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2019年02月27日更新

免震リフォームの本当の意味とは?地震対策に有効なリフォーム3種類の違いを徹底解説!

地震が頻発する日本で住宅の耐震化は急務だと言えるでしょう。リフォームで地震対策を行う場合、どのような工事が有効なのでしょうか。今回は耐震・制震・免震の特徴やそれらのリフォームにかかる費用などをご紹介します。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

免震リフォームの本当の意味とは

免震 リフォーム

地震大国日本で住宅の地震対策を考えている人は少なくありません。今後大震災レベルの地震がいつ発生するか分からない中、住宅の耐震性を見直す人が多いため住宅の免震リフォームは増加傾向にあります。

しかし、実際「免震リフォーム」の本当の意味を知っている人はどれ程いるのでしょうか。

実は、免震リフォームと言っても地震対策のリフォーム方法は「免震」「耐震」「制震」の3種類あり、それぞれ意味が異なります。

「免震」「耐震」「制震」それぞれに特徴があるため、リフォーム方法などを知り今後の地震対策に役立てていきましょう。

免震とは

「免震」とは、土台となる基礎と建物の間に横方向に動く機器を入れることで地震による振動が直接建物に伝わりにくくすることです。

免震の場合、大きな揺れが発生しても地面と逆方向に建物を動かすことで揺れを相殺し建物に伝えにくくするため、地震が立て続けに発生しても建物自体が傷つきにくい構造になっています。

免震・耐震・制震の3つの中では、「免震」が最も建物と人命を守ることができる方法だと言えるでしょう。

免震は、地震対策が急速に発展したことによって比較的新しく生まれた方法であるため、新しい大型マンションやタワーマンションなどの大型の建物に施されている方法でもあります。東京スカイツリーにもこの免震構造が取り入れられています。

免震は主に建て替えが難しい大規模施設などで導入されている方法です。

耐震とは

「耐震」とは、地震が発生して建物が揺れても振動に耐えることができ、建物が損傷しにくくする構造のことです。

日本では「建築基準法」という法律で建物の耐震の基準値が定められていて、新築で建物を建てる場合はこの建築基準法で定められた耐震基準を満たす必要があります。

また、建築基準法とは別に耐震性能を表す指標として「耐震等級」が設けられています。「耐震等級」とは、建物の構造の強さを表すもので地震の揺れによる崩壊や倒壊のしにくさの基準として使用されています。

耐震等級の取得義務はなく、耐震等級がなくても耐震性能が優れている建物もたくさんあります。しかし、耐震等級を取得した建物の場合は地震保険が割安になるため、建て売りや注文住宅の販売時のアピールポイントにもなっています。

住宅を購入する際は、耐震等級の取得の有無も選ぶポイントとなるでしょう。

制震とは

「制震」とは、地震が発生しても振動を吸収し、建物が耐えられるように作られた構造のことを言います。建物の内部にダンパーや重りなどの制震部材を組み込んで、地震による振動を吸収します。

地震によって地面が揺れると上階になるにつれ振れが大きくなります。しかし、建物に制震部材を取り込んでいる場合は、上階の揺れを軽減させることができるため、2階以上の建物(高層ビルなど)に特に有効です。

免震リフォームにかかる費用相場

免震リフォームにかかる費用相場はどれくらいなのでしょうか。「免震」「耐震」「制震」リフォームそれぞれの費用相場と内訳を見ていきましょう。

免震リフォームにかかる費用相場と内訳

免震リフォームにかかる費用相場は約250万円~約350万円(免震装置費、設置費等含む)です。この費用は地盤の状態や敷地の条件、面積などによって異なります。

また免震装置を設置する場合、メンテナンス費用が年間約3万円かかるでしょう。

耐震リフォームにかかる費用相場と内訳

耐震リフォームは耐震強化したい場所や費用を選ぶことができるため、多くの住宅で取り入れられているリフォームです。住宅の耐震化を行う際に選ばれやすい基礎・内壁・外壁・屋根のリフォーム費用相場は以下の通りです。

【基礎の耐震補強をする場合】
・リフォーム内容:耐力壁を設置する際の基礎の新設、無筋コンクリートを増し打ちして補強する
・費用相場:約4万円~約5万5,000円(1平方メートルあたり)

【内壁の耐震補強をする場合】
・リフォーム内容:室内側や押入内部から構造用の合板や筋交いで補強する
・費用相場:約9万円~約12万円(幅910mmの場合)
※内装仕上げ費用などを含む

【外壁の耐震補強をする場合】
・リフォーム内容:外壁側から構造用の合板や筋交いで補強する
・費用相場:約13万円~約15万円(幅910mmの場合)
※外壁仕上げ費用などを含む

【屋根の耐震補強をする場合】
・リフォーム内容:屋根材を軽量なものに葺き替えし建物への負担を軽減する
・費用相場:約1万5,000円~約2万円(1平方メートルあたり)

制震リフォームにかかる費用相場と内訳

制震リフォームでは、制震装置と呼ばれるダンパーやバネ構造の機器を建物に取り入れる工事を行います。

費用は約30万円~約100万円が相場で、取り入れる機器や建物の規模によって費用は異なります。

地震対策リフォーム費用に関係する項目とは?

