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2022年09月30日更新

アクリル塗料とは?他塗料とのメリット・デメリットの比較や費用相場を解説

アクリル塗料にはどのような特徴があるかご存じでしょうか。本記事では、アクリル塗料のメリット・デメリットから、費用相場などを幅広く紹介します。アクリル塗料について疑問がある方や外壁塗装を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

「アクリル塗料の特徴がわからない」「アクリル塗料は外壁塗装で使用できるの?」

このようにアクリル塗料について疑問や不安がある方も多いのではないでしょうか。

本記事では、アクリル塗料の特徴などの基礎知識から、アクリル塗料の人気商品まで幅広く紹介します。

この記事を読むことでアクリル塗料について把握できるため、アクリル塗料を検討している方は自分の希望に合った外壁塗料を選ぶことができるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

アクリル塗料とは?

アクリル塗料は、主にアクリル樹脂でできています。非常にリーズナブルである点やカラーバリエーションが豊富である点が特徴です。

しかし、他の塗料と比較すると耐用年数が短いため、近年ではシリコン塗料やウレタン塗料が外壁塗装の主流になっており、アクリル塗料が使用されるケースは減っています。

とはいえ、塗料として扱いやすいという特徴などからDIYなどで使用されるケースが多くなってきています。

アクリル塗料のメリット

ここではアクリル塗料のメリットを紹介します。

費用が安い

アクリル塗料は他の塗料と比較すると非常に費用が安いのが特徴です。塗り替えの頻度が多い場合や家の建て替え、家の売却などを行う場合には費用を抑えて外壁塗装が行えるため、アクリル塗料が適しているでしょう。

