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2020年03月12日更新
外壁の断熱リフォーム、費用から注意点まで徹底解説!
断熱リフォーム工事には外断熱工法と外張り断熱工法、内断熱工法の3種類があります。
この外断熱工法と外張り断熱工法、内断熱工法はどのように違うのでしょう。断熱リフォーム工事のメリットや各断熱リフォーム工事の工期、費用について紹介しています。
目次
外壁の断熱リフォームをするメリットとは?
断熱リフォーム工事の最大のメリットは「快適性」です。
冬に発生しやすい結露が原因のカビで健康を損なうことを避けたり、酷暑の時期、室内での熱中症の予防対策等、長所は色々あります。
築年数のだいぶ経った戸建て住宅や分譲集合住宅等では、断熱材が入っていないことが多く、後から断熱リフォームを希望する人が増えていることも事実です。
外壁を断熱リフォームする事によるメリットを幾つか下記で述べてみました。
屋内の寒暖対策ができる
外壁に断熱材を入れたリフォーム工事をすると、夏場や冬に感じる体感温度が変わってきます。
今まで室内で感じていた暑かった夏は涼しく感じられ、冬は寒さを忘れるほど温かく心地よい生活を贈ることが出来ます。
エアコンの電気代が浮く
家計に最も影響を与える電気、水道、ガスなどの光熱費のうち電気代が安く済むことも断熱リフォームのメリットです。
断熱材が入っていない酷暑の夏は、一日中エアコンを点けたままでいても、冷風の効力は効かず、少し冷たい空気が部屋の中を通り過ぎているくらいに感じるものです。
断熱リフォームすることでそのような不快感も解消され、家計の負担が軽減されます。
カビや結露を防ぐ
冬場に発生する窓周りや北側の部屋に多く発生する結露は、冬の気温の影響もあり、カビが発生しやすい状況にあります。
天井や壁に黒いシミが出来たら、大抵それはカビです。
室内にカビが発生する事で健康に著しい悪影響を与えることは長年の研究で分かってきました。
健康的な生活を手に入れる為に、外壁に断熱材を入れるリフォーム工事を行うことでこの問題は解消されます。
ただこの時にサッシ窓も2重サッシに変えたり、サッシ枠を樹脂製に変えるとより健康的な生活を送ることが出来ます。
外壁のリフォームの際に何も言わなくても断熱にしてもらえるのか?
外壁のリフォームを業者に依頼すれば、特に何も指定しなくても断熱仕様で施工してくれるのでしょうか。
業者によっては断熱仕様が標準になっているケースもあるかもしれません。しかし、一般的には断熱リフォームについて希望している旨の意思表示をしていない場合、外壁は断熱仕様にはならないでしょう。
外壁の断熱性を高めるためには工法も費用も異なるため、断熱リフォームを希望する場合は業者との相談の段階でその旨を伝える必要があります。
断熱リフォームの種類別!工期と費用の目安は?
断熱リフォーム工事は3種類あります。
それぞれ個別に説明をしていきます。
外断熱工法とは
主にコンクリート構造の建物の外側に断熱材を配置して、外側から外気温を断熱し、室内の熱を外に逃がさない工法を言います。
具体的には2つの工法があり、1つは湿式工法と言い、コンクリートの躯体に直接断熱材を接着させる施工方法です。
施工上の注意点は、断熱材を直接貼り付ける関係上、断熱材は軽量の物を使用します。
また、通気層がない為、断熱材及び外壁材は透湿性のあるものに限定されます。
もう一つの工法は、乾式工法と言い、コンクリートの躯体から支柱を張り出し、外壁を支える施工方法です。
この施工の利点は、断熱材と外壁に用いる煉瓦タイルや石板など重い材料を使えることですが、反面コスト高になる傾向があります。
費用は戸建て住宅1軒として断熱材と外壁材が必要となる為、100万円から200万円くらいが目安になります。
工期は外壁の㎡数によりますが、早くて約2週間~4週間掛かります。
外張り断熱工法とは
外張り工法は木造住宅の外断熱工事を言います。
施工方法はコンクリートの躯体に施す外断熱工法と変わりはありません。
外張り断熱工法の特徴は、壁内に空洞(隙間)があるので電気配線などの工事が容易な点です。
また、内断熱工法より結露が発生しにくいと言われています。
費用は外断熱工法と同じですが、木造建築物の場合は約50万円~150万円がリフォーム工事の価格とみられています。
工事期間は約2週間~3週間を目途にされるとよいでしょう。
内断熱工法とは
内断熱工法の正式名称は充填断熱工法と言い、家の内壁と壁との間に断熱材を差し込み、外気温を断熱させる工法です。
日本の木造建築の殆どが採用している断熱工法で、断熱材もグラスウールやロックウール等を使用します。
本格的な大規模リフォーム工事になると、室内の屋根裏・天井・壁・床を取り外して断熱材を入れ込んでいきます。
この為、室内に置かれている家具類を全て部屋の外に出すか、倉庫に預けなければならないのがデメリットです。
全工事期間は最短で約3週間から、長くて1か月越える位は見込んでおかなければいけません。
本格的に断熱リフォームを行うとした場、40坪ほどの戸建て住宅の場合、約150万円~300万円の予算を組まなければならないでしょう。
但し、この見積金額には結露防止のサッシ工事の費用は含まれていません。
別途サッシ工事の概算見積もりは凡そ、内窓取り付け工事で約50万円です。
断熱塗料による塗装工事とは
戸建て住宅の場合、総タイル貼り出ない限りサイディングでも劣化防止の為、外壁塗装の必要があります。
この外壁に塗る塗料に断熱効果が期待できる塗料があります。
NASAで打ち上げるロケットの塗料として開発されたもので、高温や紫外線に耐えられるように作られた塗料です。
家を空けなければならない内断熱リフォーム工事や外断熱工事程の工事期間は必要なく、通常の塗装工事と同じ位の約1週間~10日位で済むのが魅力の一つです。
最大の特徴は、エアコンを使用すると以前の室温より約3℃低く感じられ、暖房にすると約3℃温かく感じられることです。
更に、マイナスイオンの発生や消臭するのも特徴の一つで、室内の壁に塗る場合もあります。
外壁の塗り替え時期も他の塗料と違い劣化する時間が長い為、10年毎の塗り替えが約15年に伸びます。
工事費用は通常の塗料より高く、約2倍の金額を見込む必要があります。
概算30坪ほどの戸建て住宅の場合、約120万円~160万円くらいかかるでしょう。
外壁の断熱リフォームの際シロアリ対策はできるのか?
