5千円/平方メートルあたり
  • フェンス設置費用:約2万5千円/平方メートルあたり
  • カーポート設置費用:約40万円/一箇所あたり
  • ウッドデッキ設置費用:約35万円/一箇所あたり

エクステリアリフォームの費用についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

断熱性能や耐震性能を高める工事の費用相場

断熱性と耐震性を高めることで、住宅の性能をアップさせることが可能です。

断熱改修工事の費用相場

・約3万6千円/一棟あたりの平方メートルの費用相場

耐震改修工事の費用相場

  • 耐震補強工事費用:約2~6万円/一棟あたりの平方メートルの費用相場

耐震改修工事は、耐震金物の設置から耐震パネルの設置、ブレース材の追加など、住宅の耐震性に応じて複数の方法を選ぶことができますが、一棟あたりの平均施工費用は約150万円となっています。

断熱リノベーションの費用はこちらの記事でより詳しく解説しています

耐震リノベーションの費用はこちらの記事でより詳しく解説しています

300~1,000万円で可能なリノベーション内容を紹介

価格帯ごとに可能なリノベーション内容をご紹介します。

300~500万円で可能なリノベーション

300万円~500万円の価格帯では、既存のものを活かした部分的なリノベーションが可能です。

例えば水回りの設備の交換とあわせて、壁紙やフローリングの張替えなどが行えます。

また造作の収納棚の新設やキッチンの位置の変更なども可能です。

リノベーション範囲が限定的であれば300万円〜500万円の価格帯でも、十分満足のいくリノベーションが行えるでしょう。

500~800万円で可能なリノベーション

500万円〜800万円の価格帯では、間取り変更を含めたリノベーションが可能です。

例えば間仕切り壁を撤去して独立していたキッチンをLDKに変更したりできます。

間取り変更をともなわない場合は建物の内部を全面的にリノベーションすることも可能です。

そのため、理想のテイストに合わせた空間が作りやすくなるでしょう。

800~1000万円で可能なリノベーション

800万円~1,000万円の価格帯では大規模な間取り変更をしながら水回りの設備や内装のグレードにもこだわることができます。

ただし外装の解体も含めたフルリノベーションでは、さらに高額な費用が必要となるため、1,000万円以上かかるケースが多いでしょう。

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戸建てリノベーションの実例を紹介

ここからは戸建てリノベーションの実例を5つご紹介します。

費用や設計の参考にしてください。

リノベーション費用 建物 施工会社
800万円以上 戸建て フレッシュハウス
800万円以上 戸建て フレッシュハウス
300万円~500万円未満 戸建て フレッシュハウス
1,100万円 戸建て みやこリフォーム
1,579万円 戸建て みやこリフォーム

