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2020年11月03日更新
【家屋の解体と工期】解体工事の内容についても解説!
解体工事を行う際には解体工事に要する工期がどの程度であるかを把握しておくことが重要です。解体工事の各工程で必要な工期や、解体工期が遅れてしまう原因はどのようなものがあるかについて知り、解体工事を順調に進めましょう。
目次
戸建ての家屋を解体する際に工期を把握しておくことはなぜ重要か?
戸建ての家屋を解体するときは、どの程度の工期が必要となるか把握しておくことが重要です。
着工前にある程度の工期を把握することによって、解体工事による仕事や日常生活への影響を最小限に抑えることができるでしょう。
工期とは、契約日から工事完了までの期間を表します。通常、解体工事を業者に依頼する際は業者から工程表によって工期が提示されます。
解体工事は騒音や粉塵が発生したり、大型車両が近所を通行したりするため、近隣住民への配慮も必要です。
解体工事による粉塵や騒音などはクレームやトラブルの原因になる可能性もあることから、事前にしっかりとした対策が必須となります。
業者が提示する工期は、適切な解体工事が行われるかどうかを判断する一つの材料となります。
工期を把握して優良業者であるかどうかを見極め、クレームやトラブルを回避して順調に解体工事を進めましょう。
家屋を解体する際工期に大きく影響する2つのこととは
家屋を解体する際、工期に大きく影響する要因が2つあります。
それは「天候」と「家屋の構造」です。
まず1つ目の要因である天候について説明します。
解体工事は屋外での作業が必要となるため、雨や台風、雪などの悪天候によって工事を中断せざるを得ない場合があります。梅雨時期や台風の多い時期などは工期が伸びる可能性があることも想定しておくことが大切です。
悪天候による工期の遅れの可能性や対応については、業者から事前説明があるのでチェックしておきましょう。万が一、事前に何の説明もない場合は計画性や顧客対応に問題がある可能性もあるため、業者を変更することを考慮しても良いかもしれません。
次に2つ目の要因である構造について説明します。
家屋の構造は大きく「木構造」「鉄骨構造」「RC構造」の3つに分類されます。
それぞれの構造によって工期に違いがあるので、それぞれの構造の特徴と工期について解説します。
なお、工期は家屋の規模や階数によっても異なります。ここでは80平方メートルで2階建ての家屋を解体する場合を想定しています。
木構造
木構造は日本で古くから採用されてきた住宅構造で、骨組みに木材が使用されています。金属などと比べると木材は柔らかいことから加工がしやすく、解体作業は重機と手作業の併用作業が主となります。
比較的容易に解体することができるので、他の構造よりも工期は短く、約1週間~10日が工期の目安です。
鉄骨構造
鉄骨構造は、骨組みとして主に鋼材が使用されます。木構造と比べると剛性が強く、高い耐久性を求められる建物で使用される構造です。
鉄骨構造は頑丈で耐久性があるがゆえに、解体時には木構造の場合よりも多くの手間と時間を必要とします。
また、解体した資材も木材よりも重量が重く、運搬にも多くの時間を要するため工期も長くなりがちです。
鉄骨構造の解体工事の工期は約10日~2週間が目安となります。
RC構造
RC構造とは鉄筋コンクリート造りのことで、上記2種類の構造よりも更に強度の高い構造です。
鉄筋とコンクリートを併用することによって、押す力だけでなく引っ張る力にも強く、RC構造は大型のビル等でも採用されています。
RC構造の建物を解体する際には、圧砕機工法や大型ブレーカー工法等、RC構造ならではの解体作業が必要となります。
そのため必要な人員や機材も多く、他の構造の建物よりも工期が長くなります。
RC構造の解体工事の工期は約2週間が目安となります。
家屋の敷地を更地にする解体の流れとかかる工期
解体工事全体の工期を把握することはもちろん大切ですが、それだけでなく工事の流れやそれぞれの工程ごとに要する期間を把握することも大切です。
