2024年01月24日更新

監修記事

【マンションのリフォーム相場】見積価格で焦らない値段の心構え

マンションリフォームの見積もりを見て、価格が高いのか安いのか、妥当かどうかを判断するのは難しいものです。この記事ではマンションのリフォーム内容ごとの相場をご紹介します。リフォームの適切な価格相場や業者の探し方を知っておきましょう。

目次

マンションのリフォームで相場を把握するのはなぜ重要なの?

マンションリフォームは内容によっては数百万単位の金額がかかり、工事日数もかかる大掛かりなものになります。

リフォーム業者から出てきた見積書を見て工事の内容や価格の適切さがわからず焦らないためにも、同じような工事の相場を事前に知っておきましょう、また、事前に工事のおおまかな価格を想定しておけば、リフォームの予算を立てやすくなるでしょう。

また、見積もり内容を詳しく理解することで、本当に必要なのかどうかの判断ができ、リフォームをより納得して行うことができるようになるでしょう。

マンションのリフォーム相場を調べる前に知っておきたい知識とは

業者選びやリフォームの検討時期、必要な日数、費用を抑えるコツなど、マンションのリフォーム相場を調べる前に、知っておきたいことを紹介します。

見積もりは複数社に依頼する

見積りは、1社だけでなく複数社に依頼しましょう。

リフォーム工事には、定価や個所ごとの決まった見積もり金額がなく、リフォームの内容やリフォームする住宅の築年数や構造の状態などにより変わります。

また、リフォーム会社により、見積もりの方法や記載の書式も違います。

1社だけの見積書では、適正な価格なのか判断できません。

見積もり金額の検討や価格を交渉するために、3社以上の業者に見積もりを依頼しましょう。

マンションリフォームの検討時期

マンションは、築10年前後から、水回りを中心にリフォームの検討時期が始まります。

設備や機器、部材によって痛みや劣化の程度が異なるため、箇所ごとに検討する時期も違ってきます。

リフォーム箇所別の検討時期の目安

リフォーム箇所 検討時期の目安
壁紙の張替 5~10年
給湯器交換 10~15年
洗面台交換 15年
レンジフード交換 15~20年
トイレ交換 15~20年
キッチン本体交換 20~25年
ユニットバス交換 20~30年
フローリング 20~30年
室内ドア交換 25~30年

築5年~10年で壁紙の張替え、築10年~15年で給湯器の交換を検討します。

壁紙は汚れや傷みが目立ち始める時期、給湯器は10年程度の耐用年数が終わりを迎える時期です。

突然の故障などに備え、前もって交換すると安心です。

築15年~20年後には、洗面台やレンジフード、トイレのリフォームを検討します。

トイレの陶器部分などは長持ちしますが、パッキンなどのゴム製品や換気ファン、配管の劣化が始まっている可能性が出てくるころです。

築20年~25年後は、キッチンのリフォームを検討します。

ビルトインの食洗器やガスコンロ、水栓などに故障や不具合が表れ始めます。

同じサイズの機器が製造されていれば、部分的な交換も可能です。

築20年~30年後は、ユニットバスやフローリング、室内ドアの交換を検討します。

ユニットバスは、目地のカビやひび割れ、水漏れが目立ち始める時期です。

フローリングや室内ドアも、傷みや汚れが気になる時期です。

リフォームにかかる日数

リフォームにかかる日数は、リフォーム箇所や内容によって様々です。

壁紙の張り替えなら数日で終わりますが、キッチンやトイレ、ユニットバスなどの場合は1週間以上かかることもあります。

また、リフォームの規模が大きければ日数もかかり、スケルトンリフォームの場合は2~3カ月必要です。

このため、仮住まいや引っ越しなどの費用が発生する場合もあります。

リフォームの資金計画を立てる際は、リフォームの相場に加えてかかる費用を把握することも重要です。

リフォームの費用を抑えるコツ

費用を安く抑えるコツがあります。

まず、導入する設備の価格を抑える方法です。

設備の価格を抑える方法は3種類あります。

1つ目は、メーカーとの取引量が多い業者を選ぶことです。

取引量が多ければ値引率が高くなります。

2つ目は、普及品を選ぶことです。

普及品は製造する数が多いため、値引き率が高まります。この二つを組み合わせると効果的です。

3つ目は、インターネット通販などで購入した設備を、業者に設置してもらう方法です。

ただし、引き受けるかどうかは業者次第であることや、結果的に費用がかさむケースもあることに注意してください。

不具合が怒った時の保証についても聞いておくとよいでしょう。

また、リフォームやリフォームローンの減税制度、国や自治体のリフォーム補助金を利用するという方法もあります。

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思い切って一新、マンションのフルリフォーム相場

マンションのフルリフォームには、主に3つのケースがあります。

1つ目は、水回り設備の変更が中心のリフォーム。

2つ目は、水回り設備の変更とLDKを含む各居室の間取り変更や仕様変更を行うリフォーム。

3つ目は、水回りの位置変更を含む全体の間取り変更をするリフォームです。

ケース1:水回り中心のフルリフォーム費用の相場

このケースのフルリフォームは、水回り設備の位置は変更せず、すべての水回り設備を新しくするとともに、マンション全体の室内クロスを貼り替えるフルリフォームです。

費用相場は約200万~500万円程です。

ケース2:水回りと間取りのフルリフォーム費用の相場

このケースのフルリフォームは水回り設備の位置は変更せず、すべての水回り設備を新しくしながら、LDKと和室を一続きにしたり、リビングに新しく和室コーナーをつくるなどのLDK間取り変更を行うリフォームです。

また、全面的なクロスの貼替えやフローリングの張替えをするケースもあります。

費用相場は、約350万~700万円程です。

ケース3:全体の間取りを変えるフルリフォーム費用の相場

水回りの位置変更を含む、マンション全体の間取り変更をするこのリフォームは、「スケルトンリフォーム」とも呼ばれます。

全ての設備や間仕切りを取り払った上で、新たに壁を作り、間取り全体を新たに作り直す方法です。

給排水管や内壁を一から作り直すため、間取りや水回り設備の位置・収納・床や天井の高さなども変更することが可能です。

費用相場は約500万~2,000万円程で、マンション全体をリフォームするため、設備や内装のグレードによって、費用が大きく変わります。

分譲マンションのフルリフォームの注意点

分譲マンションは、いくつかの家族が1つの建物に暮らしている共同住宅です。

そのため、マンション建物の維持や管理・運営を管理規約によって定めています。

分譲マンションには「共用部分」と「専有部分」があり、共用部分はリフォームすることができません。

また、専有部分でも管理規約に定められているマンションの性能を損なうリフォームは行うことができません。

さらにマンション構造に影響が出る壁の撤去やビス・釘打ち、防音性能が低下するような工事などにも注意が必要です。

フルリフォームを行う前に管理規約をよく確認し、希望するリフォームが行えるかどうかを事前に把握しておきましょう。

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マンションのスケルトンリフォーム相場

建物の構造骨組みだけを残し、間取りも新たに作り直すリフォームを、スケルトンリフォームと呼びます。

ただし、戸建とは違い、構造に手を加えることが禁止されているため、外壁や壁など共用部分はリフォームの対象外です。

費用は、建物の広さや、使用する部材のグレードなどによって異なります。

マンションの平均的な広さ60平方メートル2LDKの場合、費用は約400万~約1,200万円、坪単価では約20万~約70万円程度が相場です。

費用の内訳は、解体撤去に20万~80万円、新たに床や壁などを作る工事に約50万~約100万円、設備の価格で約230万~約770万円、設備の設置工事に約100万~約200万円、そのほか工事の諸費用として約50万~約130万円程度が相場です。

