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2019年11月05日更新
バリアフリーの平屋はメリットがたくさん!デメリットも交えて徹底解説します。
親の介護や自分の老後を考えたときに現在の家のままでは、生活をするのが難しいと考えている方は多いのではないでしょうか。特に2階建て以上の場合には階段があるため、平屋の方がいいと考える人は多いでしょう。この記事ではバリアフリーの平屋のメリットなどについて解説します。
バリアフリーの平屋住宅の間取りとは?
今は健康的な生活を送ることができても、今後高齢になったり体が不自由になったりした時には、間取りなどをバリアフリー仕様にする必要があります。
バリアフリーとは、体が不自由になっても快適に過ごせるように環境を整えることを言い、近年は自宅をバリアフリー化するケースが増えています。
特に平屋の場合、ワンフロアで生活ができるため生活動線が短くなり、高齢者や体の不自由な人でも過ごしやすいため、バリアフリー住宅に向いていると言えます。
では、平屋住宅をバリアフリーにする際の間取りはどのようなものなのでしょうか?バリアフリーの平屋住宅の間取りについて詳しく見ていきましょう。
バリアフリー仕様の寸法にする
平屋住宅をバリアフリー仕様にする場合、廊下の幅やドアの開口幅などを通常より広めに設定します。廊下の幅やドアの開口幅が狭いと、車いすを利用していたり介助者が付き添っていたりする場合に入れないため使いにくくなってしまいます。
車いす利用者が廊下などで方向転換するためにも、廊下やドアの開口幅は十分な広さを確保する必要があるでしょう。
平屋住宅の場合は間取りの自由度が高いためバリアフリー仕様の寸法にでき全体的にコンパクトにまとめることが可能です。
車いす利用でも快適に過ごせるような空間づくり
将来車いす利用者になった場合でも、快適に過ごせるような空間づくりが必要です。ドアや廊下をバリアフリー仕様の寸法にすることも大切ですが、毎日使うキッチンやお風呂のバリアフリー化も重要です。
例えば、キッチンは車いすの状態でも調理可能なように、車いす利用者対応のシステムキッチンを導入したり、メインで使う収納の高さを低めに設定したりするなどの選択肢があります。
またお風呂は、浴槽の高さを低く、洗い場を広くする、要所に手摺をつけ、床は滑りにくいノンスリップタイルなどを使用するなど、使う人に寄り添った空間づくりが大切です。
段差を解消する
例え小さな段差でも、高齢者にとっては大変危険な箇所となることがあります。段差があるとつまずきや転倒に繋がり、大怪我につながる可能性もあります。
また、車いすの場合は段差があると移動しづらくなるため、住居全体において段差がないように設計しなければなりません。
一般的な間取りの場合は、和室から洋室や廊下へ繋がる部分の段差が生じやすくなりますが、バリアフリー仕様で和室を作る場合は、和室の畳部分と敷居を全体的に下げて床と同じ高さにすることで車いすでの移行もしやすくなり、つまずきや転倒の恐れもほとんどなくなるでしょう。
バリアフリーの平屋にはメリットがたくさん!
