2023年11月18日更新
エコキュートを設置するべき?そのメリット・デメリットとは?
空気の熱を利用してお湯を沸かし電気の使用量を抑える給湯器、エコキュートに注目が集まっていますが、エコキュート導入のメリット・デメリットはご存知でしょうか?ガス給湯器や電気温水器からエコキュートに変更する際の、魅力と注意点を事前に知り、導入するかどうかを判断しましょう。
空気の熱を使ってお湯を沸かすエコキュートに注目が集まっています。
エコキュートは光熱費を抑えられることから、導入を検討している人も多いでしょう。
しかし、実際に購入するとなるとデメリットも気になります。
「エコキュートには騒音のデメリットがあるって本当?」
「薄型や高圧タイプのエコキュートは便利だと聞くけれど、デメリットはないの?」
このような疑問も湧いてくることでしょう。
そこで今回の記事では、エコキュート導入のメリット・デメリットを詳しく紹介します。
ご自宅にエコキュートを設置するかどうか迷っている人は、ぜひご覧ください。
目次
- 1 エコキュートはいいことだらけではない?
- 2 エコキュート導入のデメリットとは?
- 3 エコキュート導入のメリットとは?
- 4 それぞれのエコキュートの種類とメリット・デメリットは?
- 5 エコキュート設置で気を付けるべき注意点とは?
- 6 エコキュートを導入するためには
- 7 エコキュートの交換とは?
- 8 エコキュートの交換にかかる費用は?
- 9 エコキュート交換工事にかかる期間は?
- 10 ガス給湯器からエコキュートの交換はマンションは無理?
- 11 エコキュートの工事は何日くらいかかるの?
- 12 エコキュートに交換すると費用はどれくらいかかるの?
- 13 エコキュートと電気温水器の違いとは?
- 14 エコキュートにすることによって補助金がでるって本当?
- 15 住宅リフォームの減税や補助
- 16 気になるエコキュートのメリットとデメリット
- 17 エコキュート交換して床暖房で快適に過ごそう。
- 18 エコキュートの仕組み
- 19 エコキュートの価格と費用
- 20 エコキュートのメリット・デメリットとは?
- 21 エコキュートの耐用年数とは?
- 22 エコキュートを使用する注意点とは?
- 23 エコキュートの仕組み
- 24 エコキュートの価格と費用
- 25 エコキュートのメリット・デメリットとは?
- 26 エコキュートの耐用年数とは?
- 27 エコキュートを使用する注意点とは?
- 28 エコキュートの買い替えに検討すべき時期と価格とは?リースを活用すべき?
- 29 エコキュート買い替えのタイミングとは?
- 30 エコキュート買い替えの価格とは?
- 31 エコキュートの買い替え費用を抑える方法とは?
- 32 買い替えとリース、どちらを選ぶべきか?
- 33 エコキュート買い替えに頼るべき業者とは?
エコキュートはいいことだらけではない?
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットで構成され、ガス給湯器や電気温水器とは違う仕組みを持ちます。
空気の熱を利用することで、わずかな電力でお湯を沸かすことができ、高効率でランニングコストが安いという点が魅力です。
一般的には深夜電力の安い電気料金でお湯を沸かし、光熱費を抑える使い方をするエコキュートは、非常時にお湯が使えて環境にもやさしいという特徴があります。
一方で、エコジョーズや電気温水器と違う給湯器であることから、使い方や設置の面でデメリットがあることも見逃せません。
導入する際には、エコキュートのデメリットについてもしっかりと理解しておくことをおすすめします。
エコキュート導入のデメリットとは?
エコキュートには、設置費用が高いことや、お湯切れの不安があること、夜間の運転音、シャワーの水圧などのデメリットがあります。
ここでは、エコキュートを導入するデメリットを詳しく解説します。
設置するための初期費用が高い
エコキュートは、エコジョーズなど他の給湯器と比べると、初期費用が高いというのがデメリットです。
エコキュートの給湯サイズにもよりますが、エコキュート導入にかかる初期費用は、総額で約30万円〜約70万円です。
ガス給湯器が約20万円〜約40万円で導入できるのと比較すると、高額だといえるでしょう。
エコキュートの導入には、本体価格の他に設置費用がかかります。
設置費用の内訳は、基礎工事、給排水工事、配線工事、既存の給湯器の撤去費用などです。
設置費用の総額は、約12万円〜約15万円かかると考えておきましょう。
しかし、ここで紹介する費用は一般的な例で、お住まいの地域や業者によって違いがあるため、あくまでも目安とお考えください。
詳しくは専門業者による現場調査が必要となります。
複数業者に見積もりを依頼し比較検討することも大切です。
エコキュートにもさまざまな種類があり、一般的な給湯タイプから追い焚きなども可能な多機能タイプもあります。
はじめに多機能型でないエコキュートを導入する場合は、床暖房を導入する際や買い替えの際に、別途専用のヒートポンプユニットを購入する必要が出てくることもあるため、注意しましょう。
ヒートポンプユニットを増設する際は、費用が高くなるでしょう。
お湯切れの不安がある
エコキュートのデメリットの一つは、お湯切れの不安があることです。
エコキュートは、ガス給湯器などとは違う構造をしています。
ガス給湯器は、一般的に、お湯が必要になった際に、直接水道からきた水を沸かしてお湯をつくる仕組みです。
一方でエコキュートは、あらかじめお湯を作り貯湯ユニットに貯めておきます。
エコキュートを選ぶ際は、使用する家族の人数などから必要な容量の機種を選択しますが、予想よりもたくさんのお湯を使った場合は、お湯切れを起こすかもしれません。
例えば、通常は2人暮らし用のエコキュートで間に合っているけれど、他の家族が泊まりに来た際などに4人分の入浴をまかなうお湯が必要になるということもあるでしょう。
すると、貯湯タンク内のお湯が足りなくなるケースが考えられます。
夜間の運転音が気になる
エコキュートは、深夜に運転するケースが多いため、夜間の運転音が気になる人がいます。
エコキュートが発する音は、機種により差はありますが一般的には約40dbです。
これは、図書館や静かな住宅街の昼間と同じ程度の音量だといわれます。
そのため、音のレベルだけでは騒音トラブルになるケースは少ないでしょう。
エコキュートで問題になりがちなのは、約12.5Hzの低周波音です。
ヒートポンプユニット内にある圧縮機が「ブーン」という低周波音を出します。
低周波音は、何も感じない人がほとんどですが、不快に感じる人も少なくありません。
深夜に運転することの多いエコキュートの低周波音が、人によっては不眠・頭痛・めまいなどの原因にもなり、問題になることがあるでしょう。
シャワーの水圧が弱い
エコキュートは、シャワーの水圧が弱いというデメリットがあります。
エコキュートは必要なときにお湯を沸かす、瞬間湯沸かし器とは違い、作ったお湯を貯湯ユニットに貯めておく仕組みです。
そのため、一旦、水道の水圧を減圧弁で減圧して貯め置きしています。
減圧されたエコキュートの水圧は、ガス給湯器の1/3程度の水圧になってしまうと考えましょう。
しかし、高圧タイプという水圧の高い機種もあります。ガス給湯器と同じ程度の水圧を求める人は、高圧タイプのエコキュートを選びましょう。
冬は光熱費が上がる
エコキュートは、冬の光熱費が高くなりがちです。
空気の熱を利用してお湯を作るエコキュートは、外気温が低くなると効率が下がります。
特に、冬はお風呂以外にもキッチンや洗面所でお湯の使用量が増えるものです。
反対に、夏は外気温を利用して高効率となり、電気代が安くなる人もいるでしょう。
床暖房に向いていない
エコキュートは、一般的には、床暖房に向いていません。
まず、エコキュートで床暖房を行うには、多機能タイプのエコキュートを選ぶ必要があり、導入費用が高くなります。
また、エコキュートの貯湯タンクの容量には限りがあるため、床暖房を長時間使用することで、お湯切れを起こす可能性も考えられるでしょう。
一部の入浴剤が使えない
エコキュートでは、一部の入浴剤が使用できません。
追い焚き機能や自動保温機能がない給湯専用のエコキュートであれば入浴剤の種類は限られませんが、フルオートタイプのエコキュートは注意が必要です。
追い焚きや自動保温のあるフルオートタイプは、循環ポンプでお風呂のお湯を熱交換器内に通して温め直すため、入浴剤の種類には気をつけましょう。
停電時にすべて止まる
エコキュートは、停電時には運転が停止するため、お湯が作れません。
しかし、エコキュート内の貯湯ユニット内にあらかじめ作られたお湯は、災害時でも生活用水として使用できます。
停電時には、エコキュートの湯温の調節機能が使えず高温のお湯が出てしまうため、使用する際には注意が必要です。
災害時に備えて、簡易温水シャワーなどの代替措置を準備しておくといいでしょう。
エコキュート導入のメリットとは?
