2023年11月17日更新
トイレリフォームの流れと工期は?費用や事例も掲載
トイレはほぼ毎日使用する場所だからこそ劣化もしやすくなります。しかしトイレは、内容によっては他のリフォームより短期間で手軽にリフォームできます。トイレリフォームの流れや費用の相場を知って、快適に過ごせるトイレにしましょう。
目次
トイレリフォームの種類
トイレのリフォーム、と聞くと破損や老朽化によって使用ができなくなったトイレを新しくする目的でリフォームをすると思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際には様々な目的でトイレのリフォームをすることがあり、リフォームと一言で言っても、その種類は多くあります。そこでまず、トイレリフォームの種類についてご紹介しましょう。
トイレリフォームにはその目的に応じて、以下のように大きく4種類あります。
新しい便座への交換リフォーム

新しい便座への交換リフォームは温水便座に不具合が見られるようになったり、最新のものにしたいときに行います。温水便座が故障した場合、修理をするよりも新しいものに交換した方が割安になることもあります。
バリアフリーリフォーム

バリアフリーリフォームはその名のとおり、トイレをバリアフリーにする必要が出てきたときに行います。バリアフリーにする理由によってリフォームの箇所は異なりますが、例えば便座の高さ調節を電動でできるものに変更したり、トイレに手すりを付けたりすることでバリアフリーにします。
また、車いすで使用する場合にはトイレの入り口や面積自体も拡張する必要があったり、手洗い場の位置を変更する必要がある場合もあります。
節水タイプ便器への交換エコリフォーム

節水タイプ便器への交換エコリフォームは便器を節水タイプのものに交換することで水道料金の節約につなげます。
便器は日々進化しており、旧型をずっと使用していると水道料金が思いの外かかることがあります。交換する費用がかかったとしても、長期的に見ると節水型の便器に交換した方がコストがかからない、というケースもあります。
和式から洋式へのリフォーム

和式から洋式へのリフォームは、便器自体を交換する場合と、和式トイレに簡易的な洋式便座を置いてリフォームする場合があります。
和式は足腰を使うため、高齢者が暮らす住宅などでは洋式にリフォームすることでトイレの使い勝手が格段によくなります。
便器自体を交換する場合には便器だけではなく、給排水の設備の工事が必要になり、それに伴って床の張り替えを行う必要も出てきます。
トイレリフォームの価格帯の目安
次にトイレリフォームの価格相場について説明します。
トイレリフォームの価格相場は、リフォームの内容により10万円未満から100万円を超えるものまで幅広くあります。
リフォームの参考価格帯として「10万円未満必要最低限リフォームの価格帯」「10万円~50万円で一般的によく施工されている中心的価格帯」「50万円以上大規模にリフォームする価格帯」の3つに分けられますので、項目別にご説明しましょう。
- 10万円未満必要最低限リフォームの価格帯
温水便座の交換を目的として、比較的安価な便座に交換することが可能です。 - 10万円~50万円で一般的によく施工されている中心的価格帯
便器そのものを交換したり、トイレの内装を工事することが可能です。 - 50万円以上大規模にリフォームする価格帯
和式から洋式に便器を交換し、内装も完全に変更する場合やタンクレスなどの比較的高価な便器に交換することが可能です。
トイレのリフォームは便器本体の価格がリフォーム価格に大きく影響します。どのような機能を求めてリフォームするのか、目的を明らかにすることが満足度の高いリフォームにつながるでしょう。
トイレリフォームの費用相場
便座のみ交換する場合、タンクレストイレに交換する場合、和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合の3つのケースに分けて費用の相場をご紹介します。
便座のみ交換する場合
便座のみ交換する場合の費用相場は以下の通りです。
一般的なメーカーの便座への交換
- 本体価格:約15,000円
- 工事費:約8,600円
(既存便座取り外し、新規便座設置、諸経費など含む) - 総額:約23,600円
タンクレストイレに交換する場合
タンクレストイレに交換する場合の費用相場は以下の通りです。
一般的なメーカーの手洗いなし、リモコンありのタンクレストイレへの交換
- 本体価格:約110,000円
- 工事費:約35,000円
(既存トイレ撤去、新規トイレ設置、廃材処分費など含む) - 総額:約150,00円
和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合
和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合の費用相場は以下の通りです。
【和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合の費用相場】
- 本体価格(温水洗浄便座付きトイレ):約11万円〜12万円
- 解体工事費:約3~4万円
- 配管工事:約3~4万円
- 木工事:約5~6万円
- 新規トイレ取り付け費:約2〜3万円
- 既存トイレ処分費:約1万円
- 内装工事費:約3万円〜約4万円
- 総額:約28万円〜約34万円
和室に段差があり解体する場合
- 追加費用:約2万円
トイレリフォームにかかる工期について

