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2023年02月15日更新
家庭用蓄電池の種類とは?特徴やメリット・デメリットについてもご紹介!
売電から自家用の蓄電へ切り替える際には、家庭用蓄電池が必要となります。蓄電池にはさまざまな種類のものが存在するため、どの蓄電池を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。この記事では蓄電池の種類や特徴について解説することで、導入すべき蓄電池を選ぶお手伝いをします。
目次
蓄電池とは?
蓄電池とは、電気を貯めておくことができ、必要時に電気機器に電気を供給することができる一般家庭でも使用可能なバッテリーのことです。
大容量のものだと、停電時でも10時間以上使用することができ、災害時などに非常用電源として使うことも可能です。
家庭用蓄電池を充電するには、電力会社からの電気で充電する方法と、太陽光発電の電気で充電する2つの方法があります。
電気を効果的に蓄電しておくことで、停電時の備えだけでなく、電気代の節約にもつながります。
蓄電池の利用方法とは?
停電時の利用方法
災害時などに電力会社からの電気供給が止まり停電した際でも、蓄電池があれば電気を使うことができます。
停電した際には、自立運転モードへ切り替えを行う必要があります。
自動的に切り替わる設定のものであれば、自分で操作しなくても自立運転モードにより電気が使えるようになるでしょう。
ただし、切り替わるまでに必要な時間は機器によって異なってきます。
停電時に蓄電池が使えないという事態にならないよう、日常生活の中で準備をして停電時に活用できる環境を整えておくことが大切です。
日常生活での利用方法
蓄電池は、停電時に限らず、日常生活の中でも利用することができます。
日常生活の中で蓄電池を活用しているご家庭では、太陽光発電とセットで設置していることが多いです。
太陽光発電で作った電気をまずは家庭で消費し、使い切れずに余った電気を売電するか、もしくは蓄電池に蓄電しておきます。
余った電気を売電する場合には、深夜の安い電気を電力会社から蓄電しておき、太陽光発電の発電量が家庭の使用量より少ない時や発電していない時間帯に、蓄電池の電気を使います。
余った電気を蓄電する場合には、太陽が沈む夕方ごろから蓄電池の電気を使っていき、電力会社から極力電気を買わないような、自給自足モードにしていきます。
家庭用蓄電池のメリットとは?
災害時に電気が使える
家庭用蓄電池の大きなメリットの一つは、災害時にも電気が使えるという点です。
特に、小さなお子様や、お年寄り、病気を抱えた方がいらっしゃるご家庭では、電気は重要なライフラインです。
蓄電池があることで、もしもの時にもしっかりと備えておくことができます。
製品にもよりますが、停電時に使いたい電化製品をあらかじめ設定しておくことができ、太陽光発電や蓄電池からの電力供給が開始されてから12〜24時間連続で使用可能なものもあります。
また、太陽光発電システムがある場合、日中の発電量に余裕があれば蓄電池の充電もすることが可能です。
電気代を節約できる可能性がある
電気の契約プランを深夜の単価が安いプランへ変更することで、電気代を節約することもできます。
深夜の安い電気を蓄電池に貯めておき、単価の高い日中に使用することで、電気代が抑えられるのです。
太陽光発電を導入している場合には、昼間は太陽光発電で発電した電気を使い、余った電気は蓄電池に蓄電します。
日が沈んだ後からの夜間や早朝などは、蓄電池に貯めておいた電気を使用することで電力会社から電気を買うことが少なくなり、結果として電気代の節約にもつながっていきます。
家庭用蓄電池のデメリットとは?
設置スペースが限られている
家庭用蓄電池のデメリットの一つは、設置スペースが限られているという点です。
蓄電池は、高音や低音、結露や湿気に弱いため、設置場所を慎重に選ぶ必要があります。
サイズは、メーカーなどによっても異なってきますが、エアコンの室外機1〜2台分くらいです。
大きく場所を取られる訳ではありませんが、長く良い状態をキープするためにも、設置場所の事前調査をしっかりと行い、適切な場所に設置することが大切になってきます。
寿命がある
蓄電池の寿命は10年〜15年が目安と言われています。
最近の蓄電池の多くは、リチウムイオン電池を採用しているため、すぐに壊れたり、極端に放電したりすることはありませんが、日が経つにつれて劣化はします。
この蓄電池の寿命に関わってくるのが、蓄電池のサイクルです。
充放電の回数のことをサイクルといい、充放電回数がある一定のサイクル数を超えると蓄電容量が徐々に減っていきます。
メーカーや製品によって、保証期間や充放電のサイクル回数、残存容量などが異なるため、購入の際には、しっかりと確認した上で製品を選ぶようにしましょう。
家庭用蓄電池の費用相場とは?