エコキュートには、光熱費が抑えられて環境に優しいなどのメリットがあります。
ここでは、エコキュート導入のメリットを詳しく解説します。
ガス給湯器よりも光熱費が抑えられる
エコキュートは、ガス給湯器よりも光熱費が抑えられるという点がメリットです。
エコキュートの給湯にかかる電気代は、機種やメーカーによりますが、月平均で約2,000円と言われます。
一方で、ガス給湯器は都市ガスを利用した際にかかる月平均は約5,000円で、倍近く違うことが分かります。
しかし、プロパンガスや住んでいる地域の都市ガスの料金によっても異なるため、ここで紹介している費用はあくまでも目安とお考えください。
環境にやさしい
エコキュートは、自然冷媒を使う仕組みであるため、環境にやさしい機器です。
エアコンや冷蔵庫などの冷媒には、フロンが使われているケースが多く見られます。
エコキュートは「二酸化炭素」を冷媒として使用するため、オゾン層を破壊する心配もなく地球環境にやさしい給湯器だといえるでしょう。
ボタン操作が簡単
エコキュートは、フルオートタイプを選ぶとボタン操作が簡単です。
室内の操作パネルから、ボタンひとつでお湯が沸かせて、追い焚きもできます。
リモコンで管理がしやすいのが、エコキュートのメリットといえるでしょう。
ガス代がかからない
エコキュートは、ガス代がかかりません。
キッチンがIHクッキングヒーターである場合などは、給湯器をエコキュートにすることで、オール電化住宅にできます。
ガス給湯器を使用した際の4人家族平均のガス代は月額平均で約5,000円、電気代は1年間で約1,500円だといわれます。
エコキュートを導入すれば、ガス代は0円、電気代は月額平均で約2,000円〜約3,000円が相場です。
ガス給湯器のランニングコストと比較すると、エコキュートのほうがお得だと言えます。
しかし、あくまでもここで紹介する料金は目安で、お住まいの地域や使用状況により料金は異なります。
一酸化炭素中毒のリスクが少ない
エコキュートは、ガスや灯油ストーブのように室内に二酸化炭素を増加させることがないため、一酸化炭素中毒のリスクがありません。
使用上の安全面から、エコキュートを選ぶ人も増えています。
ガスによる火災の心配がない
エコキュートはガスを使用しないため、ガス漏れなどで火災が起こるリスクがありません。
地震などの災害時に、エコキュートの転倒や誤作動で、火災が起こるという心配がないのはメリットです。
災害時に貯湯タンクの水が使える
エコキュートは、災害時に貯湯タンクの水が使えることもメリットです。
その時必要なお湯を沸かして使うガス式の瞬間湯沸かし器とは違い、エコキュートで作ったお湯は、貯湯タンクユニットに貯めておきます。
そのため災害時には、非常用取水栓からエコキュートの貯湯タンク内のお湯を取り出して使うことも可能です。
しかし、本体側のお湯調節機能は停電で使えなくなるため、高温でやけどをする恐れがあるため注意しましょう。
電気は災害時の復旧が早い
電気は災害時の復旧が比較的早いことも、エコキュートのメリットです。
地震などの災害時には、電気・ガス・水道のライフラインが止まることがあります。
この中でも、水道やガスに比べて、電気は復旧が早いことで知られています。
ガスを使わないエコキュートは、災害時に、ガス給湯器よりも早い段階で復旧する可能性が高いでしょう。
それぞれのエコキュートの種類とメリット・デメリットは?
エコキュートにはフルオート、オート、給湯専用、多機能の4つの種類があります。それぞれ機能が違うため、自分にあった種類を選ぶことが大切です。
ここでは、エコキュートのフルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用タイプ、多機能タイプのそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
フルオートタイプ
エコキュートのフルオートタイプのメリットは、一定の温度でお風呂にお湯を溜められる点です。
温度を設定して給湯するため、いつも決まった温度のお風呂に浸かりたい人には向いています。
リモコン操作ひとつでお湯はりができるので、とても便利に使えるでしょう。
フルオートタイプは、床暖房などを利用できる多機能タイプとの金額差が少ないというメリットもあります。
また、配管の自動洗浄機能がついていることも多いため、配管の掃除が楽にできることもメリットです。
一方で、フルオートタイプの追い炊きや足し湯を頻繁に使うと、その分だけ電気代は高くなるというデメリットも見逃せません。
オートタイプや給湯タイプに比べると、フルオートタイプは本体価格が高いため、導入費用も高くなると考えましょう。
オート(セミオート)タイプ
エコキュートのオートタイプは、フルオートタイプに比べると本体価格が安いため、初期費用を抑えられるのがメリットです。
フルオートタイプと同様に、オートタイプもリモコン操作だけでお湯はりと足し湯ができますが、追い炊き機能はないため、差し湯で湯温や湯量を調節します。
オートタイプは、機能が限られているため、使い方次第では節電効果を期待できます。
また、機能が少ないため、故障のリスクも低いと考えてよいでしょう。
一方、フルオートタイプにある配管掃除機能はオートタイプにはないため、配管掃除に手間がかかる点がデメリットです。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプのエコキュートは、手動で蛇口をひねってお湯を貯めるタイプの給湯器です。
操作が簡単で、本体価格が安いことがメリットです。
設置する際にも、穴あけや配管工事がいらないことが多いため、リフォームでエコキュートを導入する際にも最適です。
機能が少ないため故障のリスクも少ないと言えます。
しかし、給湯専用タイプでは自動お湯はり機能がないため、お湯はり後に蛇口を閉め忘れるとお風呂が溢れてしまうことも少なくありません。
また、保温機能もないため、時間が経つとお湯がぬるくなることがデメリットです。
多機能タイプ
多機能タイプのエコキュートには、給湯以外にも床暖房や浴室暖房などの機能があります。
多機能タイプのメリットは、その名の通り様々な機能があるため、自分好みの機能を選べることです。
しかし、本体価格が高く、床暖房や浴室暖房も設置すると導入費用が高くなることがデメリットだといえるでしょう。
エコキュート設置で気を付けるべき注意点とは?
