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2023年02月06日更新
フッ素塗料のおすすめメーカー・人気商品とは?特徴や価格・施工費用を解説
フッ素塗料の特徴や人気の商品はご存じでしょうか。本記事では、フッ素塗料のメリット・デメリットや人気の商品などを紹介します。外壁塗装を検討しておりフッ素塗料に興味がある方や塗料選びに悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
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- 監修者久田麻里子
「フッ素塗料ってどんな塗料?」「フッ素塗料はどんな建物と相性がいいの?」など、外壁塗装を検討している方には様々な疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、外壁塗装で使用されるフッ素塗料について塗料の特徴や費用相場などの基礎知識に加えて、フッ素塗料のメーカーや人気商品などを紹介しています。
この記事を読むことでフッ素塗料についての知識が身につき、塗料選びをスムーズに進めることができるでしょう。
外壁塗装を検討している方やフッ素塗料について興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
フッ素塗料とは?
まずはフッ素塗料の特徴や用途、魅力的な点を紹介します。
フッ素塗料とは原料に蛍石を使用しており、フッ素樹脂が配合された塗料です。
身近なところではフライパンやアイロンの焦げ付き防止に使用されています。
フッ素塗料は耐久性・耐候性に優れている塗料であり、耐用年数が長いことが特徴です。
この長い耐用年数によってメンテナンスの頻度を少なくすることが可能であるため、建物のメンテナンス費用を抑えることができます。
フッ素塗料のメカニズムについて知りたい
フッ素塗料の長い耐用年数が実現している理由は、フッ素樹脂内の原子結合にあります。
通常の塗料であれば紫外線などの影響で性質変化を起こしますが、フッ素樹脂内の原子結合は非常に強いため、フッ素塗料は性質変化を起こしにくいという特徴があります。
塗料の性質変化は外壁の色褪せやチョーキング現象を引き起こし、外壁の劣化に繋がります。
おすすめのフッ素塗料メーカーと人気商品
フッ素塗料を販売しているメーカーと商品は複数あります。
ここではおすすめのフッ素塗料のメーカーと人気商品を紹介します。
日本ペイント
日本ペイントは1881年創立の老舗塗料メーカーです。
建築用の塗料のみならず自動車用塗料や船舶用塗料など様々な塗料を販売しています。
世界でも活躍する塗料メーカーです。
日本ペイント「デュフロン4FIIスーパーフレッシュ」
日本ペイントのデュフロン4FIIスーパーフレッシュは4フッ化フッ素樹脂塗料です。
塩素を含んでおらず、優れた耐久性があります。耐汚染性にも優れている塗料です。
日本ペイント「高弾性ファイン4Fセラミック」
日本ペイントの高弾性ファイン4Fセラミックは、既存塗膜が高弾性の場合でも塗装が可能な塗料です。
フッ素樹脂塗料の耐久性や耐候性にも優れた人気の塗料です。
エスケー化研
エスケー化研は外壁建築塗料に強みを持っている大手メーカーです。
外壁塗料以外に内装用、装飾用の塗料も販売しています。
アジアを中心に海外展開も行っています。
エスケー化研「弾性スーパーセラタイトF」
エスケー化研の弾性スーパーセラタイトFはセラミックとフッ素樹脂の結合によって、非常に優れた耐候性を実現しています。
特殊設計を施し、防カビ性にも優れた塗料です。
エスケー化研「プレミアムUVクリヤーF」
エスケー化研のプレミアムUVクリヤーFは、高意匠性のデザインサイディング保護工法が採用されており、クリアな塗装が実現します。
紫外線カット機能も付いているため表面の劣化を抑制することが可能です。
関西ペイント
関西ペイントは1918年創立の塗料メーカーです。
建築用の塗料や工業用塗料、防食用塗料など様々な塗料を扱う総合塗料メーカーとして活躍しています。
