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2019年02月07日更新

窓の建付けを修理する方法やポイントについて

窓の建付けが悪いと開閉にストレスを感じるだけでなく、隙間風が入ってきたり、施錠ができなかったりといった生活に不便を感じるようになります。建付けが悪くなる原因と対策を理解して、早めに建付けの修理を行って快適な生活を取り戻しましょう!

窓の建付けが悪くなる原因について

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窓の建付けが悪くなると、「家が歪んでいるのでは?」と心配する人が多いのですが、実は多くの場合、サッシ自体に問題があって建付けが悪くなることがほとんど。

サッシの調整や交換で問題が解決することが多いので、深刻な問題に発展するケースは稀です。

窓の建付け症状1「窓を開けるとき変な音がする・隙間が空いている

開けるときに音がし始めたり、隙間風が入ってきたりしたら、建付けが悪くなっている疑いがあります。

これは、木造住宅で発生しやすい窓の症状のひとつです。内装や窓周りに使われている「木材」が乾燥して伸縮することでサッシとの取り合いが悪くなりサッシの枠が歪むことで、音の発生や隙間につながっていきます。

木材のほかにも、サッシの下側についている「戸車」というタイヤのような部品が摩耗することでこのような症状がでることもあります。木材と戸車の両方に原因があるときには、建付けの悪さの程度がひどく、鍵が閉まらない状態になることも。

窓の建付け症状2「窓の鍵をかけにくい」

前項でも説明しましたが、戸車や木材が原因でサッシの建付けが悪くなると鍵をかけにくくなることがあります。

また、サッシのレール部分(下枠)にホコリやごみが詰まることも鍵のかかりにくさの原因になることも。

窓の建付け症状3「窓が開かない」

ここまでくると、いよいよ深刻な症状です。窓が開かない・閉まらない状態では戸車が完全に破損しているか、サッシの歪みがひどくなっているということ。

一時的な症状で時間が経つと収まるのであれば、換気が強すぎて室内が負圧になることが原因のこともあります。

窓の建付けを修理する方法について

建付けを修理する方法「窓を外して戸車を交換する」

日本のサッシメーカーは日本の建築にあわせたサッシを開発しています。木材が歪んで窓に不具合が起こることも実は想定内。サッシの下側にある調整ネジで戸車を調整できる仕様になっているのです。

まずは、サッシの取扱説明書などを見ながら自分で調整してみましょう。調整しても症状に変わりがないときには戸車の摩耗が考えられます。摩耗している戸車では、いくら調整しても建付けがよくなることはありません。

戸車の交換はサッシを取り外してから行うので、大きな窓であったり、取り外しや取付に自信がなかったりするのであればプロに依頼しましょう。規格サイズの窓であれば、工賃込みで約15,000円の費用が相場です。

プロに依頼しても窓が古いときには戸車が廃盤になり手に入らないことがあります。このようなケースではサッシごと交換となるでしょう。

建付けを修理する方法「サッシを掃除する」

窓の建付けが悪い理由が「サッシのレール部分の汚れやホコリ」の場合は掃除をすれば問題解決です。

サッシ下枠のレール(溝)の掃除には、楽に掃除ができる専用のブラシがおすすめ。戸車の中にホコリやゴミがからまって建付けが悪くなっているのであれば、掃除機をあててホコリなどを吸い取ってみてください。

それでも解消しないときにはサッシを取り外して掃除をする必要がありますが、前項でも述べたように、取り外しと取り付けをプロに依頼することも可能です。

建付けを修理する方法「サッシの歪みをなおす」

前項で説明した通り、現在の日本で使われているサッシには調整用のネジがついています。

ネジで調整しても建付けがなおらない場合はサッシ自体が歪んでいると考えられますので、サッシ自体を交換する必要があります。

家が経年で傾いてくると、サッシの枠も徐々に歪むことも。地震などで地盤が下がったときも同じです。

このようなケースでは、歪みの原因になった家の傾きを修理しないと新しいサッシをうまく取りつけることができません。

プロに依頼すればサッシが歪む本当の原因を突き止めることができますので、原因が見当たらないときにはプロに修理を依頼してみましょう。

diyでの修理はハードルが高い

サッシを取り外したり取りつけたりするにはコツがあります。外すのは比較的簡単ですが、サッシの構造を理解していないと、取りつけられなかった!といった事態になることも。