エコキュートを導入する際は、家族の人数や生活習慣に加えて、住宅の種類や設置場所に注意する必要があります。
ここでは、エコキュートの設置での注意点を詳しく解説します。
家族の人数
エコキュートは、2~3人など少人数家族から4人家族におすすめです。
エコキュートの貯湯量には限りがあるため、5人以上の家族であればエコジョーズなどのガス給湯器の方がお湯切れの心配をしなくて済むという人もいます。
生活習慣
エコキュートの導入を決める際は、家族の生活習慣を考慮して選びましょう。
エコキュートの導入とともにキッチンの調理器具をIHクッキングヒーターにすると、オール電化住宅が実現可能です。
しかし、IHクッキングヒーターでは土鍋や直火用の焼き網が使用できません。
また、エコキュートの容量にも家族の生活習慣は関係しています。
朝と夜で2回お風呂に入る家族がいる、キッチンでお湯を使う時間と入浴の時間が重なりやすいなどのライフスタイルであれば、家族の人数よりも一人分、大きな容量を選ぶとよいでしょう。
以上のことから、エコキュートの導入と選定は、家族の生活習慣を考慮して決めることをおすすめします。
住宅の種類
エコキュートでは、住宅の構造の種類にも注意しましょう。
木造住宅で、温水が漏水した場合は、構造体に被害が出ることも考えられます。
漏水が考えられる場合は、早めの対処が必要です。
設置スペースが必要
エコキュートは、ガス給湯器などの他の給湯器よりも比較的広い設置スペースが必要です。
エコキュートには、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットがあります。それぞれに基礎を打つのが一般的な設置方法です。
ヒートポンプユニットは、エアコンの室外機程度の大きさ、貯湯ユニットは、高さが約2m、奥行きと幅は約75cm角の大きさです。
コンパクトな薄型タイプのエコキュートも販売されていますが、販売しているメーカーが絞られてしまう点がデメリットだといえます。
エコキュートを導入するためには
エコキュートは、光熱費の節約や災害時にエコキュートのお湯を使えるという点がメリットです。
一方で、お湯切れのリスクがあることや、設置費用が高くなるというデメリットもあります。
また、エコキュートにはフルオート・オート・給湯専用・多機能という4つの種類があり、それぞれに機能や特徴が異なります。
種類や容量も家族にあわせて選ぶことが、失敗を防ぐコツです。
エコキュートの導入は、家族の人数、使うお湯の量やライフスタイルを考慮して検討しましょう。
エコキュートの交換とは?

エコキュートは電気製品のため、長期間使用すると当然ながら劣化します。
劣化した状態で使用を続けると漏水や、お湯が出ない等の不具合を起こすため、定期的に交換する必要があるのです。
ここでは、エコキュートの寿命や交換の目安について詳しく説明していきます。
エコキュートの寿命
結論から申し上げると、エコキュートの寿命は約10年〜約15年です。
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つの機械に分かれているため非常に多くのパーツで構成されています。
パーツの中には負荷のかかりやすいものとそうでないものがあり、パーツ毎に寿命も大きく異なります。
一般的には負荷のかかりやすい水回路系のパーツは約10年程度使用することで異常が起こりやすくなるため、注意が必要です。
エコキュートの交換目安
エコキュートは不具合が起こり始めたら、交換目安と考えて良いでしょう。
ここでは、寿命が近いもしくは寿命を迎えた際に起こりやすい症状を紹介しますので参考にしてみてください。
エコキュートからお湯が出ない
お湯が出ない原因は配管の凍結や水栓の不具合によるものが多いですが、エコキュート本体が原因になっている場合もあります。
具体的にはタンクから漏水していてお湯切れの状態になることで、お湯が出ないという症状が出ます。
エラーコードが表示されることもあるため、この症状が出た際にはエコキュートの周囲に水漏れがないかどうか、配管に凍結がないかを確認しましょう。
浴槽に張るお湯が止まらない
湯量センサーに不具合が生じている場合に起こりやすい症状です。
循環金具の目詰まりや湯量の設定間違いの可能性もあるため、まずは金具のフィルターを掃除し、設定を確認するようにしましょう。
お湯の温度が安定しない
シャワーだけが安定してお湯が出ない場合には水栓の不具合の可能性もありますが、それ以外の水栓から出るお湯も温度が安定しない場合にはエコキュートの混合弁や温度センサーに故障がある場合があります。
エコキュートから水が漏れる
長期間使用していなかったエコキュートを使用した際に水抜き栓から水が漏れる場合は問題ありません。
日頃から使用しているエコキュートが水漏れを起こしている場合にはエコキュート本体か配管に不具合がある可能性が高いです。
エラーコードが表示される
エラーコードは故障が原因で表示されるものと使い方が原因で表示されるものがあります。
エラーコードはインターネットなどで検索することで何が原因か調べることができるため、まずは表示されたエラーコードを調べてみましょう。
ここで紹介した症状はあくまでも一例です。
そのほかにも気になる症状が現れた際には専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
エコキュートの交換を考えるべき状態
前述でエコキュートの交換目安を紹介しましたが、その中でもすでに交換を考えるべき状態になっている場合もあります。
ここでは交換を考えるべき3つの状態を紹介していきます。
エラー表示がよく見られる
エラー表示が頻発する場合には複数カ所に不調をきたしている場合があります。
修理をしても他のエラーが発生する可能性が高いため交換を検討しましょう。
ヒートポンプユニット等の故障
ヒートポンプユニットなど修理をしても高額になる部分が故障してしまった場合、修理に約10万円以上の費用がかかることもあります。
高い費用をかけて修理をしても、それ以外の部分に関しては劣化しているため、交換を検討した方が良いでしょう。
修理しても同じエラーが出る
修理しても同じエラーが出る場合には一部の部品を交換しても解消しない状態のため修理費が高額になりがちです。
修理後も同じエラーが出る場合には、交換を検討するべきタイミングと考えた方が良いかもしれません。
エコキュートの交換にかかる費用は?

エコキュートの交換にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
ここではエコキュート交換の費用相場と、内訳、修理との費用比較などについて詳しく説明していきます。
なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。
詳しくは専門業者の現地調査が必要となります。
また、業者によっても金額は変わるため、複数社に見積もりを取ることが重要です。
エコキュート交換の相場費用
エコキュート交換の費用相場は約30万円〜約70万円です。
しかし、商品の機能や大きさによって交換費用は大きく変わります。
また、工事に関しても現在使用しているエコキュートと交換するエコキュートが大きさや機能面で異なる場合には費用が嵩む可能性があるのです。
そのため、必ずしも相場の金額通りに進むとは限りませんので、専門業者に見積もりを貰いましょう。
エコキュート交換の費用内訳
エコキュート交換の費用は交換工事費用とエコキュート本体費用に分けられます。
交換工事には既存のエコキュートの撤去や、配管の変更、接続なども含まれ、一般的には約10万円〜約20万円の費用がかかります。
本体費用にはエコキュートや架台、脚部化粧カバーやリモコンなどの本体に付属する商品の費用も含まれる場合があります。費用は約20万円〜約50万円を想定しておくと良いでしょう。
前述の通り、交換費用は現場の状況によって大きく変わるため、複数の専門業者に現場の調査をしてもらい、見積もりを提出してもらうようにしましょう。
エコキュート交換費用と修理費用の比較
エコキュートを修理する場合の費用は症状や修理をする部分において大きく変わります。
ここでは、エコキュート修理の中でも頻度の高い例を5つ紹介して費用の比較をします。
パイプ詰まりで故障した時の修理
パイプ詰まりの場合には該当のパイプを洗浄すると直る可能性があります。パイプの長さや配置によって費用は変わりますが、約1万円〜約2万円で修理が可能です。
配管修理
パイプ詰まり同様、配管修理は長さや配置によって費用が変わります。配管修理の場合には材料も必要になりますが、修理費用としては約2万円〜約3万円で修理できる場合が多いでしょう。
エコキュート内部の基盤やリモコンの修理
エコキュート内部の基盤やリモコンの修理は基本的に部品交換が伴う対応になります。部品の価格や必要な量によっても異なりますが、約5万円〜約10万円の修理費がかかります。
ヒートポンプユニットの修理
ヒートポンプユニットは熱交換器など高額な部品が使用されています。そのため修理費も高額になる傾向があり、約10万円〜約20万円が相場です。
貯湯タンクの修理
貯湯タンク本体の修理が必要な場合には基本的にタンクを交換することになり、費用としては約30万円ほどかかります。
修理してその部分を直したとしても他の部分が同様に劣化していることに変わりありません。
エコキュート交換費用の相場が約30万円〜約70万円ということを考えると、高額な修理対応をするよりも交換した方が長期的に見ると良いケースが多々あります。
別途工事費用がかかるケース
現在、給湯タイプやオートタイプを使用していてフルオートタイプの商品に交換したい場合には追加で循環配管工事が必要になります。
また、タンクの大きさが大きくなり、現在の置き場所に設置できない場合には別途コンクリート工事が必要な場合もあります。
これらの工事は通常の交換工事に含まれないため、別途費用がかかってしまいます。
エコキュート交換費用を安く抑えるには?
