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  5. 【住宅の解体手順】解体の4つの流れから解説!

2020年11月03日更新

監修記事

【住宅の解体手順】解体の4つの流れから解説!

家屋を解体する際には、施主の側でも解体の流れや手順などを事前に知っておくと、良い業者を見つけやすくなるなど様々なメリットがあります。今回は、解体工事の流れや手順、利用できる助成金制度まで詳しく解説をしますので、ぜひ、参考にしてください。

住宅の解体手順を把握する際に分けられる4つの流れとは

住宅の解体は大きく4つの流れに分けられ、それぞれに手順があります。

解体工事をスムーズに進めていくには、それらの手順をあらかじめ把握しておくことが重要です。

それぞれの流れについて、各段階ごとに簡単に見ていきましょう。

工事契約前

工事を契約する前の流れは、主に以下のようになります。

  • 解体工事についての基礎知識を身につける
  • 業者をリストアップする
  • 現地調査後に見積依頼をする
  • 業者を選定し契約する

まずは、解体工事の内容について、あらかじめ知識を身につけておくことが大切です。

解体工事では、工事完了後に役所に提出しなければならない書類などもあり、業者に全てまかせっきりにするのではなく、要所要所は自分で確認することが必要になるからです。

また、行われる工事内容や流れを把握しておけば、解体業者を選ぶときにも判断がしやすくなります。

リサーチが済んだら、次は業者の選定に入ります。

知人からの紹介だけでなく、自分でもインターネットなどで情報を集めて、数社をリストアップしましょう。

候補がいくつか絞れたら現地調査をしてもらい、見積書の作成の依頼をして契約する業者を判断します。

良い業者が見つかったら書面で契約を交わします。

工事の事前準備

業者と契約していきなり解体工事に入るのではなく、下記の2つの事前準備をしてから取りかかるようにしましょう。

  • 近隣への挨拶
  • ライフラインの撤去・停止の申請

解体工事では騒音が発生し、工事車両の出入りなどもあるため、少なからず近隣へ迷惑をかけることもあるでしょう。

そのため、事前に近隣への挨拶は済ませておくようにしましょう。

また、解体工事に着手する前には、電気や水道、ガスなどのライフラインの停止や撤去の申請などをしておきます。

解体工事

事前の準備が整ったら解体工事が始まりますが、工事の流れとしては以下のようなものになります。

  • 足場や養生シートの設置
  • 周辺や建物内部の不用品の撤去
  • 建物本体の解体工事

まず、作業を安全に行うために、足場や養生シートの設置を行います。

次に、周辺や建物内部の不用品を撤去します。

家庭ゴミなどは業者に処理を依頼せず、自分であらかじめ処理した方が費用を抑えることができます。

不用品の処理などが終了したら、重機などを使用した建物本体の解体工事に入ります。

工事後に必要な手続き

建物本体の解体が終了したら、以下の作業や届け出を行います。

  • 廃材の分別と撤去
  • 地中物の確認と整地
  • 解体工事後の届け出

建物本体の解体後は、小さな木くずやプラスチックなどの廃材を、手作業で細かく分別しながら撤去する作業が行われます。

次に、地面に埋まっている建物の基礎など、地中に埋まっているものがないかを確認した後に、土地をきれいに整地します。

最後に工事完了後に必要な届け出を行い、工事完了です。

住宅の解体工事契約を業者とする前に必要な手順

ここでは、住宅の解体工事契約を業者と結ぶ前に必要な手順についてご紹介していきます。

【1】机上査定の実施

「机上査定」とは、解体工事を行う物件の立地や構造などの情報から、おおよその見積もり金額を算出する査定方法です。

電話などで業者に直接問い合わせる方法もありますが、インターネット上の一括査定サービスなどをすれば、一度条件を入力するだけで複数の業者に査定を依頼することができます。

口コミで業者の評判なども確認できるので、解体業者を選ぶ際にも役立つでしょう。

【2】解体会社の候補選定

候補となる解体業者を何社か調べたら、以下のポイントもチェックしながら候補を2〜3社に絞ります。

  • 解体工事業者としてのWEBサイトを公開しているか
  • 解体工事の資格を持っていて、実績が豊富な会社であるか
  • 工事の規模や用途、各地域での施工実績を公開しているか

