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2022年08月01日更新

快適なキッチンの通路幅は何cm?失敗事例を交えて理想的な広さを解説

理想的なキッチンの通路幅は何cmか知っていますか?キッチンの通路幅はキッチンの使い勝手に直結するので、慎重に検討しなくてはいけません。理想的なキッチンの通路幅と、通路幅を決める際のポイントなどを、失敗事例を交えてご紹介します。

キッチンは、さまざまな動作を手早く行う必要があるため、通路幅や作業スペースが自分に合っていないとストレスを感じてしまいますよね。

そこでこの記事では、キッチンに不満がある方や、キッチンリフォームを検討している方向けの情報を紹介しています。

快適なキッチンの通路幅は約80cm~約100cmが理想と言われる理由や、通路幅を決める際のポイントなど、知っておきたい情報ばかりです。

キッチンリフォームを考えている方は、キッチンの環境に応じて適切なリフォーム会社を無料で紹介しているハピすむの活用もご検討ください。

キッチンの通路幅で失敗した!体験談と失敗事例

まずは、キッチンの通路幅でよくある失敗と体験談をご紹介します。

冷蔵庫を置いた部分の幅が狭い

キッチンの通路幅の失敗でよくあるのが、冷蔵庫を置いた部分が狭く感じられるというもの。

これは、食器棚の奥行きが約45cm、背面カウンターの奥行きが約60cmであるのに対し、冷蔵庫の奥行きが約70cmあるために起こる失敗です。

また、冷蔵庫を設置するときは、背面に熱がこもらないように約3cmのスペースを確保しなくてはいけません。

そのため、食器棚や背面カウンターをベースにキッチンの通路幅を決めると、冷蔵庫が思いのほか通路を圧迫し、狭いと感じることが多いのです。

しゃがみづらい・低い位置の収納が使いにくい

キッチンの通路幅が狭いとしゃがみづらく、低い位置の収納が使いにくくなることがあります。というのも、しゃがむときは、立っているときより広いスペースが必要になるからです。

狭い場所で無理矢理しゃがむと、腰を痛めることもあるので注意が必要です。

低い位置の収納はもともと使いにくいので、しゃがむたびに無理な姿勢をとらなくてはいけないとなると、より不便に感じるでしょう。

通路幅が狭く背面収納が使いにくい

キッチンの通路幅が狭いと、背面収納が使いにくくなることがあります。

特に、引出式や開き戸式の収納棚を開閉するときは、ある程度のスペースが必要です。

また、引出式の収納棚は、奥行きが長くなるほど必要なキッチンの通路幅も広くなります。

わざわざ設けた収納棚も、キッチンの通路幅によって使い勝手が悪くなってしまったという方もいるようです。

キッチンの通路ですれ違いにくい・すれ違えない

キッチンの通路幅が狭いと、すれ違いにくかったりすれ違えなかったりするので不便との声も聞かれます。

特に、すれ違うときに体勢を変えなくてはいけないほど通路が狭い場合は、作業効率の低下だけでなく、安全面も心配です。

例えば、通路が狭いキッチンで包丁を使ったり、コンロで調理をしたりしているときに人が通ると、ケガをするかもしれません。

キッチンに出入りする人が多い場合は、特に注意が必要でしょう。

キッチンスペースが広すぎてリビング・ダイニングを圧迫

キッチンスペースは広ければ広いほど良いのかというと、そうとも限りません。

特に、キッチンとダイニングやリビングがつながっている間取りだと、キッチンを広くすることで他のスペースが圧迫されることがあります。

リビングが狭くなることでテレビとの距離が近くなったり、ダイニングではテーブルの大きさが制限されたりと、窮屈に感じられるかもしれません。

キッチンスペースが広すぎて使いにくい

キッチンスペースが広すぎると、動線が長くなり使いにくいと感じる場合があります。

特に、背面カウンターが遠くなると、振り向いただけでは手が届かず何かと不便です。

ちょっとしたことですが、キッチンをよく使う方にとっては、ストレスを感じやすい部分でしょう。

キッチンをおすすめしていたプランナーが家事に詳しくない人だった

中には、キッチンをおすすめしていたプランナーが家事に詳しくなかったという失敗談もあります。

家事に詳しくなくても、製品の特徴や一般論なら説明できますが、使い心地や使う人目線でのアドバイスは難しい場合もあるでしょう。

そのため、プランナーにおすすめされるがままキッチンの通路幅を決めた方の中には、実際に使ってみると使いづらかったと感じている方もいるようです。

最適なキッチンの通路幅はどのくらい?

