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2019年02月27日更新

耐震シェルターを設置する理由

大きな地震災害が多発している昨今、自宅に耐震シェルターを設置したいという方が増えています。耐震シェルターを設置することでどのような効果が得られるのか、耐震シェルターの仕組みと種類、設置にかかる費用などについてご紹介します。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

耐震シェルターの設置は必要?

耐震シェルター 設置

日本では、平成の30年の間でもマグニチュード5を超える地震が約100回以上、大規模な被害を引き起こした震災についても、阪神淡路、中越、東日本、熊本、北海道など何度も発生しています。

また、長年発生が予想されている南海トラフ地震など、次の大震災がいつ起こるかもわかりません。

このような地震災害に備えて、耐震工事を施して建物の強度を高めておくのが理想ですが、費用面や建物の状態などによっては完全な対策を施せない場合もあります。

こういった状況でも身の安全を守るには、簡単に設置が可能で費用も安価な耐震シェルターが効果的です。

耐震工事は高額

地震対策には耐震補強工事が効果的ですが、本格的な耐震補強工事を行う場合、木造住宅なら約100万円以上の工事費用がかかるのが一般的です。

自治体によっては費用の一部が補助されますが、補助金の額は施工費用の2割が目安の場合が多いため、工事費用の負担が所有者に大きくのしかかってしまうのです。

しかし、耐震シェルターの場合は、安価なものなら約10万円から設置することができるため、費用を抑えつつ地震対策を施すことができます。

また、耐震シェルターについても、自治体によっては費用補助を受けることができるため、より安価に地震対策を行うことができるでしょう。

耐震シェルターや耐震工事など、ほとんどの自治体は何らかの補助策を設けています。
補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。

長期間の工事は小さな子どもや高齢者のストレス要因となる

本格的な耐震補強工事を行う場合、建物全体に工事を行う必要があるため、どうしても工期が長くなりますし、騒音も発生します。

日中は仕事などで外出しているという場合にはあまり気にならないかもしれませんが、一日の大半を家で過ごす高齢者や小さな子どもの場合、知らない人が出入りしたり、騒音が響いたりする状況は大きなストレス源となってしまうでしょう。

このような理由で工事を躊躇している方にも、耐震シェルターは効果的です。

耐震シェルターはユニットを建物内に組み付けるだけで施工することができるため、工期を短く抑えることができます。

耐震工事が難しくても耐震シェルターなら可能な場合も

耐震シェルターは建物に大きな手を加えずに設置することができるため、建物の状態が問題で耐震補強工事が難しい場合でも工事が可能です。

また、施工期間についても、一般的なシェルターであれば約2日が目安ですので、長期間の工事が難しいという方でも比較的設置しやすいのも魅力といえます。

その他にも、耐震シェルターにはベッド型耐震シェルターのように家具とほとんど変わらないものもあり、このタイプの製品なら通常の家具を設置するのと変わらない工期で導入が可能です。

製品によっては半日で施工できるものもありますので、時間的な問題で施工が難しいという方は、こういった製品を選ぶと良いでしょう。

耐震シェルターの種類

耐震シェルター 設置

耐震シェルターにはどのようなタイプの製品があるのでしょうか?
一般的に用いられている耐震シェルターには主に、部屋型、ベッド型、テーブ型の3種類があります。それぞれの耐震シェルターの特徴について見ていきましょう。

部屋型シェルター

一般的に用いられることが多いのが、部屋をまるごと耐震シェルターにシフトするタイプの耐震シェルターです。

このタイプの耐震シェルターは、部屋の内側に土台を設置して床パネルを敷き、壁パネルと天井パネルを組み合わせて箱状の空間を作ります。

床の補強工事が必要な場合もありますが、基本的には組み立てるだけで施工することができるため、工期は約2日、施工費用は約25万円が目安で部屋そのものを耐震シェルターに変更することが可能です。

一部屋を丸々耐震シェルター化することができるため、寝室など咄嗟の対応が難しい場所に設置することで、夜間に発生した地震から身を守ることができるでしょう。

ベッド型耐震シェルター

ベッド型耐震シェルターとは、ベッドそのものが耐震シェルターとなっている製品です。

屋根付きベッドと似た形状となっていますが、金属製の柱や屋根を用いて耐荷重を高めており、製品によっては約10トンの重さにも耐えることができます。

施工費用は約54万円から、既存のベッドに追加して設置できるベッド枠タイプの製品なら、約30万円から施工が可能です。

工期については、部材を組み立てるだけで施工できるため、約半日が目安とされています。

テーブル型耐震シェルター

地震発生時には、テーブルや机の下に避難する訓練が全国的に行われています。

一般的なテーブルや机の場合、耐荷重があまり高くないため、天井材の落下や家具の倒壊については十分な効果を得ることができますが、建物が倒壊した場合には十分な安全を確保することができないと言われています。

こういった場合に効果的なのが、耐荷重を高め建物の倒壊にも耐えられるように強化されたテーブル型耐震シェルターです。

テーブル型耐震シェルターは、通常のテーブルと同様に設置することができるにも関わらず、約30トンもの耐荷重があるため、建物が倒壊してもテーブル下の空間が確保され、身を守ることができます。

設置費用は大型サイズのものが約30万円から、工期についてはテーブルを運び込んで設置するだけですので、約2時間程度が目安とされています。


地震用以外の家庭用シェルターも!

家庭用シェルターには、地震用以外にも地中などに埋めて設置する「耐震&核シェルター」、密閉可能で水に浮く「耐震&津波シェルター」というものもあります。

核シェルターについては、核攻撃などを受けた際に身を守る目的で作られた製品ですが、強固で外気を清浄化するフィルターが取り付けられているため、火災発生時などにも利用可能です。

津波シェルターについては、東日本大震災以降需要が高まっている製品で、内部への浸水を防ぎつつ水に浮くため、高齢者や子どもなど高台への避難が難しい方向けに用いられています。

どちらも通常の地震シェルターに比べて施工費用がかかりますが、地震以外の災害にも対処できるため、地震対策だけでは不安だという方は導入を考えてみるのも良いでしょう。

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