本体価格
家庭用蓄電池の本体価格の相場は、一般的に約50万円〜約140万円です。
以前は200万円を超えるほど非常に高額だった家庭用蓄電池も、普及が進むにつれて年々その価格は下がりつつあり、導入費用を大幅に抑えられるようになってきています。
家庭用蓄電池の本体価格は、メーカーによっても様々ですが、蓄電容量の大きさが価格に最も影響します。
容量が多いほうが使用可能時間も長く、蓄電可能回数も増えるため、本体の寿命も長く持ちます。
少しでも購入費用を抑えたい場合には、実際にどれくらいの電気量を日々使用しているのかをしっかりと調査した上で、蓄電容量を検討すると良いでしょう。
設置工事の費用相場
蓄電池を設置するためには、本体価格に加えて蓄電池を設置するための工事費用も必要になります。
設置工事の費用は、設置場所の事前の調査や基礎工事、購入した蓄電池の取り付けや配線といった作業にかかる費用です。
設置業者によって多少の差はありますが、設置工事費用の費用相場は一般的に約25万円〜約40万円です。
大容量の蓄電池を購入した場合であっても、配線工事が少なく済めば工事費用は抑えることができ、逆に小容量でも、複雑な配線工事などが必要な場合には、工事費用は高くなってしまいます。
家庭用蓄電池の選び方と種類
家庭用蓄電池を選ぶ際の基準としては、電池の素材、設置方法、接続方法などがあります。
それぞれどのようなものを選ぶかによって蓄電池の種類を絞ることができるでしょう。
蓄電池は、種類によって性能はもちろんのこと、導入コストやランニングコストが異なります。
蓄電池の購入後に後悔することのないよう、蓄電池の特徴について知った上で選ぶことをお勧めします。
素材から見た家庭用蓄電池の種類
家庭用蓄電池として使用されている蓄電池の主な素材は2つあります。
一つは「鉛蓄電池」、そしてもう一つは「リチウムイオン蓄電池」です。
現在主流となっているのはリチウムイオン蓄電池ですが、それぞれの特徴について見ていきましょう。
鉛蓄電池
鉛蓄電池の歴史は長く、古くから蓄電池として利用されてきました。現在でも自動車のバッテリーや、非常用のバックアップ電源として利用されています。
重量が重いため取り回しには難がありますが、寿命の割に導入コストが安いため、一定の場所に設置して使用するには適しています。
鉛蓄電池の注意点として、常に一定以上の電圧を維持しなければ蓄電池の性能が著しく低下してしまうという点があります。
過放電によって電圧が下がりすぎないよう、放電後はすぐに充電するなどの対策が必要です。
リチウムイオン蓄電池
リチウムイオン電池は現在主流の蓄電池で、様々な場面で活用されています。
小さな容量から大きなエネルギーを生み出すことができるため、携帯電話やパソコンの電源としても利用されています。
コンパクトで高性能なため導入コストが高いのが難点ですが、性能の高さから注目度の高い蓄電池であると言えるでしょう。
設置の仕方から見た家庭用蓄電池の種類
家庭用蓄電池の種類は設置の仕方でも分類できます。
良く導入されている種類は「定置型蓄電池」と「移動可能型蓄電池(ポータブル型)」の2つがあります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
定置型蓄電池
定置型蓄電池とは、決められた場所に設置する据え置きタイプの蓄電池のことを言います。
設置する場所が屋外であるか屋内であるかによってもタイプが異なりますが、必要なスペースはエアコンの室外機よりも大きい場合が多いです。
そのため、よく使用されているのは屋外に設置するタイプのようです。
蓄電池は高温や低温によって劣化の進行が激しくなるため、適度な温度管理が必要となります。
また、屋外に設置する場合は結露対策も必要となるでしょう。
定置型蓄電池を設置する際には配線工事が必要となります。
分電盤を介して電力会社の電力網と接続する工事には特別な資格が必要なため、工事は業者に依頼するケースがほとんどです。
移動可能型蓄電池(ポータブル型)
移動可能型蓄電池(ポータブル型)とは、持ち運び可能な小型の蓄電池のことを言います。
小型であるため好きな場所に持ち運んで使用することが可能であり、停電などの災害時には携帯電話の充電、照明、介護用品のバックアップ電源などとして使用することもできます。
移動可能型蓄電池(ポータブル型)の設置には配線工事が必要ありません。
充電方法も家庭用コンセントから充電できるため、手軽に扱うことができます。
定置型蓄電池と比べると電池としての容量は小さいものの、非常用電源としては便利な蓄電池であると言えます。
接続の仕方から見た家庭用蓄電池の種類
自家発電した電力と、電力会社の電力網を流れる電力を併用するためには、分電盤への接続工事が必要となります。
この分電盤と蓄電池の接続方法によって、定置型蓄電池は次の2つに分類することができます。
