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2023年12月01日更新

監修記事

屋根の雨漏りは自分で出来る?応急処置や雨漏りの原因、修繕費用を紹介

台風や大雨などで急に雨漏りが発生した場合、急いで自分で修理する必要があるかもしれません。もし屋根や天井から雨漏りしたらどのような対処をすればいいのでしょうか。今回は屋根の雨漏りを自分で修理する方法や業者に依頼したときの費用などをご紹介します。

天井や壁にできたシミを見つけて雨漏りに気付いたとき、すぐに対処すれば費用や建物への負担が軽く済む場合が多いですが、天気のいい日が続くと忘れてしまいやすいものです。

また「多額の費用がかかるのでは?」「雨漏り修理のための屋根や外壁の工事って、悪い業者にだまされそうで怖い」などの不安が先に立って、なかなか具体的な行動を起こせないかもしれません。

早い段階での対処が大切な雨漏りの修理ですが、信頼できる業者選びのためには相見積もりを取ることが必要です。
簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひこちらからリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

雨漏り発生時にするべきこと

天井からポタポタと水がしたたり落ちてくるような雨漏りが起こったら、そのままにせずに、すぐにやるべきことが2つあります。

1つめは、落ちてきた水で床などに被害が広がらないようにすること。

レジャーシートなどを床に敷き、その上にバケツなどを置いて水をためます。

バケツの中にタオルや雑巾などを入れておくと、水はねが防げます。

2つめは、発生状況を写真に収めておくことです。

雨漏りにはさまざまな要因があり、実はプロでも原因究明は難しいものです。

どうしても原因が見つからない場合、発生状況がわかる写真があれば、原因を突き止める手がかりになることがあります。

屋根の雨漏りを自分で修理できるのかについて

屋根 雨漏り 修理 方法

屋根から雨漏りした場合、何らかの対処をしないと雨が降ったときには再度雨漏りが発生してしまいます。

屋根の雨漏りは自分で修理できるため、修理方法や注意点を知って急な雨漏りに備えておきましょう。

簡単な応急処置なら可能

通常、雨漏りは何らかの原因によって発生するため雨漏りを業者のように完全に修理することは難しいでしょう。

知識や技術がない状態で屋根の雨漏りを修理すると、二次災害などの原因となる恐れがあるためおすすめできません。

しかし、業者が修理に来るまでの間の雨漏りを止めるなど、応急処置なら可能となります。

特に、雨が降ると室内に雨水が流れ込むなどの酷い状況であれば、少しでも被害を食い止めるために自分で応急処置を行う必要があるでしょう。

自分で屋根の雨漏りを応急修理する方法

自分で屋根の雨漏りを修理する方法として、ブルーシートや防水シートを使用した方法があります。

シートを使った方法は、特に雨漏りが発生している場所が特定できない場合に有効です。

ブルーシートや防水シートを使用して行う方法は以下の通りです。

1 ブルーシートや防水シートを屋根の上の広範囲に被せる

このとき発生箇所が特定できていればその箇所をシートで覆うように被せる。

2 ブルーシートや防水シートを固定するように土のうを設置する

土のうを作る際は、細かい砂を使用すると泥水になって流れてしまうため、砂利を使用する。

※土のうのかわりにロープを使用すると屋根材などを傷つけてしまう恐れがあるためロープは使用しない。

高所作業のため事故に注意する

雨が降っているときに雨漏りが発生しやすいですが、雨の日に高所で作業するのは視界も悪く滑りやすくなるため、転落や滑落の可能性があり大変危険です。

雨が室内に流れ込むのを止めたいと、急いで作業しがちですが、特に初心者にはとても危険なのでおすすめできません。

応急処置として自分で修理する際は雨が止んでからにしましょう。

雨が止んでから作業を行う際、屋根に上るためにははしごを利用しますが、ここでいくつかの注意点があります。

  • 滑らないように、はしごをかける角度は75度にする
  • 雨どいの支持器具とはしごの上部をひもで固定する
  • はしごを上る際は2人組で行い、1人ははしごを支える
  • はしごを上る際は体をはしごに近づけてゆっくり上る

はしごは転落などの可能性が高く、十分な注意が必要となります。

上記の項目を確認した上で気を付けながら作業を行いましょう

屋根の雨漏りが起きる仕組みとは?

