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2022年09月26日更新
コンクリートの塗装は必要?塗装の意味/種類/費用相場/塗装する時期を解説
コンクリート外壁はおしゃれな風合いを出してくれます。そんなコンクリート外壁を綺麗に保つには塗装が大切です。コンクリート外壁を塗装する意味、塗装するタイミングや塗料の種類、費用相場についてご紹介します。
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- 監修者久田麻里子
コンクリート外壁の塗装には、外観を維持するだけでなく、劣化部分を強化する効果もあります。また、塗装に使用する塗料によって機能なども異なります。この記事では、コンクリート外壁に効果的な塗装を行うために、塗装の意味や塗料の種類、費用相場などについてご紹介します。
目次
コンクリート外壁を塗装する意味とは?
コンクリート外壁を塗装することにはどのような意味があるのでしょうか?
コンクリート外壁を塗装することで得られる効果を見ていきましょう。
外観の維持や美しさ向上のため
コンクリートは吸水性が高く、その分雨水などを蓄えやすい傾向にあります。そのため、水垢やカビなどが発生しやすくシミや汚れが目立ってきてしまいます。
外壁を塗装することで、そのようなシミや汚れを予防し、美しい外壁を保つことにつながります。
劣化部分の補修のため
コンクリート外壁は耐熱性が高いため、その分建物の内と外の温度差が生じやすく、結果としてコンクリートが変形してしまう原因になります。
外壁塗装には、コンクリートが変形することで起こるひび割れなどの劣化部分を補修する効果があるのです。
コンクリート外壁に必要な塗料の機能
コンクリート外壁の塗料には種類によって機能性が異なるため、どのような塗料を選べばいいのか悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コンクリート外壁の塗料に求められる3つの機能についてご紹介します。
日光(紫外線)に強い塗料
耐候性とは、日光など天候がもたらす要因に対する耐久性のことです。
耐候性が高い塗料は、劣化が起こりにくく長持ちするため、長期間補修しなくて良い傾向にあります。
雨水の侵入に強い塗料
コンクリート外壁は雨との相性が悪いというデメリットがあります。
雨水は汚れや劣化の原因となるため、防水性に強い塗料を使うことをおすすめします。
浸透性の高い塗料
浸透性の高い塗料には、コンクリート自体を緻密化することでコンクリートの表面と内部を強化する効果があります。
表面だけでなく内部の劣化防止にもつながるため、建物の寿命を長く保つことが可能になります。
コンクリート外壁の塗装の費用相場
コンクリート外壁を塗装するにあたり、気になるのは費用や工期ではないでしょうか。
ここでは、外壁塗装を施工する際にかかる費用の相場と工期の目安について見ていきます。
使用する塗料の種類により価格は異なりますが、一般的な費用相場は約1,500円〜約3,800円/㎡です。
30坪前後の戸建てであれば、外壁の塗装のみで約60万円〜約90万円、屋根を含めると約80万円〜約120万円ほどが費用相場となります。
工期の目安としては戸建てで約10日〜約14日が平均です。
コンクリート外壁を修理した方が良い劣化症状
コンクリート外壁はどのようなタイミングで塗装すれば良いのでしょうか?
