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2022年08月02日更新
外壁塗装の塗料の種類と選び方!塗料の特徴や費用も解説
外壁塗装では、どの塗料を選べばいいのでしょうか。本記事では、塗料の種類・特徴・価格を詳しく紹介しています。外壁材の塗料には、住宅の性能を守る大切な役割があります。機能性や耐久性など塗料ごとの特徴を押さえて、自分の家にあった塗料を選びましょう。
大切な住まいを長くきれいに保つためにも、外壁の塗り替えなどのメンテナンスは欠かせません。
また、外壁塗装は、塗料によっても機能や見た目が変わるため、塗料選びは重要です。
しかし、外壁の塗料の種類は多く、選ぶのに迷うこともあるでしょう。
「外壁の塗料は、どの種類を選べばいいの?」「塗装の種類で、何がどう違うの?」という疑問を持つ方も少なくありません。
そこで今回は、外壁の種類と特徴、価格を詳しく紹介します。特殊塗料や塗装の工法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装に使われる主な塗料の種類
外壁塗装は、種類によって耐久性や耐候性が異なり、金額もさまざまです。
それぞれの住宅にあった塗料を選ぶことをおすすめします。外壁塗装に使われる塗料は、以下の5つが一般的です。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- アクリル塗料
- 無機塗料
ここでは、それぞれの塗料について特徴と塗装面積あたりの費用相場を解説します。
※記載した費用は、あくまでも目安です。実際の金額は施工業者によって異なるため、参考としてご覧ください。
ウレタン塗料
耐用年数 | 約5年〜約7年 |
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1平米あたりの費用 | 約1,900円 |
ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分とする塗料です。
伸びが良く光沢のある見た目に特徴があります。
耐久性や防汚性はあまり高くありません。
耐用年数は約5年〜約7年程度です。
柔らかく密着性に優れるウレタン塗料は、モルタル・鉄・アルミ・コンクリートの外壁材とも相性が良く、複雑な形状の外壁材にも利用できます。
塗膜が柔らかく弾性があるためひび割れにくく、塗料の種類も豊富です。
費用相場は約1,900円/平米と手ごろな値段で、使い勝手の良い塗料といえるでしょう。
シリコン塗料
耐用年数 | 約7年〜約10年 |
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1平米あたりの費用 | 約2,300円 |
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主成分とする塗料です。
耐久性と耐水性があり、比較的費用も安いことからコストパフォーマンス性が高く、現在の住宅の外壁塗装では広く採用されています。
水に馴染む親水性という性質があり、塗膜の表面に汚れが付きにくいのが特徴です。
色の種類も豊富で、デザイン性を重視する人にもおすすめします。
アクリル塗料やウレタン塗料よりも価格は高めですが、耐用年数が比較的長いため、メンテナンスの頻度は抑えられるでしょう。
耐用年数は約7年〜約10年程度、費用相場は約2,300円/平米です。
フッ素塗料
耐用年数 | 約15年 |
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1平米あたりの費用 | 約4,200円 |
フッ素塗料は、蛍石(ほたるいし)を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料です。
耐久性・耐候性に優れることから、住宅だけでなく大型の建物にも使われています。
紫外線にも強く、他の塗料に比べて色あせやチョーキング現象が起こりにくいのも特徴です。
耐摩耗性にも優れ、光沢が長持ちしやすく、耐熱性も備えています。
塗膜が硬く、弾力性がないため、ひび割れが起こることも考えられるでしょう。
費用相場は約4,200円/平米と、他の塗料と比べると高めです。
しかし耐用年数は約15年程度と長いため、頻繁に塗り替える必要はないでしょう。
メンテナンス費用を抑えつつ、高性能な外壁塗料を求める方には、フッ素塗料がおすすめです。
アクリル塗料
耐用年数 | 約4年~約7年 |
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1平米あたりの費用 | 約1,500円 |
アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とした塗料です。
かつては住宅の外壁にもよく使われていた塗料ですが、技術の進歩により、より耐久性の高い塗料が出てきたため、屋外の塗装に選ばれることは少なくなりました。
現在では、紫外線や雨などの影響を受けにくい内装や家具などの塗装に用いられています。
アクリル塗料の特徴は、発色がよく色数は豊富で、施工性が高いという点です。
耐用年数は約4年~約7年程度、費用相場は約1,500円/平米と、比較的安価な塗料だといえるでしょう。
無機塗料
耐用年数 | 約10年〜約25年 |