雨漏りといっても屋根だけが原因ではないケースもあります。ただ、屋根は建物の中でも過酷な環境にあり、最も雨漏りの原因となることも事実です。ですので、屋根での雨漏りの仕組みや原因について紹介していきます。

屋根の構造としては、外側から「屋根材」「板金」「防水シート」の建材で作られています。ですので、屋根や板金が多少破損して水が侵入したとしても、その下にある防水シートで雨漏りは防げるようになっています。

防水シートが機能していれば、ちょっとした隙間からの雨漏り程度では、建物内に雨水が侵入してくることはありません。ただし、防水シートにも寿命があり約20年と言われています。

この時期を過ぎると一気に雨漏りの可能性は高くなるのです。ですので、築年数が約20年を経過している場合は、防水シートの状態を専門業者にチェックしてもらうようにしましょう。

屋根の雨漏りが起きやすい場所としては、屋根材の隙間や釘周辺です。経年により隙間が広がったり、釘が浮くことでそこから雨漏りすることがあります。

次に棟板金の腐食による雨漏りもあります。棟板金は屋根材より経年劣化しやすい部材で出来ています。劣化が進むと悪天候や突風により、棟板金自体が飛ばされることにも繋がります。

また、屋根の構造として陸屋根も雨漏りが発生しやすい造りとなっています。陸屋根は、屋根に勾配がなく、フラットな造りとなっています。屋上の排水口付近にゴミが溜まっていると危険な状態です。

屋上排水にゴミが詰まり、排水能力が低下して屋上に雨水が溜まると、雨漏りの原因にもなります。陸屋根の場合は屋上の排水口付近には特に注意しておきましょう。

雨漏りの間接原因とは?

ここまで雨漏りの原因として考えられる要因をいくつかご紹介してきましたが、これらはそれだけで雨漏りを引き起こす可能性のある「直接原因」と呼ばれるものです。

しかし、雨漏りは直接的な原因だけではなく、間接的な原因によって発生することもあります。

たとえば台風や暴風雨、地震などで外から強い刺激を受けたケースです。台風の場合は強風により雨水が吹き込み、通常は雨漏りしないような部分から雨漏りが起こるケースがあるのです。

しかし、雨漏りの原因が台風や暴風雨だった場合は火災保険が、地震が原因なら地震保険が適用されるため、修理にかかる費用を抑えることができます。

このように雨漏りの原因によっては修理費用が保険でまかなえるケースもあるため、なぜ雨漏りが起きたのか、その原因を突き止めておくことはとても大切です。

根本的な解決はプロに依頼する

先程ご紹介した対策はあくまでも応急処置になります。応急処置の状態で放置した場合、雨漏りの原因を修理したわけではないので、この先雨漏りが再発する可能性が高くなります。

そのため、雨漏りを発見したらできるだけ早く専門業者に修理を依頼することが大切です。

雨漏りの原因をきちんと修理しないと家の劣化が進行し、雨漏りの範囲が広くなる可能性があります。

雨漏りの原因を特定して、しっかりリフォームしましょう。

教えて!雨漏りがしたときの瓦屋根の正しい対処法

瓦 屋根 雨漏り コーキング

瓦屋根が被害を受けて雨漏りをしているといっても、その対処法はいろいろあります。
そこで雨漏りの原因に応じた瓦屋根の修繕方法のなかでも、代表的なものをご紹介します。

瓦屋根の部分的な補修:瓦の補修

瓦がかけたり割れたことが原因の場合、瓦をコーキングして補修します。また瓦のズレが問題なら葺き直さなくてはならないこともあるでしょう。

瓦の葺き直しなら、その問題となっている瓦だけの補修になり大掛かりな工事にはなりません。ただし、既存の瓦を使った葺き直しの場合ならそれほど費用も時間もかかりませんが、新しい屋根材料と交換するとなると時間がかかります。

その際は専門業者に正しい瓦のサイズを測ってもらい、適切な処置方法を提案してもらうことが大切です。

瓦屋根の部分的な補修:ルーフィングの交換

瓦の修理の際に是非チェックしておきたいのが、ルーフィングの状態です。瓦の下に敷かれている防水紙であるルーフィングには寿命もあり、雨漏りを起こしている原因にルーフィングの劣化が考えられます。

その際には、新しいルーフィングと交換しましょう。

瓦屋根の部分的な補修:漆喰部分の修繕

瓦と棟の間を埋め込まれた漆喰は、時間の経過とともに剥がれ落ちていきます。漆喰を剥がれ落ちたままにしておくと、その裏にあった土が外気にさらされて雨水が浸み込み、雨漏りの原因となります。

