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2020年11月12日更新
浴室のエコリフォームの決め手をご紹介します。
家計と地球環境に優しい省エネ生活を考えるとき、浴室のエコリフォームは避けて通れません。給湯には大きなエネルギーが必要です。ここでは省エネに効果的な浴室エコリフォームの工事や費用、メリット・デメリットなどのお役立ち情報を提供します。
浴室のエコリフォームとは?
省エネ目的で浴室をリフォームする人が増えています。エコリフォームと呼ばれることが多いのですが、この「エコ」には2つの意味があることをご存知でしょうか。
ひとつめの「エコ」は「エコロジー」のエコ。環境に配慮したリフォームであれば「エコリフォーム」です。
ふたつめの「エコ」は「エコノミー」のエコ。経済という意味を持つエコノミーは、リフォームにおいては「経済効果が期待できる(節約につながる)」といった意味を持っています。
浴室ではお湯と水の両方を使いますが、お湯を作るのにはエネルギー(電気やガス)を消費しますよね。水も地球の資源ですから、お湯を効率的に作って節水を心がければ浴室でも「エコ」を実現できるのです。
浴室におけるエコリフォーム工事
エコの考え方は人それぞれ異なりますが、平成28年に定められた「建築物省エネ基準」で定められたリフォーム工事のうち、エコリフォームの定義にあてはまる工事は次の通りです。
1:節湯水栓設置
シングル湯水混合栓・ミキシング湯水混合栓・サーモスタット湯水混合栓のうち一定の基準を満たす水栓を節湯水栓と定義しています。
<一般社団法人日本バルブ工業会:節湯水栓について>
https://j-valve.or.jp/pdf/suisen/m_setsuyu-ab-purpose_201705.pdf
上記の表にあてはまる水栓に取りかえる工事はエコリフォームとなります。どの水栓がこの基準にあてはまるのかについては、各メーカーの発表しているスペックを参照してください。
2:高断熱浴槽へ取りかえ
「4時間経過後の湯温低下が2.5度以内の保温性能を持つ浴槽」であり、断熱性能の高い組フタ(巻フタではない載せるタイプのフタ)と組みあわせて使用することが、JISで定められた高断熱浴槽の条件です。
設備メーカーでは浴槽のカタログに「保温浴槽」などとはっきりと一般の浴槽とは異なる構造であることを明記しています。
3:高効率給湯器への取りかえ
従来の瞬間型給湯器に比べてエネルギー効率に優れ、二酸化炭素の排出量やランニングコストの面で有利な給湯器を「高効率給湯器」といいます。
熱源は、電気・ガス・電気とガスのハイブリッドなどです。
どの熱源を用いても、基準を満たす給湯器であればZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、一次エネルギー消費量の収支がゼロになる住宅)の求める高効率設備となり、省エネに関する補助金制度の対象と認められます。※2020年11月時点での情報です。
<経済産業省:省エネルギーについて>
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/zeh/pdf/seidoseikkei_01.pdf
4:太陽熱利用システムの設置
太陽熱利用システムは再生可能エネルギーの一種で、太陽の熱を利用して温水や温風を作って冷暖房に利用するエネルギーシステムです。屋根に集熱器を載せて太陽の光を集めます。
1980年代に急速に普及しましたが、イニシャルコストが高いことから現在は市場が伸びていないのが現実です。
国は今後も省エネ化推進のために補助事業や融資制度などを設け、太陽熱利用システムの発展に力を入れていくと予想されています。
<経済産業省:太陽熱利用システムとは>
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/attaka_eco/system/index.html
浴室の主なエコリフォーム工事と費用相場
節湯水栓設置の工事内容と費用
【工事内容】
一般の水栓金具から節湯水栓金具に取りかえる工事は、2時間もあれば終了する工事です。まず止水栓を止めてから既存の水栓金具を取り外し、偏心管と呼ばれる水栓金具と配管を繋いでいる器具も外します。
新しい偏心管を取り付け、手順通りに水栓金具を取り付ければ完了です。簡単な工事なのでDIYでも取りかえることは可能です。
しかし、専用工具が必要で、古い水栓金具が外れにくくなっていることもありますので、プロに依頼することをおすすめします。
【費用相場】
水栓金具本体価格+工事費約12,000円~
高断熱浴槽への交換工事の内容と費用
