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2022年02月18日更新
エコジョーズとは?メリット・デメリットと費用を紹介!
エコジョーズとは高効率のガス給湯器で、ガス代の節約が見込めることから人気の商品です。この記事ではエコジョーズのメリット・デメリットや初期費用について詳しく説明していきます。エコジョーズの導入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
エコジョーズとは何か?
給湯器の交換を検討する上でエコジョーズという言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
エコジョーズとはプロパンガスや都市ガスなどのガスを熱源とした給湯システムで、従来のガス給湯器と比べるとエネルギーの無駄を省いた効率の良い給湯システムです。
ガス給湯器の仕組みを簡単に説明すると、ガス給湯器はガスを燃焼させて発生した熱を使用して一次熱交換器内を通過する水をお湯に変えます。
そのため、お湯を作るだけなら1つの熱交換器があれば問題ありません。
実際のところ従来のガス給湯器は熱交換器を1つしか持ち合わせておらず、排熱に関しては再利用されることなく無駄にしていました。
エコジョーズはその排熱を利用するために2つの熱交換器を搭載し、効率よくお湯を作れるようにしたシステムです。
仕組みを簡単に説明すると、事前にガスを燃焼させることで生まれる排熱を活用して二次熱交換器で水を少し温め、その水を一次熱交換器内を通してお湯に変えます。
エコジョーズも従来のガス給湯器同様、ガスを燃焼させてその熱を活用して水をお湯に変える商品のため、仕組み自体はそこまで大きく変わりません。
しかしながら、一次熱交換器で発生した熱を再利用する分、、少ないエネルギーでお湯を作ることができる商品です。
エコジョーズと従来の給湯器の費用の違いとは?
高効率給湯器と呼ばれるエコジョーズですが、従来の給湯器と比較すると、費用面ではどの程度違いがあるのでしょうか。
ここでは初期費用や1年あたりのガス料金について比較しながら紹介します。
簡単にそれぞれの比較を表にまとめてみました。
エコジョーズ | 従来型ガス給湯器 | |
---|---|---|
商品価格 | 約20万円〜約30万円 | 約15万円〜約27万円 |
設置費用 | 約4万円〜約6万円 | 約3万円〜約5万円 |
1年あたりのガス料金 | 約13万円 | 約15万円 |
※24号フルオートの場合を例としています。
表を元に初期費用の差を考えると8万円程度の差であり、1年あたりのガス料金の差は約2万円です。
ここで紹介している各種金額はあくまで目安のため、実際には複数の専門業者より現場調査、見積もりを貰った上で比較して判断するようにしましょう。
また、ガス料金についてもお住まいの地域やガス会社、ガス種によっても異なるため専門業者に相談する事をおすすめします。
エネルギー面を確認すると
- 熱効率:約15%向上
- ガス使用量:約13%削減
- CO2排出量:約13%削減
となっており、環境にも優しい給湯器である事がわかります。
初期設置費こそ従来型の給湯器よりも高いですが、4年を目安に差がなくなり、それ以降は毎月節約しながら使う事ができ、エネルギー面においても優秀なのがエコジョーズです。
もちろん家族構成や使用する年数によっては従来型の方が良い場合もあるため、必ずしもおすすめできるわけではありませんが、給湯器の入れ替えを検討されている場合には参考にしてみてください。
エコジョーズのメリットとデメリットとは?
エコジョーズにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ここではメリットとデメリットに分けてそれぞれ紹介します。
エコジョーズのメリット
従来よりも少ないガス消費量で効率よくお湯を沸かせる
前述で触れている通りエコジョーズはガスの消費量が従来の給湯器に比べると少なく、とても効率が良いです。
CO2の排出量が削減できる
従来の給湯器と比べると約13%のCO2削減を見込めるため環境に優しい給湯器です。
プロパンガスを使用している場合、ガス代が安くなる
一般的に都市ガスは費用が安いため、ガスの使用量が少ないエコジョーズと従来型の給湯器を比較してもそこまでガス代の差が大きくありません。
しかしプロパンガスの場合にはガス会社にもよりますが一般的には費用が高いため、ガスの消費量が少ないエコジョーズを取り入れることでガス代が安くなります。
設置費用が安く、ランニングコストとのバランスが良い
エコジョーズはエコキュートなどの給湯器と比べると初期費用が安く、経済的なメリットを生み出すまでにかかる期間も短いため、ランニングコストとのバランスが良いです。
お湯がなくなることがない
電気温水器やエコキュートはタンクに貯めているお湯がなくなるとお湯が使えなくなってしまいますが、エコジョーズの場合には使えるお湯の量に制限がないため安心して使用することができます。
水圧が高い
給湯器には直圧式と貯湯式の2種類があり、直圧式は水とお湯の圧力がほぼ同じになる仕様の給湯器で貯湯式はお湯の水圧が弱くなる給湯器です。
エコジョーズは直圧式の給湯器のため、現在の水の圧力が弱くない限り、水圧が高い状態で使用する事ができます。
狭いスペースに設置可能
エコジョーズは従来型のボイラーと同様に多様な設置方法があります。
そのためエコキュートや電気温水器のように広いスペースが必要なく、狭いスペースでも十分に設置可能なため汎用性があります。
飲用できる
貯めているお湯を使うのではなく、お湯を使う際に水道水を沸かしてお湯にするため衛生面でも優れていて、飲用することも可能です。
エコジョーズのデメリット
ドレン水の排水管を設置しなければならない
ガスを燃焼させて発生するドレン水は通常酸性ですが、エコジョーズ内に中和器が備え付けられているためドレン水は中性として排出されます。
そのため、人体に害はないですが適切な処理をする必要があるため、排水につなぐための配管工事が必要になります。
本体価格が高い
従来型の給湯器と比較するとどうしても本体価格が高価な場合が多いです。
節約できるのは給湯のガス代だけ
環境に優しくガス代の節約が可能なエコジョーズですが、あくまでもお湯に関するガス代のみ節約できる商品です。節水などに繋がるわけではないため注意しましょう。
設置場所によっては酸性の排気ガスのためNG
エコジョーズは従来の給湯器よりも熱効率が高いため多くの湯気が出ますが、この湯気が酸性のためアルミサッシなどの金属が腐食してしまう恐れがあります。
隣家が近いなど、影響を及ぼす可能性がある場合には設置しないほうが好ましいでしょう。
10年に1度部品の交換が必要
前述した中和器は炭酸カルシウムを使用して中和しているのですが、寿命が約10年です。
そのため、10年後には中和器の交換が必要になります。
一人暮らしは元が取れない
ガスの使用量がもともと少ない場合にはメリットとなるガス代の節約の恩恵を受けにくいです。
そのため、エコジョーズを入れたものの従来型の給湯器の方が実は経済的によかったという場合もあるため気をつけましょう。
以上がエコジョーズのメリット・デメリットです。
メリットも大きいですが、必ずしも全員に該当するわけではないため、専門業者の意見を聞きながら検討することをおすすめします。
エコジョーズを選ぶべき判断基準とは?
メリット・デメリットがはっきりしているエコジョーズですが、選ぶべき判断基準があります。
ここでは具体的な判断基準を4点紹介しますので参考にしてみてください。
家族の人数は多いのか?
前述した通り一人暮らしの場合にはエコジョーズを設置しても、削減できるガス代が少ないため、恩恵を受けにくいです。
実際に家族の人数が多ければガスの使用量が多くなるため、削減できるガスの使用量も増え、コストの差が明確になります。
目安として、4人家族以上でガス代が高いと感じている場合にはエコジョーズを選んでみても良いでしょう。
10年間使用するのか?
前述の費用比較の際にも触れましたが、エコジョーズは4年以上使用することで初期費用分をカバーし、経済的なメリットを生み出します。
そのため、使用する年数が短い場合には初期費用分のカバーを考えるとメリットを得られにくいです。
10年で中和器の交換が必要になる可能性があるものの、10年程度使用する見込みがある場合にはエコジョーズを取り入れる価値がありますので検討してみてください。
ガス温水式の床暖房・浴室暖房乾燥機を使用しているか?
ガス会社によってはガス式温水式の床暖房や浴室暖房乾燥機、エコジョーズを使用することで割引を受けられるプランを準備している場合があります。
エコジョーズは基本的に従来の給湯器と比較すると初期費用が高いもののランニングコストは安く優秀であるため、そこに割引を受けられる条件がある場合にはエコジョーズを導入することをおすすめします。
プロパンガスを利用しているか?
