2024年01月24日更新

監修記事

家の窓が閉まらない!?原因と対処法とは

窓が閉まらなくなるのは、とても困るトラブルです。なんとなく窓が開け閉めしづらい、窓を閉めたのにすき間風が入ってくるのを様子見していると、急に閉まらなくなったりします。窓が閉まらなくなる原因と対処方法・修理費用を知って、症状が悪くなる前に修理をしましょう。

窓が閉まらなくなる原因とは?

窓 閉まら ない

スムーズに開閉できていた窓が閉まらなくなる原因にはさまざまなものがあります。

窓には種類があり、窓の種類によっても原因が違います。

窓本体や窓の部品に原因があるケースもあれば、家自体に問題があるケースもあります。

窓がレールから外れている

たとえば横引きの引違い窓は、窓の下端についている戸車がレールの上を滑ることで横に開閉します。

窓に衝撃が加わったり、無理に開閉したりすることで、窓がレールから外れてしまうことがあります。

また、戸車の状態によって窓がレールから外れることがあります。

戸車は、窓とレールの取り付け具合による調整が必要な部品です。

季節や使用頻度・使用状態などにより動きが悪くなってしまうことがあります。

頻繁に開閉する窓や長年使っている窓は、だんだん戸車が引っ込み、戸車のレールへのかかり方が変わります。

そうなると、上下や左右で窓の閉まり具合が変わり、すき間ができてしまうのです。

さらに、戸車の動きが悪くなったり、戸車のレールへのかかりが浅くなったりすると、少しの衝撃で窓がレールからはずれてしまいます。

窓とレールの間に何かが挟まっている

窓は外と家の中を隔てる建具なので、屋内からも屋外も影響を受けます。

横引き窓のレールには、外から砂や小さな石などが入ってくることがありますし、家の中からは埃が入ってきたりもします。

おもちゃや家電の部品などの小さなものが入ってしまうこともあるでしょう。

砂やほこり、小さな部品などが窓とレールの間に挟まったり、レールの溝に入ってしまったりすると、窓の動きが悪くなり、窓は閉まるのに鍵がかかりづらくなります。

また、しっかりと閉まらなくなることによってすき間ができてしまうこともあります。

部品がゆるんだり、劣化したりする

横引きの引違い窓の下端についている戸車は、長年使用しているとすり減ってきます。

横滑り(出し窓(窓枠上部が固定され外に押し出すように開く窓)や縦滑りの窓(扉のように開く窓)では、部品がゆるんだりすり減ったり、部品が折れたりします。

上げ下げ窓では、経年劣化によってワイヤーが緩んだり、バランサーが外れたりします。

ルーバー窓では、ガラスを挟んでいるガラスホルダーが緩んでしまうというケースもあり、窓が閉まらなくなる原因になります。

家が歪んでいる

窓が閉まりづらい、閉まらない原因には、家自体が傾いている・歪んでいることも考えられます。

建物基礎の不同沈下や自然災害の被害・白蟻被害による柱や床の落ち込みなどによって家の傾きや歪みが生じてしまうのです。

基礎の不同沈下は、ある一部分の基礎だけが下がり、その周辺の窓にひずみができてしまった場合に起こります。

一定の方向の窓だけが閉まらなくなる、その周辺の基礎にひび割れがあるなどの場合は、不同沈下が起きている可能性があります、

地震による液状化現象、水害による不同沈下や水圧による窓やサッシの破損など、自然災害による被害で窓が閉まらなくなってしまうことがあります。

液状化現象は、地震によって地下水がわきおこり、地盤が緩んでしまう現象です。

液状化現象が起きたところは、基礎を支える地盤がなくなるので、家が傾きます。そのため、窓が閉まらなくなってしまうのです。

水害による不同沈下が起こると、水により基礎の下の地盤がなくなり、家が傾いてしまいます。

そのため、窓が閉まらなくなります。

また、木造の建物では、シロアリ被害によって窓が閉まらなくなるケースがあります。

シロアリは、主に床下の土台や床下地・柱を食害します。食害を受けた場所は空洞化していますので、年月が経つと落ち込んでしまいます。

すると、床や柱の落ち込みとともにサッシにも歪みがうまれ、窓がしまらなくなってしまうのです。

窓が閉まらなくなった場合の対処法とは

窓が閉まらなくなった場合は、その原因により対処方法が違います。

それぞれの原因別による対処方法を見てみましょう。

対処方法①:窓がレールから外れている場合

横引きの引き違い窓がレールから外れている場合は、まずレールにほこりや小石などが挟まっていないか見てみましょう。

レールを掃除して、窓の動きを確認しましょう。

次に窓を閉めた時に、窓の左右・上下にすき間はないか、鍵のかかり具合は悪くないか確認します。

すき間があったり、鍵がかかりづらかったりしたら、戸車の調整をしてみましょう。

窓の戸車は、窓のサイドにあるネジを右や左に回すことで、出方が変わりレールへのかかり具合が調整できるようになっています。

戸車を調整することで、閉まりにくい窓やすき間があいてしまう窓を直すことができます。

しかし、戸車を調整しても直らない場合は、部品の戸車自体が摩耗している場合があります。

この場合は、調整しても直りませんので、戸車を取り替えなければなりません。

サッシの戸車はホームセンターやネット通販でも販売されています。

しかし、戸車はどんな部品を選ぶか、交換方法や調整方法が難しい部品です。修理は専門家に依頼する方が良いでしょう。

費用相場は、一ヶ所30,000円~で、部品の価格や作業難度により変わります。

対処方法②:窓とレールの間に何かが挟まっている場合

窓とレールの間に何か挟まっている場合は、まず掃除をして直るかどうか見てみます。

掃除した時にレールに傷がついている場合は、戸車の中に何かかたい物が挟まっていることが多いです。

窓を外して、戸車に挟まっている物をとりのぞきましょう。

引違いの窓は、上に持ち上げることで、下レールから窓が外れ、下側を外側に傾けることで上側が外れます。

この時注意したい点があります。(網戸を外してから行います)

