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2021年03月26日更新

監修記事

屋根リノベーションにかかる費用の相場や安く抑える方法を解説

屋根のリノベーションと一口に言っても、行われる工事の内容はさまざまです。この記事では、屋根リノベーションの種類やそれぞれのメリットやデメリット、費用の相場について詳しく解説します。費用を抑える方法についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

屋根リノベーションの種類

屋根について行われるリノベーションには「屋根塗装工事」「屋根葺き替え工事」「屋根重ね葺き工事」などの種類があり、その他にも屋根のヒビや隙間を埋める補修工事などが行われるケースもあります。

それぞれ工事はどのような内容なのでしょうか?メリットとデメリットについても触れながら詳しく見ていきましょう。

「屋根塗装工事」とは

屋根リノベーションの中でも費用を抑えやすく比較的短い期間でできる工事が「屋根塗装工事」です。

屋根塗装工事とは、文字通り屋根に塗装材を塗る工事を指し、屋根の美観を保ち劣化を防ぐなどの目的があります。

特に劣化を防ぐ目的が大きく、塗装工事によって屋根材の品質を長い期間維持することが可能です。

屋根塗装工事のメリット

屋根塗装工事は、費用を比較的安くで抑えられるという点がメリットでしょう。

使用する塗料の種類や屋根の面積にによっても費用は変動しますが、これからご紹介する工事の中で一番費用を抑えやすい工事です。

加えて、工期が約2週間程度と比較的短いのもメリットと言えます。

屋根塗装工事のデメリット

屋根塗装工事のデメリットには、効果の持続期間がその他のリノベーションに比べて短い点が挙げられます。

前述のように、屋根塗装工事は塗装材の種類によって費用が変わりますが、安価な塗装材はそれだけ耐用年数が短く、効果の持続期間も短いのです。

耐用年数が短いということは、メンテナンスの頻度も上がるということになり、長い目で見ると結果的に費用が高くなる場合もあります。

屋根は塗装材の効果がなくなると劣化がどんどん進み、雨漏り等で家自体が傷んでしまいます。

よって、塗装費用を惜しんで放置していると、屋根だけではなく家の内部まで劣化が進行し、将来的にはより大がかりなリフォームが必要になる可能性も否めません。

「屋根葺き替え」工事とは

屋根のリノベーションの中でも大規模な工事となるのが「葺き替え工事」です。

葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて取り除き下地の防水シートごと交換して、屋根材を新しいものへと張り替える工事のことです。