空き家をフルリノベーションした実例

リフォーム費用 800万円以上
工期 3か月以上
建物 戸建て

こちらは空き家となっていた建物をフルリノベーションした事例です。

家事がしやすい動線がご希望とのことで、ペニンシュラ型キッチンでありながら回遊できる設計としました。

また子育てにも対応しやすいよう、キッチンからLDKや畳スペースが見渡せる間取りとなっています。

築50年の建物をフルリノベーションした実例

リフォーム費用 800万円以上
工期 2~3ヶ月
建物 戸建て

こちらは築50年の住宅をリノベーションした事例です。

床材や壁材にこだわっているため、どこをとっても店舗のようなデザイン性の高さがうかがえます。

またLDKの中に趣味の空間や書斎を設け、家族と顔を合わせやすい間取りを実現しました。

大容量の収納スペースを設置したり、耐震性や断熱性を向上させたりすることで機能性も申し分ない空間になっています。

キッチン周辺をリノベーションした実例

リフォーム費用 300~500万円未満
工期 2~3ヶ月
建物 戸建て

こちらはキッチンと内装を重点的にリノベーションした事例です。

独立していたキッチンを移動し、開放感のある対面キッチンへと変更しました。

構造上撤去できない柱がありましたが、木の風合いを生かしてあえて隠さないことで空間にうまく溶け込んでいます。

キッチンの横にはワークスペースを新設し、在宅ワークもスムーズにこなせるようになりました。

下地から作り直したフルリノベーションの実例

リフォーム費用 1,100万円
工期 3ヶ月
建物 戸建て

こちらは家の構造部分だけを残し、フルリノベーションした事例です。

内装だけでなく外装もすべて解体して柱だけの状態にして作り直したため、新築のような仕上がりになっています。

1階部分はできるだけ壁を撤去し、広くて明るい空間に仕上げました。

和の雰囲気にこだわり、お風呂からは日本庭園のような外の風景を楽しめるようになっています。

築30年の家の内装と外装をフルリノベーションした実例

リフォーム費用 1,579万円
工期 3ヶ月
建物 戸建て

こちらは築30年の家を内装・外装含めフルリノベーションした事例です。

間取り変更はほとんど行わず、水回りの設備のグレードを下げることでコストを抑えたリノベーションが可能となっています。

造作の棚を設置したり、耐震補強をしたりとこだわりたいところにはしっかりこだわり、満足していただける空間になりました。

間取りを意識した二世帯住宅リノベーション

画像出典:キュースタジオ
リフォーム費用相場 約600万円
リフォーム内容 間取り変更、水回りの位置変更

間取りを意識した二世帯住宅リノベーションの事例です。

自然光が差し込む明るいリビングへリフォームしました。

明るい居室部分をリビングにすることで、開放感のあるリビングとなっています。

間取り変更によりウォークインクローゼットを作り、収納力もアップさせました。

居住人数の変化によって、間取りを変えることで住みやすい空間を生み出しています。

リノベーションで耐震・断熱機能も向上

画像出典:キュースタジオ
リフォーム費用相場 約1000万円
リフォーム内容 耐震・断熱性向上

リノベーションで耐震・断熱機能も向上させた事例です。

耐震補強と断熱を行い、過ごしやすいお家にリノベーションしました。

お家は白を基調とした明るく温かみのある家になっています。

耐震上必要な壁は残しつつ、広く感じられるような家族の団らんがしやすい間取りになっています。地震が起こっても安心ですし、冬でも暖かく過ごせます。

リノベーションで必要になるその他の諸費用

リノベーションの際に、工事の費用とは別に必要になる費用があります。たとえばリノベーションの規模が大きくなると、仮住まいが必要な事態になることがあります。

リノベーションに伴いどのような費用が発生するのかみていきましょう。

仮住まい費用

リノベーションの規模が大きくなると、水回りがまったく使えなかったり、各個室も使用不可になったりします。

こうした場合、工事期間中は家で暮らすことができないために、アパートなどの仮住まいに住むことになり、家賃や敷金、礼金などの費用が必要になります。

通勤や通学ルートが異なる場合、新たに交通費の負担も検討する必要もあります。

引越し費用

リノベーションが始まる前に仮住まいへ一度引っ越しをして、工事完成後にまた元の家に引っ越します。

このため二度の引っ越し費用が必要になります。

仮住まいとはいえ、数カ月は住まうことになるため、両隣の人や同じフロアーの人に対して、粗品を添えて挨拶をすることも大切です。

電話やインターネットの費用

固定電話を使用している場合、仮住まいへの移転工事が必要になります。

ただし工事期間中は使用しないのであれば、一時停止の手続も行えます。

インターネット環境も整える必要があれば、工事費が発生します。

貸倉庫費用

仮住まいは、自宅よりも規模の小さな住まいになることが多いため、すべての家財が収納できないことがあります。

その場合は一時的に貸倉庫を利用することになるので、費用が発生します。

駐車場費用

リノベーション工事期間中は、外部足場を組む工事が伴うことがあるため、駐車場が使えないことがあり、近隣に駐車場を確保する必要があります。

工事前の近隣挨拶粗品費用

リノベーションの工事期間中、工事の騒音や工事車両の通行で近隣のかたに迷惑をかけることになります。

また緊急連絡の際の連絡先も知らせておく必要もあります。

このため工事前には近隣の挨拶回りを欠かすことはできません。

挨拶の際に粗品を手渡すことも礼儀ですから、これらを揃える費用が必要になります。

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戸建てリノベーションの費用を抑える方法

戸建てリノベーションの費用を抑える方法を3つご紹介します。

材料や設備のグレードを抑える

戸建てリノベーションの費用を抑えたいときは、使用する素材や設備のグレードが下げられないかを検討してみましょう。

壁材や床材、水回りの設備などにはグレードがあります。

「せっかくリノベーションするのだからできるだけグレードが高いものを…」と考えている人もいるかもしれませんが、すべてのものにこだわると予算を大幅にオーバーしてしまうことになりかねません。

