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2022年09月26日更新

ALC外壁の基本知識やメリット・デメリット、施工費用や劣化のサインを解説

住宅に使用される外壁材の一つに、ALC外壁があります。このALC外壁とは、どのような外壁材なのでしょうか?ALC外壁の基礎知識やメリット・デメリット、施工費用、劣化のサインなどについてご紹介します。

「外壁にALCパネルを採用したいけれど、どのような特徴があるのだろう」「施工費用やメンテナンス頻度はどれくらい?」など、ALC外壁に興味はあるけれど、詳しくは分からないという人も多いのではないのでしょうか。

そこで今回は、ALC外壁のメリットやデメリット・施工費用・メンテナンスを中心にご紹介します。

ALC外壁とは?


ALCパネルのALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリート)」の頭文字を取って名づけられた資材です。

珪石・セメント・生石灰・発泡剤のアルミ粉末を主原料としています。

一般的なコンクリートの約1/4の重量で、水中で浮かぶぐらい軽い性質が特徴です。また耐火性・断熱性・遮音性が高く、戸建住宅の外壁・屋根・床材に限らず高層ビルや倉庫、防音壁として駅のホームにも使用されています。

ALC外壁と他の外壁材の比較

外壁材にはALC外壁の他にもさまざまな外壁材があり、どの外壁材が自分の家に適しているのか分からない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、さまざまな外壁材のメリットやデメリットなどを表にまとめました。

外壁材メリットデメリット単価目安
/1平米あたり
メンテナンス時期
ALC耐久性・耐火性が高い
断熱性が高い
遮音性が高い
軽い
水を吸収しやすい
パネルのつなぎ目が多い
施工工数が多い
費用が高め
約7,500円~約10年~約15年
モルタル耐久性・耐火性が高い
つなぎ目がなく劣化しにくい
デザインの自由度が高い
ひびが入りやすい
汚れやコケが目立ちやすい
仕上がりが職人の熟練度で差がある
約4,500円~約10年
金属系サイディング断熱性が高い
ひびが入りにくい
遮音性が高い
軽く耐震性が高い
サビやすい
傷がつきやすい
デザインの自由度が低い
約4,000円~約10年~約15年
窯業系サイディング初期費用が少ない
耐火性が高い
デザインの自由度が高い
施工日数が短い
メンテナンス頻度が高い
熱を吸収しやすく夏場は暑い
約3,000円~約5年~約10年
樹脂系サイディング凍害に強い
耐久性が高い
メンテナンス周期が長い
色やデザインの種類が少ない
施工業者が少ない
約7,000円~約15年~約30年
木質系サイディング木材の風合いが楽しめる
断熱性が高い
水に弱く劣化しやすい
防火性が低い
施工業者が少ない
約6,000円~約5年~約10年

ALC外壁のメリット

ALCパネルを外壁材に採用した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

耐久性に優れている

ALCパネルの内部に防錆鉄筋やスチール製の金網が補強材として組み込まれており、耐久性が高いことが特徴です。

また、原材料の成分中に木繊維やパルプ材などの有機物が含まれていないため、熱や乾燥に強くコンクリートのようなひび割れや反りが発生しにくいという特徴もあります。

高層ビルや倉庫などへの採用実績も多く、適切な周期でメンテナンスを行えば張り替えなどの大規模工事をせず、約50年以上長期的に使用可能です。

断熱性に優れている

断熱性が一般的なコンクリートの約10倍ほどあるため、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。これはALCパネル内部に無数の細かい気泡が存在するためです。

この気泡部分に空気が入り込むことで空気の層ができ、断熱材のような役割をします。湿度をコントロールすることで、結露の発生を抑制し快適な湿度を維持し、1年を通して過ごしやすい居住環境を構築することが可能です。

遮音性が高い

ALCパネルは音を反射し、内部の気泡が反射しきれなかった音を吸収します。二重で外から伝わる音を遮断するため、線路や道路が近い住環境であっても静かな空間をつくることが可能です。

また、新幹線のホームや車などの騒音対策としても使用実績があり、生活音などによる近隣トラブルやプライバシーの保護に効果が期待できます。

耐火性が高い

ALCパネルは珪石・セメント・生石灰などの無機質な原材料を使用しており、国土交通省による耐火試験をクリアするほど耐火性が高く燃えにくい仕様です。

万が一、火災が発生した場合でも、延焼や有害物質の発生を抑制する効果が期待できます。

素材が軽い

ALC外壁は内部に無数の気泡があるため、水に入れると浮くほど軽く、重量は一般的なコンクリートの約1/4ほどです。地震時の揺れで建物にかかる力を少なくし、倒壊のリスクの軽減が期待できます。