バリアフリーの平屋にはメリットがたくさんあります。ここでは、その中でも7つのメリットについてご紹介します。
バリアフリー平屋のメリット【1】家庭内事故リスクの軽減
高齢になると、筋力の低下や視力の低下などによりつまづきや転倒のリスクが高まります。2階建て以上の家の中は階段をはじめとして段差がある箇所が多いため、住み慣れた家とは言え、転倒や怪我の危険性は否定できません。
しかし、バリアフリー仕様の平屋の場合は、階段も段差もありません。部屋を移動するために階段を使用する必要がありませんし、段差もないため部屋間の移動も容易になり、家の中で転倒や転落するリスクが軽減されるというメリットがあるのです。
また、すでに杖などの歩行を補助する器具を使用している場合は、従来の家だと狭くて動きにくい場合もありますが、バリアフリー仕様の場合は廊下や部屋の入り口が広くとられるので動きやすくなり、転倒のリスクを抑えることができるのです。
バリアフリー平屋のメリット【2】メンテナンスが楽で費用も抑えられる
バリアフリーの平屋は多くの場合、2階建て以上の家屋と比較して家全体の規模が小さくなります。そのため、家屋のメンテナンスや清掃が楽になるというメリットがあります。
家のメンテナンスは大まかに言って10年で約100万円~、30年で約500万円程度とも言われています。しかし平屋であれば外壁の面積が狭く窓の数も少ないため、家屋の手入れが必要な箇所が減ることになり、メンテナンスの費用を抑えることが可能です。
例えば、外壁の塗り替えや張替えをする際には、2階以上の家屋よりも面積が小さいため費用が安くすみます。
また、2階以上の家屋を業者にメンテナンスしてもらうときには足場の設置が必要で、建物の高さが高くなる分費用がかかりますが、平屋であれば足場も小さくてすむでしょう。足場設置費用などが少なくなることも大きなメリットになります。
このような理由から、平屋の場合は家屋の修繕頻度とその費用の削減ができるのです。
バリアフリー平屋のメリット【3】光熱費のコストダウンが期待できる
バリアフリーの平屋の場合、2階以上の家と比べて家屋がコンパクトになることが多く、面積が狭い分光熱費のコストダウンにもつながります。
例えば、2階建て以上の家屋の場合は各階にトイレを設置しているケースもありますが、平屋の場合は1つですみます。2つ以上あったトイレが1つになればその分の電気代や水道代を減らせるでしょう。
また、平屋になると居住空間が1階部分のみになるため、暖房や冷房で調整していた空気が別の階へ逃げることもありません。必要以上に空調を使わなくてすむようになるでしょう。その結果、空調にかかっていた光熱費を下げられるようになるのです。
バリアフリー平屋のメリット【4】耐震性・耐久性に優れる
平屋にすると、2階以上の建物と比較して耐震性や耐久性が向上すると言われています。というのも、2階部分がないことで、1階に対してかかっていた2階以上の負荷が軽減されるからです。
そのため、1階部分への負荷が少なくなるので、2階以上の建物と比較して家屋が傷みにくいと考えられます。また、地震発生時にも上の階の負荷が1階部分にかからないことで倒壊のリスクが軽減され、耐震性が向上すると言われています。
それに加え、バリアフリーであればすべての部屋が1階部分にあることから災害時に避難がしやすい、という点も大きなメリットになります。
バリアフリー平屋のメリット【5】室内の温度管理が楽
高齢になるにつれて、周囲の急激な温度変化に体が適応することが難しくなってきます。例えば、ヒートショックという症状を聞いたことがある方も多いでしょう。
これは冬場、暖房で温められた部屋から浴室やトイレなどの冷えた場所に移動したり、冷えた浴室で急に温かい湯船に浸かった時などに、体が温度の急激な変化に適応できず、血圧が大きく変動して様々な症状を引き起こすことを言います。
これを防止するためには、各部屋間での温度差を小さくすることが必要です。そのために浴室やトイレ、廊下などもを含め、全ての空間で暖房を入れることが効果的なのですが、これには費用がかかります。
しかし、平屋であれば家屋自体の規模が小さいため、2階建て以上の場合と比較して、全館暖房の導入費用や運転費用を安くおさえることができます。
ヒートショックの防止、という点でも平屋のメリットはあるのです。
バリアフリー平屋のメリット【6】日当たりと風通しが良い
2階建て以上の建物の場合、1階部分は大切な基礎の部分になり、窓の数や大きさにはある程度の制限があります。つまり、窓が多すぎたり窓が大きすぎると2階以上の重さを支えきれなくなってしまうのです。
しかし、平屋の場合はその制限が2階以上の家屋ほどはありません。そのため、窓の大きさや位置など、デザインの自由度が高くなり、各部屋に大きめの窓を確保できるケースもあるなど、日当たりがいい部屋にしたり風通しのよい部屋にすることが可能になります。
しかし、注意すべきは小さな部屋をたくさん作らないことです。
平屋は1階部分しかないため、部屋を多くすると壁が多くなってしまい風通しが逆に悪くなってしまうことがあるからです。平屋の良さを生かして、壁の少ない間取りを考えるとよいでしょう。