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1平米あたりの費用 | 約5,300円 |
無機塗料は、レンガや石、ガラスといった無機物が主成分となる塗料です。
無機物は紫外線などで劣化が起こらないため、耐久性・耐候性が高いという特徴があります。
また、塗膜が劣化しにくいため、変色しにくく汚れにくいのも魅力です。
耐久性が高く、防火性にも優れます。
しかし、価格が高く、ひび割れが起こりやすいというデメリットがあることも覚えておきましょう。
耐用年数は約10年〜約25年程度といわれています。
費用相場は約5,300円/平米と高価な塗料ですが、高性能でメンテナンスの手間がかからない塗料を選びたい方にはおすすめです。
特徴的な効果をもつ塗料の種類
外壁の塗料には、耐候性や耐久性、遮熱性など、特徴的な効果をもつものがあります。
外壁の塗り替えを行うときは、塗料の性能にも着目して選びましょう。
特殊な効果をもつ塗料には、主に以下の4つがあります。
- ラジカル塗料
- 光触媒塗料
- ナノテク塗料
- 遮熱塗料
それぞれの塗料の特徴や、費用相場を解説します。
ラジカル塗料
耐用年数 | 約15年 |
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1平米あたりの費用 | 約3,100円 |
ラジカル塗料は、アクリルやウレタンを主成分とした塗料に、高耐候酸化チタンと光安定剤の2つの成分を混合した塗料です。
ラジカル塗料は、外壁の塗膜の劣化によるチョーキング現象の発生を抑制する効果が期待できます。
外壁の耐久性が高まり、ひび割れも起こりにくくなるでしょう。
耐用年数は約15年程度、費用相場は約3,100円/平米で、そこまで高価ではないにもかかわらず性能が高い塗料です。
光触媒塗料
耐用年数 | 約10年~約15年 |
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1平米あたりの費用 | 約5,500円 |
光触媒塗料は、太陽の光に反応して、汚れを分解する機能を持つ塗料です。
光触媒塗料で分解された汚れは、雨水によって洗い流されるため、外壁が汚れにくくなります。
また、外壁が汚れにくくなることで、塗り替えなどのメンテナンスの頻度が少なくなるのも特徴です。
耐用年数は約10年~約15年程度と、一般的な塗料であるシリコン塗料の約2倍近くあり、長持ちします。
費用相場は約5,500円/平米と高価な塗料ですが、メンテナンス費用を抑えることができる点は大きなメリットだといえるでしょう。
ナノテク塗料
耐用年数 | 約10年~約17年 |
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1平米あたりの費用 | 約3,300円 |
ナノテク塗料とは、最新のテクノロジーを使い、塗料に含まれている樹脂の量を最小限に抑えた塗料のことです。
汚れが付きにくく親水性があるため、雨により汚れが流されやすいという特徴があります。
費用相場は約3,300円/平米と、比較的高価な塗料ですが、耐用年数は約10年~約17年程度と長寿命であることから、メンテナンス費用がかかりにくいといえます。
しかし、ナノテク塗料は発売されてから日が浅いため、扱える業者が少ないのも事実です。
施工実績のある業者に依頼しないと、本来の効果が発揮できないことも考えられます。
遮熱塗料
耐用年数 | 約10年~約20年 |
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1平米あたりの費用 | 約2,500円 |
遮熱塗料は、太陽光を反射する機能を有し、建物内の温度上昇を防ぐ塗料です。
屋根や外壁に使われる塗料で、夏の室温を快適に保ちやすくなる効果が期待できます。
また、室内の気温上昇を和らげられるため、エアコンなど光熱費の削減にもつながります。
費用相場は約2,500円/平米と、一般的なシリコン塗料などよりは高めですが、特殊な機能をもつ塗料の中では安価です。
耐用年数は約10年~約20年程度で、長持ちしやすい塗料といえるでしょう。
塗料の分類についてよくある疑問
外壁の塗料に使われる種類は多岐にわたるため、さまざまな疑問を持つこともあるでしょう。
ここでは、塗料の分類でありがちな疑問を解消していきます。
塗料に記載されている1液型と2液型の違いとは
外壁塗装に使われる塗料には、そのまま使う1液型と、施工直前に硬化剤を混ぜる2液型があります。
一般的に、2液型の方が塗料の密着力が高く、耐久性も高い傾向にあります。
しかし、2液型の多くは油性塗料です。
水性塗料で2液型を希望する場合は、選択肢が少なくなると考えておくとよいでしょう。
塗料の水性・油性の違いとは
外壁塗料の水性と油性の違いは、塗料の希釈剤が、水かシンナーかという点です。
水性塗料は水が希釈剤であるため、施工中にシンナーのように強い臭いが発生しません。
また、シックハウス症候群や大気汚染の原因ともいわれる「VOC(発揮性有機化合物)」の排出が少ないことから、環境に良い塗料として知られています。
一方、油性塗料は、シンナーが希釈剤です。
油性塗料には、雨などの天候に左右されず、乾燥が早く、密着性が高いという特徴があります。
金属への塗装や、下塗りをしない塗装も可能であるため、水性塗料が使えない箇所のリフォームなどで使われることが多いでしょう。
クリア塗装ってどんな塗装?