葺き替えの際に使用できる屋根材には、薄い板状のスレート屋根や、基材が鉄板のガルバリウム鋼板、伝統的な日本瓦などがあります。

屋根葺き替え工事のメリット

屋根葺き替え工事の大きなメリットには、屋根自体を一新できる点が挙げられます。

防水シートごとリノベーションするため、屋根材の性能が長い期間持続します。

また、軽い屋根材にリノベーションする事で、耐震性を上げることにも繋がり、屋根のグレードを向上させられるのもメリットです。

軽い屋根材に交換すると、地震が起きた際に家の倒壊などを防ぐ効果も期待できます。

屋根葺き替え工事のデメリット

屋根葺き替え工事のデメリットには、費用の高さが挙げられます。

屋根のリノベーションの中で最も費用が高く、既存の屋根材を処分するため産廃処理費用もかかります。

加えて、大規模な工事である分工期が長い点もデメリットと言えるでしょう。

また、既存の屋根材を取り除く工事では大きな騒音やホコリも発生します。

このようなことが原因で、近隣の方とトラブルが起きないよう気をつける必要もあります。

屋根重ね葺き工事とは

「屋根重ね葺き工事」とは、既存の屋根の上に新たな屋根材をかぶせるリノベーションです。

この工事は屋根材のみが劣化していて、下地は劣化していない状態に適しています。

既存の屋根を取り除くことなくリノベーションするため、屋根材撤去にかかる費用を省くことができ、前述の葺き替え工事よりも費用を抑えることができます。

重ね葺きで使用できる材料はスレート屋根や金属屋根、アスファルトシングルなどの平板素材です。

屋根重ね葺き工事のメリット

屋根重ね葺き工事のメリットには、既存の屋根を取り除く作業がないことから、粉塵や大きな音が発生しにくい点が挙げられます。

家のリノベーションをする際には、近隣への配慮も大切であるため騒音などを抑えられるのは安心できるポイントです。

また先程も触れたように、葺き替え工事よりも少ない費用で行える点もメリットでしょう。

屋根重ね葺き工事のデメリット

屋根重ね葺き工事は、既存の屋根を残す点にデメリットがあります。

屋根材が二重になるため、重くなり耐震性に影響が出る可能性があるのです。

屋根が重いほど建物の耐震性が劣ると言われています。

一般的に重ね葺き工事では軽い素材を使いますが、それでも必然的に屋根自体は重くなってしまいます。

耐震性が気になる方は依頼する業者などに相談しながら検討すると良いでしょう。

屋根リノベーションの葺き替えと重ね葺きの判断基準

葺き替えと重ね葺き工事にはどちらもメリットとデメリットがあります。

どちらを選ぶべきかどうかは、それぞれのリノベーションが向いているケースを知って判断しましょう。

まず、葺き替えリノベーションが向いているのは、既存の屋根材の傷みが激しいケースや、既存の屋根が瓦であるケースや、もうすでに重ね葺き工事でリノベーションしているケースが挙げられます。