工程ごとに要する期間を把握しておくことによって、工事が順調に行われているかどうかを判断する目安とすることができるでしょう。
ここでは、80平方メートルで2階建てという、平均的な条件の家屋の解体を例として全体の流れを説明します。
1 工事内容の確認し近隣挨拶
工事を始める前に業者はまず現場を訪問し、現地確認を行います。
また、業者のみ、もしくは施主も同行して、近所へ工事を行うことを伝えるための挨拶回りを行います。
2 門塀など外構解体
重機や機材の搬入を可能にするため、まずは門塀などの外構を解体します。
門塀の長さや形態によっても工期は異なりますが、一般的な外構であれば1日で解体が完了します。
3 足場の設置と養生
一定の高さ以上で工事を行う場合は足場の設置が義務付けられています。
2階建ての場合は必ず足場を設置し、また解体によって粉塵が周辺地域へ飛散しないよう養生シートなどを使って養生します。
この作業も約1日で完了します。
4 屋根の撤去
解体工事は基本的に高い部分から行っていくことが一般的です。足場の設置と養生が完了したら、次は屋根を撤去します。
工期の目安は約1日です。
5 ガラスや内装材・外装材の手作業での撤去
建物を解体する際には、建設リサイクル法に基づいて廃材を分別することが義務付けられています。いきなり重機を使って解体してしまうと後の分別作業が困難になってしまうため、まずはガラスや内装材・外装材を手作業で撤去します。
工期の目安は約2日です。
6 柱や梁など構造体の重機による撤去
重機を使用して柱や梁などの構造体を解体し始めます。木造住宅であれば約2日程度の作業ですが、鉄骨構造やRC構造の場合は木造の倍程度の期間を要します。
工期の目安は約2~4日です。
7 基礎の掘り起こしと解体
基礎の掘り起こしは大きな振動や騒音を伴います。そのため、工事を行う時間帯は近隣住民の生活に十分配慮する必要があります。
工期の目安は約1日です。
8 地表に残るガラ木材の破片の撤去
解体したごみを散らかしたままにはできません。基礎の解体まで完了したら地表に残るガラ木材の破片を撤去します。作業は主に手作業で行います。
工期の目安は約半日です。
9 整地と道路等の掃除
解体によってでこぼこになった土地を平らにならし、細かいごみや泥などで汚してしまった道路を清掃します。
工期の目安は約半日です。
10 竣工確認後近隣挨拶
解体が完了したら、施主が立ち会って工事内容が事前に計画した通りであるかどうかを確認します。その後、近所へ工事が完了した旨を報告するための挨拶回りを行います。
家屋の解体で予定していた工期が遅れる要因となることとは
解体工事が予定よりも遅れてしまう原因は悪天候や建物の構造以外にもあります。
全ての解体工事で発生するトラブルではありませんが、以下のような問題が起こりうる可能性があることも知っておくと良いでしょう。
地中埋設物
解体工事を行っている最中に、稀に地中から埋設物が出てくることがあります。
地中埋設物には瓦やガラ、岩、石、タイヤなど、自然物だけでなく、ごみが含まれていることがあります。
これらの埋設物が見つかった場合は適切な処分をしなければ解体作業を進めることができません。 施主が費用を負担することが一般的ですが、埋設物が見つかった場合の対処をどうするかについては事前に業者と取り決めておくと安心です。
近隣住民とのトラブルによる中断
近隣住民とのトラブルの原因としては、騒音や振動、粉塵、作業員のマナーの悪さによって不快な思いをした、などが挙げられます。
トラブルの原因が騒音や振動、粉塵によるものであれば、工事を行う時間帯を調整したり、養生の方法を見直すなどの対策が有効でしょう。もし作業員のマナーの悪さが原因である場合は責任者へ報告し、誠実な対応を取るよう心がけましょう。
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この記事の監修者プロフィール

一級建築士事務所アルド住宅研究所
弘中純一一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。

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