この場合、漆喰を塗り直す必要があります。しかし漆喰を塗り直す修繕は、古い漆喰を剥がしたところに丁寧に新しい漆喰を塗りこんでいく熟練の技術が必要となる作業です。

応急処置ができる修理ではありませんので、信頼できる専門業者に工事を委託することをおすすめします。

経年劣化の激しい瓦屋根には「葺き替え」がおすすめ

築年数の経った家の屋根や、雨や風などの風雨にさらされて老朽化が激しい屋根は葺き替えリフォームが必要です。屋根の葺き替えは、屋根瓦の下の材料から屋根瓦まですべてを新しいものに取り換える修理です。

屋根の葺き替えのメリットは雨漏りの改善だけでなく、屋根全体を新しく軽い素材の屋根材に交換することで、家全体の耐震性を上げることができます。ただし、屋根の葺き替えには葺き直しや補修工事と違い、費用はかさみます。

しかし、古い材質の屋根には補修や部品の交換などに費用と手間もかかる事を考えると、大きな損失にはならないでしょう。

また屋根の構造によっては、屋根全体ではなくて部分的な葺き替えで済むかもしれません。そうなれば費用を抑えることができます。

築15年以上の物件で、天井などに雨漏りによるシミなどが気になり始めたら、屋根の葺き替えを検討してみましょう。

屋根の雨漏り修理にかかる費用について

屋根 雨漏り 修理 方法

屋根の雨漏り修理にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。

トタン屋根と瓦屋根のケースで雨漏り修理にかかる費用をご紹介します。

トタン屋根の雨漏り発生原因と雨漏り修理にかかる費用

トタン屋根の場合、経年劣化によって屋根材であるトタンの塗装が剥がれ、防水機能が低下しサビたり穴が空いたりするなどの劣化症状が現れます。

サビたり穴が空いたトタンから雨水が浸入し雨漏りが発生すると、下地の木材なども腐食しやすくなります。

そのため、サビや穴が広範囲に発生したらトタン屋根の葺き替え時期と言えるでしょう。

トタン屋根の耐用年数は約10年~約15年となり、約5年ごとの塗装が望ましいです。

トタン屋根の雨漏り修理にかかる費用

トタン屋根の修理を業者に依頼する場合、数万円~約20万円が応急処置の費用相場となります。

また、トタンの劣化症状が進行していたり、トタン屋根が葺き替え時期をむかえていたりする場合、屋根材の葺き替えなら約60万円~約200万円、カバー工法の場合は約80万円~約120万円が費用相場となります。

瓦屋根の雨漏り発生原因と雨漏りの修理にかかる費用

瓦屋根が雨漏りしている場合、漆喰の剥がれや瓦がずれて防水紙が劣化などが原因の可能性があります。

それぞれの修理方法は以下の通りです。

漆喰の剥がれの修理方法

既存の古い漆喰を取り除き、葺き土を整え漆喰を塗布します。表面をならし整えて乾燥させたら完成です。

防水紙の劣化したときの交換方法

瓦そのものが傷んでいない場合は既存の瓦を一度撤去し、新しい防水紙(アスファルトルーフィング)に交換したのちに、撤去した既存の瓦を元の位置に戻します。

瓦屋根の雨漏り修理にかかる費用

瓦屋根が雨漏りしたときの原因が漆喰の剥がれが原因の場合、修復するときの費用相場は約40万円~約70万円(1戸あたり、足場設置費含む)となります。

また、防水紙が劣化した場合、既存の防水紙を新しい防水紙に交換するときの費用は足場設置費用が1平方メートルあたり約900円~約1,200円で防水紙交換の費用が約500円~約1,000円となります。

