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2022年09月12日更新
ガスコンロの寿命・耐用年数は何年?買い替え時期の目安や劣化症状を解説
ガスコンロに不具合があった際は、その不具合が寿命によるものなのか、何らかの対処をして解決できるものなのかを見極める必要があります。この記事では、ガスコンロの経年劣化の見分け方や、交換する際の費用相場、ガスコンロの選び方などを紹介します。
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- 監修者久田麻里子
ガスコンロに不具合があったときは、経年劣化による寿命なのか、対処すれば直せるものなのかを見極める必要があります。
そこでこの記事では、ガスコンロの耐用年数と、よくある不具合の対処法について解説していきます。
ガスコンロの選び方も紹介しているので、交換を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ガスコンロの寿命はどのくらい?
ガスコンロの寿命は以下の通りです。
- テーブルコンロ:約5年
- ビルトインコンロ:約10年
ガスコンロの寿命は、使用頻度や手入れの仕方で大きく異なります。
そのため、耐用年数に満たなくても買い替えが必要な場合もあれば、耐用年数を超えても問題なく使い続けられる場合もあります。
ただ、一見すると問題なく使えているように見えても、実は内部が劣化している可能性もあるため、寿命を超えたガスコンロで不具合がみられた場合は、買い替えを検討しましょう。
また、ガスコンロで使用する各パーツの寿命は以下の通りです。
- プロパンガス用のゴムホース:約3年
- 都市ガス用のゴムホース:約6年
- 乾電池:約1年
ガスホースは、劣化すると弾力がなくなったりひび割れを起こしたりします。
劣化した状態で使用するとガス漏れを起こすリスクが高まるので、定期的にチェックしましょう。
また乾電池は、残量が少なくなると火がつかなくなるなど不具合の原因になることもあります。
製品によっては交換時期になるとランプなどで知らせてくれるものもありますが、約1年を目安に交換するといいでしょう。
ガスコンロの経年劣化の見分け方
ガスコンロに不具合が起こる原因は、パーツの汚れや取り付け方などに問題がある場合と、経年劣化による場合に分けられます。
以下では、ガスコンロの経年劣化の見分け方を解説します。
点火しにくい
点火しにくいときは、まず電池切れや元栓の開き忘れを確認してみてください。
また、安全装置の誤作動で点火しないケースもあるので、火が出るところの周りに汚れがないかもチェックしておきましょう。
点火していない状態のまま放置すると、不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
電池や元栓に問題がなく、コンロにも汚れがない場合は、経年劣化が原因かもしれません。
安定して火が出ていない
火の出方が偏っていたり、 安定して火が出なかったりするときは、バーナーキャップの汚れや取り付け方の不備が原因かもしれません。
バーナーキャップは、火が出ている部分にあるギザギザした円形のパーツです。
バーナーキャップが正しく取り付けられていないまま使用すると、バーナーが変形したり、火がガスコンロの中に入り込んだりする可能性があります。
また、不完全燃焼を起こすリスクもあり危険です。
バーナーキャップの汚れや取り付け方を改善しても火の出方が安定しない場合は、経年劣化を疑いましょう。
着火時や使用時に異音がする
着火時や使用時に異音がするときも、バーナーキャップの詰まりや取り付け方の不備が原因の可能性があります。
不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生しやすくなるので注意が必要です。
バーナーキャップに特に問題がない場合は、寿命かもしれません。
ガスのにおいが充満する
ガスのにおいが充満するときは、どこからかガスが漏れています。
ガス漏れが起こる原因として、ガスホースの劣化や元栓とホースをつなげている部分のゆるみなどが考えられます。
ガスが充満すると爆発のリスクが高まることもあります。
ガスホースに問題が見られない場合は、ガスコンロ本体の腐食を疑いましょう。
コンロの火の色が青くない