一方、スケルトンリフォームの相場を主な箇所別に見ると、壁紙などの内装工事で約50万円程度、キッチン本体交換で約80~約150万円、トイレ交換で約15~約40万円、ユニットバス交換で約80~約150万円です。

また、洗面台交換で約20~約40万円、給湯機交換で約20~約30万円、フローリング張りで約100万円程度、室内ドア交換で1枚約3~約6万円などとなっています。

中古マンション購入後のリフォーム費用の相場

中古マンションのリフォームは劣化状況によって費用が大きく異なります。

ここでは築年数別におすすめのリフォーム内容と費用相場を紹介します。

まず、築20年〜築30年になるとクロスの汚れなどが完全に目立つようになり、水回り設備が寿命を迎えます。

そのため、おすすめのリフォーム内容は水回り設備の交換とクロスの張り替えです。

費用相場は約230万円〜約350万円です。

築30年〜築40年の建物となると、間取りがLDKスタイルでないものや床がフローリングではなくカーペットの物件なども存在します。

もちろん水回り設備などの劣化もかなり気になることでしょう。

そのため、おすすめのリフォーム内容は間取り変更を含めた全体的なリフォームです。

間取り変更を伴う場合のリフォーム費用相場は約350万円〜約700万円です。

さらに築40年以上となると内装は全てリニューアルが必要であり、給排水管も寿命を迎えています。

そのため、おすすめのリフォーム内容はスケルトンリフォームです。

スケルトンリフォームの費用相場は約600万円〜約1000万円です。

なお、上記の費用相場は詳細なリフォーム内容や建物の劣化状況などによって金額が大きく変動します。

また適したリフォーム内容も状況によっては異なる場合があります。

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マンションリフォームの実例と費用

実際のマンションリフォームの実例と費用について紹介します。

中古マンション購入に伴うスケルトンリフォームの実例

画像出典:バレッグス
リフォーム費用 約600万円
リフォーム内容 水回り一新、キッチン移設、収納スペース作成

こちらのリフォーム事例では、元々閉鎖的だったキッチンをオープンキッチンにするためにスケルトンリフォームを行いました。

フルスケルトンではなくキッチン部分のみのリフォームを行い、開放的なキッチンになっています。

同時に水回り設備を交換し、収納スペースを作成することで、中古マンションの築年数を感じさせない美しく住みやすい部屋になっています。

リビングを中心にしたマンションリフォームの実例

画像出典:バレッグス
リフォーム費用 約270万円
リフォーム内容 間取り変更、床張替え

こちらのリフォーム事例では、リビングの間取り変更を中心に行いました。

元々のLDKを隣室と繋げることでさらに広々としたLDKを作っただけでなく、押入れなどをあえて撤去することでより開放的な空間となっています。

フローリングにはナラ無垢材を使用しており、本物の木ならではの色の濃淡や木目によって全体的に温もりを感じることのできる部屋となっています。

くつろぐことが多いスペースには床暖房も導入しているため、素足でいる場合でも温かく、充実した機能のリビングになっています。

老朽化に伴うキッチンリフォームの実例

リフォーム費用 約81万円
工期 約4日
建物 戸建て
メーカー名 リクシル
商品名 シエラ

こちらのリフォーム事例では、老朽化に伴いキッチンを新しくリクシルのシエラに交換しています。

ガスコンロにはガラストップが採用されたタイプを導入し、拭き掃除などの日々のお手入れが行いやすいキッチンになっています。

またステンレスのワークトップとシンクは耐久性が高く汚れも付きにくいため、こちらもお掃除がしやすいという特徴があります。

収納スペースも多くあり、リフォームを行うことで使い勝手の良いキッチンへと変化しています。

トラブルが起きる前に!マンションの水回りリフォームの相場

マンションで気をつけておきたいのが水回りの設備です。

水漏れなどのトラブルが起こった場合、所有する部屋だけではなく階下や隣接する部屋にも被害を与えてしまう恐れがあるためです。

マンションにおいて特に水回りは、トラブルが起きる前にリフォームしておきたい場所だと言えるでしょう。

また、水回り設備のリフォームは本体価格やオプション設備により、値段が大きく変わります。

ショールームで設備の実物を見ながら、価格や機能を比較して検討するとよいでしょう。

水回りの設備を交換する時期にきているマンションは、給湯器の寿命も近くなっていることが多いため、水回りのリフォームと同時にガス給湯器の交換も検討することをおすすめします。

給湯器交換の費用相場は約15万~約25万円です。

マンションのキッチンリフォームの内容と費用相場

キッチンリフォームでは、換気扇・水栓などを交換するだけのリフォームもあれば、システムキッチンを取り替えるリフォーム、内装のリフォームなど様々な種類の工事内容があります。

キッチンのリフォーム費用の相場

内容 費用相場 備考
調理機器の交換(ガス) 約8万~約20万円 設備のグレードによる
調理機器の交換(IH) 約15万~約30万円 設備のグレードによる
換気扇の交換 約15万~約25万円 換気扇の種類による
水栓の交換 約3万~約7万円 選定商品グレードによる
システムキッチンの交換 約70万~約200万円 設備のグレードによる

マンションの浴室と洗面リフォームの内容と費用相場

マンションの浴室のほとんどはユニットバスのため、リフォームする場合はユニットバス全体を交換することになるでしょう。

また、ユニットバスを取り替える際、ユニットバスの部材を搬入する経路や入口を確保したり作業をしやすくするために、廊下や洗面脱衣室の壁や天井を解体するケースもあります。

現状の規格よりも大きなサイズに変更する際には、より注意が必要です。

一方、洗面所のリフォームでは、洗面化粧台の交換や洗濯機パンの交換、壁紙や床の張替えなどの内装リフォームなどが考えられます。

浴室、洗面リフォームの費用相場

内容 費用相場 備考
ユニットバスの交換 約70万~約200万円 1坪タイプ・設備のグレードによる
洗面化粧台の交換 約15万~約40万円 設備のグレードによる
洗濯機パンの交換 約3万~約5万円 設備のグレードによる