エコキュート交換費用を安く抑えるために、一番効果的なのは商品価格が安いものを取り入れることです。
まずは、メーカー毎に商品の価格を比較してみるようにしましょう。メーカーにより保証期間も異なりますので、合わせて検討することで費用を抑えることができます。
また、工事に関しては現在使用しているメーカーと同じメーカーの商品を選ぶことで、配管工事が少なくて済みます。
機能も同等の商品を選ぶことで追加工事が不要なため費用を抑えることができます。
エコキュート交換工事にかかる期間は?
エコキュート交換を検討する上で、どのくらいの期間がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは作業日数と交換作業の流れについて説明します。
作業日数
エコキュートの交換作業は基本的に約1日で完了します。
ただし、前述したような給湯タイプからフルオートタイプに変更する場合や、タンクの大きさが変わり、コンクリート工事が必要な場合には工事にかかる時間が伸びます。
配管工事が必要な場合には約2日、コンクリート工事が必要な場合には養生期間を考えて約5日程度の日数を考えておくと良いでしょう。
交換作業の流れ
実際に交換作業を行う場合には事前に現場調査を行い、見積もりを貰った上で下記のような流れで作業が進みます。
- 既存給湯器の撤去
- エコキュートユニットの設置
- リモコン配線とヒートポンプユニット配線の接続
- 配管の接続
- ダクトカバーの取り付け、ヒートポンプユニットの接続
- 浴室・台所用リモコンの設置
- 試運転
- 保温工事
別途工事がある場合にはここに追加されて工事の内容が増えます。追加される工事の内容によっては停電作業が必要な場合や、水を止めての作業が含まれる場合がありますので事前に専門業者に確認しましょう。
ガス給湯器からエコキュートの交換はマンションは無理?

マンションでは、リフォームでガス給湯器からエコキュートに交換をすることが無理だと思っておられる方が多いと思いますが、それは間違いです。
基本的には、マンションでも交換はできます。マンションには『PS(パイプスペース)』という空間があります。その内部に設置できるタイプなどがあります。
しかし、すべてのマンションで交換できるとは限りません。そのできない理由をいくつか紹介します。
マンションの防災設備の妨げになるから設置できない
マンションにもよりますが、エコキュートが交換できない理由として、『PS(パイプスペース)』などのエコキュートが設置できるスペースがない無い場合があります。
また、マンションのベランダには火事などのもしもの時に避難経路として隣との壁を壊して避難できる通路として考えられているため、避難時にエコキュートなどの避難の妨げになるものは設置できない事になっています。エコキュートを設置できるかはマンションの管理者に確認しましょう。
マンションの電気容量
エコキュートを設置する上で、必要になるのが電気になります。マンションによって電気容量が限られているために、エコキュートに供給する電気容量が足りず、設置できないという事もあります。
電気容量が足りないと他の部屋の電気が使えない場合があるため、電気容量の確認は電力会社に問い合わせしてみましょう。
戸建てもエコキュートが設置できない場合がある
リフォームにおいて、マンションだけでなく、戸建ての場合もエコキュートにできない場合があります。先ほどの電気容量も原因の一つですが、エコキュートの設置するスペースが無いと設置ができない場合があります。
エコキュートはメーカーや電気温水器の大きさにもよりますが、大体、幅2m~3mの奥行き1m程のスペースが必要になります。
エコキュートの工事は何日くらいかかるの?
ガス給湯器からエコキュートに交換する工事はどれくらいの日数がかかるのでしょうか?
エコキュートの工事は電気温水器などの機器を設置する場所に、固定するための基礎工事が必要となります。従来では基礎工事を含むと5日~6日ほどの工事期間が必要でした。
しかし、最近では据え付け式の基礎などがあり、工事期間を大きく短縮することができます。今では基礎工事を含めて1日~2日ほどで完了します。
工事期間中はほとんどが外での作業なのであまり気にされることは無いと思います。
エコキュートに交換すると費用はどれくらいかかるの?
エコキュートの工事にかかる費用は、メーカーやグレードによって料金の相場に違いはあります。
工事費としてはエコキュート本体を設置するベース基礎工事で約4万円、リモコン設置や配線接続の電気工事は約5万円、給水接続の配管設備工事は約7万円が工事費の目安となります。
そこにエコキュートの本体機器の費用がプラスとなります。それではエコキュートの選ぶときの目安と相場を紹介したいと思います。
家族構成を確認しましょう
エコキュートを選ぶ目安は費用はもちろんですが、家族構成で決めるといいでしょう。
家族の人数が3人~5人の場合は370Lの貯湯ユニットを使用したエコキュートに、4人~7人の場合は460Lの貯湯ユニットを使用したエコキュートといった基準で選ぶとストレスなくお湯を使用できます。
また家族の人数が少なくてもお湯の使用頻度が多い場合は460Lの貯湯ユニットを使用したエコキュートを設置することをお勧めします。
メーカーによって相場に違いがありますが、
370L:約30万円
460L:約40万円
となります。
エコキュートと工事費を合わせると、
370L:約46万円
460L:約56万円
となります。
費用の参考にしてみてください。
エコキュートと電気温水器の違いとは?

エコキュートと電気温水器の違いとはなんでしょうか?
基本的には貯湯タンクからお湯をキッチンなどに給湯することは同じです。では何が違うのでしょうか?
簡単に説明するとエコキュートは『ヒートポンプ』という貯湯タンクの横に設置している室外機のような機械を使い空気中に含まれる熱を吸収して、その熱を利用してタンクに貯めている水を沸かします。そして沸かしたお湯をキッチンなどの水回りに給湯するのがエコキュートになります。
それとは違い電気温水器はタンク内にヒーターがあり、電気の力で水を沸かして給湯する方式です。電気温水器はご家庭にある電気ポットの仕組みに似てます。
電気温水器はエコキュートと違い電気の力だけでお湯を沸かすので、エコキュートよりも光熱費がかかります。しかし、エコキュートは電気温水器とよりも設置するスペースを取られてしまうので、設置場所の確保が必要になります。
エコキュートにすることによって補助金がでるって本当?
リフォームをすることで補助金を受け取れることを知っていますか?
補助金は「住宅ストック循環支援事業」から援助されますが、受け取るのには条件があります。
ただリフォームするだけでは補助金は援助されません。それは環境に良いリフォームにすることで補助金を受け取ることができます。
普段使用する電気や水道といった光熱費を抑えるための工事で、例えばエアコンの効きをよくするのに窓を入れ替えたりすることで環境に良いリフォームと判断されます。エコキュートも環境に良い設備機器と判断されているので補助金対象となっています。
ではどれくらいの補助金が受け取ることができるのでしょうか?
エコキュートの場合は約2万4千円ほどの補助金が援助されます。
また、この補助金を受け取るには抽選となるので、早めの申請をしましょう。
その他の補助金対象の工事とは?
ここで気になるのは、その他の補助金対象の工事ではないでしょうか?
