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2019年02月07日更新
雨樋が壊れる原因や修理にかかる費用について
雨樋が壊れて雨水が溢れてしまったり、流れが悪くなってしまったりする現象はどのような原因で起こっているのでしょうか?雨樋が破損する原因と、雨樋の補修をDIYで行えるのかどうか、修理を業者に依頼した場合にかかる費用などについてご紹介します。
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- 監修者亀田融
雨樋が壊れる原因や放置するとどうなるか
雨樋の役割について
雨樋は屋根に降った雨が軒から流れ落ちないよう、1カ所にまとめて排水するために設置される設備です。
雨樋で集められた雨水は、軒樋から住宅の壁に設置された縦樋を経由して排水口まで導かれ、下水に排出されます。
雨樋が壊れる原因3選
雨樋は配管を継手と金具で固定しているため、強い力がかかると破損しやすくなってしまいます。
そのため、落ち葉等のゴミが雨樋に溜まって流れが悪くなって水圧が高まった場合や、地震や台風によって強い力が加わった場合、雪が屋根に積もって雨樋に荷重がかかった場合などに雨樋が耐えられずに壊れてしまうのです。
雨樋が壊れたまま放置するとどうなるか
雨樋は屋根に降った雨水をスムーズに排出するための設備ですので、壊れて雨水が排出できなくなると、破損部分から大量の雨水が漏れたり、軒から直接雨水が流れ落ちたりします。
配管の一部から雨水が漏れると、漏れた箇所によっては壁に大量の水がかかってしまうため、苔やカビが外壁に発生しやすくなってしまいますし、場合によっては壁内部に水が浸入し、壁が腐ってしまう恐れがあります。
もし壁が腐ってしまうと建物の強度が低下しますし、腐った木を好むシロアリが繁殖しやすくなり、シロアリ被害が発生する可能性もあります。
その他にも、雨樋部分から雨水が落ちると、庭が水圧で傷んでしまいますし、傷みにくいコンクリートやアスファルト舗装だったとしても、庭が水浸しになってしまうでしょう。
また、雨水が溢れて軒から流れ落ちると、地面に当たった際に大きな音を出します。
夜間に大雨が降るとこの音が意外と響くため、睡眠を妨げてしまう可能性も考えられるのです。
このように、雨樋が壊れたまま放置していると、建物に大きな被害が出る可能性だけでなく、健康面への被害が出ることも予想されます。
雨樋の破損を発見した場合には、できるだけ早く雨樋の修理を行いましょう。
壊れた雨樋の修理にかかる費用や方法について
雨樋を修理する場合の価格と期間について
壊れた雨樋の修理を業者に依頼する場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか?
金属製や塩ビ製の雨樋に塗装を施す場合、費用は長さによって変わりますが、約5万円からが相場です。
工期については、約1日を目安としておくと良いでしょう。
雨樋の掃除については、業者に依頼すると約1万円から、工期は約1日が目安です。
継手の外れや緩みがある場合は接着剤の塗り直しで対処し、費用は約5,000円から、工期は約半日が目安とされています。
壊れた雨樋を交換する場合の価格や費用について
継手や軒樋の一部が大きく破損している場合には、破損部位を交換して修理します。
部品の交換にかかる費用は、継手の交換または軒樋1メートルあたりの価格が約5,000円から、固定金具を交換する場合も約5,000円が相場です。
雨樋全体が老朽化しているなどの理由で部分補修が難しい場合には、雨樋の全面的な交換を行います。
交換にかかる費用は雨樋の長さによって変わりますが、一般的な住宅の場合、約15万円からが施工費用の相場です。
工期については、部分的な部品の交換なら約半日、建物全体の雨樋を交換する場合は約2日が目安とされています。
火災保険で雨樋を直すことはできる?
火災保険に加入している場合、雨樋の修繕に保険を利用することはできるのでしょうか?
火災保険は、名称のイメージから火災による被害以外の補償は受けられないように思えますが、プランや商品などによっては火災以外の災害でも補償を受けられる場合があります。
補償が受けられるのは、火災保険に風災害による被害に関するオプションが設定されている場合もしくは、火災保険そのものに風災害が対象として含まれている場合です。
風災害が対象となっている火災保険なら、強風や大雨などで雨樋が壊れてしまった際に申請すれば、補修にかかる費用を火災保険でまかなうことができるでしょう。
ただ、雨樋が補償箇所となるかどうかについては、保険会社の規定によって変わるため、加入している火災保険が風災害に対応していたとしても、場合によっては雨樋の補修費用が賄えない場合もあります。
台風などの後に雨樋が壊れてしまったら、保険会社に問い合わせるか、保険証券を読んで雨樋が風災害の範囲に入っているかどうかを確認し、対象となっているようなら補償を申請すると良いでしょう。
雨樋が壊れたらDIYで治せるのか?
