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2021年03月26日更新
屋根リフォームの見積もりはどれくらい?種類や工法もご紹介
屋根は住宅を守るために常に防水機能などが保たれていなければなりません。そのため屋根に劣化症状が現れたら早めにリフォームする必要があります。今回は屋根リフォーム時に使用される屋根材の特徴や見積もり、施工方法などについてご紹介します。
目次
屋根リフォームで良く使われる種類について
屋根リフォームを行う際、既存の屋根材と同じ種類の屋根材に交換する方法と、既存の屋根とは異なる種類の屋根材を設置する方法とがあります。
では、屋根リフォームで良く使われる屋根材にはどのようなものがあるのでしょうか。
それぞれの屋根材の特徴などを詳しく見ていきましょう。
スレート系(コロニアル・カラーベスト)
スレート系屋根材とは、セメントが主原料で繊維素材を混合して強化した板状の屋根材のことで、コロニアルやカラーベストもスレート系の屋根材です。
軽量で安価なのが特徴です。
スレート系はカラーが豊富で最も多く普及している屋根材のため、ほとんどの業者が施工できます。
しかし、定期的な塗り替えが必要だったり、強風や積雪などでスレート板が割れてしまいやすいというデメリットもあります。
瓦系(日本瓦・セメント瓦)
瓦系屋根材は古くから使用されてきた屋根材です。日本瓦は粘土を焼き上げて作られおり、セメント瓦はセメントと川砂を混ぜモルタルを型に入れて成形されています。
日本瓦は塗装する必要がなく厚みがあるため、耐久性や耐熱性、遮音性に優れた屋根材です。
ただ、他の屋根材と比べ重量があるため耐震性には劣るのがデメリットでしょう。
一方、セメント瓦は日本瓦より軽量ですが、塗膜が劣化するとセメントのカルシウムが流出し瓦自体が脆くなってしまうというデメリットがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム・シリコン・亜鉛などから成るアルミ亜鉛合金メッキ鋼板のことです。
アルミニウムと亜鉛のメリットが合わさり、軽量で耐久性に優れた屋根材で、近年屋根リフォームで注目されています。
ガルバリウム鋼板のデメリットは、他の屋根材と比べて防音性と断熱性が低いため、断熱材などを設置する必要がある点でしょう。
ステンレス
ステンレスの屋根材は腐食しないため耐久性が高く、耐震性に優れているのが特徴で、主に海岸近くの潮風が届く地域で多く利用されています。
ただ、ステンレスの屋根材には塗装が施されているため、約10年で塗装の塗り替えを行わなければなりません。
また、施工に手間がかかるため、屋根リフォームの費用が高額になる可能性があります。
屋根リフォームの見積もりについて
このようにさまざまな種類がある屋根材ですが、リフォームするときの費用相場はどれくらいなのでしょうか。
また、屋根リフォームの見積もり方法などについてもご紹介します。
屋根リフォームの費用相場は?