ここでは、コンクリート外壁を修理した方が良い劣化症状についてご紹介します。
ひび割れ
ひび割れの主な原因として、乾燥や気温の変化によるコンクリートの収縮や地震、コンクリートの中性化などが考えられます。
ひび割れから雨水が侵入することで建物の構造自体に影響を及ぼすことにつながります。
ひび割れの幅が0.3mm未満の場合には、今すぐ悪影響を及ぼす危険性は低いと言われています。
ひび割れが高所にある場合や幅が0.5mm以上のひび割れを発見した際には、なるべく早く業者へ外壁の修理を依頼することをおすすめします。
カビやコケや藻の付着
外壁の塗料が劣化し水を弾かなくなることで、雨水を吸い込み、それが結果としてカビやコケ、藻の発生につながることがあります。
コンクリート外壁は雨水を吸い込みやすい傾向にありますが、カビやコケ、藻が付着し広がっていくことで、さらに水分を溜め込みやすくなってしまい、劣化が進みやすくなります。
サビ・鉄筋の露出
ひび割れなどから雨水が侵入することで内部の鉄筋部分にサビが発生します。
サビにより鉄筋の体積が大きくなり、鉄筋周辺のコンクリートを押し出すことで内部の鉄筋の露出につながります。
塗装の剥離・浮き
塗装が浮いている、または剥離しているような状態も外壁を修理した方がいい劣化症状の一つです。
塗装が剥離してしまうと、外壁自体が直接雨風などの影響を受け、急速に建物の劣化が進んでしまいます。
コンクリート外壁に使える塗料
コンクリート外壁に使える塗料には、主に撥水剤、カラークリヤー、弾性塗料の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。
撥水材
撥水材は吸水防止剤で、水を弾く効果があります。
雨水の侵入に効果的な一方で、塗料の耐用年数は低い傾向にあるため、こまめなメンテナンスが必要になります。
また、透明な撥水材はコンクリートそのもののおしゃれな風合いを引き出せますが、汚れなどを隠すことは難しいというデメリットもあります。
大きな劣化症状がなく、雨漏りを予防したい方におすすめの塗料です。
例:エマルション系防水塗料、シラン系撥水材
素材名 | 撥水材 |
---|---|
メリット | ・値段がお手頃 ・雨水の侵入を防ぐ |
デメリット | ・耐用年数が短い ・汚れなどを隠すことができない |
耐用年数 | 約3年〜約7年 |
カラークリヤー
カラークリヤー塗料は、ひび割れなどの劣化症状を直しつつ、コンクリートのおしゃれな風合いをそのまま残したい方におすすめの塗料です。
カラークリヤー塗料は撥水材よりも耐久性に優れていて、色を着けることができるため、汚れなどを隠す効果もあります。
一方で、撥水材よりも価格が高額になる点はデメリットと言えるでしょう。
例:SKシリコンクリヤーW、パワーアシストクリアー
素材名 | カラークリヤー |
---|---|
メリット | ・撥水材よりも耐用年数が長い ・コンクリートの良さを残せる |
デメリット | ・撥水材よりも値段が高い |
耐用年数 | 約5年〜約10年 |
弾性塗料
弾性塗料は、塗料自体に伸縮性があるという特徴を持っており、ひび割れに強い塗料と言えます。ひび割れを防ぎ、雨水の侵入を防ぎたい方におすすめの塗料です。
防水機能に優れている一方で、他の塗料を使用するよりも多くの塗料を使うため、その分価格が高くなります。
また、弾性塗料は色が付いている塗料で外壁を塗るため、コンクリートのおしゃれな風合いが失われてしまうという点はデメリットと言えるでしょう。
例:シリコンテックス、セラミクリーン
素材名 | 弾性塗料 |
---|---|
メリット | ・ひび割れの修復に効果的 |
デメリット | ・値段が高い ・コンクリートの質感が隠れてしまう |
耐用年数 | 約6年〜約10年 |
コンクリート外壁を塗装する際の注意点
コンクリート外壁の塗装をする際には以下の点に注意が必要です。
DIYでの外壁塗装を避ける
外壁を塗装するにあたっては、ただ塗ればいいという訳ではありません。
汚れている箇所に塗料を塗っても剥がれやすくなってしまうため、塗装する前には外壁の洗浄が重要になります。
また、使用する塗料の種類によって乾き具合や粘度などが異なってきます。塗料をただ厚く塗ればいいというものではなく、それぞれの塗料によってどれくらいの厚さで塗るか規格があるのです。
厚く塗ってしまうと、ひび割れの原因にもつながります。
一度塗料を塗ってしまうと、塗り直しはできないことが多く、塗った塗料を剥がすとなるとさらにコストと手間がかかってしまいます。
外壁塗装は知識や技術が必要とされるもので、DIYでの塗装は失敗のリスクが高いため避けた方が良いでしょう。
劣化した場合は外壁の塗装や修復を行う
外壁が劣化している場合には、そのまま塗装を行うのではなく適切な修復を行いましょう。