コンロの火は青いのが正常ですが、不完全燃焼が起こると赤やオレンジになることがあります。
不完全燃焼は、バーナーキャップの汚れなどが原因で引き起こされます。
加湿器を使用しているときもコンロの火が赤くなることがありますが、特にリスクはありません。
バーナーキャップの汚れや加湿器の使用がないにもかかわらず、コンロの火が青くない場合は、ガスコンロの経年劣化が原因かもしれません。
鍋にススが付着する
鍋にススが付着するときも、ガスコンロが不完全燃焼を起こしている恐れがあります。
バーナーキャップの汚れや取り付け方を確認しても改善しない場合は、買い替えるタイミングかもしれません。
表示などが故障している
エラー表示が出ているときは、ガスコンロの内部や基盤が劣化している可能性があります。
リセットしてもエラー表示が消えない場合は、買い替えを検討しましょう。
2008年以前のコンロを使っている
製造年が2008年以前のコンロの場合は、不具合の有無に関係なく買い替えたほうがいいでしょう。
というのも、2008年以前のコンロはSiセンサーが標準装備されていないため、安全性が劣る可能性があるからです。
Siセンサーは、火を消し忘れたときに自動で消火したり、鍋底の温度を感知して油の温度を調節できたりする安全装置です。
ガスコンロは火災や一酸化炭素中毒などの事故を引き起こすリスクがあるため、できるだけ安全性を高めておいた方が良いでしょう。
明らかな不具合がなくても、製造年が2008年以前の製品は早めの買い替えをお勧めします。
ガスコンロの不具合と対処法
ガスコンロに不具合があったときは、以下の対処法を試してみてください。
それぞれ詳しく解説していきます。
コンロの電池を交換する
なかなか火がつかない場合は、コンロの電池を交換してみましょう。
ガスコンロは、電池で着火しているため、電池の残量が少ないと火がつきにくくなります。
なお、電池を交換するときは、アルカリ電池を使用してください。
五徳やバーナー周りを掃除する
火の出方に偏りがあったり、鍋にススがついたりする場合は、五徳やバーナー周りを掃除するとよいでしょう。
バーナーキャップに汚れが詰まっている部分からは火が出ないため、バーナー周りが汚れていると火の出方が偏ることがあります。
また、五徳やバーナー周りの汚れは不完全燃焼を引き起こし、鍋にススがつくことがあります。
古くなった歯ブラシなどで汚れを落とし、しっかり乾かしてから再度取り付けてみましょう。
バーナーキャップがずれていないか確認する
着火しにくかったり、火の色が赤やオレンジになったりする場合は、バーナーキャップがずれていないか確認しましょう。
特に、掃除をしたあとはバーナーキャップが浮いていたり、取り付け方が間違っていたりすることがあります。
バーナーキャップは、取り付ける向きが決まっているので、しっかり確認してから取り付けましょう。
グリルの掃除をする
グリルの使用中に異臭がしたり煙が出たりする場合は、グリルの掃除をしてみてください。
グリル内の油汚れや小さな食材カスは、異臭や煙の原因になります。
安全装置のセンサーの汚れを取る
点火しにくかったり、吹きこぼれなどがないのに突然火が消えたりするときは、安全装置のセンサーの汚れを取ることで症状が改善するかもしれません。
安全装置であるSiセンサーは、近くに汚れがついていると吹きこぼれなどと誤認識して火を消してしまうことがあります。
バーナーの中央部にある棒状のパーツと、バーナーキャップ付近にある小さな突起のようなパーツかSiセンサーです。
汚れがついているときは、固く絞った布でふき取りましょう。
ガスのホースの状態を確認する
火がつかないときや、ガスのにおいがするときは、ガスホースの状態を確認してみてください。
ガスホースは消耗品なので、使っているうちにだんだん劣化していきます。弾力性とひび割れの有無をチェックしましょう。
また、元栓とホースの接続がゆるんでいたり、ホースが途中で曲がっていたりしても正常に動作しません。
ホースの劣化状態と接合部のゆるみ、形状を改善しましょう。
加湿器がそばにないか確認する
火が赤くなるときは、加湿器がそばにないか確認しましょう。
加湿器がそばにあると、水道水に含まれる金属イオンが空気に混ざり、火と反応して赤くなることがあります。
不完全燃焼を起こしているわけではないので体への悪影響はありませんが、気になる場合は、加湿器の使用を中断してみるとよいでしょう。
ガスコンロの交換費用はどのくらい?
