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2019年03月21日更新

雨樋の素材や形状による種類とそれぞれの費用相場について解説!

住宅に用いられている雨樋には、材質や形状によってさまざまな違いがあります。それぞれの形状や材質ごとの雨樋の特徴と、雨樋の基本的な構造、材質や形状別の雨樋設置にかかる費用などについて見てみましょう。

雨樋の構造による種類と役割について

雨 樋 種類

軒樋の役割について

軒樋とは、屋根の周囲を囲うように設置されている部分で、一般的に雨樋という言葉を聞いた際にイメージされることが多い部位です。

屋根に降った雨を受け止め、排水口に向けて導く雨樋の基本となる設備で、基本的に雨が屋根から流れ落ちる部分に取り付けられているため、切妻造の屋根なら屋根の2辺に、寄棟造の場合は屋根の4辺に設置されます。

もし、この部位が破損したり、施工不良で傾斜がずれたりしてしまうと、雨水がこぼれ落ちたり溢れたりしてしまうため、こまめな確認が必要です。

集水器の役割について

集水器とは、軒樋によって集められた雨水をまとめて竪樋に流す部品です。

軒樋を直接差し込む形状となっており、排水口のような形状がとられています。

集水器には屋根全体の雨水が集められるため、水量が多くても溢れないよう、ある程度体積に余裕をもって作られています。

屋根全体の面積や雨量によっては小さい体積の集水器では溢れてしまう可能性があるため、環境に合わせたサイズのものを用意しなければなりません。

呼び樋の役割について

呼び樋とは、集水器と竪樋を繋ぐ部分に設置されている横向きの樋のことです。

集水器と竪樋には「エルボ」という曲がった配管を用いて呼び樋が接続されており、複数の集水器から1本の竪樋に配管を集約するために欠かせない部品と言えます。

呼び樋は他の部品と違い、専用の部材が販売されているわけではなく、竪樋用のパイプを配置に合わせてカットして使用するのが一般的です。

竪樋の役割について

竪樋とは、集水器に集められた雨水を地面部分まで落とし、排水口に導く配管です。

通常の住宅向け雨樋では、雨水の飛散を抑えるために円筒形の製品が用いられることが多いのですが、鎖樋という金属製の鎖を下ろし、これに沿うように雨水を落とす製品が用いられることもあります。

円筒形のパイプを用いれば、雨水が周囲に飛び散るのを防ぐことができるだけでなく、ある程度角度をつけたり曲げたりして配管の自由度を高めることが可能です。

しかし、密閉型の配管は、ゴミなどが詰まった際の清掃が難しいため、メンテナンス性はやや劣ります。

ただ、竪樋は排水口の配管に差し込んで取り付けられており、接着剤などは用いられていないため、持ち上げれば容易に取り外すことが可能です。

家の周囲に山や大きな木などがあり、屋根に落ち葉や枝などのゴミが溜まりやすい環境の場合や、力仕事が難しいという場合には、鎖樋などの比較的掃除が容易な竪樋を使う方が良い場合もあるでしょう。



雨樋の素材による違い

塩化ビニール製雨樋の特徴

塩化ビニール製雨樋は、軽量で安価なため、多くの住宅で用いられている製品です。

塩化ビニールは経年劣化によって弾力性が失われる傾向があり、ひび割れや変色が起こる場合もありますが、近年では硬質ビニール樹脂が素材として用いられるようになり、耐久性にも優れた製品が増えています。

