2019年02月27日更新
外構・庭の工事内容と費用相場は?
外構を工事してライフスタイルにあったものに変更する場合、デザインや費用はどのようになっているのでしょうか?外構や庭をリフォームする際の業者の選び方、デザインの考え方、施工にかかる費用などについてご紹介します。
目的に合った外構・庭の工事内容
外構や庭のリフォームを行う場合には、まずどのような目的で利用するか、ライフスタイルに合ったデザインを考えましょう。
例えば、ガーデニングを楽しみたいなら花壇や芝生、水やり用の水栓などが必要ですし、子供やペットと遊びたいなら怪我をしないよう、段差のない広々とした庭にデザインすることもできます。
また、バーベキューや食事を庭で楽しみたいというなら、屋根付きのバーベキュースペースや石窯、ウッドデッキなどを設置するのも良いでしょう。
屋根付きのテラスやサンルームがあれば、バーベキューや食事だけでなく、雨の日でも洗濯物を干すことができるため、日常生活にも役立ちます。
外構部分のデザインについては、プライバシーの保護をどうするかで考えます。
開放感のある庭を造りたいなら、フェンスなどがなく植栽で目隠しを行うオープン外構が好ましく、プライバシーを重視したいならフェンスや塀で敷地を囲むクローズド外構がおすすめです。
プライバシーを守りつつ開放感をある程度確保したい場合には、窓のある部分にのみ塀などを設置して目隠しをするセミクローズド外構を選んでも良いでしょう。
外構や庭のデザインは、建物とのマッチングも考えなければならないため、欲しいものをただ詰め込んでしまうとバランスが悪くなってしまいます。
プロに希望を伝えた上でデザインを依頼すれば、希望に添った設備やデザインを、おしゃれにまとめてくれるでしょう。
外構工事の費用相場
カーポート・駐車場
カーポートや駐車場を新しく設置する場合の費用は、カーポートが約20万円から、駐車場は舗装や基礎工事の有無によりますが、約10万円からが相場です。
カーポートの設置については、駐車場の数や屋根を支える柱の本数によって施工費用が大きく変わるため、リフォーム業者に予算や車の数を伝えた上で見積りを立ててもらうと良いでしょう。
駐車場については、アスファルトやコンクリートなどの舗装方法の違いや、施工箇所の樹木の撤去や、給排水・ガス管の移設などが必要かどうかでも費用変わります。
門周り
門扉周辺については、門柱と門扉を新設する場合で、約10万円からが相場です。
こちらも、既製品を取り付ける場合とオーダーメイド品を利用する場合で価格が大きく変わり、鍛造で鉄を加工して作られるロートアイアン製の門扉なら約30万円からを目安とすると良いでしょう。
また、石やレンガなどを組み合わせて作成する場合については、約20万円からが目安です。
玄関アプローチ
玄関アプローチの施工費用は、基礎工事を施して芝生とタイルまたはレンガを敷いて仕上げた場合、約20万円からが相場です。
レンガやタイルなどの敷設については、施工する面積によって価格が変わり、1平方メートルあたり約2万円からが相場とされています。
基礎工事については、土間コンクリートの敷設が1平方メートルあたり約6千円からです。
手すりの設置については、約10万円から、階段へリフォームする場合は、手すりと階段と両方で約25万円からが目安と考えておくと良いでしょう。
照明
照明の設置は、電気工事や基礎工事をどれくらい行うかによって価格が変わります。
配線を地中に通し、配電盤から回路を分岐させる工事を行う場合は、照明の設置も含めて約5万円からが相場です。
ソーラー式などの独立した電源を持つ照明設備を設置するだけの場合は、器具を購入して追加するだけで済むため、1カ所あたり約3,000円が相場とされています。
フェンス・境界ブロック
家の周囲にフェンスや境界ブロック、塀などを設置する場合の費用は、金属フェンスが1枚あたり約2万円から、支柱は1本約6,000円からです。
この価格は工事費用も含むため、フェンス3枚と支柱4本を設置する場合なら、費用は約8万円を目安とすると良いでしょう。
植栽・庭
木などの植物を植える場合の費用は、植える木の樹齢、大きさなどによって変化します。
例として約2mの低木を植える場合、1本あたりの価格は約7,000円、これに土壌工事及び人件費が約2万円、諸経費が約5,000円で合計約3万円が費用の目安です。
花壇の設置については、花壇の大きさや使用する材料によって変わりますが、小さなものなら約3万円から、大きなものは約10万円からと考えておくと良いでしょう。
サンルーム・テラス
サンルームやテラスの設置については、既製品のサンルームを設置する場合が約20万円からが目安です。
ウッドデッキやタイルを用いたテラス・サンルームを設置する場合は約10万円からが相場ですが、施工する面積によって価格が大きく変わるため、業者に見積もりを立てて正確な価格を調べてもらうと良いでしょう。
外構業者の選び方
ハウスメーカーのメリット・デメリット
家を建てたハウスメーカーに工事を依頼すると、建物の設計などを知っているため、家のデザインに合った外構工事を行いやすいというメリットがあります。
また、図面なども既に持っているため、電気工事や水道工事も比較的スムーズに行うことができるでしょう。
しかし、大手ハウスメーカーに工事を依頼すると、エクステリア・外構工事専門の業者に比べ、やや費用が割高になる傾向があります。
大手ハウスメーカーに工事を依頼する場合でも、実際に工事を行うのは外構専門業者になります。
ハウスメーカーに外構工事を依頼すると、建物と合わせた補償が受けられるというメリットもありますので、費用やランニングコスト、アフターケアなどを考慮して依頼するかどうか考えると良いでしょう。
外構専門業者のメリット・デメリット
外構専門業者に工事を依頼するメリットは、豊富な経験によるデザインの良さです。
こだわりの外構工事を多く手掛けている業者なら、ライフスタイルに合わせたデザインや設備の配置などを考えてくれるでしょう。
価格についても、ハウスメーカーに依頼する場合に比べてやや抑えた価格で施工できる傾向があります。
ただ、ハウスメーカーに比べると保証体制がやや薄い傾向がありますし、工事の際には配管や配線、土地などの図面を用意して工事プランを立ててもらう必要があるため、事前準備に手間がかかる点がデメリットです。
もちろん、業者によっては十分なアフターケアが行われている場合もありますので、保証体制が気になるという方は、こういった部分にも力を入れている業者を探すと良いでしょう。
業者はどうやって選べば良い?
ハウスメーカーも外構専門業者でも、基本的な工事のレベルに大きな違いはありません。
費用や保証体制など、工事以外の部分での差はある程度存在しますが、こちらも業者次第な部分があるため、会社形態による優劣はほとんどないと考えておくと良いでしょう。
外構工事を依頼する業者を選ぶ際には、相見積もりを行って見積金額やプランから選んだり、相談時に細かな質問に真摯に答えてくれる、アドバイスをもらえると言った対応面から選んだりするのがおすすめです。
特にこだわりの外構にリフォームしたい場合は、細部までデザインを詰める必要がありますので、レスポンスが良く提案力があるリフォーム業者を選ぶことが重要と言えるでしょう。
まずは複数の業者に相談してみて、これらの部分で相性が良いと感じた業者にプランの作成を依頼し、納得できるプランを作ってくれた業者を選ぶと良いでしょう。
外構・エクステリアリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外構・エクステリアリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
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大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、外構・エクステリアリフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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