2024年01月24日更新

監修記事

リフォームローンにおける有担保型と無担保型の違いとは?

リフォームするにあたり、ローンの利用を考えている人も多いでしょう。ローンには有担保型と無担保型がありそれぞれ特徴があると同時にメリットとデメリットがあります。この記事ではそれぞれの特徴を解説し、どのようにケースに向いているのかを説明していきます。

リフォームに使えるローンとは?

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建物は経年とともに不具合が出てきたり、メンテナンスが必要になったりします。

また、家族構成の変化などにより間取りの変更が必要になることもあります。

ほかにも、住環境の改善のために複層窓に変更したり断熱材を入れたりすることもあるでしょう。

これらのリフォームの費用は、小規模なら50万円以下、大規模なら1000万を超えます。

リフォーム費用の支払いにローンを利用する場合、「住宅ローン」か「リフォームローン」を利用するのが一般的です。

この章では、2つのローンにはどのような違いがあるのかを解説します。

住宅ローン

住宅ローンは家を購入するときに利用する人が多いローンです。しかし家の購入時だけでなく、リフォームの際にも住宅ローンを利用できる金融機関があります。

住宅ローンの特徴は、借用可能金額が高い、金利が低い、返済期間が長い点があげられます。

また、返済期間が10年以上であれば、住宅ローン減税を受けることができる可能性があります。

住宅ローンは土地と建物を担保としますので、抵当権の設定が必要になるため、登記費用がかかります。

ほかにも必要書類が多く、諸費用も高くなります。

また、審査が厳しい傾向にあり、審査結果の通知に時間がかかるので、急なリフォームには間に合わないことも考えられます。

リフォームローン

リフォームローンは、自宅のリフォーム費用にしか利用できないローンです。

担保が必要なローンと、必要のないローンの2種類あります。

「担保型リフォームローン」は、借入可能金額が高く、返済期間が長く、金利も低いのが特徴です。

「無担保型リフォームローン」は、借入可能金額が低く、返済期間が短く、金利が高くなります。

「住宅ローン」と「リフォームローン」の違い

住宅ローンとリフォームローンの違いを、分かりやすいよう表にして比較してみましょう。

  担保型リフォームローン 無担保型リフォームローン 住宅ローン
借入可能上限金 1,000万~1億円 500万~1,000万円 1000万~1億円
借入期間 最長35年 最長15年 最長35年
金利相場 1%~2.5% 2%~4.5% 1%~2%
保証人の有無 原則不要 不要 原則不要
担保の有無 不要

