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2019年02月27日更新
雨樋の修理費用相場を破損状態別にご紹介します
壊れた雨樋を修理したくても、どれくらい費用がかかるのかがわからなくて困ったことはありませんか?そんな方のために、雨樋の壊れ方によってどれほどの修理費用がかかるのか、状況別に費用相場を紹介します。また自分でも直せる雨樋の修理方法についても解説します。
目次
雨樋が壊れたままだとどのような弊害が起こるのか
雨漏りをするようになると、「屋根がどこか壊れているのでは?」と思われるかもしれませんが、雨漏りの原因は屋根ではなくて雨樋かもしれません。
雨樋が壊れていると雨漏りすることがあるのです。
雨漏りとは無関係にも思える雨樋について、これから解説していきます。
雨樋とは?
雨樋(あまどい)とは、雨が降った時に屋根から流れ落ちる雨水を受け止めて、雨水の通り道となって水を屋根から地上へ流していく排水システムのことです。
溝型や管状の形になっていることが多く、雨樋は設置されている場所によって呼称が変わります。
軒先に付けられた雨樋は「軒どい」、上から下へと雨水を流すために立てて取り付けられるのが「竪(たて)どい」、軒どいと竪どいをつなぐ部分を「呼びどい」と呼ばれています。
雨樋がないことの弊害
雨樋がないと、雨水は勢いよく屋根から地面へと流れ落ちて地面をえぐります。
建物の基礎部分に水がたまると湿気でダメージになりますし、隣家へ雨水を飛ばしてしまい、近隣に迷惑をかけることもあるでしょう。
雨が降るたびに直接吹き付けてくる雨に加えて、屋根から落ちる雨水によって外壁が濡れることで、外壁に雨水が浸み込み雨漏りを起こすこともあります。
さらに、雨漏りをそのままにしておくと、カビの発生や白アリが寄ってくる二次災害も考えられます。
枯葉などが詰まって機能しなくなった雨樋の修理費用相場
雨樋のゴミ詰まりに注意!
雨樋を通って雨水がうまく流れないときのよくある原因のひとつが、雨樋のゴミ詰まりです。
そのゴミとは、枯葉や枯れ木、鳥の糞や砂などです。
これらのゴミが雨樋に溜まると、雨水は雨樋の中をうまく流れずに雨樋からあふれ出るという状態になります。
たかがゴミ詰まりと思ってそのままにしておくと、ゴミ詰まりが原因で雨樋に穴が開いてしまうこともありますので、ゴミを定期的にきれいに取り除くことは雨樋を維持する上でも大切です。
ゴミ詰まりが原因の場合の対処法は清掃
ゴミ詰まりが原因で雨水が排水されない場合は、雨樋を清掃します。
雨樋の清掃は人の手が届くところなので、見える部分に詰まったゴミなら取り除くことも難しくありません。
しかし雨樋の内部に詰まったゴミを取り除くことは簡単ではありません。
そのような場合は専門業者に依頼することになります。
雨樋の清掃費用の相場
雨樋の清掃にかかる費用の相場は30坪ほどの一軒家なら、2万円~3.5円前後です。
雨樋のリフォーム業者に依頼することもできますが、便利屋なども雨樋の清掃を請け負っていることがありますので、お近くの業者に問い合わせてみてください。
継ぎ手が外れている雨樋の修理費用相場
「継ぎ手」とは
「継ぎ手」とは建築物などで二つの部分が結びつける方法やその部材のことを指しますが、雨樋の場合、縦どいの部材をつなぐための部材が「継ぎ手」です。
この継ぎ手を「縦継手」(たてつぎて)、または「ソケット」と呼びます。
継ぎ手が外れているのを発見したら修理が必要
縦継手が外れていると、雨水がうまく屋根から下へと流れ落ちなくなりますので修理が必要です。
修理に慣れているかたで、必要部材の用意が可能、かつ足場をしっかりと確保できるのであれば、自分で修理することもできるでしょう。
自分で修理する自信がない場合は、業者に修理を依頼します。
修理方法
雨樋の継手の交換のポイントは、必要とする正しいサイズの縦継手を用意することと、接着をしっかりとすることです。
サイズの合った縦継手を選び、接続面に接着剤をつけます。
そして縦継手をはめたあとは、防水予防のためにさらにひも状に接着剤を接合部分につけます。
接着剤を塗布する部分はあらかじめ埃や汚れを除去しておくことがポイントです。
修理の費用相場
雨樋の継手部分の費用交換を業者に依頼した場合は、その修理費用は1万円~3万円が相場です。
金具の不具合で傾斜が足らない雨樋の修理費用相場
軒樋を支える軒樋金具
軒先に取り付けられている雨樋は「軒樋」(のきどい)と呼ばれていますが、軒樋は金具によって支えられています。その金具のことを「軒樋金具」(のきどいかなぐ)といいます。
「軒樋金具」には種類がいくつかあり、金具を取り付ける破風板から屋根の張り出しに差がないときには「正面打ち」や「打ち込み」が使われます。
瓦屋根のように軒下までの長さがある場合には「瓦下横打ち」など、破風板から軒下までの関係で取り付けられる軒どい金具は変わります。
素材としては主にステンレス、亜鉛メッキ、銅などが使われています。
金具がどうなったら修理が必要なのか
この「軒樋金具」ですが、強風や雨樋にたまった雪の重さに耐えられず曲がってしまうことがあります。
そうなると雨樋が傾いてしまい、雨水をうまく排水できなくなります。
また長年使っているうちに金具自体が劣化したり、金具を打ちつけている材料がへたったり痩せることで軒樋金具が折れることや外れてしまうこともあります。
そのような場合には、軒樋金具の修理が必要です。
修理方法
折れたり曲がったりしてしまった軒樋金具はもう使えません。
取り外して、新しいものと交換することになります。
金具の不具合でかかる雨樋の修理費用相場
金具の交換と設置にかかる修理費用の相場は、業者に依頼すると約1万円~3万円です。
またその修理にかかる時間は数時間か、長くても一日で終わることがほとんどです。
欠損やヒビなど一部交換が必要な雨樋の修理費用相場
修理が必要なのはどんな状態?
