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2022年05月06日更新
外壁のひび割れを放置するリスクや修理にかかる費用について
外壁に発生したひび割れを放置すると、割れ目から雨水が浸水して大切なお住まいの強度が低下する恐れがあります。外壁の素材別に、ひび割れの原因を特定して補修方法を考えてくれるリフォーム会社を見つけて、快適で丈夫なお住まいにしましょう。
目次
外壁のひび割れ別・放置の危険度と補修費用
住宅の外壁のひび割れは、主に3種類あります。ひび割れの種類によっては、放置すると外壁やお住まいの耐久性を落とすものもあるため、見分け方や発生原因を知っておかなければなりません。
鉄骨系、木質系、コンクリート系、ユニット系、プレハブ系など住宅構造によっても外壁の材質は異なりリフォームの方法と費用も変わってきます。
また、ひび割れは種類によって補修方法や費用が異なります。外壁塗装の際にまとめて補修するか、ひび割れ単独で補修するか、ひび割れの種類に応じて判断すると良いでしょう。
できれば最低3年に1度は細かなヒビや色あせなどの点検をやってもらうと良いでしょう。検査と簡単なタッチアップ程度なら半日で1~2万円で済みます。
ヘアクラック
ヘアクラックとは、外壁の表面で発生する浅いひび割れのことです。ひび割れの幅が約0.3mm未満で、髪の毛のように細い見た目をしていることからヘアクラックと呼ばれています。
ヘアクラックは主に外壁の乾燥による収縮で生じるもので、外壁本体や建物内部で異常が起きていることを示すひび割れではありません。従って、ヘアクラックを放っておくことがお住まいの劣化に繋がることはまれです。
しかし、ヘアクラックは危険度が高い「構造クラック」と見分けがつきにくいものです。万が一構造クラックだった場合、これを放置すると外壁で起きている重大な劣化の見落としにつながる恐れがあります。できるだけ放置せず、専門家に調査してもらいましょう。
ヘアクラックの補修費用
ヘアクラックは、外壁を塗り替える際に新しい塗料で埋めるだけで補修が可能です。従って、ヘアクラックの補修費用は塗り替えに使用する塗料の施工費に準じます。
ヘアクラックが起きている外壁は、ひび割れを防ぐ効果を持つ「弾性塗料」で塗装されることが多く、弾性塗料の施工費用は平方メートルあたり約2,500〜4,000円が相場です。
なお、ヘアクラックを単独で補修すると、ヘアクラックを補修するためだけに足場の設置費用が発生してしまいます。ヘアクラックは放置しても危険性は低いため、外壁全体の塗り替えまで補修を待っても良いでしょう。
構造クラック
構造クラックは、建物の構造で起きている劣化や異常が原因で発生するひび割れです。地震や強風で建物に負荷がかかると、建物の内側から力が加わって、外壁にひび割れが起きてしまいます。
また、地盤の液状化などで建物が傾いて、建物や外壁の一箇所に負荷が加わることも、構造クラックの原因です。
構造クラックはヘアクラックよりもひび割れが深いので、放置すると雨水が外壁内部まで浸水してしまいます。雨水の浸水が続くと構造材が腐食して建物強度が落ちてしまうため、早めに補修しなければなりません。
構造クラックの補修費用
構造クラックは、ひび割れの深さによって補修方法と費用が異なります。
- シール工法:約500〜700円/mあたり
- Vカット工法:約2,000〜4,000円/mあたり
シール工法とは、シーリング材を充填してひび割れを埋める工法で、戸建て住宅で最も多く行われているひび割れ補修です。
Vカット工法は、割れ目に沿ってひび割れを削り、エポキシ樹脂を充填する補修方法です。主にマンションなどの鉄筋コンクリート造住宅で行われます。
縁切れクラック
縁切れクラックは、モルタル外壁で発生するひび割れです。モルタル外壁は通常、手作業で壁を一面ずつ塗り上げて行きますが、一面の途中で作業を中断すると、中断箇所と再開した箇所の継ぎ目がひび割れることがあります。
縁切れクラックが起きた外壁は、塗装面がひび割れで分断されていますので、放置すると隙間から内部のモルタルに雨水が浸水してしまうため、早めの補修が必要です。
縁切れクラックの補修費用
縁切れクラックの補修では、構造クラックと同様の作業が行われますが、新たに外壁全体を塗装することで継ぎ目をなくすこともできます。
