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2019年02月27日更新
【リフォーム例別】バリアフリーリフォームにかかる見積もりとポイントについて
少子高齢化が進む近年、家庭内での事故を未然に防ぎ、生活の不自由を解消するためのバリアフリーリフォームの必要性がますます高まっています。バリアフリーリフォームの見積もりを取る際のポイントや、リフォーム会社の最適な選び方などについて紹介します。
目次
バリアフリーリフォームにかかる費用の相場
バリアフリーとは、日常生活において障壁となる設備やシステムを取り払うことを指します。バリアフリーリフォームは、問題がある箇所を改修・改善していくリフォームです。
バリアフリーリフォームにはたくさんの種類があります。必要な工事は住む人によって異なり、リフォームにかかる費用も様々です。主なバリアフリーリフォームの内容とリフォームにかかる費用の相場について紹介します。
手すりを付けるリフォームの場合
移動の際に支えが必要な場合、廊下などに手すりを付けるリフォームが有効です。手すりを使用することで、家族の手を借りることなく安全で自立した生活を送ることができるようになる場合もあります。
廊下だけでなく、トイレや浴室、玄関などにも手すりを取り付けることが可能です。比較的費用をかけずに、大きな効果が期待できます。
手すりを設置する場所や高さなどは、使う人に合わせて決める必要があり、握りやすい素材や形状の手すりを選ぶことが大切です。また、設置する場所の下地を確認し、必要に応じて補強工事を行う必要があります。
手すりを取り付けるには、設置費用や下地の補強のほか、手すり本体の価格が必要です。下地の補強と手すり設置にかかる費用の相場は15,000円~3万円で、手すり本体価格の相場は約5000円〜3万円となります。
開き戸から引き戸に交換するリフォームの場合
開き戸は車椅子では通りにくく開閉が難しいため、引き戸に交換するリフォームがおすすめです。最小限の動作で開閉が可能な引き戸は、高齢者や小さな子どもにも使いやすいというメリットがあります。
既存の開き戸を撤去するのにかかる費用の相場は約1〜2万円で、引き戸を設置するのにかかる費用の相場は約5〜10万円となります。壁を壊す必要がある場合には別途約10〜20万円が必要です。
控え壁の工事が不要な外付けタイプの引き戸(アウトセット引き戸)を使用すれば、材料費と工事費を併せて10万円前後でリフォームすることも可能です。
引き戸本体の価格は素材や大きさなどによって異なります。
段差をなくすリフォームの場合
少しの段差でも、高齢者や小さい子ども、車椅子を使用する人にとっては危険を伴う場合があります。つまずきによる転倒を防止したり車椅子移動の容易にしたりするために、段差をなくすリフォームを行うことが有効です。
段差の原因となる部材そのものを取り除いたり、段差を傾斜に変えるスロープを付けるなどのリフォーム方法があります。傾斜があると滑りやすくなるため、滑り止めの溝がついたスロープを使用すると良いでしょう。
ドアや引き戸の敷居を取り除いて段差をなくすリフォームにかかる費用の相場は約2万円〜15万円です。既存のドアをそのまま使うことができず、高さ調整などが必要な場合には費用が高額になります。
段差のある場所にスロープを付けて段差をなくすリフォームは、比較的費用を抑えることが可能です。すりつけ板を設けるリフォームにかかる費用は1箇所につき約2000円〜が目安となります。
また、家全体に段差があり、段差そのものを解消する場合には、低い床に床材を重ね張りして高い方の床に高さを合わせる工事方法がおすすめです。床の重ね張り工事にかかる費用の目安は、6帖につき約10万円~となります。
水回りをリフォームする場合
昔ながらのトイレや浴室は、高齢者にとっては使いにくいことが多く、不便に感じている人が多いようです。水回りを新しいものに交換するリフォームによって、身体への負担を軽減することができます。
和式トイレを洋式トイレに交換するリフォームにかかる費用の相場
和式トイレは足腰に負担がかかりやすいため、洋式トイレへの交換がおすすめです。和式トイレから洋式トイレに交換するリフォームにかかる費用の相場は、約30万円〜50万円となります。
既存のトイレの撤去・処分費、電気工事費、給排水衛生設備工事費のほかに、床や壁の復旧費用、トイレの本体価格などが必要です。本体価格はグレードや仕様によって異なります。
また、トイレに座ったり立ち上がったりする際に使用する手すりの設置にかかる費用は約3万円〜6万円です。壁の下地補強が必要かどうかで値段が変わります。
在来工法のお風呂をユニットバスに交換するリフォームにかかる費用の相場
在来工法のお風呂と比べて現在のユニットバスは段差が少なく、バリアフリー化するのに適しています。また、ユニットバスは断熱性能が高いため、浴室でのヒートショックを防ぐ効果が期待できるという点でもおすすめです。
在来工法のお風呂をユニットバスに交換するリフォームにかかる費用は約80万円~160万円が目安となります。費用はユニットバスのグレードによって大きく異なります。
柱や土台などに腐食や傷みなどがあった場合には、補修にかかる費用が約10万円〜必要です。
バリアフリーリフォームの見積もりを取る際のポイント
バリアフリーリフォームの工事内容が決まり、リフォーム会社に見積もりを取る際に注意しなければいけないポイントについて紹介します。