まず、掃出し窓などの大きな窓はとても重く、一人では外すことができない可能性があります。

また、2階の場合は、腰窓でも家の外側に外すので、1人で外すのは危険な場合があります。

これら場合は専門家に修理を依頼して、挟まっているもの取り除いてもらい、その後の調整まで依頼するのが良いでしょう。

この場合、調整費用は一ヶ所15,000円~で、部品の必要の有無や作業難度により金額が変わります。

対処方法③:部品がゆるんだり、劣化したりする場合

長年使って、部品がすり減ったりネジが緩んだりした窓は、窓にある調整ネジで傾きを調整したり、緩んだネジを締め直したりすることで、窓がきっちり閉まるようになることがあります。

上げ下げ窓や縦滑り窓・横滑り窓など特殊な形状の窓は、専門家でなければ部品の調整が難しい窓です。

専門家に修理を依頼しましょう。

この場合の調整費用は一ヶ所15,000円~で、部品の必要の有無や作業難度により金額が変わります。

対処方法④:家が歪んでいる場合

家が歪んで窓が閉まらなくなった場合は、専門家に詳しい調査を依頼しなければなりません。

家が歪んだ原因を解決しないと、窓を閉まるように直しても、またすぐに窓が閉まらなくなるからです。

家が歪んでいる場合は、窓だけでなく他の場所も具合が悪くなっていることが予想できます。

この場合、まず安全のために一時的に窓を閉まるようにしてもらいましょう。

その後、家が歪んだ原因を調査し、歪んだ原因を取り除いてから、窓の修理をしましょう。

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家が歪んでいたらどうするべき?

窓 閉まら ない

家が歪んでいる場合は、自分で修理するのは難しいことです。

家が歪んでいる原因を調査し、窓だけでなく、他にも不具合がないか調べる必要があります。

家が歪んだ原因により、修理方法や他への影響が違います。

専門業者に依頼して、まずはしっかりとした調査をしてもらいましょう。

対処方法①:基礎の不同沈下による歪みの場合

一部分の基礎が不同沈下を起こし、その基礎の上や周辺の窓が閉まらなくなっているケースは、どのぐらいの範囲まで不同沈下を起こしているか、不同沈下を起こしてしまった原因を調べます。

不同沈下の原因が、ただ基礎が下がっただけで小範囲の場合は、基礎をジャッキアップして高さを元の高さに戻し、基礎の下や基礎の補強を行います。

その後、基礎のひび割れや外壁のひび割れの補修・窓の調整を行います。

費用は、調査・補修工事含め30万円~で、不同沈下が起きた場所や不同沈下の範囲・補修方法により金額が変わります。

不同沈下でも、規模が大きく広範囲で起きている場合は、何かほかに原因があって起きているケースがあります。

造成した時の擁壁が壊れている、近くの工事で家全体が傾いたなどが原因の場合です。

この場合は、不同沈下の状態と被害の状況・原因により費用が大きく変わるので、周辺の調査・見積もりをしてから修理すると良いでしょう。

対処方法②:自然災害が原因による歪みの場合

自然災害による被害は、地震よる液状化現象・水害による不同沈下があります。

どちらも目に見えない部分にまで被害が及んでいます。まずは、専門家に被害状況と被害の根本的な原因を調査してもらいましょう。

地震によって液状化現象が起きた場合は、基礎を直しながら、地盤を補強しなくてはなりません。

地盤や基礎を直した後に、窓や内部建具・水道の給排水管・エアコン室外機・給湯器などの不具合を調査し、修理を行います。

費用は被害状況・範囲にもよりますが、200万円以上かかります。

地震による液状化現象は、広範囲で起こります。家屋だけなく、家の周りのブロック塀や擁壁も調査して、補修する必要があります。

水害では、基礎廻りの土砂流出による不同沈下・水圧による窓の破損・歪みが起こります。

不同沈下が起きている場合は基礎からの修理になります。窓の破損・歪みがある場合は、窓やレール自体を取り替える工事になります。

窓の取替えは7万円~で、窓のサイズや外壁や内壁の補修工事の状況により金額が変わります。

対処方法③:シロアリ被害による歪みの場合

シロアリの被害は、床下や壁内で起こっています。

シロアリ被害が原因と思われる場合には、まず床下の調査を行います。

今の防蟻薬剤の効果は5年です。防蟻工事をいつ行ったか、確認しておきましょう。

シロアリ被害にあった土台・床下地・柱は、中心が食害されスカスカの状態です。

全て取り替えてからシロアリ工事を新たに行います。

その後、窓の建て付けを調整して直します。

シロアリの防蟻工事は、1階床面積20坪で20万円~で、薬剤の種類や工事方法により費用が変わります。

被害にあった土台や床下地・柱などを補修する工事は、被害の範囲や直す範囲にもよりますが、30万円~かかります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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