費用を抑えて外壁塗装を行いたいと考えている方、外壁を手軽にきれいにしたいと考えている方にはアクリル塗料がおすすめです。

色や種類が多い

アクリル塗料は発色が良く、カラーバリエーションが豊富です。商品の種類も多く、各メーカーから多数販売されています。

塗料を幅広い選択肢から選びたいと考えている方にはアクリル塗料がおすすめです。

使いやすい

アクリル塗料は扱いやすいという特徴があります。

また、希釈などが容易である1液型の塗料であるためDIYなどで使用されるケースが多いです。

施工にも手間がかからないことから施工のミスや失敗が起こりにくく、職人も使い慣れているため使いやすい塗料だといえるでしょう。

アクリル塗料のデメリット

ここではアクリル塗料のデメリットを紹介します。

紫外線に弱く劣化しやすい

アクリル塗料は紫外線に弱く劣化を起こしやすいという特徴があります。

アクリル塗料は他の塗料と比較しても紫外線に弱く、塗装を行った直後はきれいな状態ですが、ツヤが数年でなくなってしまいます。

劣化すると塗料の変色や塗料の中に含まれる顔料が出てきてしまうチョーキング現象が起こります。

ひび割れしやすい

アクリル塗料はひび割れが起こりやすいというデメリットがあります。

アクリル塗料に使用されているアクリル樹脂は硬くなりやすく、柔軟性を与えるために可塑剤という薬品が使用されています。

しかし、この柔軟性を与える可塑剤は時間の経過と共に抜けてしまいます。

可塑剤が抜け、柔軟性が失われると塗装面がひび割れが生じます。

浸透性が高いため湿気を取り込みやすい

アクリル塗料は浸透性が高いため、湿気を取り込んでしまうというデメリットがあります。

必要以上に湿気が取り込まれることで、建物内部に湿気がこもる可能性があり、塗料の劣化も早くなってしまいます。

塗料の劣化が早まることで耐用年数も短くなってしまうのです。

耐用年数が短い

アクリル塗料は耐用年数が約3年〜約7年と短いというデメリットがあります。

ウレタン塗料は耐用年数が約5年〜約10年、シリコン塗料の耐用年数が約8年〜約15年であり他の塗料と比較しても短いといえるでしょう。

耐用年数が短いことで、メンテナンスの頻度が高くなるためメンテナンス回数を低くしたい方はシリコン塗料などの耐用年数が長い塗料がおすすめです。

塗り替え頻度が高くコストパフォーマンスが悪い

上記でも紹介しましたが、アクリル塗料は塗り替え頻度が高いため長期的にコストパフォーマンスが悪いというデメリットがあります。

塗り替えの度に毎回足場代や塗料代などがかかるため、耐用年数の長い塗料と比較すると費用がかかってしまいます。

長期的なコストパフォーマンスを考慮している方は耐用年数が長いシリコン塗料などがおすすめです。

アクリル塗料と他の塗料の性能比較

ここではアクリル塗料と他の塗料の性能を比較します。

塗料名塗料費用の目安(1㎡)耐用年数
アクリル塗料約1,000円〜約1,500円約3年〜約7年
ウレタン塗料約2,000円〜約2,500円約5年〜約10年
シリコン塗料約2,500円〜約3,500円約8年〜約15年
ラジカル塗料約2,000円〜約4,000円約8年〜約16年
ピュアアクリル塗料約3,500円〜約5,000円約15年〜約20年
フッ素塗料約3,500円〜約5,000円約15年〜約20年
無機塗料約4,000円〜約5,500円約15年〜約25年

ウレタン塗料

ウレタン塗料はウレタン系樹脂が主成分です。

密着性と柔軟性が高いという特徴があり、高級感のある仕上がりにすることができます。

また、弾性も高いため、塗膜にしなやかさがあり、内部でひび割れが起こってしまっても塗膜表面のひび割れが広がりにくいという特徴があります。

しかし紫外線に弱いため劣化が起きやすく、汚れが付きやすいというデメリットが存在します。

シリコン塗料

シリコン塗料にはシリコン樹脂が含まれています。

外壁塗装において人気の塗料であり、耐候性に優れているという特徴があります。

また、耐用年数も長く親水性が高いため、長期間にわたり外壁をきれいな状態で維持することができます。

しかしシリコン塗料は表面が硬度であり、ひび割れが起きやすいというデメリットがあります。

外壁がコンクリートやモルタルなどのひび割れの場合は少々相性の悪い塗料です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は高耐候酸化チタンや光安定剤が主成分です。

塗膜の劣化や変色、チョーキング現象を防ぐために開発されており、高い耐久力が特徴的です。

価格帯はシリコン塗料なみで、耐久力はフッ素塗料とほぼ同等であるため、外壁塗装で近年人気の塗料です。

ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料はアクリル塗料と同じアクリル樹脂からできていますが、不純物を取り除いていることから、アクリル塗料とは全く別の塗料といえます。

耐久性や防水性が非常に優れており、高い弾性によってひび割れなどにも対応できるという特徴があります。

しかしながら汚れがつきやすく、価格が高いというデメリットがあります。

フッ素塗料

フッ素塗料はフッ素樹脂からできています。

身近なところではフライパンやアイロンの焦げ付きを防止するために使用されています。

耐久性や耐候性に優れ、耐用年数は約15年〜約20年で他の塗料と比較しても長持ちします。

メンテナンスの回数を抑えることもできるため、長期的にみてコストパフォーマンスの良い塗料といえるでしょう。

無機塗料

無機塗料は無機物の鉱物などが配合されている塗料です。

耐候性に優れ、耐用年数も長く、紫外線などの影響を受けて劣化する樹脂成分がほとんど含まれていない点が特徴です。

また、親水性にも優れているため、雨水で汚れを落とすセルフクリーニング機能もついています。

しかし価格が高く塗膜が硬度であるため、ひび割れが起きやすいというデメリットが存在します。

外壁塗装時にアクリル塗料をおすすめしない理由

アクリル塗料を外壁塗装におすすめしない理由は、他の塗料と比較すると耐用年数が短いことから頻繁に塗り替えを行わなければならないためです。

また、塗り替えの度に足場代や塗料代などがかかります。

他の塗料と比較すると塗料自体の価格は安いですが、耐久性が低く劣化も起きやすいため、メンテナンスの回数が多くなり、結果としてコストパフォーマンスが下がってしまいます。