瓦の割れが多かったり新しい屋根材に変更したかったりする場合は、屋根の葺き替えを行います。

瓦屋根の葺き替えにかかる費用は、瓦屋根からガルバリウム鋼板の屋根に葺き替えた場合で屋根面積100平方メートルの場合約120万円が相場となります。

ガルバリウム鋼板瓦棒屋根の雨漏りリフォームにかかる修理費用

ガルバリウム鋼板のような金属屋根は、経年によってサビや劣化が生じ、穴があくなどして雨漏りに繋がります。

屋根材の寿命を過ぎている場合は、雨漏りをしていなくても、そのリスクが高いと思っておくほうがよいでしょう。

また、瓦棒屋根の場合、勾配がついていることが多く、ルーフィング材や屋根の下地から取り替える必要も出てきます。

雨漏りによる影響の進行度合いによって、どこまで交換が必要かといった修理内容や費用も異なるでしょう。

費用の目安として、100平方メートル以下の場合、約50〜80万円が相場とされています。

カラーベスト屋根(スレート屋根)の雨漏りリフォームにかかる修理費用

カラーベストやコロニアルといったスレート屋根は、現在屋根材の中でトップシェアを誇るほど定番となっています。

コストパフォーマンスの高さが特徴で、一般住宅に広く使われてきましたが、寿命が30年未満と短いのがデメリットで、定期的なメンテナンスや修理は必要です。

瓦屋根と違って部分的な修理ができないため、雨漏りの修理となるとほとんどのケースで全面葺き替えをしなくてはなりません。

定期的なメンテナンスによって数回塗装し直されていても、雨漏りが起こる可能性はあります。

勾配が変わる屋根の半分程度の広範囲において、カラーベストを剥がし、葺き直しを行います。

スレート屋根の場合は、下葺き材のルーフィングから新しくしなければならず、修理が比較的大掛かりになります。

費用の相場として、約20〜30万円と言われています。

ただ、下地にも影響が及んでいると、そこも張り替えなくてはならず、費用がさらに高くなるでしょう。

屋根からの雨漏りで水切り板金の交換をする場合にかかる修理代

【水切り板金部分がこうなると雨漏りが起こる!】
日本瓦でもスレート瓦でも、屋根には「板金」が使われています。「谷樋」と呼ばれる屋根の谷で瓦が接続する部分や、屋根と外壁が接続する部分の「雨押え板金」などです。

主な水切り板金の劣化症状としては、
・釘浮き
・はがれ
・さび
などがあります。

屋根周りをチェックしてこれらの症状が見つかったら、早めに対処することが雨漏りを防ぐ大切なポイントです。

【修理内容】
谷樋の劣化であれば、谷樋周辺の瓦を外し板金を取り替えます。雨押え板金の浮きやはがれでは、釘の打ち直しで対処することも。全体的に板金が劣化していると判断されれば、古い板金を外して新しい板金を施工しなおします。

【修理代の内訳と目安】
・谷樋の交換(1ヶ所):約5万円~
・雨押え板金のおさえ:約3万円~
・雨押え板金の交換:約10万円~

屋根からの雨漏りが原因の天井や床のシミの修理代

天井に大きなシミができた場合、必ずどこからか雨漏りしています。まずは雨漏りの原因を見つけて対処することが大切ですが、天井のシミを隠したいのであれば内装工事も必要に。

天井のクロスの上からクロスを張りなおすことでシミを隠すことはできますが、下地材も水濡れで傷んでいるときには天井をすべて解体して下地から組みなおす工事が必要になります。

【修理代の内訳と目安】
・天井クロス張替:約5万円~
・天井解体+クロス張替:約15万円~

防水リフォーム工事にかかる費用の相場

塗料で屋根の表面をコーティングすることで、雨漏りを防ぐことができます。雨漏りの再発を防ぐために、屋根を塗装し直しましょう。多くはコーキング補修による雨漏り修理と同時に行われ、合計で約100万円~150万円の費用がかかります。

使用される塗料により価格が異なります。屋根の防水リフォームに使用される塗料は次の5つです。

(1)弾性アクリル塗料
ひび割れを起こりにくくする高い防水性を持つ塗料

(2)ウレタン塗料
高い耐久性を誇る光沢がある塗料

(3)セラミックウレタン塗料
木や鉄に塗れる耐久性が非常に高い塗料

(4)遮熱塗料
熱による屋根の劣化を防ぐ塗料

防水リフォーム工事に最も適した弾性アクリル塗料の価格の相場は工賃込みで約40万円~45万円です。ウレタン塗料は約45万円~50万円、セラミックウレタン塗料は約50万円~55万円、遮熱塗料は約55万円~60万円が価格の相場です。

防水性がどれだけ高くても劣化をすれば再び雨漏りが起こります。そのため、必ずしも弾性アクリル塗料が雨漏りの防止に最も適しているとはいえません。直射日光を浴びやすい場所にある建物には遮熱塗料の方が良いでしょう。リフォーム会社に相談した上で使用する塗料を決めることをおすすめします。