マンションのトイレリフォーム:内容と費用相場

トイレのリフォームには、便器の交換や手洗器の新設、高齢になった時のためにトイレの床をフラットにしたり手すりの設置を行うバリアフリー工事などがあります。

しかし、床をフラットにする工事は、トイレの排水管の径路により、できない場合もあるので注意が必要です

。事前に専門業者に調査や確認を依頼しましょう。

トイレリフォームの費用相場

内容 費用相場 備考
便器の交換 約10万~約35万円 設備のグレードによる
手洗器の新設 約10万~約20万円 給排水管共・設備グレードによる
手すりの設置 約2万~約5万円
床バリファフリー工事 約10万~約30万円 配管・建具調整含む
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マンションの間取り変更リフォームの費用相場

ここでは間取り変更のリフォームの具体例を3つご紹介します。

1つは、部屋数が足りず間取り変更を行うケース。

もう1つは部屋数が多いため一体化させるケース。

もう1つは、生活リズムの変化に伴いLDKの間取り変更を行うケースです。

部屋数を増やす間取り変更リフォームの内容と相場

子供たちが成長してそれぞれに部屋が必要になったり、高齢の親と同居することになり新たに寝室が必要になるなどしたときに、部屋数を増やすリフォームは有効な手段となります。

多くの場合は1つの部屋を2つに分けるリフォームが行われ、間仕切り壁を新たに作り、入口に建具を取付けて照明やスイッチ・コンセントなどの電気工事を行います。

このリフォームにかかる費用の相場は、約10万~30万円です。

部屋数を減らす間取り変更リフォームの内容と相場

子供の成長と共に子供部屋が不要になった、リビングと隣接する和室をつなげて広いリビングにしたいなど、部屋数を減らす時に用いられるのがこのタイプの間取り変更リフォームです。

この場合、間仕切り壁を撤去して隣接する部屋とつなげ、1つの部屋にする方法が主に用いられます。

手順としては間仕切り壁を解体し、撤去部分の床・壁・天井を隣接する部屋となじむように補修します。

また必要な場合は電気系統の補修や撤去、新設なども行います。

壁を撤去する工事自体の費用相場は約10万~20万円ですが、壁を撤去し、1つの部屋として違和感が出ないように全体的な内装工事も行う場合にはさらに費用がかかるでしょう。

LDKの間取り変更リフォームの内容と相場

子供の成長や定年退職などにともない、生活スタイルが変化してLDKの使い方が合わなくなることがあります。

このようなケースで有効なのがLDKの間取り変更リフォームです。

LDKの間取り変更リフォームではキッチンの位置を変更したり、リビング部分を広くしたりするなど、LDK全体のフルリフォームが行われます。

この場合、水回り設備もいっしょに交換するケースがほとんどで、費用相場は約500万〜約1000万円かかるでしょう。

特にデザイン性が高い造作家具などを使う場合は、さらに費用がかかる場合もあります。

しかし、マンションリフォームでは構造上重要な壁や上下階の給排水管がある壁の撤去、換気扇のダクトの位置変更などは行うことができず、間取り変更が難しい場合もあります。

事前に専門家に確認してもらいましょう。

マンションの壁・天井・床のリフォーム費用の相場

長年住み続けると落ちない汚れや簡単に補修できない傷やへこみが出てきます。

このような場合は内装のリフォームを検討すると良いでしょう。

しかし、分譲マンションの場合は管理組合規約などで壁、床、天井のリフォームが禁止されている場合もあるので、必ず規約を確認するようにしてください。

壁のリフォームの内容と費用相場

マンションの壁は、建築基準法で一定以上の防火性能がある素材を使用するように決められていることがほとんどで、多くのマンションではビニールクロスが使われています。

防炎加工が施されていれば木の素材や塗り壁なども使用可能です。

また、デザイン性を重視してタイルやデザインクロスを使用するケースもあります。

壁のリフォームの流れは、まず古いクロスをはがし、壁の下地の大きなへこみや穴を補修します。

凸凹を調整してから、新しいクロスやタイルを貼るなどして完成です。

戸建て住宅ではなくマンションのリフォームの場合、鉄筋コンクリートなどの柱・壁・床等主要躯体を壊すような行為でなければ構造耐力には関わりません。

間仕切りなどの各室を仕切っている壁には、有る程度自由なデザインや加工を求めることができるでしょう。

もちろん、予め規約に違反しないかの確認は怠らないでください。

壁リフォームの費用相場

内容 費用相場 備考
ビニールクロス貼替え 約4万~約8万 広さ約6帖
デザインクロス貼替え 約2万~約4万円 1面のみ
塗り壁の造作 約8万~約30万円 広さ6帖、塗り壁の種類による
タイル張り加工 約15万~約25万円 1面のみ、タイルの種類による
木製壁の造作 約10万~約20万円 1面のみ、下地種類による

床のリフォームの内容と費用相場

マンションの床は、管理規約で定められた一定の防音性能が必要な場合があります。

床をリフォームする場合は、必ず規定を確認しておきましょう。

また、床材の防音は規定がなくても、従来と同等以上の性能を確保する必要があるでしょう。

床をリフォームをしたことにより階下に音が響くようになってしまうとトラブルの原因になる可能性があるためです。

床材は、水回りでは防水加工の施された下地材の上、水に強いクッションフロアやフロアタイルなどが使われます。

また居室の床材として使用されることの多いフローリングには、無垢材のフローリング(単層フローリング)や一般的によく用いられる複層フローリングがあります。

床暖房の新設の場合は、適した床材を用いて下さい。

床材のリフォームをする際、床をフラットにするバリアフリーリフォームを希望するケースがあります。

しかし、マンションでは排水管を通すために高さを設けている場合があり、床を下げたくてもできないケースがあるので注意が必要です。

床リフォームの費用相場

内容 費用相場 備考
クッションフロア 約2万~約4万円 広さ1坪の水回りの場合
フロアタイル 約4万~約6万円 広さ1坪の水回りの場合
フロアタイルの種類による
タイル張り 約5万~約15万円 広さ1坪の水回りの場合
タイルの種類による
無垢フローリング 約15万~約30万円 広さ6帖・無垢材の種類による
複層フローリング 約8万~約15万円 広さ6帖・フローリングの種類による

天井のリフォームの内容と費用相場

マンションの天井は、一定の防火性能が必要なため、ビニールクロスが使われているマンションがほとんどです。

天井の素材には、防炎性能を有したビニールクロスや塗り壁・板張りなどが主に使用されます。

しかし、天井のリフォームをする際には天井の高さに注意が必要です。

マンションには自動火災警報設備やスプリンクラーなどの消防設備の設置義務があります。

部屋の面積や高さなどにより設置台数が変わるので確認しておくようにしましょう。

また、天井のリフォームをすることで天井の高さが変わらないように注意が必要です。

天井リフォームの費用相場

内容 費用相場 備考
ビニールクロス 約3万~約5万円 広さ6帖
塗り壁 約5万~約7万円 広さ6帖・種類による
板張り 約12万~約30万円 広さ6帖・種類による

内装リフォームの価格は、使用する素材の種類やグレードで変わります。

使う場所に応じて必要な機能や、室内のデザイン性を考えながら素材を選ぶと良いでしょう。

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マンションリフォームの見積もりを依頼する業者はどう探せばいい?