ローンの選び方

ここでは、どのようなリフォームがそれぞれのローンに向いているのかを解説します。

リフォームは、トイレを入れ替えるようなものから、床の張替えや間取りを替えるような大掛かりなものまであります。

まず、リフォーム費用の金額によって、向いているローンを選ぶようにしましょう。

小規模なリフォームで費用がそれほど掛からない場合は、無担保型リフォームローンを検討します。

金利は高めにはなりますが、担保がいらないため登記費用が必要ありません。

そのほかの諸費用も安くなりますので、借入金額が低く、短期間で返す場合に向いています。

逆の場合、つまり借用金額が高く返済期間を長く設定する場合は、担保型リフォームローンや住宅ローンを検討するとよいでしょう。

担保型リフォームローンと住宅ローンの内容に大きな違いはありません。

どちらを選ぶかは、住宅ローンが残っているかを判断基準するとよいでしょう。

もしも住宅ローンが残っている場合は、住宅ローンを組んでいる金融機関にリフォームローンを相談した方が有利だからです。

リフォームローンが借りやすくなったり、リフォームローンも合わせて住宅ローンを借り換えたりできます。

住宅ローンが残っている場合は、同じ金融機関に相談される事をおすすめします。

有担保型のリフォームローンとは

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有担保型リフォームローンの特徴

有担保型のリフォームローンとは、リフォームする住宅を担保にして融資を受ける方法です。

その特徴は住宅購入時の住宅ローンとよく似ています。

借入金額の上限が高く設定されており、その分返済期間が長く、金利も低く設定されているのが特徴です。

例えば、ある金融機関のリフォームローンは無担保の場合は借入金額の上限が500万円ですが、有担保型の場合は3000万円です。

最長返済期間は無担保型が15年以内であるのに対して有担保型は35年が一般的です。

また別の金融機関では無担保型の金利は4.375%ですが、有担保型は2.875%に設定されています。

大規模なリフォームを行う場合に向いているローンのタイプだと言えるでしょう。

リフォームローンにおける担保とは

前述のとおり、有担保型リフォームローンはリフォームする住宅を担保にしてローンを組みます。

つまり、ローンが返済できなくなったら担保になっている家は金融機関に差し押さえられるということです。

有担保型の場合、家の価値に対してお金を借りるというかたちになりますので、自分が借りたい金額と家の資産価値が合わなければ、希望金額を借りることができない場合があります。

例えば、借りたい金額が2000万円だとしても家の資産価値が1000万円だった場合は、1000万円しか借りられない、ということになるでしょう。

価格が低い土地や、築年数が経っている家は資産価値が低くなっていることが多いため注意が必要です。

有担保型リフォームローンのメリット

有担保型リフォームローンのメリットは3つあります。

まず、何と言っても高額のローンを組めるという点でしょう。そのため、有担保ローンを利用すれば大規模なリフォームをすることが可能です。

例えば、住宅購入時の住宅ローンが完済している家で築年数が経ち、設備を全面的に新しくするリフォームを行う場合には多くの費用がかかりますが、このようなケースでも利用することが可能です。

2つ目は、金利の低さです。無担保型とは金利が数%違ってきます。

また金利は固定金利制と変動金利制でも違ってきますので、自分に合った方を選ぶようにしましょう。

3つ目のメリットは返済期間です。金融機関にもよりますが、有担保型は無担保型の倍以上の返済期間が設けられていることがあります。

そのため月々の返済額は無担保型に比べて少なく設定できる場合もあります。長期間に渡って、比較的低額を返済することができるので家計の計画が立てやすいでしょう。

有担保型リフォームローンのデメリット

借入金額の上限が高額になるため、審査が厳しいのが特徴でありデメリットでもあります。

審査には多くの書類が必要となりますし、年齢や職業など様々な観点から長期に渡る返済が可能かどうかが審査されます。

そもそもローンを申し込むにあたって年齢の制限や勤続年数の条件があることがほとんどです。

ローンによっては完済時の年齢も制限が設けられている場合もあります。そのため、誰でも借りられるというわけではありません。

また、ローン審査に1週間~3週間ほどかかることが多いのもデメリットでしょう。

審査が厳しいため、提出する書類も多くなり、家を担保にする際の手続きに諸経費がかかります。

無担保型に比べて返済期間が長くなることが多いので、長く利息を払い続けることになり、結果的に無担保型に比べて利息を多く支払うことになる場合もあります。

有担保型のリフォームローンが向いているケース

有担保型のリフォームローンを利用する場合、すでに住宅ローンを完済しており、家を担保にすることが可能であることが前提になります。

その上で、年齢的に長い返済期間を設けることができ、高額のローンを組みたい場合には有担保型のリフォームローンが向いていると言えるでしょう。

また、有担保型は無担保型に比べて低金利であり、長期間の返済になります。

そのため、なるべく家計に負担をかけずに毎月の返済を行いたい場合にも向いているでしょう。

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無担保型のリフォームローンとは

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無担保型リフォームローンの特徴

無担保型のリフォームローンは、有担保型とは異なり、ローンを組む際に担保を必要としません。

担保がないため、借入限度額は低く、金利も高くなります。

例えば、多くの無担保型リフォームローンの借入限度額は500万円程度で、金利は有担保型より数%ほど高くなることが多いようです。

加えて返済期間も短いのが特徴です。返済期間は一般的に10年から15年くらいです。

金融機関によってはリフォームローンという名前を付けずに、どのような用途にも利用できる多目的のローンとして融資を行っている場合もあります。

金利は固定金利型なのか変動金利型なのか、また各金融機関によっても違ってきます。

金利によって返済額は大きく変わってきますので、複数の金融機関を比較した上でローンを組むことをおすすめします。

無担保型リフォームローンのメリット

無担保型のメリットは3つあります。

まず、有担保型とは違って審査が簡単ですぐにローンを組めることです。

審査のための書類準備も少なくてすみ、年齢が条件になっていない場合もあります。

審査は1週間以内である場合が多いようですが、金融機関によっては即日で審査結果が出るところもあるようです。

このように無担保型は有担保型に比べて短期間で借りることができます。

2つ目は、保証人が原則として必要ないため、保証人を探す手間を省くことができる点です。他人に迷惑をかけるのではないか、誰も保証人になってくれないのではないか、などの心配を減らせるでしょう。

