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2019年02月27日更新
壁に棲み着くシロアリを駆除し、被害を出さないようリフォームする方法について
住まいのシロアリを駆除して再び棲み着かないようにするためには、駆除後も建物の補修リフォームや定期点検を続けることが大切です。シロアリの修正や被害の兆候を知って、お住まいにとって最も効果的な駆除や補修リフォームを行いましょう。
目次
シロアリの特徴や習性を知ろう
シロアリは、一定の条件が揃った住宅に住み着いてしまいます。シロアリの被害を防ぐためにも、まずはシロアリの習性や種類について知っておきましょう。
シロアリの習性
シロアリは木材を好んで食べ、湿気のある暗い環境を好む生物です。家の床下や小屋裏、外壁の内部といった暗くて湿気のある場所に棲み着き、徐々に木材のある箇所へと生息範囲を広げて行きます。
また、シロアリはプラスチックやコンクリート、断熱材といった木材以外の素材も食べる生き物です。木造住宅のほか、鉄骨造やコンクリート造の建物でもシロアリ被害に注意しましょう。
毎年5〜7月頃になると、家の周りでシロアリの羽アリが飛び回るようになります。なお、胴体にくびれがある場合は、シロアリとは種類が異なる「黒アリ」の羽アリかもしれません。
シロアリの種類
日本の住宅で起きるシロアリ被害は、主に「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」によるものです。1990年代後半からは、外来種である「アメリカカンザイシロアリ」の被害も報告されるようになりました。
イエシロアリの特徴
- 茶色
- 約5mm前後
- 関東以西の本州、四国、九州に生息
- 6〜7月頃の夜間に羽アリが群飛する
ヤマトシロアリの特徴
- 黒い
- 約5mm前後
- 北海道から九州にかけて全国に生息
- 4月下旬から6月頃、昼間に羽アリが群飛する
アメリカカンザイシロアリの特徴
- 頭が赤く胴体が黒い
- 約6〜10mm
- 東北から九州にかけて生息
- 初夏から秋にかけて昼間に羽アリが群飛する
家の中でシロアリが棲み着きやすい壁や床
お住まいにシロアリが好む環境を作らないためにも、シロアリが棲み着きやすい箇所を把握しておきましょう。
湿気が多い壁の周辺
浴室や洗面所、キッチン、トイレといった水回り設備周辺の壁や床は、常に湿気を帯びているため、シロアリが好んで棲み着きやすい箇所です。
また、屋根で雨漏りが起きている家では、屋根裏や天井といった高い位置にある箇所にも、湿気で集まったシロアリが棲み着くことがあります。
湿気が溜まっている床下
床下に土壌から蒸発した水分が溜まってしまうと、シロアリが地中を通って屋内に侵入してしまいます。
床がシロアリの被害を受けると建物の水平性が失われ、ドアや襖、雨戸の建付けが悪くなったり、床が部分的にへこんだりするため、心当たりがある場合はシロアリが生息していないか点検した方が良いでしょう。
壁や床の木材が使われている箇所
外構の木製フェンスや柵、木材が置かれている物置、植木を常に置いている壁付近などもシロアリが集まりやすい箇所です。
木材におびき寄せられたシロアリは、やがて建物内部の柱や梁、断熱材といった構造材まで進行し、被害も拡大してしまうでしょう。
壁にシロアリが生息しているか音で確認する方法
シロアリが発生している壁は、異音が聞こえたり普段と違う音が発生したりすることがあります。壁からの異音がシロアリ被害によるものか、聞き分ける方法を知っておきましょう。
壁から木材がきしむ音がする
シロアリに食い荒らされてスカスカになった木材は、わずかな揺れや衝撃でもきしんで音を立てるようになります。
新築の家では、木材が乾燥して収縮する際にパキッと音が鳴る「家鳴り」という現象が起きますが、シロアリ被害による木材のきしみと家鳴りを区別するのは難しいかもしれません。
壁のきしみ音が気になるようであれば、専門業者にシロアリ被害の有無を点検してもらった方が良いでしょう。
壁を叩くと空洞音がする
シロアリは木材を食べ進んで移動するため、シロアリの被害を受けた壁や柱は空洞だらけでスカスカになっています。壁を叩いた時に空洞音がする場合は、シロアリの被害を受けているかもしれません。
シロアリによる空洞音を確かめる時は、四方の壁や柱のある部分を叩いてみて、音の違いを聴き比べてみましょう。
壁からシロアリの警戒音が聞こえる
シロアリは外敵の存在を感じると、歯を鳴らして警戒音を出し、仲間のシロアリに危険を知らせます。
小さな警戒音は、室内で過ごしている時は聞き取りにくいかもしれませんが、点検口から床下を覗くと、「カタカタ」「カチャカチャ」というシロアリの警戒音を聞けることがあります。
家の壁や床にシロアリが生息している時の兆候
シロアリが家に住み着いている時は、音以外にも目に見える兆候が現れます。家の中やお住まい周辺で普段と異なる光景を見かけた場合は、シロアリの生息を疑った方が良いでしょう。
粒状のフンが床や部屋の隅などに落ちている
アメリカカンザイシロアリは、食べた木と同じ色のフンを被害箇所に撒き散らします。床や部屋の隅、窓際などに俵状の粒が堆積していたら、アメリカカンザイシロアリの被害を受けているかもしれません。
床下や基礎に「蟻道」がある
イエシロアリとヤマトシロアリは、唾液で泥や食べかすを固めて「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる通り道を作りながら屋内に侵入します。
床下や外壁基礎のコンクリートに筋状の泥が付いていたら、シロアリが蟻道を通ってお住まいの中に到達している可能性が高いと言えるでしょう。
家の周りや室内を羽アリが飛んでいる
3種類のシロアリすべてに共通する兆候が、羽アリの発生です。シロアリによって羽アリの活動時期は異なりますが、主に初夏から秋にかけて羽アリの姿を見かけることがあります。
壁に生息しているシロアリを駆除する方法は?