とはいえ、費用を重視しすぎるあまり、使い勝手が悪かったり、デザイン性に納得できなかったりすると満足度が低くなり、リノベーションをした意味がなくなってしまいます。

すべてのグレードを下げる必要はありませんが、予算に合わせてメリハリをつけることが大切です。

例えば人目につくところや使用頻度が高い部分にのみグレードが高いものを採用すると、費用を抑えつつも満足のいく空間が作りやすくなるでしょう。

自社施工の会社に依頼する

営業から施工まですべて自社で行っている会社に依頼すると、リノベーション費用が抑えやすくなります。

リノベーションを手掛ける会社のなかには、工事を下請け業者に依頼するなどして自社で施工していないところもあります。

とくに大手の業者では、施工を下請けに外注するスタイルをとっていることが多く、下請け業者への依頼費用が工事費用に上乗せされてしまいます。

一方、施工まで自社で行っている地元の工務店のような業者なら、下請け業者への依頼費用がかかりません。

業者を選ぶ段階で、自社施工なのかをまず確認しておきましょう。

相見積もりをとる

戸建てリノベーションをするときは相見積もりをとって、適正価格で工事をしてくれる業者を見きわめましょう。

工事費や割引率などは業者によって異なりますが、1社の見積もりだけでは相場が把握できず、割高な金額を提示されても気付けません。

複数の業者から見積もりをとることで、ある程度相場がわかるため、適正価格で工事をしてくれる業者を見つけやすくなります。

ただし安すぎる金額を提示してくる業者は必要な工程を省いて手抜き工事をしたり、後々追加費用を請求してきたりする場合があるので注意が必要です。

見積もりをとるときは金額だけでなく、施工実績や接客態度なども見て信頼できる業者を見つけましょう。

金額が1番安い業者ではないにしても、信頼度が高い業者であれば不当な料金を請求してくる可能性は低く、適正価格で質の高い工事をしてくれるでしょう。

こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

戸建リノベーションで使えるリフォームローンとは

リノベーションやリフォームの工事ではリフォームローンを使うことができます。

リフォームローンとは、老朽化した住宅の修繕や大規模な改修を行う際に、工事資金として金融機関から融資してもらえる貸付金のことです。

新築の際に融資してもらえる住宅ローンは、土地や建物を担保に融資をしてもらいますが、リフォームローンは抵当となる担保を求められない、無担保型の融資が一般的です。

住宅ローンの場合、審査に1カ月程要しますが、リフォームローンにおいては、過去に返済遅延など金融事故暦が無ければ、即日から数日で融資の回答を伝えてもらえます。

担保を要しないために、住宅ローンに比べて融資限度額は低く抑えられ、返済期間も短いのが特徴です。

融資額は500万円まで、返済期間は長いもので15年程度です。

融資条件もあまり厳しくなく、必ずしも正社員である必要はありません。

前年の年収が150万~200万円あれば、融資の対象になります。

安定した収入が得られているかという点がポイントになりますから、1年~2年の期間以上しっかりと勤務していれば、アルバイトやパートであっても融資してもらえます。

自営業の場合は、開業から2年以上経過していることが融資の目途になります。

たとえ住宅ローンの返済中であっても借りられますが、住宅ローンの返済額が限度を超えるような融資はしてもらえません。

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戸建リノベーションで使える補助金や税制優遇はある?