雨漏り修理の工期について

屋根の雨漏りを修理する際の工期もまた、修理箇所と内容によって大きく差が出ます。

雨漏りが部分的で、コーキングの補修や屋根材・雨樋の一部交換や補修などの場合は、半日〜約3日程度が目安です。

雨漏りが広範囲にわたっていて、屋根の全体的な修理をしたり葺替えやカバー工法、塗装などを行う場合は、約1週間〜約2週間程度が目安です。

ただし、雨漏りしていた期間が長く、下地の傷みが激しい場合は下地の補強工事なども必要となりますので、工期が長引きます。

また、工事期間中に雨が続いた場合も、工事ができなかった日数分だけ長引きます。

さらに、雨漏りの部位や原因がなかなか特定できないこともあるので、その場合も工事にかかる日数が長くなります。

などに雨漏りによるシミなどが気になり始めたら、屋根の葺き替えを検討してみましょう。

板金と屋根本体の耐用年数

一般的には屋根材の耐用年数に応じてメンテナンス時期が決まるため、板金や屋根本体の耐用年数を知って最適なメンテナンス時期を検討しておくといいでしょう。

屋根本体の耐用年数とメンテナンスの時期

屋根材別の耐用年数とメンテナンス時期は以下の通りです。

【日本瓦】

  • 耐用年数:約50~100年
  • メンテナンス時期:約20~30年

【セメント瓦】

  • 耐用年数:約30~40年
  • メンテナンス時期:約20年~30年

【スレート屋根】

  • 耐用年数:約20~25年
  • メンテナンス時期:約7~8年

【アスファルトシングル】

  • 耐用年数:約20~30年
  • メンテナンス時期:約20~30年

【ガルバリウム鋼板】

  • 耐用年数:約20~30年
  • メンテナンス時期:約20~30年

【トタン屋根】

  • 耐用年数:約10~20年
  • メンテナンス時期:約10~15年

上記を比べてみると日本瓦が一番耐用年数が長く、トタン屋根の場合他の屋根材と比べて耐用年数が短い傾向にあります。

板金の耐用年数

板金に使用されるトタン(亜鉛鋼板)はトタン屋根と同じ原料のため、約15年前後がメンテナンス時期となります。

もし目視で確認をしてサビや穴が見つかれば、他の板金部分も劣化している恐れがあるため一度屋根の専門業者に調査してもらいましょう。

屋根の修繕前に行う雨漏り箇所を特定する方法とは

屋根を修繕する前に、屋根のどの部分が雨漏りしているのか雨漏り箇所を特定しなければなりません。

そのため、屋根から雨漏りが疑われる場合は、目視での調査・散水調査・赤外線サーモグラフィー調査・発光調査の4種類の中からいずれかを行います。

4種類の調査それぞれ方法が異なるため、どのような調査内容なのか費用も含めて詳しくご説明します。

目視での調査

目視での調査では、屋根の上に登ったり屋根裏に入って雨漏り箇所を調査します。特に屋根裏の場合はシミやカビが発生していることが多いため、それらを考慮した上で雨もり箇所を探します。

目視での確認は雨漏り箇所の修繕において基本的な手順ですので、業者の中には無料で行うケースも珍しくはありません。

目視調査を行う人は通常は業者のスタッフですが、屋根の雨漏り箇所特定のプロとして「雨漏り診断士」という資格を持った人が在籍していることがあります。

国家資格ではありませんが、雨漏りについての知識を豊富に持ち合わせているため、目視での調査を依頼をするときの判断材料として、雨漏り診断士が在籍しているかどうかチェックしておくといいでしょう。

【目視での調査にかかる費用】0円〜約3万円

散水調査

雨漏りの浸入口がある程度特定されている場合、ホースなどで水を流し込み雨漏りを発生させることで、雨漏り箇所を特定します。散水時間はおよそ10分〜30分程度かかります。

【散水調査にかかる費用】約3万円〜約18万円(報告書作成費用は除く)

赤外線サーモグラフィー調査

赤外線サーモグラフィー調査は、赤外線カメラを使用して行う調査のことです。赤外線カメラを屋根や外壁に向けることで、表面の温度の差を色別に表示できます。

雨漏りが発生している場合は温度が冷たくなるため、雨水が浸透している部分については、他の正常な部分と色が異なります。

赤外線サーモグラフィー調査では、そのような赤外線カメラの特性を利用して雨漏り箇所を特定します。

【赤外線サーモグラフィー調査にかかる費用】約15万円〜約25万円(報告書作成費用は除く)

発光液調査

発光液調査は、雨漏りしていると思われる場所に発光液を流し込む調査方法のことです。発光液を流し込んだ後に、屋根裏から紫外線のライトを当てて発光が確認できたら、雨漏り箇所と特定することができます。

【発光液調査にかかる費用】約10万円〜約25万円(報告書作成費用は除く)