エコキュートの他にガスから電気へと切り替えるオール電化工事や太陽光発電を設置する工事も補助金対象となります。
もしガスから電気へとオール電化のリフォームを考えていたら、オール電化に付け加えて太陽光発電機も一緒に工事することをお勧めします。
それは昼間は太陽光発電機で電気を蓄積して、夜に太陽光発電で蓄積した電気を使用することで普段の光熱費をさらに抑えることができます。
また、蓄積して余った電気は電気会社に買取もしてもらえるのでより家庭の負担も軽減します。
今のお風呂をユニットバスに
その他にもエコキュートに交換される際に、今のお風呂をユニットバスに変えることでも補助金対象工事となります。
ユニットバスは在来のお風呂と違い保温効果がある為に、冬場に寒い思いをしてお風呂に入らないといけないということはありません。
また、ユニットバスの浴槽にも保温対策をしています。より長くお湯を持続できるので、追い炊きをして無くても済みます。
住宅リフォームの減税や補助
住宅のリノベーションやリフォームには各種の減税や補助金の制度があり、一定の条件で支援を受けることができます。
省エネ工事、耐震工事、バリアフリー工事といったリフォーム工事をすることで所得税の減税だけでなく固定資産税も工事によっては減税対象となる場合があります。
補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。
リフォームすることで補助金や助成金だけでなく減税という手助けもあるのでリフォームを考えている方にはより、手を伸ばしやすいのではないでしょうか?
気になるエコキュートのメリットとデメリット
やはり、気になるエコキュートのメリットとデメリット。エコキュートにすると電気料金の安い時間帯でお湯を沸かすことで普段より光熱費を抑えることができます。
また、エコキュートは、貯湯ユニットにお湯を貯めているので、いつでも好きな時間でお湯を使用することができます。
また加えて、断水などの非常時に貯湯ユニット内の水を使用することでトイレなどの問題も解決できます。
一方、デメリットは2点あります。まず1つ目は電気料金ですが、深夜などの電気料金の安い時間帯でお湯を沸かすことでは光熱費を抑えることができますが、逆に日中などの電気料金が高い時間にお湯を沸かすと返って光熱費が高くなります。
2つ目は、貯湯ユニットに貯湯できる容量以上のお湯を使用してしまうと湯切れとなり、次のお湯を使用できるまでの時間がかかります。
エコキュート交換して床暖房で快適に過ごそう。
リフォームでガス給湯器からエコキュートに交換すると、充実するのは水回りだけではありません。
エコキュートを使った床暖房で冬場の寒くなったリビングなどの空間を温かく快適に過ごすことができます。
リビングの床下に専用の配管を設置して、エコキュートの貯湯ユニットに貯めているお湯をリビングの床へと循環させ、床下から暖めることが可能になるためです。お湯を循環させる床暖房システムなので優しい暖かさで火傷の心配もなく快適に過ごせます。
リフォーム時にエコキュートだけでなく床暖房も考えてみてはいかがでしょうか。
エコキュートの仕組み

エコキュートとはどのような仕組みの給湯器なのでしょうか。
分からない方も多いと思いますので、ここではエコキュートの仕組みについて紹介していきます。
エコキュートはヒートポンプユニットを使用して大気中の熱を集めて約80度のお湯を沸かし、沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めています。
お湯を使用する場合にはタンクのお湯と水を混合させて使用するため、タンクに保管しているお湯の量よりも多いお湯を使用することができるのです。
エコキュートのヒートポンプユニットには自然冷媒(CO2)が使用されており、地球環境への負荷を抑えた工夫がされていて、動かすための電気も夜間の安い電気を使用するため、地球にも経済的にも優しい給湯器と言えます。
電気を使用してお湯を沸かす給湯器として電気温水器が挙げられます。
電気温水器はヒーターのみで水からお湯を沸かしているのに対して、エコキュートは主に大気熱を利用しているため、電気の使用量が大きく異なります。
一般的には電気温水器の約4分の1の費用でお湯を沸かすことができるため、大気熱を利用しているエコキュートはエコであると言えるでしょう。
また、夜間の電気を使用しているため、電力のピークシフトにも貢献しています。
以上を踏まえると、多方面にわたってメリットの大きい給湯器がエコキュートなのです。
エコキュートの価格と費用
エコキュートの設置を行う場合、現在の給湯器の機能や給湯器の種類によって必要な工事の内容が大きく変わります。
また、商品の選定においてもタンクの大きさや追い焚き機能の有無、高圧力タイプなど、さまざまな種類があるため金額が上下しやすいです。
ここでは一般的な追い焚き機能付きのガス給湯器から370Lの追い焚き機能付きエコキュートへ入替工事を行う場合の目安の費用を紹介します。
商品価格
- エコキュート本体(370L追い焚き機能付き) :約27万円
- リモコンセット:約1万5千円
- 脚部化粧カバー:約7千円
小計:約29万2千円
仮設工事
- エコキュート用コンクリート土台:約5万円
- 仮設ボイラー:約1万円
- 養生費:約3千円
小計:約3万3千円
電気工事
- エコキュート用電源工事:約4万円
- 電力会社への申請費用:約3万円
小計:約7万円
入替工事
- 既存給湯器処分費:約1万5千円
- エコキュート本体設置費:約4万5千円
- 水道工事 4.5万円
- リモコン設置費:約3万円 ※新規でリモコン線を引く場合
小計:約9万円
その他
- 残材処分費:約3千円
- 片付け・清掃費:約千円
- 現場管理費:約3千円
小計:約7千円
合計費用:約49万2千円

画像出典:みやこリフォーム
工事費はあくまで事例に基づいた目安の工事費であり、実際には選定する商品や設置状況によって大きく異なります。
複数の専門業者に現場調査を依頼し、見積もりを貰って見比べることをおすすめします。
現在使用している給湯器がエコキュートの場合には入替工事のみで済むため、比較的安価に交換をすることが可能ですが、他の種類の給湯器から交換をする場合には前述で紹介した通り、さまざまな工種が絡むことになります。
そのため、エコキュートを導入する場合の費用は従来の給湯器よりも高額です。
しかし、エコキュートの最大の利点は導入後のランニングコストがどの給湯器よりも安価という所にあります。
プロパンガスを使用しているガス給湯器や電気温水器の場合には約4分の1程度のランニングコストに、都市ガスの給湯器の場合でも約半分程度のランニングコストで使用することができます。
実際に10年程度使用を続けることで、大抵は導入費の差額を回収することが可能です。
導入を検討されている方は参考にしてみてください。
エコキュートのメリット・デメリットとは?
エコキュートには従来の給湯器と比べるとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリットとデメリットに分けて確認してみましょう。
エコキュートのメリット
エコキュートのメリットを簡単に5点紹介します。
光熱費が安い
前述している通りエコキュートにかかる光熱費は安く、設置工事費の差額を回収できます。
また、回収後は節約に繋がっていくため大きなメリットと言えます。
環境にやさしい
自然冷媒を使用しているだけでなく、電力のピークシフトにも貢献しているため環境に優しい給湯器と言えるでしょう。
非常時にタンク内のお湯が使える
エコキュートはタンクに貯めてあるお湯を非常時に生活用水として使用することができます。
飲用はできませんが、断水時に生活用水を確保できるというのは生活していく上で安心ではないでしょうか。
操作方法がわかりやすく管理しやすい
液晶タイプのリモコンのため操作がわかりやすいです。
操作も基本的にはボタン1つで済むものが多いため、管理もしやすいでしょう。
火を使用しないため安全
従来のボイラーは熱源を燃やすことで得た熱を使ってお湯を沸かしているため、不完全燃焼などで火事を引き起こす可能性があります。
エコキュートは大気熱を圧縮して得た熱でお湯を沸かすため、火事の心配もなく、安全です。
エコキュートのデメリット
エコキュートのデメリットには下記の項目が考えられます。
設置費用が高い
本体費用、工事費用ともに高額になりがちなのがエコキュートです。
すぐにお湯が出ない・湯切れの心配がある
エコキュートはお湯を出す際にタンクのお湯と水を混ぜてお湯を出すため、すぐにはお湯が出ません。
また、タンク内のお湯が無くなってしまうとお湯が出なくなってしまうため、湯切れの心配があります。
湯切れについては使い方次第で防ぐことができますが、気をつけなければならない事に変わりないためデメリットと言えるでしょう。
お湯の量を管理する手間がある
湯切れのところでも述べましたが、使用できるお湯の量に限りがあるため管理が必要です。
広い設置スペースが必要
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクに分かれているため、それぞれのスペースを確保する必要があります。
そのため設置スペースはどうしても広くなってしまいます。
室外機は騒音がある
エコキュートは夜間の安い電気を使用して運転するため、夜間にはヒートポンプユニットが動く事になります。
エアコン同様にヒートポンプユニットが動作すると騒音が出てしまうので注意が必要です。
飲用できない
タンク内に水道水を組み上げているとは言え、タンク内には汚れが蓄積している場合もあり、基本的には飲用できません。

以上がエコキュートを導入する際のデメリットです。
デメリットは数が多いものの、使い方の工夫をすれば防げる項目も多いです。
メリットで得られる恩恵は大きいものが多いためエコキュートの導入を検討されている方は参考にしてみてください。
エコキュートの耐用年数とは?