瓦屋根は一般的に破損したものを交換する事で対応出来るので、必要箇所の葺き替えとなります。

また、屋根の下地まで傷んでいたり、屋根自体の耐久性を高めたい場合も葺き替えのほうが向いています。

次に、重ね葺き工事が向いているケースは、屋根の下地が傷んでいない場合や、近隣への迷惑を極力抑えたい場合などです。

既存の屋根が2006年よりも前に作られたスレート屋根である場合、葺き替え工事をするとアスベストが飛散する恐れがあります。

現在では使用や製造が禁止されているアスベストを含む製品が使用されている可能性があるためです。

よって、このような場合にも重ね葺き工事が向いています。

ただし、この場合最終的に建物を解体する際にアスベストを含むスレート屋根材が使用されていたことを忘れずに、当該材料の撤去には十分に注意が必要です。

その他の屋根リノベーション

これまで見てきた工事は大がかりなものでしたが、ここからは屋根について行われる小規模なリノベーション工事について詳しく解説します。

瓦屋根の補修工事

既存の屋根が日本瓦の場合、漆喰の補修をして耐久性を高めるリノベーションが行われます。

漆喰は日本瓦や石材類をくっつけるための接着剤として使用したり、目地の補修をしたりするための建材です。

この漆喰を補修することで、瓦のずれや雨漏りなどを防ぐことができ、屋根や家屋の耐久性を上げることができます。

漆喰は約15年を目安に補修する必要があります。

コーキング補修工事

コーキング補修工事とは、ヒビや隙間がある箇所などに、ゴムのような素材のパテを充填して補修する工事です。

この補修を行うことで、ヒビや隙間が原因で起こっていた屋根からの雨漏りなどを防ぐことができます。

使用するコーキング材にはウレタン、シリコン系があります。

棟板金交換工事

屋根がスレートの場合、屋根材を固定する棟板金を交換するリノベーションが行われる場合があります。

棟板金交換工事が必要となるのは、棟板金自体を固定する貫板が傷むなどして棟板金が浮いている場合や、台風などの自然災害で吹き飛んでしまった場合などです。

棟板金を交換することで雨漏りを防ぐことができるでしょう。

自然災害が原因である場合、リノベーション費用を火災保険でまかなえる可能性があります。

行う際には、事前に火災保険が適用されるか業者に確認してみると良いでしょう。

屋根の形を変えるリノベーション

屋根の形を変えるリノベーションは、家全体の意匠に影響する大規模な工事です。

屋根にも種類ごとにメリットとデメリットがあるため、事前によく理解しておきましょう。

切妻屋根の特徴やメリットデメリット

切妻屋根は、日本おいて最もポピュラーでシンプルな形状の屋根で、屋根の頂点(大棟)から両側に斜面のある形の屋根です。

切妻屋根の大きなメリットは費用が安い点で、屋根の形を変更する工事の相場は約200万〜約400万円でしょう。

また、構造がシンプルであるため、屋根裏のスペースに換気設備なども導入しやすく、雨漏りのリスクも下げられます。

家が湿気や雨漏りの影響を受けにくくなるとそれだけ長持ちするため、メリットが大きい屋根の形です。

一方で、デメリットにはシンプルな形の屋根であるため、個性を出したい場合には不向きな点などが挙げられます。

寄棟屋根の特徴やメリットデメリット

寄棟屋根とは、屋根の面が4つの方向に傾斜し支え合っている構造の屋根です。

メリットとして、雨だけでなく風にも強い点が挙げられます。

屋根の構造上、4つの方向から雨風を受けるため、雨量や風の力を分散させられるのです。

また、4面に屋根が伸びているため、軒先を長く取れば4方向すべての外壁を保護する役割を果たしてくれるのもメリットでしょう。

一方、デメリットとしてはリノベーション費用が高くなる点が挙げられます。

屋根の形上雨樋も長く設ける必要があるため、それだけ部材が必要になり、また工期も長くなります。

片流れ屋根の特徴やメリットデメリット

片流れ屋根は、その名のとおり屋根の1面のみが傾斜している形状の屋根です。

メリットとしては費用が比較的安い点が上げられ、屋根の形状変更リフォームにかかる費用の相場は約200万〜約350万円が一般的です。

また、その他の屋根を採用した場合よりも壁を高く設けられるため、それだけ窓も高い位置に設置することができます。

室内が明るくなり、スタイリッシュなイメージのデザインにできる点もメリットと言えるでしょう。

一方、デメリットは雨や雪を屋根の1面で受けるため、それだけ負担が大きくなる点です。

雨樋は大きなものを取り付けなければならず、雪も1面に溜まってしまいます。

屋根リノベーションにかかる費用の相場

これまでみてきたように、屋根のリノベーションにはさまざまな種類がありますが、屋根のリノベーションを行う場合にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

屋根塗装工事の費用相場

屋根塗装工事にかかる費用は、使用する塗料の種類によっても大きく変わります。

最も安価なのはアクリル塗料ですが、その分耐久性も低いため現在では屋根用のアクリル塗料は製造されなくなってきています。

次いでウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の順に費用が高くなります。

また、耐用年数も塗料の価格に比例して長くなるため、初期費用とメンテンナンス費用のバランスを考えて選びましょう。

塗料1缶あたりの費用相場と耐用年数は下記の通りです。

  • アクリル塗料:約5,000〜約10,000円(耐用年数 約3年未満)
  • ウレタン塗料:約5,000〜約15,000円(耐用年数 約3〜5年)
  • シリコン塗料:約15,000〜約40,000円(耐用年数 約5〜7年)
  • フッ素塗料:約40,000〜約80,000円(耐用年数 約7〜10年)

屋根の葺き替え工事の費用相場

屋根吹き替え工事にかかるリノベーション費用は、使用する屋根材によって費用が変わります。

それぞれの屋根材に葺き替える場合の1平方メートルあたりの費用相場は下記の通りです。

  • セメント瓦への葺き替え:約5,000〜約10,000円
  • 日本瓦への葺き替え:約8,000〜約15,000円
  • スレート屋根への葺き替え:約5,000〜約7,000円
  • ガルバリウム銅板への葺き替え:約6,500〜約8,000円

