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2019年02月06日更新
玄関ドアリフォームの業者選びに必要な知識とは
玄関ドアは家の顔ともいえる存在です。リフォームをお願いするのなら、できる限り腕のいい業者にまかせたいですね。玄関ドアのリフォームには、どれくらいの費用が必要で、どうやって業者を選べばいいのでしょうか。玄関ドアリフォームを詳しくみていきましょう。
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- この記事の監修者小川愛
玄関ドアのリフォーム業者を選ぶためにはどのような知識が必要か
玄関ドアは、その機能に応じてさまざまなタイプに分類できます。開閉の仕方ひとつにしても、実に多くの種類があるのです。
このため玄関ドアのリフォームを決断したら、まずは玄関ドアの種類を知ることが重要になります。その中から希望の種類を探し出したうえで、価格の相場についても把握しておきましょう。
玄関ドアのリフォーム業者は、複数から選択する方法がベストです。リフォーム業者の実力を推し量るためにも、玄関ドアの種別と価格相場は、予めしっかりと把握しておく必要があるのです。
玄関ドアリフォームの費用について
ひと言で玄関ドアのリフォームといっても、大きく分けて3つの段階があります。それぞれどのようなリフォームを行い、またその費用相場はどれくらいになるのかを紹介します。
玄関ドアの交換
玄関ドアのリフォームの選択肢のひとつに、玄関ドアを交換するという方法があります。
玄関ドアは、外出の際の出入口であると共に来客を迎え入れる、いわば家の「顔」ともいえるパーツです。真新しい玄関ドアを取り換えるだけで、家全体のイメージが一新されます。
かつて住宅の玄関ドアといえば、一定のデザイン性と出入口としての機能さえ備えていれば、それ以上のものを求められることは、ほとんどありませんでした。
しかし近年、玄関ドアに求められる性能が多様化してきたため、玄関ドアの機能は大きく向上しています。
たとえば防犯面であれば、合鍵が勝手に作れない鍵、スマートフォン認証、パスワード認証、カード認証などのさまざまな防犯性に優れた機能を有する鍵が設置されています。
また真夏に高熱がこもりやすい玄関であれば、採風窓付き玄関ドアが好まれます。また反対に、寒さの厳しい地域であれば高断熱機能の玄関ドアが人気を集めています。
さらに玄関ドアの開閉方法を変えることもできます。かつて日本の玄関戸といえば、格子戸に代表されるように、引き戸が中心でした。それが近代化の流れと共に開き戸(ドア)に推移してきました。
ところが最近、バリアフリーの考え方が住宅にも取り入れられたことから、高齢で足腰が弱っても出入りしやすい引き戸に再び脚光が当たり始めています。
引き戸の特徴は、開閉にあまり力を要しないことと、出入りの際に空きスペースを要しない点にあります。このため車いすの出入りには、引き戸の方がスムーズに行えるのです。
引き戸の需要が高まったことから、今では引き戸でもデザイン性の高い製品が市場に出回るようになりました。
玄関ドアの交換で注意が必要なのは、マンションの場合です。マンションは自分の意思で勝手に玄関ドアを交換することはできません。内側は個人の所有区分なのですが、外側は共有部分になるからです。
さて、玄関ドアを交換する場合の費用相場ですが、20万円~60万円といったところが一般的な価格です。価格に大きな幅があるのは、玄関ドア自体の製品価格差によるところが大きいからです。
玄関ドアの塗り替え
玄関ドアは常に風雪にさらされている環境下にあるため、塗装によるメンテナンスは欠かせません。
特に木製玄関ドアは、塗装が剥がれたままで放置しておくと傷みがすすんでしまい、交換以外の手立てがなくなってしまいます。
木製玄関ドアの場合、クリア塗装で保護されていることが多いため、そのまま上に新たな塗装をするとたちまち元の素材が剥がれ落ちてしまいます。このため木製玄関ドアにおいては、下地処理が非常に重要な工程になります。
木製玄関ドアの塗り替えの価格相場は、5万円~20万円です。価格の差は、ドアの傷み具合の差によるもので、傷みが激しいほどに下地処理に時間と費用を要します。
金属製玄関ドアの場合は、木製に比べて劣化の差は激しくはありません。ただしスチール製ドアでさびがある状態からのリフォームだと、ケレンや下地処理、さび止め塗装で高額になることがあります。
金属製玄関ドアは、下塗りを行った後、シリコン塗料で中塗りや上塗りを行います。価格相場は5万円~15万円です。
マンションの場合は、たとえ同色の塗装であっても、勝手に外側の塗装を行うことはできません。外側は共有部分、内側は専有部分と分けられるケースが多く、内側部分の塗装しか行えないのでご留意ください。
玄関ドアシート(フィルム)貼り
玄関ドアシートは、玄関ドアの表面に直接貼って玄関ドアのイメージを変える製品です。
耐久性では塗装の方が優れていますが、特約店の販売施工品であれば、施工後3年保証をしているメーカーもあります。表面がフッ素加工されているので、汚れを容易に落とすことができてメンテナンスが簡単になります。
また、定期的に交換できたり、塗装工事よりも自分の好みの模様を選択できたりするというメリットもあります。
施工費用の相場は、ドアの両面施工で5万円~8万円です。
マンションの共用部分となる玄関ドア外側の模様替えを行う際に、塗装と比較して周囲の養生が最小限度で収まることから、近年模様替えの手法としてマンションオーナーからも注目されています。
リフォーム用の玄関ドアの選び方と価格
玄関ドアの形式には、昔ながらの格子戸などで用いられた引き戸と、一辺を丁番金物で支えて開く開き戸があります。玄関ドアの選択は、デザインの好みにはもちろん、防犯性能や採風、採光、断熱といった機能面や使い勝手も勘案しながら選ぶことができます。