ガスコンロの交換費用は以下の通りです。
- テーブルコンロ:約3万円から
- ビルトインコンロ:約7万円から
テーブルコンロは、誰でも交換できるので工事費用が必要ありません。
そのため、基本的には本体の購入費用のみで交換できますが、場合によってはガスホースの購入費用が追加になるかもしれません。
一方、ビルトインコンロは資格がないと交換できないため、本体の購入費用だけでなく工事費用が別途必要になります。
本体の購入費用と工事費用を合計した約7万円からが交換費用の相場です。
ただ、遠方の業者を呼ぶ場合や大がかりな工事の場合は費用が高額になることがあり、また、ビルトインコンロは製品による価格差が大きく、高いものでは約20万円するものもあります。
なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。
詳しくは業者の現地調査が必要となります。
また、業者によっても金額は変わるので、複数社に見積もりを取りましょう。
ガスコンロの選び方・選ぶ際の注意点
ガスコンロで失敗しないために、選び方と選ぶ際の注意点を解説していきます。
テーブルコンロの場合は事前にサイズを測っておく
テーブルコンロを購入するときは、事前にサイズを測っておきましょう。
テーブルコンロには、56cmと59cmの2種類のサイズがあります。
サイズを間違えると設置できなかったり、設置できたとしても手入れが大変になる可能性がありますので、ガスコンロを快適に使うためにも、購入する前にサイズを測っておくことをおすすめします。
都市ガス用・プロパン用コンロを使用するガスに合わせて選ぶ
テーブルコンロはガスによって規格が異なるので、使用するガスに合わせて選ぶ必要があります。
都市ガスならば「A12」「A13」、プロパンバスなら「LP」とテーブルコンロに記載されています。
また、ホースもガスの種類によって異なります。
都市ガスならクリーム色、プロパンガスならオレンジ色のホースを選びましょう。
火力の高いバーナーの位置に気を付ける
テーブルコンロを設置するときは、火力の高いバーナーの位置に気をつけましょう。
というのも、2口以上あるテーブルコンロは、左右で火力が異なっているためです。
高火力のバーナーが壁側にあると、壁が傷んだり、火災のリスクが高まったりする恐れがあります。
火力が高いバーナーの位置は、コンロの型番をチェックすれば簡単に判断できます。
型番の最後の文字が「R」なら右のコンロが高火力で、「L」なら左のコンロが高火力なので、自宅の壁の位置に合わせて選択しましょう。
ガスコンロの種類
ガスコンロには「カセットコンロ」「テーブルコンロ」「ビルトインコンロ」の3つの種類があります。
それぞれの特徴を解説していきます。
カセットコンロ
カセットコンロは、小型のカセットボンベを燃料にして火を起こすガスコンロです。
コンパクトで自由に持ち運べるので、食卓や屋外で利用することもできます。
カセットコンロは約2千円から購入できるところが魅力的ですが、カセットボンベのコストや安全性を考えると、日常的な料理での使用はおすすめできません。
テーブルコンロ
テーブルコンロは、コンロ台の上に設置するガスコンロです。
ガスホースをつなぐだけで設置できます。
ホームセンターや家電量販店などで販売されているので入手しやすく、ビルトインコンロに比べると安価なのも魅力の一つです。
一方で、どうしてもコンロ台とガスコンロの間にすき間ができるので、手入れが大変というデメリットがあります。
また、ビルトインコンロに比べて調理機能が劣るので、人によっては不便と感じるかもしれません。
ビルトインコンロ
ビルトインコンロは、システムキッチンと一体化しているガスコンロです。
テーブルコンロのようにすき間ができないので、手入れがしやすくデザイン性が高いという特徴があります。
優れた調理機能を備えた機種が多いのも人気のポイントです。
ただ、メリットが多い分、価格が高くなりがちなのが難点です。
設置方法も複雑で、取り付けや交換の際には、業者に依頼する必要があります。
古いコンロの処分方法
最後に、古いコンロの処分方法を解説していきます。
粗大ごみとして処分
テーブルコンロは、粗大ごみとして処分できる場合が多いです。
ただ、費用や回収方法は自治体によって異なるので、ホームページなどで確認しましょう。
買い取ってもらう
不具合がないコンロなら、リサイクルショップで買い取ってもらえることがあります。
ただ、状態により買取価格は異なるので、古いコンロの場合は希望の価格にはならないかもしれません。
とはいえ、粗大ごみとして処分するときは処分費が必要になることもあるので、たとえ値段がつかなかったとしても引き取ってもらえるだけで十分でしょう。
リフォーム時に処分してもらう
ビルトインコンロは、交換リフォームの際に業者に処分してもらうのが一般的です。
自治体によっては回収してもらえないこともあるので、やや高額な費用がかかったとしても業者に依頼するのが確実でしょう。
テーブルコンロも、店によっては買い替えるときに無料で引き取ってもらえることがありますので、購入時にチェックしてみてください。
キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたキッチン・台所リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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