地震対策リフォームの費用は、リフォームを行う家屋の面積や状態、依頼するリフォーム会社や住宅の規模、リフォームに使用する機器などが大きく関わってきます。

また、鉄骨系、木質系、コンクリート系、ユニット系など構造材質によってもリフォームの方法と費用は大きく変わってきます。

しかし、同じような条件下の建物でリフォームを行う場合にその費用を左右するのは、どのリフォーム会社に依頼するかでしょう。

近年地震対策リフォームの希望者が多く、地震対策を行うリフォーム会社も増えてきました。

しかし、元々専門分野ではないリフォーム会社の場合、依頼を受けても別会社に委託することもあり費用が割高になるケースがあります。

耐震・免震・制震リフォームいずれにせよ、行いたい工事の適切な相場がどれくらいなのかを把握してから信頼できるリフォームに依頼するようにしましょう。

また、地震対策リフォームに関してはほとんどの自治体は何らかの補助策を設けています。
補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。


免震・耐震・制震リフォームの特徴とメリット・デメリット

免震 リフォーム

次に免震・耐震・制震リフォームのそれぞれの特徴とメリット、デメリットをご紹介します。

免震リフォームの特徴とメリット・デメリット

免震リフォームは、横方向の地震に有効で地震の揺れを直接建物に伝えないため、住宅内の家具などが倒れるリスクを減らすことができますが、縦方向の地震には効果が小さくなってしまいます。

また強風が吹くと建物が揺れてしまう可能性もあります。さらには免震リフォームは地盤や地下室設置の制約があり、これらをクリアしないと施工できない可能性があるので注意が必要です。

基礎部分に施工する関係で新築時でないと施工するのが難しい場合があるため、導入を検討する際には専門業者に相談することをおすすめします。

免震リフォームのメリット・デメリットと費用の目安

免震リフォームのメリット・デメリットは以下の通りです。

【免震リフォームのメリット】
・地震の規模に対する損傷の程度は、通常レベルの地震では建物に大きな損傷はなく、大震災レベルでも揺れを建物に伝えない
・地震の揺れが建物に伝わりにくく揺れにくい
・家具が倒れるリスクが少ないため室内の安全性が確保される

【免震リフォームのデメリット】
・台風などの強風が発生した場合、2階以上が揺れやすい
・リフォーム工事に制約があり、地盤が弱い場合や地下室への免震装置の設置は難しい

【免震リフォームの概算費用と費用レベル】
・概算費用:約350万円~約550万円
・費用レベル:△(3つの方法の中で最も高額)

耐震リフォームの特徴とメリット・デメリット

大きな揺れにも耐えられるような構造にすることで、地震がきても建物の倒壊を防ぎ、大きな損傷を建物に与ないのがこの方法の特徴です。

免震とは違い、地震の揺れは建物に伝わるため免震と比較して家具が倒れるリスクを減らすことはできません。

しかし、地盤や地下室設置などの制約などがあまりなく、ほとんどの住宅に対応できるリフォーム方法のため、地震対策の多くは耐震リフォームが用いられています。

また耐震リフォームは耐震化や耐震構造などとも言い、壁や柱の数を増やし強度を高めるリフォームや、既存の柱や壁の負担を減らして耐力を高める方法があります。

耐震リフォームのメリット・デメリットと費用の目安

耐震リフォームのメリット・デメリットは以下の通りです。

【耐震リフォームのメリット】
・地震の規模に対する損傷の程度は通常レベルの地震では大きな損傷がなく、大震災レベルでは建物が倒壊しない程度
・台風などの強風が発生した場合でもほぼ揺れない
・設置の制約がほぼ無い

【耐震リフォームのデメリット】
・地震の揺れが建物に直接伝わりやすい
・揺れによって家具が倒れるリスクがあるため室内の安全対策が必要

【耐震リフォームの概算費用と費用レベル】
・概算費用:約150万円~約500万円(1軒あたり)
・費用レベル:◯(工事内容によって費用はさまざま)

制震リフォームの特徴とメリット・デメリット

壁や柱に制震機器を設置し地震などの振動を制御して軽減させる構造です。大震災レベルの場合でも建物内部で振動を吸収し、揺れを軽減するのが特徴です。

耐震と同じく地震の揺れは建物に直接伝わりますが、耐震とは違い2階以上の揺れは軽減され、家具が倒れてくるリスクも軽減されるでしょう。

耐震のリフォーム方法には壁内にダンパーという機器を組み込んだり、柱が交わる仕口(しぐち)にバネのような構造をもつ機器を取り付けるなどがあります。

制震リフォームは技術力が必要なため、実績が多く信頼できるリフォーム会社に依頼することが大切です。

制震リフォームのメリット・デメリットと費用の目安

制震リフォームのメリット・デメリットは以下の通りです。

【制震リフォームのメリット】
・地震の規模に対する損傷の程度は通常レベルの地震では建物に大きな損傷はなく、大震災レベルの地震でも揺れを吸収する
・台風などの強風が発生した場合、建物がほぼ揺れない
・設置の制約がほぼ無い
・2階以上の揺れは軽減され、家具が倒れるリスクも少ない

【制震リフォームのデメリット】
・地震の揺れが直接建物に揺れが伝わり、1階は揺れが軽減されにくい
・1階は揺れによって家具が倒れてきやすく室内の安全対策が必要

【制振リフォームの概算費用と費用レベル】
・概算費用:約30万円~約100万円
・費用レベル:◎

耐震リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた耐震リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

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