屋根の雨漏り修理費用の注意点について

屋根の雨漏り修理は、屋根の種類ごとに修理方法や費用が異なります。

実際に雨漏りの修理を依頼する際に、注意すべき点もありますのでまとめておきます。

屋根の雨漏り修理費用は単価設定により変わる

屋根の雨漏り修理を依頼する際、基本的には単価設定によって費用が決まります。

業者によって単価が異なるため、見積もりで出てくる金額もばらばらになります。

修理で使用する屋根材や使用道具など、ひとつひとつに価格が設定されており、どのくらいの修理になるかによって金額が決められるのです。

相場を調べればわかることですので、とてつもなく高い金額を理由もなく設定をする業者はそうそういないでしょう。

ただ、見積もり費用が相場と同じになるかというと、一概にそうとは言えないことは覚えておきましょう。

足場組み立て工事費用は高い

屋根修理には必ず足場を使用するため、修理代金の他に足場設置費用が発生します。

足場代の相場は、100平方メートルあたり約15〜20万円です。

場合によっては、修理費用自体よりも高額になるかもしれません。

しかし、業者にとっては修理に必要不可欠なものですので、必ず設置を依頼しましょう。

補修する範囲にもよりますが、だいたいの金額として頭に入れておいてください。

修理代金の中に含まれないことが多いですが、見積もりの段階で確認することをおすすめします。

屋根職人に依頼すると修理費用が高くなる

雨漏り修理の場合、職人が何人で作業するのか、ベテラン職人かどうか、といった点も費用に反映されています。

ベテラン職人は腕が確かで施工にもなれており、短時間で終わらせることも可能です。

その分、費用も高額になることは想像できるでしょう。

安心できる職人さんに依頼したい場合は、費用を上げてもベテラン職人に依頼すべきです。

ベテラン職人とまでは言わずとも、信頼できる優良業者に修理を依頼するのは大前提です。

相見積もりを取ることで相場観を掴むことができる

雨漏り修理を依頼するとなると、はじめに見積もり依頼を行います。

複数の業者から相見積もりを取って、費用の相場観を掴みましょう。

こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

これが、費用を少しでも抑えるコツでもあります。

雨漏り修理だけでなく他の補修やリフォームを考える際も、大前提として相見積もりをとりましょう。

先に述べたように、業者ごとに単価設定が異なる上、費用の計算方法もそれぞれに異なっています。

安い金額で施工してくれる業者を見つけるだけでなく、対応の良し悪しなども併せてチェックできます。

ただ適当に見つけた業者に手当たり次第に見積もりを依頼するよりも、地元の優良業者や口コミで評判の良い業者などに絞っていくと良いでしょう。

費用が飛び抜けて安い、あるいは高すぎるといった業者は、施工不良や悪徳業者といった可能性もありますので、避けるのが無難です。

一度は相見積もりしておくべきでしょう。

屋根の雨漏り修理費用を抑える方法

屋根の雨漏り修理を依頼するのに、なるべく費用を抑えたいというのは誰でも思うことでしょう。

無駄な施工を省き、できる限り費用を抑えるためのポイントがあります。

次のような方法を検討してみてください。

DIYでの修理はリスクが大きい

自分で修理するDIYは、修理費用をかなり抑えることができます。

部分的な修理で済むのであれば、短時間で行えるでしょう。

ただし、上手にできないとかえって雨漏りが悪化する恐れもあるので、業者に依頼する方が無難です。

さらに、屋根自体の修理は高所作業となるため安全性にリスクがあり、さらに関係法令にも触れる可能性があるため推奨できません。

万が一、屋根の上から落ちて大怪我をしてしまうことも考えられます。

さまざまな可能性を考えると、少し高額な費用を払っても、安全対策も施工技術も徹底しているプロに最初から頼むのがベストだと言えます。

早めの対処が費用を抑える

雨漏りは、被害の程度が小さい時点で早めに対処すれば、修理箇所が小規模で済む場合が多いため、費用を抑えることができます。

軽微な雨漏りだからと放置しておくと、雨漏りしている部分から下地が腐り、やがてそれは柱や梁などの建物を支える重要な構造部分まで広がってしまいます。

そうなると、早めに修理した場合とは比べ物にならないほど費用も高額になってしまうのです。

また、二次被害のリスクも高まります。

建物内部の木材まで浸透した水分は、湿気を好むカビやシロアリの原因となります。

さらに、雨漏りで開いた小さな穴から虫や小動物が入り込むと、その駆除が必要になるだけでなく、建物の損傷の進行がさらに早まる可能性があります。