3つ目は住んでいる家を担保にしないので、ローンを万が一返せなくなった場合でも家を差し押さえられる心配がない点です。

その分、金利が高いなどのデメリットもありますので、次の項もよく読んでどちらがいいのか検討するとよいでしょう。

無担保型リフォームローンののデメリット

無担保型のデメリットは2つあります。

まず、金利が高い、という点です。大きな額を借入しようとする場合、利子だけでかなりの金額になってしまうことがあるでしょう。

2つ目は、返済期間が短いという点です。

借入の金額にもよりますが月々の返済額が高額になる可能性もあります。

そのため、大規模なリフォームを計画している場合には無担保型のローンは向いていないと言えます。

このような場合には有担保型ローンを選ぶ方がメリットが多いでしょう。

無担保型のリフォームローンが向いているケース

キッチンだけのリフォームや水回りだけのリフォームなど、比較的小規模なリフォームを計画している場合には無担保ローンが向いているでしょう。

有担保型のローンを組むには諸経費が必要になります。

そのため借入額が少ない場合には、必要諸経費以上のメリットを受けられない場合があるのです。

また、審査に必要な手続きの書類が少なくてすみ、すぐに借りられるという点から、融資を急いでいる場合にも向いているローンだと言えるでしょう。

一方で、金利は高くなり返済期間は短くなるので注意が必要です。

月々の返済額がいくらくらいになるのか、どれくらいの期間で返済するのかをしっかりとシミュレーションしておきましょう。

その上で借り入れる金額が家計に負担がかからないかどうか、よく検討しておく必要があるでしょう。

リフォームローンの場合と無担保住宅ローンの借り換えの場合支払いはどう変わる?

リフォームの際に新しくリフォームローンを組む場合と、返済中の住宅ローンを借り換えてリフォーム費用を上乗せする場合では、支払いはどう変わるのでしょうか?

まず、支払いの方法についてですが、リフォームローンを新規に契約した場合、返済はリフォームローンと住宅ローンを並行して行わなければなりません。

そのため、返済日が別々に設定された場合、引き落とし口座に個別に返済金を入金しなければならなくなるでしょう。

住宅ローンの借り換えでリフォーム費用を上乗せした場合は、借り換えた住宅ローンにリフォーム費用も一本化されるため、返済の引き落としについても借り換えた金融機関からのものだけに集約されます。

ですので、別々の日に引き落としが行われることもありませんし、個別に支払う場合に比べて1カ月あたりの返済額を抑えることも可能です。

ただし、借り換えでリフォーム費用を上乗せする場合、融資額が増えてしまいますので、住宅ローンのみの返済に比べると月額の返済額は大きくなる点に注意しておきましょう。

場合によっては、利息や返済期間などの都合で、リフォームローンを契約した方が総支払額を少なく抑えられる可能性もあります。

リフォームの際に借り換えと上乗せで資金を調達する場合、リフォームローンを別に借りた場合と返済額や返済期間を比較検討し、どちらのプランが負担を抑えることができるか判断してより良いものを選ぶことが重要です。

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リフォームを無担保住宅ローンの借り換えで行うメリットとデメリットとは

無担保リフォームローン借り換えのメリット

リフォーム費用を無担保住宅ローンの借り換えで調達する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?