ALC外壁のデメリット

ALC外壁のデメリットについても理解しましょう。

吸水性が高い

ALCパネルは内部に無数の気泡があるため、スポンジのように水を吸水しやすい性質があります。

特に寒冷地域では吸収した水が凍結し、ALCパネルが剥がれてしまう危険性があるため、その土地の気候に合わせた仕上げを行うことが大切です。また、ALCパネル表面に塗装を施し防水性をもたせることも必要になります。

ALCパネルのつなぎ目が多い

ALCパネルは他の外壁材と比べると、小さめのサイズです。そのため、外壁材として使用する際、パネル同士のつなぎ目が多くなってしまいます。

つなぎ目が多いとつなぎ目に亀裂が入った場合雨漏りをする可能性が高く、リスクを未然に回避するためにも、しっかりとつなぎ目をシーリング材で埋めることが重要です。

施工の工数がサイディングより多い

木造住宅の外壁にALCパネルを使用する場合、塗装は現場で行う必要があります。一方、窯業系サイディングなどの外壁は、工場で塗装まで終わらせてから出荷をします。

ALC外壁は現場で塗装を行う分、施工時に塗装の行程が増え、期間が長くなることを頭に入れておきましょう。

費用がやや高め

ALC外壁はJIS規格の基準を満たした品質レベルと高い機能性があるため、他の外壁材と比較すると費用がやや高めに設定されています。

また、耐用年数が長く定期的なメンテナンス費用が発生するため、ライフプランを考慮したうえで選ぶようにしましょう。

ALC外壁のリフォーム費用と工期

外壁にALCパネルを採用する場合、1平方メートルあたり約5,500円が目安となります。約30坪の戸建て住宅で考えると約150万円~約250万円です。

また、凹凸など複雑な構造の場合、手間賃が上乗せされる可能性があるため注意しましょう。

その他に約10年~約15年に1度のペースで塗装メンテナンスが必要になり、30坪程度の戸建て住宅では、約70万円~約100万円の費用が発生します。

ALC外壁にする工期の目安は約1週間~約2週間です。塗装や補修などのメンテナンスは約12日~約15日の工期が必要となります。

天候によっては作業が滞り工期が延びることがあるため、台風や梅雨の時期は避けたほうがいいでしょう。

なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。詳しくは業者による現地調査が必要となります。また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。

ALC外壁にリフォームする際の注意点

ALC外壁に張り替えリフォームをする場合の注意点は以下の3つです。

防水性の高い塗料で塗装する

ALCパネルは防水性が低いため、表面を防水仕様のコーティングを行い、水の侵入を防ぐ必要があります。

仕上げに使用する塗料は、水性のシリコン系・フッ素系など、防水性や弾性の高いものを選ぶとよいでしょう。フッ素系やシリコン系塗料は価格設定が高めですが耐用年数が長く、塗り替え頻度を抑えることが可能です。

定期的なメンテナンスを行う

ALC外壁は約10年~約15年周期での塗装メンテナンスが必要です。塗装メンテナンスを怠った場合、約60年程の寿命が約20年程度に縮んでしまいます。

塗装周期は使用した塗料によって異なりますが、シリコン系の場合は約10年~約15年、フッ素系の場合は約15年~約20年をメンテナンスの目安にするといいでしょう。

コーキングのメンテナンスも行う

ALCパネル同士の接続部分の目地を埋め、雨水の侵入を防ぐコーキング材は、年数が経つにつれてひび割れや肉やせなどのトラブルが起こりやすくなります。

耐用年数は約5年~約10年ですが、日当たりなどの環境の違いによって差があるため、定期的な点検が必要です。

ALC外壁の劣化症状の見分け方

ALC外壁の劣化が進行すると水を吸収しやすくなるため、1つでも劣化の症状が見え始めたらメンテナンスが必要です。

外壁の色褪せ

ALC外壁の表面には、防水性を保つために塗料でコーティングを施してありますが、紫外線などによる影響で塗装被膜が劣化すると、外壁の色褪せや変色が起こってしまう場合があります。

早急なメンテナンスが必要というわけではありませんが、定期的なチェックを行い、気になる点があれば専門業者に見てもらうようにしましょう。

藻・コケの付着

藻やコケの付着は、太陽の光があたらないような日陰や、湿気がこもりやすい部分に発生しやすいです。藻やコケを付着したままにすると、外壁が水分を吸収しやすくなるため、劣化が加速する可能性があります。

