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2023年11月21日更新

監修記事

使いやすいキッチンレイアウト・配置とは?キッチンの位置で作業動線の良し悪しが決まる!

キッチンのリフォームでは、どんなレイアウトにすればいいのでしょうか。キッチンは、形状や設置のスタイルによって機能性やデザインが異なります。さまざまなキッチンのレイアウトや種類の特徴、メリット・デメリットを知り、ご自宅にあったキッチンを選びましょう。

リフォームをするときに、どのキッチンを選ぶかは重要な選択です。

キッチンは、レイアウトを変更すると、使い勝手が大きく変わります。

しかし、キッチンの種類にはさまざまなものがあり、選ぶのに悩んでしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、キッチンのレイアウトを考えるためのポイントやキッチンの種類についてくわしく解説していきます。

これからキッチンをリフォームしようと思っている方は、是非ご覧ください。

目次

使いやすいキッチンのレイアウトとは?

キッチンのレイアウトを決める際は、使い方などの機能面と見た目のよさのデザイン性のバランスを取ることが重要です。

毎日使う場所であるキッチンは、使い勝手が良いと料理にかかる時間が短くなったり、同じ時間内でも多くの料理が作れるようになったりします。

掃除のしやすさや食材の運びやすさも重要です。

また、機能性だけでなくデザイン性にもこだわりたいと思う人が多いのではないでしょうか。

美しいキッチンや好みのデザインだと、料理や掃除も気持ちよく行えることもあるかもしれません。

理想のキッチンを実現するためにも、キッチンの形状と空間レイアウトのポイントを知り、どこに配置するかを決めていきましょう。

キッチンレイアウトを考えるためのポイント

では、キッチンのレイアウトはどのようにして決めていけばいいのでしょうか。

キッチンのレイアウトを決めるときには、以下の4つがポイントです。

  • 現在のキッチンの位置を見直す
  • ワークトライアングルを考える
  • 収納・ゴミ箱・コンセントの位置を確認する
  • 家全体の間取りとのバランスを考える

それぞれについて詳しくみていきましょう。

現在のキッチンの位置を見直す

キッチンのレイアウトを決めるときには、現在のキッチンの使い勝手を見直してみましょう。

リフォームでは、今のキッチンから位置を変えることも可能です。

改修して料理がしにくくならないよう、使い勝手のよいキッチンならそのままに、変えたいならリフォームを機に変更しましょう。

ワークトライアングル(作業振動線)を考える

キッチンのレイアウトを決めるときには、ワークトライアングルを考えましょう。

ワークトライアングルとは、コンロ・冷蔵庫・シンクの3つを結ぶ三角形の作業動線のことです。

この3つの距離が適切であると、調理がしやすくなり、作業が効率化されます。

また、ワークトライアングルは、正三角形に近い方が使い勝手がよくなるとも言われます。

ワークトライアングルの一辺は、2〜3歩で歩ける長さがちょうどいいとされています。

具体的には、以下の寸法ですので、目安にしてください。

  • コンロ〜冷蔵庫間=120〜270cm
  • 冷蔵庫〜シンク間=120〜210cm
  • シンク〜コンロ間=120〜180cm

収納・ゴミ箱・コンセントの位置を確認する

キッチンのレイアウトを決めるときには、収納・ゴミ箱・コンセントの位置を確認することも大切です。

収納は、食器をしまう場所だけでなく、乾物やいも類など、冷蔵庫に入れない食材の場所も考えましょう。

調理するときに使う、ゴミ箱の位置も重要です。

コーヒーメーカーや電気ポッドなど、お手持ちの家電にあわせてコンセントの数を確認しておくことをおすすめします。

最近では、ウォーターサーバーを置いている家庭も多くなってきました。

普段、キッチンに置いているものの大きさや高さを確認して、使い勝手のよい場所を考えることが大切です。

家全体の間取りとのバランスを考える

キッチンのレイアウトを決めるときには、家全体の間取りとのバランスを考えることも重要です。

リフォームで、キッチンのレイアウトを変更することでダイニングや廊下への出入口を作ることができたり、窓を取り付けることもできます。

反対に、これまで壁付けだったキッチンを対面にしたらダイニングが狭くなったというケースも起こることがあります。

ダイニング・リビングや廊下、玄関との間取りを考慮しながら、キッチンの形状やレイアウトを決めましょう。

キッチンレイアウトの種類とその特徴は?

キッチンは、どんなレイアウトを選ぶかで、ダイニングとのつながり方が変わります。

一般的なキッチンのレイアウトの種類は大きく分けて以下の6つです。

  • オープンキッチン
  • クローズドキッチン
  • セミオープンキッチン
  • 対面アイランドキッチン
  • 対面ペニンシュラキッチン
  • 壁付けキッチン

それぞれのキッチンの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

オープンキッチンのレイアウト例

画像出典:リクシル

オープンキッチンは、リビング・ダイニングとの間に壁などがなく、開放的なキッチンです。

多くの場合、キッチンとダイニングの間には、吊戸棚の収納もつけません。

キッチンの向こう側のダイニングやリビングにいる家族との会話も楽しめます。

しかし、ある程度、キッチンの広さがないとオープンキッチンにはできないため注意が必要です。

リビング・ダイニング・キッチンの広い間取りで採用する必要があります。

オープンキッチンのメリット

  • キッチン越しに家族と会話できる
  • 開放感がある
  • おしゃれに見える

オープンキッチンのデメリット

  • ダイニング・リビングからキッチンが丸見えになる
  • キッチンのにおいがダイニングに回りやすい
  • 油はねや水はねが気になる人もいる

クローズドキッチン(独立型キッチン)のレイアウト例

画像出典:TOTO

クローズドキッチンとは、ダイニングやリビングとは一体空間でつなげずに、キッチンを1つの部屋として独立させた形のキッチンです。

レストランの厨房のように、料理に集中できるという点が魅力でしょう。

クローズドキッチンは、ダイニングと分けられた空間であるため、調理中のにおいが部屋中に回ってしまうのが嫌だという方にもおすすめします。

クローズドキッチンのメリット

  • 料理に集中できる
  • 換気効率が良い
  • 油はねや水はねがダイニングに飛ぶことがない

クローズドキッチンのデメリット

  • 家族とのコミュニケーションが取りづらい
  • リビングが見渡しづらい
  • 開放感がない

セミオープンキッチン(セミクローズドキッチン)のレイアウト例

画像出典:TOTO

セミオープンキッチンは、対面キッチンと同じように取り付けますが、ダイニングとキッチンの間に腰壁を作るのが特徴です。

オープンキッチンのような開放感を保ちつつ、キッチン側が見えにくい形状をしています。

調理中の手元や、シンクの中がダイニング側から見えづらいため、ちょっと片付いていなくても気にならないという気楽さが人気です。

セミオープンキッチンのメリット

  • 料理中の手元が隠せる
  • 収納を多くとれる
  • キッチンの手元にコンセントなどがつけやすい
  • 油はねや水はねがダイニング側に飛びづらい

セミオープンキッチンのデメリット

  • オープンキッチンほど開放感がない
  • 調理中のにおいがダイニングに広がる

対面アイランドキッチンのレイアウト例

画像出典:TOTO

対面アイランドキッチンは、キッチンが島のように独立しているタイプのキッチンです。

コンロ側、シンク側のどちらからも調理場にアクセスできるのが魅力でしょう。

リビング・ダイニングとのつながりを重視したい方におすすめします。

しかし、キッチンにある程度の広さがないと取り付けが難しいです。

リフォームでは、ご自宅の間取りを考慮しながら、アイランドキッチンが向くかどうかを検討しましょう。

対面アイランドキッチンのメリット

  • キッチンの周りの動線が確保しやすい
  • 見た目がおしゃれになる
  • 開放感がある

対面アイランドキッチンのデメリット

  • 手元が隠せない
  • 水はねや油はねが起きやすい
  • においが回りやすい
  • 価格が高い
  • キッチンが広い間取りでなければ取り付けられない

対面ペニンシュラキッチンのレイアウト例

画像出典:TOTO

対面ペニンシュラキッチンとは、キッチンの一方の側面が壁についたレイアウトのキッチンのことを言います。

ペニンシュラとは、半島という意味です。

対面キッチンの中でも人気のスタイルで、おしゃれなキッチンにしたい人におすすめします。

開放的な雰囲気が作れますが、アイランドキッチンほど広いスペースが必要ではないため、比較的さまざまな間取りに対応できます。

対面ペニンシュラキッチンのメリット

  • 見た目がおしゃれになる
  • 開放感がある
  • キッチンのスペースに限りがある場合でも取り付けられる

対面ペニンシュラキッチンのデメリット

  • 水はねや油はねが起きやすい
  • 開放感はアイランドキッチンに劣る
  • 壁付けキッチンよりは高価

壁付けキッチンのレイアウト例

画像出典:リクシル

壁付けキッチンとは、その名の通り、壁に向かって取り付けるキッチンのことです。

キッチンを広く取れない間取りでも取り付けることができます。

コンロやシンクが壁際にあるため、油はねや水はねなどが起きても、キッチンの掃除だけで済むという点も魅力です。

壁付けキッチンのメリット

  • 料理に集中できる
  • 収納が取りやすい
  • 狭いキッチンでも取り付けられる
  • 価格が安い

壁付けキッチンのデメリット

  • オープンキッチンほど開放感がない
  • キッチン越しに会話ができない
  • ダイニングやリビングに目が届きにくい

システムキッチンのタイプとその特徴は?