またアクリル塗料は耐候性が低く、紫外線や雨の影響を受けやすいため塗料の分子構造が分解されてしまい割れ、色落ちやチョーキング現象が起きてしまいます。

塗装を行ってもすぐに劣化してしまうため、外壁塗装に適していません。

アクリル塗料の代わりにおすすめしたい塗料

アクリル塗料の代わりになる塗料を知りたいという方もいるでしょう。

ここではアクリル塗料の代わりになる塗料を紹介します。

外壁塗装の初期費用を抑えたい場合

外壁塗装の初期費用を抑えたいという方にはウレタン塗料がおすすめです。

ウレタン塗料は剥がれにくく硬度があり、モルタルや鉄、アルミなどの素材と相性が良いため外壁に適しています。

耐用年数も約5年〜約10年と長いため、10年周期に1回で塗り替えを行いたいと考えている方にはおすすめです。

外壁塗装のトータルコストを抑えたい場合

外壁塗装のトータルコストを抑えたいと考えている方には、シリコン塗料がおすすめです。

シリコン塗料は耐久性や耐水性、費用など総合的に優れており結露が発生しにくいという特徴があります。

シリコン塗料は耐用年数が長いため、長期的にみてメンテナンスの回数を抑えられるためコストパフォーマンスの良い塗料といえるでしょう。

汚れがつきにくい性質を重視して外壁塗装したい場合

汚れがつきにくい性質の塗料を使用したいと考えている方にはフッ素塗料や無機塗料がおすすめです。

外壁の汚れは経年劣化が原因で、塗料に含まれている有機成分が劣化することで変色やカビなどが発生してしまいます。

フッ素塗料や無機塗料は高い耐候性によって劣化の進行が遅いため、その分汚れにくいという特徴があります。

メンテナンス頻度の低さを重視したい場合

メンテナンス頻度の低さを重視したい場合は無機塗料やフッ素塗料がおすすめです。

これらの塗料は耐用年数が長いため、その分メンテナンスの頻度が低いという特徴があります。

ただし、塗料の価格が高額であるため、初期費用はかかってしまいますが長期的に見るとメンテナンス頻度を少なくし、費用も抑えることができます。

塗料のひび割れのしにくさを重視したい場合

塗料のひび割れにくさを重視したいと考えている方には高弾性の塗料がオススメです。

弾性塗料とは、硬化剤を混ぜる際に塗料に弾性を持たせた塗料で、シリコンなどの塗料に高弾性塗料が存在します。

しかし現在主流であるサイディングボードなどには膨れなどの現象を起こしやすいため使用ができず、モルタルやコンクリートの外壁に向いています。

一番使われているメジャーな塗料で外壁塗装したい場合

現在最も使用されている塗料はシリコン塗料です。耐汚染性や耐久性に優れており、日本の戸建て住宅で人気です。

価格と機能面とともにパフォーマンスが良く、安定した塗料だといえるでしょう。

また、シリコン塗料は水性タイプの塗料であり、シンナーなどが含まれていないため悪臭などが少なく環境にもやさしいという特徴があります。

アクリル塗料の代表的なメーカーと人気商品

人気のアクリル塗料を知りたいと考えている方もいるでしょう。

ここではアクリル塗料の代表的なメーカーと人気商品について紹介します。

日本ペイント

日本ペイントは1881年創立の老舗塗料メーカーです。

建築用の塗料のみならず自動車用塗料や船舶用塗料などさまざまな塗料を販売しています。

日本のみならず世界でも活躍する塗料メーカーです。

ニッペ水性ケンエースグロス

日本ペイントのニッペ水性ケンエースグロスは付着性に優れており、カビなどを防ぐ防カビ性にも優れた塗料です。

臭気が少なく、室内使用にも適しています。

関西ペイント

関西ペイントは1918年創立の塗料メーカーです。

建築用の塗料や工業用塗料、防食用塗料などさまざまな塗料を扱う総合塗料メーカーとして活躍しています。

アレスアクアグロス

関西ペイントのアレスアクアグロスは乾燥が早く、ツヤのある仕上がりになるという特徴を持つアクリル塗料です。