戸建リノベーションを行った際、費用の軽減になる補助金や税制優遇がとしてどんなものがあるのかみていきましょう。

補助金制度

介護保険制度では、要支援1、2又は要介護1~5の認定を受けた人が、介護者の負担を軽くするために、段差の解消や手すりの取付けなどを行う場合には、一人20万円までの補助金が出ます。

また地方公共団体が実施する住宅リフォーム支援制度があります。

この場合、過去に地方税を滞納していないことや過去にこの補助金の交付を受けていないことなどが条件になります。

減税制度

耐震、バリアフリー、省エネ、同居対応のリフォームを行った場合、工事費用の10%が所得税額から控除されます。

またバリアフリー、省エネ、同居対応のリフォームを行いローンを融資してもらった人は、年末ローン残高の2%又は1%が5年間、所得税額より控除されます。

さらに耐震、バリアフリー、省エネのリフォームを行った場合、固定資産税額(120平方メートル相当分まで)が1年の間、2分の1減額されます。

一戸建て・中古住宅のリノベーションの注意点

一戸建てや中古住宅のリノベーションで失敗しないための注意点を6つご紹介します。

無理のない間取り変更となっているか

リフォームを行うことによって壁や床の色や材質を変更するだけでなく、部屋同士を繋げたり間仕切りを設けたりと、間取りを変更することも可能です。

ただし、建物の構造上変更が利かないケースもある点には注意しましょう。

たとえば、建物の強度を保つために必要な耐力壁というものがありますが、この壁は撤去することができません。

万が一撤去してしまうと加重のバランスが崩れて耐震性が落ちてしまい、最悪の場合は倒壊の危険性もあります。

間取りを変更する場合は建物の構造を把握して、無理の無い計画を立てるようにしましょう。

新しい間取りに対して耐震診断を受けて強度を確認することもプラン提案時に依頼しておくとよいでしょう。

建ぺい率や容積率が法令に違反しないか

都市計画によって建ぺい率や容積率が定められていることがあります。

リフォームや増改築によって住宅の床面積が増加するようなケースは、これらの規制についても注意が必要です。

都市計画図で自宅が位置する地域の容積率や建ぺい率、また防火規制などの対象地域になっていないかどうかについても確認しておきましょう。

建築確認が必要かどうか

リフォームによって10平方メートル以上の増改築を行う場合には建築確認が必要となります。

壁紙の張替えやトイレや洗面台の機器の交換のみであれば建築確認は不要ですが、素人では判断の難しいケースもあるでしょう。

仮に建築確認が必要であるにも関わらず、建築申請を行わないまま工事を進めてしまうと後々に面倒な手続きが必要となってしまいます。

建築確認の要否については工事を行う業者にも相談し、必要な場合は役所へ申請しましょう。

中古住宅の購入では耐震基準をチェックする

中古住宅を購入するときは耐震基準をチェックしましょう。

とくに新耐震基準が定められた1981年6月より前に建てられた家では、耐震性が不十分なものが多く存在しています。

大地震がきたときの被害を最小限に抑えるために耐震診断を実施し、建物の耐震基準をチェックしておきましょう。

新耐震基準に満たなかった場合は耐震補強工事を検討しなくてはいけません。

中古住宅はリノベーション前に断熱性能をチェックする

中古住宅をリノベーションするときは、事前に断熱性能をチェックしておくのがおすすめです。

断熱性能とは屋内と屋外の熱の移動を遮断する性能のことです。

断熱性能が高い家は外気の影響を受けにくく、屋内を快適に保ちやすくなります。

その結果、冷暖房の効きがよくなるので、光熱費を節約できるでしょう。

見た目だけでなく建物の性能を向上させるリノベーションを行うことで、より暮らしやすい住まいが作れるようになります。

とくに築古の一戸建てをリノベーションするときは、断熱性能もチェックしてみてください。

2×4住宅はリフォーム内容に制限がある

木造住宅は家の構造を維持するために柱や壁の位置変更に制限がかかることが多いですが、2×4住宅ではさらに厳しく制限されています。

2×4住宅は高い耐震性が魅力ですが、その分柱や壁を設置するためのルールが細かく定められてるため、自由に設計することはできません。

とはいえ、間取り変更がまったくできないというわけではありません。

どうしても間取りを変更したい場合は、2×4住宅の施工に詳しく、ルールに沿ってリノベーションしてくれる業者に相談してみてください。

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本記事のリノベーションは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なり」ます。複数社の見積もりを「比較」をすることが重要です!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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