【3】相談と現地立会見積もり

3社ほどに絞れたら、居住地域や建物構造、坪数、使用建材の確認などを各業者に伝え、現地調査を依頼しましょう。

解体工事は、物件によって工事の内容や金額などが大きく異なるため、電話やメールでの見積金額だけで判断することはおすすめできません。

必ず現地調査を行った上でより詳細な見積書を作成してもらい、解体業者の対応を見ながら最終的な業者を決めるようにしましょう。

【4】解体業者決定

業者を決定する際は、一番金額の低い会社よりも、信頼できそうな会社を選ぶことが大切です。

極端に安い業者の場合、本来必要な工事を省いたり、適切な廃材の処理が行われないなどのトラブルが起こる可能性も考えられます。

現場調査の段階で、具体的な工事の流れを分かりやすく丁寧に説明してくれ、安全性を重視している業者なら、安心して任せられるでしょう。

【5】契約

解体業者が決定したら、いよいよ本契約です。

契約の際には口頭ではなく、必ず書面で契約を締結します。

書面で契約をしておけば、後になって追加費用を請求されたり、いつになっても工事が完了しなかったりするなど、思わぬトラブルが発生したときに証拠として役立ちます。

住宅の解体工事を行う下準備段階での手順

住宅の解体工事を行う際には、工事に着手する前に行わなければならないことがあります。

ここからは下準備段階での手順について詳しくご紹介します。

【1】工事着工前の申請手続き

解体工事をする前に、あらかじめ申請をしなければならない場合があります。

特定建設資材を使用した床面積合計80平方メートル以上の建物の解体工事は、建設リサイクル法の申請(施主に届け出の義務)をしなければなりません。

また、道路上に作業車などを置いて作業を行う場合は、道路使用許可申請(業者に届け出の義務)が必要となります。

これらの申請は、一般的に解体業者が行いますが、施主側としても適切に各種申請が行われているのかどうかを確認しておくと安心です。

【2】近隣への挨拶

解体工事をする際には、騒音や振動、埃等で近隣住民へ迷惑をかけてしまいます。

トラブルを防ぐためにも、解体工事をする前にはご近所へ挨拶まわりを行い、工事についてきちんと説明するようにしましょう。

挨拶まわりは工事を依頼する施主と解体業者で行うのが一般的ですが、施主が遠方に住んでいる場合などは、業者に任せても良いでしょう。

【3】住所変更手続き

解体工事をするために住所を変更する場合は、市役所などに転出届を忘れないようにしましょう。

住所を変更する際、同じ区域内での移動は「住所変更届」になり、違う県などに移動する場合は「転出届」になります。

転入届は、新しい家に住み始めてから、14日以内に出さなければ住民基本台帳法違反となり、最高額で5万円が課せられるため注意してください。

【4】ライフラインの停止・撤去手続き

解体工事を行う前には、電気・ガス・水道などのライフラインの撤去や停止の手続きが必要です。

事前に各事業所に連絡をして、停止日や解約日を決めておきます。

水道は、解体作業中に利用したり、清掃の際に利用したりする場合もあるので、解体業者の作業担当者に事前に確認しておくようにしましょう。

【5】電話及びインターネットの解約手続き

電話やインターネットなども解約手続きが必要です。

住宅を解体する場合、電話やインターネットについては電柱からの引き込み部分を取り外すことになります。

一般的な住宅解体工事の施工手順

ここからは住宅の解体工事の際に一般的に行われる施工手順について見ていきましょう。

【1】足場や養生の設置

安全に解体工事を行う上で、足場と養生シートの設置は欠かせません。

足場を組むと、高い所でも作業員が足を置きながら作業ができ、養生シートで足場を囲うと騒音を抑えるとともに飛散物を防止できます。

万が一、事故が発生しても周囲の被害を最小限に食い止めることもできるのです。

【2】瓦の撤去

瓦などは職人が屋根に上り、手作業で1枚ずつ丁寧に取りはずしていきます。

解体工事で出る屋根瓦は産業廃棄物となるため、勝手に投棄することはできません。

最終的には自治体の最終処分場へと業者が持ち込んで処理をします。

【3】設備や内装の撤去

住宅の壁などに使用された石膏ボードや断熱材の撤去も手作業で行います。

ボードや断熱材は、破壊すると粉塵が飛散し、健康を害する恐れがありますので、作業員はマスクや保護メガネを使用しながら作業を行い、飛散が激しい場合には散水をしながら作業をします。

【4】窓ガラスの撤去

内装の撤去の後は、窓ガラスやアルミ枠などのサッシ関連を撤去していきます。

これらも分別しなければならないため、作業員が一つずつ取り外します。

【5】柱や梁の撤去

建物がほぼ骨組みの状態になってきたら、柱や梁の撤去に入ります。

ここでは重機を使ったり、場合によっては人力で解体をしていきます。

この作業が終わると住宅の解体はほとんど完了です。

【6】基礎の撤去

柱や梁を撤去すると土地の上にはほぼ何も残っていませんが、最後に地中にある基礎部分の解体作業を行います。

住宅基礎はコンクリートであることがほとんどなので、重機で解体したあとトラックで搬出します。

【7】足場や養生の撤去

解体工事が終了したら、足場や養生シートを撤去します。

必要がある部分のみ、足場を残しておく場合もあります。

【8】地中埋蔵物の確認と撤去

解体が終わった土地の地中を掘り起こして、廃材やコンクリートの残骸などが残っていないかを確認します。

新しく家を建てる際、コンクリートなどの異物が地中に残っていると、除去しなければならないので、きちんと確認しておかなければなりません。

【9】整地

完全にコンクリートの残骸などを除去したら、最後に荒れた敷地を重機を使ってきれいに整地をします。

【10】清掃

整地をした後、敷地内のゴミを撤去したり、周辺の道路などもきれいに清掃したりしたら、解体工事は終了となります。

施主に現場を確認してもらい、問題がなければ引き渡します。

住宅の解体工事後に必要な手続きの手順

無事に解体工事が終了した後にも、いくつかまだやらなければならないことがあります。

それぞれ見ていきましょう。

【1】解体工事後の現場確認

整地をし、周辺の清掃なども終了したら、廃材などの残置物がないか最終チェックを行います。

ハウスメーカーや工務店は解体工事後の更地を重要視するため、入念な現場確認が必要です。

【2】近隣への挨拶

工事開始前だけではなく、終了した際にもきちんと挨拶をする方が良いでしょう。

工事中に、思わぬ迷惑をかけてしまったことがあるかもしれないからです。

後にトラブルにならないよう、十分に配慮しましょう。

【3】建物滅失登記申請

最後に、建物滅失登記など、解体工事後に義務付けられている届け出を行ったら、全て完了です。

建物を解体してから1ヵ月以内に、建物の所在地を管轄する法務局に提出します。

あまり複雑な手続きではないため、施主自身で手続きすることも可能です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】弘中純一

一級建築士事務所アルド住宅研究所

弘中純一

一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。

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