2024年04月11日更新

監修記事

キッチン解体撤去費用〜手順・注意点まで完全解説!

キッチンの解体撤去を検討する際、方法、費用、注意点など様々な事前知識が必要になります。

本記事では、DIYでの解体撤去からプロの業者に依頼する場合まで、その方法と必要な情報、加えて工事の流れと期間、最適な業者の選び方まで、実用的なアドバイスを網羅的に提供します。

キッチン解体撤去で知っておくべき事前知識

キッチンの解体撤去を検討する上で、事前に廃棄物の種類について理解しておいた方が良いでしょう。

廃棄物は、大きく分けて以下の2つに分類されます。

✓一般廃棄物
✓産業廃棄物

「一般廃棄物」は家庭から出るごみで、主に市区町村が収集・処理します。

一方、「産業廃棄物」は事業活動から生じるごみで、専門の処理業者に依頼する必要があります。

キッチンの解体撤去時に出る廃材は、その内容によって後者の「産業廃棄物」に当たる場合があるため、適切な処理方法と処理業者の選定が必要です。

また、廃棄物の処理には費用がかかるため、事前に予算として見積もっておくことも重要です。

リフォーム会社の見積もり項目では、「解体処分費」、「撤去材処分費」、「廃材処分費」などと書かれています。

キッチン解体撤去の方法

キッチンの解体撤去の方法は、以下の2パターンです。

・DIYで行うパターン
・業者に依頼するパターン

それぞれのメリット、デメリットについて解説します。

DIYで行うパターン

<メリット>
✓費用を安く抑えることができる
✓好きな時間にできる

<デメリット>
✓仕上がりが美しくない
✓時間がかかる
✓道具が必要になる

DIYでキッチンの解体撤去を行う大きなメリットは、コストを大幅に削減できる点です。

業者に依頼するとそれなりの費用がかかりますが、DIYであれば、その費用を抑えることができます。

また、自分の都合に合わせて作業を進められるのも大きな利点で、週末や空いた時間を利用して、じっくりと作業することができます。

しかし、一方でいくつかのデメリットも存在します。

まず、専門的な技術や経験がないため、仕上がりの質が業者より劣る可能性が高いです。

また必要な工具を揃える必要があるため、多少の初期コストが発生します。

さらに作業に慣れていない場合、予想以上に時間がかかることも考えられます。

業者に依頼するパターン

<メリット>
✓怪我をする心配がない
✓施工時間が短くて済む

<デメリット>
✓大きな費用が発生する場合がある

業者に依頼する場合、その最大のメリットは仕上がりの質の高さです。

プロの技術により、安全かつ迅速に作業が行われるため、高品質な仕上がりが期待できます。

また、自分で作業を行う際の怪我のリスクも回避できます。

さらに、プロの効率的な作業により、時間を節約できるという利点もあります。

一方で、業者に依頼するデメリットとしては、その費用の高さが挙げられます。

プロの技術を利用するため、DIYに比べて大幅に費用がかかることも考えられます。

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キッチン解体撤去の費用

では、キッチンの解体撤去の費用について解説します。

DIYで行うパターン

DIYで行う場合は、解体撤去やその他の付帯工事などはご自身で施工するため、その部分の費用はかかりません。

そのため、必要な費用は以下の処分費のみです。

✓1立方メートルあたり3,000円〜8,000円程度
✓廃材に石膏ボードが含まれている場合は1立方メートルあたり1.5万円程

石膏ボードは有害物質を含む場合があるため、処分場との処理契約が必要になり、費用も上がります。

業者に依頼するパターン

一方、業者に依頼する場合の費用は以下の通りです。

項目費用相場
解体撤去費1.5万円~2万円
既存キッチン処分 (2tトラック使用)1.5万円~3万円
既存キッチン処分 (4tトラック使用)2万円~3万円
※標準的なI型キッチン(間口255cm)の解体撤去費用のモデルケースです。

解体撤去費には、作業員の人件費と養生費が含まれます。

既存キッチン処分費は、廃材を運搬するためのトラックの大きさで費用が変わります。

加えて、以下のような追加工事が必要な場合があります。

項目費用相場
タイルの解体撤去1.5万円~2万円
壁・天井の既存クロス撤去1万円~2万円
クッションフロア撤去2.5万円~3万円
補修工事(タイル・クロスの貼り直し等)5万円~10万円

キッチンの解体撤去費と処分費を合わせると「3万円〜5万円」程で、追加工事がある場合は、最大で20万円近くになることもあるので、解体撤去工事の範囲については事前に確認しておくことが大切です。