その他にも、色や形状のバリエーションが豊富という特徴もあり、塩化ビニール樹脂に多い灰色の他に、白や茶色など、住宅のデザインに合った雨樋を使用できるのも魅力です。

ガルバリウム鋼板製雨樋の特徴

ガルバリウム鋼板とは、鋼板にアルミと亜鉛の化合物によるメッキを施した建材です。

鋼板にメッキを施した建材としてはトタンが有名ですが、ガルバリウム鋼板はメッキ部分の防錆性、耐久性が高く、長期間サビが発生しにくいという特徴があります。

ガルバリウム鋼板はサビに強く、軽量で強度も高いため、雨樋にも用いられています。

薄くて施工性にも優れ、耐久性も高いことから、台風などが多い地域に向いた素材だと言えるでしょう。

しかし、ガルバリウム鋼板は建材としての単価がやや割高なため、雨樋としては施工費用がやや高く、実際に雨樋としての普及はあまり進んでいません。

銅製雨樋の特徴

銅は軽量で加工が容易で、サビが発生しない金属です。

銅製品は経年劣化によって表面に緑色のカビのような「緑青」が現れ、この緑青が表面を膜のように覆い、内部の酸化を抑制する働きがあるためです。

ただし、銅は酸性の液体に触れると溶けてしまうため、酸性雨に晒され続けると穴が開いてしまうことがあります。

酸性雨の影響をやや受けやすいという傾向はありますが、銅製の樋は他の素材に比べ耐用年数が圧倒的長く、新築から建て直しまで樋の交換が不要だったという事例も報告されています。

近年では、雨水が多く触れる樋の内側部分にステンレス鋼を用い、酸性雨の影響を受けにくくしたハイブリッド銅樋が開発されています。

このようなタイプであれば安定して長期間雨樋を使い続けることができるでしょう。

施工価格については、雨樋としては高額な部類に入りますが、耐用年数が長いため、コストパフォーマンスを考えるとそれほど悪くはないと言えます。

ステンレス製雨樋の特徴

ステンレスは鉄にさまざまな金属を加えて作られる合金で、表面に薄い保護皮膜が生成されることにより、サビの発生を防ぐ特徴があります。

ほとんどサビが発生しないため、雨樋に向いた金属で、強度も高いため軒樋を長く作ることができ、継ぎ目がほとんどない構造にすることが可能です。

耐用年数も比較的長めで、元々の素材の強度が高いことから、台風などで強い力が加わっても壊れにくいというメリットもあります。

近年では、神社仏閣などの和風建築向けに、表面に銅メッキと防錆コーティングを施した製品も開発されており、銅より強くデザインもよいとして人気が高まっています。

アルミ製雨樋の特徴

アルミは金属にもかかわらず、塩化ビニール樹脂より2割ほど重量が軽く、ほとんど錆びない耐久性の高さが特徴の素材です。

また、熱による体積変化も少ない素材のため、夏場に熱膨張を起こして雨樋の接合部がずれてしまったり、歪んだりするのを防ぐこともできます。

こちらもステンレス鋼の雨樋と同じく、一度に長い部材を作ることができるため、ほとんど継ぎ目のない雨樋にすることが可能です。

ただし、加工が難しく金属としての価格も比較的高いため、あまり製品の種類は多くありません。

つまり、デザインやカラーなどの自由度が低く、施工費用も高めという点がアルミ雨樋のデメリットと言えるでしょう。

その他の素材の特徴

雨樋に用いられている素材には、塩化ビニール以外の合成樹脂やトタンが用いられています。

合成樹脂は質感や見た目は塩化ビニール樹脂によく似ている素材ですが、紫外線による劣化を防ぐ成分や、熱による体積変化を起こしにくい成分が用いられているため、塩化ビニール樹脂より耐久性が高いのが特徴です。