リフォーム業者にはそれぞれ得意とするリフォームがあります。給排水管や水回り設備の交換が得意な業者、間取りの設計や大工工事が得意な業者、マンションリフォーム工事経験が豊富な業者など様々です。

マンションリフォームの見積もりを依頼する業者は、新聞広告やチラシ、リフォーム会社のホームページやリフォーム相談イベントなどで探すと良いでしょう。

施工を依頼する際には、まず2~4社に見積もりを依頼して、その時の提案力や値段・対応などを確かめながら決める方法がおすすめです。

また提出された見積もりを確認し、価格が相場とかけ離れていないかどうかも確認しましょう。

インターネット上のリフォーム情報サイトはリフォームに関する情報が多く掲載されているだけでなく、リフォーム業者の評判やクチコミ、最近の工事内容などが確認できるものもあります。

また、一度情報を入力するだけで複数の会社に見積もりを依頼できるサービスもあるのでとても便利です。

こちらから簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

タワーマンションのリフォームメリット

タワー マンション リフォーム

【間取りが自由にデザインできる】

多くの高層マンションでは、「ラーメン構造」と呼ばれる床・柱・梁で構成されるシンプルで安全性の高い構造が採用されています。

ラーメン構造では柱と柱の間隔が広くとれるので、間仕切り壁のない大空間を実現可能。リフォームのプランが比較的自由になる点が大きなメリットです。

【ラグジュアリーなリフォームが可能】

タワーマンションはもともと、施設やサービス、立地条件や内装のグレードが高いものが多く、ラグジュアリーな空間が魅力のマンションです。

そのため、リフォームやリノベーションで手を加えることでさらにワンランク上の住まいに変化させるとともに、資産価値の減少を抑えることができるという点も大きなメリットといえます。

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タワーマンションのリフォーム費用相場

タワーマンションのリフォーム費用相場を内容別・都市別にまとめてみました。

タワーマンションリフォーム:内容別費用相場

リフォーム内容費用相場解説
スケルトンリフォーム約500万円~一旦すべて解体して、すべての間取りを変更するリフォーム
全面リフォーム約400万円~多少の間取り変更と内装・設備の変更をするリフォーム
水まわりリフォーム約20万円~250万円選ぶ設備のグレードによって価格が大幅に変わる
床材を交換約30万円~150万円選ぶ床材のグレードと広さによって価格が変わる
和室リフォーム約50万円~100万円和室を洋室に変更するリフォーム
収納リフォーム約30万円~150万円収納スペースを新たに作るリフォーム

タワーマンションリフォーム:都市別費用相場

【全面リフォームの場合の費用比較】

都市費用相場
東京約500万円~1,500万円
大阪約500万円~1,500万円
名古屋約500万円~1,300万円
横浜約500万円~2,000万円
広島・福岡約400万円~1,300万円

タワーマンションならではのリフォームの注意点

タワー マンション リフォーム

タワーマンションでリフォームを行うときに、覚えておきたい「マンションリフォームならではの注意点」があります。

リフォーム前にしっかりと理解して、できること・できないことを踏まえたうえで計画を立てることが大切です。

タワーマンションリフォームで重要な専有部分と共有部分の区別

【専有部分】

マンションの躯体(コンクリート)より内側にある室内を「専有部分」と定義します。躯体そのものは専有部分ではありません。

ベランダやバルコニーなど自分たち家族しか利用しないスペースでも、躯体の「外側」にあたるので専有部分ではなく共用部分となります。

配管については、室内に横引きされている配管は「専有部分である」という考え方が一般的です。ただし、法律ではっきりと区別されていませんので、マンションによってはリフォームできないこともあります。

リフォームの際に配管の位置を移動するときは、マンションの管理規約に従いましょう。

【共用部分】

タワーマンションにおける「共用部分」とは、躯体(コンクリート)で区画された住居以外の部分を指しています。

エントランスや廊下・エレベーター区画、階段は共用部分となり、各戸に付属するバルコニーやベランダも共用部分です。

配管については、上下階を貫通する「縦管」は共用部分となりますので、パイプスペース内にある配管をリフォームで触ることはできません。

なお、玄関のドアやインターホンなど個別に使用しているものでも、外壁側に付属しているものはすべて共用部分となります。

リフォームにおける共用部分と専有部分の注意点

各戸で個別に利用している共用部分は原則的にリフォームできません。

ただし、バルコニーの床にデッキを敷くなど、外観に影響がないリフォームの場合は管理組合に相談すれば許可されるケースもあります。リフォーム前には組合に相談して内容を確認するようにしましょう。

タワーマンションの厳しい管理規約によるリフォームの制限

管理規約が厳しいタワーマンションでは、リフォームも規約によって制限を受けることがあります。

【管理規約によっておこるリフォーム工事への制限の例】

  • 床材など使用できる建材や設備が規約で限定されている
  • 工事内容や作業時間が規約で設定されている
  • 資材の運搬には業務用エレベーターか階段のみが利用できる

これらの制限によって、工期がのびたり、希望の内装が叶わなかったりするケースもあります。しかし、マンションのリフォームに慣れているリフォーム会社であれば、代替案の提示など柔軟な対応をしてくれることも多いでしょう。

タワーマンションのセキュリティによるリフォームの制限

また、厳しいセキュリティゆえにリフォーム工事に制限がかかる場合もあるようです。

【セキュリティによるリフォーム工事への制限の例】

  • リフォームを行う職人や大工など、関係者の入退室ごとに身分確認が必要となる
  • リフォーム前にリフォーム会社を始め、出入りする関係者の身分を証明する書類を提出しなければならない
  • 作業時間外の出入りを禁止する
  • 敷地内に乗り入れる車両のナンバーを事前に登録する
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リフォーム・リノベーションでトラブルが発生しないために

タワーマンションのリフォームで最も大切なことは、「事前の管理規約確認と相談」です。管理規約に則ったリフォームしかしてはいけないのが決まりですから、ルールを守ったリフォームを行うためにも、事前の確認は必須です。

そして、不明点があれば管理会社や組合長に相談して判断を仰ぐことがトラブル回避のためにはとても重要になります。

事前にリフォーム会社・建築士に構造図・設計図書(竣工図面)を確認してもらい、管理規約と照らしあわせて「できること」と「できないこと」をはっきりさせておくことも大切です。