もし前回の外壁塗装から10年近く経っており、塗装が耐用年数を迎えそうであれば、外壁全体を塗り替えて継ぎ目を消した方が良いでしょう。
縁切れクラックが起きたモルタル外壁を塗り替える際の費用相場は、平方メートルあたり約3,000〜4,000円です。
外壁に放置できないひび割れができる原因とは
次に、外壁に放置できないひび割れができる原因を見ていきましょう。
地震などの自然災害
地震大国日本では、頻繁に地震が発生しています。例え小さな揺れだとしても、地震による振動で外壁に力が加わるためひび割れが発生することがあるのです。
塗料や外壁材の経年劣化
外壁は常に紫外線や雨などに晒されているため、時が経つにつれ劣化していきます。外壁を守るために塗装するのですが、時間が経過すると塗膜の耐久性が低下し劣化します。
耐久性が低下した塗膜はひび割れや色あせなどの症状が現れやすくなります。
車や電車の走行による振動
住宅が道路や線路沿いにある場合、トラックや大型車などが通るたびに揺れが発生するため外壁がひび割れしやすくなります。
車通りの少ない道ならばあまり心配しなくても良いのですが、大きな道路沿いや車通りが多い道路の側に家がある場合は注意が必要でしょう。
施工不良
業者の中にはきちんと施工をしない悪徳業者も残念ながら存在します。特に外壁塗装は施工に不備があるケースが多いとも言われています。施工不良の場合、塗料が下地に密着せずにひび割れが発生する可能性が高くなります。
外壁のひび割れを放置すべきではない理由
外壁のひび割れは、放置すると大切なお住まいの耐用年数を大きく落とす原因になってしまいます。安易なDIYは避け、必ず専門家に補修を依頼しましょう。
外壁のひび割れを放置するとどうなる?
ヘアクラックや、ひび割れの幅が深刻ではない縁切れクラックは、放置してもすぐに建物に大きなダメージを与えることはありません。
しかし、ひび割れが深い構造クラックを放置すると、割れ目から雨水が染み込み、建物の構造材が濡れてしまいます。構造材に雨水が長期間当たり続けると、以下のような劣化が起きるでしょう。
- 外壁内部の湿気が増えてシロアリが集まる
- 雨漏りによって室内の壁や天井にシミができる
- 構造材が腐食し、躯体全体の強度が低下する
- 構造材の強度が低下して地震で倒壊する可能性が高くなる
DIYで外壁のひび割れは補修できる?
軽微なヘアクラックであれば、ホームセンターでシーリング材を購入し、DIYで補修することも可能です。しかし、ひび割れの補修は割れ目周辺の外壁と模様や色を合わせなければ、ひび割れの跡が目立ってしまいます。
また、専門家による補修が必要な構造クラックをヘアクラックと勘違いして、間違った補修を施してしまうかもしれません。外壁のひび割れは、DIY補修を避けて専門家に依頼した方が良いでしょう。
外壁のひび割れを放置せずプロに補修してもらうメリット
外壁のひび割れは、適切な補修方法を選択しなければ、せっかく補修をしてもひび割れを再発させる恐れがあります。ひび割れによってはプロ仕様の工具がないと補修できないものもあるでしょう。
また、ひび割れの補修では、施工後にもなるべく補修箇所を目立たせたくないものです。プロの手にかかれば、ランダムな凹凸や模様、経年劣化による色あせなどもひび割れ補修の際に再現してくれるでしょう。
放置せずプロに補修してもらうことによって、ひび割れが確実に補修され、お住まいの耐用年数が延びるだけでなく外観の美しさも維持されます。
放置できない外壁のひび割れ補修を業者に依頼した場合の流れ
外壁のひび割れ補修を業者に依頼した場合の一般的な流れは以下の通りです。
【1】 相談
外壁のひび割れがどのような状況なのかを業者に説明します。また、外壁で気になる症状がある場合はそのことも伝えましょう。
【2】 現地調査
外壁塗装業者が実際に現地に足を運び、外壁の調査が行われます。現地調査では、外壁の劣化状況や既存の外壁材・塗料にどのようなものが使用されているのかなどを確認します。
【3】 相見積もり
現地調査での情報をもとに、どのようにひび割れ補修をするかを検討して見積もりが作成されます。見積もりを依頼する前に、予算や施工方法などに希望がある場合は詳細を伝えましょう。
またこの段階で1社に絞るのではなく複数社に見積もりを取る「相見積もり」をして、複数社の見積もりや対応を比較し、外壁塗装の費用相場を把握するようにしょう。
その際、「相見積もり」であることは各業者には伝えておくべきでしょう。
【4】 本見積書