また業者に見積もりを依頼をしたときに、上記の金額と大きく乖離している場合には、その理由を説明してもらうようにしましょう。

ガスコンロについて

見逃しがちですが、ガスコンロの撤去費用についても確認しておく必要があります。

ガスコンロの撤去費用は、以下2つのタイプによって異なります。

・テーブルコンロ
・ビルトインコンロ

テーブルコンロは、コンロ設置箇所に乗せてガスホースを接続するだけのものなので、ご自身でも簡単に撤去・処分できるため、1,000円以内で済むことがあります。

一方ビルトインコンロは、システムキッチンに埋め込んで設置されているため、撤去には専門技術が必要になり、費用は1万円程かかることが多いです。

加えて、オール電化にリフォームする場合などは、ガス配管を閉栓する必要があるため、配管の撤去とガス栓の撤去で5,000円程上乗せとなります。

二世帯住宅の場合

二世帯住宅でキッチンを解体撤去する場合は、撤去するキッチンの数や移設の必要性によって費用が大きく変わります。

以下のようなケースであれば、1箇所の解体撤去工事で済みます。

✓2階にある既存キッチンを1階に移設する
✓2つあるキッチンのうち1つだけ解体撤去する

しかし、以下のようなケースの場合、工事の規模が大きくなるため、費用は倍増、もしくは付帯工事も含めるとそれ以上になる可能性があります。

✓2つある既存キッチンを両方解体撤去し、全く別の場所に新設する

予想以上の出費をしないためにも、上記のような様々なケースを踏まえて、詳細な見積もりを出し、事前に正確な予算を把握しておく必要があります。

DIYでキッチン解体撤去をする時の4つの注意点

DIYでキッチンの解体撤去を行う方は、以下の4点に注意してください。

注意点1 怪我をしないように注意する
注意点2 キッチンが使えない期間が長くなる可能性がある
注意点3 処分費も見ておく必要がある
注意点4 資格が必要な場合がある

注意点1 怪我をしないように注意する

DIYでキッチンの解体撤去を行う際、最も重要なのが怪我をしないよう注意することです。

解体撤去作業は危険が伴うため、適切な保護具を着用することが必須です。

例えば、安全靴、厚手の手袋、保護メガネ、ヘルメットなどが含まれます。

また工具を使用する場合は、その取り扱い方法を事前にしっかりと調べて準備しておくことも大切です。

不慣れな工具の使用は、大きな怪我に繋がる可能性があるためです。

さらに、キッチンはコーキング材でしっかりと固定されていることが多く、解体撤去には相当な力が必要とされるため、重い物を持ち上げる際は正しい姿勢を保つことや、必要であれば他者に作業を手伝ってもらうことも重要です。

注意点2 キッチンが使えない期間が長くなる可能性がある

DIYによるキッチンの解体撤去は、計画通りに進まないこともあります。

特に初心者の場合、作業に予想以上の時間がかかることが多く、キッチンを使うことができない期間が長引く可能性があります。

そのため、仮の調理、洗い物のスペースを設けたりなどの準備が必要になります。

また家族や同居人がいる場合は、事前に作業スケジュールを共有し、生活への影響を最小限に抑える計画を立てることが望ましいです。

注意点3 処分費も見ておく必要がある

前述したように、DIYでキッチンの解体撤去をしたとしても、廃材の処分には費用がかかります。

廃材の種類によっては一般廃棄物として捨てられることもありますが、天板やシンク、石膏ボードなどは専門の処分業者に依頼する必要があります。

予想以上に出費しないためにも、事前に処分方法と費用を確認し、予算に組み込んでおくことが重要です。

注意点4 資格が必要な場合がある

特定の作業には専門の資格が必要になることがあります。

例えば、ガス設備や電気設備に関わる作業は、専門的な知識と技術が必要であるため、資格を保有している業者に依頼することが法律で定められている場合があります。

ご自身で行うことによるリスクを考慮し、必要に応じて専門業者に相談することも大切です。

自分でできる範囲と、業者に依頼すべき範囲をしっかりと把握することが、安全かつ効率的にキッチンの解体撤去を進める上では必要なプロセスです。

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キッチン解体撤去工事について

一方で、業者にキッチンの解体撤去を依頼する場合、工事はどういった流れで、どのくらいの期間かかるのでしょう。

流れ

一般的に、以下のような流れで工事が進みます。

1.  業者に見積もりを取る
2.  業者に工事を依頼する
3.  工事開始
4.  既設キッチンの解体撤去
5.  付帯工事(必要な場合)
6.  後片付け

順番に解説します。

1.  業者に見積もりを取る

まず、業者に解体撤去工事の見積もりを取る必要があります。

この際、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。

相見積もりを取ることで、コストの比較検討が可能となり、予算に合った適切な業者を選ぶことができます。

2.  業者に工事を依頼する

見積もりを比較検討した後、施工内容と金額について合意した業者に工事を依頼します。

この際、契約書の作成を通じて、後のトラブルを防ぐために、工事の範囲、費用、工期などを明確にしておくことが大切です。

3.  工事開始

工事開始日、業者が訪れ、工事前に施工箇所やキッチンを確認します。

この時、作業に支障をきたさないよう、荷物の移動やスペースの確保を事前に行っておく必要があります。

4.  既設キッチンの解体撤去

工事に入る前に養生を施し、水道・ガスを適切に止めます。

次に、作業の効率化のためにキッチンの扉や引き出しなどを取り外します。

その後、吊戸棚、レンジフード、ガス管、給排水管、ガスコンロ、シンク、キャビネットなどを順番に解体撤去していきます。

5.  付帯工事(必要な場合)