タワーマンションではセキュリティ上の制約も厳しいため、トラブルを避けるためにも、マンションリフォームに実績のあるリフォーム会社を選ぶことをおすすめします。

マンションリフォームの費用相場

マンションフルリフォームの費用相場約200万円〜約600万円

マンションをフルリフォームした際の費用相場はおよそ200万円〜600万円です。

もちろんこれよりも費用をおさえたリフォームもできます。

逆に1000万円以上かかるケースもあります。

マンションリフォームでは、かかる費用に大きく差がでます。

どのようなグレードの設備や部材を導入するかによって、100万円単位で費用が変わってくるのです。

お金をかければ自由にリフォームできますが、お金をかけないとよいリフォームができないわけではありません。

自分がどこにこだわりを持ちたいのか、何のためのリフォームなのかなど、目的をはっきりさせることが理想のリフォームのために大切です。

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マンションリフォームのリフォーム箇所別の費用相場

リフォームにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

リフォーム場所別にみていきます。

リフォーム箇所費用(万円)
キッチン約50万円~約200万円
お風呂約60万円~約130万円
トイレ約10万円~約40万円
洗面所約15万円~約40万円
リビング約50万円~約150万円
ダイニング約25万円~約80万円
寝室約25万円~約60万円
玄関約30万円~約80万円
壁紙・クロスの張り替え約3万円~約12万円
フローリングの張り替え約5万円~約18万円

上記はあくまでも費用相場であり、築年数や既存の建物の状況などによっても費用は変動します。

水回りなどのリフォームの場合には、配管など基礎部分の工事も必要になり費用が高額になりがちです。

そのほか、使用する床材や壁紙、導入する設備のグレードによっても費用は変わります。

また、複数箇所のリフォームを考えている場合には、個別ではなくまとめてリフォームしたほうが安くすむこともあります。

マンションリフォームの費用を抑える方法は?

ここではマンションのリフォーム費用を抑える方法について紹介していきます。

リフォーム内容に優先順位をつける

リフォーム後に後悔しないためには、リフォーム箇所や内容に優先順位をつけておくようにしましょう。

リフォームしたいところを明確にしておき、そこを中心にリフォームを進めます。

どこをどのようにリフォームしたいのかを明確にしないまま進めてしまうと、優先順位の低いリフォームを先にしてしまうことにつながりかねません。

また、あれもこれもと欲張るとリフォーム費用は簡単にはね上がります。

必ず、リフォームの目的をはっきりとさせ優先順位を決めておきましょう。

業者に予算を予め伝えておく

業者と打ち合わせする際に、値引きしてほしいとはなかなか言いづらいものですが、◯万円以内でおさえたいと伝えれば、その予算の範囲内で相談できます。

コストのかかりにくい工法や無理にする必要のない工事など、プロだからこそ提案できるコストダウンの方法や考え方があるものです。

予算とリフォームの目的を伝えることで、どうすればその予算でリフォームの目的を果たせるのか、どこを見直すべきかなどを提案してもらえるでしょう。

中古物件をリフォームする場合は工事内容を予め決めておく

中古物件をリフォームする前提で購入する際には、予めリフォーム内容を決めた上で物件を購入すれば、予算オーバーを防げます。

また、ローンの利用を検討している場合は、リフォームローンよりも低金利な住宅ローンにリフォーム費用も含めて借入できる、一体型ローンを利用したほうがお得になる可能性が高いでしょう。