家の壁に棲み着いてしまったシロアリを確実に駆除するためには、シロアリの生息状況を調べ、適切な工法を選ばなければなりません。自力でのシロアリ駆除はなるべく避け、専門の駆除業者に相談しましょう。
自力でのシロアリ駆除は被害を広げる恐れがある
ご自身で市販の防蟻剤を散布したり蟻道を破壊したりすると、シロアリが逃げ回って駆除しにくくなり、被害箇所をさらに拡げる恐れがあります。
専門業者が調査に来るまではシロアリになるべく手を出さず、現在の被害状況に応じた駆除方法を考えてもらいましょう。
駆除業者によるシロアリ駆除の方法
シロアリ駆除は、住宅の柱などに防蟻剤を注入する「バリア工法」や、シロアリの巣そのものを破壊する「ベイト工法」のいずれかが行われます。
家の被害状況や家族構成などによって適した工法は異なりますので、見積もりを取って駆除業者の説明をよく聞いて選びましょう。
バリア工法とは
バリア工法では、床下の木材に小さな穴を開けて防蟻剤を注入したり、土壌に防蟻剤を散布したりして、シロアリを寄せ付けないバリアが作られます。
バリア工法は新築工事でもシロアリ対策として行われますが、防蟻剤の効果は約5年で切れてしまうため、駆除工事の際に改めて実施すると良いでしょう。
ベイト工法とは
ベイト工法とは、防蟻剤入りの餌を設置して、仲間同士で餌をシェアさせてシロアリの巣ごと駆除する方法です。使用する薬剤はシロアリにしか毒性がないため、小さなお子様やペットがいても安心して行えます。
ただし、シロアリが餌にかかるまで、時間をかけて効果を検証しなければならず、手間と費用がかかってしまう点がデメリットです。
シロアリの被害を受けた壁はリフォームで補修しよう
シロアリを駆除しても、食い荒らされて弱った木材の耐久性は戻りません。シロアリを駆除する際は、駆除後の補修リフォームも視野に入れておきましょう。
シロアリの被害箇所をリフォームで補修すべき理由
シロアリの被害を受けた家は、壁や柱がスカスカになって耐久性が落ちています。構造材の強度が低下すると、大きな地震が起きたときに家が倒壊する恐れがありますので、柱や壁の補強や補修リフォームが必要です。
また、シロアリ被害を受けた家は、以下のようなシロアリが好む環境になっている可能性があります。
- 床下の湿気
- 外壁内部の結露や雨水の侵入
- 屋根からの雨漏り
- など
シロアリが好む環境そのものを改善しなければ、駆除しても再びシロアリが集まってしまいます。構造材の補強だけでなく、必要に応じて床下の湿気対策や、外壁・屋根の水漏れリフォームも検討した方が良いでしょう。
シロアリの被害別・補修リフォームの方法
シロアリの被害を受けた家では、以下のようなリフォームが行われます。
- 床下:柱や梁などの木材交換、配管の水漏れ補修
- 室内のフローリング:フローリングの張替え、床下地材の交換
- 外壁や屋根付近:外壁や屋根の防水工事、断熱材の交換
- 玄関付近:玄関の上がり框交換
- 浴室やキッチンなどの周辺:水漏れの原因となった水回り設備や配管の補修
など
大規模な補修リフォームを防ぐために壁のシロアリ対策を
壁や柱の耐久性が低下すると、お住まいの大規模なリフォームが必要になってしまいます。シロアリの被害を防いで安心して過ごすためにも、日頃からシロアリ対策を心がけましょう。
シロアリが好む環境にならないよう床下や壁の点検を行う
家の床下はシロアリが最も侵入しやすい箇所です。定期的に床下を点検して、蟻道やシロアリの姿を確認し、湿気が多いようであれば防湿リフォームも実施しましょう。
なお、お住まいに床下点検口が設置されてない場合は、シロアリ点検を定期的に行うためにも、点検口をリフォームで設置することをおすすめします。
シロアリの餌となる物を外壁の周りに置かない
家の内部にシロアリを侵入させないためには、日頃から、外壁の周りに植木や雑草などのシロアリが好む餌を置かないことが大切です。
屋外に置きっぱなしにされた植木や木材は、湿気を含んでさらにシロアリを呼び寄せてしまいます。床下だけでなく外壁の周辺も、なるべく物を置かずに風通しを良くしておきましょう。
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この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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