システムキッチンは、形状により換気扇やコンロ、シンクの位置が変わるため、使い勝手に大きく影響します。

システムキッチンは、大きく分けて以下の4つに分けられます。

  • I型キッチン
  • II型キッチン(セパレート型キッチン)
  • L型キッチン

画像出典:TOTO

I型キッチンは、シンク・作業台・コンロが一列に並んだ形状のキッチンです。

キッチンの中でもオーソドックスな形と言えます。

壁にもつけられますし、腰壁をつけて対面にすることも可能です。

横幅を長くしすぎるとワークトライアングルができにくくなるため、コンパクトに設計することをおすすめします。

I型キッチンのメリット

  • リビング・ダイニングが広くなる
  • 開放感がある
  • 価格が安い
  • キッチンが広くなくても設置できる
  • 換気効率がよい

I型キッチンのデメリット

  • 壁付けタイプではキッチンが片付いていないのが丸見えになる
  • 横幅が大きいと家事動線が長くなりやすい

II型キッチン(セパレート型キッチン)

画像出典:TOTO

II型キッチンは、コンロとシンクが別々に配置されているキッチンです。

セパレートキッチンとも呼ばれます。コンロが壁際にあるため、油はねがダイニング側に飛び散ることがありません。

一般的なキッチンよりも作業台のスペースは広くなりますが、その分、キッチンに十分な広さがないと設置には向かないため、注意が必要です。

II型キッチンのメリット

  • コンロを壁付けするため換気効率がよい
  • 複数人で調理しても狭さを感じにくい
  • 収納がたっぷり確保できる

II型キッチンのデメリット

  • 使い勝手がいいかは人によって異なる
  • シンクとコンロの間で、水や油が落ちやすい
  • 調理中に何度も体の向きを変えることになる
  • 価格が高い

L型キッチン

画像出典:TOTO

L型キッチンは、シンク・作業スペース・コンロがL型に配置されたキッチンのことです。

コンロとキッチンが近くにあるため、作業効率がよいという魅力があります。

しかし、角の部分がデッドスペースになりがちであるため、収納の活用方法には工夫が必要です。

また、II型と同様にキッチンが広くないと設置には向きません。

L型キッチンのメリット

  • 作業スペースが広い
  • 作業スペースを広げて大きなキッチンにもできる
  • コンロとシンクの距離が近く使い勝手がよい

L型キッチンのデメリット

  • キッチンが広くないと設置できない
  • Ⅼ型の角部分がデッドスペースになりやすい
  • 価格が高い

U型キッチン(コの字型キッチン)

画像出典:TOTO

U型キッチンは、コンロ・シンク・作業台がU字型やコの字型に配置されたキッチンのことです。

作業スペースが広く取れるため、二世帯住宅や複数人で調理することの多いご家庭に向いています。

収納も確保しやすいため、大型の鍋やフライパンをたくさんお持ちの方でも、キッチンの中にたっぷり収納できるでしょう。

選ぶキッチンの扉の種類によっては、海外のキッチンのようにおしゃれに演出できるのもU型キッチンの特徴です。

U型キッチンのメリット

  • 作業スペースが広い
  • 収納を多くとれる
  • 複数人で調理しても狭く感じない
  • 海外のキッチンのようにおしゃれな雰囲気が作れる
  • コンロが壁付けで換気効率がよい
  • 水はねや油はねが起きにくい

U型キッチンのデメリット

  • キッチンが広くないと設置できない
  • 価格が高い
  • 角のスペースがデッドスペースになりやすい

キッチンは家具や家電とのレイアウトも大事!

キッチンの使い勝手をよくするには、家具や家電のレイアウトを考えることも大切です。

具体的には、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 毎日使うものと時々使うものを分けて配置
  • 冷蔵庫の大きさと開き勝手をチェック
  • 蒸気が出る家電の上はオープンスペースに
  • オーブンレンジ・電子レンジは置く高さに注意
  • 食器棚は作業導線を考えて配置

それぞれのポイントを詳しく紹介していきます。

毎日使うものと時々使うものを分けて配置

キッチンでの作業効率を上げるには、キッチンツールや調味料の収納方法にも目を向けましょう。

毎日使うもの、時々使うものなど、使用頻度によって分けることをおすすめします。 

たとえば、給湯ポットを毎日使うなら、キッチンカウンターの上など手の届きやすい場所に置いておくとよいでしょう。

反対に、ワッフルメーカーなどたまにしか使わない調理器具は戸棚の中にしまっておいてもいいかもしれません。

人によって、よく使う器具は異なります。

ご自身が毎日使っているものを確認して、手元に置いておけるようなレイアウトを目指しましょう。

冷蔵庫の大きさと開き勝手をチェック

使いやすいキッチンにするには、冷蔵庫の大きさと開き勝手も確認しましょう。

特に、冷蔵庫の開く方向は重要なポイントになります。

コンロやシンク側に開くよう、冷蔵庫の扉の吊り元を確認することが大切です。

大型の冷蔵庫を置く場合は、冷蔵庫の両脇に少しゆとりを持たせられるようにした配置にしましょう。

蒸気が出る家電の上はオープンスペースに

家電の中には、蒸気が出るものも多数あります。

電気ポットや炊飯器、スチームオーブンや電気調理鍋などは、家電の上に十分にスペースを確保できる場所に置きましょう。

炊飯器の上と吊り戸棚の間の距離が近いと、蒸気で収納の板が変形してしまうこともあります。

多くの場合、吊り戸棚は、木製であるため熱や湿気に弱い素材です。

棚の中に収納しておきたい人は、家電用の換気扇がついたユニットを選ぶことをおすすめします。

オーブンレンジ・電子レンジは置く高さに注意

使い勝手のよいキッチンにするには、オーブンレンジや電子レンジの置く高さに注意しましょう。

扉を開け閉めして使う家電は、低い位置にあると使いにくいケースも珍しくありません。

特に、低い位置にレンジなどがあると、かがんでお皿を取り出さなければならないため、足腰に負担がかかります。

キッチンカウンターの上や、使いやすい高さの場所に置けるよう、工夫しましょう。

食器棚は作業導線を考えて配置

キッチンの作業効率を上げるには、食器棚の作業動線も重要です。

大皿・小皿・スープカップなど食器のある場所は、フライパンや鍋などで料理が出来上がってからとりやすいところにあるかが重要になります。

たとえば、苺などのフルーツなどは冷蔵庫から取り出し、シンクで洗い盛り付けることもあるでしょう。

レンジだけでなく、シンクからの距離も確認しておくことが大切です。

使いやすいキッチンにリフォームするための費用の目安は?

