2024年04月17日更新

監修記事

外壁のひび割れ補修費用を徹底解説!

外壁のひび割れは、放って置くと雨漏りなどにも繋がるため早急に修理が必要です。外壁の種類や状態によって、補修内容やその費用は異なります。この記事では、外壁のひび割れ補修について、種類ごとの修理方法や適用される保険などについて詳しくご紹介していきます。

外壁のひび割れ補修にかかる費用相場

外壁 ひび割れ 補修 費用

外壁のひび割れ補修費用は、外壁の種類や状態がどのくらい悪化しているかなどによって異なります。まずは、外壁のタイプごとの費用の相場についてご説明します。

外壁のひび割れ補修の単価と費用相場

基本的な外壁ひび割れ補修の費用は、1平方メートルあたり約2,000〜2,500円、一回あたり約1〜5万円です。なお、足場が必要な高所作業になると別途足場代が加算され、約20〜50万円まで跳ね上がります。

ひび割れの大きさや深さ、状態の悪化度合いなどによって修理工法が異なり、費用も上下します。

サイディング外壁のひび割れ補修にかかる費用相場

ボード状になっているサイディング外壁は、1枚ずつ貼り付けて施工されています。そのため、表面にひび割れが見られる場合、その箇所を含むボードのみを新しいものと交換するのが一般的です。

一旦既存のボードを剥がし、骨組みの状態から下地補修、新しいサイディングの取り付けという流れになります。そのため、既存の外壁材の撤去費用も発生し、相場としては1平方メートルあたり約1,000円前後、補修が必要な範囲にもよりますが、一回で約10〜100万円ほどとなります。

新しく施行するサイディングの材質によって費用も異なり、樹脂系だと1平方メートルあたり約10,000円前後、木製で約6,000円、金属系で約4,000円、窯業系で約3,000〜5,000円という単価設定が多いです。

これとは別に人件費がかかり、トータル金額の相場は約150〜200万円と、外壁修復工事としてはかなり高額な部類に入ります。

モルタル外壁のひび割れ補修にかかる費用相場

モルタル外壁はセメントと砂と水を混ぜたものを塗って施工されています。防水性能が比較的低く、表面に塗装することで防水性を保っており、塗装の劣化、住宅全体での揺れや雨の後の乾燥収縮などによってひび割れが起こります。

下地と塗装のひび割れが、モルタル外壁において最も一般的で、軽微なものであればコーキング材をクラックに塗り込み、塗装して対処します。大きく目立つひび割れの場合は、モルタル自体を塗り直す必要があり、そうなると費用も約40〜80万円前後になります。

タイル外壁のひび割れ補修にかかる費用相場

タイル外壁は、太陽光や気温差など天候の影響を受けることで、膨張や伸縮を繰り返し劣化していきます。

タイル自体にひび割れが生じている場合は、小さな箇所であれば部分的にタイルを貼り直すことで対処できます。タイルの間の目地にひび割れが見られる場合、エポキシ樹脂を使って割れ目を埋め、モルタルと塗料で仕上げるのが一般的です。

費用の相場としては、約60〜200万円とされていますが、タイルの種類や施工範囲などによって異なります。

外壁のタイルのひび割れは、その箇所の周辺を含めて調査し、ひび割れの原因を特定することをおすすめします。1箇所で起きた不具合は他の場所でも起きている可能性が高いため、全体的な調査が望ましいでしょう。

外壁のひび割れから雨漏りしている場合の補修費用

雨漏りは屋根だけでなく、外壁のひび割れなどの欠損によっても起こります。防水シートや塗装などで対策されているはずの外壁が破損していることで、雨水が建物内部に入り込んでしまうのです。

外壁や内部の天井の種類にあわせた雨漏り対策が行われます。放置してしまうと建物の躯体そのものや内装にまで影響が及んでしまうため、早急な処置が必要です。雨漏りの範囲が小さい場合は約5〜20万円、広範囲における雨漏りや外壁そのもののリフォームも同時に行う場合は約200〜300万円ほどが目安費用となっています。

外壁のひび割れ補修仕上げに使用する塗装剤の種類別費用相場

外壁塗装にはさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって同じような施工内容でもひび割れ補修費用に差が出ます。それぞれの種類の費用相場は下記のとおりです。

  • アクリル系塗料:約1,000〜1,200円
  • シリコン系塗料:約2,500〜3,500円
  • ウレタン系塗料:約1,800〜2,300円
  • フッ素系塗料:約3,500〜4,500円
  • 光触媒、無機系塗料:約5,000円

実際の施工では、足場を組み、高圧洗浄、養生、飛散防止ネットの設置、シーリング、下塗りといった手順を踏みます。そのため、上記の塗料費用の他に施工費用が別途かかります。