【工事内容】
高断熱浴槽への取りかえには2つのパターンがあります。ひとつは「浴槽だけ」を取りかえる方法。もうひとつは「ユニットバスごと」取りかえるという方法です。
浴槽だけを取りかえるには、在来型で作られた浴室でなければいけません。浴槽と浴室が一体化しているユニットバス式の浴室では、浴槽だけの交換はできませんので、ユニットバス全体を取りかえることになります。
【費用相場】
サイズや仕様によって大きく変わります。ここでは一般普及品です。
・浴槽のみの取りかえ:浴槽本体価格+工事費約15万円~
・ユニットバスの取りかえ:約20万円~+工事費約5万円~
高効率給湯器への交換工事の内容と費用
【工事内容】
新しい給湯器に交換するために、古い給湯器につながれている給湯配管を一本ずつ外して、古い給湯器を取り外します。
給湯配管は床下を通って浴室やキッチンにつながっていますので、劣化していなければ配管はそのままで、新しい給湯器につなぐ方法が一般的です。
新しい給湯器を外壁に取りつけたら、既存の給湯配管をつないで、室内のリモコンも取りかえます。各設備からお湯が出るかテストして工事は完了です。
【費用相場】
高効率給湯器への交換:本体価格+工事費約3万円~
太陽熱利用システム設置工事の内容と費用
【工事内容】
太陽熱利用システムの太陽光集積パネルは屋根の上に設置されます。屋根の上に土台となる簡単な枠を設置してパネルを組み立てて設置したあと、配管工事と電気工事を行います。
一連の工事を太陽熱利用システムの販売会社がすべて施工することもありますし、販売会社とは設置だけで、配管工事と電気工事はそれぞれ別の会社が担当することも。
分業になる場合でも、工事業者の手配は販売会社が行ってくれることが多いようです。
【費用相場】
太陽熱利用システム:本体価格約20万円~(大きさによって異なる)
設置工事費用:約20万円~
自然エネルギー推進政策の一環として、太陽熱温水器、ソーラーシステム、太陽光発電システムなどを新設する場合には、 地域によっては国や地方自治体から補助金が出る助成制度があります。
補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。
浴室エコリフォームは補助金の対象になる?
浴室エコリフォームには「住宅ストック循環支援事業」という補助金を利用することができます。
住宅ストック循環支援事業の補助金対象となるリフォームは省エネに関するリフォームですが、ただの省エネリフォームを行っただけでは補助金の対象とはならず、補助要件を満たしたリフォームを行う必要があります。
補助要件
・窓やドアといった開口部の断熱リフォーム
・外壁や屋根、天井の断熱
・エコ設備の改修もしくは設置
上記3点のいずれか1つのリフォーム工程を含んでいることと、施工費用の補助金額が5万円以上でリフォーム後の住居に耐震性が付いていることなどの補助要件があります。
次にそれぞれのリフォーム工程の対象となるリフォームを説明していきます。
窓やドアといった開口部の断熱リフォームとは
主に外気温の影響を受けやすい窓やドアを断熱性のものに変えるリフォームがこの補助要件になります。
窓ガラスを断熱性のものにするほか、内窓を設置することで空気層を設け断熱性を向上させるといったリフォームも対象になります。
断熱性を向上させる際には単板ガラスよりも複層ガラスを使用することがおすすめです。また、寒冷地域では、複層ガラスでないと補助金の対象にならないこともあるので注意が必要です。
外壁や屋根、天井、床の断熱
家の外壁面に近い場所に、一定の断熱基準を満たした断熱材を入れるリフォームがこの補助要件に当たります。
外壁、屋根、天井に関しては内側、もしくは外側の壁を剥がし、断熱材を入れた後に再度壁を作り直す大規模なリフォームになるので、補助金を活用することをおすすめします。
エコ設備の改修もしくは設置
節水機能のあるトイレや断熱性の浴槽への交換、太陽光を利用したシステムの導入がこの補助要件に当たるリフォームになっています。
太陽光を利用するシステムとは、太陽光発電システムのことではなく、太陽光集熱器を利用してお湯等を沸かすシステムのことを指します。
基本的にこの補助要件に当たるリフォームは短期間で行えるため複数同時に行うのがよいでしょう。
お風呂・浴室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたお風呂・浴室リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
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