無担保住宅ローンへ借り換えるメリットは、担保を用意する必要がないため、手続きが簡略化でき、手数料等を抑えることができる点です。

また、支払いを一本化することができるため、場合によっては月々の返済額をダブルローンの場合に比べて少なくすることができますし、金利次第ではリフォームローンより利息を抑えて融資を受けることができます。

無担保リフォームローン借り換えのデメリット

リフォーム費用を無担保住宅ローンの借り換えで賄った場合のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

まず、無担保住宅ローンは基本的に有担保住宅ローンに比べて返済期間が短く、金利が高めに設定されている傾向があります。

そこで、現在お支払い中の住宅ローンが有担保住宅ローンだった場合、借り換えによって金利が上がったり、返済期間が短くなって月々の返済額が増えてしまうことが考えられます。

また、リフォーム費用を上乗せすることで返済しなければならない元金が増えるということですので、返済期間が長くなることについても考えておく必要があるでしょう。

定年退職などにより収入が大幅に下がる可能性がある場合など、返済期間の延長によって返済が難しくなることや、家計への負担が増すことも、無担保住宅ローンへの借り換えで考えられるデメリットです。

リフォームに使えるろうきん無担保住宅ローンが注目されるのはなぜ

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ろうきんとは、労働組合や生協の会員がお互いに資金を出し合って設立した金融機関です。

労働者の金銭的サポートを目的としているため、銀行とは違って営利目的で運営されておらず、比較的金利等が低く抑えられているという特徴があります。

労金の店舗は全国各地にあり、地元の地方銀行にリフォーム向け住宅ローンが無い場合でも、ろうきんの無担保住宅ローンを利用することが可能です。

そのため、住宅ローンの借り換えとリフォーム費用の融資を同時に行いたい、まとめたいという方の間で、ろうきんの無担保住宅ローンに対する注目が集まっています。

注意点として、ろうきんで高額ローンを組むためには、各地域のろうきんが運営している「ろうきん友の会」に加入しなければならないことをおさえておきましょう。

ろうきん友の会は会員の互助組織で、加入は、無料で特に義務などもありませんので、感覚としてはレンタルビデオ店の会員登録に近いものだと考えても良いでしょう。

ろうきんの無担保住宅ローンは、抵当権の設定といった手間をかけずに借り換えやリフォーム費用を比較的低い金利で利用することができます。借り換えとリフォームを同時に行いたいとお考えの方に向いているローン商品です。

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住宅ローンとリフォームローンは銀行で一本化できるの?

住宅ローンとリフォームローンは銀行で一本化できます。

一本化するメリットはリフォームローンに比べ住宅ローンは期間が長く金利も低いです。実際にそうやって月々の支払いを抑えようとする人はいますが金利が低くても期間が長い為、支払いする総額は高くなってしまうことがあります。

他に一本化のメリットとして挙げられるのはリフォームローン単体より借入できる金額が多くなるほか、手間や諸費用が少なくなるなどです。

デメリットとしては先ほど述べた支払い総額が高くなるほかに手数料が掛かる場合があります、また抵当権設定が求められるので検討する際はしっかりと確認をしてから決めましょう。