バリアフリー平屋のメリット【7】コミュニケーションがとりやすい
バリアフリーの平屋の場合、コミュニケーションがとりやすいというメリットもあります。なぜなら、家族が全員同じフロアにいるため、顔が見やすかったり声が届きやすいからです。
特にバリアフリー仕様の場合は、部屋間の移動がしやすいようにあえて部屋数を少なくしていたり、廊下や部屋の間口も広めに取られていたりします。そのため声をかけやすいですし、ほかの家族が何をしているのか把握しやすいという利点があるのです。
また、部屋の数を減らしてリビング中心の生活になることも多いため、同じ部屋で家族が過ごす時間も自然と長くなるでしょう。そのため、平屋では家族間のコミュニケーションも密になる傾向があります。
バリアフリーの平屋はリフォームでも実現可能
現在の家が2階建て以上の場合でも2階以上の部分を減築して平屋にすることは可能です。
また、内部のバリアフリーリフォームについては、家の築年数が経っている場合は基礎と骨組み部分だけを残して壁や断熱材などをすべて交換するリノベーションという方法と、既存のものを生かして内装だけをリフォームする方法とがあります。
鉄骨系、木質系、コンクリート系、ユニット系など構造材質によってもリフォームの方法と費用は大きく変わってきます。
それぞれの費用の相場は家の築年数や広さによってかなり差があるため一概には言えません。デメリットの項目でも解説していますが、数百万~約2000万円くらいまで、とかなり開きがあります。
完全にバリアフリーにする場合、浴室やトイレなどの水回りの仕様を変更したり、各部屋の段差を解消する必要があります。家の中で車椅子を使用する場合には、廊下をより広めにしたり、車椅子でも利用可能な洗面台などを導入するなど、それが可能な環境を整える必要があるでしょう。
また、バリアフリー仕様の平屋へリフォームをする際には、平屋のバリアフリー住宅リフォームについて実績のある業者に依頼することをおすすめします。
実績豊富な業者は、様々なケースを経験しているため、現在の家を効率的にバリアフリーに変更するノウハウを持っていることが多く、リフォームにかかる費用も必要最低限ですむ可能性があります。
また、多様な提案をしてくれるため、リフォームした後に後悔することなく納得した仕上がりになることが期待できるからです。
一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけで100%外注工事の営業専門会社もあるので要注意です。
バリアフリーの平屋のデメリット
メリットの多いバリアフリーの平屋ですがデメリットもあります。大きく2つありますのでご紹介します。
バリアフリーの平屋のデメリット【1】防犯対策が必要
多くの平屋の場合で問題となるのは防犯対策です。1階部分しかないため、通りから全ての部屋が見えてしまう可能性もあります。また、2階以上の住宅では一般的に洗濯物は2階以上のベランダに干しますが、平屋では1階に干すことになるため衣類を盗まれる危険性も否めません。
そうならないように、高い壁や生垣を作って周囲から見えなくする、入りにくくする工夫がされることも多いのですが、これが逆に一度敷地内に入った不審者が周囲からは見えない、という環境を作り出してしまいます。
平屋の場合、敷地内に防犯用の砂利を敷いたり、センサーライトや防犯カメラを設置したりすることが防犯対策として有効といえます。この他にも窓ガラスは防犯フィルムを貼ったり、洗濯物はサンルームを設けて干したり、警備会社に登録するなどの対策も有効でしょう。
バリアフリーの平屋のデメリット【2】リフォーム費用がかかる
現在の家屋が2階建て以上で、バリアフリーの平屋へとリフォームする場合、数百万円~約2000万円必要になる高額なリフォーム費用もデメリットと言えるでしょう。
費用がかかるリフォームだからこそ、リフォームを行うときには依頼する業者選びがとても重要です。適正な価格で依頼できるよう、できるだけ平屋のリフォームに精通した業者を選びましょう。
同じようなリフォームを何件も行っていて業績があるリフォーム業者は、様々なリフォーム方法を熟知していることが多く、各家屋の特徴に合わせたリフォーム方法を提案してくれます。適切な方法を選ぶことで、工事に無駄がなくなり、最終的にはコストダウンにもつながるのです。
住宅のリノベーションやリフォームには各種の減税や補助金の制度があり、一定の条件で支援を受けることができます。
省エネ工事、耐震工事、バリアフリー工事といったリフォーム工事をすることで所得税や固定資産税の減税、贈与税の非課税や登録免許税の減税などの制度を利用できる可能性があります。
補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。
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ここまで説明してきた介護・バリアフリーリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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