ひび割れの補修方法や相見積もりの内容について納得できたら、本見積書の作成を依頼します。本見積書には塗料のグレードや何回塗りかなどの詳細が記載されているため、必ず中身を確認するようにしましょう。
【5】 契約
本見積書の内容で不備がなければ、本契約を行い施工日程などを決めます。また、支払い方法なども契約時に話し合います。
保証内容や期間も明示しておくべきでしょう。
【6】 施工
足場の仮設前に、近隣に挨拶を行いましょう。また、施工前には家のまわりの植木鉢やペットなどを移動させておきます。
外壁の素材別・ひび割れが起きてしまう原因
外壁は素材によってひび割れの起きやすさや発生原因が異なります。お住まいに使われている外壁別に、ひび割れの原因を知っておきましょう。
サイディング外壁がひび割れてしまう原因
サイディング本体に突然ひびが入ることはまれですが、経年劣化による反りや欠けが原因で、サイディングボードもひび割れてしまうことがあります。
また、サイディングボードの目地にはシーリング材が充填されていますが、目地から雨水が浸水しないようにするだけでなく、サイディングボードに加わる負荷を和らげることもシーリングの大切な役割です。
シーリングが紫外線で劣化してやせ細ると、サイディングボードに負荷がダイレクトに伝わり、ひび割れてしまうでしょう。
タイル外壁がひび割れてしまう原因
タイル外壁の下地にあるモルタル層やコンクリート層が、乾燥したり内部の鉄筋の腐食して膨張したりすると、表面に貼られているタイルが押し出されて欠けることがあります。
モルタル外壁がひび割れてしまう原因
モルタルは施工後も乾燥によって収縮するため、ひび割れが起きやすい外壁です。そのため、モルタル外壁の塗装は、素材の収縮に対し伸縮して追従する「弾性塗料」で施工されます。
コンクリート外壁がひび割れてしまう原因
コンクリート外壁も、モルタル外壁と同様に乾燥によって収縮するため、高い確率でひび割れが発生します。施工時の水分量誤りや、配筋誤りといった施工不良も、コンクリートで多いひび割れの原因です。
その他、建物が地震などで揺れた時にひびが入ったり、ひび割れから入った雨水が内部の鉄筋を腐食させてしまい、膨らんだサビにコンクリートが押し出されてひび割れがさらに進行したりすることもあります。
外壁の塗料がひび割れてしまう原因
サイディングやモルタルは塗料で表面が保護されていますが、外壁の下地が動いたり、施工方法が不十分だったりすると、塗膜が割れてしまうことがあります。
塗膜のひび割れに繋がる施工不良の例としては、
- 乾燥時間を設けなかった(1日以上の乾燥時間が必要)
- 外壁が濡れた状態で塗装した
- 外壁にカビやサビなどの異物が残った状態で塗装した
- 低温多湿な環境で施工した(塗料は気温5度以下、湿度85%以上で塗装してはならない)
などが考えられます。
塗料の耐用年数は約10年前後ですが、塗り替えから約1〜3年など短期間でひび割れが起きた時は、施工不良の可能性も視野に入れて施工業者に点検してもらいましょう。
外壁のひび割れを放置せずリフォームする際の業者選び
外壁のひび割れを放置せず、リフォーム会社に補修してもらう場合は、ひび割れ補修を得意とする会社に任せることが大切です。
ひび割れの種類を現地調査で特定してくれる
お住まいを現地調査してもらうことによって、お住まいの外壁で起きたひび割れの原因がわかり、適切な工法を提示してもらえます。
外壁のひび割れは、専門家でなければ補修の必要性や発生原因を特定するのは困難ですので、プロの現地調査によって再発防止も兼ねた補修方法を考えてもらいましょう。
ひび割れ補修の施工実績がある
ひび割れ補修に慣れたリフォーム会社は、外壁の素材に合わせてひび割れが目立たないように補修してくれます。
その他、外壁塗装と一緒に行った方が足場代や塗料代が一度にまとめられるなど、予算や将来のリフォーム計画も踏まえてリフォーム方法を提案してくれるでしょう。
ひび割れ補修の詳細なプランを提示してくれる
ひび割れ補修の施工実績が豊富なリフォーム会社であれば、ひび割れ補修のプランを沢山用意していますので、お住まいのひび割れに対し最も適切な工法と料金を提示してくれるでしょう。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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