雨樋に小さなひび割れがある、または小さな穴が開いているといった一見ささいな不具合に見える状況でも、きちんとした修理が必要です。
そのヒビや穴がまだ小さいうちは修理も大掛かりにはなりません。
小さなひび割れ状態を超えた破損状況で、雨水が流れ出して雨樋の排水機能を果たしていないという状態にまでなっている場合、部材交換を含む修理が必要です。
修理方法
雨樋の欠陥であるヒビは、その大きさによって修理の方法が変わってきます。
まだ小さいひびや穴の場合は、アルミ製の雨樋補修テープを使って補修することができます。
テープを貼る部分の汚れを落とし、ひびや穴をふさぐようにして雨樋補修テープを貼ります。
ただし、部分補修はあくまで一時的に改善が見られる応急処置的な方法ですから、その後も補修が必要になる場合があります。
一方で、大きなヒビで雨樋としては機能していないという状態なら、その部分の部材を交換することになります。
また雨樋補修テープでの補修では見た目がよくない、または応急処置としてではなくしっかりを修理してしまいたいとお考えの方にも部材の交換はおすすめです。
一部交換に必要な雨樋の修理費用相場
小さな補修に必要となる雨樋補修テープは、ホームセンターなどで500円前後で買えます。
雨樋の部分的な破損の修理または補修にかかる修理費用は、業者に依頼すると1万円~3万円前後です。
ただこれはあくまでも目安です。
補修箇所が多く一部の済まないような状況では相場を大きく上回ることも予想されます。
経年劣化など全交換が必要な雨樋の修理費用相場
雨樋の全交換が必要なケースとは?
雨樋のひびが複数ヶ所ある場合は、一部交換というわけにはいかず、雨樋の全交換が必要になってくるケースがあります。
また20年以上使われている雨樋も全交換の対象です。
雨樋の耐用年数は15年から20年と言われています。
雨樋は風雨や雪、紫外線などの影響で劣化していきますので、耐用年数を過ぎた雨樋には全交換を伴う修理を検討する必要があるでしょう。
修理方法
最初に、雨樋を修理するための足場を設けます。
既存の部材の取り外し、新しい雨樋のための指示金具を取り付けていきます。
古い指示金具跡として外壁に穴が残っている場合には、防水コーキング材で穴を埋め、最後に正しい長さにカットされた雨樋を取り付けます。
雨樋の全交換にかかる修理費用相場
約30坪の一軒家の場合の雨樋を全部交換するとなると、その修理費用の相場は20万円~50万円ほどです。
内訳は、新しく取り付ける雨樋の部材、足場の確保、さらに取り付けるための手間賃となりますので、かなりの費用がかかることになります。
修理にかかる施工期間の目安
雨樋の全交換にかかる施工期間は、二人の作業員で少なくとも3日ほどはかかります。
修理状況によっても変わってきますので、具体的な施工期間については業者に確認ください。
雨樋の修理を行う際に留意すべきことは
屋根修理業者に依頼
雨樋は屋根の一部だからと考えて、屋根業者に雨樋修理の依頼を考えてしまいがちです。
しかし雨樋の修理の依頼は、屋根修理業者にするのがいいでしょう。
屋根業者は屋根を作るのが専門であり、雨樋の修理はあくまで二次的な業務内容です。
一方、屋根修理業者は屋根から雨樋までの不具合を直すプロですから、雨樋修理には屋根修理業者の方が適しています。
修繕箇所の確認・調査は立会いの下で
修繕箇所のチェックは業者任せにするのではなく、修理を依頼する本人も立ち会います。
業者に任せっきりにすると、修理後に「あそこも直してももらえると思っていたのに直っていなかった」などの不満が出やすいからです。
業者と一緒に修繕箇所を確認して、修理に関して要望があればそこではっきりと業者に伝えましょう。
業者の比較と相見積もり
複数の業者に修理を依頼して業者を一つに絞り込む場合、その業者の対応と見積もりが大切な比較材料となります。
修理を依頼する側の要望を聞き入れてくれて、納得のいく対応をする業者を選ぶことが大事なのはもちろんですが、見積もりに関して相場よりも大きく下回る業者の場合は注意が必要です。
見積内容の記載の仕方も業者によって違います。
材料費や基本的な工賃だけが書いてあり、後でオプションでいろいろと請求してくる業者も残念ながら存在します。
金額だけではなく、見積の内容も含めた比較・検討が大切です。
屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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