キッチンのリフォーム工事には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

目安の費用を知り、見積もりを検討するときに役立てたいものです。

ここでは、使いやすいキッチンにリフォームするための費用目安を、以下の2つのケースに分けて紹介します。

  • システムキッチンを交換する場合のリフォーム費用
  • レイアウト・間取りを変更する場合のリフォーム費用

工事費用は、キッチンのグレードや現在の間取りによって大きく左右されるため、ケースバイケースで異なります。

あくまでも、ここで紹介する費用は一例だとお考えください。

詳しくは業者による現地調査が必要となります。

また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。

システムキッチンを交換する場合のリフォーム費用

システムキッチンを交換する際は、約50万円〜約150万円が相場です。

位置の変更をしない場合は、比較的、安価に工事ができるでしょう。

既存のキッチンの位置を変えたくない方や、費用をなるべく安く抑えたい方におすすめします。

レイアウト・間取りを変更する場合のリフォーム費用

キッチンのレイアウトや間取りを変更する場合のリフォーム費用の相場は、約100万円〜約200万円です。

レイアウトや間取りを変更すると、給排水管のやり替え、換気扇のダクト工事と電気工事などを行う必要があります。

そのままの位置でキッチンを交換するよりも、工事価格は高くなる傾向にあります。

また、レイアウトや間取り変更は、床・壁・天井といった内装工事をともなうことが多いため、内装工事代もかかると考えておきましょう。

キッチンリフォームの費用を抑える方法は?

キッチンのリフォームには多額な費用がかかるため、なるべくなら費用を抑えたいと思う人も多いでしょう。

費用を抑える方法は、主に以下の3つがあります。

  • キッチンリフォームの実績が豊富な業者を選ぶ
  • こだわりたいポイントに優先順位をつけて依頼する
  • 複数の業者から相見積もりを取る

詳しく見ていきましょう。

キッチンリフォームの実績が豊富な業者を選ぶ

キッチンのリフォーム費用を抑えるには、実績が豊富な業者を選びましょう。

施工経験がたくさんある業者などは、キッチンをメーカーから直接、大量に仕入れていることもあります。

販売手数料など余計な費用がかからないため、他社よりも価格を抑えて販売していることも少なくありません。

また、実績が豊富にある業者は、トラブルが起こった際の対応力があります。

リフォームでは、工事の進行中に予想外の出来事が起こることも珍しくないため、経験がものを言う現場とも言えます。

トラブルの対処に余計な費用をかけないためにも、打ち合わせや見積もりを受け取る際に、これまでどれくらいキッチンをリフォームした実績があるかを聞いてみましょう。

こだわりたいポイントに優先順位をつけて依頼する

キッチンリフォームの費用を抑えるには、こだわりたいポイントに優先順位をつけておきましょう。

キッチンカウンターの素材、扉材などの選び方次第で、キッチンの本体価格は大きく異なります。

また、キッチンはシンプルなものを選べば選ぶほど、価格は安くなる傾向にあります。

コンロも天板の素材やグリルの種類によって価格は変わり、水栓も同様です。

こだわるポイントを絞って、必要なところにだけ費用をかけたほうが賢明だと言えるでしょう。

複数の業者から相見積もりを取る

キッチンリフォームの費用をなるべく抑えるには、複数の業者から見積りを取りましょう。

リフォーム工事は、定価があるわけではないため、依頼する業者によって値段が異なります。

相見積もりを取ることで、適正な相場価格を知ることができます。

しかし、価格が安いだけがよい業者とは限らないでしょう。

希望するキッチンリフォームを実現してくれるかどうかを見極めることが大切です。

複数の業者と対面しながら「信頼できる業者かどうか」を判断しましょう。

キッチンレイアウトの種類別の特徴は?

キッチンをリフォームするときに決めなければいけないのが、キッチンのレイアウトです。

キッチンの使いやすさには個人差があり理想的なキッチンに近づけるためには、普段調理するときにどのような行動をとるのかをイメージしながら、キッチンのレイアウトを考えていきます。

また、既存のキッチンの間口(幅)を調べ、どの形のキッチンが設置可能なのかを調べます。

キッチンの形には大きく分けて独立型や壁向き型、対面型の3種類あります。それぞれの特徴を種類別にまとめてみました。

独立型キッチンの特徴

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

独立型キッチンは、ダイニングやリビングなどの居住空間から独立したタイプのキッチンのことを言います。

居住空間からキッチンが見えないので見え方を気にせずに、炊飯器などの電化製品や収納棚などの使いやすさを優先して配置することが可能です。

また、調理中の臭いや煙が部屋に充満することがないので、臭いや煙を気にせずに調理することができます。

壁付け型キッチンの特徴

壁付け型は、壁向きに設置するタイプのキッチンで主にI型とL型の2種類があります。

I型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

壁付けのI型キッチンは、戸建てや賃貸物件などでもよく使われるスタンダードタイプのキッチンです。コンパクトな壁向きタイプのキッチンで、調理に集中したい人に向いているタイプです。

定番タイプなので、価格も一番安価な傾向にあります。

L型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

L型キッチンはI型キッチンより作業スペースが広いため、盛り付け皿やお鍋などをカウンターに置くことができます。また、シンクとコンロが両側にあるため、調理がスムーズにできる動線になっています。

2人以上で調理することも可能なため、家族が多いご家庭に向いています。

対面型キッチンの特徴

対面型キッチンは、調理していてもダイニングやリビングを見渡すことができるキッチンを言います。主にI型・Ⅱ型・L型・U型・アイランド型の5種類あります。

I型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

対面型のI型キッチンには、手元が隠せる高さカウンター付きタイプやコンロ側が壁になっているタイプ、フルフラットで片側が壁に接しているペニンシュラタイプがあります。

また、キッチンのリフォームでは、このI型タイプがよく選ばれています。

・手元が隠せるカウンター付きタイプのI型キッチン
手元が隠せるため作業台の上を見られることがなく、調理中でもコミュニケーションが可能です。フルフラットキッチンだと手元が見られるため抵抗感がある人に向いているキッチンです。

・コンロ側が壁になっているタイプのI型キッチン
こちらはコンロ側の前面部が壁になっており、油はねや汚れを防ぐことができます。また、上部に収納棚を設置することも可能です。片側からはダイニングやリビングを見渡せるようになっています。

・片側が壁に接しているペニンシュラタイプ
ペニンシュラタイプは、片側が壁に接しているフルフラットタイプのキッチンです。キッチンの前には何もないので、ダイニングやリビングなどの居住空間を見渡すことができます。

また、油はねが心配な場合はカバーを付けることも可能です。

Ⅱ型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

Ⅱ型キッチンは、コンロとシンクが分かれていているセパレートタイプのキッチンです。コンロは壁向きに設置されているので、油はねの心配がありません。

また、シンク側はフルフラットでアイランド型のように両サイドからの行き来が可能です。広さがあるため、複数人で同時に調理することができます。

L型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

対面型のL型キッチンには、手元が隠せるカウンター付きタイプとフルフラットのタイプがあります。壁側にコンロがあるため油はねがほとんどありません。作業スペースが広く、調理がスムーズに行える動線となっています。

・手元が隠せるカウンター付きタイプのL型キッチン
I型キッチンのカウンター付きタイプと似ていますが、コンロが壁向きになっているのが特徴です。

・フルフラットタイプのL型キッチン
こちらもI型キッチンのフルフラットタイプと似ていますが、コンロが壁向きになっています。オープンな造りのため、調理しながら会話を楽しむことができます。

U型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

L型キッチンに作業スペースが追加されたようなU型タイプのキッチンです。シンク側は対面型で、コンロ側と作業スペース側が壁向きになっているのが特徴です。同時に複数人との作業が可能です。

アイランド型キッチン

壁付け型?対面型?おすすめで使いやすいキッチンレイアウトをご紹介!

アイランド型キッチンとは、その名の通り島のようにキッチンカウンターがどこの壁にも接していないタイプのキッチンのことを言います。壁など視界を遮るものがないため、周りを360度見渡すことができます。

高級感があり、インテリアのようにおしゃれなキッチンが多いタイプですが、価格が高額になる傾向があります。

オシャレなキッチンのレイアウトについて

どのようなレイアウトにすればキッチンがオシャレに見えるのでしょうか?