複数の会社から相見積もりを取る
バリアフリーリフォームの見積もりを取る際には、複数の会社から相見積もりをとるとよいでしょう。価格やプランの内容を比較して、見積もりの価格が適正かどうかを判断することができます。
施工費が一番安い会社が一番良いとは、一概には言えません。提案内容を検討して不必要なリフォームは回避し、自分が希望している内容のリフォームを行ってくれるリフォーム会社を選ぶことが大切です。
リフォーム会社の雰囲気や打ち合わせのスタイルなど、自分に合った会社を見つけるためにも、複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。
助成金に詳しくバリアフリーリフォームが得意な会社に依頼
リフォーム会社はそれぞれ得意とする分野が異なるため、バリアフリーリフォームの実績が豊富な会社に見積もり依頼をするようにしましょう。工事の実績については会社のホームページや口コミなどで調べることができます。
福祉住環境コーディネーターなどの有資格者がいるかどうかということも、判断材料となります。それぞれの状況に合わせたプランを作成してもらうためには、豊富な知識と実績が必要です。
また、バリアフリーリフォームが対象となる補助金や助成金もあるため、助成金に詳しいリフォーム会社に依頼することをおすすめします。住んでいる自治体の助成金について詳しい、地域の会社を選ぶとよいでしょう。
バリアフリーリフォームを行う際のポイント
バリアフリーリフォームとひと口で言っても、実に様々な工事内容があります。必要性を感じていても、具体的にどのようなリフォームを行ったらよいのかわからないという方も少なくはないのではないでしょうか。
バリアフリーリフォームを行う際のポイントについて紹介します。
段差をなくす
わずかな段差であっても、車椅子や杖を使用している人にとっては大きな障害となります。できるだけ段差がないようにリフォームすることがバリアフリーリフォームの基本です。
段差が少ない住宅は、高齢者だけでなく妊婦や小さい子どもなど、全ての人にとって家庭内で安全に生活するための大切な要素となります。段差をなくす方法としては、スロープの設置や床のかさ上げなどの方法があります。
段差をなくすリフォームは家の中での事故を未然に防ぐことにつながるため、必要と感じる箇所がある場合には、早めの工事をおすすめします。家の現状や住む人の状況に合った、適切なリフォーム方法を取ることが大切です。
ケアマネージャーに相談
バリアフリーリフォームは、介護保険の住宅改修助成制度を利用できる場合があります。リフォーム費用のうち介護保険の対象となる工事にかかった費用に対して、20万円を限度に9割の還付が行われます。
「要支援」または「要介護」の認定を受けており、バリアフリーリフォームを行う住宅の住所が被保険者証の住所と同一で、本人が実際に居住していることという受給条件があります。
対象となるバリアフリーリフォームは、手すりの取り付け、段差の解消、滑り止め防止のための床材変更、引き戸などの使いやすい扉への交換、和式トイレから洋式トイレへの交換です。
要支援、要介護の認定を受けた方が家族にいる場合には、ケアマネージャーに相談して、介護に適したリフォームプランを含めたケアプラン(介護計画書)を作成してもらうようにしましょう。
介護が必要になってから行うバリアフリーリフォームには、多額の費用がかかることが多いため、助成制度を上手に利用したリフォーム計画を立てることをおすすめします。
ケアマネージャーはバリアフリーリフォームについての知識が豊富であることが多いため、バリアフリーリフォームの実績があるリフォーム会社を紹介してもらえる場合もあります。
バリアフリーリフォームを行う際の最適な業者の選び方
バリアフリーリフォームといっても、手すりの取り付けから増改築を伴う工事まで様々な工事があります。工事内容によって、それぞれの分野でバリアフリーリフォームの実績が豊富な業者を選ぶとよいでしょう。
実際に工事をしてもらった人の口コミも参考になります。知人から話を聞いたり、ホームページなどに記載されている口コミを調べてみることもおすすめです。
キッチンリフォームの場合には、キッチンスペシャリストなどの有資格者がいるかどうかなども参考になります。バリアフリーリフォームのコーディネートを行う福祉住環境コーディネーターが在籍しているとなお安心です。
また、バリアフリーリフォームについてリフォーム会社から的確な提案をもらうためには、あらかじめリフォーム箇所や予算を明確にしておくことが重要です。今の家で困っていることをまとめておくとよいでしょう。
後悔がないように業者選びを慎重に行い、綿密なリフォームプランを立てた上で、バリアフリーリフォームを行うことをおすすめします。
介護・バリアフリーリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた介護・バリアフリーリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、介護・バリアフリーリフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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