一般的にエコキュートの耐用年数は約10年〜約15年と言われています。
これはメーカーの部品保有期限が生産終了から約8年程度の場合が多いためです。
ここではヒートポンプユニットと貯湯タンクの寿命、エコキュートの修理方法と費用について説明します。
エコキュートの寿命
前述の通りエコキュートの寿命は約10年〜約15年程度です。
ヒートポンプユニットと貯湯タンクのそれぞれが多くの部品によって構成されており、壊れやすい箇所についてもある程度決まっています。
ここではそれぞれ故障しやすい部品とおおよその寿命について紹介します。
まずはヒートポンプユニットです。
ヒートポンプユニットは貯湯タンクよりも多くの部品により構成されています。
中でも故障しやすい部品は水回路系統の部品です。
主に循環ポンプや流量センサーなどが挙げられ、いずれも約7年が寿命の目安とされています。
続いて貯湯タンクです。
貯湯タンクもヒートポンプユニット同様に水回路系統の部品が故障しやすいです。
特に流量調整弁や混合弁などの負荷がかかりやすい部品の故障が多く、早ければ約5年ほどで不調を来す場合がありますが、これらのメンテナンスを定期的に行っていれば貯湯タンクは約10年〜約15年の寿命があります。
エコキュートの修理方法と費用
エコキュートの修理はエラーコードや症状に応じた部品の交換を行う必要があります。
そのため、症状によって修理の費用は大きく異なります。
あくまで目安になりますが、ヒートポンプユニットの修理費と流量調整弁などの簡単な部品交換の費用を紹介します。
まずはヒートポンプユニットの修理費用です。
エラーの内容によって金額は大きく異なりますが、電子回路系の部品の交換を前提と考えると約8万円〜約15万円の費用がかかります。
交換作業のために一度分解する必要があることや、部品の価格が高価なこともあり、この程度の費用を見込んでおく必要があります。
続いて簡単な部品交換です。
この場合は約1万円〜対応可能な場合が多いです。
壊れている部品の数によって値段は前後しますが、部品が比較的安価で作業もそこまで難しくないためこの程度の金額で修理が可能になっています。
エコキュートの不調は1カ所ではなく複数同時に起こる場合があります。自己判断は避け、専門業者やメーカーに問い合わせをして、対応してもらうことをおすすめします。
エコキュートを使用する注意点とは?

エコキュートを使用する際の注意点はランニングコストと製品寿命に関するものがあります。
ここでは電気代の節約方法とエコキュートを少しでも長持ちさせるために心掛けるべきことを紹介しますので参考にしてみてください。
エコキュートの電気代を節約するには
エコキュートは夜間の電気を使用してお湯を沸かして使用する商品です。
まずは電気料金のプランについて、夜間の電気代が安くなるプランを契約しているかどうか確認しておきましょう。
また、湯切れを引き起こしてしまうと例外的に日中の高い電気を使用して沸き増しを行います。
この沸き増し運転を行ってしまうと、ランニングコストが高くなってしまいますので、まずは湯切れを起こさないように規則正しい生活を送るようにしましょう。
エコキュートを長持ちさせるには
設置した後のエコキュートを長持ちさせるためには周辺の確認を定期的に行ったり、メンテナンスをすることが大切です。
中でも以下の5点はエコキュートの寿命に直結する内容となるため意識的に確認してみてください。
- 貯湯タンク・ヒートポンプユニットの定期的なメンテナンス
- 本体周辺に物を置かない
- 日々の掃除を行う
- ファンに異物が入らないようにする
- 必要に応じて運転を休止する
また、施工前に確認するべき点に水質があります。
相性の悪い水(地下水や井戸水など)を使用してしまうと錆などの原因になり、寿命を早めてしまう恐れがあります。
必ず水道水を使用するように心掛け、万が一、井戸水などを使用しなければならない場合には事前に水質の検査を行い、専門業者に使用可能かどうか判断してもらうようにしましょう。
エコキュートの仕組み

エコキュートとはどのような仕組みの給湯器なのでしょうか。
分からない方も多いと思いますので、ここではエコキュートの仕組みについて紹介していきます。
エコキュートはヒートポンプユニットを使用して大気中の熱を集めて約80度のお湯を沸かし、沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めています。
お湯を使用する場合にはタンクのお湯と水を混合させて使用するため、タンクに保管しているお湯の量よりも多いお湯を使用することができるのです。
エコキュートのヒートポンプユニットには自然冷媒(CO2)が使用されており、地球環境への負荷を抑えた工夫がされていて、動かすための電気も夜間の安い電気を使用するため、地球にも経済的にも優しい給湯器と言えます。
電気を使用してお湯を沸かす給湯器として電気温水器が挙げられます。
電気温水器はヒーターのみで水からお湯を沸かしているのに対して、エコキュートは主に大気熱を利用しているため、電気の使用量が大きく異なります。
一般的には電気温水器の約4分の1の費用でお湯を沸かすことができるため、大気熱を利用しているエコキュートはエコであると言えるでしょう。
また、夜間の電気を使用しているため、電力のピークシフトにも貢献しています。
以上を踏まえると、多方面にわたってメリットの大きい給湯器がエコキュートなのです。
エコキュートの価格と費用
エコキュートの設置を行う場合、現在の給湯器の機能や給湯器の種類によって必要な工事の内容が大きく変わります。
また、商品の選定においてもタンクの大きさや追い焚き機能の有無、高圧力タイプなど、さまざまな種類があるため金額が上下しやすいです。
ここでは一般的な追い焚き機能付きのガス給湯器から370Lの追い焚き機能付きエコキュートへ入替工事を行う場合の目安の費用を紹介します。
商品価格
- エコキュート本体(370L追い焚き機能付き) :約27万円
- リモコンセット:約1万5千円
- 脚部化粧カバー:約7千円
小計:約29万2千円
仮設工事
- エコキュート用コンクリート土台:約5万円
- 仮設ボイラー:約1万円
- 養生費:約3千円
小計:約3万3千円
電気工事
- エコキュート用電源工事:約4万円
- 電力会社への申請費用:約3万円
小計:約7万円
入替工事
- 既存給湯器処分費:約1万5千円
- エコキュート本体設置費:約4万5千円
- 水道工事 4.5万円
- リモコン設置費:約3万円 ※新規でリモコン線を引く場合
小計:約9万円
その他
- 残材処分費:約3千円
- 片付け・清掃費:約千円
- 現場管理費:約3千円
小計:約7千円
合計費用:約49万2千円

画像出典:みやこリフォーム
工事費はあくまで事例に基づいた目安の工事費であり、実際には選定する商品や設置状況によって大きく異なります。
複数の専門業者に現場調査を依頼し、見積もりを貰って見比べることをおすすめします。
現在使用している給湯器がエコキュートの場合には入替工事のみで済むため、比較的安価に交換をすることが可能ですが、他の種類の給湯器から交換をする場合には前述で紹介した通り、さまざまな工種が絡むことになります。
そのため、エコキュートを導入する場合の費用は従来の給湯器よりも高額です。
しかし、エコキュートの最大の利点は導入後のランニングコストがどの給湯器よりも安価という所にあります。
プロパンガスを使用しているガス給湯器や電気温水器の場合には約4分の1程度のランニングコストに、都市ガスの給湯器の場合でも約半分程度のランニングコストで使用することができます。
実際に10年程度使用を続けることで、大抵は導入費の差額を回収することが可能です。
導入を検討されている方は参考にしてみてください。
エコキュートのメリット・デメリットとは?