演出の一つとして、壁紙を木目調や白で統一するなどして、色使いでオシャレさを演出する方法もあります。

植物を飾ったり自分好みのインテリア、日当たりや照明などトータル的に考慮しながら自分だけの素敵なキッチンを実現させましょう。

壁紙や床材を木目調や白で統一

ナチュラルテイストでインテリアコーディネートしたい方は、壁紙や床材などに木目調や白を使用するのがおすすめです。

木目調にも様々な模様や色合いのものがありますから、自分好みのタイプを選びましょう。

キッチンの扉や床などの雰囲気に合わせてトータルコーディネートすれば、落ち着いた雰囲気のキッチンに仕上がります。

注意点としては、フローリングとキッチンの色を同じような色合いにしないことです。

床から壁まで全て同じような木目調や白などにしてしまうと、メリハリがなくなり単調なイメージになるので気を付けてください。

清潔感アップなら壁紙は白がおすすめ

キッチンの壁紙や流し台などを、清潔感のあるシンプルな白でコーディネートするとオシャレ感がアップします。

冷蔵庫やオーブンレンジ、電気ケトルや炊飯器なども白で揃えると、生活感のすくないスタイリッシュなキッチンになるでしょう。

最近では汚れが落ちやすい機能性クロスがありますから、白でも汚れが目立つことはありません。

きれいな空間を保つためにも、見た目だけではなく機能性も高いクロスを使用するのをおすすめします。

床材はオシャレな木目調で統一

壁紙を白でコーディネートした場合、床材を木目調にするとメリハリのあるインテリアに仕上がります。

また、床は人が歩き回ったり、飲み物などをこぼしたりして汚れやすい箇所です。同じ木が素材の床材でも、白よりは木目調の方が汚れが目立ちにくいので、掃除の手間もかかりません。

無垢材の床にして味わい深い雰囲気を出すのも良いでしょう。

水や汚れなどがつきやすいキッチンには、無垢材は使用しにくいイメージがあるかもしれませんが、少しぐらいの汚れなら早めに拭いておけば案外大丈夫です。

カフェ風など好きなインテリアでコーディネート

自分の趣向に合わせた個性的なキッチンにするのもオリジナル感があり、愛着感もひときわ増していきます。

個性的でオシャレなキッチンのインテリアとして、根強い人気があるのはカフェ風キッチン。カフェ風キッチンにする際のレイアウトは、対面式のカウンターキッチンがおすすめです。

お気に入りのキッチンツールや食器などをセンス良く飾りながら、カフェのような雰囲気に仕上げていきます。

アイアン素材や木製のハイスツールをカウンターキッチンに置くと、ますますカフェ風のインテリアとして映えるでしょう。

デザイン性の高い照明でオシャレ度アップ

オシャレなキッチンにするには、デザイン性の高い照明をレイアウトすると良いでしょう。

キッチンは包丁で食材を切るなどの危険な作業も伴うため、調理するところでは明るさが必要になります。全体を照らす照明と手元を照らす照明との組み合わせましょう。

キッチンのレイアウトやダイニングとの距離、キッチンのインテリアによって適切なライトを選んでください。

天井から吊り下げるタイプのペンダントライトは、限られたスペースを照らすことに向いていてオシャレ度が高い照明です。インテリアのアクセントにしてはいかがでしょうか。

キッチンを使いやすくするレイアウトやコツを紹介

使いやすいキッチンレイアウトにするためのポイントとして、キッチンの動線は真っ先に考慮しなければなりません。

動線が悪いと使い勝手も悪く、効率的に家事をすることが出来ないからです。

一つの動線の組み立て方として「キッチントライアングル」というものがあります。冷蔵庫を中心にコンロ、シンクの三点を結ぶ三角形の辺の合計が510cmだと快適な作業ができるレイアウトと言われているものです。

また、吊戸棚など高い場所には使用頻度が低く、落下しても危険性がない軽いものを収納するようにしましょう。

使用頻度が高いものは、使う人の胸の位置にある高さの場所に収納すると、取り出しやすくて便利です。

ここでは、キッチンを使いやすくするレイアウトやコツを詳しく紹介していきます。

レイアウトは「動線」、コツは「見やすい収納」を抑えておくようにしましょう。

キッチントライアングルで動線を配置

使いやすいキッチンのレイアウトにするには、調理の流れを考えた配置やキッチン内の動線を考えておく必要があります。

まずは、3つのポイントに沿ってキッチンレイアウトをしていきましょう。

調理の流れを考えて配置

調理をする際の流れは、まず冷蔵庫から食材を取り出した後に洗って刻み、加熱調理して、配膳するという流れになります。

また、食事をした後は食器を下げてから食器を洗い、最後に食器棚に戻すという流れです。

ポイントとしては、右利きの人は冷蔵庫、シンク、調理台、コンロを右回りに配置すると利き腕が上手く活用できるのでおすすめします。反対に、左利きの人は左回りに配置すると使いやすいでしょう。

キッチン内の動線を考える

使いやすいキッチンにしたい場合、レイアウトのポイントとしては、キッチンの動線を考慮するようにしてください。

調理器具を出す所と調理するガスコンロが離れているなど動線が悪いと、非常に使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。

効率的に家事を行うために、一つの動線の組み立て方として、コンロ、流し台、冷蔵庫の三点を比較的近い位置にするという方法がおすすめです。

効率よく食材や調理器具の取り出しと調理が行えるため、台所仕事がスムーズに捗ります。

通路幅とキッチンの寸法を考えたレイアウト

使いやすいキッチンにするには、通路幅とキッチンの高さや寸法を考慮することも重要です。

キッチンの通路幅は、一人なら90cm程度、二人で利用する際には120cm程度の幅が必要とされています。

キッチン内では歩き回ったり、調理をしたりと動かなくてはならないので、使いやすいレイアウトにするにはこれくらいの通路幅が必要となるのです。

使いやすいキッチンのコツは収納にあり

収納を見直すことによって、使いにくかったキッチンが、使いやすいキッチンへと変化を遂げていきます。

ここでは、収納のコツを3つご紹介していきましょう。

モノの定位置をしっかり決める

散らかりにくいキッチンを作るためには、まずモノの定位置をしっかりと決めることが必要です。

言うなれば「モノの住所」を定めることであり「使ったら元の場所に戻す」という基本を徹底すれば、キッチンが散らかるのを防げます。

麦茶パックや和風だしの素、砂糖や塩などの食材は、引き出しの中に収納して透明のフレッシュロックに移し替えると、一目で中身や残量が分かり、スムーズに調理ができるのでおすすめです。

立てる収納をメインに活用

かさばりやすいフライパンや鍋は、立てるようにしまうとすっきり収納できます。

重さのある調理器具だけに、重ねて収納すると取り出す度に大変です。

ホームセンターで、ざるやボウル、フライパンなどを立てて収納するスタンドが売られていますから、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

仕切りの幅は自由に設定できますので、手持ちの調理器具に合わせて収納できる便利なアイテムです。

調味料・食品ストックは増やし過ぎない

ついつい、余分に買い置きしてしまいがちな調味料ですが、引き出しや食材用の収納スペースに入る分だけと決めて購入しましょう。

保存食品は賞味期限が長いため、奥の方にしまい込んでしまうと何が入っているのか分かりづらくなってしまいます。

収納を開けると、一目で在庫が見渡せるような量にして、調味料や食材のストックを管理するようにしてください。

狭いキッチンでのオススメなレイアウトとは?

ここでは、狭いキッチンでのオススメなレイアウトについて、レイアウトの順番やデッドスペースの有効活用方法をご紹介していきます。

レイアウトの順番

キッチンのレイアウトの基本的な順番は、(1)冷蔵庫(2)シンク(3)調理台(4)コンロの順番で配置していきます。

調理をする際は(1)食材を取り出す(2)洗う(3)刻む(4)加熱するの順番になっていますから、冷蔵庫の距離からシンクや調理台などが近い方が調理をしやすいからです。

特に冷蔵庫とシンクは近い距離が良いでしょう。

デッドスペースを有効活用

デッドスペースを有効活用するには、下記の方法があります。

1.吊り戸棚や換気扇フードに外付けツールをプラスして、収納力アップ
2.シンク下収納の奥と裏まで有効に活用
3.パーテーションやスリムな棚や移動ワゴンを利用する
4.冷蔵庫にマグネットなどでひっかけを作る
5.スリムタイプのゴミ箱を使用
6.カバーを使ってコンロ上も作業スペースに

まず、収納場所が少ないときは「吊り下げる」収納が有効です。吊り戸棚や換気扇フードにS字フックなどの外付けツールをプラスして、おたまやフライ返しなどの調理用ツールを吊り下げると、料理をするときにも便利になります。

メッシュでできたポールタイプのパーテーションを利用して、フックをプラスすれば胡椒や塩などの調味料、ふきんなどよく使うものを置くこともできます。

鍋やフライパンなどのかさばる調理器具は、シンク下収納を使って奥まで有効活用しましょう。食材はシンク下の場合、水気が多いので、別の場所に保管するようにしてください。

シンク下の扉の裏側に、フックやワイヤーネットを取り付けて調理器具などの収納スペースにするのもいいアイデアです。扉の上部に引っ掛けるだけなので、扉を傷つける心配もありません。