外壁の塗装だけで表面を保護したとしても、建物の劣化を防ぐことは難しいです。
外壁塗装の前に、いかに適切な下地処理を行えるかどうかが、劣化を防ぐために大切になります。
価格のみで業者を選ばないようにする
施工業者を選ぶ際には、価格のみで選ばない方が良いでしょう。
価格を抑えている施工業者は価格の安い塗料を使用している可能性があり、価格が安いものは、高いものと比べると耐久性に劣る傾向にあります。
その結果、メンテナンスの回数が増え、長期的に見るとコストがより多くかかってしまうことにもつながります。
可能であれば、価格だけで選ぶのではなく、同じ条件で施工実績のある業者、技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。
人気メーカーのコンクリート外壁に使えるおすすめ塗装
ここではコンクリート外壁におすすめの塗料を販売しているメーカーを5社をピックアップし、ご紹介していきます。
日本ペイント
日本ペイントは塗料業界でもトップのシェア率を誇るメーカーです。
建築用の塗料から自動車補修用の塗料、一般工業用の塗料など幅広い分野の塗料を扱っています。
日本ペイント「パーフェクトトップ」
パーフェクトトップは作業性、耐候性、仕上がりに優れた上塗り塗料です。
耐候性に優れているだけでなく、コストも抑えられるところが嬉しいポイントです。
関西ペイント
関西ペイントも日本ペイントに次いで売上高シェアの高いメーカーです。
幅広い用途の塗料を扱っているだけでなく、塗料の開発力を生かしたバイオ分野への進出なども果たしています。
関西ペイント「アレスエコレタンⅡ」
耐候性に優れており、防カビ・防藻性もある塗料です。
汚れにくい塗膜が形成される点もポイントです。
エスケー化研
エスケー化研は建築仕上塗材で高い国内シェアを占めるメーカーです。
建築仕上塗材分野で確かな信頼と実績を築いています。
エスケー化研「エスケープレミアムシリコンBIO」
持続力に優れた強力な防カビ・防藻技術に加えて、日光や雨水から建物を保護する耐候性に優れています。
艶が高い美しい仕上がりになる点も魅力的です。
大日本塗料
日本ペイント、関西ペイントに次ぎ、国内シェアの高い総合塗料メーカーです。
防食・重防食技術の研究によって生まれた技術を武器に、あらゆる塗料分野へと展開しています。
大日本塗料「エコクールシリーズ」
大日本塗料のエコクールシリーズは、光を反射し熱を放射する塗料で、遮熱・断熱性能に優れています。建物の温度上昇を抑えて、冷房コストを節約することが可能です。
耐候性や塗料の色なども幅広いバリエーションが揃っています。
菊水化学工業
菊水化学工業は建物の下地調整塗材から仕上材までの製品を取り扱うメーカーです。
環境に配慮したオリジナル製品の開発にも力を入れています。
菊水化学工業は塗料のカラーバリエーションが豊富な点も魅力の一つです。
菊水化学工業「キクスイ ロイヤルシリコン」
キクスイ独自の技術による耐候性の高さが魅力です。
表面浸水技術により、汚れが付着しても雨水で徐々に流される点もポイントが高いです。
コンクリート外壁を長持ちさせるコツ
費用のことを考えると、なるべく外壁を長持ちさせたいさせたいですよね。
コンクリート外壁を長持ちさせるためのコツについて見ていきましょう。
定期的に専門業者に建物の状態を見てもらう
建物の劣化具合を自分で見分けるのはなかなか難しいものです。
日々、紫外線や雨水、地震などの影響を受けているため定期的に専門業者に建物の状態を見てもらうことをおすすめします。
気づいた時には劣化状態が進行しすぎていて、費用も莫大にかかってしまうということもあります。
劣化が大きくなってしまう前に定期的に点検を行うことが、コンクリート外壁を長持ちさせるためのコツです。
ひび割れなどの補修を早めに行う
ひび割れなどを発見した際にはなるべく早く補修を行うようにしましょう。
小さいからと油断してそのまま放っておいてしまうと、気づいた時にはいつの間にかひび割れが大きくなって雨水が侵入していたということもあります。
まだひび割れによる影響が出ていない早い段階でいかに対策を施すことができるかが、コンクリート外壁を長持ちさせるために大切なポイントになります。
まとめ
コンクリート外壁はおしゃれでスタイリッシュな印象を与えてくれます。
コンクリート外壁の良さを保つためには、必要に応じて塗装を行うことが大切です。外壁塗料には色々な種類があるため、費用や目的に応じて適切な塗料を使用すると良いでしょう。
また、コンクリート外壁を長持ちさせるためにも、定期的に建物の点検を専門業者に依頼することをおすすめします。
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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