クリア塗装とは、その名の通り、無色透明な塗料のことです。
着色しないため、外壁の素材の色や、木目を生かしながら外壁材の保護や艶出しが行えます。
クリア塗装は、デザイン性の高いサイディングの外観を変えたくない方や、和風建築の木部などを塗装で保護したい方におすすめです。
しかし、クリア塗装を使う場合は注意点があります。
外壁にひび割れがある場合やチョーキング現象が発生している場合には使えません。
また、サイディングに光触媒やフッ素の加工がされている場合も使用できないことを覚えておきたいものです。
用途ごとに見た塗料の選び方
外壁塗装については、ご家庭それぞれで考え方が違います。
「とにかく性能を重視したい」「外観を良くしたい」など、それぞれの意向があることでしょう。
ここでは、用途ごとに適した塗料と、その理由を詳しく解説します。
外観を重視した外壁塗装
塗装後の外観を重視するなら、シリコン塗料を選びましょう。
シリコン塗料は、美しい光沢が長続きする塗料です。
さらに、塗料メーカーからは多様なカラーのシリコン塗料が発売されているため、豊富な選択肢の中から好みの色を選ぶことができます。
建物の保護を重視する場合
建物の保護を重視するなら、無機塗料を選びましょう。
無機塗料は、耐久性・耐候性が高いという特徴があります。
また、無機塗料にはカビや苔の栄養分となる有機物が含まれていないため、カビや苔が発生しにくいのも魅力です。
費用相場は約5,300円/平米と高価な塗料ですが、カビや苔で悩んでいる方や、耐久性を求める方には向いています。
メンテナンスフリーを重視する場合
塗り替えなど、メンテナンスの費用と手間を抑えたい人には、光触媒塗料がおすすめです。
基本的に、メンテナンスフリーの外壁材・塗料はありません。
しかし、メンテナンスの回数を少なくすることは可能です。
光触媒塗料には、太陽光が当たると、塗膜の表面についていた汚れが分解され、落ちやすくなった汚れが雨水で流されやすいというセルフクリーニング作用があります。
カビや苔もつきづらく耐用年数も長い塗料です。
しかし、太陽光が当たらないと本来の効果が発揮できません。
外壁の側に物を置かないことや、高い生垣を設けないなどの注意が必要です。
塗装費用の安さを重視する場合
塗装費用の安さを重視する場合は、アクリル塗料がおすすめです。
費用相場は約1,500円/平米と、平均的なシリコン塗料の約2,300円/平米よりも安い塗料だといえます。
しかし、耐用年数が短く、塗り替えのメンテナンス時期が早く訪れることを頭に入れておきましょう。
数年でリフォームを検討している方や、あと4〜7年程度の耐久性があればいいと思う方に向いています。
外壁塗装の工法の種類
外壁塗装の工法には、刷毛、ローラー、吹き付け、サイディングの重ね張りの種類があります。
ここでは、それぞれの工法の特徴を紹介していきます。
刷毛
刷毛塗りは、刷毛を使って手作業で塗る工法です。
塗装職人が1カ所ずつ、刷毛で塗料を塗っていきます。
施工面積が狭い場所や、破風や雨といといった部分的な塗装では、刷毛塗りが行われます。
ローラー
外壁塗装では、ローラーを使う工法が一般的です。
ローラー工法は、塗料が飛び散りにくく、塗料の無駄も出にくいという特徴があります。
しかし、細かい部分の塗装には向きません。
職人が1カ所ずつ施工していくため、吹き付けに比べると、作業時間は比較的長いともいえるでしょう。
吹き付け
吹き付け工法とは、スプレーガンという機械を用いて塗料を噴射し、外壁に吹き付けていく工法です。
模様をつけることができ、広範囲に施工できるため施工時間を短縮できるという特徴があります。
しかし、塗料が飛散するため、使う塗料の量も多くなり、臭いが広がりやすいのがデメリットです。
吹き付け塗装は、職人の高い技術が必要となるため、施工業者の選定が重要な工法だといえるでしょう。
サイディングの重ね張り
外壁塗装では、サイディングの重ね張りという工法があります。
その名の通り、現在の外壁の上に、サイディングを重ねて施工する方法です。
カバー工法とも呼ばれます。
現在の外壁材を剥がすことなく施工できるため、工期を短縮でき、廃材処分費もかからないのが魅力です。
窯業系サイディングも使用できますが、外壁材の重さが増えてしまうため、耐震性は劣ります。
そのため、重ね張り工法を行う場合は、金属系サイディングなど軽量な外壁材がおすすめです。
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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