各屋根材のリフォーム費用の相場は以下の通りです。
- スレート系(コロニアル・カラーベスト):約4,500円〜8,000円/平方メートル
- 瓦系(日本瓦・セメント瓦):約6,000円〜12,000円/平方メートル
- ガルバリウム鋼板:約6,000円〜9,000円/平方メートル
- ステンレス:約10,000円〜14,000円/平方メートル
また、屋根リフォームで葺き替えを行う場合は、既存の屋根材を撤去する必要があります。
その場合、1平方メートルあたり約2,800円を目安に既存の屋根材の撤去費用が必要になるでしょう。
屋根リフォーム工法別の費用相場
屋根のリフォームには「葺き替え」「カバー工法」「塗装」の3種類があります。
屋根の葺き替えは上記でお伝えしました通り、屋根材の種類や建物の大きさによって費用は変わります。費用相場は約30坪の家の場合、約120〜200万円です。
カバー工法の場合の費用相場は、同じ約30坪の家とした場合、約80〜120万円です。
屋根の葺き替えとカバー工法は屋根材を新しくするリフォームですが、塗装は既存の屋根材を再塗装して性能を向上させるため、解体費用が発生しません。
屋根の塗装は約20坪の家で約30〜50万円が一般的な費用の相場です。
屋根リフォーム見積もりに必要な項目を知りたい
屋根の葺き替えについて業者に見積もり依頼をした場合、見積書に記載されている主な項目は以下です。
- 屋根材費用
- 板金部材費用
- 足場組み立て設置および撤去費用
- 既存屋根材および下地野地板解体費用
- ルーフィング張り費用
- 新規屋根材葺き費用
- 新規下地貫板取り付けおよび板金取り付け費用
- コーキング防水処理費用
- 廃材処分費
- 諸経費
カバー工法の場合は、解体工事はありませんので、「既存屋根材および下地野地板解体」は見積もり項目から省かれます。また、廃材処分費も葺き替えより抑えられるでしょう。
塗装の場合は、工事内容が異なり、塗装工事になるため以下のような項目が一般的です。
- 足場組み立て設置および撤去費用
- 高圧洗浄費用
- タスペーサー取り付け費用
- 下地処理ケレンがけ費用
- 下塗り費用(1回)
- 上塗り費用(2回)
- 板金錆止め塗布費用
- 板金上塗り費用(2回)
- 諸経費
相見積もりを取ろう
屋根リフォームの費用相場を知るには、自宅の屋根リフォームがどれくらいの費用になるのか見積もりをとる必要があります。
このとき、見積もりは1社だけではなく、2〜3社からとるようにしましょう。
複数社に見積もりを取る「相見積もり」を行う際には、すべての業者に同じ条件で依頼することが重要です。
異なる条件で依頼した場合、正確に費用を比較することができなくなるからです。
見積もりの際には、業者が自宅を訪れて屋根の状態等を確かめる現地調査が行われます。
その際に、業者がどのような対応をするのかをよく確認し、判断材料の1つにするのも良いでしょう。
調査の際に屋根に登らず、家の周囲から見ただけで見積もりを作成するような業者の場合、工事が始まってから追加工事が必要になり高額な費用を請求されるケースもあるため注意が必要です。
屋根のリフォームでは、屋根の状態を確認しなければ適切な内容、金額の見積もりを出すことはできません。
事前調査をしっかりと行い、丁寧に説明してくれるような業者を選ぶようにしましょう。
屋根リフォームの見積書で確認すべき点は
見積書はリフォームを行う上で、どのような工事をどれくらいの金額で行うかを、書面で伝える重要な書類です。
見積書に記載されている内容通りのことを、実際の工事で行うことが前提ですから、工事内容や明細について細かく書かれていることが大事です。
例えば、数量や項目が「一式」とだけ記載されている場合があります。このように曖昧な表記の場合、工事内容や使用する資材の量がはっきりとせず、のちのちトラブルに発展する可能性もあります。
見積書は細かく具体的に書かれているかについてチェックし、特に下記の点について確認しておくようにしましょう。
- 「一式」ではなく数量(平方メートル、個、セット、箇所など)が記載されているか
- 具体的な工事内容がわかるか(例:下塗り1回、上塗り2回)
- 使用する材料の正式名称とメーカー名が記載されているか
- 材料の定価が記載されているか など
その他にも、工事の完了予定日や考えられる追加工事についても確認しておくようにしましょう。
見積もりで分からない項目は必ず確認する
見積もりが業者から提出されたら必ず見積書の各項目に目を通します。
通常であれば各項目の内容について数量や単価まで記載されていますが、「一式」などとだけ書かれていて、詳細がわかりにくい見積書だった場合には注意が必要です。
書かれていた場合は工事の内容や費用の内訳をしっかりと確認するようにしましょう。
また、塗料を使う場合は塗料の種類やグレードなどを確認することも重要です。