戸車が劣化しているときに無理やりサッシを取り外せば戸車を破損する原因にもなります。

サッシの取り付けに不安が残るならば、プロに依頼して建付けを修理してもらうことをおすすめします。

窓の建付け修理のポイント

窓の建付けを修理するときに、覚えておくと役に立つポイントをまとめてみました。

アルミサッシを交換するなら断熱性が高いものにする

建付けの修理をしても改善されないという理由でサッシごと交換する場合は、サッシの性能をあげるよい機会です。

最近では断熱性に優れたサッシが開発されていますので、サッシからの寒さを感じているのであればサッシの断熱性に注目してサッシを選んでみましょう。

サッシの断熱性能を決定づけるのは「サッシの枠」と「ガラス」です。

それぞれの断熱性能については次の通りとなります。

断熱性能をあげるサッシの「ガラス」とは

ひと昔前まで窓といえば一枚のガラス板とその周辺の枠で構成されたものでした。

一枚ガラスのことを「単板ガラス」と呼ぶこともあります。

現在では断熱性能に優れた複層ガラスが主流です。

二枚のガラス板の間に空気の層を設けることによって、外の冷たい空気を内側のガラスに伝えにくくしたもので単板ガラスに比べて高い断熱性能があります。

さらには、複層ガラスのガラス間の層に空気以外の気体を充填して断熱性能を高めた窓や、ガラス板に膜を張ることで断熱性能を高めた窓ガラスも登場。

断熱性能を高めることで、結露の防止にも高い効果が期待できるので、結露の水分による木枠の歪みを防ぐ効果も高まります。

名称特徴
複層ガラス
  • 二枚のガラスに間隔を設けている窓ガラス
Low-Eガラス(複層)
  • 室外側のガラスに金属膜を貼りつけたガラス
  • 遮熱・断熱効果に優れている
真空ガラス(複層)
  • 複層ガラスの中間層を真空にしたガラス
  • 空気がないので熱の対流が起こらず熱が伝わらない
  • 空気層の複層ガラスに比べて高価
アルゴンガラス(複層)
  • 空気よりも比重が重いアルゴンガスを充填
  • 比重の重さで対流が起こらず熱が伝わりにくい
  • Low-Eガラスとの組み合わせで高い断熱効果

<環境省ホームページ:断熱ガラス>
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/gel/ghg-guideline/house/measures/view/97.html

サッシ枠の種類

現在主流となっているサッシの枠(ガラスを囲んでいる枠)は、アルミ・樹脂・アルミと樹脂の複合の3タイプです。

タイプ特徴
アルミサッシ
  • 枠のすべてが熱伝導率のよいアルミでできている
  • 熱を伝えやすいので遮熱、断熱効果は期待できない
  • 枠に結露することもある
樹脂サッシ
  • 枠を樹脂で作ったサッシの枠
  • 寒冷地では一般的に使用されている
  • 日射時間が長い地域では紫外線で劣化が早まる
  • アルミサッシに比べて非常に高価
複合サッシ
  • サッシ枠の室内側に熱が伝わりにくく紫外線に弱い樹脂、屋外側に紫外線に強く熱を伝えやすいアルミ枠を採用
  • 新築住宅では主流になっている

防火地域の窓について

住居が都市計画法で定められた防火地域及び準防火地域内にあるときは、サッシの交換や窓ガラスの交換の際に「防火性能」を有するサッシに交換しなければいけません。

敷地における建物の位置などから割り出される「延焼のおそれのあるライン」にかかる窓は、すべて防火窓にすることが法律によって決められています。

防火窓とは、「網入りガラス」を使った窓のことで火災の際に割れにくくなっていて延焼のスピードを遅くする効果のある窓です。

防火窓は一般のガラス窓に比べて価格が高価になります。

防火地域・準防火地域の住居のサッシを交換するならば網入りガラスのサッシにしなければいけません。

近年では、防火機能をもつ網のない耐熱強化ガラスもあります。

網のないクリアな視界と自然な色調が得られます。

マンションなら管理組合に相談

マンションは戸建て住宅と違い、住人がサッシの交換をするかどうかを決めることができません。

分譲で購入した部屋でも共有部分と専有部分とがあり、サッシは共有部分とされているので、住人の判断でリフォームを行うことができない決まりになっているからです。

共有部分とは、エントランスホールや廊下、エレベーターなどの住人同士で共有して使用する部分はもちろん、バルコニーや窓など外壁に面する部分も含まれます。

マンションに住んでいてサッシの交換などを検討しているときには、規約を確認し、規約に則った手順を踏んでリフォームを行わなければいけません。

窓の建付け修理に最適なリフォーム会社の選び方

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小さな工事と分かっていても、できるだけ相見積をとりましょう。

相見積にすることで各社の工事費用を比較することができるだけでなく、相見積であることを知らせることで価格の適正化が図れるからです。

各社の見積もりについては、以下に挙げる項目を参考にしながらチェックをしてください。

窓の建付け修理に関する見積もりのチェックポイント

【工事の内容が明確に記載されている】

建付けを修理する工事であっても、どのように修理を行うか、その手段が見積もりに記載されているかどうかをチェックしましょう。

建付け調整とだけ書かれていても、その内容は枠の調整から戸車の交換までさまざまです。

サッシの交換をする場合には、どのグレード(断熱性能や防火性能について)のサッシを使うのかが明記されていることが重要です。

グレードによって価格が変わりますので、サッシ一式などと書かれていては価格が適正かどうかを調べる手立てがありません。

【諸経費が適正かどうか】

サッシを交換する場合には、サッシの処分費や運搬費が諸経費に含まれることがあります。

この場合でも、諸経費が全体の工事費の1割を超えない見積書を選ぶようにしましょう。

諸経費と全体の工事費のバランスが悪い見積書は、諸経費のなかに大きく利益を上乗せしている可能性があります。

リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた窓リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」

そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、窓リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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