プロパンガスは都市ガスと比べるとガスの使用料金が高いです。
そのためプロパンガスを使用している場合には、ガスの使用量の削減に伴う節約効果が大きくなります。
現在プロパンガスを利用していてガス代を削減したい場合にはエコジョーズの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
エコジョーズを選ぶべき基準について紹介しました。
今回紹介した基準を満たしている方はエコジョーズを選んだ際に得られるメリットが大きいため、基本的には導入をおすすめします。
実際の使用方法や環境によっては上記に該当している場合でもエコジョーズを導入するよりもベストな方法があるかもしれません。
自己判断はせず、いずれの場合も専門業者に相談することをおすすめします。
エコジョーズへの交換費用とは?
エコジョーズへの交換工事は既存機器の撤去、処分、商品本体及び付属品、新規機器設置が主な内容です。
ここではそれぞれ目安となる費用を表にまとめて紹介します。
既存給湯器の撤去 | 約8千円 |
既存給湯器の処分 | 約3千円 |
エコジョーズ24号フルオート | 約14万円 |
リモコンセット | 約1万5千円 |
据置台 | 約8千円 |
排気カバー | 約3千円 |
新規給湯器設置費 | 約3万円 |
あくまで一例になりますが、上記が一般的にエコジョーズを設置する際にかかる費用の内訳です。
リモコンなどの付属品については大きく変わらないですが、商品本体においては号数や機能によって大きく金額が変わる可能性があります。
また、給湯器の設置だけではなく、配管のやり替えなど別途付帯工事が発生する恐れがあるため、複数の専門業者に現場の調査をしてもらい、見積もりを提出してもらって判断するようにしましょう。
複数業者から見積もりを取ることで工事の内容や金額の相場も掴む事ができるためおすすめです。
エコジョーズの上手な使用方法とは?
エコジョーズを導入するにあたって意識することでより効率よく利用できる方法について3点紹介します。
エコジョーズ導入後に意識するべき点と導入する際に意識することでお得になる方法がありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
エコジョーズ機器の周囲を定期的にチェックする
エコジョーズはガスを燃焼させてお湯を作る給湯器のため、不完全燃焼のリスクがあります。
不完全燃焼は給湯器の劣化や不具合だけではなく、排気口や吸気口が植物や鳥の巣などの外的要因で塞がってしまった場合にも酸素不足を引き起こして発生します。
不完全燃焼を起こしたまま使用を続けてしまうと、一酸化炭素中毒や火災を引き起こす場合があるため注意が必要です。
不完全燃焼を未然に防ぐためにもエコジョーズの周囲を定期的に確認するようにしましょう。
ガス代を節約する使い方
エコジョーズは導入するだけでガス代の節約に繋がりますが、使い方を工夫することでより節約をする事ができます。
ここでは具体的な使い方を紹介します。
風呂蓋を閉めて湯はりをする
風呂蓋を開けた状態で湯はりをおこなうと熱が逃げてしまい、設定温度までお湯の温度を上げるのに時間がかかってしまいます。
結果として長い時間ガスを燃焼させ続けることになるため非常に効率が悪いです。
風呂蓋を閉めて湯はりをする事で設定温度までスムーズにお湯の温度を上げる事ができ、ガスの燃焼も最低限で済むためガス代の節約に繋がります。
自治体の補助金を利用する
高効率給湯器を導入する場合、支給される金額や内容については各自治体ごとに異なりますが、補助金を利用できるかもしれません。
詳細については自治体のホームページ上に掲載されている場合も多いですが、気になる場合には直接電話にて役場に問い合わせることで教えてもらえますので事前に確認するようにしましょう。
以上、エコジョーズの上手な使用方法について紹介しました。
使い方によってメリットを存分に生かすことができますので意識してみましょう。
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この記事の監修者プロフィール

みやこリフォーム(株式会社オガワ)
小川剣人大阪大学、グロービス経営大学院卒。宅地建物取引士や電気工事士など資格多数所有。日本生命やリフォーム紹介サイト運営会社を経て、みやこリフォームに従事。水回りや内装を中心に年間100件程度のリフォーム工事に従事。

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