リフォームローンのみの場合には、金利が2〜3%ですが、一体型のローンは一般的な住宅ローンと同じくらいで0.5〜1%と低金利です。

また、1つの契約で借りられるため、家計の管理も楽にできるでしょう。

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マンションリフォームに使えるローン

古くなった住宅の改修などを目的とした、リフォーム工事をするときに利用できるのがリフォームローンです。

リフォームローンは、新しく住居を購入する際には利用することはできません。

住宅ローンと比べると借入できる金額に上限がありますが、金額によっては担保不要で、審査が通りやすいのがリフォームローンの特徴です。

リフォームローンでは無担保型と有担保型の商品があり、それぞれの特徴を表にまとめました。

 無担保型有担保型
借入可能な金額上限10~1500万円~5000万円
借入可能な期間最長15年最長35年
金利相場約2%〜約5%約0.7%〜約3%

マンションリフォームのタイミング

ここでは、マンションの築年数ごとに必要となることが多いリフォーム箇所について紹介します。

築年数10〜20年のリフォーム箇所

築年数が10〜20年のマンションでは、お風呂やトイレ、キッチンなどの劣化や故障が多くなります。

水回り設備の耐用年数はおよそ10〜20年といわれており、毎日使用する設備でもあるため劣化や故障が生じやすい箇所です。

水回りで一箇所故障などが生じた場合、他の水回り設備の点検もおすすめします。

水回りのリフォームをする際には、数カ所をまとめて依頼したほうが、何回も工事する必要がなく、総体的には費用も安くすみます。

築年数20〜30年のリフォーム箇所

築年数が20〜30年になってくると、床や天井、壁などの老朽化が進んできます。

床や天井、壁などは、部屋の印象を大きく左右するため、これらを張り替えるだけでも大きな効果を感じることができるでしょう。

また20〜30年経つと、家族構成も変化しているはずです。

家族構成に合わせて、使いやすいように間取りを変更するリフォームを内装工事と一緒にするのもよいでしょう。

築年数40年からのリフォーム箇所

築年数が40年経っている場合には、再度お風呂やキッチン、トイレなどの水回りのリフォームが必要になってきます。

また、設備だけでなく、配管の老朽化なども心配です。

配管の老朽化は、水漏れなどを起こすことによって内部から建物本体を劣化させてしまうこともあるため、必要に応じて点検・修繕をしましょう。

築年数が40年を超える場合には、フルリフォームが必要かもしれません。

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マンションリフォームの流れ

マンションのリフォームをスムーズに行うために、どのような流れになるのか紹介します。

情報収集を行う

リフォームの際には、まず情報収集から始めましょう。

リフォームの目的を明確にし、どのようなイメージにしたいのか、リフォーム箇所の設備などに関する情報を集めていきます。

設備などに関しては、グレードによって費用が異なってくるため、どれくらいの予算で収めたいか、どんな機能が必要かなどから情報を集めるとよいでしょう。

また、マンションにはリフォームに関する規約があり、マンションの構造や配管の位置などによっては行えないリフォームもあります。

マンション管理規約を確認するとともに、管理人や管理会社などに相談してみましょう。

リフォーム予算を決める

情報収集をしながら予算感や相場観をつかんできたら、具体的なリフォーム予算を決めていきます。

予算を決める際には、手元の資金から老後資金や生活費など、必要資金を差し引いた額を予算の目安にするとよいでしょう。

また、手元に資金がない場合や資金が足りない場合には、リフォームローンを検討しましょう。

リフォーム業者探し

リフォームの目的や予算が決まると、次はリフォーム業者を探します。

リフォーム業者にはそれぞれ得意分野があり、全てのリフォーム会社が自分がしたいリフォームが得意なわけではありません。

そのため、自分がしたいリフォームの実績が豊富な業者を探すことが重要です。

こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

現場調査

リフォームに関する正確な見積もりを出してもらうには、現場調査が必要です。

現場で建物の状況などを確認しながら、具体的な見積もりをもらいます。

この際、1業者のみに依頼してそのまま契約に進むのではなく、なるべく複数業者に現場調査を依頼することをおすすめします。

1業者のみですと、その業者が適正な価格なのか、相場よりも高いのか安いのかわかりません。

工事の詳細内容についても同様です。

複数業者に依頼し、色々な提案を比較すると、より理想のリフォームが実現しやすくなるでしょう。

見積もりとリフォームプランの比較

現場調査が終わると最終的な見積もりがもらえます。

各社の見積もり、そして提案されたリフォームプランなどを比べながら、自分の理想のリフォームになるよう比較検討していきましょう。

依頼先の決定

見積もりとリフォームプランの比較から、自分の理想と最も合致する業者を選定しましょう。

また、業者を選ぶ際には、価格だけでなく、サービスの質、対応の仕方や担当者と気が合うかどうかなども、リフォームをスムーズにすすめていくための大切な要素です。

見積書記載の設備でよくわからない場合は、ショールームなどを訪れ、実物を確認しましょう。

実際に見てみるとイメージと全然違うこともあります。

工事スタート

依頼先が決定し、契約が終わると、いよいよ工事がスタートします。

リフォーム工事では、振動や騒音で近隣の方に迷惑をかける可能性があるため、工事が始まる前までに、挨拶と説明を行うようにしましょう。

きちんと説明しないと、トラブルにつながる可能性があります。

完成・引き渡し

リフォーム工事が終了し、完成すると引き渡しが行われます。

引き渡し前には、工事担当者と工事箇所を確認しましょう。

疑問点や不安な箇所がある場合には、ここできちんと伝えることが大切です。

マンションリフォームにかかる期間

リフォーム箇所別にどれくらいのリフォーム期間がかかるのか見ていきます。

リフォーム箇所リフォーム期間
トイレ約1日〜約3日
キッチン約2日〜約4日
お風呂約2日〜約3日
約1日〜約4日
約1日〜約3日
天井約1日〜約3日
間取り変更1〜3週間程度
全面リフォーム3週間〜2ヶ月程度

上記は一般的な工事期間の例で、建物の状況などによっては時間がかかることもあります。

水回りのリフォーム工事で、設備の設置場所を移動する場合には、配管工事を含め床や壁なども工事する必要があるため、時間がかかることになります。

間取り変更では、部屋数を多く分けるほど工事期間がかかります。

簡易な仕切りや家具などを使って部屋を分ける場合には、期間はそれほどかかりません。

また、部屋の広さが広くなるほど時間がかかります。

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マンションリフォームで可能なことと不可能なことは?

マンションリフォームは戸建のリフォームと比べると、リフォームの内容が制限される傾向にあります。

マンションのリフォームで可能なこと

マンションのリフォームでは、室内の壁紙や床材などの専有部のリフォームは基本的に可能です。

住戸内部の専有部分であれば、間取り変更なども好きなようにリフォームできます。

マンションのリフォームで不可能なこと

マンションのリフォームで不可能なことは、入居者も利用する共用部のリフォームです。

共用部には、エレベーターなどはもちろんのこと、バルコニーやサッシ、パイプスペースなども含まれます。

またマンションの場合、間取り変更やキッチンなどの水回りの移動を伴うリフォームなどは、できないことが多いでしょう。

間取り変更では、マンションの構造によっても制限があります。

ラーメン構造などで住まいの内側が全て専有部分になる場合には、部屋の壁などを取り壊し間取りを変更することも可能な場合が多いです。

しかし、柱や梁のない壁式構造の場合には、間仕切り壁自体が構造体であることが多く、そのため、取り壊すことはできないでしょう。

水回り設備の移動なども、床下の配管をどれくらい動かせるかがポイントとなります。

これらは、現場にて調査をしてもらわないとわかりません。

マンションのリフォームをする際には、必ずマンションの管理規約を確認するようにしましょう。

管理規約によっては、希望するリフォームが全てできない可能性もあります。

希望するリフォームが可能かどうかわからない場合には、管理組合に相談してみましょう。

マンションリフォームで失敗やトラブルを防ぐためのポイント

ここでは、マンションリフォームで失敗やトラブルを防ぐためのポイントについて解説します。

マンションの管理組合への事前相談や届け出

ほとんどのマンションでのリフォーム工事は、管理組合や管理会社へ事前に届け出をする必要があります。

届け出は、管理会社などがリフォーム内容がマンションの規約に違反していないかどうかを確認するものです。

届け出には、「管理組合指定の申請書」「設計図」「仕様書」「工程表」が必要になることがほとんどです。

申請書以外はリフォーム会社に用意してもらいます。

許可が下りなければリフォームを進められないため、なるべく早く準備し届け出るようにしましょう。

リフォーム前にマンションの規約を確認する

リフォームをする前にマンションの管理規約を確認することは、工事をスムーズに進め、失敗やトラブルを防ぐために重要です。

リフォームのプランを綿密に練って理想の形にできたのに、規約に違反していた為に全てが無駄になるようなことがないように、必ずリフォーム前に管理規約を確認してください。

リフォームのプランを練っている段階で、管理組合などに事前に確認・相談しておくとよいでしょう。

水回りの移動が近隣に与える影響を検討する

水回りの移動をともなうリフォームをする際には、近隣に与える影響を検討する必要があります。

水回りは水の流れる音などを考慮して、場所が決められていることがほとんどです。

そのため、移動した場所が階下が寝室の場合など、夜中に水を流す音が漏れてしまう可能性があります。

それが原因でトラブルにつながることもあるため、事前に配置を考慮するようにしましょう。

ご近所への挨拶をする

リフォームを行う際には、工事による「騒音」「振動」「設備」「具材の搬入」などで、共有部分を使用することで迷惑をかけることを事前に伝えておくことが、トラブル防止につながります。