外壁の断熱リフォームを行う際に同時に考えておきたいのがシロアリ対策についてです。
特に基礎部分の断熱方法によってはシロアリ発生のリスクが高まることがあるので、しっかりとした対策を取る必要があります。
前述の通り、住宅の断熱の方法には従来からある内断熱と、比較的新しい外断熱という2種類の工法があります。
簡単に言うと「内断熱」は床や壁の内部を断熱し、「外断熱」は基礎部分も含めて丸ごと外部から断熱する工法です。
外断熱は内断熱よりも断熱性能が高いのですが、シロアリの被害に遭いやすくなると言われています。なぜなら、外断熱によって断熱した層の内側がシロアリにとって快適な環境となってしまうためです。
シロアリは温度や湿度の変化が少ない環境を好みます。また、固い顎で木材だけでなく断熱際やコンクリート等、固いものでも食べてしまいます。
外断熱した層の内側は温度や湿度が一定に保たれ、シロアリの天敵も浸入しづらい部分であるため住宅への被害が加速してしまう恐れがあります。
シロアリの被害が進行すると建物の耐久性が低下し、地震や台風といった自然災害によって家が傾いたり倒壊するリスクも高まってしまうでしょう。
外壁の断熱リフォームを行う場合は防蟻加工断熱材を使用する等、シロアリ対策についてもしっかり検討しましょう。
外壁の断熱リフォームの注意点
良い断熱リフォーム工事業者の見分け方は、
- 断熱リフォーム工事の実績の有無。
- 施主の気付かないことを提案してくれる。
- 具体的な数字で説明をしてくれる
- 見積書が明確でわかりやすい
等、チェックポイントがあります。
実際の工事で気を付けたい点は2つ
1:断熱材が隙間なく敷き詰められているか。
断熱材同士の間に隙間があると、そこから外気が侵入するので、折角のリフォーム工事をしても満足できる効果が得られません。
2:防湿対策は万全か。
断熱リフォーム工事をする時は、気流止めという空気の流れを遮断する必要がありますが、
家の中の湿気を外に出すことも考慮しなければなりません。
湿気の逃げ場がないと、折角の断熱リフォーム工事をしても結露からカビの発生を誘引してしまいます。
その為にも通気口の確保をしておきましょう。
以上を注意しながら、優良なリフォーム業者の適切な断熱リフォーム工事で快適なライフスタイルを手にしてください。
外壁の断熱リフォームは補給金や減税制度の対象になるのか?
外壁の断熱リフォームを行う場合、特定の条件を満たせば補助金の給付を受けることができたり、減税制度の対象となることがあります。
補給金や減税制度の対象になる住宅のリフォームは、その内容によって「省エネリフォーム」「バリアフリーリフォーム」等、いくつかの種類に分類されます。
その中でも断熱リフォームは省エネリフォームに該当する工事です。省エネリフォームとは、室内の暑さや寒さによる影響を緩和して快適にすることで、冷暖房などで消費されるエネルギーを省エネ化するリフォームのことを言います。
省エネリフォームに関する補助金は国によるものと自治体によるものがあります。
国からの補助金の代表的なものとしては、高性能な断熱材や窓を用いた断熱リフォームを行うことで最大120万円の給付を受けることができるという助成制度です。
この助成制度を利用するためには高断熱パネルもしくは潜熱蓄熱建材といった断熱材を採用する必要があり、さらに、リフォーム前と比較して15%以上の省エネ化が見込まれる必要があります。
その他にも条件が定められており、自治体からの補助金についての内容や条件は自治体によって異なります。利用を考えている場合にはお住まいの自治体へ事前に確認すると良いでしょう。
また、断熱リフォームを行う場合は減税制度を利用することもできます。
ローンを組んでリフォームする場合だけでなく、自己資金でリフォームする場合にも省エネ改修として所得税が控除されることがあります。こちらも条件等が定められているため、事前に確認しておきましょう。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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