見た目もすっきりし、ほこりや汚れもつきませんから衛生的に管理できます。

また、小さな隙間をスリムな棚やワゴンを活用して、調味料などの保管場所にしてみるのも良いでしょう。

冷蔵庫にマグネットを取り付けて、ラップや水筒ホルダー、ビニール袋など、軽めのものをを収納するのも有効活用の一つです。

スリムタイプの縦に長いゴミ箱を使うと、幅を取らずに使用できます。

キッチンスペースが小さい場合は、少しでも作業スペースを確保するために、カバーを使ってコンロ上も作業スペースにしてしまうのも良いでしょう。

狭いキッチンでもオススメなレイアウト実例

「狭いキッチンでもオシャレに使いやすく使いたい!」という方に、おすすめのレイアウトを紹介していきます。

実例1 対面キッチンの後ろにソファダイニングを設置

狭い空間でもソファーとダイニングを置きたい!という方におすすめのレイアウトはこちらです。

キッチンカウンターの側面をソファーの背もたれにして、L型にソファをレイアウトし、カウンターと向かいの位置にチェアをレイアウトすると、コンパクトな対面キッチンカウンター型のソファダイニングが出来上がります。

ソファーが白の場合は、チェアは黄色などのビタミンカラーを使うとビビットな雰囲気になるでしょう。

ダイニングスペースをソファタイプにして、椅子を引くスペースが2カ所なくなると、リビングルームの空間が少し広めに確保できるのがメリットです。

ソファの脚の部分に収納スペースがあると、余分な家具を設置しなくても良いので、さらにスペースが広がります。

実例2 テーマに合った色で統一したキッチン

オシャレなキッチンを演出するには、なにより配色のバランスが重要です。

まずおさえておきたい色使いのポイントはこの3つになります。

①キッチンのテーマに合った色でまとめる
②使う色の数を少なく決める
③アクセントカラーを活用する

ナチュラル・モダン・カフェ風など、キッチンのテーマに合わせて、色を選んで統一するとオシャレな印象のキッチンに仕上がります。

色数が多すぎると雑多で狭苦しい印象になってしまうので、使う色数を限定して、すっきりまとめていくと良いでしょう。

例えば、白・黒・グレーなどの無彩色で統一すると、大人っぽいモダンスタイルのキッチンに変わります。

インテリアのカラーコーディネートでは、ベースカラー70%・アソートカラー25%・アクセントカラー5%が黄金比バランスと言われています。

この比率で色をレイアウトしていくとスタイリッシュな部屋に変わるので、ぜひ参考にしてみてください。

実例3 壁面に調理器具を吊るす方法を採用したキッチン

狭いキッチンでは、デッドスペースを有効活用すると、広く空間を確保できるようになります。

デッドスペースを有効活用するには、壁面に調理器具を吊るす方法がおすすめです。

アイアンバーを利用して、調理器具を素材別で壁面収納すると、レトロな雰囲気が漂い落ち着いた印象を与えます。棚部分の下の部分を利用してアイアンバーを取り付けるのも良いでしょう。

包丁類やレードル類などステンレス製の調理器具を、オシャレに壁面収納している例もよく見られます。

シンプルなメトロタイルの壁に程よく馴染み、シックなインテリアを楽しみながら、料理の腕が振るえそうです。

梯子状の黒っぽい塩ビパイプを立てかけて、壁面収納に使う例もあります。エプロンやタオルなどもかけられて収納力は抜群です。S字フックを使えば、色々なツールを引っ掛けられます。

コの字型キッチンとは?

コの字型キッチンの特徴・メリットデメリット・ポイントを一挙紹介!

コの字型キッチンとは、別名「U型キッチン」とも呼ばれ、「コ」のような形をしたキッチンのことです。対面・壁付け・カウンターの3面のワークトップに分かれていて、作業スペースが広い間取りが特徴です。

また、3方向にワークトップが分かれていて、飛行機のコックピット(操縦席)を想像させるため「コックピットキッチン」とも呼ばれています。

コの字型キッチンのメリット・デメリット

コの字型キッチンのメリット・デメリットをご紹介します。

コの字型キッチンのメリット

コの字型キッチンのメリットは、何と言ってもその広さでしょう。広いワークトップは作業がしやすく、調理道具や家電製品を置く場所に困りません。また、広さの割に無駄な動線がないので、作業効率も上がります。

・ゆったりとしたレイアウトなため、広くて使いやすい
・動線がコンパクトなので効率良く作業できる
・大容量の収納が可能
・3面に分かれているため、ワークトップの素材を変えることができる
・アイランド型のカウンターを組合わせることができる
・カウンターに椅子を置けばテーブルとして使用できる
・壁側にコンロを設置すれば、油で家具などが汚れない

コの字型キッチンのデメリット

コの字型キッチンのデメリットは、その大きさ故にキッチンの間取りが広くないと設置できないことです。また、大きさがあるためリビングやダイニングなどの居住スペースから見ると、圧迫感が出てしまうことがあります。

・キッチンの間取りがある程度広くないと設置できない
・コーナー部分の収納に工夫が必要
・一方向しか出入りできない
・価格が高額になりやすい
・キッチンが大きいため圧迫感がある

コの字キッチンが向いている人とは?

コの字型キッチンの特徴・メリットデメリット・ポイントを一挙紹介!

広くて作業効率が上がるコの字型キッチンですが、使いやすさには個人差があります。では、どのような人がコの字型キッチンに向いているのでしょうか。

【調理することが好きな人】
調理することが好きで、普段から手の込んだ料理や品数を多く作る人は、コの字型キッチンに向いていると言えます。広いワークトップは作業がしやすく動線にも無駄がないので、調理が捗るのではないでしょうか。

また、収納場所も豊富にあるので、調理器具や家電製品を置く場所に困らないでしょう。

【キッチンを主役にしたい人】
リフォームでキッチンを主役にしたい人にも、コの字型キッチンはおすすめです。存在感のあるコの字型キッチンは、色や柄などの面材、インテリアなどにこだわることで主役級になります。

また、使いやすいコの字キッチンの一部をカウンターテーブルとして使用すれば、居心地の良い空間になり、人がキッチンに集まりやすくなるのではないでしょうか。その際にテーブルの高さ、椅子の高さなど、どのように使うかを想定して決めることが大事です。

コの字型キッチンを選ぶときのポイント

リフォームでコの字型キッチンを選ぶときのポイントは3つあります。1つ目は、調理内容によってコの字型キッチンのレイアウトを考えることです。

コの字型キッチンの場合、シンクを対面にしてコンロを壁側にするなど配置をアレンジすることが可能なので、よく行う調理内容によってレイアウトを決めていくと良いでしょう。

次に2つ目は、キッチンの滞在時間を考えることです。調理するのが好きで本格的な料理を作ることが多い場合、調理時間も少し長くなる可能性があります。

この場合、長時間キッチンにいても調理に集中できるようなキッチンにするのがポイントです。出入りの方向が1か所であることや、設置するスペースの間取りによってもある程度限定されてしまいますし、冷蔵庫の位置も考慮しなければなりません。L型キッチンとカウンター収納に分けるなど、柔軟に考えると使いやすいレイアウトを作りやすくなるでしょう。

最後に3つ目は、コーナーの収納スペースです。使いづらいと言われているコーナーの収納場所が、コの字型キッチンには2か所あります。

このデッドスペースは、キャスター付きの収納やごみ箱のスペースにするなど工夫して利用するといいでしょう。

対面式キッチンの種類とそれぞれの特徴について

家族とのコミュニケーションが取りやすいことで、リフォームでも人気がある対面式キッチンですが、どのような種類があるのかみてみましょう。

アイランドキッチン

キッチンに壁などが接していないため、開放感があります。その名前の通り、部屋の中に浮かぶ島のようなイメージです。

アイランドキッチンのメリット・デメリットはこちら

ペニンシュラキッチン

キッチンの左右どちらか一方にだけ壁があるため、半島のようなイメージのキッチンです。アイランドキッチン同様、開放感があります。

ペニンシュラキッチンのメリット・デメリットはこちら

I型キッチン

シンク、調理スペース、コンロが一列に並んだ形で、シンプルで使い勝手が良いので、リフォームでも多くの家庭で取り入れられているキッチンです。

I型キッチンのメリット・デメリットはこちら

L型キッチン

コンロ、調理台、シンクがL型に配置されているので、調理スペースを広くとることができます。

L型キッチンのメリット・デメリットはこちら

セパレート型キッチン

シンクと調理台、コンロと調理台が2列に並んだ形のキッチンです。

セパレート型キッチンのメリット・デメリットはこちら

オープンキッチンとセミオープンキッチンの違いについて

対面式キッチンの中で、オープンキッチンと呼ばれているものは、アイランドキッチン、ペニンシュラキッチン、セパレート型キッチンです。

これらは開放感があり、リビング、ダイニング、キッチンが一体化されているのが特徴で、家族とのコミュニケーションを重視するご家庭にはお勧めのキッチンスタイルです。

一方、I型キッチンやL型キッチンは、一般にセミオープンキッチン(半独立型キッチン)と呼ばれています。

セミオープンキッチンのメリットとデメリットは?