ゴミ詰まりなら自分で除去できる
落ち葉等のゴミが雨樋に詰まっている場合は、脚立等を用意して雨樋を掃除すれば、ある程度つまりを清掃することができます。
ただ、縦樋などの内部が露出していない部分については、配管を解体して清掃しなければならない場合もあるため、DIYでの掃除は難しいでしょう。
雨樋用のグッズとして、縦樋へのゴミの侵入を防止するネットや、雨樋に落ち葉が入るのを防ぐネットなどが販売されています。
一度ゴミが詰まると掃除の手間がかかってしまいますので、ゴミが詰まってしまう前にこれらのアイテムを導入し、雨樋へのゴミの侵入を防止しておくと良いでしょう。
雨樋の割れや穴が開いている場合は補修テープで応急処置ができる
雨樋が大きく破損している場合は難しいのですが、ちょっとした割れや穴開きについては、DIYでの補修が可能です。
補修方法は、ホームセンター等で販売されているアルミ製の雨樋補修テープを貼り付けるだけですので、DIY経験がない方でもある程度問題なく補修することができるでしょう。
ただ、アルミ補修テープはどうしても見た目がアルミの色あいですので、雨樋の材質によっては補修箇所が目立ってしまいます。
目立たないように補修したい場合には、部品の交換が必要ですので、業者に依頼して修理を行ってもらうようにしましょう。
足場を組む作業になるのでDIYのハードルは高い
雨樋は設置箇所が軒部分のため、1階部分の補修でも高所での作業を行わなければなりません。
そのため、本格的な作業を行うためには、足場を組んだり脚立を移動させたりする必要がありますし、落下した際に大怪我をする可能性も高いため、命綱の設置や足場の転倒防止も必要です。
雨樋の掃除だけなら簡単にできるように思えますが、脚立を利用した場合、家を一周するように脚立を移動させなければならないため、以外と手間がかかります。
業者に依頼すれば、自分で作業を行う必要がないため、落下などによる怪我のリスクがなくなりますし、作業の際にうっかり雨樋を壊してしまうこともありません。
また、雨樋は雨水をスムーズに流すために一定の傾斜が設けられているのですが、DIYで施工するとこの勾配がずれてしまい、雨水が流れにくくなってしまう場合があります。
勾配がずれてしまうと、また雨樋を外して金具の取り付け位置を修正しなければならないため、上手くいくまで手間も時間もかかってしまうでしょう。
業者に依頼すれば、こういった施工不良に関するリスクについても抑えられるため、将来的なトラブルの発生を未然に防ぐことができます。
壊れた雨樋の修理を依頼する際の最適なリフォーム会社の選び方
壊れた雨樋の修理をリフォーム会社に依頼する場合、どうやって依頼する会社を選べば良いのでしょうか?
雨樋の修理は一見簡単そうに見えますが、樋の加工や勾配の計算を行わなければならないため、経験と知識が必要な工事です。
リフォームや修繕を依頼する際には、雨樋の修繕や交換工事を多く手掛けている業者を選びましょう。
また、業者選びの際には、複数の業者に見積もりを依頼する相見積もりを利用する方法もあります。
相見積もりを行えば、工期や費用、プランを比較することができ、より条件の良い業者を選びやすくなるでしょう。
雨樋が壊れてしまうと、建物や庭などに大きな被害が出る可能性があります。
特に、故障を放置していると被害が拡大してしまう傾向があるため、雨樋の故障を見つけたら、できるだけ早めに業者に相談するようにしてください。
DIYでも雨樋の補修や清掃を行うことはできますが、高所作業による怪我のリスクが高いため、あまりおすすめはできません。
小規模な修繕やメンテナンスなら、業者に依頼しても比較的安価な費用で済みますので、大規模な修繕が必要とならないように定期的にリフォーム業者に依頼して、修繕や清掃を行ってもらうと良いでしょう。
屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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