解体撤去後、必要に応じて付帯工事が行われます。

これには、新しいキッチンの設置や、壁や床の修繕、配管の変更などが含まれます。

6.  後片付け

すべての工事が完了した後、作業場所の清掃を行い、元の状態に戻します。

この段階で、水道やガスの確認を行い、問題がないことを確認します。

期間

作業期間については、以下3つのパターン別に解説します。

✓キッチンの入れ替え・交換のみの場合
✓内装変更を伴うキッチンリフォームの場合
✓レイアウト変更を伴うキッチンリフォームの場合

キッチンの入れ替え・交換のみの場合

キッチンの入れ替え・交換のみの場合は、「2日〜1週間」程度が見込まれます。

比較的単純な入れ替え作業であるため、短期間で完了することが多いです。

ただし、古いキッチンの撤去と新しいキッチンの設置には、専門的な技術が必要とされるため、作業の進行速度は業者の経験や能力に依存します。

この期間中、水道が使用できない時間は通常1〜2時間程度と限られていますが、作業の進行状況によっては若干長くなる可能性もあります。

内装変更を伴うキッチンリフォームの場合

内装変更を伴うキッチンリフォームの場合は、「5日〜10日」程度が見込まれます。

単にキッチンを交換するだけでなく、壁紙の張替え、床材の変更、照明の設置など、キッチン周辺の内装も一新する作業が含まれます。

これらの作業は、細かな仕上がりやデザインに配慮が必要なため、より多くの時間を要します。

この期間中、水道が使用できない時間は基本的に1〜2時間程度ですが、工事の進行具合によっては変動することがあります。

レイアウト変更を伴うキッチンリフォームの場合

最も時間がかかるのが、レイアウト変更を伴うリフォームの場合です。

この場合、「10日〜1ヶ月」程度の工事期間が予想されます。

レイアウト変更では、配管の移設や電気工事、さらには壁の撤去や新設など、大掛かりな作業が伴います。

これらの作業は専門的な知識と技術を要し、複数の業者が関与することもあるため、時間がかかります。

この場合、水道が使用できない期間は1〜4時間程度となることが多いですが、こちらも工事の内容によってはこれ以上の時間が必要になることもあります。

キッチン解体撤去の業者を選ぶ4つのポイント

納得のいくキッチンの解体撤去を行うためには、どのように業者を選べばよいのでしょう。

以下4つのポイントを考慮することが大切です。

ポイント1. 解体撤去の経験や実績が豊富かどうか
ポイント2. 口コミの評価が良いか
ポイント3. リフォーム会社に依頼する
ポイント4. 有資格者がいる業者に依頼する

ポイント1. 解体撤去の経験や実績が豊富かどうか

キッチンの解体撤去を依頼する際、業者の経験と実績は重要な判断基準となります。

豊富な経験がある業者は、多様なキッチン構造や材料に対応できる知識と技術を有しています。

キッチンにはガスや水道、電気といったすべてのインフラが集約されているため、解体撤去の際に、経験のない業者がそれらを切り離す作業を行うと、配管や配線を傷つけてしまったり、最悪の場合、ガス漏れや感電といった事故のリスクもありますので、事前にホームページなどで過去の実績を確認しておくことをおすすめします。

ポイント2. 口コミの評価が良いか

インターネット上の口コミやレビューは、業者選びにおいて貴重な情報源です。

他の顧客がどのような経験をしたか、特に対応の速さ、スムーズなコミュニケーション、最終的な仕上がりの質に関する評価を参考にすると良いでしょう。

こちらもネットで事前にチェックしておくことをおすすめします。

ポイント3. リフォーム会社に依頼する

リフォーム専門の会社を選ぶことも一つの選択肢です。

リフォーム会社は、解体撤去作業だけでなく、新しいキッチンの設計や設置など幅広い施工範囲に対応しているため、同時にキッチンの新設も検討されている方は、解体〜新設までを同じリフォーム会社に依頼すると良いでしょう。

同じ業者が担当することで、工事全体のスムーズな進行と質の高い仕上がりが期待できますし、割引価格で請け負ってくれる場合もあります。

工事後にトラブルが発生した際、依頼する窓口が一本化されていることで、コミュニケーションが容易になり、かつ迅速な対応が望めます。

ポイント4. 有資格者がいる業者に依頼する

キッチンなどの内装の解体撤去工事は、実は資格が必要ない作業のため、建設業許可を保有している会社から、便利屋のような業者まで、どこにでも依頼することができます。

しかしながら、特にガス設備や電気関連の工事のような危険を伴う工事が発生する場合、安全基準を適切に守りながら作業を行い、不測の事故やトラブルを防ぐことができる資格を持った業者に依頼することが重要です。

ひとえに資格と言っても様々ありますので、ご自身が依頼する工事の内容に関して、有資格者が必要かどうか事前に確認することをおすすめします。

以上のポイントを踏まえて、業者選びを行うことが重要です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社優和プランニング 代表 上田惇

株式会社優和プランニング

上田惇

建設業許可の取扱業者。勤めていた水道会社、設備会社でリフォームの仕事に関わり、培った経験を活かし株式会社優和プランニングを設立。現在も職人でありながら、営業活動を展開中。

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