エコキュートには従来の給湯器と比べるとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリットとデメリットに分けて確認してみましょう。
エコキュートのメリット
エコキュートのメリットを簡単に5点紹介します。
光熱費が安い
前述している通りエコキュートにかかる光熱費は安く、設置工事費の差額を回収できます。
また、回収後は節約に繋がっていくため大きなメリットと言えます。
環境にやさしい
自然冷媒を使用しているだけでなく、電力のピークシフトにも貢献しているため環境に優しい給湯器と言えるでしょう。
非常時にタンク内のお湯が使える
エコキュートはタンクに貯めてあるお湯を非常時に生活用水として使用することができます。
飲用はできませんが、断水時に生活用水を確保できるというのは生活していく上で安心ではないでしょうか。
操作方法がわかりやすく管理しやすい
液晶タイプのリモコンのため操作がわかりやすいです。
操作も基本的にはボタン1つで済むものが多いため、管理もしやすいでしょう。
火を使用しないため安全
従来のボイラーは熱源を燃やすことで得た熱を使ってお湯を沸かしているため、不完全燃焼などで火事を引き起こす可能性があります。
エコキュートは大気熱を圧縮して得た熱でお湯を沸かすため、火事の心配もなく、安全です。
エコキュートのデメリット
エコキュートのデメリットには下記の項目が考えられます。
設置費用が高い
本体費用、工事費用ともに高額になりがちなのがエコキュートです。
すぐにお湯が出ない・湯切れの心配がある
エコキュートはお湯を出す際にタンクのお湯と水を混ぜてお湯を出すため、すぐにはお湯が出ません。
また、タンク内のお湯が無くなってしまうとお湯が出なくなってしまうため、湯切れの心配があります。
湯切れについては使い方次第で防ぐことができますが、気をつけなければならない事に変わりないためデメリットと言えるでしょう。
お湯の量を管理する手間がある
湯切れのところでも述べましたが、使用できるお湯の量に限りがあるため管理が必要です。
広い設置スペースが必要
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクに分かれているため、それぞれのスペースを確保する必要があります。
そのため設置スペースはどうしても広くなってしまいます。
室外機は騒音がある
エコキュートは夜間の安い電気を使用して運転するため、夜間にはヒートポンプユニットが動く事になります。
エアコン同様にヒートポンプユニットが動作すると騒音が出てしまうので注意が必要です。
飲用できない
タンク内に水道水を組み上げているとは言え、タンク内には汚れが蓄積している場合もあり、基本的には飲用できません。

以上がエコキュートを導入する際のデメリットです。
デメリットは数が多いものの、使い方の工夫をすれば防げる項目も多いです。
メリットで得られる恩恵は大きいものが多いためエコキュートの導入を検討されている方は参考にしてみてください。
エコキュートの耐用年数とは?
一般的にエコキュートの耐用年数は約10年〜約15年と言われています。
これはメーカーの部品保有期限が生産終了から約8年程度の場合が多いためです。
ここではヒートポンプユニットと貯湯タンクの寿命、エコキュートの修理方法と費用について説明します。
エコキュートの寿命
前述の通りエコキュートの寿命は約10年〜約15年程度です。
ヒートポンプユニットと貯湯タンクのそれぞれが多くの部品によって構成されており、壊れやすい箇所についてもある程度決まっています。
ここではそれぞれ故障しやすい部品とおおよその寿命について紹介します。
まずはヒートポンプユニットです。
ヒートポンプユニットは貯湯タンクよりも多くの部品により構成されています。
中でも故障しやすい部品は水回路系統の部品です。
主に循環ポンプや流量センサーなどが挙げられ、いずれも約7年が寿命の目安とされています。
続いて貯湯タンクです。
貯湯タンクもヒートポンプユニット同様に水回路系統の部品が故障しやすいです。
特に流量調整弁や混合弁などの負荷がかかりやすい部品の故障が多く、早ければ約5年ほどで不調を来す場合がありますが、これらのメンテナンスを定期的に行っていれば貯湯タンクは約10年〜約15年の寿命があります。
エコキュートの修理方法と費用
エコキュートの修理はエラーコードや症状に応じた部品の交換を行う必要があります。
そのため、症状によって修理の費用は大きく異なります。
あくまで目安になりますが、ヒートポンプユニットの修理費と流量調整弁などの簡単な部品交換の費用を紹介します。
まずはヒートポンプユニットの修理費用です。
エラーの内容によって金額は大きく異なりますが、電子回路系の部品の交換を前提と考えると約8万円〜約15万円の費用がかかります。
交換作業のために一度分解する必要があることや、部品の価格が高価なこともあり、この程度の費用を見込んでおく必要があります。
続いて簡単な部品交換です。
この場合は約1万円〜対応可能な場合が多いです。
壊れている部品の数によって値段は前後しますが、部品が比較的安価で作業もそこまで難しくないためこの程度の金額で修理が可能になっています。
エコキュートの不調は1カ所ではなく複数同時に起こる場合があります。自己判断は避け、専門業者やメーカーに問い合わせをして、対応してもらうことをおすすめします。
エコキュートを使用する注意点とは?

エコキュートを使用する際の注意点はランニングコストと製品寿命に関するものがあります。
ここでは電気代の節約方法とエコキュートを少しでも長持ちさせるために心掛けるべきことを紹介しますので参考にしてみてください。
エコキュートの電気代を節約するには
エコキュートは夜間の電気を使用してお湯を沸かして使用する商品です。
まずは電気料金のプランについて、夜間の電気代が安くなるプランを契約しているかどうか確認しておきましょう。
また、湯切れを引き起こしてしまうと例外的に日中の高い電気を使用して沸き増しを行います。
この沸き増し運転を行ってしまうと、ランニングコストが高くなってしまいますので、まずは湯切れを起こさないように規則正しい生活を送るようにしましょう。
エコキュートを長持ちさせるには
設置した後のエコキュートを長持ちさせるためには周辺の確認を定期的に行ったり、メンテナンスをすることが大切です。
中でも以下の5点はエコキュートの寿命に直結する内容となるため意識的に確認してみてください。
- 貯湯タンク・ヒートポンプユニットの定期的なメンテナンス
- 本体周辺に物を置かない
- 日々の掃除を行う
- ファンに異物が入らないようにする
- 必要に応じて運転を休止する
また、施工前に確認するべき点に水質があります。
相性の悪い水(地下水や井戸水など)を使用してしまうと錆などの原因になり、寿命を早めてしまう恐れがあります。
必ず水道水を使用するように心掛け、万が一、井戸水などを使用しなければならない場合には事前に水質の検査を行い、専門業者に使用可能かどうか判断してもらうようにしましょう。
エコキュートの買い替えに検討すべき時期と価格とは?リースを活用すべき?
エコキュートはどんなときに買い替えを検討すべきでしょうか?エコキュートの耐用年数と故障時の症状を知り、交換時期を見極めることが大切です。
また、エコキュートの価格相場はいくらなのか、リースを選ぶべきかで悩むこともあるでしょう。
本記事では、エコキュートの買い替えに検討すべき時期と費用について解説します。
リースを活用すべきかどうかについても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
エコキュート買い替えのタイミングとは?