再塗装の前には、高圧洗浄機などで藻やコケをきれいに剥してから作業をする必要があります。

塗膜の膨れ・剥離

塗膜が劣化し、塗膜が浮いたり剥がれることがあります。太陽の光や外気に直接触れる被膜表面が先に乾き、完全に抜けきらなかった溶剤成分が外に抜けようとするためです。

下塗り材の選定ミスや塗り残し、ALCパネルとの相性などのさまざまな原因が考えられます。膨れた部分が破裂や剥離してしまうと、水分が侵入してしまう場合があるため、膨れを除去した上でのメンテナンスが必要となります。

ひび割れ

ALC外壁のひび割れを放置したままにしておくと、小さかったひびがどんどん大きな亀裂になり、雨水が外壁の深い部分まで侵入してしまいます。

劣化が進み水を弾かなくなったALC外壁は、水分を吸収し膨張しやすいです。膨張したALC外壁は吸収した水分が乾燥すると、水分を含んで膨張した部分が元に戻ろうとして収縮します。

水分の吸収・膨張・収縮が繰り返し行われると、外壁に固定してあるALCパネルに力が加わり、ひび割れが発生するため、ひび割れを見つけたら、すぐにメンテナンスが必要です。

チョーキング

ALC外壁を触ったとき、手に粉が付着する現象をチョーキングといいます。新しいALC外壁は水を弾きますが紫外線によって劣化してくると、水分を弾いている塗装被膜成分が弱くなることが原因です。

耐久・防水機能が弱まっているチョーキング現象を、放置しているとひびなどの重大なトラブルにつながるため、早めに対応が必要になります。

パネルの欠損

ALC外壁は外からの衝撃や熱に弱いという性質があり、パネルが欠損する場合があります。

そのまま放置していると、被膜とALCパネルの中の気泡に水が溜まったままの状態が続き、腐食や場合によっては、爆発したように破損する危険性もあるため早めの補修が必要です。

コーキングのひび割れ・剥離

ALC外壁はパネル同士をコーキング目地でつなげてあり、コーキング部分にひびが入っていたら、メンテナンスの時期です。

目地の部分にひびがあると雨水が侵入しやすくなり、雨漏りやカビなどといったトラブルの原因となることも考えられます。ひび割れを見つけたら、コーキング補修や交換をして、雨水の侵入を防止することが重要です。

ALC外壁・ALCパネルを扱う人気メーカー

インターネットで検索すると、たくさんのALCパネル取扱いメーカーがでてきて、迷ってしまう方も多いでしょう。

ここでは、ALC外壁・ALCパネルを扱う人気のメーカーを紹介します。

旭化成

画像出典:旭化成

旭化成は化学・住宅・建材・医薬品などを扱う総合化学メーカーで、ALCパネルは旭化成建材が取り扱う「へーベル」があります。

へーベルは、地震などの災害に強いだけでなく、高い耐久性や環境に配慮したエコな素材が魅力です。パネル内に鉄筋マットやメタルラスなどの補強材が入っており、高い強度を維持することができます。

災害にも強く、地震の揺れの影響で建物を支える構造部材が変形してしまったとしても、変形を最小限に抑えることができるロッキング構法を採用しており、崩壊防止にも役立ちます。

住友金属鉱山シポレックス

住友金属鉱山シポレックスが取り扱う「シポレックス」の特徴は、シックスハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを使用しないため、安全性が高いことです。

また細かい気泡を無数に含んでいるため、一般的なコンクリートの約10倍と高い断熱性があり、光熱費の削減にも役立ちます。

クリオン

画像出典:クリオン

ALCパネルの製造段階で内部の補強材にしっかりと溶接固定した「工場埋設アンカーパネル」を採用し、標準仕様として安定供給を実現したメーカーです。

クリオンは耐震安全性と施工性が高く、木造から鉄骨造までさまざまな建物にマッチする豊富なサイズがあります。

まとめ

ALCパネルには耐久性や耐火性の高さや軽量など多くのメリットがある一方で、つなぎ目の多さや防水性の低さなどのデメリットも存在します。

外壁にALCパネルを採用する場合、メリットだけでなくデメリットも理解した上で選択をするとよいでしょう。

また、適切な時期にメンテナンスを行うことで、ALCパネルの特徴を十分に引き出し、約50年以上長持ちさせることができます。ALCパネルはメンテナンスをしながら、長く住みたいという人におすすめです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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