トイレは毎日何度も使うからこそ、快適な空間にしておきたい場所です。
いつも使っているトイレに劣化症状が現れたり、使いづらさを感じたらトイレリフォームを考えてみましょう。
トイレリフォームにもいくつか種類があり、それぞれ必要な工期も異なります。
ここではトイレリフォームの具体例とその工期をそれぞれご紹介します。
トイレリフォームの範囲によって工期は変わる
トイレリフォームは、交換する部分や工事する範囲によって工期が変わります。
トイレをリフォームする際には主に以下の内容の工事が行われます。
- 便座のみ交換する
- トイレを交換する
- 和式便器から洋式便器へ変える
- トイレの内装もリフォームする
- トイレの給水管や排水管も交換する
それぞれの工事内容によって工期が異なりますが、トイレリフォームを行う範囲が広い場合は工期が長くなる傾向にあります。
また、水漏れなどがあり床材が腐食している場合は補修が必要になるため、工期がさらに延びる可能性もあるでしょう。
便座のみ交換する
便座のみ交換するリフォームでは、既存の便器はそのままで便座のみを交換する工事が行われます。
便座のみの交換は便座が割れてしまったり、ウォシュレット機能が備わっている便座にしたい場合に有効です。
【便座のみ交換する場合の工期の目安:約30分〜約2時間】
トイレの本体を交換する
トイレの本体を交換するリフォームでは、既存のトイレ本体を撤去し新しいトイレを設置する工事が行われます。
便座のみを交換するリフォームより少し時間はかかりますが、排水管の移動や壁紙などの貼り替えなどを伴わないため、短期間で費用を抑えてトイレリフォームしたい場合におすすめです。
【トイレの本体を交換する場合の工期:約半日】
和式トイレから洋式トイレへ変える場合
和式トイレから洋式トイレへ変える場合、和式便器と床には段差がある場合が多いため、一度段差を解体・撤去してフラットな状態にする工事が行われます。
そして、解体した床部分を合板などで補修して床材を張り、仕上げます。
しかし、段差を解体・撤去するのには費用がかかるため、費用を抑えたい場合は段差をそのままにして和式トイレの上から洋式トイレを設置する方法もあります。
【和式トイレから洋式トイレへ変える場合の工期:1日〜5日間】
トイレの内装もリフォームする場合
トイレの壁紙を交換したり床の張り替えなどの内装工事を伴うトイレリフォームの場合、トイレ本体を交換する工事よりも工期が長くなる傾向にあります。
【トイレの内装もリフォームする場合の工期:1日〜3日間】
給水管や排水管も交換する場合
住宅の築年数が古く給水管や排水管などが錆びついていたり、詰まっていたりして交換が必要であれば、トイレ本体のリフォームと一緒に交換工事も行われます。
この工事はマンションなのか戸建てなのかなどの建物の種類や、交換する給水管・排水管の範囲によって工期も変ります。
いずれの場合でも一部床や壁の解体が必要になるため、内装工事を併せて行うのが一般的です。
【給水管や排水管も交換する場合の工期:約1日〜約3日間】
トイレリフォームの依頼から施工完了までの流れ
1.リフォームのイメージを固める
まず、リフォーム全体のイメージを決めます。便器ごと交換するのか、それとも便座のみの交換なのか。また、壁紙や床の張り替えなどの内装工事も行うのかを検討します。
便器ごと新しくする場合には、タンクレスやタンク付き、収納一体型など、多くの種類があるためその種類についても考えておきます。
マンションの場合は水圧によってタンクレスが使えない場合があるので注意が必要です。
また、分譲マンションでは電気・給排水は共有部分になるので、規約を確認してからリフォームする必要があります。
2.依頼する業者探し
ある程度の全体像が固まったら、次は依頼する業者を探します。ウェブサイトによっては同じ条件で複数の業者に一括見積もりを出してもらうことができるので、そのようなサービスを利用すると便利です。
3.下見と見積もり
候補となる業者が数社決まったら、その業者に実際に家に来てもらい、下見をしてもらいます。その際、こちらが希望するリフォーム内容を詳細に伝えて見積もりを立ててもらいましょう。
候補となるすべての業者に相見積もりをしてもらったら、内容を確認してどの業者がよいか選定しましょう。相見積もりの際、業者によって見積書の記載方法が異なることがあるので注意してください。