ただ、塩化ビニールに比べて製造に手間がかかるため、やや単価が高めというデメリットもあります。

トタンは古い住宅で多く用いられていた金属素材で、鋼板の表面に亜鉛メッキが施されている建材です。

亜鉛メッキによってサビの発生を抑えていますが、傷が付くとそこからサビが広がってしまうため、こまめなメンテナンスが欠かせません。

近年ではトタンに近い特性を持ちつつ、防錆性に優れたガルバリウム鋼板雨樋が開発されたことから、トタンを用いた雨樋はほとんど用いられなくなっています。

雨樋の形状による種類と施工費用の相場

雨 樋 種類

丸型の雨樋の特徴と材質別の費用相場

丸形の雨樋とは、軒樋の形状が円筒を半分に割ったようになっている製品のことです。

形状がシンプルなため単価が安く、角がないため汚れも溜まりにくいという特徴があります。

価格の目安は、硬質塩化ビニール製の場合1本あたり約1,500円から、合成樹脂が1本当たり約2,000円から、ガルバリウム鋼板製の場合は1本約5,000円から、銅製の場合は1本で約10,000円からが相場です。

その他の素材については、ステンレスが1本あたり約15,000円から、アルミも1本あたり約15,000円からが相場とされています。

角形の雨樋の特徴と材質別の費用相場

角形の雨樋は、軒樋の形状が四角形に成型されている製品です。

丸形に比べて断面積あたりの流量が多いため、雨量が多い状態でもスムーズに雨水を受け止めて排出することができるという特徴があります。

また、プレスによって折り目や段差を作ることで金属の強度を高めることもできるため、アルミやステンレス、ガルバリウム鋼板などの構造強度を高め、より薄い材料を用いることも可能です。

価格の目安は、塩化ビニール製が1本あたり約2,000円から、合成樹脂製は1本あたり約3,000円から、ガルバリウム製は1本あたり約6,000円から、銅製の場合は1本で約12,000円からが相場です。

その他の素材については、銅製が1本で約12,000円、ステンレス製とアルミ製の場合は1本あたり約20,000円からが相場とされています。

特殊形状の雨樋の特徴と材質別の費用相場

雪国などでは雪かきの際に雨樋に雪が引っかかって破損するのを防ぐために、屋根の下に雨水を導く形状の特殊な雨樋が用いられていることがあります。

このタイプの製品は形状が複雑で製造が難しいため、施工費用はやや割高となっており、価格はガルバリウム鋼板製の製品で1本あたり約30,000円からが相場です。

また、雨樋上部に覆いを取り付けることで落ち葉などの侵入を防ぐ製品も販売されており、こちらもガルバリウム鋼板製のものが1本あたり約20,000円から販売されています。

雨樋を全て交換すると費用はどれくらいかかる?

雨樋のリフォームは、樋の価格だけで計算することはできません。

雨樋全体で使用する部品は、軒樋、集水器、呼び樋、竪樋の他に、それぞれの樋を固定するための金具やエルボという曲がった配管も必要です。

また、軒樋の終端部分は雨水がこぼれないようにストッパーを取り付けたり、職人が手作業で樋を加工したりするため、この部分にも費用がかかります。

一戸建て住宅の雨樋を交換する場合の費用は、樹脂製の雨樋を用いた場合、材料費が1mあたり約4,000円から、これに取り付け費用が1カ所あたり約3,000円、その他に廃材処理費用が約3万円程度必要になるでしょう。

その他にも、高所作業の場合は足場を設置する必要があるため、この費用が1平方メートルあたり約800円を目安にかかります。

一般的な一戸建て住宅で計算した場合、合計の費用は雨樋全体の交換費用が約20万円、足場の設置費用が約5万円、廃材の処分費用が約3万円、工事費用が約2万円で、合計約30万円が相場でしょう。

この価格は安価で入手性も良い樹脂製の丸型雨樋を用いた場合の価格ですので、単価が高めなガルバリウム鋼板やアルミの雨樋を用いた場合はさらに多くの費用がかかります。

また、銅雨樋の場合は現地で建物に合わせた微調整や加工が必要なため、作業費用が割高になる傾向があるようです。

雨樋のリフォーム費用は建物の状態以外にも雨樋の素材や形状によって大きく変わります。

雨樋のリフォームをお考えの方は、まず業者に連絡し、使用したい雨樋を伝えて見積りを立ててもらうと良いでしょう。

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