一般的には、見積書に塗料の名前や型番が記載されていますが、中には見積書に詳細を記載せず、現場ではグレードの低い塗料を使用して、金額だけ割高にしていたというケースもあります。
見積書を見て、少しでも疑問に思うことがあれば不安が払拭できるまでリフォーム業者に確認することが大切です。
屋根リフォームの方法について
次に屋根リフォームの方法についてご紹介します。
屋根のリフォーム方法には主に「カバー工法」「葺き替え」「塗装」の3種類があります。
それぞれどのような方法なのか詳細を見ていきましょう。
カバー工法
屋根リフォームにおけるカバー工法とは、既存の屋根は撤去せず上から新しい屋根材を重ねて張る工法のことです。
主にスレート屋根でよく用いられる工法で、撤去作業や廃材処分費がかからないため、比較的安価でできる屋根リフォームだと言われています。
また少し前のスレート屋根にはアスベストが使用されているケースが多く、アスベストを含む屋根材の撤去には高額の費用がかかるため、カバー工法が選ばれることもあります。
ただ、既存の屋根材の劣化がひどく腐食していたり、屋根の下にある野地板が傷んでいたりするとカバー工法でのリフォームを行うことができないため注意が必要です。
葺き替え
屋根の葺き替えは、既存の屋根材を全て撤去し新しい屋根材を葺き直す工法のことです。
屋根の下の野地板や防水シートなども全て新しいものへと交換するため、屋根を新築時のように新しくすることができます。
今後長く住宅に居住する予定であったり、屋根の劣化が激しい場合は屋根の葺き替えがおすすめです。
葺き替えは屋根の全てを新しくすることができますが、その分費用も高額になる傾向にあります。
そのため、屋根の葺き替えを考えている場合は資金面に関しても計画的に準備しておきましょう。
屋根の塗装
屋根の塗り替えは主にスレート系や金属屋根、セメント瓦で行われます。
屋根の色があせていたり、サビが見られる場合でも、塗り替えをすることで屋根の防水機能が復活します。
しかし、築20年以上経過していたり、屋根材の劣化がひどい場合は塗り替えでは対処することができません。
劣化が激しい屋根材に塗装したとしても、塗料がすぐに剥がれてしまう恐れがあるためです。
そのため、このような場合は「カバー工法」か「葺き替え」のどちらかを選ぶことになるでしょう。
屋根リフォームの費用の支払い方法について
屋根リフォームにかかる費用を支払うタイミングは、各リフォーム業者によって異なります。
- 工事前と工事完了後に半分ずつ支払う
- 工事完了後に一括で支払う
- 工事状況に応じて中間金を支払う
一般的には上記のタイミングで屋根リフォームの費用を支払います。
現金での支払いの他にリフォームローンを利用できるケースもあります。
リフォームローンには銀行などの金融機関で取り扱ってるものや、リフォーム業者が扱っているものなどがあり、利用することで金利が優遇されたり特典がもらえるケースもあるでしょう。
屋根リフォームは高額になる傾向にあるため、急なリフォームで現金が用意できない場合は、上記のようなローンを利用することも選択肢として考えておきましょう。
屋根リフォームの見積もりを依頼する際のポイントは
安心して工事を任せられる業者を見つけるには「相見積もり」をとることが重要です。
相見積もりとは複数のリフォーム会社に見積もりを依頼して、費用や工事内容を比較することです。
相見積もりを取ることで料金が極端に高い、もしくは低い業者を省くことができ、正確な相場を把握することができます。また見積もり依頼のやりとりを通して担当者の対応についても比較することができます。
見積もり提出時に工事内容についての具体的な説明があり、知識と技術を感じさせる業者であれば安心でしょう。
また、良い業者を見分けるポイントとして、依頼するリフォームの実績が豊富であることも重要です。評判の良い会社は続々と依頼が入るため、実績も豊富にあります。会社の施工事例などをホームページ等でチェックすると良いでしょう。
業者によっては取り扱っている屋根材の種類が少ないケースもありますが、仕事を多く受けている業者は、屋根材メーカーとの関係が深く、扱っている屋根材の種類も多い傾向にあります。
屋根材の種類が豊富にあるかどうかも、見積もりの打ち合わせ時に業者を判断するポイントになるでしょう。
契約内容は全て書面で残しておく
リフォーム業者と契約する際、契約内容は必ず書面で残しておきます。
例えば「〇〇の費用を安くしておきますよ」と言われていたとしても、工事完了後にそのようなことは言っていないなどとトラブルに発展する可能性もあります。
トラブルを防ぐためにも、口約束はせず、必ず契約書などの書面で残しておくようにしましょう。
屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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