エコキュートは、耐用年数を迎えた頃か、エコキュートが故障したときに交換を検討しましょう。
ここでは、エコキュートの寿命と買い替えのサインを紹介します。
エコキュートの寿命
エコキュートの一般的な寿命は、約10年です。
しかし、設置環境や使用頻度によっても耐用年数は異なります。
そのため、一般的に伝えられる寿命よりも早く、買い替えのタイミングが来ることも少なくありません。
また、エコキュートは部品によって寿命が異なります。
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成された給湯システムです。
ヒートポンプユニットの寿命は約5年〜約15年、貯湯タンクの寿命は約10年〜約15年が目安です。
特に、エコキュートの中でも重要な役割を持つ、ヒートポンプユニットが故障した場合の修理費用は高額となります。
エコキュートの設置から約10年程度経過した際には、交換を検討すると良いでしょう。
買い替えを検討すべき故障状態
耐用年数の時期を待たずとも、故障のサインが出た場合には交換時期だと考えましょう。
ここでは、よくある故障の種類と故障時の症状を紹介します。
エコキュートの故障の種類
エコキュートの買い替えを検討すべき故障状態は、以下3つです。
- エコキュートの初期故障
- 経年劣化による摩擦故障
- 偶発故障
エコキュートを設置して間もない時期に不具合が起こった場合は、初期故障の可能性があります。
初期故障は、設置業者のミスであるケースが多く、大抵の場合は設置業者が無償で対応してくれるでしょう。
エコキュートの故障で最も多いのは、経年劣化による摩耗故障です。
長年使用していくうちに、エコキュートに使用されているパッキンや弁が摩耗します。
通常は、定期的なメンテナンスで摩耗した部品を交換します。
しかしメンテナンスを怠ると摩耗した弁から水漏れが起こり、本体そのものの故障につながるケースも少なくありません。
偶発故障は、エコキュートの設置段階では気付けなかった故障が、時間の経過とともに障害を起こす故障です。
エコキュートの故障では珍しいケースですが、寿命を短くしてしまいかねないため、急にエラーが出るようになった場合はすぐにメンテナンスしましょう。
エコキュートが故障したときの症状
エコキュートが故障すると、以下のような症状が出ます。
- リモコンに頻繁にエラーコードが表示されるようになった
- 設定温度までお湯が温まらない
- 異音がする、運転音がおかしい
- お湯張りができない
- お湯ができるまで時間がかかる
- お湯が止まらなくなる
- 水しか出なくなる
- 水漏れがみられる
このような症状がみられた場合は、そろそろエコキュートの交換時期だと考えましょう。
エコキュート買い替えの価格とは?
エコキュートの買い替えにかかる費用は、約30万円〜約70万円です。
エコキュートの買い替えにかかる費用は、製品によって異なります。
エコキュート本体の価格は約20万円〜約35万円が相場です。
高性能・高機能であれば、金額は高くなる傾向にあります。
交換工事費は既存の機器種類によって異なり、一般的には以下の通りです。
- エコキュートからエコキュートへの交換工事費用…約10万円〜約15万円
- 電気温水器からエコキュートへの交換工事費用…約12万円〜約18万円
- ガス給湯器からエコキュートへの交換工事費用…約15万円〜約20万円
ただし、ここに記載した金額は平均相場で、工事価格や販売価格は取扱店や業者によって異なります。
設置する状況によって工事価格が高くなることも考えられるため、あくまでも目安とお考えください。
複数業社に現場調査を依頼し、見積もりをもらって比較検討することをおすすめします。
エコキュートの買い替え費用を抑える方法とは?

買い替え費用を抑えるには、本体価格が安い「給湯タイプ」のエコキュートを選びましょう。
エコキュートの種類は、以下3つに分けられます。
- 全自動のフルオートタイプ
- 足し湯のみ手動のオートタイプ
- 給湯器と同じ使い方の給湯タイプ
全自動のフルオートタイプは、ボタン1つでお湯はりから保温、足し湯を自動で行えます。
オートタイプは、足し湯のみが手動で、お湯はりは自動でできるタイプです。
給湯タイプは、蛇口をひねってお湯を入れるタイプで、従来型の給湯器と同じ使い方ができます。
機能がシンプルな給湯タイプのエコキュートが、最も安価です。
また、エコキュートの交換工事費用を安くするためには、本体の価格を抑えることがポイントです。
工事にかかる費用は、業者によって大きく異なるというケースは少ないでしょう。
そのため、エコキュートの本体価格に注目することをおすすめします。
買い替えとリース、どちらを選ぶべきか?
エコキュートを導入するには、買い替えとリースという2つの選択肢があります。
ここでは、リースと買い替えのケースのメリット・デメリットを詳しく解説します。
エコキュートのリースとは?
エコキュートのリースとは、本体をレンタルすることです。
毎月、一定額のリース料金を支払うことでエコキュートが利用できます。
エコキュートをリースで導入すると、ご自宅に設置されるとしてもエコキュート本体の持ち主は、あくまでもリース会社です。
そのため「レンタル料」として利用料を支払います。
月々の利用料金は、使用するエコキュートの種類にもよりますが、月当たり約5,000円が相場です。
エコキュートをレンタルするメリットとデメリット
エコキュートをレンタルする最大のメリットは、初期費用がかからずに月額料金だけで導入できることです。
場合によっては導入費用がかかることもありますが、購入よりも安く済む場合が多いでしょう。
また、エコキュートをリースで導入すると、機器の持ち主はリース会社となるため、万一故障した場合は、リース会社が修理費用を負担します。
特に、購入した場合にはメーカーの保証対象外となってしまう自然災害による故障でも、レンタルの場合では修理費用はかかりません。
エコキュートをレンタルするデメリットは、リース期間が終了しても満了後に所有物とならない可能性があることです。
契約の内容はリース会社によって異なるため、契約前にしっかりと確認しましょう。
また、設置状況によってはエコキュートの工事費用が別途かかる場合もあります。
そして、リースは基本的に、契約途中での解約ができません。
解約には違約金が必要となります。
また、希望のエコキュートの機種が選べない場合があることもデメリットです。
例えば、導入したい機種があっても、リース会社で取り扱いがない種類であれば、他の機種を選択せざるを得ません。
以上のメリット・デメリットを踏まえると、トータルコストとしてはエコキュートを買い替えるよりもリースのほうが割高になる可能性があります。
エコキュートの買い替えを選択すべき理由とは?
エコキュートをローンではなく一括で購入できる場合は、買い替えをおすすめします。
例えば、エコキュートの耐用年数が近づいた時期に故障した場合は、買い替えを検討しましょう。
また、自然災害で故障した場合はメーカーの保証対象外です。
そして、修理に10万円以上かかる場合も、エコキュートを買い換えた方が結果的にはコストを抑えられます。
また、修理しても同じエラーが何度も発生する場合は、本体の寿命が近づいている証拠です。
加えて、設置から15年以上使用しているエコキュートは、故障する前に買い替えを検討しましょう。
故障の際に、交換部品が生産終了していて、修理が行えない場合があります。
エコキュート買い替えに頼るべき業者とは?

エコキュートを買い替える際の工事業者は、信頼できる業者を選びましょう。
電話対応の受け答えが雑であったり、メッセージの返信が遅いといった対応が悪い業者は、施工技術やアフターフォローに関しても同様の対応をするかもしれません。
受け答えが丁寧で、疑問に思っていることにも誠実に答えてくれる業者を選ぶことが大切です。
トラブルが起きても「この業者に連絡すれば、すぐに解決してもらえるだろう」と、信頼できる業者を見極めましょう。
また、訪問販売の業者からは、基本的には購入しないことが大切です。
訪問業者の中には、早急に工事が必要だと不安を煽る悪徳業者も存在します。
エコキュートの工事契約は、訪問業者と即契約するのではなく複数の業者と見積もりを比較してから決めましょう。
その際、見積もりの条件を横並びにしておくと比較しやすくなります。
見積もりを取る際は、相見積もりであることを事前に伝えておくとスムーズです。
競争原理が働き、相場で見積もりを提出してくる可能性が高まります。
また、相見積もりの際に過剰な値引きをしてくる業者は避けましょう。
悪徳業者の中には、大幅な値引き交渉をして即契約を迫る業者が存在します。
そして、名刺やWebサイトに事業所や業種の記載があり、身元がはっきりした業者を選ぶことが大切です。
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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