こういった理由から、雨漏りは早期の発見と対処が大切なのです。

雨漏りを見つけたら放置せず、すぐに信頼できる業者に見てもらいましょう。

雨漏りがない状態でも、台風や大雨の後などに点検してもらうと雨漏りの要因となる損傷がみつかり、早期発見につながることもあります。

約10年をサイクルとして屋根の定期点検を行う

雨漏りを未然に防ぐためには、定期的な点検が有効です。

築10年が屋根のメンテナンスサイクルと言われていますので、10年を目安に点検してもらうと良いでしょう。

小さなトラブルでも早めに気づいて対処ができれば、雨漏りなどの事態を予防できます。

雨漏りの侵食や屋根内部の腐食が進んでしまうと、修理費用も桁が増えてしまいます。

定期点検自体は、一回あたり数万円で済むことが多いです。

建物への投資として考えても、お得な値段ではないでしょうか。

できれば信頼の置けるリフォーム業者に1~2年に1度は点検をしてもらえば安心です。

お家の健康診断と思いましょう。

簡単なタッチアップ込みで半日程度1万~2万円で済みます。

悪徳業者と契約を結ばない

雨漏りの修理では、業者選びも重要です。

悪徳業者には間違っても依頼しないように気を付けなければなりません。

悪徳業者の代表的な特徴として、次のような点が挙げられます。

  • 大幅な値引きをするといって、一気に金額を下げてくる
  • 現地調査をせずに見積もりを作成する
  • 必ず直せると最初から言い切る
  • すぐに屋根の全体葺き替えを提案してくる
  • 保険が適用されるかどうかの相談がない

現状を知らずに原因を予測しただけで見積もりを出してくるような業者は、優良とは言えません。

見積もり費用が安すぎる、あるいは高すぎる場合にも怪しいでしょう。

はじめに高額な価格設定を見せておいて、大幅に値引きするという流れも信用できません。

雨漏りを直すだけなのに悪徳業者に依頼してしまったがために後に状態が悪化し、大きな工事が必要となり、費用も莫大になってしまう、といったことになり兼ねませんので、充分に注意しましょう。

雨漏りした屋根の修理を依頼する際の最適な業者の選び方

雨漏りした屋根の修理を依頼する業者を選ぶ際は、できるだけ屋根専門のリフォーム業者を選ぶようにします。

リフォーム会社と言ってもそれぞれ得意分野が異なるため、屋根については知識や技術が豊富な屋根専門業者を選ぶ必要があります。

そのため、瓦屋根の場合は瓦屋根業者に、板金が原因の雨漏りの場合は板金業者へ依頼するようにしましょう。

屋根のリフォームが不得意な業者を選んだ場合、施工不良が発生し雨漏りが再発してしまったというケースもあります。

依頼する際は実績などを確認した上で決めるといいでしょう。

リフォーム会社から的確な提案をもらうためには?

リフォーム会社から的確な提案をもらうためには、今起きている雨漏りの症状の詳細を業者に伝えられるようにしておくことが大切です。

業者は雨漏り状況の詳細を聞き、実際に目視で調査した上でリフォームプランを立てていきます。

そのため、気になったことは小さなことでも伝えられるように準備しておくと良いでしょう。

また、屋根の葺き替えをする場合、屋根材はどのようなものがいいのか、予算に収まるように修理するためにはどのような方法があるのかなどを業者に相談しながら決めていくといいでしょう。

雨漏り修理の優良業者の特徴

優良な業者にはどういった特徴があるのでしょうか。

具体的にまとめましたので、業者選びの参考にしてみてください。

  • 写真を撮って現状を確認し説明してくれる
  • 雨漏りの原因を特定できる
  • 屋根の内部まで細かく調査してくれる
  • 修理方法を複数提案できる
  • 火災保険についての言及がある

雨漏りが発生したら、業者は見積もりの際に必ず現状を確認し、写真を撮る場合が多いです。

素人では屋根の隅々までチェックするのは難しいので、その写真を見せてくれて、丁寧に現状を説明してくれる業者は良心的な業者だといえます。

また、地域に根付いた業者というのもポイントが高いです。

雨漏りは早期の対処が必要であるため、なるべく早く業者に来てもらいたいものです。

地元密着の業者ならば、比較的すぐに来てくれ、安心できるでしょう。

雨漏りは、早期の対処が後々の家の状態を大きく左右するので、せっかく業者に来てもらうなら、屋根の内部の状態までしっかり見てくれるところがおすすめです。

その上で、例えば「しっかり直すならこういう方法がありますが、数年後に屋根の葺き替えを予定しているなら、現状は簡易的な補修で済ませることもできますよ」といったように顧客の状況や要望を踏まえて複数の提案をしてくれるのも優良業者の特徴といえます。