外壁のひび割れ補修費用に火災保険が適用になるケース

外壁のひび割れ補修を火災保険でカバーする方法があります。適用条件が設けられていますので、当てはまる場合には申請をして保険料を受け取るようにしましょう。

風災による損害で外壁にひび割れが起きている場合

風災とは、台風や暴風雨などの強風や、春一番などの突風といった自然災害による被害を指します。これらの強風で飛んできたものが外壁にぶつかってひび割れが起きた場合は風災と認定され、補修費用を保険会社が支払ってくれます。

また、保険内容によっては修理費用の限度額や経年数が決められていることがあります。ほとんどの火災保険で設けられているものなので、一度確認してみましょう。

地震による損害で外壁にひび割れが起きている場合

地震によって外壁のひび割れが起きてしまった場合、保険が適用になる場合があります。地震保険に加入していると、住宅の損害の修理に保険が適用でき、修理費用を補償してくれます。

申請をすることで保険料が上がることはありませんので、地震の後で外壁のひび割れが見つかった場合は一度申し込んでみると良いでしょう。

火災保険、地震保険とも、経年劣化による外壁のひび割れは適用外ですので注意してください。

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外壁のひび割れ補修費用が高くなるケース

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外壁ひび割れ補修の費用が高くなる要因として、材料費、人件費以外にかかる足場代が挙げられます。高所作業には足場は必須ですが、施工範囲によっては高額になります。

足場設置作業が必要になる場合

2階以上の高い部分の外壁にひび割れ補修をする場合、足場を組む必要があります。足場代の相場は、1平方メートルあたり約700〜1,000円、一回あたり約5〜30万円と、場合によっては材料費と同じくらいの価格になります。

また、飛散防止ネットも安全な施工のために必要で、1平方メートルあたり約100〜200円かかります。このように、足場代は高くついてしまうものですが、決して無料になることはありません。足場代サービスなどを提案する業者には注意した方が良いでしょう。

外壁のひび割れ補修費用を抑えるためのポイント

リフォーム費用として見ても、高額になりがちな外壁のひび割れ補修費用ですが、できれば少しでも抑えたいものです。無駄を省き、可能な限り費用を抑えるために、知っておきたいポイントをまとめました。

適正価格で外壁のひび割れ補修を行っている業者に依頼する

住宅の補修工事やリフォーム全般に言えることですが、適正価格で施工してくれる業者を選ぶことが大切です。先にまとめた費用の相場を目安にして、差が大きすぎない見積もり金額の業者に依頼しましょう。

見積もり金額が安すぎると施工不良が心配ですし、逆に高すぎると必要以上に金額を上げている可能性が考えられます。口コミや評判なども参考にしながら、金額が妥当かどうかを見積もり段階でしっかり見極める必要があるでしょう。

複数のリフォーム業者から相見積もりを取る

ひび割れ補修を依頼する際、見積もり依頼から始まりますが、必ず複数の業者から相見積もりを取りましょう。同じ施工内容であっても、業者によって金額に差があるからです。

先に述べた費用の相場もあくまで参考であって、ひび割れ状態や施工範囲など条件によって異なります。複数の業者から見積もりが集まると、相場観を掴むこともできます。見積もりの内訳や施工内容などを比べながら決めていくのが無難です。

また相見積もりは、各社担当者の対応も見ることができるという、もう一つのメリットもあります。上述のとおりぼったくりに感じられるほど高額な提示や、逆にあまりにも安すぎる見積もりを出してくる業者は、避けるべきでしょう。適切な価格で正しく施工してくれる業者に依頼するためにも、比較検討は必須です。

塗料の単価を加味して選ぶ

仕上げに使う塗料にも種類があり、それぞれ価格が異なることはご説明したとおりです。単価が低い塗料を選ぶことで、費用を抑えることができます。

グレードや仕上がりに違いはあるものの、防水性などの機能は少し安くても充分に備わっています。予算に合わせて塗料を選ぶと良いでしょう。

10年に一度は外壁の定期点検を行う

外壁の定期点検を行うことで、ひび割れを早い段階で発見し直すことができます。10年が定期点検のタイミングと言われていますので、最低でも10年に一度は外壁全体を点検してもらいましょう。

できれば信頼置けるリフォーム業者に1~2年に1度は点検をしてもらえば安心です。お家の健康診断と思いましょう。簡単なタッチアップ込みで半日程度1万~2万円で済みます。

ひび割れだけでなく、塗装が剥がれている、屋根との兼ね合いがずれている、といった小さなトラブルの時点で見つけられると、修理ができて雨漏りなど大きな事態を未然に防ぐことができます。

点検費用は数万円が相場ですので、その時点での補修費用と合わせても約30万円以内が相場です。住宅を守る外壁は、天候や自然災害などによって時間ごとに劣化します。定期的なメンテナンスを取り入れれば、長持ちさせることができるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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