キッチンの通路幅は、狭くても広くてもそれぞれにメリットとデメリットがあります。

実際の使用感を交えながら、最適なキッチンの通路幅について解説していきます。

70cmの通路幅は狭い?

70cmの通路幅は、狭いと感じる方が多いです。

というのも、70cmは人がすれ違えるギリギリの幅だからです。

冷蔵庫の引き出しから食材を出し入れするときも引き出しの正面ではなく脇に立たなくてはいけないので、不便に感じる可能性があります。

1人でキッチンを使うことが多い家庭ならばそれほど狭く感じないかもしれませんが、複数人がキッチンに出入りする場合は、窮屈に感じる場合が多いでしょう。

80cm~100cmの通路幅は丁度いい?

80~100cmの通路幅は、1人で使うにはちょうどいいと感じられる広さです。

広すぎないので、背面カウンターにも手が届きやすく効率よく作業できます。

ただ、冷蔵庫や収納棚、食洗機の引き出しを奥まで引き出すときは、正面ではなく脇に立たなくてはいけないので、不便さを感じる方もいるかもしれません。

また、複数人で料理をする場合や、大柄な方が使う場合もやや手狭に感じられることもあるでしょう。

100cm〜120cmの通路幅は広すぎる?

通路幅が100cm〜120cmだと、スムーズにすれ違えて、複数人でも窮屈さを感じることなく作業ができるでしょう。

特に、夫婦や親子などで料理をすることが多い場合は、100cm以上の通路幅がおすすめです。

また、家族が多い場合も通路幅を広めにしておくと、バタバタとキッチンに人が集まりがちな朝も快適に過ごせます。

逆に、1人で料理をすることが多く、背面カウンターも標準的なサイズの場合には100cm〜120cmの通路幅は広すぎると感じられるかもしれません。

スタンダードな通路幅と人による適切な広さ

一般的なキッチンの通路幅は約70cm〜約120cmといわれていますが、人により適切な通路幅は異なります。

たとえば、70cmの通路幅は多くの方が狭いと感じますが、なかには背面カウンターとの距離が近くて作業がしやすいと感じる方もいます。

また、120cmだと広すぎて動線が悪いと感じる方がいる一方で、開放感があり快適だと感じる方もいるでしょう。

そのため、適切な通路幅が何cmなのかを1つに決めることはできず、キッチンを使う人や、家族構成などを考慮して検討する必要があるのです。

キッチンの通路幅を決める際のポイント

適切なキッチンの通路幅は人によって異なるので決めるのが難しいですが、ポイントさえ押さえておけば、快適に過ごせるキッチンの通路幅が見つけやすくなります。

キッチンの通路幅を決める際のポイントを解説します。

キッチンを実際に利用する人について考慮する

キッチンの通路幅を決めるときは、キッチンを実際に利用する人の数や体型などを考慮しましょう。

1人で使うことが多いなら約80cm~約100cm、夫婦や親子など同時に複数人が使うなら100cm以上のキッチン幅があると作業しやすくなるといわれています。

また、1人で使う場合でも体型によって使いやすいキッチン幅が異なります。

小柄な方ならキッチン幅が狭いほうが背面カウンターとの距離が近くなり作業しやすいでしょう。

大柄な方が使う場合は、少し余裕をもたせてキッチン幅を広めにすると、すれ違ったりしゃがんだりしやすく、快適に使えるでしょう。

キッチンスペースに配置する棚などの配置を考慮する

キッチンの通路幅を決めるときは、棚や冷蔵庫、ごみ箱などの配置を考慮しましょう。

一見、十分な広さに思えるキッチンの通路幅でも、棚や冷蔵庫などを置くと窮屈に感じられることがあります。

事前に、棚や冷蔵庫などの奥行きを確認し、配置に問題がないか検討しましょう。

また、棚や冷蔵庫、食洗機などはドアや引き出しを開閉するスペースも考えておかなくてはいけません。

一般的には、冷蔵庫の前に75cm以上のスペースを設ければ、無理なく開閉できるといわれています。

そして、意外と盲点になりやすいのがごみ箱の配置。

ごみ箱を通路に置くと、空間を圧迫し不便に感じる可能性が高いです。

そのため、設計の段階でカウンター下などにごみ箱置き場を確保しておきましょう。

キッチンの通路幅を考えるときは、キッチンスペースに配置するであろうものを洗い出し、どこに配置するかまで考えておくことが大切です。