マンションではリフォームの届け出をすることで、管理組合からマンションの掲示板などで工事期間などのお知らせが提示されますが、見ないこともあります。

全ての部屋に伺う必要はありませんが、自分の部屋を中心にして最低でも上下左右の4部屋には挨拶に伺いましょう。

フルリフォームする場合の計画的な仮住まい探しと引っ越し

フルリフォームなど数ヶ月単位の大規模なリフォームの場合には、仮住まいが必要です。

荷物の移動や引っ越しなどに関しても、計画的にスケジュールを立てておかないと、工期の遅延などにつながりかねません。

仮住まいを探す際には、数ヶ月単位で賃貸物件を探すのはなかなか難しいため、マンスリーマンションなどの利用を検討することをおすすめします。

また、数ヶ月単位で仮住まいを借りると、その費用もかかってきます。

リフォーム費用を計算する際には、仮住まいの費用も忘れずに資金計画に組み込んでおきましょう。

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マンションリフォーム業者の選び方とポイント

リフォームにおいて重要になってくる業者の選び方とポイントについてご紹介します。

リフォーム実績が豊富な業者を選ぶ

リフォーム会社によって、リフォームの得意分野やそれぞれの実績が異なります。

業者を選ぶ際には、自分が行いたいリフォーム箇所が得意なのか、実績があるかどうかが大切なポイントになってきます。

業者のホームページなどで実際の施工事例などの紹介があるため、それらを参考にするとよいでしょう。

自分が理想としているリフォームのイメージと同じ雰囲気なのかも、リフォームを成功させる大切なポイントです。

相見積もりの取得と複数のプランを比較する

リフォーム時には複数の業者から見積もりをとり、複数のプランを比較するのがおすすめです。

複数業者を比較すると、費用相場がわかり、なるべく安い業者に依頼することができるからです。

また、プランを比較検討することで、より自分の理想に近いリフォームを行ってくれる業者を選べます。

費用やプランだけでなく、担当者に相談しやすいかなどもリフォームをスムーズに進めていくために重要なポイントです。

簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひこちらからリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

マンションのリフォーム事例

マンションの部屋を全面リフォームした事例

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約420万円
工期約1ヶ月
建物マンション
メーカー名「商品名」ユニットバスリクシル「リノビオV」 洗面台 リクシル「ピアラ」 トイレ リクシル「アメージュZA」 システムキッチンリクシル「シエラ」

マンションの全面リフォームを行った事例です。

水回りの設備はまとめて一新し、便利な機能を備えた最新のものにしています。

フローリングなどの張り替えも行い、部屋全体が明るい印象に変わりました。

リビングとダイニングの間も撤去したことで、開放感のある部屋となっています。

マンションのお風呂をリフォームした事例

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約120万円
工期約5日
建物マンション
メーカー名「商品名」ユニットバス TOTO「サザナ」

ユニットバスを新しいものに変えたリフォーム事例です。

新しいユニットバスは、鏡や床など汚れがつきにくく掃除しやすいため、日々の生活が楽になります。

また、保温性が高い浴槽など、お風呂タイムを快適に過ごせる性能が備わったリフォームとなっています。

キッチンの間取り変更を伴うリフォームをした事例

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約230万円
工期約3週間
建物マンション
メーカー名「商品名」システムキッチン タカラスタンダード「トレーシア」

キッチンと和室を区切っていた壁と引き戸を取り壊したことで、ひと続きで開放感のあるLDKになっています。

また、対面式キッチンを採用したため、部屋を見渡せるようになりました。

新しいシステムキッチンは、汚れやにおいがつきにくく、日々のお手入れも楽に行えます。

リクシル「リフォレ」でトイレリフォームを施工した事例

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約38万円
工期1日
建物マンション
メーカー名「商品名」トイレ リクシル「リフォレ」

リクシルのキャビネット付きトイレは、タンクや配管などをすべてキャビネットに収められるため、すっきりとした印象となります。

トイレ全体が明るい印象となり、全体的なスペースも広くなったリフォーム事例です。

洗面所を丸ごとリフォームした事例

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約38万円
工期2日
建物マンション

リーズナブルながら、汚れが付きにくく掃除のしやすい洗面台にリフォームした事例です。

収納扉の色を変えたことで、ハイグレードタイプのような高級感のある印象になっています。

リーズナブルな設備でも理想のリフォームをすることは十分に可能です。

マンションの洋室の壁を撤去して広いお部屋にした事例

画像出典:みやこリフォーム

リフォーム費用約25万円
工期5日
建物マンション

マンションの洋室2部屋の間にあった壁を撤去した事例です。

リビングが開放的になり、広々と使えるようになりました。

また、クロス張り替え範囲を最低限にとどめ、費用も抑えています。

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マンションリフォームの見積もりの種類と見積もりを取る時期

リフォーム 見積もり マンション

マンションリフォームの見積もりには3種類あり、それぞれ見積もりを取る時期と方法が違います。

それぞれの見積もりの特徴と見積もりを取る時期と方法を紹介します。

1.一括見積もり

「一括見積もり」とは、マンションリフォームを検討している中で、まだリフォーム業者も決定していない段階で取られる方法です。

一括見積もりができる検索サイトから、リフォームの条件や内容を入力して検索すると、複数の業者から受け取ることができます。

ただし一括見積もりで計算された見積もりは、最終的な見積もりとは大幅に異なることも考えられますので、あくまで目安として目を通すのがいいでしょう。

2.概算見積もり

「概算見積もり」とは業者の絞り込みも終わり、一括見積もりより詳細なリフォーム内容と照らし合わせて算出された見積書です。

相見積もりをとって業者探しをしていく中で、候補となる業者が絞られた段階で各業者から直接受け取るものです。最終的にどの業者にリフォームをお願いするのかの判断材料になります。

3.正式見積もり

「正式見積もり」とは確定見積書とも呼ばれ、マンションリフォームをお願いする業者から受け取る最終的な見積もりです。

概算見積書を元に詳細を検討した結果の見積もりで、この見積もりが出ているころには工事日程なども決まり、正式な発注と契約を待つのみという状態になっています。

正式見積もりとはいえ、実際に施行に入ってから変更があるなどして、リフォーム後の請求金額とは多少の差があることは承知しておきましょう。

マンションリフォームの見積もりを取る前にやっておくべきこと

マンションをリフォームをするにあたり、リフォーム業者に見積もりを請求する前にしておくべきことがあります。

またそれは、マンションの種類や契約次第でその内容も異なります。

そこでマンションリフォームの見積もり請求前にやっておくべきことを状況別に解説します。

分譲マンションの家主の場合

分譲マンションの家主が自分のマンションをリフォームしたい場合には、マンションの管理組合から了承を得る必要があります。

各マンションには管理規約があり、専有部分でさえも改修に関わる規則が決められていることがありますので、リフォームの際には必ず管理組合から了承を得ることを忘れないようにしましょう。

またリフォームの時期がマンションの共用部分の修繕時期と重ならないようにリフォームの施工時期を確認することも大切です。

この二つが重なっていると、施工を計画通りに進行する妨げとなります。

賃貸マンションの借主の場合

賃貸マンションの借主の場合は、リフォームについて貸主から了解を必ず取りましょう。

賃貸物件は貸主に借りたときの状態で返すのが原則ですから、リフォームをする際には貸主の了解は必須です。

賃貸マンションの貸主の場合

賃貸マンションの貸主なら、リフォームは空室対策としても有効的です。

リフォームをする目的が現状回復のためのリフォームなのか、それとも物件に付加価値をつけるためのリフォームなのかをはっきりさせると、リフォーム内容を決めるのに役に立ちます。

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マンションリフォームの見積もり書の確認ポイントは?