特に「一式」と書かれている項目については、その中に何が含まれているのかを確認するようにしましょう。
4.業者の決定と契約
業者を決定したら、次に契約に続きます。契約してから追加の料金が取られたりしてトラブルが起きないよう、契約前に不明瞭な点についてはすべて確認しましょう。
契約が済んだら、相見積もりをしてもらった他の業者に断りの連絡を入れます。
5.リフォーム工事
便器と内装のフルリフォームを行う場合、まず既存のトイレや内装を撤去します。次に、給排水や電気設備の工事を行い、壁紙などの内装工事を行ったあと、新規の便器を取り付ける工事を行います。
リフォームの内容によって、順番が異なることもありますので、業者との打ち合わせ時に確認しましょう。
6.工事完了と確認
工事が完了したら、内容に問題がないかを確認します。依頼した内容で適切に工事されているか、キズや不具合がないかどうか、隅々まで確認しましょう。
トイレリフォームの工事の流れについて
次に、トイレリフォームの流れについてご紹介します。
1 養生する
養生とは、作業を行わない部分の床や壁などに傷や汚れがつかないように、ビニールシートなどをマスキングテープなどでとめてカバーしていく作業のことです。
トイレリフォームの場合は、資材を運び込む時に使用する玄関や廊下など、リフォームの際に通る場所の養生が主に行われます。
2 トイレを取り外す
既存のトイレ(給水タンクや便器)の本体を撤去します。
撤去する際に騒音はほとんどありませんが、トイレの撤去をする際に水道を止めてしまうため、水を使用することはできません。
また、既存のトイレが和式で洋式トイレを設置したい場合は、段差を解体・撤去します。
このとき、床材や壁紙なども剥がすため、床下の状態を確認できるでしょう。
床下を確認して給水管や排水管に水漏れや腐食などが確認された場合は給水管等を全て撤去・交換する必要があるため、一度床下まで確認してもらうといいでしょう。
3 給水管や排水管を交換する
既存のトイレが少し前のタイプだと給水管が鉄製の固い管の場合が多いのですが、現在のトイレの給水管はほとんどが柔らかい樹脂管へと変わっています。
そのため古いタイプの給水管だった場合は新しいタイプへ交換しておいた方が良いでしょう。
また、築20年以上経過しているトイレの場合、便器の種類によっては排水芯の位置が現在の規定と異なるため、20年以上前のトイレを交換する際は排水管の位置を変える工事が必要となるケースもあるでしょう。
4 下地や内装工事(内装工事を行う場合)
排水管の位置をそのままにできるトイレ本体の交換のみであれば、床や壁などの内装工事は希望しない限り必要ではありません。
しかし、上記のように排水管を移動させたり、和式トイレを洋式トイレにする場合は既存の床や壁を剥がして作業しなければならないため、仕上げに内装工事を行います。
内装工事では、まず壁の下地を作り壁紙で仕上げていき、床は床材を張る工事を行います。
また、トイレリフォーム時に棚や手洗い場を設置する場合もこのときに施工します。
5 新しいトイレに交換する
内装工事が終わったら、新しいトイレを搬入して組み立て設置を行います。
このときトイレを設置すると同時にトイレに必要な電気工事も行います。
新しいトイレの設置が完了したら、動作確認を行いリフォームが完成です。
トイレリフォーム中のトイレはどうしたらいいのか
基本的にトイレリフォーム中は水を止めてしまうため、トイレを使用することはできません。
便座のみの交換やトイレの交換は半日くらいでできるため、外出先の商業施設等でトイレを済ませたり、近くの公園のトイレを借りることになるでしょう。
しかし、トイレリフォーム時に大掛かりな工事が必要となり、さらに工期が長くなる場合にはトイレを貸してもらえる場所を探しておく必要があります。
また工事を行わない夜間については、仮設トイレとして利用できるようにしてもらうことが可能かどうかリフォーム会社に相談してみましょう。
トイレが使えない時間が半日〜1日ほどとは言えど、できるだけ家族が在宅しない日や時間帯を考えた上で施工する日程を決めていきましょう。
トイレのリフォーム事例
自動機能がついたTOTOのトイレにリフォーム