関西ペイント「アレスダイナミック」
関西ペイントのアレスダイナミックは塗膜の劣化を抑制する紫外線に強いフッ素塗料です。
高い耐候性が特徴で、外壁を長期的に保護できる耐用年数の長さが強みです。
関西ペイント「アレスアクアセラフッソ」
関西ペイントのアレスアクアセラフッソは耐候性に優れ、紫外線などが原因で起こる塗料の劣化を防ぎ、防カビ性や防藻性に優れているという特徴があります。
AGCコーテック
AGCコーテックは、旭硝子のグループ会社であり、フッ素塗料の開発と製造を専門に行っている塗料メーカーです。
戸建てやマンションなどの塗料以外に航空機用や車両用の塗料を開発しています。
AGCコーテック「ボンフロンサンバリアGT」
AGCコーテックのボンフロンサンバリアGTは赤外線反射顔料とフッ素樹脂塗料を配合した省エネ塗料です。
外壁に塗装をすることで、太陽光を反射し表面温度の上昇を抑制します。
菊水化学工業
菊水化学工業は1959年に創業した建築用塗料を扱うメーカーです。
創業以来、建築用塗料の開発、販売を行っており、スムーズな商品提供を実現しています。
菊水化学工業「水系ファインコートフッ素」
菊水化学工業の水系ファインコートフッ素は、酸性雨や紫外線などの外的劣化要因に対して耐候性を発揮し、変色や塗膜の劣化を防止します。
親水性に優れているため、付着した汚れを洗い流すことが可能です。
ロックペイント
ロックペイントは環境問題や安全性を考慮した塗料を製造、販売しているメーカーです。
有害物を配合していない塗料など安全性の高さに定評があります。
ロックペイント「クリスタルロック UVガードフッ素クリヤー」
ロックペイントのクリスタルロックUVガードフッ素クリヤーは高意匠性や耐久性、耐候性、低汚染性の優れた塗料です。
光沢やツヤも長く持ちます。
アステックペイント
アステックペイントは、2019年から遮熱塗料シェア3年連続1位を獲得している国内塗料メーカーです。
また低汚染塗料にも強みを持っており、美しい外壁を維持することができる商品を販売しています。
アステックペイント「フッ素REVO1000」
アステックペイントのフッ素REVO1000は結合の強いフッ素樹脂を使用しており、紫外線などの影響を受けにくいという特徴があります。
KFケミカル
KFケミカルは耐久性に優れた塗料を販売するメーカーです。
KFケミカルの塗料は塗膜の劣化が起こりにくく、メンテナンス頻度を少なくすることが可能です。
高性能でありながらリーズナブルな塗料を販売しています。
KFケミカル「セミフロンシリーズ」
KFケミカルのセミフロンシリーズは高耐久性の4フッ化フッ素樹脂と無機成分を使用している外壁塗料です。高耐候性や低汚染性に優れているという特徴があります。
フッ素塗料メーカーと人気商品の選び方
続いてフッ素塗料のメーカーと商品の選び方を紹介します。
リフォーム箇所に合う商品を選ぶ
フッ素塗料を選ぶ際はリフォーム箇所にあう商品を選びましょう。
屋根や南向きの建物や軒天、雨樋などは劣化が起きやすい場所であるため、耐久力の高いフッ素塗料が適しています。
建物の素材に合う商品を選ぶ
フッ素塗料を選ぶ際には建物の素材に合う商品を選ぶ必要があります。
外壁材がサイディングの場合には、外壁材のつなぎ目のシーリング部分はフッ素塗料との密着性が悪いため、塗装後にコーキングを後打ちするなどの施工が必要になります。
予算に合った価格帯の塗料を選ぶ
フッ素塗料のフッ素樹脂には、3フッ化型フッ素樹脂と4フッ化型フッ素樹脂があります。
4フッ化型フッ素樹脂の方が耐久性に優れていますが、その分価格も高くなります。予算にあった価格帯の塗料を選ぶと良いでしょう。
開発を継続しているメーカーを選ぶ
フッ素塗料のメーカーを選ぶ際には、開発を継続しているメーカーを選びましょう。
開発を継続していることで、その塗料に最適なメンテナンス方法などがアップデートされ、次の塗装を行う際に活かすことができます。
ブランド力が高いメーカーを選ぶ
ブランド力の高いメーカーを選ぶことで、長年の開発や研究などを活かした塗料で塗装を行うことができます。
またブランド力が高いメーカーには、高いブランド力を築き上げることができる実力があります。