マンションリフォームの見積もりで確認すべきことは、その見積書に必要項目がすべて書かれているかどうかです。

ではその前に見積書にはどのようなことが書かれているのか、まずはその内訳項目について見ていきましょう。

見積書とは

マンションリフォームの見積書とは、リフォームにあたりその工事内容を明細に記し、リフォームに必要な資材とその費用、施工費用、そして諸経費などが記された書類です。

「工事項目」とは工事の種類のこと

「工事項目」とは工事の種類のことで、マンションリフォームで考えられる工事項目なら、マンション内部の壁や床、天井に関わる「内装工事」や「塗装工事」、水回りなどなら「タイル工事」などが挙げられます。

摘要(仕様)は工事の詳細

「摘要(仕様)」の欄には、工事の詳細が記されます。

例えばキッチンのリフォームならば、「キッチン工事」と記載された後に、既存のキッチンの解体撤去費用や、新しいキッチンにその取り付け工事費用や排水工事費用などの項目が並びます。

単価とは1個あたりの価格

「単価」とは1個あたりの価格で、キッチンならそのキッチン一式の価格です。

キッチンの取り付け費用ならば、人件費を含む取り付け費用全体を一つと考えて、単価として算出されます。

工事ひとつも数量1と数える

見積書に書かれる数量とは、キッチンならその一式を「1」と数えるのは自然ですが、工事についても数量として明記されます。

つまりキッチンひとつを取り付ける工事を「1」と数えます。

金額(単価×数量)は各項目ごとの値段

見積書の摘要の並びに記される金額とは、それぞれの項目に対して数量で掛けた数字が金額として記されます。

例えば床材の場合、床板一枚の単価が○○円で、それが数量△△枚使われているため、その金額はいくら、といったように算出されます。

見積書の確認ポイントは?

つい見積書の総額ばかり気になってしまいますが、何にどれくらいに費用がかかっているのかも見落とさないようにしたいのが見積書です。

そこで、各項目ごとにチェックすべきポイントを紹介します。

1.作成日の記載

見落としがちなのが、見積書の作成日です。

見積書はリフォーム内容の変更などで何度も書き換えられることが想定されるため、作成日が明記されていると、見積書の取り間違えを防ぐことができます。

2.作成業者の印鑑

押印がなく、さらに作成者の署名さえない書類は正式な書類とは言えませんので、その際には業者に書き直してもらいましょう。

またその印鑑も社印か代表者印が理想的です。

3.工事の記載漏れ

リフォーム内容を業者に伝えたにもかかわらず、その工事内容が見積書に記載されていないようでは見積書として不合格です。

必ず依頼者の希望するリフォーム工事の内容が記載されているかを確認しましょう。

4.商品名や型番の記載

商品名がいい加減な書き方がされていると、資材の発注時にトラブルになる元です。

見積書の段階から、資材の商品名に加えて型番も正しく記入されているかを確認するのがいいでしょう。

5.適正価格での記載

商品名の品番などが分かればインターネットなどで適正価格は調べることができますので、不正な見積もりではないかを確認するためにも調べてみましょう。

ただし大手のリフォーム業者だと大量入荷により適正価格よりも大幅に安い場合もあるので、不明な点は業者に問い合わせるようにします。

6.数量が妥当か

リフォームの施工内容からして異常に数が多いと思える場合は、水増し発注をしている可能性がありますので、相見積もりなどを参考にして適量かどうかを判断をしましょう。

7.金額の計算間違いがないか

項目ごとの金額から合計金額まで疑わしい価格が表記されていれば、計算し直すことも含めて確認してみましょう。

特に見積書が複数枚になった場合、合計金額が更新されていないこともあるので特に注意します。

8.有効期限の記載はあるか

見積書の有効期限を確認するようにしましょう。

見積書の有効期限はリフォームの発注を決定する目安にもなる大切な期限です。

有効期限が短い業者は早く契約を結ぼうとしている悪質業者の可能性もあるので、注意が必要です。

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マンションリフォームの見積もりの相談先とは

リフォーム 見積もり マンション

マンションリフォームの見積もりを受け取り相見積もりなどをしたものの、本当にその見積もりが適正なのか、またその内容に納得がいかない場合もあるかもしれません。

見積もりのことなど誰に相談してわからないというときに、ぜひ問い合わせていただきたい機関があります。

マンションリフォームの見積もりで困った時に相談できる相談窓口について紹介します。

国土交通省の「リフォーム見積相談制度」

国土交通省の「リフォーム見積相談制度」とは、電話による見積もり相談を無料で受けつけている、見積もりに関する相談窓口です。

見積もりの項目内容に関する質問から、見積金額が妥当かなど詳細に相談に乗ってもらえます。

また「リフォーム見積相談制度」のサイト内では見積もり事例なども公開していますので、ご自身が検討しているリフォーム案件と比較、参照してみるのもいいでしょう。

ホームインスペクターなどの専門家

ホームインスペクターと呼ばれる住宅診断士や一級建築士など建築のプロがいます。こうしたプロにマンションリフォームの見積もりの正当性について相談することもできます。

住宅診断を専門とする業者もあり、電話による相談から直接に会って面談形式で行われる相談など業者によって相談方法が違います。

有料のケースが多いようですが、個人的に相談に乗ってもらえて得られる安心感は、リフォームという大きな決断をする上で大変な支えとなるでしょう。

リフォームする際のポイント

もしリフォームを実際に行うとなった際には、ぜひお近くのリフォーム会社に一度ご相談することをおすすめします。

リフォーム会社に相談する時に一番気になるのは「いくらかかるのか」という金額の部分かと思います。

正確なリフォーム金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

その際に、損をしないリフォームを実現するために重要なことが一点あります。

それは、リフォーム会社1社のみに現地調査と見積もりをお願いするのではなく、複数社に依頼して、必ず「比較検討」をする!ということです。

複数の会社に依頼する時のポイントは「同じ条件」で依頼することです。バラバラの条件で依頼をすると、正しい比較ができません。

このポイントをきちんと押さえ、複数の会社の提案を受けることでご希望のリフォームの適正価格が見えてきます。

「色んな会社に何度も同じことを伝えるのがめんどくさい…。」という方はカンタンに複数社を比較検討できるサービスもございますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩納年成

大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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