とはいってもどこの銀行のどのローンを選ぶと良いかというのは価格が大きく異なる場合もあり一概にどのローンを選択すればいいか判断が難しいです。

そのような時はハピすむでも信頼できる専門業者をマッチさせるサービスを行っていますのでまずは無料相談に申し込んでみてはいかがでしょうか。

リフォームローンの審査について

主な審査項目

リフォームローンでは審査される項目は下記のようなものが中心です。

  • 完済時年齢
  • 借入時年齢
  • 返済負担率
  • 勤続年数
  • 年収
  • 担保評価
  • 健康状態

審査のポイント

審査項目ごとにどのような点がポイントになるのか確認します。

完済時年齢

完済時年齢は、ローンの支払いが終了するときの年齢制限です。

金融機関によって異なりますが、満70歳~80歳に設定されていることが多いようです。

できるだけ現役世代の間に払い終わる方が有利といえます。

借入時年齢

借入時年齢は、融資を受けるときの年齢です。

こちらはほとんどが満20歳以上になっています。

未成年では契約ができないということになります。

返済負担率

返済負担率とは、年収に対するローン返済の比率のことです。

こちらも金融機関によってことなるものの、年収400万円未満で30%以下、年収400万以上で35%以下が一つの目安です。

勤続年数

こちらも金融機関によって異なりますが、1~2年以上が多くなります。

年収

年収の制限は、200万~300万円以上としている金融機関がほとんどです。

担保評価

有担保型リフォームローンで審査される項目です。

担保評価額が借入金額の上限を決める材料になります。

健康状態

融資の申し込み条件として、団体信用生命保険に加入することが定められています。

この保険は、借主が死亡や高度障害でローンが支払えなくなったときに、保険金で返済するものです。

団体信用生命保険の契約には、健康告知をしなくてはなりません。

持病などがある場合は加入できない場合もあるため、健康状態がポイントになります。

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リフォームローンを選ぶときのポイント

リフォームローンを選ぶときに検討すべきポイントを解説します。

ポイントは、金利タイプと返済方法、借入可能金額になります。

毎月の返済額を考えた金利タイプを選ぶ

同じ借入金額でも、毎月の返済額がいくらになるかは金利タイプによって異なります。

金利は借りた金額に対して支払う対価で、大きく分けて3種類あります。

全期間固定金利型

全期間固定金利型は、返済期間の全期間で金利が変わらないタイプです。

金利が変わらないので、返済期間中の返済額が固定されるため、市場に影響されることなく、長期にわたる資金計画が立てやすい特徴があります。

ただし、市場が低金利になったとしても恩恵を受けることができません。

逆に、金利が高くなった場合は、変わらず同じ金利が続くためリスクが少なくなります。

そのため、将来的に金利が上がるリスクが高いと思われる場合に選択されることが多くなります。

全固定金利型は、変動金利のタイプに比べて金利は高めに設定されます。

変動金利型

変動金利型は市場にあわせて年に2回、金利の見直しをおこない市場の動向に合わせて金利が変更されるタイプです。

市場の金利が低くなれば返済額が減りますし、金利が高くなれば逆に増えます。

市場の影響をダイレクトに受けるタイプで、市場の金利が今後も低い水準を保っていくと予想できる場合に、選択されることが多いようです。

固定金利選択型

固定金利選択型は、指定された数年間の金利は固定になり、その後は「固定」か「変動」かを選択するタイプです。

固定金利の期間は、2年3年5年10年15年などがあります

10年固定であれば、10年間固定金利のあと、また固定金利を選ぶか変動金利を選びます。

固定期間が終わったときに、市場の変動がどの程度あるかで返済額が変わり、金利が上がっていた場合は返済額が増え、下がっていれば返済額が減ります。

金融機関によってはリフォームローンに対して、金利のタイプが決まっていることもあります。

また3種類の金利タイプのどれを選ぶかに、正解はありません。

市場の変動が大きく影響しますので、将来を予想しながら検討することになります。

負担の少ない返済方法を選ぶ

もうひとつのポイントは、返済方法を選ぶことです。

返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。

元利均等返済

元利均等返済は、利子も含めた総支払額を返済期間で割って、毎月一定額を払う方法です。

返済期間中、一定額の支払いになるため、資金計画が立てやすくなります。

ただし払い始めは、利子の支払い率が高く、なかなか元本が減りません。

また総支払額は、もう一つの方法「元金均等返済」より高くなりますが、支払い始めの返済額を少なくおさえることができます。

元金均等返済

元金均等返済は、返済期間中の元金返済の金額が一定の方法です。

支払い始めから元金が減っていくので、利子の支払いがだんだん少なくなっていきます。

ただし支払い始めは、利子が高く返済額が多くなり、初期の支払額にあった収入がないと審査が通りにくいようです。

前述の「元利均等返済」よりも、総支払利息や総支払額は少なくなります。

返済方法も金融機関によって決まっていることも多いため、希望の支払い方法が選択できる金融機関を探しましょう。