一つは「特定負荷型蓄電池」、もう一つは「全負荷型蓄電池」です。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
特定負荷型蓄電池
特定負荷型蓄電池とは、蓄電池と分電盤を接続する際に分電盤内の特定の回路のみに接続するタイプの蓄電池のことを言います。
全ての回路に電力を供給するという接続方法ではないため、自家発電した電力は特定の回路を通った先にのみ供給されます。
つまり、特定負荷型蓄電池は停電などの非常時にどの部屋で電気を使うかといった運用方法をあらかじめ決めておくことになります。
特定負荷蓄電池の電圧は基本的に100Vのみとなります。
そのため、家庭用コンセントにプラグを挿して使用する電化製品は使用することができますが、オール電化や200Vのエアコンなどには利用できません。
全負荷型蓄電池
全負荷型蓄電池とは、蓄電池と分電盤を接続する際に回路を選択する必要がなく、すべての回路に接続するタイプの蓄電池のことを言います。
つまり、全負荷型蓄電池では電力会社から供給される電気と同じ使い方をすることができます。
停電などの非常時には家全体の電力をバックアップできて、普段通りに電気を使用することができるでしょう。
ただし、自家発電できる電力には限りがあるため、電力会社からの電力が止まっている間の電気の使い過ぎには注意しましょう。
家庭用蓄電池と産業用蓄電池の違いとは?
家庭用蓄電池
家庭用蓄電池は、住居に設置することを前提としているため、コンパクトに設計されているものが多いです。
家庭用蓄電池の蓄電容量は一般的に3kWh〜14kWhで、充電時間や放電時間は数時間から12時間までとなっています。
家庭用蓄電池は、温度変化に弱く気温によっては爆発しかねないため、消防法によって最大で約17kWhまでと規定されています。
17kWhを超えるものを家庭で設置することもできますが、その場合には複雑な手続きをする必要があります。
家庭用蓄電池を購入する際には、国の補助金などを利用することで費用を抑えて、蓄電池を設置することができます。
産業用蓄電池
産業用蓄電池は、オフィスや工場、公共の施設などでの利用を前提に設計されているため家庭用蓄電池の数倍から数十倍以上の容量を備えていることが一般的です。
その分サイズも大きくなるため、一般家庭では設置に困るほどの大きさになります。
事業内容によっては大きな電気出力を求められることがあるため、一つの蓄電池で賄えないこともあります。
その場合には、複数台の蓄電池で構成される蓄電システムが活用されます。
産業用蓄電池は容量が大きい分、価格も高額になりやすく数百万円から1000万円を超えることもあります。
法人で購入する産業用蓄電池にも補助金が適用されることもあり、家庭用蓄電池の補助金よりも上限が高く設定されています。
また、家庭用とは違い産業用蓄電池の場合は、状況に応じて無停電電源装置を設置する必要があります。
無停電電源装置とは、停電になった瞬時に電源の切り替えを行う装置のことです。
この装置を設置することで、停電発生時にパソコンやサーバーのシャットダウンを回避してデータの損失を防止することが可能になります。
産業用蓄電池はサイズの大きさに加えて、停電時に稼働したい機器に対応するための付帯機器などのコストも発生するため、導入時は家庭用蓄電池の数倍もの費用が発生します。
家庭用蓄電池の種類を決める際の注意点とは
蓄電池には様々な種類があり、どの蓄電池を購入すればよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
どの家庭用蓄電池を選べばよいか決める際に重要なのは「蓄電容量」と「出力」です。
両者は混同されやすいのですが、蓄電容量と出力は異なる意味合いを持ちます。
蓄電容量とは電気を貯めることができる容量のことを表し、容量が大きいほど多くの電力を蓄えることができます。
一方、出力とは一度に使用できる電力量のことを表し、出力が大きいほど多くの電気を放電することができます。
家庭用蓄電池には製品によって「蓄電容量」と「出力」が異なり、蓄電容量と出力が大きいほど本体価格が高くなる傾向があります。
停電などの非常用電源として家庭用蓄電池を利用したいのであれば、停電時にどれだけの電力が必要であるかを事前に把握しておくことが重要となります。
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この記事の監修者プロフィール

IEMUS
岩納 年成 大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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