臭気も少なく、DIYなどでも使用することができます。

エスケー化研

エスケー化研は1955年創立の塗料メーカーです。

建築用の塗料の国内シェアの半数を占め、建築用の塗料で人気です。

建築用塗料のほか耐火断熱材などの建築材も製造販売しています。

水性コンポアクリル

エスケー化研の水性コンポアクリルは1液タイプで混合不良などが起きにくく、むらのない仕上がりになるアクリル塗料です。

カビなどに抵抗性を持つ特殊設計となっており、衛生的な状態を維持できるという特徴があります。

ピュアアクリル塗料って何?

ピュアアクリル塗料とはアクリル塗料と同じくアクリル樹脂からできている塗料です。

しかしアクリル塗料とは全く別の塗料で、ピュアアクリル塗料は不純物を取り除くことで弾性と耐候性に優れ、耐用年数が長いのが特徴です。

ピュアアクリル塗料は高い弾性によってひび割れに追従し、高い防水機能を発揮します。

またピュアアクリル塗料は紫外線によって破壊される部分が少なく、有機ガラスが配合されているため高い耐候性があります。

耐用年数もフッ素塗料などとほぼ同等であり、他の塗料と比較しても耐用年数が長い塗料です。

アクリル塗料が活躍する場面

外壁の塗装には向いていないアクリル塗料ですが、用途によっては特徴を生かせることができます。

ここではアクリル塗料の活躍する場面について紹介します。

数年以内に手放す予定のある建物への塗装

アクリル塗料は、他の塗料と比較して耐用年数が短いため居住予定の長い建物ではコストパフォーマンスがよくないという特徴がありますが、数年以内に手放す予定の建物を塗装しなければいけない場合には最適な塗料です。

耐用年数は短いですが、他の塗料と比較しても価格が安いという特徴があるため、手放す予定のある建物に大きなコストをかけずに外壁をきれいにすることができます。

内装の塗装・家具の塗装

アクリル塗料は費用が安く、カラーバリエーションが豊富であるため、内装の塗装や家具の塗装に適しています。

希釈なども簡単であるためDIYで家具を塗装したい場合などにも手軽に使用することができます。

また室内であれば紫外線の影響も少なく、塗膜劣化の進行速度も遅いため外壁の塗料として使用するよりも室内での使用の方が塗料としての効果を発揮することができます。

小物づくりなどの趣味

小物づくりなどの趣味にもアクリル塗料は適している塗料です。

カラーバリエーションが豊富であり、木部にも利用でき、素人でも扱いやすい塗料であるため、小物に色付けを行いたい場合は発色の良いアクリル塗料が適しています。

まとめ

アクリル塗料は外壁塗装にはあまり適している塗料ではありませんが、塗装の目的によっては高いコストパフォーマンスを発揮します。

アクリル塗料に限らず、外壁塗装では建物の状況と周囲の環境によって最適となる塗料は異なります。

塗装を行う際にはさまざまな選択肢から最適な塗料を選択できるようにしましょう。

建物に最適な塗料を見つけるためには、複数の塗装業者に建物を診断してもらい、提案を受けることで、共通する提案内容から最適な塗料を把握することができるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩本祐子

atelier comado

岩本 祐子

大学卒業後、建築設計事務所にて主に住宅、公共建築、店舗、マンションの設計に10年以上関わる。
住宅においては、基本設計から監理業務まで一連のフローに携わる。
その後大手インテリア関連企業にて7年間インテリアとリノベーションをメインに業務の幅を広げる。
現在代表をしているatelier comadoでは、インテリアコーディネート、リノベーション、住宅設計をメインに活躍中。

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