キッチンの前面にカウンターや壁(腰壁)があり、キッチンの上部には吊戸棚などが設置されていることもあります。

家族とのコミュニケーションは大切にしたいけれども、ある程度、クローズドキッチン(独立型キッチン)のように、自立した空間も確保したいという願いを兼ね備えたキッチンともいえます。

セミオープンキッチンにリフォームするのにかかる費用の相場はこちら

セミオープンキッチンのメリット・デメリットについて

キッチンリフォームでも人気の高いセミオープンキッチンですが、デメリットがないわけではありません。どのようなメリットやデメリットがあるのか、みてみましょう。

セミオープンキッチンのメリットとデメリットは?

セミオープンキッチンのメリット

オープンキッチンほどではありませんが、ある程度の開放感があります。

キッチン側からは、ダイニングやリビングが見渡すことができるけれども、ダイニング側からは手元や調理用具が見えないというのが大きなメリットです。

つまり、キッチンの内部が見えにくいので、散らかりやすい調理器具や調味料などを気にせずに、料理に集中することができます。

また、カウンターや腰壁の高さを低くすることで、アイランド型などのオープンキッチンのイメージにすることができます。反対にカウンターや壁を高くすることで、クローズドキッチン風にすることもできます。

特にI型は、とても人気があるキッチンスタイルなので、比較的安価でリフォームすることができます。

セミオープンキッチンのデメリット

セミオープンキッチンのみならず対面式キッチンの特徴でもありますが、調理中の臭いや煙などがダイニングやリビングに流れやすいというのがデメリットといえるでしょう。

また、アイランドやペニンシュラキッチンに比べると、多少開放感がなくなるということもデメリットのひとつです。

しかし、臭いや煙に関しては、換気扇をつける位置を工夫することで、改善することもできます。リフォームする際に、リフォーム業者に相談してみると良いでしょう。

ラグジュアリー感抜群!U型キッチンの商品価格

U字型に並べられたシンク台や加熱機器、作業スペース、収納スペースが配置されています。そのため、動き回らずに三方に手の届く効果的なスペースが特徴です。

U型キッチンのリフォームにかかる費用・価格の相場は?

デッドスペースになりやすいコーナーを効果的に活用することも可能で、大容量の収納と短い作業動線は最大のメリットでしょう。

料理に集中したいクローズドスタイルや、カウンターを設置した対面型にしてオープンスタイルでも、可能なレイアウトです。

しかし、どちらのスタイルでも、U型キッチンの通路幅が90cm~120cmは確保することが必要になります。そのため、リフォームするエリアが広くなるため、商品価格・工事費用の相場も把握しておくことも大切です。

U型キッチンのリフォームにかかる費用・価格の相場は?

U型キッチン商品価格の相場

商品価格は、各メーカーから発売されている製品の価格になります。U型キッチンの価格に関しては、メーカーによっては明確な価格表示がない場合もあります。

U型キッチンのリフォームにかかる費用・価格の相場は?

各メーカーのシステムキッチンの価格帯として、明確に表示されていない場合は、L型キッチンに作業台を追加した価格帯を相場として考えましょう。

壁付けやオープンスタイルの場合など、リフォームの方法にもよりますが約90万~200万円が商品価格の相場です。

業者によって変わるU型キッチンの工事費用

U型キッチンのようなシステムキッチンの工事費用とは、設置するために業者に支払う費用の合計金額のことです。

商品の費用とは別に、組み立て設置費、給排水管工事費、電気系統工事費、既存キッチン解体撤去費が必要となります。

U型キッチンの商品価格は、カタログ上の定価から値引きされますが、リフォーム業者によって異なります。

また、施工する業者によっても工事費の設定価格は異なりますが、把握しておく必要があるかもしれません。

U型キッチンリフォームの総費用

U型キッチンでリフォームを計画されるときは、以上の内容で「製品代+工事費用」を試算してみましょう。

・U型キッチン足元スライドタイプ
定価:約170万円~約256万円(予想売値:60-70%)

・U型キッチンリフォーム工事費用
組立て設置費:約6万~9万円
給排水配管工事費:約3万~5万円
電気系統工事費用:約1万8000~3万円
既存キッチン解体撤去費用:約5万~10万円
(工事費小計:約15万8000円~27万円)

・U型キッチンリフォーム工事費用(キッチン周辺工事)
壁解体費:約7万~12万円
クロス貼り替え・内装調整費:約3万〜5万円
フローリング貼り替え費:約5万~7万円
(工事費小計:約15万~24万円)

<合計> 約149万8000円~200万円

リフォーム業者の見積は、必ず同じ項目で比較

キッチンのリフォームの際に選ぶのは、キッチンのメーカーだけではありません。各パーツの価格や、処分費にかかる費用が業者によって幅があります。

そのため、 複数の業者の見積を比較し、確認することがおすすめです。

キッチンの使い方は、家族構成やライフワークによっても変わってきます。セクショナルキッチンは、サイズとレイアウトが選べて組み合わせが可能なオリジナルスタイルです。

毎日使うからこそ、シンプルでもゆとりでも、使いやすさを追求したキッチンを見つけてみませんか。

使いやすいキッチンとは?

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使いやすくて、効率よく料理ができるキッチンにするには、まず「ワークトライアングル」、「作業動線」、「通路幅」の3つを検討します。

ワークトライアングルを考える

使いやすいキッチンの基本は「ワークトライアングル」にあります。ワークトライアングルとは、シンクとコンロ・冷蔵庫をそれぞれ結んだ線でできる三角形のことで、それぞれに使いやすくて、効率的な距離の目安があります。

距離の目安は、シンクとコンロが120~180cm、シンクと冷蔵庫が120~210cm、コンロと冷蔵庫が120~270cmで、3つの距離の合計は360~600cmです。

ワークトライアングルの距離は、短ければ効率が良いというわけではありません。短すぎると、窮屈で動きづらくなり、長すぎると疲れやすくなります。長すぎず、短すぎない、適度な距離が大切です。

作業動線を考える

「作業動線」は、食事を作る時、片付ける時に動く範囲を線であらわしたものです。動きを線であらわすことで、無駄がないか、どうしたら効率的になるかがわかります。作業動線が効率的かどうか確認する時は、調理の流れに沿って検討します。

調理の流れは、冷蔵庫→シンク→調理台→コンロ→配膳台→食器棚と順を追って考えます。右利きの場合は動線が右回りに、左利きの場合は左回りになるように、冷蔵庫から食器棚までを設置するとよいでしょう。

また、単独の電子レンジやオーブンを頻繁に使用する場合は、それらも動線上に入れて、作業動線を検討します。

作業動線は、間取り図面に線を書き入れると考えやすくなります。動線の距離が適度に短く、線が太いほど(何度も同じ場所を通るため太くなる)、使いやすいキッチン、効率の良いキッチンになると言われています。

食材や食器を取りに行くために、長い動線ができる場合は、食品庫や食器棚の位置を再検討しましょう。

通路幅を考える

キッチンまわりの「通路幅」の寸法は、効率よく動くために重要です。通路幅を検討する時には、冷蔵庫・吊戸棚・食器棚の扉や引き出し、レンジやオーブンを開けても通路を邪魔しないことも併せて確認します。

通路幅の最低必要幅は75cm、家族や友人も一緒にキッチンを使う場合は、最低でも85~90cm必要だと言われており、理想は120cm程度です。また、通路幅は、主にキッチンを使う人の体格も考慮して検討するとより使いやすいキッチンになるでしょう。