メーカーによって様々ですが、保証の内容や塗料の品質など様々な点で優れていなければ高いブランド力はつきません。
フッ素塗料のメリット
次に、フッ素塗料のメリットを紹介します。
耐久性・耐候性が高い
フッ素塗料は耐久性と耐候性に優れています。
耐用年数は約15年〜約20年で、長期間の使用が可能です。
そのため外壁のメンテナンス頻度を少なく済ませることができます。
他の塗料と比較しても高耐久であるため、耐用年数の長い塗料にしたいと考えている方にはフッ素塗料はおすすめの塗料です。
親水性が高く汚れにくい
フッ素塗料は親水性が高く、汚れにくいという特徴があります。
親水性とは水に対する親和性が高い性質を指し、親水性が高いと塗料の表面についた汚れとの間に水が侵入するため汚れを落としやすくなります。
外壁に付着した汚れを雨水が洗い流してくれるため、メンテナンス性が高いといえます。
耐摩耗性が高くツヤ・光沢が長持ちする
フッ素塗料は耐摩耗性が高いため、摩擦による表面のすり減りを抑えられます。
そのためツヤと光沢が長持ちします。
他の塗料と比較してもツヤと光沢の持ちが良いため、光沢のある外壁にしたいと考えている方にはフッ素塗料がおすすめです。
シリコン塗料は10年ほどで光沢が約20%減少するのに対して、フッ素塗料は20年で約10%ほどの減少となります。
酸性雨に強い
フッ素塗料は耐薬品性が高いため、酸性雨に強いという特徴があります。
酸性雨は塗装面を分解させ防水性が低下し、外壁材自体にも悪影響を及ぼします。
酸性雨の影響が気になる方にはフッ素塗料がおすすめです。
藻・コケ・カビが付着しにくい
フッ素塗料は紫外線による劣化が起きにくく、藻やコケ、カビが付着しにくいという特徴があります。
藻やコケ、カビが外壁に付着することで建物の外観は悪くなり、さらには外壁の劣化を引き起こします。
藻やコケに含まれる水分は塗料の劣化の原因にもなります。
藻やコケ、カビの原因となる湿気が多く、日当たりが悪い場合はフッ素塗料がおすすめです。
耐熱性がある
フッ素塗料は耐熱性が高いという特徴があります。
耐熱性が高いことで塗料自体の熱や太陽からの紫外線に対する抵抗力があります。
外壁は太陽光で熱されるため、耐熱性は重要な性能です。
フッ素塗料は耐熱性が高いことで高い耐久性を実現しています。
耐久力や耐熱性の高い塗料にしたいと考えている方にフッ素塗料はおすすめの塗料です。
フッ素塗料のデメリット
続いてフッ素塗料のデメリットを紹介します。
塗料のコストがやや高い
フッ素塗料のデメリットとして塗料のコストが高いことが挙げられます。
耐用年数が長い塗料であるため、長期的なコストパフォーマンスは良いですが、イニシャルコストがかかるという欠点があります。
シリコン塗料の費用相場は一平米あたり約2,500円〜約3,500円なのに対して、フッ素塗料は約3,500円〜約5,000円と費用は約1.4倍となります。
再塗装が難しい場合がある
フッ素塗料には高い防汚性があるため、再塗装を行う際に塗料が付着しにくいというデメリットがあります。
フッ素塗料を再塗装する場合は塗膜を剥離剤で除去し、下地処理を行う必要があります。
再塗装を行う際に同じ素材であるフッ素塗料を使用することで密着性を高めることができます。
ひびが入りやすい
フッ素塗料は塗膜が硬いため、ひび割れが起きやすいというデメリットがあります。
塗料の塗膜の硬さは外壁の動きと連動しています。
外壁にひび割れが生じた際には塗料の接着面にも影響が及び、塗膜にもひび割れが生じます。
フッ素塗料での外壁塗装をおすすめしたい場合
ここではフッ素塗料での外壁塗装をおすすめするケースを紹介します。
ツヤがある外観を長持ちさせたい場合
フッ素塗料は耐摩耗性が高いため、外壁のツヤや光沢を長持ちさせることが可能です。
フッ素塗料以外の塗料であっても光沢感を出すことは可能ですが、年数が経過するにつれて劣化してしまいます。
フッ素塗料は光沢が長続きするため、外壁のツヤなどの外観をキレイに維持したいと考えている方におすすめです。
外壁塗装の費用をトータルで抑えたい場合
外壁塗装の費用を、長期的にみて抑えたいと考えている方にはフッ素塗料がおすすめです。