リフォーム費用 | 35万円 |
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施行日数 | 1日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 22年 |
メーカー名 | TOTO |
漏水が起きていることもありTOTOのトイレにリフォームしました。蓋の開閉や流水が自動で行われるため使い勝手がいいです。洗浄機能が自動な上に汚れがつきにくいと感じるため綺麗な状態が続くトイレになりました。
LIXILのサティスSで明るく綺麗なトイレに

リフォーム費用 | 23万2200円 |
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施行日数 | 1日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 14年 |
メーカー名/商品名 | LIXIL/サティスS |
タンクレストイレを使っていましたが水が流れると止まらなくなってしまったためトイレ本体の入れ替えを行いました。同時に床の張り替えも行ったため雰囲気が明るくなりました。節水効果が高く掃除もしやすいです。
TOTOのトイレで綺麗に使いやすく

リフォーム費用 | 40万円 |
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施行日数 | 2日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 80年 |
メーカー名 | TOTO |
汲み取り式のトイレを洋式のトイレにTOTOでリフォームしました。とても清潔で使いやすいです。便座が動くので掃除もしやすく快適に使うことができます。
Panasonicのトイレで掃除をしやすく

リフォーム費用 | 20万円 |
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施行日数 | 2日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 28年 |
メーカー名 | Panasonic |
汚れがつきやすく掃除が大変だったトイレをPanasonicの製品でリフォームしました。トイレが終わると自動で水が流れ、洗浄も設定すれば自動でしてくれるため掃除がとても便利なトイレになりました。
TOTOのトイレで節水節電できるエコなトイレに

リフォーム費用 | 15万円 |
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施行日数 | 1日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 24年 |
メーカー名 | TOTO |
使用年数が長く、水漏れもしていたのでTOTOのトイレにリフォームしました。水が節水になり、便座の保温機能も節電にできるため節約できるトイレになりました。
TOTOのトイレでシンプルで綺麗に

リフォーム費用 | 50万円 |
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施行日数 | 4日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 3年 |
メーカー名 | TOTO |
男の人が座っても十分な広さです。汚れがつきにくいため日々のお手入れが楽にできます。デザインと性能どちらも揃ったトイレになりました。
トイレの種類とその特徴
では、リフォームで取り付けるトイレにはどのような種類があるのでしょうか。リフォームで取り付けるトイレの種類と特徴をご紹介します。
組み合わせ便器

組み合わせ便器とは、それぞれ独立したタンク・便器・便座を組み合わせたトイレのことです。トイレで最も多く選ばれる種類で、価格帯も比較的安価なのが特徴です。
また、それぞれ独立することで、万が一故障した場合でも壊れた部分だけ交換することが可能です。タンクに水を溜めて流すため、水の溜まり具合で流しにくくなることがあります。
一体型トイレ

一体型トイレとは、タンク・便座・便器が全て一体となっているタイプのトイレです。タンク・便座・便器が1つの製品になっており、凹凸が少ないため、掃除がしやすく統一感があるのが特徴です。手洗い付きタイプと手洗いなしのタイプがあります。
一体型トイレは、万が一故障した場合、本体ごと交換しなければならないこともあります。
タンクレストイレ

タンクレストイレとは、その名の通りタンクがないタイプのトイレです。タンクがないため、トイレを広く見せることができます。また、スタイリッシュでデザイン性も高いのが特徴です。
凹凸も少ないため掃除がしやすいですが、設置費用が比較的高額で、万が一故障した場合は本体ごと交換しなければならないことがあります。また、機種によっては水圧の関係で設置できない場合もあります。
トイレリフォームで組むことができるローンはあるのか?
トイレのリフォームで利用できるローンはいくつかあります。まず「有担保」と「無担保」のローンがあり、それぞれ特徴が異なります。「有担保」と「無担保」ローンの特徴は以下の通りです。
- 「有担保」ローン:低金利で借入額が多い。返済期間も長期間で設定可能。審査は約4日〜約7日かかる。
- 「無担保」ローン:審査が早く保証人不要なケースが多い。金利は高め。
「有担保」ローンと「無担保」ローン、それぞれメリット・デメリットがありますが、どちらを利用した方がいいのかはリフォーム金額によって異なります。
例えば、トイレのリフォームのみで費用が数十万円程であれば「有担保」も「無担保」もそれほど差がない可能性があります。
「有担保」「無担保」どちらがいいのかは、借入金額・返済期間・金利などを考慮した上で判断するといいでしょう。
上記の他にも、住宅ローンやリフォームローンなども選択肢として含まれるでしょう。中古住宅を購入してリフォームをする際は住宅ローンを利用できますし、リフォームのみ行う場合はリフォームローンを利用することができます。
リフォームローンは、業者が取り扱っているケースもあり、金利優遇などをする特典がついたりすることもあります。
また、特定の設備メーカーの製品を利用することで金利が安くなるキャンペーンがあったり、ローンの借入先が決まっていない場合はこのようなローンも利用してみるといいでしょう。
トイレリフォームに使える補助金制度はあるの?

