- リフォーム費用見積もり比較「ハピすむ」
- >
- 省エネ・太陽光リフォーム
- >
- ハイブリッド蓄電池とは?メリットとデメリットも交えて解説!
2020年11月05日更新
ハイブリッド蓄電池とは?メリットとデメリットも交えて解説!
太陽光発電で作られた電気を自宅で使用するためには蓄電池が必要ですが、中でも近年注目を集めているのが「ハイブリッド蓄電池」です。この記事では、ハイブリッド蓄電池を理解した上で購入できるよう、特徴やメリット、デメリットなどについて解説します。
-
- 監修者弘中純一
目次
蓄電池を使うなら知っておきたいハイブリッド蓄電池とは
太陽光発電によって作られた電気を家庭で好きな時に利用するためには「蓄電池」に電気を蓄える必要があります。
発電された電気や、蓄電池内に蓄えられている電気は「直流」と呼ばれる電気であるのに対し、ほとんどの家庭用家電で使用される電気は「交流」と呼ばれる電気です。
そのため、発電された電気を家庭で使用するためには、一旦直流の電気を交流へ変換する必要があります。
この変換を行うのが「パワコン(パワーコンディショナー)」と呼ばれる機器です。太陽光発電と蓄電池を設置する場合は、それぞれについてパワコンが必要です。
しかし、近年話題の「ハイブリット蓄電池」は、これら2台のパワコンの役割を1台で担うことができる機器です。
ハイブリッド蓄電池と従来の蓄電池はどう違う
ハイブリッド蓄電池と従来の蓄電池の一番の違いは、パワコンの数による電気の変換効率にあります。
先ほども触れたように、太陽光発電によって生み出された電気を家庭で使用するためにはパワコンで電気を変換する必要があるのですが、電気は変換するたびにロスが生じます。つまり変換回数が多いほどロスが増えてしまうのです。
そのため、作った電気を効率良く使用するためにはできるだけ変換する回数を抑えることが重要です。
従来の蓄電池システムでは、発電から蓄電までの間に2台のパワコンを必要とし、2回の電気変換が行われます。
一方の、ハイブリット蓄電池では、1台で電気交換を行うことができるため、変換回数も従来のものよりも少なくて済みます。
そのため、ハイブリッド蓄電池は従来の蓄電池よりも電気の変換効率が良いのです。
ハイブリッド蓄電池システムを導入するメリット
ハイブリッド蓄電池システムを導入するメリットとしては次のようなものがあります。
蓄電効率が良い
ハイブリッド蓄電池システムの最も大きなメリットは、前述のとおり蓄電効率の良さです。
太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に貯め、家庭内で使用する際に必要になる電気交換時のロスが少ないため、発電した電力を効率よく使うことができます。
停電時でも電気を使いながら充電可能
ハイブリッド蓄電システムは、家庭内で電気を使用している最中であっても、太陽光発電システムで発電した電気を同時に充電することができます。
そのため、停電時であっても太陽が出ており発電できる状態であれば、使用分を差し引いた余剰電力は充電へ回すことができます。
蓄電モードが選択可能
ハイブリッド蓄電システムでは蓄電モードを細かく設置することができます。
たとえば、蓄電量を減らして売電へ回す電気量を増やしたり、逆に災害時で電気が必要な場合などは売電量を減らして蓄電量を多めにするといった利用の仕方も可能です。
ハイブリッド蓄電池システムを導入するデメリット
ハイブリッド蓄電システムは太陽光発電との相性が良くメリットも多いのですが、次のようなデメリットがあることも知っておきましょう。
価格が高い
従来の蓄電池でも導入にはそれなりの費用が必要でしたが、ハイブリッド蓄電池はさらに価格が高いというデメリットがあります。
太陽光発電のパワコンの撤去が必要
既に太陽光発電のパワコンを設置している場合は、パワコンを撤去する必要があるため、工事費や撤去費用がかかってしまう点もデメリットとして挙げられます。
ハイブリッド蓄電システムを導入するタイミングとしては、太陽光発電のパワコンの買い替え時期を目安とすると良いでしょう。
ハイブリッド蓄電池メーカーの特徴とは?
ハイブリッド蓄電池はメーカーによっても性能や特徴に差が見られます。
たとえば、大手電機メーカーが出しているハイブリッド蓄電池の中には、売電か蓄電か、どちらにより比重を置くかを簡単に選択できる機能が備わっているものもあります。
時間帯によって効率良く電気を充電したり、売電したりすることができるので、利便性が高い機種だと言えます。
また、他のメーカーが出している蓄電池の中には、従来の単機能型の蓄電池ではあるものの、ハイブリッド型の特徴を兼ね備えたタイプもあります。
このタイプであれば、太陽光発電システムがどこのメーカーのものであっても導入することができ、小型で軽量なため、設置場所にも困ることも少ないでしょう。
さらに、別の大手電機メーカーでは、天気予報や生活スタイルに合わせて売電を行うことができる機能をもったハイブリッド蓄電池も販売されています。
時間帯によって自動で売電量を設定してくれるため、細かな設定が苦手だという人におすすめです。
省エネ・太陽光リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた省エネ・太陽光リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、省エネ・太陽光リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

一級建築士事務所アルド住宅研究所
弘中純一一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。

リフォーム見積もりをする