キッチンレイアウトの種類と特徴

キッチンのレイアウトには、I型やL型・U型など主に6種類あります。それぞれのメリット・デメリットを知った上で、自分や家族にとって使いやすいキッチンを選びましょう。

キッチンのレイアウト:I型

I型のキッチンは、シンク・調理台・コンロが一列に並んだレイアウトです。

メリットは、一番よく使われている一般的なレイアウトであるため、価格がリーズナブルなこと、設備が一列に配置されているため直線で動きやすく、並んで調理しやすいことです。

デメリットは、255cmから270cmの幅が必要になるため、間取りによっては設置できないケースもあること。特にリフォームの場合は、間取りの変更が必要になるケースもありますので、専門業者にあらかじめ相談することをおすすめします。

キッチンのレイアウト:L型

L型のキッチンは、シンクとガス台がL字型に配置されたレイアウトです。

メリットは、シンクとコンロが近く、効率よく料理ができることです。また、コーナー部分には、炊飯器や電子レンジなどの調理機器が置けるスペースができ、作業スペースも広くとることができます。

デメリットは、L型のコーナー部分を効果的に使うことが難しいことと、並んで調理するにはスペースが狭い場合があることです。

キッチンのレイアウト:U型

U型のキッチンは、シンクやコンロ・調理機器・食器棚などをU字型に配置したレイアウトです。

メリットは、一人で調理する場合、コンパクトな動線で効率的に作業できることです。

デメリットは、並んで調理するには狭く、通路幅を確保すると移動が多くなってしまうことです。また、キッチン自体の価格が割高になりやすいこともデメリットの1つでしょう。

キッチンのレイアウト:II型

II型のキッチンは、シンクとコンロを並列してならべるレイアウトです。

メリットは、狭い幅でも設置可能な点で、限られた間取りの中でリフォームする場合に使いやすいレイアウトです。

デメリットは、シンクとコンロが通路を挟んで離れているため、食材や調味料の移動が多いことと、それにともなって床が汚れやすくなってしまうことです。

キッチンのレイアウト:アイランド型

アイランド型のキッチンは、キッチンを壁に沿って設置せず、島のように周囲に通路があるレイアウトです。キッチンの両側から出入りできるのが特徴です。

メリットは、キッチンの両側から出入りできるため、ダイニングやリビングからの出入りがしやすいことと、オープンキッチンとなるため、開放感があり、明るいキッチンになることです。

また、ダイニングやリビングにいる人とコミュニケーションがとりやすく、一体感があるため、ホームパーティが多い家庭にも向いています。

デメリットは、両側に通路があり、キッチン自体の奥行もあるため、キッチンにある程度の広さが必要になることです。

また、煙や匂い・音がダイニングやリビングまで影響することもデメリットでしょう。システムキッチンの手元がダイニングから良く見えるため、こまめな片付けが必要になるでしょう。

キッチンのレイアウト:ペニンシュラ型

ペニンシュラ型のキッチンは、キッチンの一部が壁に沿って設置されたレイアウトです。

ダイニングとの対面キッチンで使われるレイアウトで、ダイニング側に収納やシステムキッチンの手元の目隠し壁、カウンターなどを設けることができることが特徴です。

メリットはシステムキッチンの後ろ側に冷蔵庫や食器棚・パントリーを設置することで、作業効率が良いキッチンになることです。

また、オープン型なので、明るく・広々としたキッチンとなり、家族とのコミュニケーションも取りやすく、ダイニング・リビングとの一体感もあります。

デメリットは、煙や匂い、音などがダイニングやリビングまで影響することです。

ダイニング・リビングとのコミュニケーションから見たキッチンレイアウト

使いやすいキッチンは、キッチンの使いやすさだけでなく、ダイニング・リビングとのコミュニケーションがどのようにとれるかも重要です。

キッチンとダイニング・リビングのレイアウトには、「独立型」と「セミオープン・オープン型」があります。

ダイニング・リビングのレイアウト:独立型

独立型は、キッチンを壁に面して配置するレイアウトで、キッチン独立タイプとダイニングが一緒になったダイニングキッチンタイプがあります。

独立型キッチンの一番のメリットは、料理に集中できることです。また、匂いや蒸気、音がリビングに流れていきにくいため、匂いや汚れ、調理中の音を気にせず料理をすることができます。

ダイニングキッチンタイプは、ダイニングテーブルを作業スペースとして使うことができ、テーブルへの配膳がしやすいことが特徴です。

一方でデメリットは、キッチンで料理しながら、リビングにいる家族とコミュニケーションを取ることができないことです。また、配置によっては、冷蔵庫や食器棚が遠くなりやすいというデメリットもあります。

ダイニング・リビングのレイアウト:セミオープン・オープン型

セミオープン・オープン型のキッチンは、キッチンとダイニング・リビングがつながっている開放感のあるレイアウトです。

セミオープン・オープン型のメリットは、開放的な空間となるため、LDKが広々と感じられることです。また、リビングやダイニングにいる家族・友人とコミュニケーションがとりやすいこともメリットでしょう。

子育て中の家族や家族みんなで料理する家族、ホームパーティが多い家庭に向いているレイアウトです。

デメリットは、匂いや蒸気がキッチンだけでなくリビング全体にまで流れてしまうことです。調理や片付け中の音もリビングまで響くため、家族の話声が聞こえない、TVの音量を大きくしなければならないこともあります。

また、リビングからキッチンが良く見えるため、常にこまめな片付けが必要になる点もデメリットとなり得るでしょう。

開放的なレイアウトであるため、独立型と比較すると冷暖房設備の容量を大きくしなければならない点にも注意が必要です。

冷蔵庫と食器棚の設置場所

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冷蔵庫と食器棚の設置場所は、料理する人が使いやすい場所に設置することが基本です。

冷蔵庫の設置場所

冷蔵庫には、食材が入っているので、設置場所はシンクや調理台に近い場所をまず検討します。

また、料理する人以外も冷蔵庫から飲み物などを取り出すので、冷蔵庫を開閉する時に料理する人の邪魔にならないキッチンの入口付近に設置できないか、あわせて検討すると良いでしょう。

さらにリビング側や玄関側の入り口からすぐに目に入らない死角に設置することも部屋をスッキリと意匠良く見せるポイントです。

冷蔵庫を設置するにあたり、ドアの開く方向にも注意します。ドアを開いた時に、まわりこまないと中の物が取り出せない、ドアが料理をしている人に当たってしまうなどの不便がないかも確認しましょう。

食器棚の設置場所

食器棚の設置場所は、調理スペース、コンロ、シンクの3つの場所をそれぞれ考えて検討します。

調理スペースとコンロに近い場所は、配膳を考えた場合、動線の効率が良い場所です。またシンクに近い場所は片付けを考えたときに動線の効率がよい場所、コンロとシンクの中間はどちらにも便利な場所です。

キッチンを主に使用する人が、3つの場所から一番便利な場所を選ぶと良いでしょう。また、食器棚も引き出しなどへの出し入れや開き扉の開き方を考え、通路の邪魔にならないようにしましょう。

食器棚は1カ所だけではなく、用途(調理した物を盛付ける食器・ダイニングで使う取り皿やカトラリーなどの用途)により2カ所に設置する方法もあります。ダイニングに食器棚が必要かどうかも検討してみると良いでしょう。

使いやすいシステムキッチンのサイズ・高さとは?