玄関ドアには、どのような種類があって、またその価格相場はいくらくらいになるのか、詳しくみていきましょう。
引き戸の種類と価格相場
引き戸とは、戸を水平に移動させて開閉する方式の建具です。
移動を支える方式としては、下に敷いたレールに沿って動かすものと、上部から吊って移動させる吊り戸があります。さらに次のような種類に分類されます。
①片引き戸
片引き戸は、戸と枠が一体で構成された建具です。左右どちらにも納めることができます。玄関ドアとして使用してもスペースを取ることがないので、すっきりとした収まりになります。
開口部を広く開ける場合は、戸自体を大きくする必要があります。しかし日常においては、大きな開口を必要とされることがめったにないことから、戸の大きさの選択は慎重に行う必要があります。
価格の相場は、20万円~30万円です。
②引き込み戸
引き込み戸は、開いた戸が戸袋の中に収納されるタイプの建具です。
戸袋部分は、二重壁のような形状になり、スペースを取られる印象がありますが、この部分に家具を置くことができることから、室内のスペースはむしろ片引き戸よりも有効に使えます。
価格の相場は、25万円~35万円です。
③引き違い戸
引き違い戸は、格子戸などで昔から使われてきた伝統的様式の建具です。二枚の扉が二本のレールですれ違うことができ、扉が合わさった箇所で施錠します。
価格の相場は、25万円~35万円です。
④引き分け戸(両引き戸)
引き分け戸は左右にある戸が、左右それぞれ別方向に開く建具です。広い開口部を必要とする場合に適しています。通常の出入りは、片側の戸だけを使用するので、ロスも最小限に抑えられます。左右それぞれに扉を引き込むスペースが必要です。
価格の相場は、30万円~40万円です。
開き戸の種類と価格相場
開き戸とは、一辺を丁番金物で固定して、進行方向もしくは後退方向に開放する建具です。一般的に「ドア」と呼ばれる形式のものです。
①片開きドア
片開ドアとは、一枚の戸で開閉する建具です。室外方向に開くものを外開き、室内側に開くものを内開きといいます。開閉方向は常に空間を確保しておく必要があることから、引き戸に比べてスペースを要します。
価格の相場は、25万円~35万円です。
②袖付き片開きドア
袖付き片開ドアは、建具の一部を袖壁として固定した、片開ドアです。袖壁の部分は採光用のガラス張りにしたり、郵便受けなどにして活用します。
価格の相場は、30万円~40万円です。
③親子ドア
親子ドアは、日常的に使用する親ドアと、開口部を広げて使用したいときに合わせて開ける子ドアを一体にした建具です。通常は、子ドアは金物によって固定しており出入り口としては用いません。
価格の相場は、30万円~40万円です。
④両開きドア
両開き戸は、基本的には同じサイズの戸が左右に取り付けられた建具です。日常的には、どちらか片側だけの戸を使用します。建具の面積が大きいことから、高級感を演出するのに適しています。
価格の相場は、50万円~80万円です。
玄関ドアのデザインの種類
玄関ドアには、採光窓のあしらえ方によって、さまざまな種類のデザインがあります。それぞれ価格に大きな違いはありませんが、どのような特徴があるのかみていきましょう。
①スリット採光
スリット採光は、嵌め殺しのガラスを細長い縦のスリット状にあしらったもので、比較的スタンダードなデザイン形式です。
②小窓採光
小窓採光は、小さな正方形の窓を縦に並べてあしらったものです。丸窓をあしらったものもあり、住宅の外観に合わせやすいデザインです。
③板張り
縦貼りあるいは横張りに板張りをしたデザインのドアです。ぬくもりのある感触が特徴です。
④リブモール
立体感のある縦長のリブを並べて、間にスリット窓を用いた、デザイン性に優れた玄関ドアです。
⑤上部採光
玄関ドアの上部に大きめのガラス窓を設けて、リブで装飾した、洋風感を醸し出すドアです。高い位置から光を取り入れる事を目的としているので、外の気配を感じずに室内に明るさを取り入れることができます。
⑥全面採光
玄関ドアの多くの面積をガラスにしている建具です。侵入防止用のデザイン格子も取り付けられているため、防犯機能も支障はありません。
最適な玄関ドアリフォーム業者を選ぶには?
玄関ドアのリフォームを決断した際、実際にリフォームを請負ってくれる業者はどのようにして探せばいいのでしょうか。
まず基本的なことは、玄関ドアリフォームの実績の多い業者を選択するということです。玄関ドアリフォームは、新築で玄関ドアを取り付ける技術とは全く異なる技術を要するためです。
実績のある業者には、実戦で培ったそれぞれの業者独自のノウハウが存在します。新築の建具工事を専門にしている業者に依頼すると、想定外の大工事になってしまったという事態にもなりかねません。
そのためには、依頼をしようと思う業者の、玄関ドアリフォームの実績を確認しましょう。実績の数を知ることも目的のひとつですが、同時に実例を自分の目で確認するためでもあります。
幸い玄関ドアという特性上、外部からその仕事ぶりを目視することができます。実際に自分の目で確かめて、これはと思う会社に依頼しましょう。
また依頼する前に、取り付けたい玄関ドアの種類を決めておくことも大事です。その計画に基づいて、複数の業者から見積もりを取ります。
単に安ければいいというものではなく、他社と比べて明らかに安いのなら、その理由を確認しましょう。無名の会社製の建具であったり、手抜き工法によるコストダウンだとしたら論外ですから、しっかり検討のうえで選ぶことをおすすめします。
見積もりを依頼する複数の業者を探す際には、Webサイトを活用するのも有効な方法です。
玄関ドア・玄関リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた玄関ドア・玄関リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。