借り入れ可能な金額を確認する

リフォームの金額は、工事内容と規模によって異なります。

予定しているリフォーム費用が、いくらになるかで選ぶローンが異なります。

まず、リフォーム範囲を決定して、リフォーム会社に見積もりを依頼し、おおよその金額を把握したら、その費用が借り入れ可能な金額かを確認しましょう。

無担保型リフォームローンは、借り入れ可能金額が500万~1,000万円が多くなります。

つまり小規模のリフォームで借入金額が低い場合は、無担保型リフォームがおすすめです。

担保型リフォームローンと住宅ローンは、1,000万~1億の借入可能金額が設定されていることが多くなります。

つまり建物全体をリノベーションする場合や、大掛かりなリフォームをする場合には、担保型リフォームローンや住宅ローンを検討します。

リフォーム金額が1,000万円以下かそれ以上かの違いが選択の目安になります。

ただし、金融機関によって借入可能金額が異なりますし、金利や諸費用を入れた比較も必要です。

無担保で1,000万円以上のリフォームローンを借りられるか

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無担保型リフォームローンは、土地と建物を担保にする必要がなく、審査も比較的通りやすいため検討されることが多いローンです。

借入金額は50万~1,000万円が相場となります。

1,000万円以下に設定されていることが多い理由は、金利が高いため総支払額がふくれる傾向にあり、返済期間も短いことから、多く借りれば毎月の支払金額が大きくなってしまうからです。

ただし一部の金融機関では、1,000万円を超える金額でも無担保型リフォームローンを組むことができ、無担保で2,000万円まで利用できる金融機関もあります。

一般的に地方銀行の方が都市銀行よりも借入限度額が大きいものがある様です。

1,000万円以上でも利用は可能ですが、指定された年収に対する返済額の割合を超えることはできませんので、無理な返済計画にならないよう注意しましょう。

1,000万円以上の無担保型リフォームローンが検討されるのは、担保型リフォームローンや住宅ローンの条件が合わない場合や審査がおりない場合、リフォームを急いでいる場合が多いようです。

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融資期間20年でも組める無担保リフォームローンの比較ポイントとは

無担保リフォームローンは、金融機関ごとに独自の設定をしているために、押しなべて説明ができない側面があります。

それぞれの項目ごとに分けて、どのような特徴があるのか比較していきましょう。

最長融資期間

最長融資期間としては、10年~15年を設定しているところが一般的です。

一部の金融機関では、20年間融資してくれるところもあります。

融資可能額

融資可能額は金融機関によって大きく異なってきます。

500万円を最高融資額に設定している金融機関が多いようですが、中には1,000万円まで融資してくれるところもあります。

金利

金利は、2%~5%と、住宅ローンよりも高めの設定になっています。

手数料

手数料は基本的に無料です。ただし契約時の印紙代が必要です。

保証人は必要か否か

保証人を不要としている金融機関が多いのですが、ほとんどの場合で保証会社の保証が求められます。

団体信用生命保険(団信)への加入が必要か否か

団体信用生命保険の加入は、商品によって異なります。加入が求められる場合でも、保険料は金融機関が負担することが多くなっています。

審査期間

ほとんどの金融機関が翌日から3日以内で、審査が完了します。

フラット35でも融資期間20年の無担保リフォームローンは組めるの?

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フラット35は、住宅金融支援機構が提携先の金融機関と共同で提供する住宅ローンです。

長期固定の低金利で、返済期間が最長35年もあり、しかも保証料が不要である点から、人気の住宅ローンです。

しかしこのフラット35は、残念ながら新築の住宅や技術基準に適合した中古住宅が対象であるため、リフォーム工事のみを対象にした融資はありません。

ただし中古住宅購入とともにリフォームを行うのであれば、フラット35(リフォーム一体型)というローンを利用することができます。

このローンは購入しようとする中古住宅がフラット35の技術基準に適合しない場合でも、基準に適合させるためのリフォーム工事を行うのであれば融資を受けられるのです。

融資額は100万円以上8千万円以下で、中古住宅購入価額とリフォーム工事費の合計額以内が基準になっています。

借入れ人の年齢制限も借入時で70歳未満の人が対象になります。

また「既存住宅瑕疵担保保険」が付けられていますから、引き渡しを受けた建物に瑕疵が見つかった場合は、この保険で補修をまかなうことができます。

このフラット35(リフォーム一体型)は、リフォーム工事完了後の代金決済時に融資が行われます。

このため、中古住宅を購入する際の決済には、つなぎ融資を利用します。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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