イニシャルコストはかかりますが、フッ素塗料は耐用年数が長いためメンテナンス費用を抑えることができます。
再塗装の際には毎回足場代などの費用がかかります。
耐用年数が長い塗料を使用することで、メンテナンスの回数が減り結果として足場代や塗料代などの費用を抑えることが可能です。
外壁の掃除などの手間を軽減させたい場合
外壁の掃除などの手間を軽減させたい場合にもフッ素塗料はおすすめです。
フッ素塗料は親水性に優れているため、埃や塵など外壁に付着した汚れを雨水で洗い流すことが可能です。
外壁の掃除などの手間を軽減させたい方はセルフクリーニング機能を持つフッ素塗料を選ぶと良いでしょう。
フッ素塗料で塗装可能な外壁材の種類
フッ素塗料には塗装が可能な外壁材と塗装ができない外壁材があります。
フッ素塗料で塗装可能な外壁材
フッ素塗料で塗装が可能な外壁材にはサイディングやモルタル、ALC、コンクリート、トタンなどがあります。
フッ素塗料は表面が硬いため、ひび割れを起こしやすいという特徴があります。
モルタルなど建物の揺れの影響を受けやすい外壁材の場合は塗料のひび割れが起きやすくなってしまうため、高弾性のフッ素塗料を使用すると良いでしょう。
またサイディングは外壁材のつなぎ目のシーリング部分とフッ素塗料の密着性が低いため、施工に手間を加える必要があります。
フッ素塗料で塗装ができない外壁材
フッ素塗料で塗装ができない外壁材には木材などがあります。
木材は水分によって膨張したり収縮したりするため、塗装に歪みが発生し塗膜にひび割れが起きてしまいます。
フッ素塗料は塗膜が硬いため、ひび割れが起きやすいという特徴があります。
そのため外壁に動きが発生しやすい木材には塗装を行わない方がよいでしょう。
フッ素塗料で外壁塗装を行う場合の費用相場
フッ素塗料で一般的な約30坪〜約40坪の建物の外壁塗装を行った場合の費用相場は、約100万円〜約150万円となります。
金額は建物の塗装面積やフッ素塗料のグレードによって変動します。
フッ素塗料を使用して外壁塗装を行う場合の工期は、約1週間〜約2週間です。
天候や気温などによっても工期は変動します。
塗装には、雨が降りにくく乾燥している季節が適しています。
フッ素塗料と他の種類の塗料の費用と性能の比較
フッ素塗料と他の塗料の違いを知りたいという方もいるでしょう。
ここでは他の塗料とフッ素塗料の費用と性能を比較します。
塗料名 | 塗装費用の目安 (㎡) | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 1,000円〜1,500円 | 約3年〜約7年 |
ウレタン塗料 | 2,000円〜2,500円 | 約5年〜約10年 |
シリコン塗料 | 2,500円〜3,500円 | 約8年〜約15年 |
ラジカル塗料 | 2,000円〜4,000円 | 約8年〜約16年 |
ピュアアクリル塗料 | 3,500円〜5,000円 | 約15年〜約20年 |
フッ素塗料 | 3,500円〜5,000円 | 約15年〜約20年 |
無機塗料 | 4,000円〜5,500円 | 約15年〜約25年 |
セラミック塗料 | 3,000円〜4,500円 | 約15年〜約20年 |
光触媒塗料 | 3,500円〜5,000円 | 約10年〜約20年 |
ナノテク塗料 | 2,500円〜4,500円 | 約10年〜約20年 |
まとめ
フッ素塗料は耐用年数が長く、耐久性や耐候性に優れた塗料です。
価格は高価ですが、耐用年数が長いためメンテナンス回数を少なく済ませることが可能でコストパフォーマンスに優れています。
外壁塗装の塗料は様々な種類があります。
それぞれの塗料の特徴を比較検討し、建物に適した塗料を選ぶと良いでしょう。
外壁塗装を行う際には塗料の比較の他に、工事を依頼する業者選びも重要です。
後悔のない外壁塗装を行うために、事前の準備を怠らないようにしましょう。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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