決して安いとは言えないトイレリフォームですが、場合によっては使える補助金制度があります。
ただし、条件がありますので、それについて説明します。トイレリフォームに適応される補助金制度には2つの種類があり、おおよそ以下のような条件になります。
※2023年7月時点での情報です。
バリアフリーリフォーム
高齢者や身体障がい者などの生活改善のために行う場合に適応されます。トイレの場合は和式便器から洋式便器への取り換え工事や手すりの設置工事などが対象になります。
高齢者の場合は介護保険制度からの補助金があるほか、各自治体でも高齢者と障がい者のための補助金制度を設けている場合があります。各自治体により条件が異なりますので、詳細は各自治体に確認してください。
エコリフォーム(節水型)
自治体によっては、対象となる節水型のトイレを設置することに対して補助を受けることができる場合があります。
それぞれの補助金制度については各自治体によって条件が異なります。施工する業者の指定があったり、事前の審査が必要になったりする場合もあります。詳しい内容については各自治体に確認してください。
トイレのリフォームはDIYできるの?
トイレのリフォームが必要となると、それならDIYで行いたいと思う方もいるかもしれません。しかし結論からいうとトイレのリフォームをDIYで行うのは難しいと言わざるを得ないでしょう。
トイレのリフォームを行おうとすると排水芯を調べたり、取り付けが可能なのかどうかも自分で判断する必要があります。
排水芯が分からないままだと、それぞれトイレによって様々な位置に設置されている排水管までの距離を特定することもできません。リフォームの知識が必要とされるので、素人には難しいのではないでしょうか。
トイレは汚水を扱う部分なので、DIYしてもそこのリフォームが失敗となると悲惨なことにもなりかねません。
ただトイレのリフォームの中でもDIYで行えるものはあります。それは便座の交換です。
既存の便座を外して新しい便座を取り付け、金具を付け替えることで交換が可能となります。便座の交換自体は知識のない方でも比較的簡単に行うことができるでしょう。
しかし経験者はともかく、自信がないという方は無理にDIYで行おうとする必要はありません。業者に依頼して取り付けを行ってもらった方が確実ですし、安心して利用することができます。
トイレリフォームはどのような業者が請け負っているの?

トイレリフォームを頼む際、リフォーム業者を思い浮かべる方が多いと思いますが、リフォーム業者以外でもリフォームを請け負っています。ここではトイレリフォームを請け負っている業者を4種類に分けて説明しましょう。
大手ハウスメーカー系列リフォーム会社の業者
大手ハウスメーカーというと新築の建物を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ハウスメーカーの多くは系列のリフォーム会社をもっています。母体がしっかりしている、という点で大きな信用があります。
リフォーム専門会社の業者
リフォーム専門業者のメリットは何と言ってもその実績です。リフォームに特化している業者ですので、様々なリフォームを経験しているため提案力もあることが多く、色々な相談にのってくれるでしょう。
地域に密着した工務店や設計事務所の業者
地域に密着した工務店や設計事務所でもトイレリフォームを依頼できます。地域密着型の業者は口コミが直接、業者の利益につながることが多いため、施工を始めとしたサービスが丁寧であることが多いのが大きなメリットです。
他業種リフォーム部門の業者
最後は上記3つの業種とは別のリフォーム部門をもつ業者です。例えばガス会社や水道会社、家電量販店やホームセンターのリフォーム部門がそれに当たります。
製品を独自のルートで仕入れていることも多く、商品の金額を安価に抑えられる場合があります。
トイレリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたトイレリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、トイレリフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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