キッチンや家事に詳しいプランナー(スタッフ)と相談する

キッチンや家事に詳しいプランナーと相談するのも重要なポイントです。

特に、普段からキッチンをよく使っているプランナーであれば、要望を理解してもらいやすく、使う人目線のさまざまなアドバイスがもらえるでしょう。

適切なキッチンの通路幅の答えが1つではない以上、キッチンや家事に詳しいプランナーの体験談やアドバイスが参考になるはずです。

キッチンのある間取り全体のバランスを考える

キッチンの通路幅を考えるときは、キッチンだけでなくリビングやダイニングなど間取り全体のバランスを考える必要があります。

キッチンの通路幅を優先しすぎるとリビングやダイニングが狭くなり、居心地が悪く感じられることがあります。

家族全員が快適に過ごせるように、リビングやダイニングに置く家具を確認し、バランスのよい間取りを目指しましょう。

ショールームでレイアウトを見に行く

キッチンの通路幅を決めるときは、ショールームで実際のレイアウトを体験しましょう。

「キッチンの通路幅は○cmがいいですよ」と言われたとしても、結局人によって感じ方が異なるので、実物を体験したほうが失敗を避けやすいです。

ショールームですれ違ったりしゃがんだりしてみると、快適なキッチンの通路幅の感覚が掴めるので、理想的なキッチンが具体的にイメージしやすくなるでしょう。

ストレスなく作業するために必要なキッチンの広さとは

快適なキッチンを作るためには、通路幅だけでなくキッチンの広さも考えなくてはいけません。

一般的なキッチンの広さは約4.5帖ですが、ストレスなく作業するために必要な広さや動線はキッチンのタイプにより異なります。

キッチンのタイプによる広さと動線の違いは以下の通りです。

タイプ広さ動線
アイランド型約5帖開放感があり複数人でも作業動線を確保しやすい
I型約3帖横幅が広いとその分動線も長くなる
L型約4.5帖コンロとシンクが近く動線が短い

また、キッチンの広さやレイアウトを考えるときは、ワークトライアングルを意識しましょう。

ワークトライアングルとは、シンク・コンロ・冷蔵庫を結んでできる三角形の作業動線のことです。

3辺の合計が約360cm〜約600cmであると効率よく作業できるとされています。

具体的な距離は以下の通りです。

  • シンクとコンロ:約120cm~約180cm
  • コンロと冷蔵庫:約120cm~約270cm
  • 冷蔵庫とシンク:約120cm~約210cm

この範囲を超えると動線が長くなりすぎて無駄な動きが多くなり、短すぎると配膳などをするスペースが確保できないため作業効率が悪くなるとされています。

キッチンのタイプやワークトライアングルを考慮しながら、快適に過ごせるキッチンのレイアウトを考えましょう。

窮屈じゃない理想的なキッチンリフォームを行うための注意点

最後に、窮屈さを感じない理想的なキッチンリフォームを行うための注意点を2つ紹介します。

キッチンの通路幅は70cm以上が理想的!

キッチンで窮屈さを感じないためには、通路幅を70cm以上にするのが理想的です。

というのも、70cmあれば冷蔵庫の引き出しが使えるため、最低限の利便性は確保できるからです。

ただ、冷蔵庫の正面に立って食材の出し入れをしたい場合や、複数人でキッチンを使う場合は、通路幅が100cm以上あるとより快適に感じられるでしょう。

通路幅が狭い場合と広い場合のメリット・デメリットを考慮したうえで、理想の通路幅を見つけてください。

吊戸棚を上手に利用しよう!

間取りの都合上、十分な通路幅が確保できない場合は、収納棚を減らして吊戸棚を利用するのも1つの手です。

吊戸棚は、背面カウンターやキッチンの上の空間に設置できます。

通路を圧迫することなく収納スペースが確保できるので、棚を減らしたいという方におすすめです。

ただ、吊戸棚を設置しすぎると空間が圧迫されてしまいます。

必要な収納量を見極めて、吊戸棚を上手に活用しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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