さらに、損傷の原因が自然災害によるものだった場合は、火災保険が使える場合もあるので、それについての言及があるかどうかも優良業者を見極めるポイントとなります。

屋根からの雨漏り修理費用に保険が適用になるケース

屋根の雨漏り修理に保険が適用になるケースがありますが、意外と知られていないようです。

条件に当てはまる場合、実質無料で修理することができるので、修理前に必ず確認するようにしましょう。

屋根からの雨漏り修理における火災保険風災認定の適用要件について

雨漏りが火災保険の対象となるためには、一定の条件を満たしている必要があります。

火災保険の基本保証内容の中の「風災・雪災・雹災(ひょうさい)」による損害として認められた場合に、修理費用が全額保険会社から保証されます。

  • 被害より3年以内の申請
  • 修理金額が20万円以上

というのが、基本的な条件として設けられています。

火災保険の対象となる風災・雪災・雹災とは

自然災害による被害によって起きた雨漏りだと確認できることも必須条件です。

この「風災・雪災・雹災(ひょうさい)」とは次のようなものです。

  • 台風や暴風雨などの強い風
  • 春一番などの突風
  • 地震、豪雪やひょうなど

雨漏りは水災には当てはまらない

ちなみに、火災保険が適用となるのは原因が強い風、雪やヒョウが原因の場合です。

突然の大雨などの水災は適用外となります。

また、屋根の経年劣化による雨漏りの場合、修理に火災保険は適用されません。

火災保険は、雨漏り自体の修理を補償する保険ではないことを覚えておきましょう。

屋根の雨漏り修理で火災保険申請する際のポイントや注意点

実際に雨漏り修理に火災保険を申請する際、注意点があります。

条件の解釈は誤解しやすいポイントでもありますので、事前に押さえておきましょう。

火災保険申請は雨漏り発生から3年以内に行わなければならない

先にも少し述べましたが、保険申請は被害があった時点から3年以内に行う必要があります。

保険法で定められているので、必ず守るようにしましょう。

3年が経ってしまうと保険料の受け取りができなくなってしまいます。

すぐに申請しなくても大丈夫なので安心してください。

また、急いで申請してください、などと言ってくる業者は悪徳業者である可能性が高いので注意しましょう。

火災保険受取額は雨漏り修理額によって可否が決定する

雨漏りの修理金額によって、火災保険が受け取れるかどうかが決まります。

修理費用が20万円以上というのが、保険適用の条件なので、損害額が20万円に満たない場合は受け取り額は0円です。

ただ、損害額が20万円以上の場合のみ上限保険額を受け取れるタイプの保険では、20万円以上だと自動的に上限いっぱいの金額を受け取ることができます。

受け取り金額の計算は、加入している火災保険のプランによっても変わってきますので、いま一度プランを確認しておくと良いでしょう。

雨漏りを放っておくとどうなるのか

では、雨漏りを放っておくとどうなるのでしょうか。まず被害が現れるのが建物です。

住宅に使用されている木材が雨で濡れることで腐食し、カビが発生することも考えられます。

そして腐食した木材は強度が弱いため、酷くなると倒壊の恐れがあります。

また、木材を止める金具も腐食します。

金属が腐食するということは、コンクリートの内部の金属も錆びてしまうため、コンクリート自体の強度が低下してしまいます。

建物の被害はそれだけではありません。電気設備の故障や漏電、外壁や内壁の劣化など、被害は広がっていきます。

建物の被害が増えてくると、家に居住する人にも健康被害が表れる可能性があります。

カビやダニなどの増殖によるアレルギー症状や、カビ臭による体調不良などの悪影響が考えられます。

雨漏りの原因が施工不良だった場合の対処法

雨漏りの原因が工事を行った際の施工不良であるケースも存在します。

たとえば新築なのに雨漏りが発生しているといった場合には、施工不良が原因である可能性が高いでしょう。

この場合は、工事を行った業者よりも、購入元の企業に連絡することをおすすめします。

その理由は、築10年未満の住宅については「住宅瑕疵担保責任制度」というものが適用されるためです。

住宅瑕疵担保責任制度では施工・販売元の業者が、無償修理を行わなければならないと定められており、該当する場合には無料で補修をしてもらうことができます。

このように、雨漏りの修理に利用できる制度や保険はいくつかあるため、雨漏りに悩まされている方は、利用できるものがないか調べてみると良いでしょう。

屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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