また、既存の屋根が古いスレートであり、アスベストが含まれている場合には、特別な処理が必要なため、その処理費用がかかります。

処理費用の相場は、1平方メートルあたり約20,000〜85,000円でしょう。

屋根の重ね葺き工事の費用相場

屋根の重ね葺き工事にかかる費用の相場は、約50〜120万円が一般的です。

使用できる屋根材は、スレートや金属、アスファルトシングルなどに限られ、どの屋根材を使用するかによっても費用は異なります。

屋根リノベーション費用を安く抑える方法

屋根のリノベーションは費用が高くなりがちですが、少しでも安く抑える方法はないのでしょうか?

ここからは、屋根リノベーションの費用を抑える方法についてご紹介します。

補助金制度を利用する

屋根のリノベーションをする際には、目的や地域によっては補助金制度を利用できる場合があります。

まず、耐震対策を目的とする場合の屋根リノベーションには、耐震リフォーム補助金を利用できる可能性があるでしょう。

例えば、地震の際にずれやすい日本瓦から、耐震性のあるガルバリウム鋼板に葺き替える場合などです。

また、住宅の断熱性能を高めるのが目的の屋根の葺き替え工事では、省エネリフォーム補助金を活用できる可能性があります。

補助金制度はお住まいの自治体によって異なるため、上記で紹介したような補助金制度が無い場合もあります。

まずは、お住まいの自治体に制度の有無や利用条件について確認してみましょう。

複数の業者から相見積もりを取る

屋根のリノベーションにかかる費用を抑えるには、複数の業者から相見積もりを取る方法もおすすめです。

相見積もりとは、同じ条件での見積り依頼を複数の業者に行うことです。

相見積もりを取ると、適切な費用の相場が把握でき、極端に見積額の高い業者などを省くことができます。

また、業者間で価格競争が起こり、通常よりも低い費用で工事が行えるケースもあるでしょう。

加えて、見積もりのやりとりを通して業者ごとの対応の違いなどを比較することも可能です。

適正な費用を提示し、かつ、対応が良いと感じた業者に依頼するようにしましょう。

火災保険が適用されれば費用がかからない

屋根リノベーションに火災保険が適用される場合には、費用がかかりません。

火災保険が適用されるケースは、台風などの自然災害によって屋根が損傷し「風災」と認定された場合です。

火災保険が適用される範囲は限られますが、修理費用は抑えられるので事前に適用されるか否かの確認を保険会社に行いましょう。

トータルコストも考えたリノベーションを行う方法も

屋根のリノベーションを行う際に費用を抑える方法についてご紹介してきましたが、トータルコストを考えたリノベーションを行うという方法もあります。

リノベーション時には大きな費用が必要になりますが、結果的には費用を安く抑えられたり、将来的なメンテナンスのコストなどを抑えることができるでしょう。

外壁のメンテナンス時期も同じなら一緒にリノベーションする

屋根リノベーションの工事は、高所作業になるため足場を組む必要があります。

そこで、同じく高所作業となる外壁のリノベーションも一緒に依頼すると、別々で依頼する場合よりも足場を組む際にかかる費用などが抑えられ、トータルコストを抑えることができます。

遮熱や断熱効果のある屋根材を使用する

屋根のリノベーション時に遮熱や断熱効果のある材料を使用することで、将来的なコストを抑えることができます。

遮熱や断熱効果のある材料は一般的な材料に比べて初期費用はかかりますが、外の熱や冷気を家の内側に伝えにくく、また、家内部の熱や冷気を外に逃しにくくなります。

そのため日々の暖房光熱費を抑えることができるのです。

また、遮熱や断熱効果のある素材は耐久性に優れたものも多いため、将来的な塗替えなどのメンテンナンスにかかる費用も抑えられるでしょう

屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】山崎良平

一級建築士。都内のリフォーム会社に3年間勤務した後、函館市役所の建築課等で21年間勤務。

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