キッチンの使いやすさは、システムキッチンの高さや幅・奥行の寸法も重要です。

システムキッチンの理想的な高さ

システムキッチンの理想的な高さの算出方法は、「身長÷2+5cm」です。身長160cmの場合、160cm÷2に5cmをプラスして85cmが理想的な高さになります。

最近のシステムキッチンには、加熱調理機器の部分が5~10cm下げられるものもあります。

ガス調理機器の五徳の上に鍋やフライパンを置くと、鍋の中を上から見るのに高い、フライパンを振るのにひじが上がってしまい大変など、気になる場合は検討してみると良いでしょう。

システムキッチンを家族みんなが使う場合、主に使う人に合わせて高さを決めるようにします。キッチンメーカーのショールームなどで体験しながら決めましょう。

システムキッチンの幅

システムキッチンの理想的な幅は、シンクが60~120cm、調理スペースが60~90cm、コンロが60cm、準備スペースが30~70cm、配膳スペースが30~90cmだと言われています。幅が広いと動く距離も長くなり、効率が悪くなるので注意が必要です。

一般的な総幅は255cm~270cmで、L型のシステムキッチンの場合はシンク側が165cm~210cm、ガス側は165cm~180cmが一般的です。

システムキッチンの奥行き

システムキッチンの理想的な奥行は、作業のしやすさとダイニングからどのように使うのかによって変わります。

一般的な奥行きは60cmか65cmで、ダイニングやリビングからも使う場合は20~30cm広くし、80~100cmが使いやすい寸法でしょう。
またカウンターを設けることによって使いやすいキッチンの幅に調整することも可能です。

吊戸棚の高さと奥行き

キッチンには、調理器具やお皿、食材などがあり、多くの収納場所が必要です。システムキッチンの吊戸棚は、収納量を確保するために便利です。

吊戸棚の高さは、目の高さより10~15cm下に吊り戸棚の下端がくるように設置すると圧迫感がなく、使いやすくなります。

奥行きはワークトップから戸棚の前面までが30~35cm以下に収まるものを選ぶとすっきりとした印象になり、頭もあたらず使いやすくなります。

使いやすさUPの収納術

キッチンをリフォームして、使いやすく、効率よく調理や片付けができるキッチンにするには、キッチンスタイルや寸法を検討することに加えて調理のしやすさや収納のしやすさも考慮することが大切です。

調理の効率よくする方法

調理の効率を良くするには、不要な動きが少ない状態で作業を進められるように、キッチンまわりを整理する方法がおすすめです。

まず、よく使う調理器具や調味料は直立した姿勢(背伸びしたり、屈んだりしない状態)で、手の届く範囲の場所に収納するようにします。

また、よく使われる場所に近いところにそれぞれの調理器具や調味料を収納すると、より使いやすくなります。

例をあげると、フライパンはガス台の近く、ボールやザルはシンクや調理台の近くに収納すると効率よく調理できるでしょう。

調理台の上は、物を置かないようにするとスペースが広くなり調理がはかどります。リフォーム時に調理台近くに収納が多くとれるレイアウトにする、収納がとれない場合にはサイドテーブルを利用するなどすると良いでしょう。

電子レンジや炊飯器、ポットなどのよく使う調理器具は1カ所にまとめて収納するのがおすすめです。そうすることでキッチン内での行き来を減らすことができ、調理や配膳作業の効率が良くなります。

収納スペースの整理術

収納スペースを効率よく使うには、収納量を確保しながらも一目見ただけで何があるのかがわかりやすい収納となるように心がけましょう。

小物類はカゴやストッカーに種類ごとにまとめてから棚の中に収納するとすっきりとした印象になります。ラベルを貼っておくことで中に何が入っているのかもわかりやすくなります。

収納場所をより増やすために扉の裏側や冷蔵庫の扉・側面も収納に利用しましょう。扉にかけられるフックや棚などもホームセンターやインターネット上で購入可能です。このような収納用品を使うことでより効果的にスペースを活用できるでしょう。

また引き出しの中は仕切りやラックを使って整理することで使いやすくすっきりとした印象になります。

リフォームでライフスタイルに合わせた使いやすいキッチンを!

見た目がおしゃれだから、流行りのタイプだからといって、誰もが皆、同じレイアウトのキッチンを使いやすいと感じるわけではありません。家族構成やライフスタイルによって、それぞれキッチンの使い方が異なるからです。

ここでは、3つのパターンに分けておすすめのキッチンをご紹介しますので、リフォームの参考にしてみてください。

【パターン1】子どもたちと一緒に料理をしたい

新しいキッチンで、子どもたちと一緒に料理を楽しみたいのであれば、キッチンのスペースを考える必要があります。並んで調理をするには十分な作業スペースが欲しいですし、キッチンまわりを行き来したりするにはある程度通路の幅が必要です。

キッチンのスペースが確保できるのであれば、アイランド型のキッチンがおすすめです。リビングとも一体感があるため、自然と一緒に料理する機会も増えるでしょう。

作業スペースが多く取れるII型やペニンシュラ型もおすすめです。この場合は、すれ違うことができる通路幅を確保するようにしましょう。

【パターン2】平日は忙しいので簡単に手際よく料理を済ませたい

平日、仕事や子育てに忙しく、料理はできるだけ効率よく、簡単に仕上げたいという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、作業効率の良いキッチンを選びましょう。

シンクとコンロを近く配置することができるL型や、動線をコンパクトにできるU型のキッチンがおすすめです。調理をしながら洗い物をしたり、手を伸ばしてお皿を取ったりと、手際よく料理ができるため、家事への負担も軽くなります。

【パターン3】たくさん揃えた食材や食器を使いやすく収納したい

家族が多かったり、食器が好きだったりなど、普段から食材や食器がたくさんある場合は、キッチンまわりの収納が必要になります。

ワークトライアングルと作業動線も考えて、食器棚を置くスペースが十分にとれるキッチンレイアウトを検討するとよいでしょう。

食器棚以外に、吊戸棚を設置するとより使いやすくなります。キッチンのスペースがあまり確保できず、収納スペースが足りない場合は、ダイニングに収納棚を置いたり、カウンター下やテーブルの下を活用するのも一つの手です。

普段使いするものをキッチンの近くに、長く保存できる食材や使用頻度の低い食器はちょっと離れた場所にと、工夫して収納すると使い勝手が良くなります。

コミュニケーション性の高いカウンターキッチン

近年の新築住宅やマンションは、壁付けI型キッチンではなく対面式のキッチンを採用している例が多くみられます。

リビングやダイニングに向かって炊事ができるため、家族間のコミュニケーションが取れるキッチンスタイルで、現在人気が高くなっています。

カウンターキッチンの種類と値段

カウンターキッチンの種類や特長と、住宅設備メーカーから販売されている商品価格の相場をまとめました。

カウンターキッチンのリフォーム費用は?

対面式キッチン

対面式キッチンとはリビングやダイニングに対面しているキッチンの総称ですが、吊戸も付けずキッチンの調理側でない面をカウンターとして使うアイランドキッチンやペニンシュラタイプと呼ばれるキッチンをオープンキッチンと呼びます。

一方キッチンとリビングの間に造作壁をつくり、吊戸などを設け、キッチン台の上部を窓のように一部を開口してダイニングやリビングとつなげる形が、セミオープンタイプスタイルになります。壁に沿ってカウンターテーブルや、キャビネットを設置することもあります。

壁を利用する対面式キッチンの場合、キッチン上部にウォールキャビネットを設置することが多く、収納力はI型キッチンと同等と言って良いでしょう。

対面式セミオープンキッチンの価格相場:約70~160万円前後

オープンキッチン

オープンキッチンは、キッチンとリビングの間に壁をつくらない点がセミオープンキッチンと異なり、より開放的なキッチンスタイルです。

天板がリビング、ダイニング側に張り出し、カウンターテーブルを兼ねるタイプもあります。

キッチンとリビング、ダイニングの間に壁をつくらないことから、キッチン上部のキャビネットもありません。収納はシンク下のフロアキャビネットのみになります。

オープンキッチンの価格相場:約110~200万円前後

アイランドキッチン

アイランドキッチンは島(アイランド)のように壁から独立したスタイルで、最も開放的なキッチンです。大きな天板であれば、カウンターテーブルを兼ねる場合もあります。

ほかのスタイルに比べて値段は高めですが、天然大理石や高級人工大理石の天板など、こだわりのキッチンにしたい方におすすめです。

壁に接していないアイランドキッチンは、キッチンの全方向からアクセスできるようにするため周囲に通路を確保しますので冷蔵庫や収納のレイアウトには工夫が必要です。

アイランドキッチンの価格相場:約150~230万円前後

カウンターキッチンのリフォーム費用は?

キッチン移動に伴う工事費用の相場

壁付きキッチンから対面式キッチンにリフォームするには、給排水設備やガス管、換気ダクトの移動工事が必須です。

また、既存のキッチンを撤去したあとの床、壁、天井の補修やクロスの貼替えなどの内装工事、必要に応じて壁を造作するなどの工事も必要になってきます。

工事費用の内訳

養生・片付け清掃費:約1万円
解体工事:約5万円
取り付け工事:約7万円
木工事:約6万円
内装工事:約6万円

電気工事(換気ダクト含む):約4万円
配水管工事(既存配管撤去含む):約6万円
諸経費:約5万円
計:約40万円前後

※ガス管の移設は資格が必要な工事のため、ガス会社に依頼することが多く、費用も別途かかります。

キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきたキッチン・台所リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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